JP3024943U

JP3024943U - 自動車ハンドル回転位置表示器

Info

Publication number: JP3024943U
Application number: JP1995010083U
Authority: JP
Inventors: 洋松村
Original assignee: 洋松村
Priority date: 1995-08-21
Filing date: 1995-08-21
Publication date: 1996-06-07
Anticipated expiration: 2001-08-21

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、ハンドルの回転に合わせて球
（２）が溝（３）を転がって動く原理を利用し、ハンド
ル回転の現在位置を確認できるようになる自動車ハンド
ル回転位置表示器に関するもので、自動車運転手の運転
中に感じる不便のひとつを解消するものである。【構成】土台部（１）に、渦巻き状の溝（３）を施
し、そこに球（２）を入れて転がるようにし、その上部
には、球（２）が転げ落ちないためと、転がった球
（２）の位置が覗けるための透明な材質の蓋（４）を、
後で外れぬような方法で固定してかぶせる。また、土台
部（１）の溝（３）の縁か蓋（４）には、ハンドル回転
位置目盛り（５）を記しておく。土台部（１）の裏面に
は、自動車ハンドルへの取り付け用両面テープ（６）を
貼っておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ハンドルの回転に合わせて球（２）が溝（３）を転がって動く原理を利用し、請求項１に示すような構成でハンドル回転の現在位置を確認できるようになる自動車ハンドル回転位置表示器に関するもので、自動車運転手の運転中に感じる不便のひとつを解消できるものである。

【０００２】

【従来の技術】

今日、自動車用品店には、種々様々な自動車室内アクセサリー類が販売されているが、その自動車室内アクセサリー類の従来品には、ハンドルの回転位置を表示できるアクセサリー商品はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来に、自動車ハンドル回転位置表示器などという物は無かったから、実際に運転手になって自動車を運転していると、バックして車庫入れする時や停車した時に、運転席から見えない前輪が真っすぐになっているかとか、今のハンドル位置は真っすぐなハンドル位置より右や左にどれだけ回転した位置なのかという疑問を持つことはしばしばで、几帳面な運転をしたいとすれば、その疑問を持つ度に、いちいち窓を開けて体を乗り出し前輪の傾きを確認しなければならず、それはたいへん面倒なことだった。本考案は、そうした運転手の面倒を解決し、ハンドルに貼り付けておいて球（２）の指示するハンドル回転位置目盛り（５）を見るだけで、その時のハンドル位置をすぐに確認可能にすることを課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案について、その構成を説明すると、（イ）土台部（１）に、右回転検出のためには左巻き、左回転検出のためには右巻きになるような図１のごとき渦巻き状の溝（３）を施し、そこに球（２）を入れて転がるようにする。この時、溝（３）の幅は、球（２）がスムーズに動く最小限の幅にする方が、球（２）が運転中に急激に弾んで誤動作することがない。また、車のハンドルは、前進状態のハンドル位置（ゼロの位置）から右に１回転半、左に１回転半させることができ、その時タイヤは、最大左右に約４５°程度傾けることができるようになっている。だから、渦巻き状の溝（３）は、ハンドル回転位置目盛り（５）がゼロの位置からそれぞれ右に１回転半、左に１回転半かそれ以上の渦巻き回数を持つ溝（３）にしなければ、車庫入れや走行中に右折左折のハンドル回転を繰り返す度に、ハンドル回転位置の表示がずれてくる。（ロ）土台部（１）の上部には、球（２）が転げ落ちないためと、転がった球（２）の位置が覗けるための透明な材質の蓋（４）をかぶせる。また、その蓋（４）は頻繁なハンドル操作でも外れぬように、縁を接着なりの方法でしっかり固定するようにする。（ハ）土台部（１）の溝（３）の縁か蓋（４）に回転位置を表示するためのハンドル回転位置目盛り（５）を記す。（ニ）土台部（１）の裏面には、自動車ハンドルの中央部に本考案を固定するための両面テープ（６）を貼っておく。（ホ）本考案は、以上のような（イ）〜（ニ）の手順で構成され、後はそれを自動車ハンドルの中央部に貼り付けて装置し利用する。

【０００５】

【作用】

次に、本考案の作用を述べると、マッチ箱サイズくらいの大きさの本考案を自動車ハンドルの中央部に貼っておくと、運転中にハンドルの回転に合わせて、ハンドル回転位置目盛り（５）の指示針の役目をする球（２）が回転位置を示すハンドル回転位置目盛り（５）のところに転がって、現在のハンドル回転位置を指し示しているので、それをちらっと見るだけでハンドルをどれだけ回転させているか、タイヤはどれほど傾いているかが瞬時に直感できることになれる。

【０００６】

【実施例】

土台部（１）にある渦巻き状の溝（３）を球（２）が転がる機構は、パイプ状の樹脂管を渦巻き状に加工して転げる球（２）を入れたり、球（２）の代わりに液体を入れて気泡が転げるようにし、ハンドル回転位置目盛り（５）はその樹脂管に直接印刷するようにしても面白いと思う。本考案は、渦巻き状の溝（３）という曲線の機能美を持つ機構だから、デザイン的にも、ユニークな商品開発が期待できる。また、試作品を試作するうちに、回転率を表示するハンドル回転位置目盛り（５）の意味をより有効にし計器としての機能性を重視するためには、どの部分の溝（３）の曲がりもなるべく曲線にしてハンドル回転位置目盛り（５）を細かく刻めるようにすべきことが自明となってくるが、ハンドル回転位置目盛り（５）の正確さを無視してデザイン性を重視するならば、回転量表示がデジタル的な半回転ごとの表示になる直線状の溝（３）、いわゆる図２のごとき形状の溝（３）のデザインでも良いと言える。

【０００７】

【考案の効果】

結局、マッチ箱サイズくらいの大きさの本考案を、自動車ハンドルの中央部に貼っておくだけで、球（２）が常に現在のハンドルの回転位置を指し示して転がっているので、運転中にちらっとそれを見るだけで、運転手はハンドルがどれだけ回転しているか、タイヤはどれほど傾いているかが瞬時に直感できることになれるし、自動車室内のアクセサリーとしてのデザイン性にも好感を持てる考案だと言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の溝（３）のデザインの別案図

【符号の説明】

（１）は土台部（２）は球（３）は溝（４）は蓋（５）はハンドル回転位置目盛り（６）は両面テープ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】土台部（１）に、右回転検出のためには左
巻き、左回転検出のためには右巻きになる図１のごとき
渦巻き状の溝（３）を施し、その溝（３）に球（２）を
入れその球（２）が転がるようにし、上部には球（２）
が転げ落ちないためと転がった球（２）の位置が覗ける
ための透明な材質の蓋（４）から構成されるもので、土
台部（１）の溝（３）の縁か蓋（４）には回転位置を表
示するためのハンドル回転位置目盛り（５）を記し、土
台部（１）の裏面には両面テープ（６）を貼って自動車
ハンドルの中央部にそれを貼り付けて使用する自動車ハ
ンドル回転位置表示器。