JP3024928U - 植え換え用植木鉢 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉢植え植物を植え換える際に，植物を傷め
ず，簡単に植え換えができる植え換え用植木鉢を提供す
る。 【構成】 植木鉢の側面に開閉自在な開閉部または着脱
自在な着脱部または切割線を有する切割部を設けたこと
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は，側面を改良した植木鉢の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の植木鉢の構造は，側面と底面が一体構造であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは，つぎのような欠点があった。従来の植木鉢の構造では，鉢植え植物の 植え換え作業は，植物自体を手で固定するなどして，植物と土の両方を植木鉢か ら上方向へ引き抜くことにより行われている。このとき、土と根が植木鉢に密着 している場合などは特に，鉢植え植物の植え換え作業に，時間と労力を要し，ま た，植物を傷めるなどの問題点があった。本考案は，植木鉢の側面の一部に中空 部を設けることにより，植物と土の両方を植木鉢の側面から取り出す作業を可能 にし，上述の問題点を解決することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため，本考案の植え換え用植木鉢の一例は，複数個の所要 位置に所要形状の係止具を有する開閉部（１）と，開閉部（１）に設けた係止具 に対応させて設けた任意形状の被係止具を有する本体（２），並びに開閉部（１ ）と本体（２）のそれぞれ一端を蝶着した蝶着部から構成され，開閉部（１）が 開閉自在であることを特徴とする。 本考案の植え換え用植木鉢の他一例は，複数個の所要位置に所要形状の係止具 を有する着脱部（１５）と，着脱部（１５）に設けた係止具に対応させて設けた 所要形状の被係止具を有する本体（１６）から構成され，着脱部（１５）が着脱 自在であることを特徴とする。 本考案の植え換え用植木鉢の他一例は，側面の所要範囲に切断可能な複数個の 切割線（２３）を有する切割部（２４）を設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

植え換え用植木鉢は，開閉部または着脱部の係止具を本体に係合した状態また は切割部が存する状態では，それぞれの接合部は各々拘持されているので，通常 の植木鉢としての使用が可能である。そして，鉢植え植物を植え換える際には， 植木鉢の側面の開閉部または着脱部に設けた係止具を外すこと，或いは切割部を 切割することにより，植木鉢の側面の一部は，開け放した状態または取り外され た状態となり，側面に中空部が設けられる。この側面に設けた中空部から植物と 土の両方を取り出す作業が可能となる。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施例を添付図面に従って説明する。 図１は，開閉部を有する植え換え用植木鉢の斜視図を示している。１は開閉自 在である開閉部，２は開閉部を除いた側面と底面からなる本体であり，開閉部と 本体は１０−１０’の折り曲げが自在である蝶着部を介して連接されている。係 具一例の側面断面図を，図６に示している。係止具は開閉部と本体を接合すると ともに，植木鉢の接合部を補強するはたらきを兼ね備えた大きさのものとし，開 閉部に設け，被係止具は本体に設ける。４，５，６は係止具の設置位置を示して いる。４は１の側面上縁部の一端とし，５は１の側面中央部の一端とし，６は１ の側面下縁部の中央部とする。被係止具は４，５，６に設けた係止具に対応する 位置７，８，９に設ける。底面には，３の排水口を設ける。開閉部の一端１１と 本体の一端１２にそれぞれ互いにはまり合う凹凸を設け，土や水が漏れるのを防 止する。 図２は，着脱部を有する植え換え用植木鉢の斜視図を示している。１５は着脱 自在である着脱部，１６は着脱部を除いた側面と底面からなる本体である。係止 具一例の側面断面図を，図６に示している。係止具は着脱部と本体を接合すると ともに，植木鉢の接合部を補強するはたらきを兼ね備えた大きさのものとし，着 脱部に設け，被係止具は本体に設ける。１７，１８，１９は係止具の設置位置を 示している。１７は１５の側面上縁部の両端とし，１８は１５の側面中央部の両 端とし，１９は１５の側面下縁部の中央部とする。被係止具は１７，１８，１９ に設けた係止具に対応する位置２０，２１，２２に設ける。底面には，３の排水 口を設ける。着脱部の両端１１と本体の両端１２にそれぞれ互いにはまり合う凹 凸を設け，土や水が漏れるのを防止する。 上記実施二例について，１３の係止具及び１４の被係止具の形状は種々の形状 のものに代えることができ，例えば，てこの原理を利用したもの，或いはそれぞ れを凹凸にしはめ合わせることができるものに代えることができる。 図７で２４は切断可能な切割部であり，２３の切断可能な切割線を有する植え 換え用植木鉢を示している。この構成からなる植え換え用植木鉢の材質は熱可塑 性樹脂とし，切割線を容易に切断することができるものとする。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は，前期のように構成することにより，植木鉢の側面から植物と土の両 方を取り出すことを可能にした。これにより，植物の植え換え作業を簡単にし， かつ，植物を傷めることを防止する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】植え換え用植木鉢１例の斜視図

【図２】 植え換え用植木鉢他例の分解斜視図植え換え
用植木鉢他例の分解斜視図

【図３】植え換え用植木鉢１例の側面図

【図４】植え換え用植木鉢他１例の上面図

【図５】植え換え用植木鉢１例の底面図

【図６】係止具一例の作動説明側面断面図

【図７】植え換え用植木鉢他１例の斜視図

【符号の説明】

１ 開閉部 ２ 本体 ３ 排水口 ４，５，６ 係止具設置位置 ７，８，９ 被係止具設置位置 １０−１０’蝶着部 １３ 係止具一例 １４ 被係止具一例 １５ 着脱部 １６ 本体 １７，１８，１９ 係止具設置位置 ２０，２１，２２ 被係止具設置位置 ２３ 切割線 ２４ 切割部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数個の所要位置に所要形状の係止具を
   有する開閉部（１）と，開閉部（１）に設けた係止具に
   対応させて設けた任意形状の被係止具を有する本体
   （２），並びに開閉部（１）と本体（２）のそれぞれ一
   端を蝶着した蝶着部から構成され，開閉部（１）が開閉
   自在であることを特徴とする，植え換え用植木鉢。
2. 【請求項２】 複数個の所要位置に所要形状の係止具を
   有する着脱部（１５）と，着脱部（１５）に設けた係止
   具に対応させて設けた任意形状の被係止具を有する本体
   （１６）から構成され，着脱部（１５）が着脱自在であ
   ることを特徴とする，植え換え用植木鉢。
3. 【請求項３】 側面の所要範囲に切断可能な複数個の切
   割線（２３）を有する切割部（２４）を設けたことを特
   徴とする，植え換え用植木鉢。