JP3024560U - 油圧バルブアクチュエーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】バルブ開閉アクチュエーターでコンパクトで多
用途に使用でき標準弁に対応できる。 【構成】油圧モーターとギヤーケース内に減速歯車を組
み込み、出力軸の回転することでバルブの開閉を行い、
ノンライズステム、ライズステムと型式の異なるバルブ
にたいして出力軸の内部形状の加工をすることで対応が
出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶のバルブ開閉装置に関する。

【０００２】 〔従来の技術〕 近年、内航タンカーのカーゴーバルブで使用されている大口径管の仕切弁では 省力化から遠隔開閉装置を装備する船舶が多くなってきたが油圧シリンダーで直 接バルブスピンドルを引き上げ又は押し下げて開閉するバルブ開閉用アクチュエ ーターが主として使用されている。

【０００３】 〔考案が解決しようとする課題〕 従来の技術で述べたように、仕切弁では大口径の油圧シリンダーを用いて直接開 閉するバルブアクチュエーターが一般に知られている。しかしながら、これらの システムでは、下記の欠点が有る。 （１）標準仕切弁を使用出来ない、特に現存の船舶を改造する場合に弁本体を多 く改造が必要とする。 （２）ノンライズステムの仕切弁では使用できない。 （３）タンク内に弁を設けリーチロツドで駆動されるデッキスタンドに装備する のが対応が困難である。

【０００４】 この考案は、従来の技術の有するこのような不十分な点に鑑みてなされたもの であり、その目的とするところは、コンパクトで多用途に使用でき標準弁に対応 できることを図ろうとするものである。

【０００５】 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この考案は、油圧モーターとギヤーケース内に減 速歯車を組み込み、出力軸の回転することでバルブの開閉を行い、ノンライズス テム、ライズステムと型式の異なるバルブにたいして出力軸の内部形状の加工を することで対応が出来ることを特徴とする。

【０００６】 〔作用〕 上述の構成により、油圧モーターとギヤーの組合わせによりコンパクトで高出 力の回転力か得られ、出力軸の内部形状の加工をすることでバルブスピンドルの 組み合わせる事でノンライズステム、ライズステム、仕切弁、玉型弁、デッキス タンドにも使用が可能となる。

【０００７】 〔実施例〕 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 第１図に示すように、バルブ開閉用アクチュエーターは、駆動軸１の一端を油 圧モーター軸２に勘合接合し、他端を手動開閉軸３とし、ギアケース４内で駆動 軸１に組まれた第１ギヤー５からギアケース４を上下に貫通した出力軸６に組ま れた主ギヤー７に至る間に中間軸８に組まれた第２ギアー９を噛み合わされ、駆 動軸１、中間軸８及び出力軸６はベアリング１０で支持され、駆動軸１と出力軸 ６のギヤーケース４の開放端にシール１１を設けギヤーケース４を油水密とし、 主ギアー７の上部から駆動される減速ギアー１２を介して駆動されるピニオン軸 １３をギヤーケース４を貫通して設け、ギアーケース４上部に開度指示計１４を 設けた減速装置ａと油圧モーターｂから構成される。 第２図では、ノンライズステムの仕切弁に装備する場合、減速装置ａの出力軸 ６とバルブスピンドル１６とを一直線上となる位置にギヤケース４をスタンド１ ７にてバルブ１５に固定し、出力軸６の内側が円筒状に開口された一部を四角形 にし、バルブ１５のスピンドル１６の四角形のステム部１８を勘合して、油圧モ ーターｂの回転方向制御により出力軸６が回転し、バルブスピンドル１６が回転 してバルブ１５の開閉動作が行われる。 図３、図４では、玉型弁，仕切弁でライズステムタイプに装備する場合、減速 装置ａの出力軸６とバルブスピンドル１６とを一直線上となる位置にギヤケース ４をスタンド１７にてバルブ１５に固定し、出力軸６の内側が円筒状に開口され 一部に雌ネジ１９を設け、油圧モーターｂの回転方向制御により出力軸６が回転 し、バルブスピンドル１６のネジ部に沿って回転する事で、バルブスピンドル１ ６が上下動してバルブ１５の開閉動作が行われる。 第５図では、デッキスタンドに装備する場合、減速装置ａの出力軸６とスピン ドル２１とを一直線上となる位置にギヤケース４を甲板２２上の設置されたデッ キスタンド２０に固定し、出力軸６の内側が円筒状に開口された一部を四角形に し、デッキスタンド２０のスピンドル２１の四角形のステム部１８を勘合して、 油圧モーターｂの回転方向制御により出力軸６が回転し、スピンドル２１を介し てバルブの開閉動作が行われる。 〔考案の効果〕 この考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 この考案は、油圧モーターとギヤーの組合わせによりコンパクトで高出力の回転 力が得られ、出力軸の内部形状の加工をすることでバルブスピンドルのノンライ ズ、ライズステムと多用途のバルブに対応が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のバルブ開閉用アクチュエーターの断
面図である。

【図２】この発明のバルブ開閉用アクチュエーターをノ
ンライズステムの仕切弁に装備した場合の側面図であ
る。

【図３】この発明のバルブ開閉用アクチュエーターをラ
イズステムの玉型弁に装備した場合の側面図である。

【図４】この発明のバルブ開閉用アクチュエーターをラ
イズステムの仕切弁に装備した場合の側面図である。

【図５】この発明のバルブ開閉用アクチュエーターをデ
ッキスタンドに装備した場合の側面図である。

【符号の説明】

１ 駆動軸 ２ 油圧モーター軸 ３ 手動開閉軸 ４ ギヤーケース ５ 第１ギヤー ６ 出力軸 ７ 主ギアー ８ 中間軸 ９ 第２ギヤー １０ ベアリング １１ シール １２ 減速ギアー １３ ピニオン軸 １４ 開度指示計 １５ バルブ １６ バルブスピンドル １７ スタンド １８ ステム部 １９ 雌ネジ ２０ デッキスタンド ２１ スピンドル ２２ 甲板 ａ 減速装置 ｂ 油圧モーター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バルブ開閉用アクチューター装置におい
   て、軸の一端を油圧モーター軸に直結した駆動軸に組ま
   れた第１ギヤーからギアケースを上下に貫通した出力軸
   に組まれた主ギヤーに至る噛み合わされたギヤー群を設
   けた減速装置と油圧モーターから構成され、ギヤーケー
   スの出力軸とバルブスピンドルとを一直線上となる位置
   にスタンドにて固定し、 （１）ライズステムの弁では出力軸の内側が円筒状に開
   口され一部に雌ネジを設け、油圧モーターの回転方向制
   御により出力軸が回転し、バルブスピンドルのネジ部に
   沿って回転する事で、バルブスピンドル上下に駆動され
   バルブの開閉動作が行われ、 （２）ノンライズステムの弁では出力軸の内側が円筒状
   に開口された一部を四角形にし、弁のスピンドルの四角
   形のステム部を勘合して、油圧モーターの回転方向制御
   により出力軸が回転し、バルブスピンドルが回転してバ
   ルブの開閉動作が行われ、 出力軸の内側の円筒状に開口された一部を加工すること
   でノンライズステム、ライズステムと使用できるこどを
   特徴とするバルブ開閉用アクチュエーター。