JP3024123B2 - レンチキュラーレンズシート - Google Patents

レンチキュラーレンズシート

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、背面投写型スクリー
ンに使用するレンチキュラーレンズシートに関する。
【0002】
【従来の技術】大画面の映像の表示方法として、CRT
や液晶パネル等からの光学像を投写レンズにより背面型
投写型スクリーンに拡大投写する方法が知られている。
図1はこのような方法で映像を形成する表示装置の一般
的な構成例である。同図の表示装置においては、R(レ
ッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のそれぞれのC
RT1からの光学像が投写レンズ2により拡大されて、
フレネルレンズ3とレンチキュラーレンズシート4から
なる2枚式スクリーン5の面上に結像される。ここで、
フレネルレンズ3は入射した光を観察者の位置する方向
にほぼ向けさせるという作用を担い、レンチキュラーレ
ンズシート4はフレネルレンズ3から出た光を水平およ
び垂直の所定の角度に適当な分配割合で分散させ、視野
角を所定の範囲に広げるという作用を担っている。
【0003】しかしながら、このような表示装置におい
ては、R、G、BのそれぞれのCRT1からの投写光の
集中角εに起因して、スクリーン5を観察する位置を水
平方向に変えることによりスクリーン上の画像の色調も
変化する。すなわち、通常のCRTの配置はグリーンが
中央に位置しているので、観察する位置を左右に変える
とレッドあるいはブルーの色が強くなる。このような現
象はカラーシフトと呼ばれている。
【0004】そこで、視野角を広く確保しつつカラーシ
フトを低減させるために、従来よりレンチキュラーレン
ズシート4の各レンズ要素の形状あるいは光軸シフト、
厚み分布を改善する試みが種々提案されている。
【0005】例えば、レンチキュラーレンズの光の入射
側と出射側の双方にレンチキュラーレンズ面を形成し、
その入射側のレンズ要素の形状を光軸方向に引き伸ばし
た非球面状としたものが提案されている(特開昭58−
134627号公報)。レンチキュラーレンズの出射側
の非集光部に設ける光吸収層の配置を入射側のレンズ要
素間の谷部の位置からレンチキュラーレンズの中心方向
に一定の関係式に従ってシフトさせることも提案されて
いる(特開昭59−69748号公報)。また、レンチ
キュラーレンズの入射側のレンズ要素の曲率を中央部よ
り幅方向の両端部に向かって小さくし、かつレンチキュ
ラーレンズの厚みを中央部より幅方向の両端部に向けて
薄くすることも提案されている(実公昭63−4481
9号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述のよ
うな従来のレンチキュラーレンズシートにおいては、次
の3点が問題となっていた。
【0007】まず、第1に、レンチキュラーレンズシー
トの厚みを大きくした場合に、水平角度40〜50°の
間でグリーンが強くなる点である。通常のカラーシフト
においてはレッドあるいはブルーの色が強くなるが、水
平角度を次第に大きくしてスクリーンを観察していくと
急にグリーンが目立つようになるので、画像上大きな問
題となる。
【0008】第2に、CRTや液晶パネル等に全白信号
を入力し、スクリーンを観察する際の水平視野角を固定
した場合に、画面全体の白の均一性(以下、ホワイトユ
ニフォーミティーと称する)が必ずしも満足なレベルで
はない点である。
【0009】第3に、レンチキュラーレンズシートの厚
みを小さくした場合に、レンチキュラーレンズシートの
出射側レンズから光が出射する際に境界面で全反射しや
すく、光の利用効率が低下する点である。
【0010】この発明は以上のような従来技術の問題点
を解決しようとするものであり、背面投写型スクリーン
に使用するレンチキュラーレンズシートとして、グリー
ンが強く出現することなくカラーシフトが低減し、同時
にホワイトユニフォーミティーが向上したレンズを容易
に得られるようにすることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、光の入射側
と出射側にそれぞれレンズ面を有するレンチキュラーレ
ンズシートにおいて、レンチキュラーレンズシート中央
からのレンズ要素の距離と、レンチキュラーレンズシー
トと組合わせてスクリーンを構成するフレネルレンズの
共役点距離と、入射側と出射側の各レンズ要素の最適な
光軸シフト量と、最適なレンチキュラーレンズシートの
厚みとの関係が比較的簡単な実験式で表すことができ、
この実験式に従ってレンチキュラーレンズを形成すれば
上述の目的が達成できることを見出し、この発明を完成
させるに至った。
【0012】即ち、この発明は、フレネルレンズと組合
わせて背面投写型スクリーンを形成するレンチキュラー
レンズシートであって、光入射側に入射レンズを有し、
光出射側に出射レンズおよび光出射側の入射レンズによ
る非集光部に光吸収層を有するレンチキュラーレンズシ
ートにおいて、該入射レンズおよび出射レンズの各要素
レンズがレンチキュラーレンズシートの幅方向で実質的
に等しい形状を有すると共に、入射光の入射角度に応じ
て入射レンズと出射レンズが次式(I)で示される大き
さで光軸シフトし、かつレンチキュラーレンズシートの
厚みが幅方向で次式(II)で示される分布を有すること
を特徴とするレンチキュラーレンズシート。
【0013】
【数4】
【0014】
【数5】 (式中、Rはレンチキュラーレンズシート中央からの距
離、Δxはレンチキュラーレンズシート中央からの距離
Rにおける入射レンズ要素と出射レンズ要素の光軸シフ
ト量、tはレンチキュラーレンズシート中央の最大厚
さ、Δtはレンチキュラーレンズシート中央の最大厚さ
と中央から距離Rにおける厚さtとの差、bは背面
投写型スクリーンを照射する光源の中央部から出射した
光がフレネルレンズを通過した後集光するときの背面投
写型スクリーンからの距離を表し、長さの単位はmmと
する)を提供する。
【0015】この場合、レンチキュラーレンズシートの
入射レンズと出射レンズとの光軸シフト量は、次式(I
a )で示される大きさとするのが最も好ましい。
【0016】
【数6】 また、レンチキュラーレンズシートの幅方向の厚み分布
については、次式(IIa )で示される分布も満足するこ
とが好ましい。
【0017】
【数7】 以下、この発明のレンチキュラーレンズシートを図面に
基づいて詳細に説明する。
【0018】この発明のレンチキュラーレンズシート
は、図2にその幅方向(水平方向)の断面図を示したよ
うに、光入射側に入射レンズ21と光出射側に出射レン
ズ22を有する、所謂ダブルレンチキュラーレンズであ
り、さらに光出射側には入射レンズによる非集光部に光
吸収層23を設けたものである。
【0019】この入射レンズ21および出射レンズ22
は、それぞれレンチキュラーレンズシートの幅方向で実
質的に等しいレンズ形状のレンズ要素からなっている。
これらのレンズ形状およびレンチキュラーレンズシート
の中央部での最大厚さtは、スクリーンの色調として
グリーンが強く現れることのないように適宜定める。例
えば、レンズ形状は一般に次式(IV)で表されるが、レ
ンズピッチを1mmとした場合、入射レンズ21の形状
としては式(IV)の主曲率Cを1.8〜6.0、円錐定
数Kを−1〜0とし、また出射レンズ22の形状として
は主曲率Cを−7.0〜−1.0、円錐定数Kを−7.
0〜0とすることができる。好ましくは、カラーシフト
点から、一般には入射レンズ21の主曲率Cを2.0〜
3.0、円錐定数Kを−1〜−0.3とし、出射レンズ
22の主曲率Cを−5.0〜−2.0、円錐定数Kを−
5.0〜0とする。
【0020】
【数8】 この発明においては、このような入射レンズ21および
出射レンズ22からなるレンチキュラーレンズシートの
全体形状を定めるにあたり、入射レンズ21および出射
レンズ22の光軸シフト量、およびレンチキュラーレン
ズシートの中央から周辺部に至る入射レンズ21と出射
レンズ22との距離により定まるレンチキュラーレンズ
シートの全体の厚み分布をそれぞれ前述の式(I )およ
び式(II)に従って求めるが、この式(I )および式
(II)は次のようにして導出したものである。
【0021】すなわち、まず、レンチキュラーレンズシ
ートと組み合わせて使用するフレネルレンズを選択す
る。そして、CRTや液晶パネル等の中央部から出射し
た光がそのフレネルレンズを通過後、集光するときのス
クリーンからの距離(以下、フレネルレンズの第2共役
点距離と称する)bについて、レンチキュラーレンズシ
ート中央からの距離Rを種々変化させてスクリーンにグ
リーンが強く現れることのないΔx/tおよびΔt/
の領域を求める。このような領域は、入射レンズお
よび出射レンズの形状、レンズの屈折率、レンチキュラ
ーレンズシートの中央の厚さ、レンズピッチを定めるこ
とにより計算機シュミレーションの光線追跡により求め
ることができる。
【0022】次に、フレネルレンズが異なる種々の第2
共役点距離bを有する場合についても同様にして、スク
リーンにグリーンが強く現れないΔx/tおよびΔt
/tの領域を求める。なお、フレネルレンズとして
は、一般には第2共役点距離bが5m以上になるものを
使用することが好ましい。
【0023】そしてこのような結果を総合することによ
り、レンチキュラーレンズシート中央からの距離Rをあ
る一定値にした場合にスクリーンにグリーンが強く現れ
ることのないΔx/tおよびΔt/tの領域とし
て、図3の(a)および(b)に示すように、1/bと
Δx/tとの1次関数および1/bとΔt/tとの
1次関数を境界とする斜線域の部分が得られる。また、
フレネルレンズの第2共役点距離bをある一定値にした
場合にスクリーンにグリーンが強く現れることがないΔ
x/tおよびΔt/tの領域として、図4の(a)
および(b)に示すように、RとΔx/tとの1次関
数およびRとΔt/tとの1次関数を境界とする斜線
域の部分が得られる。そして、スクリーンにグリーンが
強く現れることがないΔx/tおよびΔt/tの領
域の境界式として、前述の式(I )および式(II)が求
められる。
【0024】なお、式(II)に基づいてレンチキュラー
レンズシートの幅方向の厚み分布を求めるにあたり、レ
ンチキュラーレンズシートの中央の最大厚さtとレン
ズピッチとは比例関係にあるとしてよい。したがって、
例えばレンズピッチを1mm、レンチキュラーレンズシ
ートの中央の最大厚さtを1.26mmに規格化して
求めた式(II)は、レンズピッチを0.5mm、レンチ
キュラーレンズシートの中央の最大厚さtを0.63
mmとする場合にも適用することができる。
【0025】以上のように、この発明においては、式
(I )および式(II)に従って、それぞれレンチキュラ
ーレンズの光軸シフト量およびレンチキュラーレンズシ
ートの厚み分布を定めるが、好ましくは、レンチキュラ
ーレンズシートの厚みが幅方向で次式(IIa )を満足す
るようにする。
【0026】
【数9】 Δt/tが式(IIa )で求められる値よりも大きくな
り、レンチキュラーレンズシートの厚みが中央部から周
辺部になるにつれて薄くなり過ぎると、入射光がレンチ
キュラーレンズの出射面で全反射して出射せず、入射光
の透過率が低下するので好ましくなく、またスクリーン
の中央部以外の位置ではグリーンとブルーとの光強度の
差あるいはグリーンとレッドとの光強度の差が大きくな
り、カラーシフトが悪化するので好ましくない。
【0027】以上のような光軸シフトと厚み分布を有す
るこの発明のレンチキュラーレンズシートの製造方法と
しては、例えば溶融樹脂を押し出し、金型成型する場合
に樹脂量、温度などを適宜選択すればよい
【0028】
【作用】この発明によれば、レンチキュラーレンズシー
トの光軸シフトを、
【0029】
【数10】 に基づいて定め、レンチキュラーレンズシートの厚み分
布を、
【0030】
【数11】 に基づいて定めるが、これらの式は、レンチキュラーレ
ンズシート中央からの距離Rと、レンチキュラーレンズ
シートと組合わせて使用するフレネルレンズの第2共役
点距離bとの関数となっているので、グリーンが強く現
れることなくカラーシフトが低減し、同時にホワイトユ
ニフォーミティーが向上したレンズを容易に得ることが
可能となる。
【0031】特に、式(I)および式(II)を満足させ
つつ、光軸シフトについてはさらに
【0032】
【数12】 を満足させ、厚み分布についてはさらに
【0033】
【数13】 を満足させること、すなわち
【0034】
【数14】 となるようにΔt/tを定めることにより、入射光の
透過率を高め、カラーシフトをより一層低減させること
が可能となる。
【0035】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。
【0036】実施例1 屈折率1.494のアクリル樹脂を材質とするピッチ1
mmのレンチキュラーレンズシートにおいて、入射側の
各レンズ要素の形状を前述の式(IV)において主曲率C
=2.43、円錐定数K=−0.448とし、その裾部
の形状を焦点距離が中央部に比べて遠くなるように変形
したものとした。また、出射側の各レンズ要素の形状と
しては、前述の式(IV)において主曲率C=−3.5、
円錐定数K=−3.0とした。そしてレンズシート中央
の最大厚さtは1.26mmとした。
【0037】この場合にスクリーンにグリーンが強く現
れることがないΔx/tおよびΔt/tの領域を、
フレネルレンズシートの第2共役点距離bおよびレンチ
キュラーレンズシート中央からの距離Rを種々変えて計
算機シュミレーションにより光線追跡し、レンチキュラ
ーレンズシートの光軸シフトおよび厚み分布の式を求
め、次式を得た。
【0038】
【数15】
【0039】
【数16】 これらの式を求めるにあたり、例えばレンチキュラーレ
ンズシート中央からの距離Rが450mmの位置におけ
る1/bとΔx/tとの関係および1/bとΔt/t
との関係は、図5の(a)および(b)に○印でプロ
ットしたような、ほぼ直線の関係となった。
【0040】これら式を満足するレンチキュラーレンズ
シートの具体的形状としては、例えばフレネルレンズシ
ートとして第2共役点距離bが10mのものとする場
合、レンズシート中央から450mmの位置で入射レン
ズと出射レンズとの光軸シフト量は25μmとなり、そ
の位置での中心部とのレンズの厚みの差Δtは20μm
以上となる。
【0041】ここでΔtを20μmとした場合のレンチ
キュラーレンズシートの水平指向特性を求めたところ、
図6の(a)に示すようになり、任意の水平視野角にお
いてグリーンは出現せず、良好なスクリーンが得られる
ことが確認できた。
【0042】このようなレンチキュラーレンズシートに
ついて、さらにΔt/tを変化させてレンチキュラー
レンズシート中央(R=0の位置)における全光線透過
率Tを測定し、Δt/t=0のときの全光線透過率T
の値で規格化したところ、図7に示す結果が得られた。
また、同じくΔt/tを変化させ、レンチキュラーレ
ンズシート中央(R=0の位置)における水平角度45
°のレッドとブルーとの光強度の比を求め、その値をΔ
t/t=0における値で規格化してカラーシフト量2
0log(R/B)(但し、Rはレッドの光強度、Bは
ブルーの光強度を表す)を計算したところ、図8に示す
結果が得られた。
【0043】これら図7および図8からΔt/t
0.1付近より大きくなると全光線透過率Tの低下率や
カラーシフトの悪化の程度が大きくすることから、Δt
/tは0.1以下とするのが好ましいことがわかっ
た。
【0044】比較例1 実施例1と同様の入射レンズと出射レンズを有するレン
チキュラーレンズシートにおいて、レンズシート中央か
らの距離Rが450mmの位置でΔtが15μmとなる
ようにした。
【0045】この比較例のレンチキュラーレンズシート
の水平指向特性は図6の(b)に示すようになり、水平
視野角が約60°以上ではグリーンの強度が突出するも
のとなった。
【0046】実施例2 レンチキュラーレンズシートの入射側の各レンズ要素の
形状について主曲率C=2.29、円錐定数K=−1.
0とし、出射側の各レンズ要素の形状について主曲率C
=−2.92、円錐定数K=−1.3とする以外は実施
例1と同様にして、スクリーンにグリーンが強く現れる
ことがないΔx/tおよびΔt/tの領域を求め
た。その場合、例えばレンチキュラーレンズシート中央
からの距離Rが450mmの位置における1/bとΔx
/tとの関係および1/bとΔt/tとの関係は、
図5の(a)および(b)に△印でプロットしたよう
な、ほぼ直線の関係となった。その結果、実施例1と同
様のレンチキュラーレンズシートの厚み分布の式が得ら
れた。
【0047】実施例3 レンチキュラーレンズシートの材質として屈折率が1.
52の樹脂を使用する以外は実施例1と同様にして、ス
クリーンにグリーンが強く現れることがないΔx/t
およびΔt/tの領域を求めた。その場合、例えばレ
ンチキュラーレンズシート中央からの距離Rが450m
mの位置における1/bとΔx/tとの関係および1
/bとΔt/tとの関係は、図5の(a)および
(b)に×印でプロットしたような、ほぼ直線の関係と
なった。その結果、実施例1と同様のレンチキュラーレ
ンズシートの厚み分布の式が得られた。
【0048】
【発明の効果】この発明によれば、背面投写型スクリー
ンに使用するレンチキュラーレンズとして、強いグリー
ンが出現することなくカラーシフトが低減し、同時にホ
ワイトユニフォーミティーが向上したレンズシートを容
易に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背面型投写スクリーンを使用した表示装置の一
般的な概略構成図である。
【図2】この発明のレンチキュラーレンズシートの幅方
向(水平方向)の断面図である。
【図3】レンチキュラーレンズシート中央からの距離R
をある一定値にした場合に1/bとΔx/tとの最適
な領域を示す関係図(同図a)およびスクリーンにグリ
ーンが強く現れることのない領域を示す1/bとΔt/
との関係図(同図b)である。
【図4】フレネルレンズの第2共役点距離bをある一定
値にした場合にRとΔx/tとの最適な領域を示す関
係図(同図a)およびにスクリーンにグリーンが強く現
れることがない領域を示すRとΔt/tとの関係図
(同図b)である。
【図5】この発明の実施例において、レンチキュラーレ
ンズシート中央からの距離Rが450mmにおける1/
bとΔx/tとの関係図(同図a)および1/bとΔ
t/tとの関係図(同図b)である。
【図6】実施例および比較例のレンチキュラーレンズシ
ートにおける水平指向特性図(同図aおよびb)であ
る。
【図7】レンチキュラーレンズシート中央におけるΔt
/tと全光線透過率Tとの関係図である。
【図8】レンチキュラーレンズシート中央におけるΔt
/tとカラーシフト量20log(R/B)との関係
図である。
【符号の説明】
1 プロジェクター 2 投写レンズ 3 フレネルレンズ 4 レンチキュラーレンズ 5 スクリーン 21 入射レンズ 22 出射レンズ 23 光吸収層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−182837(JP,A) 特開 昭56−165134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/62

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレネルレンズと組合わせて背面投写型
    スクリーンを形成するレンチキュラーレンズシートであ
    って、光入射側に入射レンズを有し、光出射側に出射レ
    ンズおよび光出射側の入射レンズによる非集光部に光吸
    収層を有するレンチキュラーレンズシートにおいて、該
    入射レンズおよび出射レンズの各要素レンズがレンチキ
    ュラーレンズシートの幅方向で実質的に等しい形状を有
    すると共に、入射光の入射角度に応じて入射レンズと出
    射レンズが次式(I)で示される大きさで光軸シフト
    し、かつレンチキュラーレンズシートの厚みが幅方向で
    次式(II)で示される分布を有することを特徴とするレ
    ンチキュラーレンズシート。 【数1】 【数2】 (式中、Rはレンチキュラーレンズシート中央からの距
    離、Δxはレンチキュラーレンズシート中央からの距離
    Rにおける入射レンズ要素と出射レンズ要素の光軸シフ
    ト量、tはレンチキュラーレンズシート中央の最大厚
    さ、Δtはレンチキュラーレンズシート中央の最大厚さ
    と中央からの距離Rにおける厚さtとの差、bは背
    面投写型スクリーンを照射する光源の中央部から出射し
    た光がレンチキュラーレンズシートと組合わせるフレネ
    ルレンズを通過した後集光するときの背面投写型スクリ
    ーンからの距離を表し、長さの単位はmmとする)
  2. 【請求項2】 レンチキュラーレンズシートの厚みが幅
    方向で次式(III )で示される分布を有する請求項1記
    載のレンチキュラーレンズシート。 【数3】
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