JP3024103U - 釣り具 - Google Patents

釣り具

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JP3024103U JP1995012299U JP1229995U JP3024103U JP 3024103 U JP3024103 U JP 3024103U JP 1995012299 U JP1995012299 U JP 1995012299U JP 1229995 U JP1229995 U JP 1229995U JP 3024103 U JP3024103 U JP 3024103U
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顕人 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誰でも簡単に使用することができ、夜釣りに
も使用でき、水面から海底までの距離を計測できる釣り
具を提供する。 【解決手段】 釣り糸の先端に取り付けられた釣り針40
を備えた魚釣りの仕掛けにおいて、釣り針40に錘7が着
脱自在に取り付けられ、比重が水より小さい浮き体1が
釣り糸である道糸33に昇降自在に取り付けられ、移動体
10が浮き体1より上方の道糸33に取り付けられており、
浮き体1には釣り針40より大きく錘7より小さい通し孔
6が適所に形成され、この通し孔6に道糸33が通されて
おり、さらに、浮き体1には、道糸33を通すためのスリ
ット3が中央から外周に向かって形成されており、蓋4
がスリット3に開閉自在に取り付けられており、移動体
10は道糸33との摩擦力によって掛止されているが、水中
に投げ込まれると、浮き体1の浮力によって上昇する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、釣り具に関する。さらに詳しくは、水面から海底までの距離を計測 するための釣り具に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚は習性によって棲んでいる場所が異なっており、どの種類の魚を狙うかによ って、砂浜や防波堤、磯、河口などの釣り場を選択することが肝心である。つぎ に重要なのが、目的の魚が遊泳している泳層を探しだし、その泳層に釣りの仕掛 けを垂らすことである。釣りの種類には、釣る場所によって、砂浜の投げ釣り、 磯釣り、防波堤釣り、沖の船釣りなどがあり、仕掛けの種類によって、ウキ釣り やフカセ釣り、投げ釣り、ミャク釣りなどがある。最もよい釣り場所を選択し、 かつ目的の魚に最も適した仕掛けで釣りに挑めば、大漁を期待できる。
【0003】 図8は、公知の釣りの仕掛けの構成図である。同図に示すように、公知の釣り の仕掛けは、釣り竿31にリール32が取り付けられており、リール32から道糸33が 繰り出されている。道糸33の先端には輪カン37が取り付けられ、この輪カン37に はハリス38が取り付けられ、ハリス38の先端には釣り針40が取り付けられている 。そして、前記輪カン37の少し上方の道糸33に釣り錘36が取り付けられ、さらに 上方の道糸33にはゴムカン20を介して釣り用ウキ35が取り付けらている。 魚釣りを行うときには、釣り針40に餌を取り付けて、海に投げ込むと釣り錘36 の自重によって海底に向かって沈んでいくが、釣り用ウキ35は釣り用ウキ35の浮 力によって浮いている。すなわち、釣り用ウキ35は水面に浮いているが、餌の取 り付けられている釣り針40は釣り錘36とともに、潮の流れによって海中に漂って いる。したがって、この餌を魚が食べると釣り針が魚に掛かって、釣り用ウキ35 が海底に向かって引き込まれるので、魚が釣れていることがわかる。そこで、リ ール32を巻いて水中から釣り針40を引き上げれば、魚が釣れるのである。このよ うに、餌の取り付けられた釣り針40を魚の近くに垂らせば、魚を釣るのが容易で ある。また、夜間になると活発にエサを漁るタチウオやスズキなどの夜行性の魚 を釣る夜釣りでは、釣り用ウキ35が見えないので、魚の動きがわからない。この ため、釣り用ウキ35に夜釣り用蛍光器具を取り付けて、蛍光する釣り用ウキ35と して使用すれば、この釣り用ウキ35の動きを夜釣り用蛍光器具の蛍光の動きに置 き換えることによって、魚の動きをわかるようにしている。
【0004】 図9は、魚の泳層の説明図である。符号A〜Cは海の深さを階層的に示したも ので、符号Aは水面下の浅い場所、符号Cは海底の深い場所、符号Bは水面と海 底の中間の場所を示している。同図に示すように、釣り人は経験とカンに頼って 釣り用ウキ35から釣り針40までの長さを決めて、釣りを行っている。 ところで、符号Aで示す水面付近の泳層ではサヨリやウミタナゴなどの魚が泳 いでおり、符号Bで示す水面と海底の中間付近の泳層では、アジやサバなどの魚 が泳いでおり、符号Cで示す海底付近の泳層では、カレイやヒラメなどの魚が棲 んでいる。つまり、魚の習性によって泳層が異なる。したがって、目的とする魚 を釣るためには、その魚が好んで泳いでいる泳層に釣り針を垂らせばよい。しか しながら、魚は、昼間には海底近くにいても朝夕になると水面近くへ上がってき たり、また、季節によっても泳層への影響があり、冬と春には深い場所にいて、 夏と秋には浅い場所へ移動する。このため、目的とする魚の種類だけによって単 純に泳層が決まっているわけではないので、従来、釣り人は経験とカンにより、 魚が遊泳している泳層を推測し、その泳層に釣り針40を投げ入れていた。かのご とく、経験の浅い釣り人達は、誰でも簡単に泳層を計測できる釣り具を待ち望ん でいる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のごとく、目的の魚が生息する泳層を探すことは釣りの基本的作業であり 、逆に言えば、前記泳層を見つけさえすれば目的の魚を釣ることが可能である。 この魚の泳層は、海底からの高さで計測するので、まず海底の深さを計測するこ とが必要である。したがって、海底の深さを把握できれば、餌の取り付けられた 釣り針を、目的の魚の泳層に海底から上昇させて、目的の魚の習性に応じて、移 動させることができる。現在でも、音波の到達時間によって海底までの深さを計 測する装置は開発されているが、大がかりで高価なものばかりで、誰でも簡単に 泳層を計測できる装置はない。
【0006】 本考案はかかる事情に鑑み、誰でも簡単に使用することができ、夜釣りでも使 用することができ、水面から海底までの距離を計測できる釣り具を提供すること を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の釣り具は、釣り糸の先端に取り付けられた釣り針を備えた魚釣りの 仕掛けにおいて、該釣り糸に着脱自在に取り付けられた錘と、前記釣り針より大 きく前記錘より小さい通し孔が適所に形成されており、前記釣り糸が該通し孔に 通され、比重が水より小さい浮き体と、前記釣り糸に着脱自在に取り付けられ、 前記浮き体の浮力によって上昇するが、前記釣り糸との摩擦力によって下降しな い移動体とからなることを特徴とする。 請求項2の釣り具は、前記浮き体が、中央から外周に向かって形成され、前記 釣り糸を通すためのスリットを備えた浮き本体と、該スリットに開閉自在に取り 付けられた蓋とからなることを特徴とすることを特徴とする。 請求項3の釣り具は、前記浮き体が、夜釣り用蛍光器具を着脱自在に取り付け るための蛍光器具用孔が形成されていることを特徴とする。
【0008】
【考案の実施の形態】
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図1は本考案の釣り具の第1実施形態に係わる概略斜視図である。同図に示す ように、第1実施形態の釣り具は、公知の釣りの仕掛けにおいて、前記釣り針40 に錘7が着脱自在に取り付けられ、この錘7の上方の前記道糸33に、浮き体1が 昇降自在に取り付けられ、この浮き体1のさらに上方に移動体10が取り付けられ ている。33は道糸、36は釣り錘、37は輪カン、38はハリスである。
【0009】 つぎに、錘7、浮き体1、移動体10の各部品について説明する。 図2は錘7の組立説明図である。符号(A)は道糸33から錘7が外されている 状態、符号(B)は道糸33に錘7が取り付けられている状態を示している。図2 (A)、(B)に示すように、錘7は、カラー18が錘本体16に着脱自在に取り付 けられたものであり、この錘本体16には釣り針40を固持するためのスリット17が 形成されている。釣り針40に錘7を取り付けるには、図2(B)に示すように、 錘本体16のスリット17に釣り針40を通して、カラー18と錘本体16とで釣り針40を 挟着させれば、釣り針40が錘7に個持される。錘7を釣り針40から外すには、カ ラー18を錘本体16から取り外せば、再び、図2(A)の状態となって道糸33から 錘7を取り外すことができる。
【0010】 前記浮き体1について説明する。図1に示すように、浮き体1は円板状であっ て中央に通し孔6が形成されており、この通し孔6に前記道糸33が通過しており 、この通し孔6は、前記釣り針40を通すことができるが、前記錘7を通すことが できない大きさのものである。そして、この浮き体1はプラスチック製であって 、内部は中空に形成されており、水に入れると沈まず、道糸33に沿って浮いてく る。なお、浮き体1の材質は前記プラスチックだけでなく木材であってもよく、 浮き体1を水に投入すると浮いてくる材質であれば限定されない。
【0011】 図3は移動体の構成図である。符号(A)は移動体10の平面図、符号(B)は 同正面図、符号(C)は補強板12の単体図、符号(D)は本体11の単体図である 。同図に示すように、移動体10は本体11に補強板12が貼付されたものであり、本 体11には切り込み13が中心から外周に向かって形成されており、補強板12には、 該切り込み13と同様に、スリット14が形成されている。そして、この移動体10の 本体11は、多孔質のスポンジからできているので、切り込み13に釣り糸を挿入す ると、両側から釣り糸を挟み込み摩擦力によって道糸33を握着させることができ るものであって、かつ、該摩擦力は前記浮き体1の浮力よりも小さい力である。 したがって、移動体10の切り込み13に道糸33を掛合させると、移動体10の自重よ りも、移動体10と道糸33との間に働いている摩擦力の方が大きいので、移動体10 の本体11は摩擦力によって道糸33に掛合したたまま動かない。一方、水中に投げ 入れられて前記浮き体1が浮いてくると、この浮力が移動体10と道糸33との間に 働いている前記摩擦力に打ち勝って、移動体10は道糸33に沿って上昇させられる 。なお、移動体10の本体11の材質はスポンジだけでなく、浮力を備えた軽いゴム であってもよい。
【0012】 上記のごとき構成によって、本考案の第1実施形態の釣り具はつぎに示すよう にして、水面から海底までの距離を計測することができる。図4は本考案の第1 実施形態に係わる釣り具の使用方法の説明図である。符号(A)は釣り具を投げ 入れる前の状態、符号(B)は釣り具の錘7が海底に沈んだ状態、符号(C)は 釣り具を引き上げた状態を示す。
【0013】 まず、前記図9で示した公知の釣りの仕掛けのゴムカン20から釣り用ウキ35を 外しておき、釣りの仕掛けが海底に沈むようにしておく。つぎに、図4(A)に 示すように、浮き体1の通し孔6に釣り針40を通し、浮き体1を道糸33の上方に 移動させる。ついで、錘7のスリット17に釣り針40を挿入して、錘7のカラー18 と錘本体16で挟着させて、釣り針40を固持させる。このようにすれば、前記浮き 体1は錘7に掛止されるので、釣り糸から抜けることがない。そして、浮き体1 の上方の道糸33に移動体10の切り込み13を掛合させ、移動体10の本体11と道糸33 との間の摩擦力によって、移動体10を道糸33に掛止させる。
【0014】 図4(B)に示すように、釣りの仕掛けを海に投げ入れると、錘7は海底に沈 んでいくが、浮き体1は浮力によって水面に浮き上がってくるので、この浮力が 移動体10を下方から押す力となって働き、この力は移動体10と道糸33との間の摩 擦力に打ち勝つ。このため、移動体10は下方から支持されたまま上昇させられ、 この移動体10とともにゴムカン20は上昇する。
【0015】 図4(C)に示すように、釣りの仕掛けを水面から引き上げると、移動体10は 浮き体1の浮力から開放され、道糸33との摩擦力で滑ることなく道糸33に掛止さ れる状態となって、この移動体10によってゴムカン20は支持されている。一方、 浮き体1は道糸33に沿って下降していき、錘7の位置で、錘7によって掛止され る。したがって、引き上げられた錘7と移動体10との間隔が、水面から海底まで の深さであることがわかる。そして、魚釣りを開始するのであるが、詳細は後述 する。
【0016】 つぎに、本考案の第2実施形態の釣り具を説明する。 図5は本考案の釣り具の第2実施形態に係わる概略斜視図である。同図に示す ように、第2実施形態の釣り具は、浮き本体2と蓋4とから構成され、浮き本体 2にはスリット3が形成され、蓋4にはスリット5が形成されていることが特徴 である。第2実施形態の釣り具は、第1実施形態の釣り具と同様に、公知の釣り の仕掛けの前記釣り針40に、錘7が着脱自在に取り付けられ、この錘7の上方の 前記道糸33に移動体10が取り付けられている。そして、錘7と移動体10の間の道 糸33には、浮き体21が昇降自在に取り付けられている。36は釣り錘、37は輪カン 、38はハリスである。
【0017】 この浮き体21は、浮き本体2に蓋4が回転自在に取り付けられたものであって 、浮き本体2には中央部から外周に向かってスリット5が形成され、同様に、前 記蓋4には中央から外周に向かってスリット5が形成されている。したがって、 蓋4を回して、浮き本体2のスリット3に蓋4のスリット5を合わせると、浮き 本体2のスリット3に道糸33を通すことができ、さらに、蓋4を回して浮き本体 2のスリット3と蓋4のスリット5とを違わせると、浮き体21は道糸33から外れ ない。道糸33から浮き体21を外すには、再び、蓋4を回して、浮き本体2のスリ ット3と蓋4のスリット5を合わせて前記道糸33を抜けばよい。このため、浮き 体21を道糸33のどの部分からでも着脱することができ、また錘7を装着したまま で容易に着脱できるので、浮き体21の着脱の手間を軽減させることができる。
【0018】 なお、蓋4と同型の蓋8を、浮き本体2の蓋4に対向させて、浮き本体2に回 転自在に取り付けるとよい。この場合、水流によって道糸33がスリット5から外 に向かって流されることがないので、道糸33が釣りの仕掛けに絡まるのを防止さ せることができる。 さらになお、浮き体21の材質は前記プラスチックだけでなく木材であってもよ く、浮き体21を水に投入すると浮いてくる材質であれば限定されない。
【0019】 上記のごとき構成によって、第2実施形態の考案の釣り具はつぎに示すように して、水面から海底までの距離を計測することができる。まず、前記図9で示し た公知の釣りの仕掛けのゴムカン20から釣り用ウキ35を外しておき、仕掛けが海 底に沈むようにしておく。つぎに、図5(A)に示すように、浮き体21のスリッ ト5に釣り針40を通し、浮き体21の蓋4を回してスリット5を閉じる。錘7のス リット17に釣り針40を挿入して、錘7のカラー18と錘本体16で挟着させて、釣り 針40を固持させる。第1実施例の装着方法と異なり、錘7を装着してから浮き体 21を装着してもよいし、浮き体21を装着してから錘7を装着してもよい。このた め、浮き体21の道糸33への装着および取り外しの手間が軽減できる。そして、道 糸33に移動体10の切り込み13を掛合させ、移動体10の本体11と道糸33との間の摩 擦力によって、移動体10を道糸33に掛止させる。なお、第2実施形態に係わる釣 り具の動作は、第1実施形態の釣り具の動作と実質同一なので説明を省略するが 、水面から引き上げられた錘7と移動体10との間隔が、水面から海底までの深さ であることがわかる。
【0020】 つぎに、本考案の第3実施形態の釣り具を説明する。 図6は本考案の釣り具の第3実施形態に係わる概略斜視図、図7は浮き体の組 立説明図で、符号(A)は小浮き53a の単体斜視図、(B)は小浮き53b の単体 斜視図、(C)は小浮き53a の単体底面図、(D)は小浮き53b の単体底面図、 (E)は浮き体の組立底面図である。図6に示すように、第3実施形態の釣り具 は、浮き体51が道糸33に着脱自在に取り付けられており、この浮き体51には夜釣 り用蛍光器具Hを取り付けるための蛍光器具用孔52が形成されていることが特徴 である。このため、前記夜釣りにおいても、夜釣り用蛍光器具Hが光るので暗闇 であっても浮き体51がよく見える。
【0021】 第3実施形態の釣り具は、第2実施形態の釣り具と同様に、公知の釣りの仕掛 けの前記釣り針40に、錘7が着脱自在に取り付けられ、この錘7の上方の前記道 糸33に移動体10が取り付けられている。そして、錘7と移動体10の間の道糸33に は、浮き体51が昇降自在に取り付けられている。36は釣り錘、37は輪カン、38は ハリスである。
【0022】 図7(A)〜(E)に示すように、浮き体51は、球を4等分した形状であって 浮力を有する一対の小浮き53a 、53b から構成されており、小浮き53a 、53b に は、それぞれ四角い枠状のジョイント部57a 、57b が設けられている。このジョ イント部57a 、57b には釣り糸を通すために、それぞれに通し孔55a 、55b が上 部と底部とに形成されている。一方の小浮き53a のジョイント部57a には、ジョ イント部57a の通し孔55a の上下に、蛍光器具用孔52a が形成されている。他方 、52b は補助孔で、小浮き53b のジョイント部57b に、ジョイント部57b の通し 孔55b の上下であって、組み立て時に前記通し孔55a に連通する位置に形成され ている。前記小浮き53a のジョイント部57a の外径は小浮き53b のジョイント部 57b の内径にほぼ等しい大きさに形成されているので、小浮き53a のジョイント 部57a を小浮き53b のジョイント部57b に密に挿入しうる。
【0023】 なお、夜釣り用蛍光器具Hを左右の蛍光器具用孔52のいずれにも挿入しておく と、浮き体51のバランスがよくなり、また、片方の蛍光器具用孔52に予備として 常に新品の夜釣り用蛍光器具Hを取り付けておけば、必要に応じて夜釣り用蛍光 器具Hを使用できるので好ましい。
【0024】 さらになお、小浮き53a 、53b の材質は前記プラスチックだけでなく木材であ ってもよく、小浮き53a 、53b を水に投入すると浮いてくる材質であれば限定さ れない。
【0025】 上記のごとき構成によって、第3実施形態の考案の釣り具はつぎに示すように して、夜釣りなど仕掛けが見えにくい時にでも、水面から海底までの距離を計測 することができる。まず、前記図9で示した公知の釣りの仕掛けのゴムカン20か ら釣り用ウキ35を外しておき、仕掛けが海底に沈むようにしておく。つぎに、図 7(A)、(B)に示すように、夜釣り用蛍光器具Hを小浮き53a の蛍光器具用 孔52a に挿入しておき、小浮き53a の通し孔55a に道糸33を通しておく。つぎに 、図7(C)、(D)に示すように、小浮き53a のジョイント部57a に小浮き53 b のジョイント部57b を対向させて、図7(E)に示すように、小浮き53a のジ ョイント部57a に小浮き53b のジョイント部57b を密に嵌合させる。もちろん、 左右両方の蛍光器具用孔52a に、夜釣り用蛍光器具Hを取り付けてもよい。つい で、錘7のスリット17に釣り針40を挿入して、錘7のカラー18と錘本体16で挟着 させて、釣り針40を固持させる。上記のごとく、第3実施形態のの釣り具は、第 1実施例の釣り具と異なり、浮き体51を装着してから錘7を装着できるので、道 糸33に浮き体51を装着したり、取り外したりする手間を軽減させることができる 。そして、道糸33に移動体10の切り込み13を掛合させ、移動体10の本体11と道糸 33との間の摩擦力によって、移動体10を道糸33に掛止させる。
【0026】 なお、第3実施形態に係わる釣り具の動作は、第2実施形態の釣り具の動作と 実質同一なので説明を省略するが、浮き体51の夜釣り用蛍光器具Hを浮き体51か ら抜いて、この夜釣り用蛍光器具Hを釣り用ウキ35に取り付ければ、蛍光する釣 り用ウキ35として使用できるので、夜釣りを行うことができる。また、水面から 引き上げられた錘7と移動体10との間隔が、水面から海底までの深さであること がわかる。
【0027】 上記のごとく、本考案の釣り具は以下のように用いて魚釣りを行う。釣りを始 める前にまず海底までの距離を計測するために、公知の釣りの仕掛けにおいて、 釣り糸の前記道糸33を浮き体1の通し孔6に通し、前記釣り針40に錘7を取り付 け、浮き体1の上方の道糸33に移動体10を取り付けておく。そして、この釣り具 を海に投げ込み、錘7を海底に沈めた後に引き上げると、移動体10とゴムカン20 は海底の深さだけ上方に移動している。このようにして、水面から海底までの深 さを計測する。
【0028】 つぎに、釣りを行うために、移動体10を基準にしてゴムカン20を道糸33に沿っ て所望の位置に移動させて釣り用ウキ35を取り付ける。そして、道糸33から浮き 体1と錘7、移動体10を取り外して、仕掛けを水中に投げ込めば、目的の魚の泳 層に釣り針40を垂らすことができる。このようにして、釣り用ウキ35から釣り針 40までの長さを簡単に調整することができ、目的の魚の泳層に釣り針40を投下さ せることができる。
【0029】
【考案の効果】
本考案の釣り具によれば、釣りの仕掛けに浮き体と錘と移動体を取り付けて、 海に投げ込み、その後単に釣り具を引き上げれば、移動体が海底の深さだけ上昇 するので、釣りを行うときには、この移動体を基準にしてゴムカンを移動させて 釣り用ウキを取り付ければ、目的の魚の泳層に投下できるので、素人であっても 簡単に使用することができ、また、夜釣り用蛍光器具を装着して見やすくさせる ことができるので夜釣りでも使用でき、水面から海底までの深さを計測すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の釣り具の第1実施形態に係わる概略斜
視図である。
【図2】錘の組立説明図である。
【図3】移動体の構成図である。
【図4】本考案の釣り具の使用方法の説明図である。
【図5】本考案の釣り具の第2実施形態に係わる概略斜
視図である。
【図6】本考案の釣り具の第3実施形態に係わる概略斜
視図である。
【図7】浮き体の組立説明図である。符号(A)は小浮
きの単体斜視図、(B)は小浮きの単体斜視図、(C)
は小浮きの単体底面図、(D)は小浮きの単体底面図、
(E)は浮き体の組立底面図である。
【図8】公知の釣りの仕掛けの説明図である。
【図9】魚の泳層の説明図である。
【符号の説明】
1 浮き体 2 浮き本体 3 スリット 4 蓋 6 通し孔 7 錘 10 移動体 21 浮き体 51 浮き体 52a 蛍光器具用孔 H 夜釣り用蛍光器具

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り糸の先端に取り付けられた釣り針を備
    えた魚釣りの仕掛けにおいて、該釣り糸に着脱自在に取
    り付けられた錘と、前記釣り針より大きく前記錘より小
    さい通し孔が適所に形成されており、前記釣り糸が該通
    し孔に通され、比重が水より小さい浮き体と、前記釣り
    糸に着脱自在に取り付けられ、前記浮き体の浮力によっ
    て上昇するが、前記釣り糸との摩擦力によって下降しな
    い移動体とからなることを特徴とする釣り具。
  2. 【請求項2】前記浮き体が、中央から外周に向かって形
    成され、前記釣り糸を通すためのスリットを備えた浮き
    本体と、該スリットに開閉自在に取り付けられた蓋とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の釣り具。
  3. 【請求項3】前記浮き体が、夜釣り用蛍光器具を着脱自
    在に取り付けるための蛍光器具用孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の釣り具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017023005A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 青森宝栄工業株式会社 ルアー仕掛け

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