JP3024007B2 - ネオン変圧器 - Google Patents

ネオン変圧器

Info

Publication number
JP3024007B2
JP3024007B2 JP3126179A JP12617991A JP3024007B2 JP 3024007 B2 JP3024007 B2 JP 3024007B2 JP 3126179 A JP3126179 A JP 3126179A JP 12617991 A JP12617991 A JP 12617991A JP 3024007 B2 JP3024007 B2 JP 3024007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
leakage
shielding
primary coil
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3126179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04352308A (ja
Inventor
眞徹 天野
勲 堀
Original Assignee
株式会社三陽電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三陽電機製作所 filed Critical 株式会社三陽電機製作所
Priority to JP3126179A priority Critical patent/JP3024007B2/ja
Publication of JPH04352308A publication Critical patent/JPH04352308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3024007B2 publication Critical patent/JP3024007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネオン管に接続されるネ
オン変圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネオン変圧器の動作時に発生する
ノイズによる弱電機器への影響は輻射ノイズによるもの
が大きかった。そして、この輻射ノイズは点滅器(ネオ
ンサイン点滅時の端子間のスパーク)及び負荷であるネ
オン放電管の電極から発生するため、ネオン変圧器の入
力側及び放電負荷回路にフィルタ及び無雑音電極を設け
たりしてこれを防止していた。
【0003】しかし、近年、通信等弱電力設備が普及す
る中で、輻射ノイズのみならず電波障害等の原因となる
電源(ライン)ノイズの発生問題が顕在化してきた。こ
のような環境変化に対応するため、一般の変圧器におい
ては一次コイルと二次コイルとの間に銅、アルミニウム
等の遮蔽金属板を介在させて接地することにより、二次
コイルから静電誘導で一次コイルに誘起されるノイズ電
圧を遮蔽(静電遮蔽)したり、二次コイルから発生する
高周波電磁波ノイズを一次コイルに対して遮蔽(電磁遮
蔽)していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ネオン変圧
器におけるラインノイズの発生防止対策については十分
になされておらず、図5に示すように、ネオン変圧器は
その本体ケース30内に鉄心31と、鉄心31に巻着さ
れる一次コイル32と二次コイル33が主に設けられ、
一次コイル32と二次コイル33の隙間Gにはけい素鋼
板からなる漏洩鉄心34と、この漏洩鉄心34の上下方
向への移動を規制するとともに、一次コイル32と鉄心
31を絶縁するための有弾性の絶縁スペーサ35が設け
られているだけで、漏洩鉄心34の積層厚により僅かに
電磁遮蔽作用を有するのみであった。このため、この隙
間Gに静電及び電磁遮蔽用の金属板を設けるには、新た
に部品を増加することになり、コストが増すとともに、
作業性が悪くなるという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、新たに部品を増加するこ
となくラインノイズの発生を極力抑えることができるネ
オン変圧器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄心と、同鉄
心の主鉄心に装着される一次コイル及び二次コイルとか
らなるネオン変圧器において、前記一次コイルと二次コ
イル間には磁束漏れ回路を形成する漏洩鉄心と、一次コ
イルに対して静電及び電磁遮蔽作用を有する遮蔽板とを
兼ねるための遮蔽漏洩金属板を主鉄心を囲うように設け
るとともに、その一部を切断して開口部を設け、所要枚
数積層したことを要旨とするものである。
【0007】
【作用】このように構成された本発明は、遮蔽漏洩金属
板が漏洩鉄心と遮蔽板としての両作用を有し、二次コイ
ルが短絡した場合は、遮蔽漏洩金属板の磁束漏れ回路に
磁束が流れるため、ネオン変圧器は焼損しない。また、
二次コイルから静電誘導で一次コイルに誘起されるノイ
ズ電圧及び、二次コイルから発生する高周波電磁波ノイ
ズは遮蔽漏洩金属板により遮蔽され、ラインノイズの発
生を極力抑えることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図1〜4
に従って説明する。図1に示すように、ネオン変圧器N
の本体ケース1は下端には開口部1aが設けられ、内部
には後記する変圧器本体が配設されている。そして、開
口部1aより一次側電源用のコネクタ2と、二次側出力
用の一対の出力リード線3及びブッシング4とが突出し
て設けられている。なお、これらは後記する絶縁コンパ
ウンド5にて固定されている。前記ブッシング4はその
基端部にて本体ケース1内の内側面に取着された図示し
ない支持金具に支持されている。ブッシング4の上方に
は、図1、2に示すように、けい素鋼板により形成され
た単相三脚鉄心10(以下、単に鉄心という)が設けら
れている。この鉄心10は本体ケース1内の側面に設け
られた一対のガイド6にガイドされて挿入配置されてい
る。鉄心10の中心部に形成された主鉄心10aの上部
には一次コイル11が巻回支持されている。すなわち、
この一次コイル11は主鉄心10aに挿通される一次コ
イルボビン12に巻回されている。また、その下部には
隙間Gを介して二次コイル14が前記主鉄心10aに挿
通支持されている。この二次コイル14は一枚の仕切板
15aにより二分割され、二次コイルボビン15に巻回
されている。そして、鉄心10と二次コイルボビン15
との間にはこれを覆うように一対のコ字状の絶縁板17
が設けられている。さらに、一次コイル11と鉄心10
を絶縁するとともに、隙間Gにおいて後記する遮蔽漏洩
鉄心の上下方向への移動を規制する有弾性の一対の絶縁
スペーサ18が挿入配置されるとともに、この絶縁スペ
ーサ18と一次コイルボビン12との間には遮蔽漏洩金
属板としての遮蔽漏洩鉄心19が挿入配置されている。
【0009】図3、4に示すように、遮蔽漏洩鉄心19
はけい素鋼板からなり、主鉄心10aを囲うような遮蔽
漏洩板20が積層形成されている。前記遮蔽漏洩板20
の中央部には主鉄心10aが挿通する四角形状の主鉄心
挿通口20aが形成され、両端部には一対の側部鉄心1
0bが挿通するコ字状の側部鉄心挿通溝20bが形成さ
れ、さらには、残りの一端から主鉄心挿通口20aまで
延びる開口部としての切り溝20cが形成されている。
このように切り溝20cを形成することにより開路が形
成され、遮蔽漏洩板20は二次コイル14から静電誘導
で一次コイル11に誘起されるノイズ電圧による電流
(うず電流)の発生を抑えることができるようになって
いる。なお、このノイズ電圧は後記する接地により抑え
ることができる。また、この遮蔽漏洩板20が例えば5
枚積層形成されることにより漏れ磁気回路が形成される
ようになっている。
【0010】図1に示すように、前記鉄心10の上方に
は力率改善用コンデンサ21が設けられている。そし
て、本体ケース1は残りの空間を絶縁粒子であるフィラ
ー(石英粉、珪砂等)と絶縁樹脂(エポキシ、ポリウレ
タン等)とが混合された絶縁コンパウンド5により充填
されている。また、本体ケース1にはリード線22が接
続され、接地されている。 このようにして、図示しな
い入力リード線に100Vの電圧を印加した場合、一次
コイル11及び鉄心10を介して二次コイル14が励磁
され出力リード線3から所定の電圧(例えば15KV)
が出力され、出力リード線3に接続される図示しないネ
オン管が点灯されることになる。
【0011】次に、このように構成されたネオン変圧器
Nの作用を説明する。ネオン変圧器Nの動作時に二次コ
イル14が短絡した場合は、遮蔽漏洩鉄心19の磁束漏
れ回路に磁束が流れるため、ネオン変圧器Nは焼損しな
い。また、ネオン変圧器Nの動作時に二次コイル14か
ら静電誘導で一次コイル11に誘起されるノイズ電圧
は、遮蔽漏洩鉄心19と、鉄心10と、ガイド6と本体
ケース1を介して接地しているため、一次コイル11に
対して遮蔽される(静電遮蔽)。なお、この静電遮蔽は
遮蔽漏洩板20のみでも作用する。
【0012】さらに、二次コイル14から発生する高周
波電磁波ノイズは、遮蔽漏洩鉄心19により一次コイル
11に対して遮蔽される(電磁遮蔽)。なお、この電磁
遮蔽は遮蔽漏洩鉄心19の積層厚が大きいほど遮蔽効果
も大きい。そして、これら静電及び電磁遮蔽によりライ
ンノイズの発生を極力抑えることができる。
【0013】このように本実施例のネオン変圧器Nにお
いては、一次コイル11と二次コイル14間には磁束漏
れ回路を形成する漏洩鉄心と、一次コイルに対して静電
及び電磁遮蔽作用を有する遮蔽板とを兼ねる遮蔽漏洩鉄
心19を設け、遮蔽漏洩鉄心19は主鉄心挿通口20a
と、側部鉄心挿通溝20bと、切り溝20cとが形成さ
れた遮蔽漏洩板20を積層したことにより、一つの部品
にて漏洩鉄心及び遮蔽板としての作用を有するため、新
たに部品を増加することなくラインノイズの発生を極力
抑えることができる。
【0014】さらに、遮蔽漏洩板20に主鉄心挿通口2
0aと、側部鉄心挿通溝20bとを形成したことによ
り、鉄心10に対して遮蔽漏洩板20を簡単に位置決め
することができ、作業性がよくなる。また、図6、7に
示すように、従来の漏洩鉄心34の一対の漏洩板36と
比較して、遮蔽漏洩板20は面積が30〜40%増加し
ているため、積層枚数を従来20枚程度であったものが
5〜6枚程度に減少させることができる。このため、一
次コイル11と二次コイル14との隙間Gのあきスペー
スが多くなり、このあきスペースを無くすことにより変
圧器本体を小型化できる。
【0015】そして、一次コイル11と二次コイル14
との隙間Gを狭くなることにより、一次コイル11と二
次コイル14が接近し、電磁誘導率が良くなり、効率が
良くなる。なお、本発明は上記実施例に限定されること
はなく、例えば、上記実施例では遮蔽漏洩板20に側部
鉄心挿通溝20bを設けたが、これを設けずに主鉄心挿
通口20aと、切り溝20cのみ形成して使用してもよ
い。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のネオン変圧
器によれば、一次コイルと二次コイル間に遮蔽漏洩金属
板を設けたことにより、一つの部品にて漏洩鉄心及び遮
蔽板としての作用を有するため、新たに部品を増加する
ことなくラインノイズの発生を極力抑えることができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のネオン変圧器の内部を示す断面図で
ある。
【図2】同じくネオン変圧器本体を示す正面図である。
【図3】同じくネオン変圧器本体のA−A断面図であ
る。
【図4】遮蔽漏洩板の外観を示す斜視図である。
【図5】従来のネオン変圧器の内部を示す断面図であ
る。
【図6】同じくネオン変圧器本体を示す正面図である。
【図7】同じくネオン変圧器本体のA−A断面図であ
る。
【符号の説明】
10 鉄心,11 一次コイル,14 二次コイル,1
9 遮蔽漏洩鉄心,20遮蔽漏洩板,20a 主鉄心挿
通口,20c 切り溝,N ネオン変圧器,G 隙間.

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心と、同鉄心の主鉄心に装着される一
    次コイル及び二次コイルとからなるネオン変圧器におい
    て、前記一次コイルと二次コイル間には磁束漏れ回路を
    形成する漏洩鉄心と、一次コイルに対して静電及び電磁
    遮蔽作用を有する遮蔽板とを兼ねるための遮蔽漏洩金属
    板を主鉄心を囲うように設けるとともに、その一部を切
    断して開口部を設け、所要枚数積層したことを特徴とす
    るネオン変圧器。
JP3126179A 1991-05-29 1991-05-29 ネオン変圧器 Expired - Fee Related JP3024007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3126179A JP3024007B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 ネオン変圧器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3126179A JP3024007B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 ネオン変圧器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04352308A JPH04352308A (ja) 1992-12-07
JP3024007B2 true JP3024007B2 (ja) 2000-03-21

Family

ID=14928645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3126179A Expired - Fee Related JP3024007B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 ネオン変圧器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3024007B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020037507A (ko) * 2000-11-14 2002-05-22 김봉균 전기기기절연용 충진물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04352308A (ja) 1992-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3683271A (en) Power supply filter for noise suppression
US5977853A (en) Choke coil for eliminating common mode noise and normal mode noise
US5150046A (en) Noise-shielded transformer
RU2412498C2 (ru) Магнитопровод трансформатора с магнитным экраном
US2904762A (en) Shielded transformer
KR101229631B1 (ko) 표류 부하손을 절감하는 자기차폐형 변압기
US11688541B2 (en) Integrated magnetic component
US4156829A (en) Apparatus for suppressing radiation leakage in a magnetron circuit
US2183355A (en) Transformer construction
JP3024007B2 (ja) ネオン変圧器
US4223245A (en) Magnetron device exhibiting reduced microwave leakage
KR101201291B1 (ko) 정전차폐, 서지 및 노이즈 방지를 위한 역방향 2중 권선 결합 변압기
US5075663A (en) Noise-shielded transformer
US4724413A (en) Low-noise transformer
JPS5941297B2 (ja) 電源トランス
JPH07263262A (ja) 複合型交流リアクトル
WO2019237703A1 (zh) 变压器以及包括其的电器设备
JP3665945B2 (ja) 絶縁変圧器
US20040070345A1 (en) Noise filter of high frequency generator
CN217719270U (zh) 变压器
JPH0713205Y2 (ja) シールド変圧器
CN214203437U (zh) 一种高效率隔离式高频变压器
JP2662840B2 (ja) ノイズレストランス
US1817443A (en) Radio appliance
JPH0720903Y2 (ja) 雑音遮蔽変圧器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees