JP3023880U - レジスターロール紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＰＯＳシステム等の大量使用においても使用
可能な偽造防止機能を備えたレジスターロール紙を提供
することを目的とする。 【解決手段】 サーマル用紙２をロール状にしたレジス
ターロール紙１であって、前記サーマル用紙２の裏面側
に速乾性インキによる偽造防止用マーク３を設けてなる
レジスターロール紙。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＰＯＳシステム等で使用され、レシートやポイント引換券等の発行 を行うレジスター用のロール紙に関し、更に詳しくは、サーマル（熱転写）タイ プのレジスターロール紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＰＯＳシステムの普及に伴い、レジスター用紙はサーマルタイプのものが使用 されるようになってきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記サーマルタイプのレジスター用紙は、店名印がイメージプリントになり、 商品名、単価等の印字が非常に鮮明になるが、現行のスタンプとドットインパク トプリンタを使ったレシートに比べて、コピーによるポイント引換券の偽造が簡 単に行える。特に、ファクシミリ機のコピー機能を使って偽造した感熱紙による 偽造ポイント引換券は本物と殆ど見分けがつかないという不都合があった。 また、このような偽造を防止するために偽造防止用の特殊印刷を施したレジス ター用紙も提案されているが、印刷工程が複雑で、またコストが掛かりすぎ、Ｐ ＯＳシステム等の大量使用には不適なものであった。 そこで、本考案は前記不都合を解消し、ＰＯＳシステム等の大量使用において も使用可能な偽造防止機能を備えたレジスターロール紙を提供することを目的と する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のレジスターロール紙は前記目的を達成するべく、サーマル用紙をロー ル状にしたレジスターロール紙であって、前記サーマル用紙の裏面側に速乾性イ ンキによる偽造防止用マークを設けてなるものである。 この場合、前記偽造防止用マークは前記サーマル用紙の長手方向の少なくとも 一側縁部に沿って設けられたものであることが好ましい。 また、前記偽造防止用マークは、前記サーマル用紙をロール状に巻き取る際に 、前記サーマル用紙の裏面側に速乾性インキをインキ塗布装置で付着させて設け たものであることが好ましい。

【０００５】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。 図１は、本考案レジスターロール紙の一実施例の斜視図を示すものであって、 図中１はレジスターロール紙を示し、サーマル用紙２をロール状に巻き取ってあ り、このサーマル用紙２の裏面側、即ち、印字面と反対側の面の長手方向の一側 縁に沿って、耐候性、保存性に優れた水性顔料インキベースの速乾燥インキによ る、帯状の薄水色の偽造防止用マーク３が設けられている。

【０００６】 本実施例のように、偽造防止用マーク３をサーマル用紙２の長手方向の側縁 に設けると、サーマル用紙２をロール状に巻き取ったときにロールの側面が着色 状態となり、このような偽造防止用のマークを必要としない店の記録用としての ジャーナル用レジスターロール紙と区別することが容易となる。

【０００７】 尚、前記実施例では、偽造防止用マーク３をサーマル用紙２の長手方向の一 側縁に設けるようにしたが、両側縁に設けることも、中央部に沿って設けること も任意である。また、偽造防止用マーク３は前記実施例のように帯状のベタ塗り だけでなく、網目状、斜線状、散点状等、任意である。

【０００８】 図２及び図３は、前記レジスターロール紙１をレジスターのプリンターで印字 して発行した、ポイント引換券１０の一例を示すもので、図２に示す印字面１０ ａにはポイント引換券の印字１１が施され、図３に示す裏面１０ｂ側には従来の ポイント引換券とは異なり、偽造防止用マーク３が設けられることになる。

【０００９】 図４は、前記レジスターロール紙１の製造工程を示す説明図であって、基本的 にはサーマル用紙の原反２０をガイドローラ２１で案内しながら巻取軸２２に巻 き取り、この間に、原反２０をスリッターの上刃２３と下刃２４の間を通しなが ら所望のレジスター用紙幅に切断し、複数個のレジスターロール紙を製造するも のである。図中２５はエンドマーク用のインキ転写ローラであり、ＪＩＳに従っ て、レジスターロール紙のエンド部の所定位置に赤色のエンドマークを施すもの である。

【００１０】 本考案のレジスターロール紙は、この製造工程中に偽造防止マーク用のインキ 転写ローラからなるインキ塗布装置２６を設け、原反２０をスリッターで切断す る前にスリッターでの切断ラインに沿って、偽造防止用マーク３を施すことによ って簡単に得られるものである。尚、インキ塗布装置２６はインキ転写ローラに 限定されるものではなく、フェルト式の塗布装置であってもよい。

【００１１】

【考案の効果】

このように、本考案によれば、偽造防止用の特殊印刷等を施すことなく、従来 のレジスターロール紙の製造工程を利用して簡単に製造できる偽造防止機能を備 えたレジスターロール紙を提供できる。特に、偽造防止用マークをサーマル用紙 の長手方向の側縁に設けた場合には、偽造防止用マークを必要としない店の記録 用としてのジャーナル用レジスターロール紙と区別することが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案レジスターロール紙の一実施例の斜視図

【図２】前記レジスターロール紙から得られたポイント
引換券の平面図

【図３】同裏面図

【図４】本考案レジスターロール紙の製造工程図

【符号の説明】

１ レジスターロール紙 ２ サーマル用紙 ３ 偽造防止用マーク １０ ポイント引換券 １０ａ 表面 １０ｂ 裏面 １１ 印字 ２０ 原反 ２１ ガイドローラ ２２ 巻取軸 ２３ 上刃 ２４ 下刃 ２５ エンドマーク用のインキ転写ローラ ２６ 偽造防止マーク用インキ塗布装置（インキ転写
ローラ）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーマル用紙をロール状にしたレジスタ
   ーロール紙であって、前記サーマル用紙の裏面側に速乾
   性インキによる偽造防止用マークを設けてなるレジスタ
   ーロール紙。
2. 【請求項２】 前記偽造防止用マークは、前記サーマル
   用紙の長手方向の少なくとも一側縁部に沿って設けられ
   たものであることを特徴とする請求項１記載のレジスタ
   ーロール紙。
3. 【請求項３】 前記偽造防止用マークは、サーマル用紙
   をロール状に巻き取る際に、前記サーマル用紙の裏面側
   に速乾性インキをインキ塗布装置で付着させて設けたも
   のであることを特徴とするレジスターロール紙。