JP3023533U - 裏地付きパンツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、局部の片寄り、露出、圧迫感とい
う従来のパンツにあった欠点を改良し、吸湿性、通気性
に優れ股ずれの防止にもなる、はきごこちの良いパンツ
の提供を目的とするもの。 【構成】 裏地付きパンツであって、股下及び脇に縫合
部を持つトランクス型パンツ１またはブリーフ型パンツ
１１において、前記パンツの股下縫合部２に、中央部分
にボリュームのあるビキニ形状の裏地５の下端部６を、
前記パンツの脇縫合部３に、前記裏地５の上端部７を、
それぞれ取付ける。また、ブリーフ型パンツ１１には、
開口部１２を設けて前記裏地５を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ビキニ形状の裏地を取付けたパンツに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のパンツは、均一な素材で下半身を被い包むようにつくらていた。このた めに、トランクス型パンツにおいては、局部が左右のいずれかに片寄って露出し たり、ブリーフ型パンツにおいては、局部が圧迫される、などの欠点があった。 また、吸湿性、通気性が十分とは言えず、汗かきの人や激しい運動をする人、高 温多湿な季節に満員電車に乗ったり屋外で仕事をする人々は、一旦汗をかくと局 部周辺がぬるぬるとして気持ちが悪く、ひどい場合には股ずれがして痛く、数枚 の着替え用パンツを携帯するなど、不快不便極まるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のパンツにあった局部の片寄り、露出、圧迫感という欠点を改 良し、これらの人々に喜ばれる、吸湿性、通気性に優れ股ずれの防止にもなる、 はきごこちの良いパンツの提供を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、裏地付きパンツであって、上記問題点を解決するため、伸縮性、吸 湿性及び通気性のある素材をビキニ形状の裏地５として使用し、トランクス型パ ンツ１の股下縫合部２に、前記裏地５の下端部６を取付け、前記パンツ１の左右 の脇縫合部３に、前記裏地５の上端部７を取付ける、手段を講じたものである。

【０００５】

【作用】

本考案は、裏地をビキニ形状とし、その先端部の３か所に限定して前記パンツ １の縫合部に取付ける、前述の手段を講じたので、裏地の中央部分は表地である パンツ１と離れて、その影響を受けずに自立して局部に作用する。したがって、 裏地５は素材の特徴である伸縮性を損なわずに局部をやわらかく包みこむことが 可能となり、局部の片寄り、露出がなくなり圧迫感を感ぜずに着用できる。

【０００６】 また、ビキニ形状の裏地５によって包みこまれた局部は、脚部や腹部の肌にじ かに接触することがなくなるため、局部周辺のぬるぬるとした汗は吸湿性のある 素材に効果良く吸収される。

【０００７】 一般に、高温高湿環境や運動時の発汗により布が湿潤すると、水分吸着により 繊維が膨潤し通気性が減少するとされるが、従来のパンツが表地一枚であるのに 対し、本考案ではもっぱら局部周辺をやわらかく包みこむ裏地５と、下半身を被 い包む表地との二枚で発汗を吸収する構造となっているので、湿潤が緩和され通 気性の確保が容易となる。

【０００８】 更に、パンツ１の股下縫合部２に、前記裏地５の下端部６を取付ける前述の手 段により、局部全体がアップして局部と、腹部及び脚部との間に空隙が生じるた め、通気性の確保が促進されるとともに、局部と脚部のこすれ、股ずれの防止と なる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。

【００１０】 図１ないし図３に示めすものは、第１の実施例であって、トランクス型パンツ １において、その股下縫合部２に、ビキニ形状の裏地５の下端部６を縫着し、前 記パンツ１の脇縫合部３に、前記裏地５の上端部７を縫着したものである。

【００１１】 裏地５には、綿、レーヨン、アセテートなどの吸湿性のある素材を使用するが 、図示のように、脇タック８、中央タック９をつけ、周縁部１０のインカーブに はギャザーを入れてまつることにより、裏地中央部分のボリュームが増してやわ らかく、より効果的に局部を包み込むことが可能となる。

【００１２】 裏地５の下端部６及び上端部７も、ギャザーを入れて折返しをつけて補強し、 ウエスト４の上端より３ないし５センチメートルの位置に、前記上端部７を縫着 することにより、局部を適度にアップさせることができる。

【００１３】 パンツ１と裏地５を取付けるには、本実施例のように、縫着して固定する方法 と、フックやボタンなどを用いてたやすく取外しと移動ができるように固着する 方法とがある。フックやボタンを用いた方法は、個々人の体形や着用感に合わせ て取付け位置を変えられる利点を持っている。

【００１４】 図４に示すものは、ブリーフ型パンツ１１に、ビキニ形状の裏地５を取付けた 第２の実施例で、パンツ１１には、伸縮性のある素材を使用するので圧迫感がな く通気性も確保できる。

【００１５】 図５に示すものは、ブリーフ型パンツ１１に、楕円形状の開口部１２を設けて 、ビキニ形状の裏地５を取付けた第３の実施例である。この実施例のものは、局 部は無理なく自在にパンツ１１から突出し、ビキニ形状の裏地５は局部をやわら かく包む込む前当て部となって、局部を除く下半身全体を被い包む本体とよりな る、異なる素材の生地でつくられたブリーフ型パンツとなる。

【００１６】 上記実施例のあるものは、下着兼用で利用できる実用的でファショナブルな衣 類として、応用が可能である。

【００１７】 前述の第１の実施例は、表地であるパンツの生地と形状を変えることにより、 室内着、パジャマ、ズボン下、サウナパンツ、スウットパンツ、シ ョートパンツなどとして、応用できる。

【００１８】 第１と第２の実施例は、裏地をサポーターとして活用することにより、海水 パンツ、ビーチウエアとしての応用が可能である。

【００１９】

【考案の効果】

以上に述べたように本考案は、従来のパンツ１または１１に、中央部分にボリ ュームのあるビキニ形状の裏地５を取付けることによって、従来のパンツの欠点 であった局部の片寄りや露出がなくなり、圧迫感もなくなるなどの効果がある。 更に、ビキニ形状の裏地５は局部全体をやわらかく包み込んでアップさせるので 、吸湿性、通気性が良くなり、股ずれ防止の効果にもなる。また、ブリーフ型パ ンツ１１に、楕円形状の開口部１２を設けることによって、ビキニ形状の裏地５ は局部をやわらかく包む込む前当て部となって、異なる素材の生地でつくられた ブリーフ型パンツとなり、前述の効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を裏返した際の斜視図で
ある。

【図２】本考案の第１の実施例の斜視図である。

【図３】本考案のビキニ形状の裏地である。

【図４】本考案の第２の実施例の斜視図である。

【図５】本考案の第３の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１・・・トランクス型パンツ ２・・・股下縫合部 ３・・・脇縫合部 ４・・・ウエスト ５・・・ビキニ形状の裏地 ６・・・下端部 ７・・・上端部 ８・・・脇タック ９・・・中央タック １０・・周縁部 １１・・ブリーフ型パンツ １２・・開口部

【手続補正書】

【提出日】平成７年１０月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 股下及び脇に縫合部を持つトランクス型
   パンツ（１）において、その股下縫合部（２）に、脇タ
   ック（８）、中央タック（９）を有し、周縁部（１０）
   のインカーブにギャザーを入れた、中央部分にボリュー
   ムのあるビキニ形状の裏地（５）の下端部（６）を取付
   け、前記パンツ（１）の脇縫合部（３）に、前記裏地
   （５）の上端部（７）を取付けた、裏地付きパンツ。
2. 【請求項２】 股下及び脇に縫合部を持つブリーフ型パ
   ンツ（１１）において、「請求項１」記載の、ビキニ形
   状の裏地（５）を取付けた、裏地付きパンツ。
3. 【請求項３】 股下及び脇に縫合部を持つブリーフ型パ
   ンツ（１１）において、楕円形状の開口部（１２）を設
   けて、「請求項１」記載の、ビキニ形状の裏地を取付け
   た、裏地付きパンツ。