JP3023077B2 - ガリウム砒素単結晶およびその製造方法 - Google Patents
ガリウム砒素単結晶およびその製造方法Info
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Description
導体単結晶の育成方法において、特にB2 O3 を液体封
止剤とし、Siをドーパントとして用いるGaAs単結
晶育成方法に関してドーパント濃度が所望範囲の濃度に
精度よく制御された単結晶およびその単結晶育成技術に
関する。
光素子、高速演算素子、マイクロ波素子等に利用されて
おり、その用途により単結晶に種々の物質を添加して利
用されている。
ン(Si)がドーパントとして用いられ、結晶中の転位
密度を小さくするため横型ボート法や縦型ボート法を用
いて製造されている。特に縦型ボート法においては(1
00)方位の結晶成長が育成可能であるばかりでなく、
円形で大口径の結晶が得られる利点があり、縦型温度傾
斜法(VGF法)や縦型ブリッジマン法(VB法)によ
る結晶成長が行われている。
晶からの解離や分解を防ぐ目的等で封止剤として酸化ホ
ウ素(B2 O3 )が用いられている。B2 O3 を液体封
止剤として用いる場合、ドーパントであるSiがB2 O
3 と反応して酸化シリコン(SiO2 またはSiO)を
形成し結晶中のSi濃度が制御しにくくなるため、本発
明者らはSi濃度を制御する方法として特公平3−57
079号で、予めSi酸化物をドープしたB2 O3 を用
いる発明を提供した。
法等の縦型ボート法においても再現性よくSi濃度つま
りキャリア濃度が制御された単結晶を育成することがで
きる。
概略縦断面図であって、るつぼ収納容器(サセプター)
3内に設けたるつぼ4に種結晶5と化合物半導体原料を
装入し、その上に封止剤(B2 O3 )8を置き、収納容
器の回りをヒーター17で加熱して原料GaAsを溶融
し、温度制御により原料融液7から化合物半導体結晶6
を育成させる。ヒーター17の外周は断熱材16で囲ま
れていて、総てこれらは気密容器11内に収納され、前
記るつぼ収納容器3は該気密容器11に設けた気密シー
ル2を通して下部ロッド1により支持され、かつ上下移
動および回転が可能になっている。
明を用いても、結晶中のキャリア濃度は結晶尾部になる
に従い大きくなり、頭部と比較して3〜4倍程度となっ
て結晶成長方向での不均一性が解消されず、歩留りを著
しく悪くするという問題があった。
いて狭める要望があり、特に上限値を低くする要望が強
くなっている。
等の縦型ボート法を用いてSiドープ型GaAs単結晶
を製造する際に、SiをGaAs単結晶中に再現性良く
ドープでき、またSi濃度が均一であって単結晶の歩留
りが高いSiドープn型GaAs単結晶の製造方法を提
供することである。
た場合、キャリア濃度は図5に示すように横軸をインゴ
ットの固化率、縦軸をキャリア濃度とすると結晶尾部に
向けて濃度が高くなる右上がりの勾配となる。特に結晶
尾部に近くなるとキャリア濃度は急増する傾向にある。
固化率が0.1程度でキャリア濃度が1×1018cm-3
になるように結晶成長を行った場合、例えばキャリア濃
度が上限4×1018cm-3まででは固化率0.8までの
歩留りとなるが、上限が2×1018cm-3の場合は固化
率0.6の歩留まりにしかならない。
の挙動について検討を行った。
しているが、封止剤B2 O3 と接触しているため次式の
反応により融液中から消費される。3Si(GaAs Melt
中)+2B2O3=3SiO2(B2O3へ)+4B(GaAs Melt
へ)上記反応は単結晶育成開始時にはほぼ平衡状態に達
し、単結晶育成中はノーマルフリージングによる偏析現
象によるSiのGaAs融液への濃縮がおこっているも
のと考えられる。
も上記反応を右に進行させ続けることができるならばG
aAs融液からのSiの損失も競合して起きることにな
る。この競合を制御すれば単結晶中のSi濃度すなわち
キャリア濃度を制御することができる。単結晶育成中で
も上記反応を右に進めるためにはB2 O3 中のSiO2
濃度を低減すれば可能である。これには結晶育成中にS
iO2 が含まれる量がより少ないB2 O3 を新たに添加
すれば可能となる。すなわち、本発明は結晶成長時に融
液に含まれるドーパント濃度を酸化(還元)反応により
制御するものである。
いた縦型温度傾斜法または縦型ブリッジマン法によって
製造されたSiドープガリウム砒素単結晶であって、結
晶中のキャリア濃度が結晶肩部(固化率0.1)で0.
1×1018cm-3〜3×1018cm-3の範囲にあり、か
つ結晶尾部(固化率0.8)でのキャリア濃度は結晶肩
部の2倍以内であり、さらにこの間の結晶位置(固化率
0.1〜0.8)でもキャリア濃度が結晶肩部のキャリ
ア濃度以上かつ結晶尾部のキャリア濃度以下であること
を特徴とするSiドープガリウム砒素単結晶;第2に、
液体封止剤を用いた縦型温度傾斜法または縦型ブリッジ
マン法によって製造されたSiドープガリウム砒素単結
晶であって、るつぼ内にガリウム砒素原料、ドーパント
Si、Si酸化物を予めドープした封止剤を収納し、さ
らにSi濃度がSi酸化物を予めドープした封止剤の濃
度よりも低い第2の封止剤を専用容器に収納しておき、
結晶成長時の適正な時期に専用容器を加熱し、専用容器
内の封止剤をるつぼ内に流入させ、さらにこれら封止剤
を混合、撹拌することにより製造されてなり、キャリア
濃度が0.1×1018cm-3〜3×1018cm-3である
ことを特徴とするSiドープガリウム砒素単結晶;第3
に、結晶中のキャリア濃度が結晶肩部(固化率0.1)
で0.1×1018cm-3〜3×1018cm-3の範囲にあ
り、かつ結晶尾部(固化率0.8)でのキャリア濃度は
結晶肩部の2倍以内であり、さらにこの間の結晶位置
(固化率0.1〜0.8)でもキャリア濃度が結晶肩部
のキャリア濃度以上かつ結晶尾部のキャリア濃度以下で
ある前記第2記載のSiドープガリウム砒素単結晶;第
4に、液体封止剤を用いた縦型温度傾斜法または縦型ブ
リッジマン法によって製造されたSiドープガリウム砒
素単結晶の製造において、るつぼ内にガリウム砒素原
料、ドーパントSi、Si酸化物を予めドープした封止
剤を収納し、さらにSi濃度がSi酸化物を予めドープ
した封止剤の濃度よりも低い第2の封止剤を専用容器に
収納しておき、結晶成長時の固化率が0.1から0.8
の間の適正な時期に専用容器を加熱し、専用容器内の封
止剤をるつぼ内に流入させ、さらにこれら封止剤を混
合、撹拌することによりキャリア濃度が0.1×1018
cm-3〜3×1018cm-3であるように、結晶中のSi
濃度を制御することを特徴とするガリウム砒素単結晶の
製造方法;第5に、結晶中のキャリア濃度が結晶肩部
(固化率0.1)で0.1×1018cm-3〜3×1018
cm-3の範囲にあり、かつ結晶尾部(固化率0.8)で
のキャリア濃度は結晶肩部の2倍以内であり、さらにこ
の間の結晶位置(固化率0.1〜0.8)でもキャリア
濃度が結晶肩部のキャリア濃度以上かつ結晶尾部のキャ
リア濃度以下である前記第4記載のSiドープガリウム
砒素単結晶の製造方法;第6に、前記第2の封止剤中の
Si濃度は第1の封止剤のSi濃度の1/2以下である
前記第4または第5のいずれかに記載のガリウム砒素単
結晶の製造方法;第7に、前記適正な時期は固化率0.
1から0.5の間である前記第4〜6のうちいずれかに
記載のガリウム砒素単結晶の製造方法;第8に、第2の
封止剤は第1の封止剤とは独立に専用容器に収容してお
くか、もしくは第1の封止剤と同時にるつぼの中に収容
しておくかのいずれかである前記第4〜7のいずれかに
記載のガリウム砒素単結晶の製造方法;第9に、専用容
器は撹拌を兼用した設備もしくは単独で設置した設備の
いずれか1つである前記第4〜8のいずれかに記載のガ
リウム砒素単結晶の製造方法;第10に、撹拌はるつぼ
内の溶体を攪拌するのに攪拌棒や攪拌羽根等を回転させ
た撹拌方法か、攪拌棒や攪拌羽根等を固定させるつぼを
回転させる方法のいずれか1種の攪拌方法で行う前記第
4〜9のいずれかに記載のガリウム砒素単結晶の製造方
法を提供するものである。
ブリッジマン法によりSiドープn型GaAs単結晶を
製造する場合、結晶原料融液としてSiを添加したGa
As融液と、液体封止剤としてB2 O3 を使用する。図
1は本発明の単結晶製造装置の断面図を模式的に示した
ものである。
成長開始時のSi濃度を制御するための目的で投入(チ
ャージ)したB2 O3 であり、第2の封止剤9は結晶育
成途中でSi濃度を制御するための目的で添加されるB
2 O3 である。るつぼ収納容器3は下部ロッド1で保持
されており、るつぼ4が回転可能となっている。
移動可能でかつ攪拌板等や上部封止剤収納容器が取付け
可能な上部ロッド12が配置されており、るつぼ4内の
融体の攪拌や封止剤を導入する配管としても利用可能と
なっている。
したものであり、上部封止剤収納容器15中の第2の封
止剤9を溶解させてるつぼ4の上部あるいは溶体中に装
入する。上部収納容器15はヒーターで加熱して第2の
封止剤を溶解させることでるつぼ4への装入が可能であ
り、ヒーターでの加熱を停止することでるつぼ4への装
入は停止することも可能である。装入は攪拌しながら行
っても良いし、攪拌を止めた状態で行っても良い。また
装入開始や停止の時期や攪拌の有無についても最適の条
件を選択すれば良い。
おいた状態を示すものである。この場合でも、攪拌につ
いては最適条件を選択すれば良い。
状は溶体が攪拌できればどのような形状であっても良
い。また攪拌は図1に見られるように、上部ロッド12
や下部ロッド1を回転することで溶体を任意に攪拌する
ことができる。
10を備えた収納容器15に第2の封止剤9を収納した
状態を示したものであり、この図を用いて説明する。種
結晶5上に化合物原料であるGaAs13を3000g
用意した。ドーパント14としてのSiは化合物原料に
対して0.027%となるように810mg用意した。
封止剤8はSi濃度換算で3重量%となるようにSi酸
化物を添加したB2 O3 240gを用意した。第2の封
止剤9はB2 O3 に対してSi濃度換算でSi酸化物を
0.5重量%含有させたもの50gを予め上部封止剤収
納容器15に用意した。
開始した。上部収納容器15の第2の封止剤9は固化率
0.4でるつぼ4に流入させ、攪拌板10を用いて混合
・攪拌を開始した。上部ロッド12は5rpmで回転さ
せたものと、回転させないものについて試験を行った。
下部ロッドは回転させなかった。回転させたものについ
て固化率0.1でキャリア濃度は1×1018cm-3であ
り、固化率0.8までキャリア濃度2×1018cm-3以
下の単結晶が得られた。回転させないものは固化率0.
1でキャリア濃度は1×1018cm-3であり、固化率
0.6でキャリア濃度が2×1018cm-3となった。図
6に本実施例の上部ロッドを回転させて育成した結晶の
固化率に対するキャリア濃度の変化を示した。
含まないもの50g用意し、実施例1と同様に試験を行
った。回転させたものについて固化率0.1でキャリア
濃度は1×1018cm-3であり、固化率0.8までキャ
リア濃度1.8×1018cm-3以下の単結晶が得られ
た。回転させないものは固化率0.1でキャリア濃度は
1×1018cm-3であり、固化率0.6でキャリア濃度
が2×1018cm-3となった。
料、ドーパントと封止剤および第2の封止剤を収納し、
上方に移動可能な攪拌板を設けた状態を示すものであ
り、この図を用いて説明する。化合物原料であるGaA
s13を3000g用意した。ドーパント14としてS
iは化合物原料に対して0.027%となるように81
0mg用意した。封止剤8はSi濃度換算で3重量%と
なるように添加したB2O3 240gを用意した。第2
の封止剤9はB2 O3 に対してSi濃度換算でSi酸化
物を0.5重量%含有させたもの50gを予め上部封止
剤8の上に用意した。
開始した。固化率0.3で攪拌を開始した。上部ロッド
は2rpmで回転させたものと、回転させないものにつ
いて試験を行った。下部ロッドは回転させなかった。回
転させたものについて固化率0.1でキャリア濃度は1
×1018cm-3であり、固化率0.8までキャリア濃度
2×1018cm-3以下の単結晶が得られた。回転させな
いものは固化率0.1でキャリア濃度は1×1018cm
-3であり、固化率0.6でキャリア濃度が2×1018c
m-3となった。
含まないもの50g用意し、実施例3と同様に試験を行
った。回転させたものについて固化率0.1でキャリア
濃度は1×1018cm-3であり、固化率0.8までキャ
リア濃度1.8×1018cm-3以下の単結晶が得られ
た。回転させないものは固化率0.1でキャリア濃度は
1×1018cm-3であり、固化率0.6でキャリア濃度
が2×1018cm-3以上となった。
s13を3000g用意した。ドーパント14としてS
iは化合物原料に対して0.027%となるように81
0mg用意した。封止剤8はSi濃度換算で3重量%と
なるようにSi酸化物を添加したB2 O3 240gを用
意した。第2の封止剤9はB2 O3 に対してSi濃度換
算でSi酸化物を0.5重量%含有させたもの50gを
上部封止剤収納容器15に予め用意しておいた。
開始した。固化率0.4で上部収納容器15中の第2の
封止剤9を溶解させてるつぼの溶体上に流下させた。上
部ロッド12は回転を停止させ、下部ロッド1を2rp
mで回転させたものと、回転させないものについて試験
を行った。回転させたものについて固化率0.1でキャ
リア濃度は1×1018cm-3であり、固化率0.8まで
キャリア濃度2×1018cm-3以下の単結晶が得られ
た。回転させないものは固化率0.1でキャリア濃度は
1×1018cm-3であり、固化率0.6でキャリア濃度
が2×1018cm-3以上となった。
含まないもの50g用意し、実施例5と同様に試験を行
った。回転させたものについて固化率0.1でキャリア
濃度は1×1018cm-3であり、固化率0.8までキャ
リア濃度2×1018cm-3以下の単結晶が得られた。回
転させないものは固化率0.1でキャリア濃度は1×1
018cm-3であり、固化率0.6でキャリア濃度が2×
1018cm-3以上となった。
用意した。ドーパント14としてSiは化合物原料に対
して0.027%となるように810mg用意した。封
止剤8はSi濃度換算で3重量%となるようにSi酸化
物を添加したB2 O3 290gを用意した。第2の封止
剤9は用いなかった。
開始した。固化率0.1でキャリア濃度は1×1018c
m-3であり、固化率0.6でキャリア濃度が2×1018
cm-3以上の単結晶となった。
によればB2 O3 を液体封止剤とし、Siをドーパント
として用いる従来のGaAs単結晶の製造方法に対し、
Si濃度がより小さい第2の封止剤を併用することによ
り、さらにこれらを攪拌することにより結晶中のキャリ
ア濃度を制御することが可能になるので、Siを単結晶
中に再現性良くドープでき、またSi濃度が均一であっ
て単結晶の歩留りが高いGaAs単結晶およびその製造
方法が提供できる。
2の封止剤を併用して用いること、さらにこれらを攪拌
することにより結晶中のキャリア濃度を制御することが
可能である。
断面図である。
図である。
導体原料、種結晶、ドーパントSi、Si酸化物を予め
ドープした封止剤を収納し、さらに上部に移動可能な攪
拌板を具備した収納容器に第2の封止剤を収納した状態
を示す模式断面図である。
導体原料、種結晶、ドーパントSi、Si酸化物を予め
ドープした封止剤および第2の封止剤を収納し、さらに
上部に移動可能な攪拌板を装備した状態を示す模式断面
図である。
方向のキャリア濃度分布の一例を示すグラフである。
中の成長方向のキャリア濃度分布の一例を示すグラフで
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 液体封止剤を用いた縦型温度傾斜法また
は縦型ブリッジマン法によって製造されたSiドープガ
リウム砒素単結晶であって、結晶中のキャリア濃度が結
晶肩部(固化率0.1)で0.1×1018cm-3〜3×
1018cm-3の範囲にあり、かつ結晶尾部(固化率0.
8)でのキャリア濃度は結晶肩部の2倍以内であり、さ
らにこの間の結晶位置(固化率0.1〜0.8)でもキ
ャリア濃度が結晶肩部のキャリア濃度以上かつ結晶尾部
のキャリア濃度以下であることを特徴とするSiドープ
ガリウム砒素単結晶。 - 【請求項2】 液体封止剤を用いた縦型温度傾斜法また
は縦型ブリッジマン法によって製造されたSiドープガ
リウム砒素単結晶であって、るつぼ内にガリウム砒素原
料、ドーパントSi、Si酸化物を予めドープした封止
剤を収納し、さらにSi濃度がSi酸化物を予めドープ
した封止剤の濃度よりも低い第2の封止剤を専用容器に
収納しておき、結晶成長時の適正な時期に専用容器を加
熱し、専用容器内の封止剤をるつぼ内に流入させ、さら
にこれら封止剤を混合、撹拌することにより製造されて
なり、キャリア濃度が0.1×1018cm-3〜3×10
18cm-3であることを特徴とするSiドープガリウム砒
素単結晶。 - 【請求項3】 結晶中のキャリア濃度が結晶肩部(固化
率0.1)で0.1×1018cm-3〜3×1018cm-3
の範囲にあり、かつ結晶尾部(固化率0.8)でのキャ
リア濃度は結晶肩部の2倍以内であり、さらにこの間の
結晶位置(固化率0.1〜0.8)でもキャリア濃度が
結晶肩部のキャリア濃度以上かつ結晶尾部のキャリア濃
度以下である請求項2記載のSiドープガリウム砒素単
結晶。 - 【請求項4】 液体封止剤を用いた縦型温度傾斜法また
は縦型ブリッジマン法によるSiドープガリウム砒素単
結晶の製造方法において、るつぼ内にガリウム砒素原
料、ドーパントSi、Si酸化物を予めドープした封止
剤を収納し、さらにSi濃度がSi酸化物を予めドープ
した封止剤の濃度よりも低い第2の封止剤を専用容器に
収納しておき、結晶成長時の固化率が0.1から0.8
の間の適正な時期に専用容器を加熱し、専用容器内の封
止剤をるつぼ内に流入させ、さらにこれら封止剤を混
合、撹拌することによりキャリア濃度が0.1×1018
cm-3〜3×1018cm-3であるように、結晶中のSi
濃度を制御することを特徴とするガリウム砒素単結晶の
製造方法。 - 【請求項5】 結晶中のキャリア濃度が結晶肩部(固化
率0.1)で0.1×1018cm-3〜3×1018cm-3
の範囲にあり、かつ結晶尾部(固化率0.8)でのキャ
リア濃度は結晶肩部の2倍以内であり、さらにこの間の
結晶位置(固化率0.1〜0.8)でもキャリア濃度が
結晶肩部のキャリア濃度以上かつ結晶尾部のキャリア濃
度以下である請求項4記載のSiドープガリウム砒素単
結晶の製造方法。 - 【請求項6】 前記第2の封止剤中のSi濃度は第1の
封止剤のSi濃度の1/2以下である請求項4または5
のいずれかに記載のガリウム砒素単結晶の製造方法。 - 【請求項7】 前記適正な時期は固化率0.1から0.
5の間である請求項4〜6のうちいずれかに記載のガリ
ウム砒素単結晶の製造方法。 - 【請求項8】 第2の封止剤は第1の封止剤とは独立に
専用容器に収容しておくか、または第1の封止剤と同時
にるつぼの中に収容しておくかのいずれかである請求項
4〜7のいずれかに記載のガリウム砒素単結晶の製造方
法。 - 【請求項9】 専用容器は撹拌を兼用した設備もしくは
単独で設置した設備のいずれか1つである請求項4〜8
のいずれかに記載のガリウム砒素単結晶の製造方法。 - 【請求項10】 撹拌はるつぼ内の溶体を攪拌するのに
攪拌棒や攪拌羽根等を回転させた撹拌方法か、攪拌棒や
攪拌羽根等を固定させるつぼを回転させる方法のいずれ
か1種の攪拌方法で行う請求項4〜9のいずれかに記載
のガリウム砒素単結晶の製造方法。
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