JP3023025B2 - フェノール樹脂成形材料の製造方法 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料の製造方法Info
- Publication number
- JP3023025B2 JP3023025B2 JP34262391A JP34262391A JP3023025B2 JP 3023025 B2 JP3023025 B2 JP 3023025B2 JP 34262391 A JP34262391 A JP 34262391A JP 34262391 A JP34262391 A JP 34262391A JP 3023025 B2 JP3023025 B2 JP 3023025B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding material
- phenolic resin
- resin molding
- chopper
- kneading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフェノール樹脂成形材料
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からフェノール樹脂に木粉、ガラス
繊維などの充填材を混入することにより、様々な特性を
持つフェノール樹脂成形材料を得ることが知られてい
る。十分な成形性及び成形品特性を得るためには、ある
程度の樹脂分(40重量%程度以上)が必要であり、そ
れよりも樹脂分が少ないと必要なフローが得られず、成
形性や様々な成形品特性が低下する。
繊維などの充填材を混入することにより、様々な特性を
持つフェノール樹脂成形材料を得ることが知られてい
る。十分な成形性及び成形品特性を得るためには、ある
程度の樹脂分(40重量%程度以上)が必要であり、そ
れよりも樹脂分が少ないと必要なフローが得られず、成
形性や様々な成形品特性が低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の樹脂
分の減少によって性能が低下するという問題点を解決す
るため種々検討した結果なされたもので、その目的とす
るところは十分なフローをもち性能を低下させることな
く樹脂分を減少することができるフェノール樹脂成形材
料の製造方法を提供することにある。
分の減少によって性能が低下するという問題点を解決す
るため種々検討した結果なされたもので、その目的とす
るところは十分なフローをもち性能を低下させることな
く樹脂分を減少することができるフェノール樹脂成形材
料の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェノール樹
脂成形材料の原料を混合混練する工程において、チョッ
パー付き遠心拡散方式の混合機を使用し、主攪拌翼の回
転数100〜200rpm、チョッパー回転数3000
〜5000rpmの条件で混合したのち、混練機で溶融
混練することを特徴とするフェノール樹脂成形材料の製
造方法である。
脂成形材料の原料を混合混練する工程において、チョッ
パー付き遠心拡散方式の混合機を使用し、主攪拌翼の回
転数100〜200rpm、チョッパー回転数3000
〜5000rpmの条件で混合したのち、混練機で溶融
混練することを特徴とするフェノール樹脂成形材料の製
造方法である。
【0005】ここで、主撹拌翼とチョッパーの回転数は
それぞれ100〜200rpm、3000〜5000r
pmである。主撹拌翼の回転数が100rpmより小さ
いか、もしくはチョッパーの回転数が3000rpmよ
り小さいと、十分な分散が行われにくく、所望のフェノ
ール樹脂成形材料が得られにくい。一方、主撹拌翼の回
転数が200rpmより大きいか、あるいはチョッパー
の回転数が5000rpmより大きい場合、分散の効果
の向上は余りなく、動力が大きくなり過ぎ実用的ではな
い。チョッパー付き遠心拡散方式の混合機を使用して上
記条件で混合すると、フェノール樹脂と充填材等が単に
混合されるだけでなく、チョッパーによりフェノール樹
脂はじめすべての原料が細かく均一に分散されるので、
混練して得られたフェノール樹脂成形材料はフローのよ
いものとなり、樹脂分を減少させても通常と同等以上の
特性を有するフェノール樹脂成形材料を得ることができ
る。
それぞれ100〜200rpm、3000〜5000r
pmである。主撹拌翼の回転数が100rpmより小さ
いか、もしくはチョッパーの回転数が3000rpmよ
り小さいと、十分な分散が行われにくく、所望のフェノ
ール樹脂成形材料が得られにくい。一方、主撹拌翼の回
転数が200rpmより大きいか、あるいはチョッパー
の回転数が5000rpmより大きい場合、分散の効果
の向上は余りなく、動力が大きくなり過ぎ実用的ではな
い。チョッパー付き遠心拡散方式の混合機を使用して上
記条件で混合すると、フェノール樹脂と充填材等が単に
混合されるだけでなく、チョッパーによりフェノール樹
脂はじめすべての原料が細かく均一に分散されるので、
混練して得られたフェノール樹脂成形材料はフローのよ
いものとなり、樹脂分を減少させても通常と同等以上の
特性を有するフェノール樹脂成形材料を得ることができ
る。
【0006】本発明に使用するチョッパー付き遠心拡散
方式の混合機について説明する。図1及び図2はレーデ
ィゲミキサーである。原料投入口(10)より投入された
フェノール樹脂成形材料の原料は撹拌翼(2)及びこれ
と垂直方向の回転軸を有するチョッパー(1)により撹
拌混合される。高速で回転する撹拌翼は原料を撹拌する
と共に円筒形状の壁方向に拡散させる。同時にこの原料
は壁内側に設けられたチョッパーにより細かく砕かれ、
原料の均一な分散な促進する。このチョッパーはガラス
繊維などの繊維質原料をほぐすが繊維を切断することは
実質上ない。
方式の混合機について説明する。図1及び図2はレーデ
ィゲミキサーである。原料投入口(10)より投入された
フェノール樹脂成形材料の原料は撹拌翼(2)及びこれ
と垂直方向の回転軸を有するチョッパー(1)により撹
拌混合される。高速で回転する撹拌翼は原料を撹拌する
と共に円筒形状の壁方向に拡散させる。同時にこの原料
は壁内側に設けられたチョッパーにより細かく砕かれ、
原料の均一な分散な促進する。このチョッパーはガラス
繊維などの繊維質原料をほぐすが繊維を切断することは
実質上ない。
【0007】
【実施例】表1に示す割合で配合した原料を、それぞれ
指定された混合機で混合した後、混練ロールで溶融混練
し、その混練物を粉砕してフェノール樹脂成形材料を得
た。こうして得られたフェノール樹脂成形材料について
物性を測定し、その結果を表2に示す。
指定された混合機で混合した後、混練ロールで溶融混練
し、その混練物を粉砕してフェノール樹脂成形材料を得
た。こうして得られたフェノール樹脂成形材料について
物性を測定し、その結果を表2に示す。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】表2のように、実施例は、通常の成形材料
より樹脂分を少なくしているが、十分に優れた性能を持
っている。比較例はフローが短くなり、成形性及び性能
が低下している。
より樹脂分を少なくしているが、十分に優れた性能を持
っている。比較例はフローが短くなり、成形性及び性能
が低下している。
【0011】〔測定方法〕 スパイラルフロー:100℃に予熱された成形材料を、
450kg/cm2 の圧力で150℃のスパイラルフロー金
型(断面形状4×4mm)に注入し、硬化するまでに充填
された長さを測定 比重、曲げ強度:JIS K 6911による(175
℃、3分間成形) 成形性:175℃、3分間の連続射出成形を行い評価 ○ 連続成形性が安定しており、充填性も良好 △ 連続成形性又は充填性がやや不良 成形品外観:175℃、3分間の連続射出成形を行い、
成形品の外観を評価 ○ 光沢があり、表面が滑らか △ 光沢はやや良くないが、表面は滑らか
450kg/cm2 の圧力で150℃のスパイラルフロー金
型(断面形状4×4mm)に注入し、硬化するまでに充填
された長さを測定 比重、曲げ強度:JIS K 6911による(175
℃、3分間成形) 成形性:175℃、3分間の連続射出成形を行い評価 ○ 連続成形性が安定しており、充填性も良好 △ 連続成形性又は充填性がやや不良 成形品外観:175℃、3分間の連続射出成形を行い、
成形品の外観を評価 ○ 光沢があり、表面が滑らか △ 光沢はやや良くないが、表面は滑らか
【0012】
【発明の効果】本発明の方法に従うと、上述のように必
要なフローを持ち、成形性及び性能を低下させることな
く樹脂分を減少できるので、従来のフェノール樹脂成形
材料より安価なフェノール樹脂成形材料を提供できる。
通常の樹脂分とすると、成形性はもちろん、成形品外観
及び性能が非常に優れたものとなる。
要なフローを持ち、成形性及び性能を低下させることな
く樹脂分を減少できるので、従来のフェノール樹脂成形
材料より安価なフェノール樹脂成形材料を提供できる。
通常の樹脂分とすると、成形性はもちろん、成形品外観
及び性能が非常に優れたものとなる。
【図1】レーディゲミキサーの概略図(斜視図)
【図2】レーディゲミキサーの断面図
1 チョッパー 2 撹拌翼 3 排出口 4 排出口ふた 5 排出口開閉レバー 6 排気口 7 バグフィルター 8 チョッパー駆動モーター 9 撹拌翼駆動モーター 10 原料投入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:06 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 7/00 - 7/94 B29B 11/16 B29B 15/08 - 15/14
Claims (1)
- 【請求項1】 フェノール樹脂成形材料の原料を混合混
練する工程において、チョッパー付き遠心拡散方式の混
合機を使用し、主攪拌翼の回転数100〜200rp
m、チョッパー回転数3000〜5000rpmの条件
で混合したのち、混練機で溶融混練することを特徴とす
るフェノール樹脂成形材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34262391A JP3023025B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | フェノール樹脂成形材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34262391A JP3023025B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | フェノール樹脂成形材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169439A JPH05169439A (ja) | 1993-07-09 |
JP3023025B2 true JP3023025B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=18355207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34262391A Expired - Lifetime JP3023025B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | フェノール樹脂成形材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3023025B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130199408A1 (en) * | 2010-07-02 | 2013-08-08 | Ngamtip Poovarodom | Homogeneous Biodegradable Mixture for Shaped-Bodies: Method for Preparing |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP34262391A patent/JP3023025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169439A (ja) | 1993-07-09 |
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