JP3022864U - 移動型パチンコ玉計数器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊戯者は玉を籠に入れて計数器のある場所へ
行き、ホッパーに玉を流し込んで計数しているが、籠を
運ぶのは重くて大変で、途中で落としたりすると球が散
乱して収集がつかなくなる。 【解決手段】 匣体(1)は頂面にホッパー(2)と玉数表示
器(3)を備え、内部に計数用シュート(4)、余り玉排出用
のコンベア(5)、計数用のコンピュータ(6)及び貯槽部
(7)が設けられ、底面に移動用車輪(8)と蓋(9)付き排出
口(10)を備えている。該計数用シュートは該ホッパーの
落下口(11)の下方に位置し、傾斜した条溝(12)で玉を受
入口(13)から送出口(14)へ送る。該コンベアは該計数用
シュートの下方に位置し、一部の玉を受け皿(16)で受け
て送出端(17)から該匣体の側壁の排出口(18)に排出す
る。該コンピュータは該計数用シュートの計数用センサ
ー(19)と該コンベアの余り玉カウントセンサー(20)に導
結され、該玉数表示器に玉数を表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は移動型パチンコ玉計数器にかかる。

【０００２】

【従来の技術】

遊戯者は打ち出した玉を籠に入れ、遊戯場内の一定の場所に設置している計数 器のホッパーに玉を流し込んで計数値を表示器で読み取っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

玉が籠に一杯になるとその重量が大になり、これを何籠も持ち運ぶのは大変な 苦労で、途中で落としたりすると球が散乱して収集がつかなくなる。 本案は計数器を移動型として遊戯者のところへ出向いて計数することにより、 上記の問題を解決したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案にかかる移動型パチンコ計数器の匣体は頂面に玉を装入するためのホッ パーと玉数表示器を備え、内部に計数用シュート、余り玉排出用のコンベア、計 数用のコンピュータ及び貯槽部が設けられ、底面に移動用車輪と蓋付き排出口を 備えている。 該計数用シュートは該ホッパーの落下口の下方に位置し、玉を案内する複数の 傾斜した条溝が一端の受入口から他端の送出口に通じている。 該余り玉排出用のコンベアは該計数用シュートの下方に位置し、その受入端に 連接した受け皿が該計数用シュートの該送出口からの玉の落下通路の一部に臨出 し、その送出端は該匣体の側壁の排出口に導結されている。 該計数用のコンピュータは一方で該計数用シュートの該送出口に配した計数用 センサーと該余り玉排出用のコンベアの該送出端に配した余り玉カウントセンサ ーに導結され、他方で該玉数表示器に導結されている。

【０００５】 該ホッパーの底部は受け皿となって該落下口がこの受け皿の一側部に開口して いる。 該ホッパーの傾斜壁は上端に水平方向の蝶番により該傾斜壁の延長面上へ展開 自在の補助壁を備えていてもよい。

【０００６】 該玉数表示器は総数、余り数、割数及び貯槽部内数の各標示用のデジタルパネ ルを有している。

【０００７】 該匣体は内部に該計数用のコンピュータの起動用バッテリーを塔載している。

【０００８】

【考案の実施の形態】

パチンコ玉計数器を店内の適所に配置しておく。客の依頼に応じその客のとこ ろへ計数器を移動して行く。客が玉の入った籠を持ってホッパー上でこれを傾け ると、内部の玉がホッパー内へ落下する。

【０００９】 ホッパー内に落下した玉は、通常のようにその下部の落下口から計数用シュー トの受入口に落下して各条溝に入り、その傾斜により自重で送出口へ向けて転動 する。そして計数用センサーにより計数されたのち、送出口から貯槽部に落下し てそこに溜る。

【００１０】 送出口から落下した玉の一部は受け皿に入り、この受け皿が一杯になった後で この受け皿上に続いて落下して来た玉は、この受け皿からこぼれて貯槽部に溜る 。受け皿に溜った玉は適宜余り玉排出用のコンベア上に排出され、匣体側壁の排 出口に排出される。

【００１１】 計数器を移動しながら計数を繰り返して貯槽部が玉で一杯になったら、計数器 を近くの集玉用ダクトへ移動し、底面の排出口の蓋を開けばこの集玉用ダクトへ 流下し、貯槽部が空になった排出口の蓋を閉じて、同様の作業に従事させる。

【００１２】 該ホッパーの底部が受け皿となって該落下口がこの受け皿の一側部に開口して いると、籠から投入された玉は一たんこの受け皿に載って落下口から該計数用シ ュート上に落下するので、ブリッジ現象を起こすことなく、該計数用シュート上 に均等に分散し、計数が正確となる。

【００１３】 該ホッパーの傾斜壁が上端に水平方向の蝶番により該傾斜壁の延長面上へ展開 自在の補助壁を備えていると、計数器の移動中は遊戯者の邪魔にならないように この補助壁を折畳み、玉の投入時にだけ展開して玉こぼれの防止ができる。

【００１４】 該玉数表示器が総数、余り数、割数及び貯槽部内数の各標示用のデジタルパネ ルを有していると、各デジタルパネルを一見して各数を知ることができる。

【００１５】 該匣体が内部に該計数用のコンピュータの起動用バッテリーを塔載していると 、電源接続用のコンセントが無いところではこのバッテリーで計数を行う。

【００１６】

【実施例】

１は匣体で、頂面に玉を装入するためのホッパー２と玉数表示器３を備えてい る。また、その内部に計数用シュート４、余り玉排出用のコンベア５、計数用の コンピュータ６及び貯槽部７が設けられている。更に、その底面に移動用車輪８ と蓋９付きの排出口１０を備えている。

【００１７】 計数用シュート４はホッパー２の落下口１１の下方に位置し、玉を案内する複 数の傾斜した条溝１２が、一端の受入口１３から他端の送出口１４に導通してい る。

【００１８】 余り玉放出用のコンベア５は計数用シュート４の下方に位置し、その受入端１ ５に連設した受け皿１６が計数用シュート４の送出口１４から玉の落下通路の一 部に臨出し、その送出端１７が匣体１の側面の排出口１８に導結されている。

【００１９】 計数用のコンピュータ６は一方で計数用シュート４の送出口１４に配した計数 用センサー１９と余り玉放出用のコンベア５の送出端１７に配した余り玉カウン トセンサー２０に導結され、他方で玉数表示器３に導結されている。そして、こ れらのセンサーが発する信号を受けて演算し、その結果を玉数表示器３にデジタ ル表示する。

【００２０】 なお、図面で３１は取っ手、３２は全数量ボタン、３３は余り玉ボタン、３４ はプリンター、３５はそのパワースイッチ、３６は蓋９の開閉用レバー、３７は バッテリー充電用コネクタ、３８はレバースイッチ、３９はキースイッチ、４０ は貯槽部７内の玉総数のリセットスイッチ、４１はエラークリアースイッチ、４ ２はプリント用紙再発行スイッチである。

【００２１】 計数器を押し、又は曳いて計量を欲する遊戯者のところへ移動させる。玉の入 った籠をホッパーの上で傾けて玉を流し込む。玉は落下口１１から計数用シュー ト４の受入口１３上に落下して各条溝１２に納まり、その傾斜に沿って自重で転 動しつつ送出口１４へ向う。そこで計数用センサー１９により計数された後、貯 槽部７に落下して溜る。

【００２２】 計数用センサー１９は玉が通過する度にパルス信号を計数用のコンピュータ６ に送る。このコンピュータ６はこの信号を積算し、その数値を信号で玉数表示器 ３に送る。

【００２３】 送出口１４から落下した玉の一部はその落下通路に臨出している受け皿１６に 入る。そして玉が一杯になると、以降続いて落下して来た玉はこの受け皿１６か らこぼれて貯槽部７に溜る。

【００２４】 受け皿１６に溜った玉は適宜余り玉排出用のコンベア５上に排出され、匣体１ の側壁の排出口１８に排出される。

【００２５】 ホッパー２の底部は受け皿５１となって落下口１１がこの受け皿５１の一側部 に開口している。こうすると、籠からホッパー２内に投入された玉は、一たんこ の受け皿５１に載って落下口１１から計数用シュート４上に落下するので、ブリ ッジ現象を起こすことなく計数用シュート４上に均等に分散し、計数が正確とな る。

【００２６】 ホッパー２の傾斜壁５２は上端に水平方向の蝶番５３により傾斜壁５２の延長 面上へ展開自在の補助壁５４を備えている。こうすると、計数器の移動中は遊戯 者の邪魔にならないようにこの補助壁５４を折畳み、玉の投入時にだけ展開して 玉こぼれの防止ができる。

【００２７】 玉数表示器３は総数、余り数、割数及び貯槽部内数の各標示用のデジタルパネ ル５５、５６、５７、５８を有している。こうすると、各デジタルパネル５５、 ５６、５７、５８を一見して各玉数を知ることができる。

【００２８】 匣体１は内部に計数用コンピュータ５の起動用バッテリー５９を搭載している 。こうすると、電源接続用のコンセントが無いところでも計数が行える。

【００２９】

【考案の効果】

本考案によれば、計数器を遊戯者のいるところへ移動させ、その場所で玉数の 計数ができるので、遊戯者が重い籠をいちいち計量場所へ運ぶ必要が無くなり、 籠を落としたりして玉が散乱するようなこともない。

【００３０】 請求項２によれば、籠からホッパー内に投入された玉は、一たんこの受け皿に 載って落下口から計数用シュート上に落下するので、ブリッジ現象を起こすこと なく計数用シュート上に均等に分散し、計数を正確にできる。

【００３１】 請求項３によれば、計数器の移動中はこの補助壁を折畳んでおくことにより、 遊戯者の邪魔にならないようにでき、玉の投入時に展開すれば玉こぼれの防止が できる。

【００３２】 請求項４によれば、各デジタルパネルを一見して各玉数を知ることができる。 請求項５によれば、電源接続用のコンセントが無いところでも計数が行え、
大 変便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる移動型パチンコ玉計数器の具体
例を、手前の面板を外し、かつ一部を切断して示す概略
側面図である。

【図２】図１の、同じく手前の面板を外しかつ一部を切
断して示す、左側面図である。

【符号の説明】

１ 匣体 ２ ホッパー ３ 玉数表示器 ４ 計数用シュート ５ コンベア ６ コンピュータ ７ 貯槽部 ８ 移動用車輪 ９ 蓋 １０ 排出口 １１ 落下口 １２ 条溝 １３ 受入口 １４ 送出口 １５ 受入端 １６ 受け皿 １７ 送出端 １８ 排出口 １９ 計数用センサー ２０ 余り玉カウントセンサー ５１ 受け皿 ５２ 傾斜壁 ５３ 蝶番 ５４ 補助壁 ５５ デジタルパネル ５６ デジタルパネル ５７ デジタルパネル ５８ デジタルパネル ５９ 起動用バッテリー

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 匣体(1)は頂面に玉を装入するためのホ
   ッパー(2)と玉数表示器(3)を備え、内部に計数用シュー
   ト(4)、余り玉排出用のコンベア(5)、計数用のコンピュ
   ータ(6)及び貯槽部(7)が設けられ、底面に移動用車輪
   (8)と蓋(9)付き排出口(10)を備え、 該計数用シュート(4)は該ホッパー(2)の落下口(11)の下
   方に位置し、玉を案内する複数の傾斜した条溝(12)が一
   端の受入口(13)から他端の送出口(14)に通じており、 該余り玉排出用のコンベア(5)は該計数用シュート(4)の
   下方に位置し、その受入端(15)に連設した受け皿(16)が
   該計数用シュート(4)の該送出口(14)からの玉の落下通
   路の一部に臨出し、その送出端(17)は該匣体(1)の側壁
   の排出口(18)に導結されており、 該計数用のコンピュータ(6)は一方で該計数用シュート
   (4)の該送出口(14)に配した計数用センサー(19)と該余
   り玉排出用のコンベア(5)の該送出端(17)に配した余り
   玉カウントセンサー(20)に導結され、他方で該玉数表示
   器(3)に導結されていることを特徴とする移動型パチン
   コ玉計数器。
2. 【請求項２】 該ホッパー(2)の底部は受け皿(51)とな
   って該落下口(11)がこの受け皿(51)の一側部に開口して
   いる請求項１に記載の移動型パチンコ玉計数器。
3. 【請求項３】 該ホッパー(2)の傾斜壁(52)は上端に水
   平方向の蝶番(53)により該傾斜壁(52)の延長面上へ展開
   自在の補助壁(54)を備えている請求項１に記載の移動型
   パチンコ玉計数器。
4. 【請求項４】 該玉数表示器(3)は総数、余り数、割数
   及び貯槽部内数の各標示用のデジタルパネル(55,56,57,
   58)を有している請求項１に記載の移動型パチンコ玉計
   数器。
5. 【請求項５】 該匣体(1)は内部に該計数用のコンピュ
   ータ(6)の起動用バッテリー(59)を塔載している請求項
   １に記載の移動型パチンコ玉計数器。