JP3022815U - 書籍の下線、傍線付け等のマーク付け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚損できない大切な書籍や図書館等の公共用
の書籍等に、下線や傍線等のマークを印しても容易に除
去できるようにすることにある。 【構成】 書籍１の所定のページの文字列の側部に下
線、傍線、または文字列の上に着色を付するために、薄
くて狭幅の目印用シート３の表面側に、下線、傍線、ま
たは着色帯の目印２を施すとともに、裏面側に粘着剤ま
たは接着剤を付着し、書籍１に貼り付けられて、容易に
取りはずせるようにしている。そして、必要により、目
印用シート３の上部にインデックスシート６を一体的
に、または着脱可能に取り付けて見い出しを付けられる
ようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、書籍の下線、傍線付け等のマーク付け具に関し、特に書籍を汚さず に下線や傍線等が印せる書籍の下線、傍線付け等のマーク付け具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、学生、先生、読書愛好家等は、読書したり、研究したり、辞書を引いた りして、その書籍の自分の気にいったところ、注意を必要とするところに赤線等 やマークペンで印を施し、後日の参考や検索等に有効に利用できるようにしてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、こういった書籍に赤線等を施すのは、図書館や友人等から借りた場合 には、他の利用者や友人等を不愉快にさせるもので、特に図書館等の公共の機関 にとっては悩みの種になっていた。

【０００４】 また、書籍に赤線等を施すことは、古本として売却するときにその価値を落と し、価格を下げるものであった。

【０００５】 そのため、書籍に赤線等の印を施しても、簡単に赤線等を除去できることが望 まれていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、書 籍の所定のページの文字列の側部に下線、傍線、または文字列の上に着色を付す るために、薄くて狭幅のシートの表面側に下線、傍線、または着色帯の目印を施 すとともに、裏面側に粘着剤または接着剤を付着したことを特徴とする書籍の下 線、傍線付け等のマーク付け具を提供するにある。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、薄くて狭幅のシートの表面側に下線、傍線、または着色帯の 目印を施すとともに、裏面側に粘着剤または接着剤を付着したことによって、書 籍の所定の文字列の横に目印用シートを貼り付けられ、必要に応じて目印用シー トを引っ張って容易に取りはずすことができ、書籍を汚さなくできる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を実施例にもとづいて説明する。図１〜図４は、本考案の一実施 例を示すものである。書籍１の所定のページの文字列の側部には、図１のように 赤線の目印２を施した目印用シート３を着脱可能に貼り付けるようにしている。

【０００９】 上記目印用シート３は、図２のように書籍１の文字列の間に貼り付けられるよ うに狭幅の白い（書籍の色に合わせることもできる）紙シートとしていて、表面 側の側部または中心部に赤線の目印２を印刷している。

【００１０】 そして、上記目印用シート３の裏面側には、図３のように紙用の接着剤４また は粘着剤を塗布し、その上面にワックスなどを少量含む溶液やエマルジョンのピ ールアップライマー等を表面処理し、書籍１に着脱可能に貼り付けられにように している。

【００１１】 このような目印用シート３は、図３のように裏側に離型紙５を貼ったものを多 数容易し、離型紙５をはがして図１のように書籍１の所定個所にそれぞれ貼り付 けられるようにしている。

【００１２】 または、図４のように目印用シート３をＡ４、Ａ５、Ａ６、Ｂ５、Ｂ６などの 書籍１の大きさの離型紙５に多数並設し、書籍１に添付したりしていて、必要と なるにしたがって離型紙５から目印用シート３をはがして、書籍１の所定個所に それぞれ貼り付けることができる。

【００１３】 したがって、書籍の所定の文字列の横に目印用シートを貼り付けられ、必要に 応じて目印用シートを引っ張って容易に取りはずすことができる。そのため、上 記のように書籍に赤線等の印を施しても、目印用シートを簡単にはがして赤線等 の印を除去することができる。

【００１４】

【他の実施例】

図５は、本考案の他の実施例を示すものである。本実施例では、見い出しとな るインデックスシート６の裏面側の下部に上記したような接着部７または粘着部 を設け、必要により上記した目印用シート３の上部に貼付するようにしたもので ある。

【００１５】 本実施例にあっては、必要個所にインデックスシートを取り付けられるととも に、目印用シートと同様にして簡単にはがして除去できる。

【００１６】 なお、インデックスシートは、図４と同様に離型紙に並設して、適宜に取りは ずして使用するようにできるものである。

【００１７】 また、上記インデックスを上記した目印用シートと一体的に形成して使用する こともでき、適宜に使い分けすることができる。

【００１８】

【他の実施例】

図６は、本考案のさらに他の実施例を示すものである。本実施例では、上記し た目印用シート３とＡ４版やＢ５版用に対応できる長さとしておき、その下部に 切欠部８を設けて、Ａ５版、Ａ６版、Ｂ６版用に切欠部８から切りとって対応で きるようにしたもので、種々のサイズの本に流用できて好ましい。

【００１９】 以上では、目印用シートとして狭幅で赤線を施したものについて説明したが、 黄線や橙、その他、マークペンや蛍光塗料等の目印線や着色帯、網かけなどの目 印も施せるものであり、または実線に限らずに点線、ドット線等の従来使用して いるものも適用できるものである。

【００２０】 また、上記実施例では、通常の可撓紙等の白色シートについて説明しているが 、和紙、その他、押し花調等の情緒ある装飾紙等のシートを使用することができ 、さらにプラスチックシート、シルクのシート、その他のシートや透明シートも 使用することもできるものである。

【００２１】 特に、透明シートの場合には、文字列の一行間の狭幅状のものに限ることなく 、数行ないし一ページ分とすることも可能であるとともに、文字列の上に位置す るように貼付することもできる。

【００２２】 また、インデックス部を花や動物、人形やキャラクター図柄等とすることによ り、より愛着をもつようにすることができる。

【００２３】 なお、上記した目印用シートを予めしおり状の離型紙に配設して、必要により しおりからはがして書籍に貼付することもでき、さらに書籍に離型紙を挿入した り、綴じたりして利用するようにもできるものである。

【００２４】 以上のようにいろいろな実施例について説明したが、本考案の例示にすぎなく 、上記した本考案の趣旨にもとづいて当業者が適宜に工夫を施して変形実施する ことができるものである。

【００２５】

【考案の効果】

以上のように本考案にあっては、書籍の所定の文字列の横に目印用シートを貼 り付けられ、必要に応じて目印用シートを引っ張って容易に取りはずすことがで きる。

【００２６】 そのため、汚損できない貴重な書籍や図書館等の公共用の書籍、その他の大切 な書籍に下線や傍線等の目印を自由に施せ、かつこれらの目印を簡単に取りはず すことができ、大切な書籍を奇麗に保存して、互いに気持ちよく利用することが でき、また個人的にも風雅ないし優雅に心楽しく利用することができる。

【００２７】 また、インデックス付きとすることも適宜に行うことができ、この見い出しも 取り付けられて容易に所定の個所を見つけられるとともに、この見い出しも容易 に取りはずすことができる。

【００２８】 また、目印用シートの一端部側に切欠部を設けて、所定の長さに切り取り可能 に形成することによって、簡単に書籍の大きさの目印用シートを作成でき、書籍 に奇麗に目印用シートを貼り付けることができる。

【００２９】 またさらに、インデックス部を花や動物、人気キャラクター等のデザイン形状 を施したりすることによって、書籍を奇麗に楽しく目印を施せ、所望個所を容易 に見つけ出すことができる。

【００３０】 さらに、目印用シートを書籍等の寸法の離型紙に多数並設して、目印用シート を取りはずして使用可能に形成したり、しおりのシートに目印用シートを取りは ずし可能に配設したりすることによって、目印用シートを書籍に挟んでおいて必 要に応じて離型紙から取りはずして所定個所に貼り付けていくことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の平面図、

【図２】同上の目印用シートの平面図、

【図３】同上の目印用シートの側面図、

【図４】同上の離型紙に配設状態の一部省略した平面
図、

【図５】同上の他の実施例の一部省略した平面図、

【図７】同上のさらに他の実施例の一部省略した平面
図。

【符号の説明】

１…書籍 ２…目印 ３…目
印用シート ４…接着剤 １０…離型紙 ６…イ
ンデックスシート ８…切欠部

【手続補正書】

【提出日】平成７年８月１８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明の欄

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の平面図、

【図２】同上の目印用シートの平面図、

【図３】同上の目印用シートの側面図、

【図４】同上の離型紙に配設状態の一部省略した平面
図、

【図５】同上の他の実施例の一部省略した平面図、

【図６】同上のさらに他の実施例の一部省略した平面
図。

【符号の説明】 １…書籍 ２…目印 ３…目
印用シート ４…接着剤 １０…離型紙 ６…イ
ンデックスシート ８…切欠部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 書籍の所定のページの文字列の側部に下
   線、傍線、または文字列の上に着色を付するために、薄
   くて狭幅のシートの表面側に下線、傍線、または着色帯
   の目印を施すとともに、裏面側に粘着剤または接着剤を
   付着したことを特徴とする書籍の下線、傍線付け等のマ
   ーク付け具。
2. 【請求項２】 目印用シートの上部にインデックスシー
   トを一体的に形成した請求項１に記載の書籍の下線、傍
   線付け等のマーク付け具。
3. 【請求項３】 インデックスシートの裏面側に粘着剤ま
   たは接着剤を付着し、このインデックスシートを目印用
   シートの上部に着脱可能に取り付けるようにした書籍の
   下線、傍線付け等のマーク付け具。
4. 【請求項４】 目印用シートの幅を書籍の文字間の間隔
   内とした請求項１ないし３のいずれかに記載の書籍の下
   線、傍線付け等のマーク付け具。
5. 【請求項５】 目印用シートの一端部側に切欠部を設け
   て、所定の長さに切り取り可能に形成した請求項１ない
   し４のいずれかに記載の書籍の下線、傍線付け等のマー
   ク付け具。
6. 【請求項６】 インデックス部を花や動物、人気キャラ
   クター等のデザイン形状を施した請求項２または３に記
   載の書籍の下線、傍線付け等のマーク付け具。
7. 【請求項７】 目印用シートを書籍等の寸法の離型紙に
   多数並設して、目印用シートを取りはずして使用可能に
   形成した請求項１ないし５のいずれかに記載の書籍の下
   線、傍線付け等のマーク付け具。
8. 【請求項８】 シート自体がしおりであり、このしおり
   のシートに目印用シートを取りはずし可能に配設した請
   求項７に記載の書籍の下線、傍線付け等のマーク付け
   具。