JP3022743B2 - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JP3022743B2
JP3022743B2 JP2815095A JP2815095A JP3022743B2 JP 3022743 B2 JP3022743 B2 JP 3022743B2 JP 2815095 A JP2815095 A JP 2815095A JP 2815095 A JP2815095 A JP 2815095A JP 3022743 B2 JP3022743 B2 JP 3022743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入射した光(例えば太
陽光及び人工光等)をドット状に出射を制御して種々の
表示を行い、特に道路情報表示に適した情報表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車道路等に設置されて交通
情報等を表示する情報表示装置としては、特開昭58−
55970号公報、特開昭59−146084号公報に
開示されるものが知られている。
【0003】まず、特開昭58−55970号公報に開
示される表示装置は、マトリクス状に配列された複数の
表示ユニットで表示部が構成されている。各ユニットに
は、図13(a)に示すように、磁気反転素子101と
光ファイバー102の射出口103とが上下に配置され
ており、光ファイバー102の射入口104側には、ラ
ンプ105と反射板106で形成される光源107が複
数の光ファイバー102毎に1つずつ割り当てられて設
けられている。磁気反転素子101は、表面を反射面、
裏面を黒色面とし、回転可能に軸支された円板状に形成
されるもので、電磁石の作用により表裏反転制御され
る。また、光ファイバー102の途中には、図13
(b)に示すように、電磁石108のオン・オフにより
回動して光の通過・遮断を制御する遮光板109を備え
た文字制御部110が内面を反射面としたケース111
内に位置して設けられている。
【0004】そして、この表示装置により表示を行う場
合、昼間であれば、光源107のランプ105をオフ
し、文字に対応するユニットの磁気反転素子101のみ
表示部の外面側が反射面となり、他の磁気反射素子10
1の外面側が黒色面となるように回転制御する。また、
夜間の場合には、光源107のランプ105をオンし、
文字に対応するユニットの光ファイバー102のみ光を
通過させ、その他の光ファイバー102では遮光板10
9により光を遮断する。
【0005】次に、特開昭59−146084号公報に
開示される表示装置は、図14(a)に示すように、マ
トリクス状に配設された多数の表示ユニットで表示部と
しての表示面が構成され、表示ユニットは、前面を開口
した枠体115と、枠体115の内部に配設された光の
射出部としての光ファイバー116の射出口117と、
シャッタ118と、ストッパー119とを備えて構成さ
れている。光ファイバー116は、射入口120が他の
表示ユニットの光ファイバー116と一括して光源12
1の前方に配設され、光源121からの光を各ユニット
の前面開口に導出している。シャッタ118は、外面が
反射率の低い黒色であって、図14(b)に示すよう
に、光ファイバー116の射出口117の前面に位置
し、中央よりやや上方に設けられた支軸122が枠体1
15の両側面部に回動自在に軸支されている。また、シ
ャッタ118は、図14(b)に示すように、支軸12
2より下部が光ファイバー116の射出口117からの
光を遮光する遮光部をなし、支軸122より上部が枠体
115の上面に固着されたストッパー119に係止する
係止部をなしている。
【0006】そして、この表示装置により表示を行う場
合、暗部となるべき表示ユニットでは、電磁石のコイル
へ通電されずにシャッタ118が図14(b)実線に示
す状態となり、光ファイバー116の射出口117から
の光が遮光される。また、明部となるべき表示ユニット
では、電磁石のコイルに通電されて鉄心が磁化し、シャ
ッタ118は係止部がストッパー119に係止して水平
状態まで回動する。これにより、光ファイバー116の
射出口117から光が射出して所望の表示ユニットが明
るくなって、文字,数字,図形等の表示が行われる。こ
のとき、シャッタ118が庇の役目をして太陽光を反射
させて直接光ファイバー116の射出口117等に当た
るのを防ぐ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た表示装置では、下記に示す問題点があった。まず、図
13(a),(b)に示す表示装置では、昼間の表示は
太陽光の直接反射を利用する磁気反転素子101を用い
て行い、夜間の表示では光ファイバー102,光源10
7および遮光板109を用いて行っていて、一つの表示
ユニットに昼間用と夜間用とで個別の表示手段を備えて
いるため、部品点数が多いとともに、構成が複雑化して
コスト高になり、さらに装置そのものが大型化してしま
うという問題があった。
【0008】また、夜間の表示の構成において、光ファ
イバー102の光の通過・遮断を制御する遮光板109
が表示部の奥行き方向に開閉するように構成されている
ため、遮光板109が開閉する分だけ表示手段の奥行き
方向が厚くなり、装置が大型化する要因となっている。
しかも、この光ファイバー102は、各表示ユニット毎
に設けられているので、これにおいても構成が複雑化し
てコスト高になってしまい、さらに光源からの光の集光
が難しく、その際に損失が生じて一定した表示が行えな
いという問題があった。さらに、光ファイバー102に
よる表示では各ドットが小さく視認性が不十分であり、
これを大きくするためには、射出口103にレンズを増
設する、または光源の電力を大きくしなければならない
とういう不都合が生じる。
【0009】また、昼間の表示の場合、太陽光の直接反
射を利用して表示を行う構成なので、天候の状態や太陽
光の当たる度合いによって表示部全体または一部に表示
ムラが生じるという問題があった。
【0010】次に、図14(a),(b)に示す表示装
置では、上述した従来例と同様に、光ファイバー116
の光の通過・遮断を制御するシャッタ118が表示ユニ
ットの奥行き方向に開閉するように構成されているた
め、シャッタ118が開閉する分だけ表示ユニットの奥
行き方向が厚くなり、装置が大型化するという問題があ
った。さらに、光ファイバー116は、各表示ユニット
毎に設けられているので、構成が複雑化してコスト高に
なり、しかも光ファイバー116による表示では各ドッ
トが小さく視認性が不十分であり、これを大きくするた
めには、射出口117にレンズを増設する、または光源
の電力を大きくしなければならないとういう問題があっ
た。そして、シャッタ118が筐体の前後(奥行き)方
向に開閉する構成なので、シャッタ118が開いたとき
に、シャッタ118が庇の役目をするが、その反面、視
野が狭くなるという問題があった。また、表示ユニット
は、昼夜問わず光源121からの光を利用しているの
で、消費電力が大きくなるとういう欠点があった。
【0011】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、表示部の構成を簡素化
して表示部および装置本体を小型化するとともに、それ
らに係るコストを低減し、さらに太陽光または人工光に
よる表示ムラや光の損失を低減し、視野角を狭めること
なく表示を行うことができる情報表示装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による情報表示装置は、内部に人工光としての光
源7が設けられるとともに、上面1aに太陽光を取り込
むための開口2が形成された筐体1と、人工光および前
記開口2より取り込んだ太陽光を前記筐体1内の前面1
b側に反射する反射板10と、表示情報をなす複数の各
ドットを構成する貫通穴5がマトリックス状に形成され
た表示基板4と、該貫通穴5を開閉するシャッタユニッ
ト30とを有し、前記筐体1の前面1b側に立設された
表示部31と、表示情報に基づいて前記表示部31のシ
ャッタユニット30を制御する制御部60とを備え、前
記シャッタユニット30は、前記貫通穴5毎に前記表示
基板4の一方の面に配設される基台34と、軸線が前記
表示基板4に対して垂直となるように前記基台34に回
転自在に設けられるとともに、前記軸線と平行な異なる
二つの極性の磁化面42a,42bを有した永久磁石4
2が固定された回転軸41と、周囲にコイル38が巻回
される一方の延出片43bと、該一方の延出片43bに
平行して延出する他方の延出片43aとを有して馬蹄形
状に形成され、該各延出片43a,43bの先端部43
aa,43bb間で前記永久磁石42を挟むように前記
基台34に対して設けられた磁性体43と、前記表示基
板4と平行して薄板状に形成され、その外縁より延出さ
れた取付片32aに対して前記表示基板4の前後方向に
偏った厚みを有したスペーサ32bが設けられ、該スペ
ーサ32bを介して前記回転軸41に固定されて前記貫
通穴5を開閉するシャッタ板32と、を具備したことを
特徴としている。
【0013】また、内部に人工光としての光源7が設け
られるとともに、上面1aに太陽光を取り込むための開
口2が形成された筐体1と、人工光および前記開口2よ
り取り込んだ太陽光を前記筐体1内の前面1b側に反射
する反射板10と、表示情報をなす複数の各ドットを構
成する貫通穴5がマトリックス状に形成された表示基板
4と、該貫通穴5を開閉するシャッタユニット50とを
有し、前記筐体1の前面1b側に立設された表示部31
と、表示情報に基づいて前記表示部31のシャッタユニ
ット50を制御する制御部60とを備え、前記シャッタ
ユニット50は、前記貫通穴5毎に前記表示基板4の一
方の面に配設される基台34と、前記表示基板4の貫通
穴5に向かって所望の角度α傾斜するように前記基台3
4に対して回転自在に設けられるとともに、前記軸線と
平行な異なる二つの極性の磁化面42a,42bを有し
た永久磁石42が固定された回転軸41と、周囲にコイ
ル38が巻回される一方の延出片43bと、該一方の延
出片43bに平行して延出する他方の延出片43aとを
有して馬蹄形状に形成され、該各延出片43a,43b
の先端部43aa,43bb間で前記永久磁石42を挟
むように前記基台34に対して設けられた磁性体43
と、前記貫通穴5を閉鎖した状態で前記表示基板4と平
行に位置するように前記回転軸41に固定され、該回転
軸41を中心に回転して前記貫通穴5を開閉するシャッ
タ板32と、を具備した構成としてもよい。
【0014】
【作用】表示部31のシャッタユニット30は、シャッ
タ板32、およびシャッタ板32を回転駆動する回転軸
41、磁性体43等が基台34に対して設けられ、単一
にユニット化される。また、シャッタユニット30は、
シャッタ板32が表示基板4と平行して薄板状に形成さ
れ、その外縁より延出された取付片32aに対して前記
表示基板4の前後方向に偏った厚みを有したスペーサ3
2bを介して回転軸41に固定されていて、このシャッ
タ板32を前後反転させることにより、表示基板4との
間の距離が異なる二種類のシャッタユニット30
(A),30(B)が形成される。さらに、シャッタユ
ニット30は、二種類のシャッタユニット30(A),
30(B)を交互に取り付けることにより、表示基板4
の一方の面に全て配設することができ、貫通穴5を開閉
する各シャッタ板32,32同士が当接・干渉すること
がない。
【0015】また、シャッタユニット50においては、
回転軸41が表示基板4の貫通穴5に向かって所望の角
度α傾斜し、シャッタ板32が貫通穴5を閉鎖した状態
で前記表示基板4と平行に位置するように前記回転軸4
1に固定されいるので、シャッタ板32が貫通穴5を開
放した状態でシャッタ板32が回転軸41の傾斜にした
がって表示基板4より上昇傾斜し、貫通穴5を開閉する
各シャッタ板32,32同士が当接・干渉することがな
い。そして、このように構成されたシャッタユニット5
0では、貫通穴5に対して交互に取り付けることなく表
示基板4の一方の面に全て配設できる。
【0016】ゆえに、情報表示装置では、筐体1の上面
1a側に形成された開口5より取り込まれた太陽光、ま
たは光源7からの人工光は、反射板10によって筐体1
の前面1b側に立設された表示部31に反射される。反
射された光は、制御部60による表示情報に基づいたシ
ャッタユニット30(50)の制御によって、所望の光
のみが表示部31の前面側に通過され、表示部31に所
望の文字情報を表示させる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図1(a)は本発明による情報表示装
置の外観を示す斜視図、図1(b)は同装置の側断面
図、図2(a)は同装置の表示部を示す一部拡大後面
図、図2(b)は同平面図である。
【0018】図1(a),(b)に示すように、この実
施例の情報表示装置は、外形をなす立方形状の筐体1の
上面1aに開口2が形成されている。開口2には、太陽
光等の外光を筐体1内部に通過させるための太陽光導入
板3が着脱可能に設けられている。太陽光導入板3は、
透光性を有した乳白色の樹脂板で構成されるもので、単
に透明度を変えるのではなく、色のついた板を用いるこ
とにより、太陽光を拡散させ、晴天の場合でも、筐体1
内部に通過する太陽光が均一となり、筐体1内部全体の
明るさを均一に保て、表示面に空の状態が写るのを確実
に防止することができる。
【0019】この太陽光導入板3を乳白色の樹脂板で構
成した場合、周囲の明るさによっては乳白色にして不透
明にする必要がないことから、この樹脂板に代えて電気
的に切換可能な液晶ディスプレイやエレクトロクロミッ
クディスプレイ、周囲の明るさで可変可能なホトクロミ
ックディスプレイなどの表示機器(電子機器)で太陽光
導入板3を構成してもよい。この場合には、取り込んだ
太陽光の通過量を天候など周囲の明るさに応じて電気的
に制御でき、機械的制御でないことから信頼性が向上
し、後述するシャッタユニット30が正常に動作しない
など装置に何らかの異常が発生しても、太陽光導入板3
を例えば黒く制御して太陽光の導入を禁止することによ
り、誤表示の防止を図ることができる。
【0020】筐体1の前面1bには、前面に黒色が施さ
れた表示基板4が配設されている。表示基板4には、ド
ットを構成する複数の貫通穴5がマトリックス状に形成
されている。さらに説明すると、この貫通穴5は、隣合
う貫通穴5,5間でハレーションを起こさず十分なコン
トラストが得られ、自動車道路等に設置されて表示情報
としての交通情報等を表示する情報表示装置として、走
行中の自動車等から表示情報を効率的に認識できるよう
に、貫通穴5の直径よりも貫通穴5,5間の中心間隔が
大きく形成されていて、具体的には、例えば貫通穴5の
直径20mmで中心間隔30mm毎の割合で縦横16個
ずつ規則的に形成されて16×16のドットを構成して
いる。
【0021】表示基板4の前面側には、外部からの雨の
浸入やゴミの混入などを防ぐための透光性を有するカバ
ー部材6が平行に取り付けられている。このカバー部材
6は、少なくとも貫通穴5と対応する部分より太陽光ま
たは後述する人工光(光源7からの光)の透過が可能と
なっている。なお、表示基板4の前面に黒色を施さず、
カバー部材6の前面の貫通穴5と対応する部分以外に黒
色を施し、太陽光または人工光を透過させてもよい。
【0022】筐体1内部において、表示基板4の内面側
で表示に支障を来さない位置には、人工光としての光源
7とソーラーバッテリー8が設けられている。さらに説
明すると、光源7は、太陽光導入板3の下部で筐体1内
部の両側面1d,1dに奥行き方向に沿って設けられ、
例えば蛍光灯、電球、プラズマ発光素子、EL(Electr
o Luminescence)などで構成されている。ソーラバッテ
リー8は、昼間のときに太陽光導入板3を通過した太陽
光を充電するもので、充電された電力は、後述するシャ
ッタユニット30を駆動する際に各部の駆動電源として
使用される他、夜間のときに、光源7を駆動する電源と
しても使用される。このように、ソーラーバッテリー8
によって昼間に太陽光を充電することができ、別電源を
設ける必要なく、その電力を夜間時の光源7の駆動やシ
ャッタユニット30の駆動に使用することができる。な
お、ソーラーバッテリー8については、筐体1の外部に
設けてもよい。
【0023】筐体1の前面1bの周辺部には、上辺から
手前に突き出し、両側辺にかけて下り勾配に傾斜した庇
9が設けられており、表示面への太陽光の直接光を遮蔽
している。
【0024】筐体1内部における後面1cの上端から前
面1bの下端に渡っては、表示基板4に対して45°傾
斜した平板状の反射板10が配設されている。反射板1
0の表面は、ナシ地処理されて細かい凹凸が形成されて
おり、太陽光導入板3を通過した太陽光を拡散させて表
示基板4側に導き太陽光導入板3を介して導入された太
陽光の表示面に対するムラを低減している。その際、反
射板10は、表示基板4対して45°傾斜して配設され
ているので、太陽光導入板3を介して取り込まれた太陽
光を損失なく表示基板4のほぼ全面に渡って反射させる
ことができる。なお、この反射板10が配設された筐体
1内部の両側面1d,1dも反射面を形成している。
【0025】ところで、図2(a),(b)に示すよう
に表示基板4には、貫通穴5を開閉して反射板10から
導かれた光を通過・遮断するためのシャッタユニット3
0が各貫通穴5毎に配設されている。このシャッタユニ
ット30は、表示基板4とともに表示部31を構成する
もので、表示基板4の後面側に対して貫通穴5毎に取り
付けられ、貫通穴5を開閉するシャッタ板32と、シャ
ッタ板32を駆動するシャッタ駆動部33とを備えて構
成されている。
【0026】シャッタ板32は、表示基板4に設けられ
た貫通穴5よりやや大きめの薄板円盤状に形成されてい
て、図3に示すように、その円形部分の放射方向に単一
に延出形成された棒板状の取付片32aが設けられてい
る。取付片32aの延出端部には、所定の厚み(前後幅
H1)を有して後面側に延出した円柱形状のスペーサ3
2bが形成され、このスペーサ32bには前後方向に貫
通した略半月状の嵌合孔32cが設けられている。ま
た、シャッタ板32の前後面には、黒色が施されてい
る。
【0027】シャッタ駆動部33は、図3に示すよう
に、基台34と、回転軸41と、例えば継鉄または鉄芯
等による磁性体43とで構成されている。基台34は、
例えば合成樹脂等の非磁性材によって略立方形状に形成
されていて、シャッタ板32の取付片32aに設けられ
たスペーサ32bが嵌挿される嵌挿溝35が設けられて
いる。この嵌挿溝35は、スペーサ32bの前後幅H1
に対し、これと略同一の隙間幅H2を有し、基台34の
上面34aから隣接する一方の側面34dにかけて切り
欠かれるとともに、その奥方には互いに90°で隣接し
た垂直および水平な当接面35a,35bを有して形成
されている。
【0028】基台34の前面34bおよび後面34cの
略中央部分には、後述する回転軸41が回転自在に挿通
される軸孔36が嵌挿溝35を介してそれぞれ前後に穿
設されている。この軸孔36は、嵌挿溝35より後面側
では大径36aに、嵌挿溝35より前面側では小径36
bに形成されている。
【0029】基台34の後面34cには、側面34dの
嵌挿溝35の開口方向に開口する挿通孔37aを有した
コイル取付部37が基台34と一体に形成されている。
このコイル取付部37には、コイル38が取り付けられ
ていて、コイル38の各先端38a,38aは基台34
の前面34b側に延出した電気接続用の各端子39,3
9にそれぞれ接続されている。
【0030】基台34の前面34bには、基台34を表
示基板4に固定するための複数の固定脚40が延出して
設けられている。そして、固定脚40および前記各端子
39,39は、表示基板4の所定位置(シャッタ板32
を貫通穴に対応させる位置)に設けられた固定孔4aお
よび端子孔4bに挿通固定される。
【0031】回転軸41は、例えば合成樹脂等の非磁性
材によりなるもので、その外周は、基台34の後面34
cに穿設された大径の軸孔36aに回転自在に挿通され
るべく太径に形成され、前端部分は基台34の前面34
bに穿設された小径の軸孔36bに回転自在に挿通され
るべく細径に形成されていて、この太径と細径との境に
はフランジ41aが形成されている。回転軸41には、
フランジ41aより後方(つまり太径部分)に、その周
面の一部がシャッタ板32に設けられたスペーサ32b
の前後幅H1と同一の幅H3分切り欠かれていて、スペ
ーサ32bに設けられた略半月状の嵌合孔32cに位置
決めされて嵌合するように断面略半月状に形成されてい
る。また、回転軸41の後端部には、一方(図3中上
側)の面がN極に磁化されて、他方(図3中下側)の面
がS極に磁化された各磁化面42a,42bを有した永
久磁石42が固定されている。
【0032】磁性体43は、互いに平行する上方の延出
片43aおよび下方の延出片43bを有して馬蹄形状
(略U字形状)に形成されていて、下方の延出片43b
はコイル取付部37の挿通孔37aに嵌入される。ま
た、上方の延出片43aと下方の延出片43bとの間で
ある間隙部44は、回転軸41の太径部分の寸方よりも
大きく形成されている。
【0033】このように構成されたシャッタユニット3
0は、基台34の嵌挿溝35にシャッタ板32を嵌挿さ
せ、このシャッタ板32を回転軸41によって基台34
に対して回転自在に固定し、磁性体43の下方の延出片
43bをコイル取付部37の挿通孔37aに嵌入させる
ことにより一つのユニットとして組み立てられる。
【0034】そして、組み立てられたシャッタユニット
30は、表示基板4の端子孔4bおよび固定孔4aに基
台34の各端子39,39および固定脚40を挿通させ
ることによって、貫通穴5と対応するように表示基板4
の後面側に位置決め固定される。さらに、回転軸41は
軸線が表示基板4に対して垂直となるように基台34に
回転自在に設けられ、回転軸41に固定されたシャッタ
板32は、回転軸41を中心として貫通穴5を開閉する
ように表示基板4と平行に回転される。
【0035】そして、図4に示すようにシャッタユニッ
ト30が組み立てられた状態において、磁性体43の下
方の延出片43bをコイル取付部37の挿通孔37aに
嵌入させたことにより、磁性体43の上方の延出片43
aと下方の延出片43bとの間の間隙部44は、磁気に
よる一種のループ回路を形成している。磁性体43は、
その上方の延出片43aと下方の延出片43bとの間
で、基台34に対して基台34の後面34cに穿設され
た大径の軸孔36aを跨ぐように配置されていて、シャ
ッタ板32の回転中心である回転軸41は、磁性体43
の間隙部44に位置し、回転軸41の後端部に固定され
た永久磁石42は、磁性体43の上方の延出片43aの
先端部43aaと下方の延出片43bの先端部43bb
との間に挟まれるように間隙部44の中央に位置するこ
とになる。
【0036】シャッタユニット30が表示基板4に固定
された状態において、シャッタ板32は、図4に示すよ
うに貫通穴5の中心とシャッタ板32の回転中心とを結
ぶ線L1と直交する線L2上に配設される。(以下、シ
ャッタ板32のこの位置を初期状態という。) また、シャッタ板32は、回転軸41を中心に回転自在
に固定されているが、その回転角は、取付片32aの側
縁部分が基台34に設けられた嵌挿溝35のそれぞれの
当接面35a,35bに当接して90°に規制されてい
る。永久磁石42は、シャッタ板32が初期状態にある
際、平行に形成された磁性体43の上方の延出片43a
と下方の延出片43bとの間において、その平行度に対
して例えば45°傾いて配置され、各磁化面42a,4
2bがそれぞれ上方の延出片43aと下方の延出片43
bとに近接する。なお、この永久磁石42の配置は、シ
ャッタ板32の取付片32aに設けられたスペーサ32
bの嵌合孔32cに回転軸41の一部切り欠き部を嵌合
させることにより位置決めされる。
【0037】永久磁石42は、シャッタ板32が初期状
態にある際、コイル38が通電されなければ、図4に示
すように、その各磁化面42a,42bが磁性体43の
上方の延出片43aまたは下方の延出片43bの先端部
にそれぞれ吸引されてその状態を保持する。また、図4
に一点鎖線で示すように、永久磁石42は、シャッタ板
32が90°回転して貫通穴5を閉鎖した際(以下、シ
ャッタ板32のこの位置を閉鎖状態という。)にも同様
に各磁化面42a,42bが磁性体43の下方の延出片
43bまたは上方の延出片43aの先端部にそれぞれ吸
引されてその状態を保持する。ゆえに、シャッタ板32
は、コイル38が通電されなければ、永久磁石42が上
方の延出片43aまたは下方の延出片43bの先端部に
吸引されることにより、初期状態または閉鎖状態で保持
される。
【0038】また、上述した構成の表示部11におい
て、貫通穴5は、隣合う貫通穴5,5間でハレーション
を起こさず十分なコントラストが得られ、自動車道路等
に設置されて交通情報等を表示する情報表示装置とし
て、走行中の自動車等から、表示された情報を効率的に
認識できるように配置されている。このように配置され
た各貫通穴5に対し、シャッタユニット30を表示基板
4の後面側あるいは前面側に全て配設した場合、シャッ
タ板32が開閉する際に、隣接するシャッタユニット3
0,30のシャッタ板32,32が当接し、図2(a)
に示すようなシャッタ板32が互いに干渉するデッドゾ
ーンDが形成される恐れがある。
【0039】このため、この実施例におけるシャッタユ
ニット30では、シャッタ板32の取付片32aに、所
定の厚み(前後幅H1)を有して後面側に延出したスペ
ーサ32bが形成されている。そして、シャッタユニッ
ト30を組み立てる際に、シャッタ板32の前後を反転
させることにより、スペーサ32bが前方向に延出する
配置となって、共通する同一部品を用いて形成された二
種類のシャッタユニット30Aとシャッタユニット30
Bを得ることができる。よって、シャッタユニット30
Aとシャッタユニット30Bとを表示基板4の後面側に
対して貫通穴5毎に交互に取り付けることにより、図2
(b)に示すように隣接するシャッタ板32,32間に
H1の高低差が生じ、隣接するシャッタ板32,32が
それぞれ当接して互いに干渉するようなことがなく、全
てのシャッタユニット30を表示基板4の後面側あるい
は前面側に配置することが可能となる。
【0040】上述したシャッタ駆動部33は、後述する
制御回路(制御部)60からの制御信号によってコイル
38が通電されたときに、コイル38に流れる電流の方
向によって磁性体43の上方の延出片43aおよび下方
の延出片43bを磁化して異なる極性に制御し、これに
よって貫通穴5に対するシャッタ板32の開閉を駆動し
ている。
【0041】図5はシャッタ駆動部33を制御するため
の制御回路60のブロック構成図であり、制御回路60
は、通信制御部61、切換部62、文字展開部63、ド
ットデータ記憶部64、ドットデータ比較部65、表示
出力部66を備えて構成されている。
【0042】通信制御部61は、外部からの無線による
表示内容を示す文字情報の他、太陽光導入板3が液晶デ
ィスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、ホト
クロミックディスプレイなどの表示機器で構成される場
合には、この表示機器の色の濃さを任意に切り換えるた
めの切換情報を受信している。
【0043】切換部62には、例えばフォトダイオー
ド、フォトトランジスタで構成される調光センサ70か
らの信号が入力しており、太陽光導入板3が液晶ディス
プレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、ホトクロ
ミックディスプレイなどの表示機器で構成される場合
に、通信制御部61が受信した切換情報や調光センサ7
0の信号に基づいて表示機器を所望の色の濃さに切換制
御している。
【0044】文字展開部63は、通信制御部61が受信
した文字情報を1文字毎に貫通穴5の数(例えば16個
×16個)に対応するマトリックス上に展開されたドッ
トデータに変換している。
【0045】ドットデータ記憶部64は、現在表示メモ
リ64aと変更表示メモリ64bとを備えており、現在
表示メモリ64aには、現在表示されている文字のドッ
トデータが記憶されている。また、変更表示メモリ64
bには、表示展開部で展開された今回表示される文字の
ドットデータが記憶されており、新たな表示を行う度
に、そのときに記憶されていたドットデータが現在表示
メモリ64aに書き換えられるようになっている。
【0046】ドットデータ比較部65は、現在表示メモ
リ64aに記憶された現在のドットデータと、変更表示
メモリ64bに記憶された今回のドットデータとを比較
し、現在のドットデータと重ならない今回のドットデー
タを表示出力部66に出力している。
【0047】表示出力部66は、ドットデータ比較部6
5から入力される現在のドットデータと重ならない今回
のドットデータに対応したシャッタ板32のみが開閉さ
れるように、各ドットデータに対応するシャッタ駆動部
33に対し、制御信号としてコイル38への通電を行う
ためのシャッタ開信号またはシャッタ閉信号を出力して
いる。
【0048】次に、シャッタユニットの開閉動作を図6
(a)〜(c)および図7(a)〜(c)に基づいて説
明する。なお、図6(a)における永久磁石42は、上
側の磁化面42aがN極に磁化され、下側の磁化面42
bがS極に磁化されているものとする。
【0049】まず、シャッタユニットの閉動作を図6
(a)〜(c)に基づいて説明すると、永久磁石42の
N極面(磁化面42a)は、コイル38が通電していな
い初期状態で、磁性体43の上方の延出片43aの先端
部43aaに吸引される。これにより、永久磁石42
は、N極面(磁化面42a)が上方の延出片43aの先
端部43aaの内面と対向した位置に吸引保持され、シ
ャッタ板32が貫通穴5から90°離れた位置に保持さ
れている。
【0050】この状態で、制御回路60からのシャッタ
閉信号がシャッタ駆動部33に入力してコイル38が通
電されると、図6(a)に示すように磁性体43の上方
の延出片43aがN極に、下方の延出片43bがS極に
それぞれ磁化される。これにより、永久磁石42のN極
面(磁化面42a)は、N極である上方の延出片43a
に反発し、回転軸41を中心として貫通穴5に45°近
づく位置まで回転する(図6(b))。
【0051】続いて、永久磁石42のN極面(磁化面4
2a)がS極である下方の延出片43bに吸引されると
ともに、永久磁石42のS極面(磁化面42b)がN極
である上方の延出片43aに吸引され、シャッタ板32
が回転軸41を中心として貫通穴5を塞ぐ位置まで回転
する(図6(c))。このとき、永久磁石42のN極面
(磁化面42a)は、下方の延出片43bの先端部43
bbの内面に吸引され、シャッタ板32は、貫通穴5を
塞いだ位置(閉鎖状態)に保持される。
【0052】次に、シャッタユニットの開動作を図7
(a)〜(c)に基づいて説明する。シャッタ板32が
閉鎖状態で保持された図7(a)の状態で、制御回路6
0からのシャッタ開信号がシャッタ駆動部33に入力し
てコイル38が通電されると、磁性体43の上方の延出
片43aがS極に、下方の延出片43bがN極にそれぞ
れ磁化される。これにより、永久磁石42のN極面(磁
化面42a)は、N極である下方の延出片43bに反発
し、回転軸41を中心として貫通穴5から45°離れた
位置まで回転する(図7(b))。
【0053】続いて、永久磁石42のN極面が(磁化面
42a)がS極である上方の延出片43aに吸引される
とともに、永久磁石42のS極面(磁化面42b)がN
極である下方の延出片43bに吸引され、シャッタ板3
2が回転軸41を中心として貫通穴5から90°離れた
位置(初期状態)まで回転する(図7(c))。このと
き、永久磁石42のN極面(磁化面42a)は、上方の
延出片43aの先端部43aaの内面に吸引され、シャ
ッタ板32は初期状態で保持される。
【0054】ゆえに、上述したシャッタユニット30で
は、コイル38が通電されたときの磁性体43(上方の
延出片43aまたは下方の延出片43b)に対する永久
磁石42の反発・吸引を利用して貫通穴5に対するシャ
ッタ板32の開閉を行っている。すなわち、最初の45
°回転させる動作を磁性体43に対する永久磁石42の
反発により行い、後の45°回転させる動作を磁性体4
3に対する永久磁石42の吸引によって行っている。ま
た、初期状態または閉鎖状態でのシャッタ板32の保持
は、コイル38への通電を行わずに磁性体43(上方の
延出片43aまたは下方の延出片43b)への永久磁石
42の吸引を利用している。
【0055】このように、上述した表示部31を有した
情報表示装置は、昼間の表示の場合、太陽光導入板3よ
り導入した太陽光を反射板10を介して表示基板4の後
面側に導く。そして、表示基板4に配設されたシャッタ
ユニット30のうち、文字情報のドットに対応する貫通
穴5のシャッタ板32を開いて光を通過させて所望の文
字,数字,図形等の情報を表示する。また、夜間表示を
行う場合には、太陽光に代えてソーラーバッテリー8か
らの電力によって光源7を駆動することによって、所望
の文字,数字,図形等の情報を表示する。
【0056】また、このような情報表示装置は、16×
16ドットで1文字を形成する筐体1を1ユニットと
し、図8に示すように、複数個(図示の例では7個)の
筐体1を連続配置して構成される。この場合、各筐体1
間には仕切りがなく、代わりに光源7が奥行き方向に沿
って設けられ、光源7が駆動されたときに、表示部31
を両側から照射している。そして、シャッタ板32が開
いている貫通穴5から光を通過させることにより、図9
に示すような「工事中 通行止」などの任意の文字情報
の表示を無線からの指令により行っている。
【0057】以上説明した実施例の情報表示装置によれ
ば、以下に示す効果を奏する。まず、表示部31に関
し、光の通過・遮断をするシャッタユニット30は、シ
ャッタ板32およびシャッタ板32を駆動するシャッタ
駆動部33を備えた一つのユニットを構成し、このユニ
ットは表示基板4の貫通穴5に対して位置決め固定され
るので、表示部31の製造が容易となり、その工程にお
けるコストを低減することができる。
【0058】また、上述したシャッタユニット30で
は、シャッタ板32が表示基板4と平行に回転して貫通
穴5を開閉する構成であり、このシャッタ板32を前後
に反転させることで、表示基板4に対してシャッタ板3
2の距離が異なる二種類のシャッタユニット30Aとシ
ャッタユニット30Bとを共通する同一部品より構成す
ることができる。然るに、このような構成のシャッタユ
ニット30Aおよびシャッタユニット30Bでは、貫通
穴5が表示情報を効率的に認識できるような配置にある
表示基板4に対して、ドットをなす貫通穴5毎に対応し
て交互に取り付けることにより、全てのシャッタユニッ
ト30A,30Bを表示基板4の後面側(一方の面側)
のみに取り付けることができ、シャッタ板32の開閉時
には、隣接するシャッタユニット30,30のシャッタ
板32,32がそれぞれ当接・干渉することがない。し
かも、ドットをなす貫通穴5を開閉するシャッタ板32
が、表示基板4と平行に回転する構成なので、従来のよ
うに視野角が狭くなることがない。
【0059】そして、全てのシャッタユニット30が表
示基板4の後面側(一方の面側)のみに取り付けられる
とともに、シャッタ板32が表示基板4と平行に回転す
る構成により、表示部31は表示基板4を基部とした平
板状に形成され、表示部31の奥行き方向における小型
化を図ることができる。しかも、表示部31が表示基板
4を基部とした平板状に形成されたことにより、複数枚
の表示基板4を各貫通穴5の位置が合うように筐体1の
奥行き方向に積層配設することが可能となり、積層され
た各表示基板4のシャッタ板32を例えば赤、青、緑、
黒などの色フィルタで構成して任意に開閉制御すれば、
多色によるフリーパターン表示を行うことができる。
【0060】また、シャッタユニット30では、磁性体
43が回転軸41に設けられた永久磁石42を上方の延
出片43aの先端部43aaと下方の延出片43bの先
端部43bbとの間に挟むように馬蹄形状に形成されて
いるので、磁束のロスがなくシャッタ板32を効率よく
回転させることができる。
【0061】表示に関しては、昼間の表示は太陽光、夜
間の表示は光源7をそれぞれ反射板10を介して筐体1
の前面1bに設けられた表示部31に反射させて、表示
部31の表示基板4に設けられたドットをなす貫通穴5
をシャッタユニット30により開閉して光を通過・遮断
するので、昼間用と夜間用とで共通した表示部31を用
いることができ、構成が簡素化されてコストが低減する
とともに、装置の小型化を図ることができる。また、筐
体1の上面1aから太陽光を取り込んで反射板10で筐
体1の前面1b側に反射させる太陽光の間接光を利用す
る構成なので、太陽光の直接光による表示ムラを低減し
て所望のフリーパターン表示を行うことができる。
【0062】表示の指令は、外部から無線により遠隔操
作される構成なので、独立した表示装置を提供でき、電
気が通っていない山間部などでも、昼間は太陽光を利用
し、夜間はソーラーバッテリー8に充電された電力によ
り光源7を駆動して所望の表示を行うことができる。
【0063】シャッタ駆動部33のコイル38への通電
は、シャッタ板32の開閉時のみで、コイル38が通電
していない状態では、シャッタ板32が永久磁石42に
吸引保持される構成なので、電力の消費が少なく、エネ
ルギーの省力化を図ることができ、夜間の表示において
もソーラーバッテリー8で充電された電力で十分動作さ
せることが可能である。
【0064】表示に際しては、現在のドットデータと重
ならない今回のドットデータに対応する貫通穴5に対し
てのみシャッタ板32の開閉が制御される構成なので、
シャッタ板32の開閉が必要最小限に抑えられ、さらに
エネルギーの省力化を図ることができる。
【0065】ところで、上述した実施例では、反射板1
0を表示基板4に対して45°傾斜した平板で構成した
場合について説明したが、図10に示すように、所定の
曲率に湾曲させて筐体1内部に配設すれば、表示面の上
下端における表示ムラをさらに低減して表示部31の全
面に渡って均一に反射させることができ、しかも、筐体
1の奥行き方向の寸法を小さくし、さらに装置全体の小
型化が図れる。
【0066】さらに、上述した実施例では、無線による
指令やソーラーバッテリー8を用いて表示を行う構成に
ついて説明したが、外部の商用電源を使用して有線によ
り表示を行う構成としてもよい。
【0067】なお、上述した実施例では、貫通穴5が表
示情報を効率的に認識できるように配置されている表示
基板4に対し、シャッタユニット30を表示基板4の後
面側あるいは前面側に全て配設するための構成として、
シャッタ板32の取付片32aに、所定の厚み(前後幅
H1)を有して後面側に延出したスペーサ32bを設
け、シャッタユニット30を組み立てる際に、シャッタ
板32の前後を反転させ、二種類のシャッタユニット3
0Aとシャッタユニット30Bとを得、これらを貫通穴
5毎に交互に配置させて、シャッタ板32の回転の際に
生じるシャッタ板32間のデッドゾーンDを避ける構成
を説明したが、この限りではなく、以下に説明する構成
も考えられる。
【0068】図11(a),(b),(c)および図1
2に示すように、シャッタユニット50は、表示基板4
の一方の面(後面)において、シャッタ駆動部33が表
示基板4に対し、回転軸41を基準として貫通穴5の中
心方向に角度α傾斜して配設されている。また、同図に
示すようにシャッタ板32を閉鎖状態にさせた際に、シ
ャッタ板32が表示基板4と平行な位置関係となって、
貫通穴5を閉鎖するよう構成されている。
【0069】そして、図に一点鎖線で示すように、シャ
ッタ板32を初期状態にさせた際に、シャッタ板32が
貫通穴5を開放するとともに、回転軸41の傾斜に従っ
て傾いて上昇回転する。このように、シャッタ板32が
上昇しながら回転するので、隣接するシャッタ板32,
32同士が互いに当接・干渉することがない。
【0070】したがって、隣接するシャッタ板32,3
2間にシャッタ板32が傾斜する分の高低差を生じさせ
たことにより、隣接するシャッタ板32,32が互いに
当接・干渉するようなことがなく、全てのシャッタユニ
ット50を表示基板4の後面側あるいは前面側に配置す
ることが可能である。さらに、上述した実施例のように
二種類のシャッタユニット30Aとシャッタユニット3
0Bとを用意して、それぞれを表示基板4の貫通穴5毎
に交互に取り付けるような必要がなくなり、表示基板4
に対するシャッタユニット50の取り付けが容易とな
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による情報
表示装置は、シャッタユニットが、シャッタ板、および
シャッタ板を駆動する回転軸、磁性体等を基台に対して
設けて一つのユニットを構成しているので、表示部を容
易に製造でき、その工程におけるコストを低減すること
ができる。
【0072】また、シャッタユニットは、シャッタ板が
表示基板と平行して薄板状に形成され、その外縁より延
出された取付片に対して表示基板の前後方向に偏った厚
みを有したスペーサが設けられていて、スペーサを介し
て回転軸に固定されて前記貫通穴を開閉する構成であ
る。ゆえに、シャッタ板を前後に反転させて回転軸に固
定することで、シャッタ板と表示基板との間の距離がス
ペーサの偏った厚み分だけ異なる二種類のシャッタユニ
ットを形成することができ、この二種類のシャッタユニ
ットは共通する同一部品より形成することができる。
【0073】さらに、二種類のシャッタユニットを、ド
ットをなす貫通穴毎に対応して交互に取り付けることに
より、全てのシャッタユニットを表示基板の一方の面の
みに取り付けることができ、シャッタ板の開閉時には、
隣接するシャッタユニットのシャッタ板同士が当接・干
渉することがない。しかも、ドットをなす貫通穴を開閉
するシャッタ板が、表示基板と平行に回転する構成なの
で、視野角が狭くなることがない。
【0074】そして、全てのシャッタユニットが表示基
板の一方の面のみに取り付けられるとともに、シャッタ
板が表示基板と平行に回転する構成なので、表示部は表
示基板を基部とした平板状に形成され、表示部の奥行き
方向における小型化を図ることができる。
【0075】表示に関しては、昼間の表示は太陽光、夜
間の表示は光源をそれぞれ反射板を介して筐体の前面側
に設けられた表示部に反射させて、表示部の表示基板に
設けられたドットをなす貫通穴をシャッタユニットによ
り開閉して光を通過・遮断するので、昼間用と夜間用と
で共通した表示部を用いることができ、構成が簡素化さ
れてコストが低減するとともに、装置の小型化を図るこ
とができる。また、筐体1の上面から太陽光を取り込ん
で反射板で筐体の前面側に反射させる太陽光の間接光を
利用する構成なので、太陽光の直接光による表示ムラを
低減して所望のフリーパターン表示を行うことができ
る。
【0076】そして、シャッタユニットにおいて、回転
軸を貫通穴に向かって所望の角度傾斜させて配設すると
ともに、シャッタ板を貫通穴が閉鎖された状態で表示基
板と平行に位置するように回転軸に固定することによ
り、シャッタ板が貫通穴を開放した際に回転軸の傾斜に
従って傾いて上昇回転し、隣接するシャッタ板間にシャ
高低差を生じさせてシャッタ板同士の当接・干渉を防ぐ
ことができ、しかも表示基板の一方の面にて全てのシャ
ッタユニットを交互に配置する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明による情報表示装置の外観を示す
斜視図。 (b)同装置の側断面図。
【図2】(a)同装置の表示部を示す一部拡大後面図。 (b)同平面図。
【図3】表示部を示す分解斜視図。
【図4】シャッタユニットを示す後面図。
【図5】同装置のシャッタユニットを駆動するための制
御回路のブロック構成図。
【図6】(a)〜(c)同装置におけるシャッタユニッ
トの閉動作を示す図。
【図7】(a)〜(c)同装置におけるシャッタユニッ
トの開動作を示す図。
【図8】複数のユニットで構成される情報表示装置の外
観を示す参考図。
【図9】図8における表示状態の一例を示す図。
【図10】反射板の他の実施例を示す図。
【図11】(a)〜(c)シャッタユニットの他の実施
例を示す図。
【図12】シャッタユニットの他の実施例を示す斜視
図。
【図13】(a),(b)従来例の情報表示装置(特開
昭58−55970号公報)を示す図。
【図14】(a),(b)従来例の情報表示装置(特開
昭59−146084号公報)を示す図。
【符号の説明】
1…筐体、1a…(筐体の)上面、1b…(筐体の)前
面、2…開口、4…表示基板、5…貫通穴、7…光源、
10…反射板、30(A,B),50…シャッタユニッ
ト、31…表示部、32…シャッタ板、32a…取付
片、32b…スペーサ、34…基台、38…コイル、4
1…回転軸、42…永久磁石、42a,42b…磁化
面、43…磁性体、43a…上方(他方)の延出片、,
43b…下方(一方)の延出片、43aa…(上方の延
出片の)先端部、43bb…(下方の延出片の)先端
部、60…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−97398(JP,A) 実開 昭58−168781(JP,U) 実開 昭57−162678(JP,U) 実開 昭56−60981(JP,U) 実開 昭52−171284(JP,U) 実開 昭57−112375(JP,U) 特公 昭52−31718(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/37 G09F 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に人工光としての光源(7)が設け
    られるとともに、上面(1a)に太陽光を取り込むため
    の開口(2)が形成された筐体(1)と、 人工光および前記開口より取り込んだ太陽光を前記筐体
    内の前面(1b)側に反射する反射板(10)と、 表示情報をなす複数の各ドットを構成する貫通穴(5)
    がマトリックス状に形成された表示基板(4)と該貫通
    穴を開閉するシャッタユニット(30)とを有し、前記
    筐体の前面側に立設された表示部(31)と、 表示情報に基づいて前記表示部のシャッタユニットを制
    御する制御部(60)とを備え、 前記シャッタユニットは、前記貫通穴毎に前記表示基板
    の一方の面に配設される基台(34)と、 軸線が前記表示基板に対して垂直となるように前記基台
    に回転自在に設けられるとともに、前記軸線と平行な異
    なる二つの極性の磁化面(42a,42b)を有した永
    久磁石(42)が固定された回転軸(41)と、 周囲にコイル(38)が巻回される一方の延出片(43
    b)と、該一方の延出片に平行して延出する他方の延出
    片(43a)とを有して馬蹄形状に形成され、該各延出
    片の先端部(43aa,43bb)間で前記永久磁石を
    挟むように前記基台に対して設けられた磁性体(43)
    と、 前記表示基板と平行して薄板状に形成され、その外縁よ
    り延出された取付片(32a)に対して前記表示基板の
    前後方向に偏った厚みを有したスペーサ(32b)が設
    けられ、該スペーサを介して前記回転軸に固定されて前
    記貫通穴を開閉するシャッタ板(32)と、 を具備したことを特徴とする情報表示装置。
  2. 【請求項2】 内部に人工光としての光源(7)が設け
    られるとともに、上面(1a)に太陽光を取り込むため
    の開口(2)が形成された筐体(1)と、 人工光および前記開口より取り込んだ太陽光を前記筐体
    内の前面(1b)側に反射する反射板(10)と、 表示情報をなす複数の各ドットを構成する貫通穴(5)
    がマトリックス状に形成された表示基板(4)と該貫通
    穴を開閉するシャッタユニット(50)とを有し、前記
    筐体の前面側に立設された表示部(31)と、 表示情報に基づいて前記表示部のシャッタユニットを制
    御する制御部(60)とを備え、 前記シャッタユニットは、前記貫通穴毎に前記表示基板
    の一方の面に配設される基台(34)と、 前記表示基板の貫通穴に向かって所望の角度(α)傾斜
    するように前記基台に対して回転自在に設けられるとと
    もに、前記軸線と平行な異なる二つの極性の磁化面(4
    2a,42b)を有した永久磁石(42)が固定された
    回転軸(41)と、 周囲にコイル(38)が巻回される一方の延出片(43
    b)と、該一方の延出片に平行して延出する他方の延出
    片(43a)とを有して馬蹄形状に形成され、該各延出
    片の先端部(43aa,43bb)間で前記永久磁石を
    挟むように前記基台に対して設けられた磁性体(43)
    と、 前記貫通穴を閉鎖した状態で前記表示基板と平行に位置
    するように前記回転軸に固定され、該回転軸を中心に回
    転して前記貫通穴を開閉するシャッタ板(32)と、 を具備したことを特徴とする情報表示装置。
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