JP3022722B2 - 階段状客席の空調構造 - Google Patents

階段状客席の空調構造

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JP3022722B2 JP6033901A JP3390194A JP3022722B2 JP 3022722 B2 JP3022722 B2 JP 3022722B2 JP 6033901 A JP6033901 A JP 6033901A JP 3390194 A JP3390194 A JP 3390194A JP 3022722 B2 JP3022722 B2 JP 3022722B2
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直樹 橋本
洋 岩波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスタジアム,
劇場のごとく階段状の客席を設けた建物における階段状
客席の空調構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スタジアム、劇場などの大空間建物にお
いては、多人数が収容されるため、室内空気が汚染され
がちなため十分な換気を行う必要があり、特に座席近傍
では汚染空気の滞留域となるため座席空調を行う場合が
ある。この座席空調は、階段状の床部と床スラブとの間
に空調空気の給気通路を設け、床部に開口した吹出口を
通じて各座席の下部に空調空気を吹き出すものである。
【0003】しかしながら、座席近傍から吹き出した空
調空気はこの付近に滞留することなく、天井側に速やか
に排出する必要もあるため、空調吹出口を垂直面に開口
し、座席の背もたれ背面に吹き付け、背面を伝って上昇
させる、いわゆるオープンダクト方式が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は図5に示すように座席1の背もたれ1aの背面はフラ
ットないし左右に湾曲しているため、吹出した空気が背
面に当たると図の矢印に示すように横方向に散乱してこ
の付近に滞留してしまい、十分な換気効果が得られなか
った。
【0005】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的は、この種の座席を利用した換気の効率
を向上させ、より大きな空調効果を得られるようにした
階段状客席の空調構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明では、床スラブ上に配置された階段状の床
部と、該床部の水平面に脚柱を固定した多数の座席と、
前記床部と床スラブとの間に形成された空調空気の給気
通路と、前記床部の垂直面に開口され、前記各座席の背
もたれの背面に向けて前記空調空気を吹き出す吹出口と
を備えた空調構造において、前記背もたれの背面中央に
は上昇ガイド用の溝を上下方向に沿って設けたことを特
徴とする。
【0007】さらにこの発明は、前記階段状の床部は床
スラブと一体であって、該床スラブの各垂直面の内側を
仕切り壁で囲って該垂直面と平行な空調空気の給気通路
を形成するとともに、該垂直面に前記空調空気の吹出口
を開口した構成も採用できる。
【0008】
【作用】以上の構成によれば、床部の垂直面から吹出し
た空調空気は、背もたれの背面に設けたガイド溝に集束
しつつこのガイド溝に沿って流れることにより垂直に上
昇し、横方向への散乱を極力減少させることができる。
【0009】請求項2の構成を採用した場合には、床ス
ラブ一体の床部にもこの発明の空調構造を適用できる。
【0010】
【実施例】以下この発明の一実施例を図面とともに詳細
に説明する。
【0011】図1はこの発明による階段状客席の空調構
造を示すものである。図において床スラブ10上に配置
された階段状の床部12の各水平面12aに座席14の
脚柱16が固定されており、座席14の座板14aと床
部12との間には脚柱16の高さ分の隙間があり、また
前の座席14に座る人が人が後ろの座席14に座る人の
鑑賞の妨げとならないよう、前記床部12の垂直面12
bの段差及び座席14の背もたれ14bの高さが設定さ
れている。
【0012】空調空気は、床スラブ10と床部12との
間に形成された給気通路Aから各垂直面12bの各座席
14の背面に対向する位置に開口された吹出口18を通
じて各座席14の背面下部に向けて供給される。吹出口
18には吹出ガイド板18aが斜め45°の角度をなし
て固定され、空調空気の吹出し角度を45°に設定して
いる。
【0013】この吹出口18に対向して前記座席14の
背面下部は前記背もたれ14bに連続するスカート状の
気流誘導板20で覆われ、座板14aの下部に吹出した
空気が座板14aの下部に流通することを防止してい
る。
【0014】背もたれ14bの背面中央には、より詳し
く図2に示すように、その上下方向に沿って断面略半円
形をしたガイド溝22が形成されている。このガイド溝
22は、吹出した空調空気をこの部分に集束させるとと
もに、上部側にガイドするダクトとしての機能を有する
ものである。
【0015】したがって、吹出口18から45°の角度
で吹き出す空調空気は図1の矢印に示すように、気流誘
導板20に衝突し、この傾斜に沿って上昇するととも
に、背もたれ14bの背面の中央に引き継がれ、図1,
2の矢印に示すように、ガイド溝22に集束しつつこれ
に沿って上昇し、その間に観客の吐き出す息等を取り込
みつつ上空まで上昇し散逸するため、横方向に散乱を生
ずることなく、またこれにより座席14の近傍に気流が
停滞したり不用な対流などが生ずることなく、速やかに
空気入れ替えが出来るのである。
【0016】図3,4はこの発明の第二実施例を示すも
のである、なお、前記第一実施例と同一箇所は同一符号
を付し、異なる箇所のみ異なる符号を用いて説明する。
【0017】すなわち、この実施例では床スラブ30が
そのまま階段状客席を構成しており、水平面30aと垂
直面30bが交互に所定の段差を持って連続する構造と
なっており、各水平面30aに脚柱16を介して座席1
4が固定されている。
【0018】各垂直面30bの内側ではこれを囲う仕切
り壁31が前記垂直面30bとともにロ字形をなして一
体に形成され、この仕切り壁31で囲われた空間を垂直
面30bに平行する空調空気の給気通路Aとしていると
ともに、該垂直面30bに前記空調空気の吹出口10を
開口している。
【0019】したがって、各垂直面20bと平行して矢
印のごとく流れる空調空気は吹出口10を通じて吹出
し、矢印に示すように脚柱16にセットされた気流誘導
板20に衝突し、この傾斜に沿って上昇するとともに、
背もたれ14bの背面に引き継がれ、この面からさらに
ガイド溝22に集束しつつこれに沿って座席14の上部
空間まで上昇し、その間に観客の吐き出す息等を取り込
みつつ上空まで上昇し、散逸或いは天井側等に設けた換
気孔を通じて排気されることになる。
【0020】
【発明の効果】以上各実施例により説明したように、こ
の発明に係る階段状客席の空調構造にあっては、床部の
垂直面から吹出した空調空気は、背もたれの背面に設け
たガイド溝に集束しつつこのガイド溝に沿って流れるこ
とにより垂直に上昇し、横方向への散乱を極力押さえる
ことができるため、座席を利用した換気効率を向上さ
せ、より大きな空調効果を得られる利点がある。
【0021】さらに、床部を床スラブと一体とした場合
であっても各垂直面の内側を仕切り壁で囲って該垂直面
と平行な空調空気の給気通路を形成するとともに、該垂
直面に前記空調空気の吹出口を開口した構成とすること
で、この種の空調構造を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による階段状客席の空調
構造における気流の流れを示す断面説明図である。
【図2】同構造における座席の背もたれ部の背面形状を
示す説明図である。
【図3】この発明を床部を床スラブと一体構造とした場
合における第二実施例を示す断面説明図である。
【図4】同断面斜視図である。
【図5】座席の背もたれを利用した空調構造の従来の不
具合を示す説明図である。
【符号の説明】
10,30 床スラブ 12 床部 12a,30a 水平面 12b,30b 垂直面 14 座席 14a 座板 14b 背もたれ 16 脚柱 18 空調吹出口 22 ガイド溝 A 給気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩波 洋 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 佐藤 英和 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 山口 浩一 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−174642(JP,A) 特開 平2−161078(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 3/12 E04H 3/22 F24F 13/02 A47C 1/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ上に配置された階段状の床部
    と、該床部の水平面に脚柱を固定した多数の座席と、前
    記床部と床スラブとの間に形成された空調空気の給気通
    路と、前記床部の垂直面に開口され、前記各座席の背も
    たれの背面に向けて前記空調空気を吹き出す吹出口とを
    備えた空調構造において、前記背もたれの背面中央には
    上昇ガイド用の溝を上下方向に沿って設けたことを特徴
    とする階段状客席の空調構造。
  2. 【請求項2】 前記階段状の床部は床スラブと一体であ
    って、該床スラブの各垂直面の内側を仕切り壁で囲って
    該垂直面と平行する空調空気の給気通路を形成するとと
    もに、該垂直面に前記空調空気の吹出口を開口したこと
    を特徴とする請求項1記載の階段状客席の空調構造。
JP6033901A 1994-03-03 1994-03-03 階段状客席の空調構造 Expired - Fee Related JP3022722B2 (ja)

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