JP3022662U - 磁気装身具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の磁気装身具は一般に球状又は棒状の固
体磁石を用い、それに鍍金をしていたので、金属が直接
膚に触れ、特異体質の人に金属アレルギー症状を起こさ
せることが多く、また磁気が強過ぎ、種々の症状を起こ
しやすかった。また磁力が低下しやすく、磁気が局所的
である欠点もあった。 【解決手段】 本考案は紐状に成型し、その軸方向と直
交する方向であって磁極が軸と平行に直線状、又は軸を
中心に螺旋状になるように着磁したプラスチック磁石１
を用い、その上に動物又は人工の皮革、動植物又は高分
子樹脂の繊維、糸などの有機物質からなる美麗な筒状体
２で被覆したので、金属が直接膚に触れることがなく、
金属アレルギー症状を起こすことがなく、また連続して
比較的に一様な磁気を与えるようにしたから、磁気効果
を向上すると共に、酒落たアクセサリーを得ることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本考案は磁石を応用した健康磁気装身具に関する。

【０００２】

【従来の技術】 従来から、磁石を応用した健康磁気装身具は多数存在する が、いずれも図３に示すように棒状又は球状の固体磁石１１を適当な方法で、例 えば鎖１２等で繋ぎ合わせせ接続具に装飾１３を取り付けたものである。又は、 図４に示すように、２個の磁石１１を金属リング１４に取り付けたものであって 、美しく見せる為に鍍金または塗装されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 これらの塗装したものは別として、鍍金 したものは表面が金、又はプラチナ等の金属であり、皮膚の弱い特異体質の婦人 に対して金属アレルギー症状を起こすこともあり、また焼結合金の磁石を用いる ため保磁力が弱く磁力の持続性が無く磁気効果が低下しやすかった。また磁気が 肌に当たるのは局所的であり、その効果も局所的で十分な効果が得られなかった 。よって本考案はこれらの問題点を解決する為になされたものであって、その目 的は金属アレルギー症の発生を抑え、磁気効果及びその持続性の高い磁気装身具 を得ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 プラスチック磁石を紐状に成型し、その軸 方向と直交する方向であって、磁極の配列が軸と平行に直線状又は軸を中心に螺 旋状になるように着磁し、有機物質からなる筒状体で被覆したことを特徴とする 。そして磁気の強さが筒状体の表面に於いて５００〜６００ガウスであり、有機 物質の筒状体が動物又は人工の皮革、動植物又は高分子樹脂の繊維、糸、布地或 いは高分子樹脂のシートからなることを特徴とする。

【０００５】 表面が繊維質等の材料で作られているので、金属が肌に触れる事がないので金 属アレルギー症状を起こすことがなく、適度の強さの磁気を膚に与えるので医学 的効果が良くなると共に、効力が永続きする。また磁気を線状に、かつ比較的一 様な強さで与えるので、効果が著しい。

【０００６】

【実施例】 以下図面を参照して、本考案を更に詳しく説明する。図１は本 考案の第１の実施例である。図１（ａ）は紐状に成型されたプラスチック磁石の 外観斜視図、図１（ｂ）は有機物質よりなる筒状体の外観斜視図、図１（ｃ）は 完成した磁気装身具の正面図である。図１（ｄ）は磁気装身具の上面図である。 図２は第２の実施例の正面図である。１は紐状に成型されたプラスチック磁石で ある。断面は円形又はそれに近い楕円形である。プラスチック磁石の材料を押し 出し機等で押し出して紐状に成型し、軸と直交する方向であって、磁極の配列が 軸と平行に又は軸を中心に螺旋状になるように着磁する。着磁の強さは後記する 筒状体２に通した時、その筒状体２の表面で５００〜６００ガウスとする。磁極 の配列は紐の軸に対し平行な直線状でも良いが、螺旋状とすれば、紐の皮膚に当 たる位置によって磁気の強さが比較的に変化が少なく、螺旋状にすることが望ま しい。図１（ｂ）に於いて、２は繊維、糸等を編んだ筒状体である。糸は金糸銀 糸を混ぜても良いし、また種々の色に着色した糸でもよい。また高分子樹脂、例 えば、ナイロン、ポリエステルその他の繊維や糸でもよいし、スチレンやスチロ ール等のチューブであってもよい。

【０００７】 図１（ｃ）に於いて、３は止め金で筒状体の両端をクランプし接続具を取り付 けるものである。４は環状の雄型接続具、５は突起、６は接続のための隙間、７ は雌型接続具である。図１（ｄ）に於いて、８は接続孔である。これを製造する には着磁して紐状プラスチック磁石１を筒状体２の中を通す。次にその両端に接 続具４、７の付いた止め金３を固着する。ネックレスの場合は、紐状プラスチッ ク磁石１と筒状体２を長くし、プレスレットの場合は、磁石１と紐状体２とを短 くする。そして止め金３又は接続具４、７には真珠や宝石を用いた装飾を取り付 ける。

【０００８】 使用するときは、首又は手首の周りに紐状プラスチック磁石１の入った筒状体 ２をループ状に折り曲げて雄型接続具４の突起５をＡ方向に動かすと隙間６が開 いて雌型接続具７を通すことができ、突起５から手を放せば、不図示のスプリン グの作用で隙間６が閉じ、雄型接続具４が接続孔８に挿入され、接続具４、７が 外れなくなりループが形成される。このようにして、首や手首に装着される。

【０００９】 図２は第２の実施例で雄型接続具４´としてスプリング９を有するもので、ス プリング９を指で押せば隙間ができ雌型接続具７の接続孔に通すことができる。 その他止め金３に接続具として左右異なった磁極を有する磁石を取り付け吸着さ せてループを造るようにしても良い。このようにして、金属が直接膚に触れるこ とがないので、金属アレルギー症を起こすことを防止することができ、お酒落感 覚の装身具を得ることができる。

【００１０】

【考案の効果】 本考案は上記したような構成になっており、紐状プラスチ ック磁石を有機物質の筒状体で被覆したから、金属が直接膚に触れることがなく 、したがって金属アレルギーを起こすことを無くすことができる。また磁力を適 度の強さとし、また一様に近い磁気が連続して膚に当るようにしたので、磁気の 効能を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１の実施例の磁気装身具。 （ａ） 紐状に成型されたプラスチック磁石の外観斜視
図。 （ｂ） 有機物質よりなる筒状体の外観斜視図。 （ｃ） 第１の実施例の磁気装身具の正面図。 （ｄ） 第１の実施例の磁気装身具の上面図。

【図２】 第２の実施例の磁気装身具の正面図。

【図３】 第１の従来例の磁気装身具の外観図。

【図４】 第２の従来例の磁気装身具の外観図。

【符号の説明】

１ 紐状に成型されたプラスチック磁石 ２ 有機物質の筒状体 ３ 止め金 ４、４´ 雄型接続具 ５ 突起 ６ 接続のための隙間 ７ 雌型接続具 ８ 接続孔 ９ スプリング １１ 磁石 １２ 鎖 １３ 装飾 １４ 金属リング

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック磁石を紐状に成型し、その
   軸方向と直交する方向であって、磁極の配列が軸と平行
   に直線状又は軸を中心に螺旋状になるように着磁し、有
   機物質からなる筒状体で被覆したことを特徴とする磁気
   装身具。
2. 【請求項２】 有機物質の筒状体が動物又は人工の皮
   革、動植物又は高分子樹脂の繊維、糸、布地或いは高分
   子樹脂のシートからなることを特徴とする請求項１の磁
   気装身具。
3. 【請求項３】 磁気の強さが筒状体の表面において、５
   ００〜６００ガウスであることを特徴とする請求項１の
   磁気装身具。