JP3022593U - フライ吹き出し抑制部材及びローラーカード機 - Google Patents

フライ吹き出し抑制部材及びローラーカード機

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JP3022593U
JP3022593U JP1995010610U JP1061095U JP3022593U JP 3022593 U JP3022593 U JP 3022593U JP 1995010610 U JP1995010610 U JP 1995010610U JP 1061095 U JP1061095 U JP 1061095U JP 3022593 U JP3022593 U JP 3022593U
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實 深谷
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有限会社大英鉄工
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライの吹き出し挙動を抑制するための抑制
部材、及びこの様な抑制部材を備えたローラーカード機
を提供する。 【解決手段】 ローラーカード機の各ストリッパーロー
ラー342、372等から選択されるストリッパーロー
ラー342、372等の各端部側に、これと同一の回転
軸線を中心に一体で回転できる状態に取着可能なフライ
吹き出し抑制部材Mと、この部材Mを備えたローラーカ
ード機である。この部材Mは、ストリッパーローラー3
42、372等の直径よりも、大きな直径とされた略円
板状の外形を備え、3以上の風通し孔111〜114が
設けられた本体部11と、本体部11の表面の各風通し
孔111〜114の周囲のうちで、本体部11の回転進
行方向に対し反対側に位置する箇所を中心に所定幅で設
けられ、表面より略壁状に突出する各壁体部12とを備
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、フライ吹き出し抑制部材(以下、「抑制部材」という。)及びロー ラーカード機に関する。更に詳しく言えば、ローラーカード機の側方に向かうフ ライの吹き出し挙動(以下、「フライの吹き出し挙動」という。)を抑制するた めの抑制部材、及びこの様な抑制部材を備えたローラーカード機に関する。 本考案は、紡績用のローラーカード機を使用する技術の分野、ローラーカード 機を製造する技術の分野等において利用される。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ローラーカード機は、紡績の一工程であるカーディング工程で用いら れている。具体的には、所定の繊維ウェブ等の原料繊維塊に対して適宜、分繊、 除塵等を施しながら、繊維束状のスライバーを得ることを目的に用いられる。か かるローラーカード機は、通常、1以上のシリンダーと、各シリンダー毎に、そ の周囲に適宜、配置される1以上のウォーカーローラーと、各ウォーカーローラ ー毎に、対をなす状態で配置される各ストリッパーローラーとを備えている。
【0003】 ところで、従来より、この種のローラーカード機では、上記「フライの吹き出 し挙動」を原因として稼働効率を低下させたり、スライバーの製造コストを高騰 させたり、ローラーカード機の周囲の作業環境を汚す等の問題を生じさせている 。具体的には、図11に示す様に、各シリンダー81の外周側と、それらの周囲 に配置される各ウォーカーローラー82の外周側と、これらと対をなす各ストリ ッパーローラー83の外周側とで囲まれた箇所に、断面形状が略三角形とされた 空間(以下、「三角柱状空間」という。)88が形成される。そして、上記「フ ライ」は、シリンダー81、各ローラ82、83から加わる遠心力等の作用によ り、この空間88の両端側、即ち、ローラーカード機の側方に向かって(図12 の矢印881の方向に向かって)吹き出される。 そして、このフライは、図12に示な各ローラー82、83の回転軸821、 831と、これらを回転可能な状態で支えるフレーム85との間に詰まることが 多い(以下、「フライ詰まり」という。)。また、各ローラ82、83を回転さ せるためのモーターや、このモーターの回転駆動力を各ローラ82、83に伝達 するための伝達チェーン等に付着して(以下、「フライ付着」という。)、これ らの部分の故障の原因となることが多い。
【0004】 このため、このカード機を、ある程度の時間(通常、3〜4時間程度)、稼働 させる毎に、「詰まったフライ」や、「付着したフライ」を除去することが必要 となる。そして、この作業中は、ローラーカード機の稼働を停止させることが必 要となるため、この作業を頻繁におこなえば、その分、ローラーカード機の稼働 効率が低下することとなる。また、この作業のために多くの人員を要したり、ス ライバーの製造コストを高騰させる一因となり易い。更に、この様にして吹き出 るフライが、ローラーカード機の周囲に飛び散れば(以下、「フライ飛散」とい う。)、頻繁に、これを掃除して取り除くこと必要となる。そして、この頻繁な 掃除も、上記「稼働効率の低下」や、上記「スライバーの製造コストを高騰」等 の原因となり易い。 そして、特に、多数のローラー82、83を備えたローラカード機では、この フライの除去、掃除に要する手間、時間、費用は多大のものとなり、上記各問題 点が、より一層、顕著に露呈することとなる。 一方、上記「フライ詰まり」の解決を図るための一手法として、各ローラー8 2、83の端部と、フレーム85との間隔を狭めることが挙げられる(特開平5 −287661号公報参照)。
【0005】 しかしながら、各ローラー82、83の円滑な回転状態を確保するためには、 各ローラー82、83の端部と、フレーム85と間に、必要最低限のクリアラン スが必要となる。従って、この様にして「狭められる隙間」の大きさには限界が ある。また、如何に、隙間を狭めた所で、フライが1デニール程度の極細繊維で 構成されれば、このフライのこの隙間への進入を食い止めることは困難てある。 しかも、この狭められた隙間へと、進入した極細繊維を取り除くには、多大の労 力を要することとなり易い。 これに対し、極細繊維であっても、各ローラー(ウォーカーローラー、スト リッパーローラー等)及びフレーム間に挟まらない様にすることを意図したロー ラーカード機の防塵装置が提案されいる(特開平5−287661号公報)。こ の装置は、各ローラーと、フレームとの間に存在する隙間の内側に、この隙間と 連通する空気路を設けている。そして、この空気路に外部から圧縮空気を供給し 、この隙間を通して空気を放出させるものである。 更に、上記ローラーカード機の周囲に、各ローラ82、83を略覆い尽くす カバーを取着することも従来より多く行われてきた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記及びに代表される従来の技術には、以下の様な問題点 が存在する。 即ち、上記場合には、防塵装置ひいては、ローラーカード機の構造が複雑に なり易いと共に、ローラーカード機を構成する各ローラーの端部に特殊加工を施 したり、ノズル、パッキン等の特殊な部品を配置したりする必要がある。従って 、防塵装置、ひいては、ローラーカード機の製造コストは、高くなり易い。 また、この装置は、各ローラーの端部側に到達したフライを、上記隙間を通し て放出される空気により、吹き飛ばすものである(上記公報参照)。従って、上 記「フライ詰まり」の防止には効果があるものの、上記「フライ付着」及び上記 「フライ飛散」と言った不具合を却って、誘発することとなり易い。 一方、この装置では、各ローラーの端部側に、上記空気を吸引するための吸引 口を設けた変形例も提案されている(上記公報参照)。 しかしながら、各端部側で、飛び散るフライを、この吸引口により、確実に吸 引することは困難である。また、確実な吸引を意図して、吸引力を高めれば、上 記シリンダー81や、各ローラー82、83を周囲移動する繊維の挙動に悪影響 を与えることとなりかねない。
【0007】 また、上記のカバーを取着する方策によれば、上記「フライ飛散」の防止に は効果が大きいが、カバーの内側に、フライを蓄積させるため、上記「フライ詰 まり」や「フライ付着」等の他の不具合を誘発させることになり易い。 これに加え、カバーを配置すれば、上記シリンダー81や、各ローラー82、 83の周囲を移動する繊維の挙動を外部より目視することが困難となる。尚、こ の問題点は、この種のカバーを、透明な樹脂、ガラス等の透視可能な材質で構成 した所で、解決できるものではない。特に、カバーを樹脂等の静電気を帯易い材 質で構成し、しかも、原料繊維塊が化学繊維等の静電気を帯び易い材質の場合に は、比較的、短時間の間に、カバーの裏面側に繊維が付着し、カバーの外部より 、カバー内部の繊維挙動を目視することは実質的に不可能となり易い。 以上の様に、上記及びに代表される従来の技術では、上記「フライ詰まり 」、「フライ付着」、「フライ飛散」を同時に、しかも、効果的、且つ安価に防 止することは困難である。このため、この様な「フライに起因した不具合」を、 効果的、且つ安価に防止したり、抑制できる部材、若しくはこの様な部材の装着 されたローラーカード機の出現が望まれている。
【0008】 本考案は上記観点に鑑みてなされたものであり、ローラーカード機の側方側へ のフライの吹き出し挙動を抑制するための抑制部材、及びこの様な抑制部材を備 えたローラーカード機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本第1考案の抑制部材は、1以上の各シリンダーと、該各シリンダーの周囲の 適所に配置される1以上の各ウォーカーローラーと、該各ウォーカーローラーと 対をなす状態で適宜、配置される各ストリッパーローラーと、を具備するローラ ーカード機(以下、「カード機」という。)の該各ストリッパーローラーより適 宜、選択されるストリッパーローラーの各端部側に、該選択されるストリッパー ローラーと同一の回転軸線を中心にして、該選択されるストリッパーローラーと 一体にて回転できる状態で取着可能なフライ吹き出し抑制部材であって、該選択 されるストリッパーローラーの直径よりも、大きな直径とされた略円板状の外形 を備え、且つ裏面を該選択されるストリッパーローラーの各端部側に向けた取着 側面とされると共に、表裏両面を貫通する3以上の各風通し孔が回転中心点の回 りに仮想的に描かれる中心円に沿って所定のピッチ間隔で設けられた本体部と、 該本体部の表面の上記各風通し孔の周囲のうちで、該本体部の回転進行方向に対 し反対側に位置する箇所を中心に所定幅で設けられ、該表面より略壁状に突出す る各壁体部と、を備えることを特徴とする
【0010】 本抑制部材は、上記の様な「風通し孔」と、上記の様な「壁体部」とを備えて いる。そして、この抑制部材は、ストリッパーローラーと一体にて回転する。そ の際、抑制部材は、その周囲に気流を生じさせ、本体部の表面側から各風通し孔 を通過し、上記「三角柱状空間」内へと向かう風(以下、「吹き込み風」という 。)を起こさせる。そして、この風が、「三角柱状空間」の端部側で、上記『フ ライを三角柱状空間の外へと吹き出そうとする気流(以下、「吹き出し気流」と いう。』と衝突する。この結果、三角柱状空間の端部側には、上方に向かう気流 (以下、「上昇気流」という。)が生ずる。このため、上記「フライの吹き出し 挙動」が抑制される。従って、上記「フライ詰まり」を防止したり、かかる不具 合を生ずる頻度を低められる。また、この様な上昇気流が生ずるため、この気流 の延長線上に所定の吸引口等を配置して、このフライを収容すれば、上記「フラ イ付着」、「フライ飛散」を的確に防止したり、これらの不具合を生ずる頻度を 低められる。更に、この様な吸引口を配置すれば、上記「カバー」を敢えて取着 しなくても、「フライ飛散」を抑制できる。従って、カーディング工程の際に、 繊維の挙動の観察の邪魔になり易い上記「カバー」を敢えて取着する必要がなく なる。
【0011】 上記各「シリンダー」の数は特に問わない。また、このカード機が複数のシリ ンダーを備える場合には、各シリンダーが全て、同じ径にされる必要はない。 また、各「シリンダー」の周囲に配置される各ウォーカーローラーの数、大き さ、配置箇所等や、これに対応して配置される各「ストリッパーローラー」の数 、大きさ、配置箇所等も種々選択される。 上記「選択されるストリッパーローラー(以下、「選択ローラー」という。) 」は、一のカード機が備える全ストリッパーローラーより、本抑制部材の取着を 意図して適宜、選択されるストリッパーローラーである。そして、この選択ロー ラーの選択方法は特に問わない。例えば、(ア)一のカード機が備える全ストリ ッパーローラーをこの選択ローラーとしても良い。また、(イ)全ストリッパー ローラーのうちで、ブレストシリンダーの周囲に配置されるストリッパーローラ ー除く、各ストリッパーローラーを選択ローラーとすることもできる。更に、( ウ)ブレストシリンダーの周囲に配置されるストリッパーローラー除く、各スト リッパーローラーから適宜、選択されるストリッパーローラーを選択ローラーと してもよい。
【0012】 上記各「風通し孔」の外形(孔形)は種々選択され、円形、多角形、楕円形等 を例示できる。そして、本第2考案では、上記各風通し孔の孔形状が略円形とさ れている。この様な「風通し孔」とすれば、的確な「吹き込み風」を起こし易く なると共に、抑制部材の製造も容易となる。 上記「風通し孔」の数は、「抑制部材としての機能」を有効に発揮するため、 3以上必要とされる。また、この「風通し孔」は、本体部への形成可能な範囲で 多数(例えば、10以上、20以上)とすることもできる。更に、上記「仮想的 な中心円」を2以上、考慮し、各「中心円」に沿って、「風通し孔」を設けるこ ともできる〔図8の(C)参照〕。 また、上記「壁体部」のサイズも、「抑制部材としての機能」を有効に発揮で きる範囲で選択されることとなる。本第3及び4考案では、その基準を示してい る。
【0013】 即ち、本第3考案では、上記壁体部の経路長(α)と、上記各風通し孔の周囲 長(β)と、の比(α/β)が1/3〜2/3とされている。この比(α/β) が、1/3〜2/3の範囲にある場合に、適当な強さの「吹き込み風」を起こし 易いからである。尚、この「経路長(α)」は、壁体部の各風通し孔の外縁線に 沿った長さである。従って、各風通し孔が円形の孔形状とされた場合には、円弧 状の経路線を描くこととなる。 本第4考案では、上記壁体部の突出高さ(H)が2〜20mmとされている。 この高さ(H)が2未満であれば、十分な強さの「吹き込み風」を起こし難くな り、この高さ(H)が20mmを越えると、周囲の部品(上記「フレーム」等」 )接触する恐れがあるからである。但し、フレーム等に適宜、変更を加えて、選 択ローラーの端部と、フレーム等との間隔を広げれば、この突出高さ(H)を2 0mm以上とすることもできる。
【0014】 更に、上記「本体部のサイズ」は、対象となる選択ローラーの直径等との関係 を考慮して種々選択される。即ち、一のカード機より、外径の異なる数種のスト リッパーローラーが選択ローラーとして選び出される場合、各本体部の直径は、 それが取着される各選択ローラーの外径にあわせて選択されることとなる。具体 的には、外径の大きな選択ローラーに対しては、直径の大きな本体部が選択され 、外径の小さな選択ローラーには、直径の小さな本体部が選択されることになる 。但し、この様に、各選択ローラーの外径が異なる場合でも、いずれの選択ロー ラーよりも大きな直径を備えた本体部であれば、外径が異なる各選択ローラーに 対して汎用的に取着することができる。
【0015】 本第5考案では、上記「本体部のサイズ」の好ましい範囲を例示している。即 ち、同考案では、上記本体部の直径(X)が、上記選択されるストリッパーロー ラーと対をなすウォーカーローラーの回転の邪魔とならない範囲において、該選 択されるストリッパーローラーの直径(Y)よりも、10mm以上大きくされて いる。 上記「〜邪魔とならない範囲」とは、本体部が上記ウォーカーローラーを回転 させる回転軸を支持するホルダーや回転軸自体等に接触し、このウォーカーロー ラーの回転を邪魔することとならない範囲である。即ち、ホルダー等に到達しな い大きさとされることである。また、「〜10mm以上大きくする」のは、十分 な大きさの「吹き込み風」をより、確実に起こせるためである。
【0016】 また、上記「各風通し孔のサイズ」は、「抑制部材」の機能を十分に達成でき る範囲で種々選択される。本第6考案では、「各風通し孔」を孔形状を略円形と した場合の「各風通し孔」の直径の好ましい範囲を定めている。即ち、同考案で は、上記各風通し孔の直径(R)が、上記本体部の半径から該本体部を回転させ る回転軸の半径を減じた値(Z)を越えない範囲とされ、且つ該選択されるスト リッパーローラーの直径(Y)の1/5倍以上とされている。 上記の如く、「各風通し孔の直径(R)が、〜値(Z)を越えない範囲」とさ れるのは、本体部に的確に、3以上の各風通し孔を形成する上で必要であるから てある。即ち、各風通し孔の直径(R)が値(Z)を越える場合には、各風通し 孔が、本体部の周縁部や、回転軸に抵触することとなるからである。 また、上記の如く、「直径(R)を直径(Y)の1/5倍以上」とするのは、 「直径(R)」が、これよりも小さい場合に、十分な大きさの「吹き込み風」を 起こし難くなる恐れがあるからである。
【0017】 本第7考案では、上記各壁体部の肉厚を、該各壁体部の描く各経路線の中間側 に位置する各中間部から、該各経路線の上記本体部の外周縁寄りに位置する各外 側終端部に向かうに従って、序々に小さくすると共に、該本体部の裏面の上記各 外側終端部と略対応する箇所の周囲から上記本体部の回転進行方向と逆方向に向 かって、略直線状の経路線を描きながら、該本体部の裏面に突出配置される各調 整用壁体部を備える。 本考案では、この「各壁体部」と、この「各調整用壁体部」との作用により、 上記「吹き込み風」の風量、きれの調節等を容易に行おうとしたものである。
【0018】 本第8考案のカード機は、1以上の各シリンダーと、該各シリンダーの周囲の 適所に配置される1以上の各ウォーカーローラーと、該各ウォーカーローラーと 対をなす状態で適宜、配置される各ストリッパーローラーと、を備え、各ストリ ッパーローラーの全て、若しくは各ストリッパーローラーより適宜、選択された いずれかのストリッパーローラーの各端部側に、上記請求項1乃至7のいずれか の抑制部材を取着したものである。 この様に、本カード機の備える全ストリッパーローラーに、抑制部材が取着さ れていても、全ストリッパーローラーから適宜、選択されたストリッパーローラ ーにのみ取着されていもよい。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を述べる。 (1)抑制部材の概要 本抑制部材Mは、金属製(鉄製)のものであり、図1及び2に示す様に、本体 部11と、壁体部12と、固定用ボス部13とを備えている。但し、これらの図 は、シリンダーローラーの両端部側のうちで、一方の端部側に配置される抑制部 材Mを図示したものである。即ち、他方の端部側に配置される抑制部材Mの外形 は、これらの図に示されたものと鏡面対称となる。
【0020】 上記本体部11は、略円板状の外形(直径;約200mmφ、板厚;約2.3 mmt)を備えている。また、本体部11の回転中心点C1 から、約110mm の直径で仮想的に描かれる中心円S1 に沿って、且つ略等ピッチで、本体部11 の表裏表面を貫通する4つの風通し孔(直径;約50mmφ)111〜114が 設けられている。更に、本体部11の中心寄りには、本体部11の表裏両面を貫 通する固定孔(直径;約50mmφ)115が設けられている。 上記壁体部12は、本体部11の表面であって、且つ各風通し孔111〜11 4の周囲に相当する箇所のうちで、本体部11の回転進行方向(図1中の矢印A )に対し、反対側に位置する箇所A1 〜A4 を中心にして、約80mmの全長( 経路長)で半円弧状に設けられている。また、この壁体部12の高さは約5mm とされ、更に肉厚は約4mmとされている。尚、壁体部12の高さは略一定とさ れているが、本体部11の外周側に向かうに従って序々に低くしたり、高くする 等の変化を与えてもよい。
【0021】 上記固定用ボス部13は、略円筒状の外形(外径;約55mmφ、内径;約3 5mmφ)を備えている。但し、下端側には、外径の絞り込まれた段差部(外形 ;約50mm)131が形成されている。また、側方側には、固定用ボス部13 の内外を貫通し、且つ内壁部に雌螺子部が設けられた係止用孔(直径;約10m mφ)132が存在する。 そして、本抑制部材Mは、本体部11の適所に、壁体部12及び固定用ボス部 13を溶接固定して構成されている。但し、鋳造、削り出し(切削)等の手法を 駆使して、当初より、各部材11〜13を一体にしながら作成してもよい。また 、本抑制部材Mの材質は、抑制部材Mとしての所望の剛性を確保できれば、金属 に限りるものではない。例えば、樹脂製(塩化ビニル製、ポリプロピレン製等) とすることもできる。この場合には、上記各部材11〜13を一体的に成形する ことも容易である。
【0022】 (2)抑制部材の使用例 次に、図3〜6を用いて、以上の様に構成される抑制部材Mの使用例を簡単に 述べる。 ここで、 図3は本抑制部材Mの取着されるカード機の概略示すものである。 このカード機は、前方側より順に、第1テーカインローラー(直径;約250m mφ、針の平均突出量;約5mm)21、第1シリンダー(直径;約850mm φ、針の平均突出量;約3.1mm)22、トランスポーター(直径;約350 mmφ、針の平均突出量;約3.5mm)23、第2シリンダー(直径;約10 00mmφ、針の平均突出量;約4.0mm)24、第1ドッファ(直径;約1 000mmφ、針の平均突出量;約4.0mm)25、第2テーカインローラー (直径;約213mmφ、針の平均突出量;約5.0mm)26、第3シリンダ ー(直径;約1280mmφ、針の平均突出量;約4.0mm)27及び第2ド ッファ(直径;約1280mmφ、針の平均突出量;約4.0mm)28を並べ ている。
【0023】 また、第1シリンダー22の周囲の適所には、3つのウォーカーローラ(直径 ;約195mmφ、針の平均突出量;約3.1mm)321と、各ウォーカーロ ーラ321とそれぞれ、対をなす3つのストリッパーローラー(直径;約120 mmφ、針の平均突出量;約3.1mm)322とが配置されている。同様にし て、第2シリンダー24の周囲にも、それぞれ3つずつのウォーカーローラ(直 径;約213mmφ、針の平均突出量;約4.2mm)341と、ストリッパー ローラー(直径;約120mmφ、針の平均突出量;約3.1mm)342とが 配置されている。また、第3シリンダー27の周囲にも、それぞれ4つずつのウ ォーカーローラ(直径;約213mmφ、針の平均突出量;約4.2mm)37 1と、ストリッパーローラー(直径;約120mmφ、針の平均突出量;約3. 1mm)372とが配置されている。
【0024】 そして、上記各テイーカインローラー、ウォーカーローラ、ストリッパーロー ラー、トランスポーター、ドッファ及びシリンダー(21〜28、321、32 2等)の外周面には、いずれも、所定のメタリックワイヤー若しくは針布が取着 されており(図示を省略する。)、所定の針を外周面より突出させている。 また、上記シリンダー22、24、27は、いずれも、図3の矢印Bの方向に 回転し、各ローラー21、23、25、26、28、321、322等は、これ と逆方向に回転する。 更に、各テイーカインローラー、ウォーカーローラ、ストリッパーローラー、 トランスポーター、ドッファ及びシリンダー(21〜28、321、322等) の外周側より突出する針先の方向の関係は常法に従ったものとされている。
【0025】 また、上記第2及び3シリンダー24、27の周囲の各ウォーカーローラ34 1、371及び各ストリッパーローラー342、372は、図4及び5に示す様 にして、カード機に組み込まれている。(第1シリンダー22の周囲の各ウォー カーローラ321及び各ストリッパーローラー322も、略同様の手法で組み込 まれている。) 即ち、上記各シリンダー24、27の両端側には、各シリンダー24、27の 外周線に略平行な軌跡を描く、円弧状のベンドフレーム51が配置されている。 また、各ベンドフレーム51の適所には、略スパナ状のブランケット52a、5 2bの根元側が取着されている。
【0026】 一方、上記各ウォーカーローラ341、371及び各ストリッパーローラー3 42、372を回転させるための回転軸37a、37bの両端側には、所定のニ ードルベアリングを収納したホルダ38a、38bが取着されている。 そして、図4及び5に示す様に、各ホルダ38a、38bを、ブランケット5 2a、52bの上端側のU字状とされた受け部521a、521bで支えること により、カード機に組み込まれることとなる。 そして、上記抑制部材Mを、第2及び第3シリンダー24、27の周囲に配置 されたストリッパーローラー342、372の全てに取着した(即ち、第2及び 第3シリンダー24、27の周囲のストリッパーローラー342、372の全て を選択ローラーとした。)。尚、第1シリンダー22の周囲の各ストリッパーロ ーラー322へ上記抑制部材Mを取着しなかったのは以下の理由による。この第 1シリンダー22は、所謂「ブレストシリンダー」と称されるものであり、他の シリンダー24、27に比べ、稼働時の回転速度が遅い。このため、各ストリッ パーローラー322の周囲では、比較的、上記「フライ詰まり」等の不具合を生 じ難いからである。但し、これらのストリッパーローラー322に対しても抑制 部材Mを取着してもよい。
【0027】 また、第2及び3シリンダー24、27の周囲に配置された各ストリッパーロ ーラー342、372の全てではなく、これらのストリッパーローラー342、 372より適宜、選択される特定のストリッパーローラーに対してのみ、取着し てもよい。 そして、本抑制部材Mの取着作業は、以下の様にして行われる。先ず、上記各 ストリッパーローラー342、372のホルダ38bを、上記ブランケット52 bより取り外す。次いで、このホルダ38bを、回転軸37bの両端側より取り 外す。更に、本抑制部材Mの裏面側を、各ストリッパーローラー342、372 の各端部の側に向けつつ、固定用ボス部13の内部に回転軸37bを挿入し、上 記係止用孔132に、所定の係止用雄螺子(図示しない。)を螺着する。次いで 、この回転軸37bの両端側へのホルダ38bの取着と、このホルダ38bの上 記ブランケット52bへの取着を行えば、抑制部材Mの取着を完了することとな る。
【0028】 この様に取着された抑制部材Mは、図4及び5に示す様に、表面側を上記ベン ドフレーム51の側に向けながら、ベンドフレーム51及び各ストリッパーロー ラー342、372の間に配置されることとなる。そして、図6に示す様に、抑 制部材Mの外周縁は、各ウォーカーローラ341、371及び各シリンダー24 、27の端部の前方に到達することとなる。また、この抑制部材Mは、同図に示 す様に、各シリンダー24、27の外周側と、各ウォーカーローラ341、37 1の外周側と、各ストリッパーローラー342、372の外周側とで囲まれて形 成される三角柱状空間Kに対して、蓋を被せた様な状態に配置される。更に、各 ストリッパーローラー342、372を回転させれば、抑制部材Mも一体で回転 することとなる。 この様に、本抑制部材Mの取着作業は容易である。また、従来から用いられて いるカード機を構成する各ローラー及びシリンダー等(21〜28、341、3 42、371、772等)に変形を加えなくても用いることがてきる。更に、構 造が簡単で、製造にそれ程の手間を必要としない点も、本抑制部材Mの優れた点 である。尚、本カード機では、上記ベンドフレーム51の各ストリッパーローラ ー342、372と対向することとなる箇所に、若干の凹み部511を設けた。 これは、抑制部材Mのカード機への収まり状態を良くするための工夫である。
【0029】 また、本実施の形態では、上記各ストリッパーローラー322、342、37 2から選択された各選択ローラー342、372の直径が、全て、一定値(約1 20mmφ)に揃えられているため、1種のみの抑制部材Mを多数用意して、こ れを用いれば足りた。従って、各選択ローラー342、372のいずれかに、直 径の異なるものがあれば、その直径に応じて本体部11の直径を増減した抑制部 材Mを用意することとなる。但し、各選択ローラー342、372の直径に差異 があっても、それが、余り大きくない場合には、外径の異なる選択ローラー34 2、372に対して、1種のみの抑制部材Mを汎用的に用いることができる。
【0030】 (3)性能試験 次に、以上の様に構成される抑制制材Mを、第2及び3シリンダー24、27 の周囲の各ストリッパーローラー342、372の全てに取着して、以下に述べ る試験を行った。 目視観察試験 本性能試験は、上記カード機を空運転(テーカインローラー21より、何らの 原料繊維塊も導入しない運転状態)させて行われたものである。 上記第2及び3シリンダー24、27を、500〜1500mm/分、程度の 表速(以下、「基準表速」という。)で回転させる。同時に、各テーカインロー ラー21、26及び各ストリッパーローラー(選択ローラー)342、372を 、この基準表速の1/3程度の表速で回転させる。同時に、各ウォカーローラ3 41、371(選択ローラーと対をなすもの)を、この基準表速の1/10〜1 /40程度の表速で回転させる。
【0031】 この状態で、各抑制制材Mの表面側であって、且つ上記三角柱状空間Kの前方 側に、火の付けられた線香を配置する。すると、この線香の煙は、回転する抑制 制材Mの各風通し孔111〜114のいずれかを通過して、各抑制制材Mの裏面 側へと導かれ、三角柱状空間Kの端部へと到達した所で上昇する。これは、以下 のことを示している。 即ち、上記各シリンダー24、27、各ウォーカーローラ341、371及び 各ストリッパーローラー(選択ローラー)342、372を回転させると、図7 に示す様に、三角柱状空間Kの両端部に向かう「吹き出し気流」F1 を生ずる。 一方、各抑制制材Mが回転することにより、各抑制制材Mの表面側より、三角柱 状空間Kの内部に向かう「吹き込み風」F2 を生ずる。そして、三角柱状空間K の両端部で、両者F1 、F2 が衝突して、「上昇気流」F3 を生ずることを示し ている。
【0032】 従って、本抑制制材Mを用いることにより、上記「フライの吹き出し挙動」を 抑制でき、上記「フライ詰まり」を抑制したり、防止できる。また、三角柱状空 間Kの両端部の上方側に、吸い込み口を配置し、上昇気流F3 に乗ったフライを 回収することとすれば、上記「フライ付着」及び「フライ飛散」の不具合を抑制 したり、防止することが容易である。更に、この場合には、カード機への上記「 カバー」の取着が不要となるため、カーディング作業の高精度化、高能率化を図 ることもできる。 また、図6及び7に示す様に、上記各ストリッパーローラー(選択ローラー) 342、372を挟んで、上記三角柱状空間Kに対向する箇所K1 においても、 同様の現象を観察できる。即ち、この箇所K1 においても、上記「吹き出し気流 」F1 と同様な「気流」を生じ易い。しかしながら、上記抑制部材Mの作用で、 この箇所K1 に向かって、上記「吹き込み風」F2 と同様な「風」が吹き込むた め、この箇所K1 の端部では、上記「上昇気流」F3 と同様な「上昇気流」を生 じ易い。従って、本抑制部材Mによれば、この箇所K1 における「フライ付着」 及び「フライ飛散」等の不具合までも、効果的に抑制できるという副次的な効果 を期待できる。
【0033】 実機試験 本抑制制材Mのより具体的な性能を評価するために、以下に述べる実機試験を 行った。 この試験は、上記テーカインローラー21の前方側より、所定の原料繊維塊( 構成繊維の材質;綿糸、合成繊維綿糸、紡毛糸)を導入しながら行ったものであ り、その他の試験条件は、上記「目視観察試験」と同様である(以下、「試験 例1」という。)。 また、併せて、以下の追加試験を行った。即ち、上記風通し孔111〜114 の直径を約25mmφとしたこと以外は、上記抑制部材Mと同様な抑制制材を用 いて同様な試験を行った(以下、「試験例2」という。)。また、比較のため、 抑制制材を一切、用いずに同様な試験を行った(以下、「比較例」という。)。 以上の試験によれば、比較例の場合には、カード機の稼働開始後、約30分、 程度で、「フライ詰まり」を生じ始めた。そして、約3〜4時間程度で、カード 機の稼働を止め、このフライを除去する作業が必要となった。また、その作業の 際、各ローラ341、342、371、372等を回転させるためのモーターや 、このモーターの回転駆動力を伝達するための伝達チェーン等に付着してフライ の除去作業も必要であった。
【0034】 一方、試験例2の場合には、上記各除去作業を、稼働開始後、約7〜8時間経 過後に行えば十分であった。また、試験例1の場合には、約8〜12時間経過後 に行えば十分であった。 従って、試験例1及び2に示す抑制制材M等を用いれば、カーディング工程の 効率化、低コスト化等を図ることができる。また、フライの除去作業を行うため の間隔が延ばされるため、カーディング工程の省力化にも資することとなる。 また、上記抑制部材M等の変形例として、図8(a)〜(c)に示すものを例 示できる。 このうち、同図(a)に示す抑制部材M1 は、風通し孔111p〜114pの 孔形状を、一辺(長手幅)が約50mmφの正三角形とした点、及び本体部11 pの回転進行方向の反対側に配置される一辺の周囲にのみ壁体部12pを設けた 点で、上記抑制部材Mと異なっている。また、同図(b)に示す抑制部材M2 は 、風通し孔111q〜114qの孔形状を、対角線の長さが約50mmの正六角 形とした点、及び本体部11qの回転進行方向の反対側に配置される一辺の周囲 にのみ壁体部12qを設けた点で、上記抑制部材Mと異なっている。但し、これ らの抑制部材M1 、M2 では、長時間、使用すると、正三角形、正六角形の角部 (頂点の部分)に、ややフライが引っ掛かり易い傾向がある。
【0035】 更に、同図(c)に示す抑制部材M3 は、仮想的な中心線を2つ考慮し、各中 心線毎に沿って、4つずつ、2組の風通し孔111r〜114r(孔径;約30 mm)、111s〜114s(孔径;約15mm)を設けた点で、上記抑制部材 Mと異なっている。 また、図9及び10に示す様な抑制部材M4 を例示できる。この抑制部材M4 は、以下の点で、上記抑制部材Mと異なっている。即ち、各風通し孔111d〜 114dを半円弧状に囲む各壁体部12dの肉厚は、各中間部121dから、各 外側終端部122dに向かって、序々に小さくなる様にされている。また、本体 部の裏面の各外側終端部122dと略対応する箇所の周囲から、本体部の回転進 行方向の逆方向に向かって各調整用壁体部(幅;約3〜4mm、経路長;約35 mm)181d〜184dが突出配置されている。(尚、図9において、各調整 用壁体部181d〜184dを点線で示す)。
【0036】 本抑制部材M4 によれば、上記「吹き込み風」F2 の風量、切れ等の調節が容 易になる。特に、各壁体部12dへの肉厚の変化の与え方と、上記各調整用壁体 部181d〜184dの設け方(設けられる箇所、サイズ)等を適宜、選択すれ ば、「吹き込み風」F2 の風量、切れ等がきめ細かく調節できる。 また、この抑制部材M4 では、上記抑制部材Mを用いる場合よりも、上記「上 昇気流」F3 の生ずる位置が、上記各ストリッパーローラー342、372の各 端部側に近づけられる。この結果、抑制部材M4 と、各ストリッパーローラー3 42、372の各端部の中間で、「上昇気流」F3 を生じさせることも容易であ る。 尚、本考案においては、前記実施の形態に示した具体的例に示すものに限られ ず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した形態、実施例、変形例と することができる。即ち、上記各本体部11等の直径、風通し孔111〜114 等のサイズ、壁体部12等は、種々変更することができる。
【0037】
【考案の効果】
以上の如く、上記第1〜7考案に示す抑制部材や、この様な抑制部材を備えた 上記第8考案に示すカード機によれば、上記「フライの吹き出し挙動」を抑制す ることができる。従って、カーディング工程の効率化、低コスト化等、省力化を 図ることがてきる。 また、抑制部材自体の構造が簡単で安価に製造でき、しかも、従来より用いら れているカード機に対しても、簡単に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の抑制部材の平面図である。
【図2】実施の形態1の抑制部材の縦断面図である。
【図3】実施の形態1で使用したローラカード機の概略
を示す説明図である。
【図4】実施の形態1のカード機及び抑制部材取着方法
を説明するための一部平面図である。
【図5】実施の形態1のカード機及び抑制部材取着方法
を説明するための一部側面図である。
【図6】実施の形態1のカード機の主要部及び抑制部材
の取着状態を説明するための概略的な一部側面図であ
る。
【図7】実施の形態1の抑制部材の機能を説明するため
の概略的に示された一部斜視図である。
【図8】(a)は実施の形態1の変形的な形態に係わる
抑制部材の平面図、(b)は実施の形態1の変形的な形
態に係わる抑制部材の平面図、(c)は実施の形態1の
変形的な形態に係わる抑制部材の平面図を示す。
【図9】実施の形態1の変形的な形態に係わる抑制部材
の一部平面図である。
【図10】図9に示す抑制部材の一部正面図である。
【図11】カード機の主要部を説明するための概略的な
一部側面図である。
【図12】カード機の主要部を説明するための一部平面
図である。
【符号の説明】
M、M1 〜M4 ;抑制部材、11;本体部、C1 ;回転
中心点、S1 ;中心円、111〜114;風通し孔、1
2;壁体部、13;固定用ボス部、21、26;テーカ
インローラー、22、24、27;シリンダー、23;
トランスポーターー、25、28;ドッファ、321、
341、371;ウォーカーローラ、322、342、
372;ストリッパーローラー、51;ベンドフレー
ム、52a、52b;ブランケット、38a、38b;
ホルダ、K;三角柱状空間、F1 ;吹き出し気流の方
向、F2 ;吹き込み風の方向、F3 ;上昇気流の方向、
181d〜184d;調整用壁体部。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上の各シリンダーと、該各シリンダ
    ーの周囲の適所に配置される1以上の各ウォーカーロー
    ラーと、該各ウォーカーローラーと対をなす状態で適
    宜、配置される各ストリッパーローラーと、を具備する
    ローラーカード機の該各ストリッパーローラーより適
    宜、選択されるストリッパーローラーの各端部側に、該
    選択されるストリッパーローラーと同一の回転軸線を中
    心にして、該選択されるストリッパーローラーと一体に
    て回転できる状態で取着可能なフライ吹き出し抑制部材
    であって、 該選択されるストリッパーローラーの直径よりも、大き
    な直径とされた略円板状の外形を備え、且つ裏面を該選
    択されるストリッパーローラーの各端部側に向けた取着
    側面とされると共に、表裏両面を貫通する3以上の各風
    通し孔が回転中心点の回りに仮想的に描かれる中心円に
    沿って所定のピッチ間隔で設けられた本体部と、 該本体部の表面の上記各風通し孔の周囲のうちで、該本
    体部の回転進行方向に対し反対側に位置する箇所を中心
    に所定幅で設けられ、該表面より略壁状に突出する各壁
    体部と、を備えることを特徴とするフライ吹き出し抑制
    部材。
  2. 【請求項2】 上記各風通し孔の孔形状が略円形とされ
    た請求項1記載のフライ吹き出し抑制部材。
  3. 【請求項3】 上記壁体部の経路長(α)と、上記各風
    通し孔の周囲長(β)と、の比(α/β)が1/3〜2
    /3とされた請求項1又は2記載のフライ吹き出し抑制
    部材。
  4. 【請求項4】 上記壁体部の突出高さ(H)が2〜20
    mmとされた請求項1乃至3のいずれかに記載のフライ
    吹き出し抑制部材。
  5. 【請求項5】 上記本体部の直径(X)が、上記選択さ
    れるストリッパーローラーと対をなすウォーカーローラ
    ーの回転の邪魔とならない範囲において、該選択される
    ストリッパーローラーの直径(Y)よりも、10mm以
    上大きくされた請求項1乃至4のいずれかに記載のフラ
    イ吹き出し抑制部材。
  6. 【請求項6】 上記各風通し孔の直径(R)が、上記本
    体部の半径から該本体部を回転させる回転軸の半径を減
    じた値(Z)を越えない範囲において、上記選択される
    ストリッパーローラーの直径(Y)の1/5倍以上とさ
    れた請求項2乃至5のいずれかに記載のフライ吹き出し
    抑制部材。
  7. 【請求項7】 上記各壁体部の肉厚を、該各壁体部の描
    く各経路線の中間側に位置する各中間部から、該各経路
    線の上記本体部の外周縁寄りに位置する各外側終端部に
    向かうに従って、序々に小さくすると共に、 該本体部の裏面の上記各外側終端部と略対応する箇所の
    周囲から上記本体部の回転進行方向と逆方向に向かっ
    て、略直線状の経路線を描きながら、該本体部の裏面に
    突出配置される各調整用壁体部を備える請求項1乃至6
    のいずれかに記載のフライ吹き出し抑制部材。
  8. 【請求項8】 1以上の各シリンダーと、該各シリンダ
    ーの周囲の適所に配置される1以上の各ウォーカーロー
    ラーと、該各ウォーカーローラーと対をなす状態で適
    宜、配置される各ストリッパーローラーと、を備えるロ
    ーラーカード機において、 該各ストリッパーローラーの全て、若しくは各ストリッ
    パーローラーより適宜、選択されたいずれかのストリッ
    パーローラーの各端部側に、上記請求項1乃至7のいず
    れかのフライ吹き出し抑制部材を取着したローラーカー
    ド機。
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