JP3022517B1 - タイヤの内圧低下警報発生装置、当該警報発生装置を備えたタイヤ、タイヤの内圧低下警報システム及び車両 - Google Patents

タイヤの内圧低下警報発生装置、当該警報発生装置を備えたタイヤ、タイヤの内圧低下警報システム及び車両

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JP3022517B1
JP3022517B1 JP10297083A JP29708398A JP3022517B1 JP 3022517 B1 JP3022517 B1 JP 3022517B1 JP 10297083 A JP10297083 A JP 10297083A JP 29708398 A JP29708398 A JP 29708398A JP 3022517 B1 JP3022517 B1 JP 3022517B1
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照明 山西
賢二 林
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オーツタイヤ株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 簡易な構造のタイヤ内圧低下警報発生装置を
提供する。 【解決手段】 車両33に装着されたタイヤ8の内圧低
下を検知して警報を発生する装置1,101であって、
車両33の走行中に内圧の低下したタイヤ8の接地した
部分8aの内面と接触することにより打撃音を警報とし
て発生させる音発生手段9,109を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装着された
タイヤが、パンク等により内圧低下したときに警報を発
生させる装置、当該警報発生装置を備えたタイヤタイ
ヤの内圧低下警報システム及び車両に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】タイヤ内圧低下警報発生装置としては、
特開昭53−39765号公報に記載のものが公知であ
る。この従来の装置は、タイヤの内圧低下を電気で動作
する検知スイッチで検知し、同じく電気で動作する警報
音発生器で警報音を発生させるものである。その警報音
は、車体側のフェンダーに設けられたマイクロホンで集
音され、当該マイクロホンに接続された警報回路装置で
その警報音が処理され、運転者に警告がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、内圧
の低下を検知するために、電気で動作する検知スイッチ
及び警報発生器を必要としているため電子回路が必要と
なり、構造が複雑で、コスト高となり、しかも誤動作が
多いという問題がある。また保守等を行なう場合の装置
の取り扱いも複雑である。本発明は、かかる問題に鑑み
てなされたものであって、簡易な構造のタイヤ内圧低下
警報発生装置、当該警報発生装置を備えたタイヤタイ
ヤの内圧低下警報システム及び車両を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく、以下の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明の特徴は、車両に装着されたタイヤの内圧低下を検知
して警報を発生する装置であって、内圧の低下したタイ
ヤの接地した部分の内面と接触することにより打撃音を
警報として発生させる音発生手段を備えている点にあ
る。車両の走行中にタイヤの内圧が低下すると、タイヤ
の接地部分はフラットになり、その部分においてはタイ
ヤの半径が小さくなる。音発生手段は、半径の小さくな
った部分のタイヤ内面に接触して打撃音を発生する。こ
のように、音発生手段は、電気的に発生する音ではな
く、打撃音を発生させるので、警報としての音を発生さ
せるのに複雑な電子回路等が不要である
【0005】また、前記音発生手段は、タイヤ内部にお
いて径方向に移動自在に設けられた移動体と、当該移動
体が内圧の低下したタイヤの接地した部分の内面と接触
して径内方向に移動することによりタイヤリムと接触し
て打撃音を発生させるように前記移動体に設けられた打
撃子とを備えているので、打撃子がリムと接触して打撃
音が発生するので、被打撃体を別途設ける必要がない。
さらに、前記打撃子と前記リムとの間隔が調整自在とさ
れているので、内圧低下検知の感度を調整することがで
きる。
【0006】また、前記移動体はタイヤ内面と接触する
接触子を備え、当該接触子はタイヤ内面との間隔を調整
自在とされていても、内圧低下検知の感度を調整するこ
とができる。また、本発明では、車両に装着されたタイ
ヤの内圧低下を検知して警報を発生する装置であって、
タイヤリムに取り付けられる装置本体と、タイヤの内部
において径方向に移動自在に前記装置本体に設けられて
いると共に、車両の走行中に内圧の低下したタイヤの接
地した部分の内面と接触して径内方向に移動し、当該移
動により打撃音を警報として発生させる音発生手段とを
備えているものとすることができる。
【0007】かかる構成であれば、本装置はタイヤリム
に取り付けることができ、確実な取付を図ることができ
。また、前記移動体はタイヤ内面と接触する接触子を
備え、当該接触子のタイヤ内面と接触する面は弧状に形
成されているものとすれば、接触子の接触によりタイヤ
内面が損傷することを防止できる。なお、具体的には、
接触子をローラ、又は球体等により構成すれば良い。さ
らには柔軟な材料により形成するのが好適である
【0008】して、前記装置本体は、タイヤリムに対
して着脱自在に取り付けるための取付手段を備えている
ものとすれば、装置の取り扱いが容易であり、また保守
も容易となる。また、前記取付手段は、タイヤリムの周
方向に巻き付け装着可能なバンドよりなるものとすれ
ば、装置のリムへの着脱が非常に容易となる。そして、
本発明に係るタイヤは、前記タイヤ内圧低下警報発生装
置が、タイヤの回転中心点に対して点対称位置に対をな
して配置されていることを特徴とするものである。この
ように配置すると、前記装置の装着されたタイヤの重量
バランスが良くなる。
【0009】また、本発明に係る警報発生システムは、
車体に複数のタイヤを備えた車両に装備されるものであ
って、車両の走行中に内圧の低下した前記タイヤの接地
した部分の内面と接触することにより打撃音を発生させ
る音発生手段と、前記車体に設けた集音手段と、当該集
音手段によって集音された音から前記打撃音を検知する
検知手段と、当該検知手段によって検知された打撃音か
らタイヤの内圧低下を判定する判定手段と、判定手段の
判定結果に基づき内圧低下を報知する報知手段とから構
成されていることを特徴とするものである。
【0010】この場合、報知手段からの報知により、運
転者等が確実にタイヤ内圧低下を知ることができる。ま
た、前記判定手段は、前記打撃音が連続して発生した場
合にタイヤの内圧低下と判定するものとすれば、内圧低
下の判定ミスが減少し誤動作を防ぐことができる。さら
に、前記音発生手段は、前記各タイヤにそれぞれ配置さ
れていると共に、各音発生手段は、それぞれ異なる打撃
音を発生させるものとれば、打撃音の相違によってどの
タイヤが内圧低下しているのかを容易に知ることが可能
となり、具体的には、前記判定手段は、検知した打撃音
の種類により、内圧の低下したタイヤを特定し、前記報
知手段は、特定されたタイヤ位置を報知するものとする
のが好適である。
【0011】また、本発明の車両は、前記タイヤ内圧低
下警報発生システムを備えことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の第1の実施
の形態に係るタイヤ内圧低下警報発生装置1を示してい
る。この警報発生装置1は、タイヤリム5に取り付けら
れる装置本体7に、タイヤ8の内圧がパンク等により低
下したときに打撃音を発生させる音発生手段9を備えて
主構成されている。前記装置本体7は、天板7aと、そ
の上板7aの左右両端から下方に延びる左右の側壁7
b,7cを有し、各側壁7b,7cの下端から互いに向
き合う方向に延びる左右の底板7d,7eとを有してい
る。なお、左右の底板7d,7eは、連続しておらず、
それらの間には切欠部7fが形成されている。
【0013】この装置本体7は、図2に示すように、リ
ム5のドロップ部5a取り付けられる。ドロップ部5a
には、周方向全体にわたってバンド(取付手段)10が
巻付装着されており、バンド10とドロップ部5aの間
に装置本体の左底板7dを挟み込ませることによって、
装置本体7がリム5に着脱自在に取り付けられている。
なお、装置本体7は、接着その他の固着手段によりリム
5に固定してもよい。前記音発生手段9は、その長手方
向中途部が天板7aの下面に接着若しくはネジ等により
取り付けられた移動体17を有している。この移動体1
7は、板材を適宜屈曲させて形成されており、リム5に
取り付けられた状態でタイヤの径内外方向に弾性変形可
能である。
【0014】この移動体17は、上方に突出して形成さ
れた突出部17aを備えている。この突出部17aの上
部には、支持体18を介して接触子19が設けられてい
る。この接触子19は、タイヤ8の幅方向の軸心廻りに
回動自在に前記支持体18に支持されたローラによって
構成されている。この接触子19は、タイヤ8の内圧が
低下したときにタイヤ内面(トレッド部29の内面)と
接触するためのものであって、タイヤ8の内圧が正常で
あってタイヤの半径が全周にわたってほぼ均一な場合に
はタイヤ内面(トレッド部29の内面)に接触しないよ
うにタイヤ内面から所定の距離をおいて配置されてい
る。なお、接触子19は回動自在なローラにより構成さ
れているので、接触子19によりタイヤ内面が損傷する
ことが防止されている。
【0015】前記移動体17の長手方向先端部には、ネ
ジ棒20が下方に延びるように設けられており、そのネ
ジ棒20の下端に鋼球からなる打撃子21を有してい
る。この打撃子21は、リム5から所定の距離を置いて
配置されている。前記ネジ棒20は、移動体17の長手
方向先端部に螺合しており、ネジ棒20を移動体17に
対して回動させることにより、打撃子21の上下位置を
調整可能である。この調整により、内圧低下検知の感度
を調整することができる。前記装置本体7の左右側壁7
b,7cの間には、棒状のスプリング支持部23が掛け
渡されており、この支持部23と前記ネジ棒20との間
には、スプリング25が介在されている。このスプリン
グ25は、移動体17の弾性変形によって打撃子21が
不用意に上下動しないように打撃子21を位置決めする
ためのものであり、弾性復元力の大きなスプリングが採
用されている。
【0016】図3に示すように、パンク等によりタイヤ
8の内圧が低下すると、タイヤ8の接地した部分8aが
フラットにより、この部分の有効半径が小さくなる。タ
イヤ8の半径が小さくなって、警報発生装置1がタイヤ
8の接地部分8aに来ると、前記接触子19とトレッド
部29の内面とが接触する。すると、スプリング25の
復元力に抗して移動体17が下方(タイヤ径内方向)に
移動する。そうすると、打撃子21がリムと衝突し打撃
音が発生する。警報発生装置1がタイヤの接地部分8a
を通り過ぎると移動体17はスプリング25及び移動体
17の復元力によって元の位置に復帰する。
【0017】このように、パンク等の原因によりタイヤ
8の内圧が低下すると、タイヤ8が一回転する度に一回
打撃音が発生し、パンクしたタイヤ8で走行している間
は、打撃音が所定間隔をおいて連続して発生する。この
ような打撃音の発生により、人が直接、警報としての打
撃音を聞いて、タイヤの内圧低下を知ることができる。
図4〜図7は、本発明の第2の実施形態に係るタイヤ内
圧低下警報発生装置101を示している。
【0018】前記警報発生装置101は、タイヤリム5
に取り付けられる装置本体107と、当該装置本体7に
タイヤ8の内圧が低下したときに打撃音を発生させる音
発生手段109とを備えて主構成されている。前記装置
本体107は、下面111aがリム5のドロップ部5a
に接着して固定されるベース111と、そのベース11
1から上方突出状に形成された突出部112とを有し
て、全体として正面視において逆T字状に形成されてい
る。この装置本体107には、ベース111から突出部
112にわたってタイヤ8の径方向に貫通した孔115
が形成されている。
【0019】前記音発生手段109は、前記孔115の
内部に装着され、タイヤ8内においてタイヤ8の径内外
方向に移動自在な棒状の移動体117と、当該移動体1
17の長手方向一端(タイヤの径外方向端部:図4にお
いて上端)に取り付けられた接触子119と、当該移動
体117の長手方向他端(タイヤの径内方向端部:図4
において下端)に取り付けられた打撃子121とを有し
ている。前記移動体117は、図6に示すように、その
長さを調整自在とされている。移動体117は、内面に
雌ネジの形成された筒状の移動体本体117aに、外周
面に雄ネジの形成された延長体117bが螺合して構成
されている。延長体117bを本体117aに対して回
すことにより、移動体117全体の長さを調整し、前記
接触子19の位置を調整することができる。
【0020】前記移動体117は、前記孔115内に設
けられたリング状の第1ガイド123の中央孔123a
に沿って移動自在とされている。また移動体117の長
手方向中途部には、リング状の第2ガイド125が設け
られており、このガイド125の外周が孔115の内壁
に接触することによっても移動体117の移動が案内さ
れている。また、前記第1ガイド123と第2ガイド1
25とはコイルスプリング127によって連結されてい
る。このコイルスプリング127は、移動体117をタ
イヤ8の径外方向に付勢する付勢手段であり、このスプ
リング127によって装置本体107に対する移動体1
17の位置決めがなされている。
【0021】前記接触子119は、装置本体107の上
方(タイヤの径外方向)に位置しており、タイヤ8の内
圧が正常であってタイヤの有効半径が全周にわたってほ
ぼ均一な場合にはトレッド部29の内面に接触しないよ
うにタイヤ内面から所定の距離をおいて配置されてい
る。接触子119のタイヤ内面からの距離は、移動体1
17の長さを調整することによって設定できる。また、
この調整によりタイヤ8の内圧低下検知の感度を調整で
きる。また、接触子119は球状であるので、接触子1
19がトレッド部29内面に接触しても当該内面の損傷
が防止される。
【0022】前記打撃子121は、装置本体107の孔
115内に位置しており、リム5に衝突して打撃音を発
生させるためのものである。前記移動体117がスプリ
ング127によって上方に付勢されているので、通常、
この打撃子121とリム5は離れている。図7に示すよ
うに、タイヤ8の内圧が低下してタイヤ8の接地した部
分8aがフラットになった状態で警報発生装置101が
タイヤの接地部分8aに来ると、前記接触子119とト
レッド部29の内面とが接触し、移動体117がスプリ
ング127の付勢力に抗してタイヤ径内方向に移動す
る。移動体117が移動すると打撃子121がリム5と
衝突し打撃音が発生する。警報発生装置101がタイヤ
の接地部分8aを過ぎると移動体117は元の位置に復
帰する。
【0023】なお、スプリング27の代わりに、ガスダ
ンパ等の流体ダンパを採用してスプリングと同様の作用
を得ても良い。図8は、警報発生装置101のタイヤ8
への取付方の変形例を示している。装置101は1つの
タイヤに対して2個取り付けられており、各装置101
は、タイヤの回転中心点47に対して点対称となるよう
に対をなして配置されている。この場合、タイヤの重量
バランスが良くなる。なお、タイヤの重量バランスを良
くするには、一方の装置101を他方の装置101とほ
ぼ同じ質量を有するバランスウエイトに置換した構成と
しても良い。
【0024】また、各装置101は、連結する二本のバ
ンド49によって、無端状に連結して構成されている。
これらのバンド49が装置1をリム5に取り付けるため
の取付手段を構成している。各装置101は、バンド4
9をリム5の周方向に巻き付けてリム5に装着される。
バンド49は長さを調整固定自在な調整具を備えている
ものが好ましい。この場合、バンド49によって各装置
1を着脱自在にリム5に取り付けることができる。
【0025】また、バンド49によって装置101をリ
ム5に装着するという構成は、装置101が1個の場合
にも採用することができる。本発明では、以下のような
システムに前記装置1又は装置101を採用して運転者
に圧力低下を知らせることもできる。図9及び図10
は、本発明に係るタイヤ内圧低下警報システムを示して
いる。この警報システムは、車体31に前後輪を備えた
車両33に装備されるものであって、前後輪のタイヤ8
内部にそれぞれ装着された警報発生装置1と、車体31
側に設けられた集音手段35と、警報発生装置1により
発生した打撃音を検知処理する処理部37とを備えて構
成されている。
【0026】前記集音手段35は、具体的には各タイヤ
8のタイヤハウスにそれぞれ配置された4個のマイクロ
ホンである。これらのマイクロホン35は、車体31の
他の位置に配置しても良い。ただし、タイヤ8の近傍が
好ましい。前記処理部37は、各マイクロホン35が接
続されたアンプ39と、集音した音の中から打撃音を検
知するための検知手段41と、検知された打撃音からタ
イヤの内圧低下を判定する判定手段43とを備えてい
る。前記マイクロホン35は、音を電気信号に変換し、
その信号を前記アンプ39に与える。このアンプ39で
は、前記電気信号が増幅される。増幅された信号は前記
検知手段41に送られる。
【0027】前記検知手段41は、具体的には高精度デ
ジタル分析機(FFTと呼ばれる)より構成されてい
る。前記マイクロホン35によって収集される音は、装
置1によって発生した打撃音以外の雑音を含んでいる。
この分析機41では、信号の中に打撃音に対応した周波
数の信号が含まれているか、若しくは所定レベル以上含
まれているかによって打撃音の発生を検知する。この打
撃音の検知信号は、前記判定手段43に送られる。前記
判定手段43は、具体的にはCPU(必要なメモリを含
む)により構成されている。このCPU43では、4個
の装置1のうちどの装置1から打撃音が発生したかを判
定してどのタイヤ8の内圧が低下したのかを判定する。
打撃音の発生したタイヤ8の位置は、打撃音を集音した
マイクロホン35がどのマイクロホン35であったかに
よって知ることができる。
【0028】また、前記判定手段43は、打撃音が連続
して発生した場合に、タイヤ8の内圧が低下したものと
判定する。タイヤ8の内圧が低下していなくとも、走行
路の凹凸(縁石等)により車両33の走行中にタイヤ8
が凹んで装置1が打撃音を発生させる場合があるが、こ
の場合は打撃音は単発的に発生する。タイヤ8の内圧が
低下して接地部分8aがフラットになっている場合は、
打撃音はタイヤ8が一回転する度に発生するから連続し
て発生する。単発的に打撃音が発生してもタイヤの内圧
低下と判定せず、所定回数の打撃音が連続して発生した
場合にタイヤの内圧低下と判定することで、誤って警報
を発生することを防止できる。
【0029】また、タイヤの回転周期と打撃音の発生周
期が一致している場合に、タイヤの内圧低下と判定すれ
ば、さらに厳密な判定を行なうことができる。前記処理
部37は、前記判定手段43の判定結果に基づき内圧低
下を運転者に報知する報知手段45を備えている。この
報知手段45は、車両33の運転室内に設置されたモニ
タにより構成されている。なお、報知手段45として
は、LED等の他の表示手段であっても良いし、ブザー
によって音を発生させるものであってもよい。
【0030】前記判定手段43が内圧低下と判断すると
警報信号が前記モニタ45に送られ、内圧低下を知らせ
る所定の表示がされ、運転者はタイヤ8の内圧低下を知
ることができる。図11は、警報発生システムの変形例
を示している。このシステムでは、集音手段35を構成
するマイクロホンは各タイヤ8にそれぞれ設けられてい
るのではなく、車体31に1個だけ設けられている。こ
のマイクロホン35は車体31のどの場所に設けてもよ
いが、各タイヤ8から均等な位置となるように車体31
のほぼ中央が好ましい。
【0031】また、各タイヤ8内に装着される装置1は
それぞれ異なる打撃音を発生させるようにされている。
具体的には、各装置1の打撃子21として質量若しくは
材質がそれぞれ異なるものを採用することによって、異
なる打撃音を発生させることができる。ここで、異なる
音とは、主に周波数が異なる音の意である。また、装置
1の汎用性を高めるために、打撃子21は移動体17
(ネジ棒20)に対して着脱自在とされているのが好ま
しい。この場合、4個の装置1のうち打撃子21以外は
共通のものを使用することができ、打撃子21として材
質が異なるものを取り付けてやれば良い。
【0032】各装置1から発生した打撃音は1個のマイ
クロホン35によって集中的に集音される。収集された
音は検知手段41によって分析され、打撃音の発生の検
知と共に、音の周波数等によってどの装置1から発生し
た打撃音なのかが検知される。これらの打撃音の発生と
発生箇所の検知信号は判定手段43に送られ、判定手段
43によって、タイヤ8の内圧低下と内圧低下したタイ
ヤ8の位置が判定される。なお、各装置1によって発生
する打撃音をそれぞれ異なる音にすることは、集音手段
35が4個のマイクロホンで構成されている場合にも、
採用することができる。
【0033】また、打撃音を変えるには、打撃子21の
材質等を変更するのではなく、被打撃体の材質等を変更
してもよい。すなわち、第2実施形態に係る装置101
を例として説明すると、図12に示すように、装置本体
107の孔115下端に、孔115の下端を塞ぐような
被打撃体48を設け、打撃子121はこの被打撃体48
と接触して打撃音を発生させるものとし、被打撃体48
の材質等を変更することで、打撃音を変更することがで
きる。この場合、被打撃体48は装置本体101に対し
て着脱自在であることが好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上本発明によれば、簡易な構成でタイ
ヤの内圧を検知して警報を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るタイヤ内圧低
下警報発生装置の斜視図である。
【図2】同装置の側面図である。
【図3】同装置の使用状態を示す正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るタイヤ内圧低
下警報発生装置の正面断面図である。
【図5】同装置の側面図である。
【図6】同装置の一部拡大正面図である。
【図7】同装置の使用状態を示す正面図である。
【図8】同装置のタイヤへの装着の仕方の変形例であ
る。
【図9】本発明のタイヤ内圧低下警報発生システムの車
両への配置図である。
【図10】同システムの構成図である。
【図11】同システムの変形例を示す構成図である。
【図12】タイヤ内圧低下警報発生装置の変形例を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ内圧低下警報発生装置 3 車両 5 タイヤリム 5a ドロップ部 7 装置本体 8 タイヤ 9 音発生手段 10 バンド 17 移動体 19 接触子 21 打撃子 31 車体 33 車両 35 集音手段 41 検知手段 43 判定手段 45 警報発生手段 47 回転中心点 49 バンド 101 タイヤ内圧低下警報発生装置 107 装置本体 109 音発生手段 117 移動体 119 接触子 121 打撃子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60C 23/08 B60C 23/08 D

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(33)に装着されたタイヤ(8)
    の内圧低下を検知して警報を発生する装置(1であっ
    て、 車両(33)の走行中に内圧の低下したタイヤ(8)の
    接地した部分(8a)の内面と接触することにより打撃
    音を警報として発生させる音発生手段(9を備え、前記音発生手段(9)は、タイヤ内部において径方向に
    移動自在に設けられた移動体(17)と、当該移動体
    (17)が内圧の低下したタイヤの接地した部分の内面
    と接触して径内方向に移動することによりタイヤリム
    (5)と接触して打撃音を発生させるように前記移動体
    (17)に設けられた打撃子(21)とを備え、 前記打撃子(21)と前記リム(5)との間隔が調整自
    在とされていることを特徴とするタイヤの内圧低下警報
    発生装置。
  2. 【請求項2】 車両(33)に装着されたタイヤ(8)
    の内圧低下を検知して警報を発生する装置(101)で
    あって、 車両(33)の走行中に内圧の低下したタイヤ(8)の
    接地した部分(8a)の内面と接触することにより打撃
    音を警報として発生させる音発生手段(1099)を備
    え、 前記音発生手段(109)は、タイヤ内部において径方
    向に移動自在に設けられた移動体(117)と、当該移
    動体(117)が内圧の低下したタイヤの接地した部分
    の内面と接触して径内方向に移動することによりタイヤ
    リム(5)と接触して打撃音を発生させるように前記移
    動体(117)に設けられた打撃子(121)とを備
    え、 前記移動体(117)はタイヤ内面と接触する接触子
    (119)を備え、当該接触子(119)はタイヤ内面
    との間隔が調整自在とされていることを特徴とするタイ
    ヤの内圧低下警報発生装置。
  3. 【請求項3】 車両(33)に装着されたタイヤ(8)
    の内圧低下を検知して警報を発生する装置(1,10
    1)であって、 タイヤリム(5)に取り付けられる装置本体(7,10
    7)と、 タイヤ(8)の内部において径方向に移動自在に前記装
    置本体(7,107)に設けられていると共に、車両
    (33)の走行中に内圧の低下したタイヤの接地した部
    分(8a)の内面と接触して径内方向に移動し、当該移
    動により打撃音を警報として発生させる音発生手段
    (9,109)と、を備え、 前記装置本体(7、107)は、タイヤリム(5)に対
    して着脱自在に取り付けるための取付手段(10,4
    9)を備え、前記取付手段(10,49)は、タイヤリ
    ムの周方向に巻き付け装着可能なバンドよりなることを
    特徴とするタイヤの内圧低下警報発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれかに記載のタイヤ
    の内圧低下警報発生装置が、タイヤの回転中心点に対し
    て点対称位置に対をなして配置されていることを特徴と
    するタイヤ。
  5. 【請求項5】 車体(31)に複数のタイヤ(8)を備
    えた車両(33)のタイヤ内圧低下警報発生システムで
    あって、 車両(33)の走行中に内圧の低下した前記タイヤの接
    地した部分(8a)の内面と接触することにより打撃音
    を発生させる音発生手段(9)と、 前記車体に設けた集音手段(35)と、 当該集音手段(35)によって集音された音から前記打
    撃音を検知する検知手段(41)と、 当該検知手段(41)によって検知された打撃音からタ
    イヤの内圧低下を判定する判定手段(43)と、 当該判定手段(43)の判定結果に基づき内圧低下を報
    知する報知手段(45)と、を備え、 前記音発生手段(9)は、前記各タイヤ(8)にそれぞ
    れ配置されていると共に、各音発生手段(9)は、それ
    ぞれ異なる打撃音を発生させるものであること特徴とす
    るタイヤ内圧低下警報発生システム。
  6. 【請求項6】 前記判定手段(43)は、検知した打撃
    音の種類により、内圧の低下したタイヤを特定し、 前記報知手段(45)は、特定されたタイヤ位置も報知
    することを特徴とする請求項5記載のタイヤ内圧低下警
    報発生システム。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載のタイヤ内圧低下
    警報発生システムを備えた車両。
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