JP3022403U - ランドセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランドセルの上部開口周縁部を充分に補強し、
変形や型くずれを防止することができるランドセルを提
供する。 【解決手段】ランドセル本体１の左右マチ部３、３の上
端部外側にマチ芯材１０が固着され、第一補強片１１が
マチ芯材１０を被覆すると共にその先端が前仕切部５ま
で回り込んだ状態で縫着される。前仕切部５の上端部の
外側に仕切芯材１２が固着され、第二補強片１３が仕切
芯材１２を被覆して縫着され、第三補強片１４が左右マ
チ部３、３と前仕切部５の上縁部を被覆して縫着され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ランドセル本体の上開口周縁部を補強した構造のランドセルに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ランドセルの上部開口周縁部の補強構造は、一般に、左右マチ部と前仕 切部の上端部内（表部材と裏部材の間）に芯材を挿入すると共に、その上縁部を １本の帯状の補強片により逆Ｕ字状に一連に被覆し、その部分を縫着して補強し ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のこの種のランドセルの上部開口周縁部の補強構造は、その上端 部に芯材が挿入されているものの、補強片が上縁部のみを被覆して縫着されてい るだけであるため、その部分の補強度が低く、ランドセル本体の上開口周縁部が 型くずれしやすい問題があった。

【０００４】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、ランドセルの上部開 口周縁部を充分に補強し、変形や型くずれを防止することができるランドセルを 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段と作用・効果】

上記目的を達成するために、本考案の請求項１のランドセルは、ランドセル本 体の左右マチ部の上端部外側にマチ芯材が固着され、第一補強片がマチ芯材を被 覆すると共にその先端が前仕切部まで回り込んだ状態で縫着され、前仕切部の上 端部の外側に仕切芯材が固着され、第二補強片が仕切芯材を被覆して縫着され、 第三補強片が左右マチ部と前仕切部の上縁部を被覆して縫着されたことを特徴と する。

【０００６】 このような構成のランドセルでは、左右マチ部の上端部外側に固着したマチ芯 材を第一補強片により被覆してその先端を前仕切部まで回り込んだ状態で縫着し 、前仕切部の上端部の外側に固着した仕切芯材を第二補強片により被覆して縫着 され、さらに、第三補強片を左右マチ部と前仕切部の上縁部を被覆するように縫 着するため、左右マチ部と前仕切部の上部を充分に補強することができ、型くず れや変形を防止することができる。

【０００７】 さらに、請求項２の考案では、請求項１のランドセルにおいて、第一補強片の 先端が鋭角に形成され、第一補強片の鋭角先端が前仕切部の一部まで回り込み、 第二補強片の上に被さるように縫着されるため、左右マチ部と前仕切部の上角部 を充分に補強することができる。

【０００８】 さらに、請求項３の考案では、請求項１のランドセルにおいて、第三補強片が 左右マチ部の第一補強片の上縁部と前仕切部の第二補強片の上縁部を覆って縫着 されているため、左右マチ部と前仕切部の上部をさらに効果的に補強することが できる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１はランドセルの斜視図を示している。このランドセルのランドセル本体１ は、底部２、左右マチ部３、３、背部４、及び前仕切部５により、上部を開口し た箱形に形成される。背部４の上端には蓋体６が縫着され、前仕切部５の前部に は前ポケット部７が縫着される。

【００１１】 左右マチ部３、３、前仕切部５、及び底部２は、皮革、合成皮革等からなる表 部材に、合成紙等からなる裏部材を貼り合せて形成され、左右マチ部３、３は、 底部２の左右に連続して一体に形成される。そして、左右マチ部３、３及び底部 ２の前縁部に前仕切部５が縫着され、左右マチ部３、３及び底部２の後縁部に背 部４が縫着される。

【００１２】 さらに、左右マチ部３、３の上端部外側に、合成樹脂板等からなるマチ芯材１ ０が固着され、皮革、合成皮革等からなる第一補強片１１がそのマチ芯材１０を 被覆するように左右マチ部３、３に縫着される。また、この第一補強片１１の先 端は鋭角に形成され、その鋭角先端１１ａは前仕切部５の一部まで回り込み、そ こに縫着される。

【００１３】 一方、前仕切部５の上端部の外側に、合成樹脂板等からなる仕切芯材１２が固 着され、皮革、合成皮革等からなる第二補強片１３が仕切芯材１２を被覆するよ うにその部分に縫着される。なお、上記第一補強片１１の鋭角先端１１ａは、こ の第二補強片１３の上に被せて縫着される。

【００１４】 そして、最後に皮革、合成皮革等からなる帯状の第三補強片１４が、左右マチ 部３、３と前仕切部５の上縁部、第一補強片１１と第二補強片１３の上縁部を共 に被覆するように、連続してその部分に縫着される。

【００１５】 このように、左右マチ部３、３の上端部外側にマチ芯材１０が固着され、第一 補強片１１がマチ芯材１０を被覆すると共にその先端が前仕切部５まで回り込ん だ状態で縫着され、前仕切部５の上端部の外側に、仕切芯材１２が固着され、第 二補強片１３が仕切芯材１２を被覆してその部分に縫着され、さらに、第三補強 片１４が左右マチ部３、３と前仕切部５の上縁部を被覆するように縫着されるた め、左右マチ部３、３と前仕切部５の上部を充分に補強することができる。

【００１６】 特に、第一補強片１１の先端が鋭角に形成され、その鋭角先端１１ａが前仕切 部５の一部まで回り込みそこに縫着されるため、左右マチ部３、３と前仕切部５ の上角部を効果的に補強することができ、型くずれや変形を防止することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示すランドセルの斜視図
である。

【図２】ランドセルの部分斜視図である。

【図３】図１の左右マチ部の III− III断面図である。

【図４】図１の前仕切部の IV − IV 断面図である。

【符号の説明】

１−ランドセル本体、 ２−底部、 ３−左右マチ部、 ４−背部、 ５−前仕切部、 １０−マチ芯材、 １１−第一補強片、 １２−仕切芯材、 １３−第二補強片、 １４−第三補強片。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランドセル本体の左右マチ部の上端部外
   側にマチ芯材が固着され、第一補強片が該マチ芯材を被
   覆すると共にその先端が前仕切部まで回り込んだ状態で
   縫着され、該前仕切部の上端部の外側に仕切芯材が固着
   され、第二補強片が該仕切芯材を被覆して縫着され、第
   三補強片が該左右マチ部と該前仕切部の上縁部を被覆し
   て縫着されたことを特徴とするランドセル。
2. 【請求項２】 前記第一補強片の先端が鋭角に形成さ
   れ、該第一補強片の鋭角先端が前仕切部の一部まで回り
   込み、前記第二補強片の上に被さるように縫着されてい
   る請求項１記載のランドセル。
3. 【請求項３】 前記第三補強片が前記左右マチ部の第一
   補強片の上縁部と前記前仕切部の第二補強片の上縁部を
   連続して覆い縫着されている請求項１記載のランドセ
   ル。