JP3022179B2 - ギアポンプ - Google Patents

ギアポンプ

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JP3022179B2 JP17046894A JP17046894A JP3022179B2 JP 3022179 B2 JP3022179 B2 JP 3022179B2 JP 17046894 A JP17046894 A JP 17046894A JP 17046894 A JP17046894 A JP 17046894A JP 3022179 B2 JP3022179 B2 JP 3022179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに噛み合う2つの
歯車とその周囲を囲繞するケーシングとの間で被搬送物
を送り出すギアポンプに関する。更に詳述すると、本発
明は、空気などの圧縮性流体と水などの非圧縮性流体と
を順次吸引し吐出するのに用いて好適なギアポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のギアポンプは、図5及び図6に示
すように、互いに噛み合う一対のギア101,102と
これらを囲繞してポンプ室を構成する小判形のケーシン
グ103及び一方のギア例えばギア101を駆動する駆
動源としてのモ−タ113とから構成され、噛み合った
一対のギア101,102によってケーシング103内
が吸入側の室104と吐出側の室105とに分けられて
いる。このギアポンプは、一対のギア101,102の
回転によって、吸入口106から流体を吸入して各ギア
101,102とケーシング103との間の空間112
に閉じ込めて圧送し、他方の室105に連通する吐出口
107から吐出する。各ギア101,102は、インサ
ート成形などによって一体化された軸部108,109
あるいはD形状にカットされた軸とD穴形状に成形され
た歯車穴部との組合わせによって周方向に連結された軸
部を有し、該軸部108,109をケーシング103側
に設けられた軸受孔114,114に嵌合させることに
よって回転自在に支持されている。そして、駆動側とな
る一方のギア例えばギアの101の軸108がポンプ室
の外に突出されてモ−タ113と連結されている。ギア
101,102は、歯先面110とケーシング103の
内周壁111との間に圧送しようとする物体(以下、被
搬送物と呼ぶ)に応じたシール性を損なわない大きさの
一定のギャップを形成するように、あるいはケーシング
内周壁111に摺接するように設置されている。
【0003】そして、一対のギア101,102を囲繞
するケーシング103は、第一のケース103aと第二
のケース103b及び第三のケ−ス103cの3部材か
ら構成されている。この3つのケ−ス103a,103
b,103cは、第一、第二のケース103a,103
bに形成されているばか穴を通りケ−ス103cのネジ
穴に挿通されるネジ115,115によって締め付けら
れることにより一体化されている。第一のケース103
aと第二のケース103bの間には弾性を有するシール
材例えばOリング116が介在され、締め付け方向(双
方のケース103a,103bの合わせ基準面103
x,103yを当接する方向)に潰してシールされ、ポ
ンプ室の密封が図られている。その際、ネジ115,1
15の締め付け方向にシール材116を圧縮しながら第
一のケース103aの合わせ基準面103xと第二のケ
ース103bの合わせ基準面103yとを合わせて組み
立てることにより、ポンプ室の軸方向距離の精度が維持
されている。
【0004】また、第二のケース103bと第三のケ−
ス103cとにより、モ−タ113の回転を減速する減
速歯車117等が置かれる空間・減速歯車室が構成され
ている。この第三のケ−ス103cには、減速歯車11
7等を保持する歯車保持部103eと、モ−タ113の
周囲を囲むモ−タ囲繞部103fと、モ−タ113の動
力を取り出す穴部(図示省略)と、ポンプが外部装置に
取り付けられる際の取り付け部103g,103gと、
減速歯車117等の減速歯車を囲繞しネジ115,11
5が取り付けられる減速歯車囲繞部103hとが一体に
形成されている。そしてモ−タ囲繞部103fの開放端
にキヤップ103dがはめられ、モ−タ113を保護し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のギアポンプのケ−シング構造は、Oリングなどの弾
性を有しているシール材116を双方の合わせ基準面1
03x,103yが当接する方向・締め付け方向に圧縮
することによりポンプ室のシ−ルを行っているため、ネ
ジ115,115の締め付けが不均一であると、シール
材116の弾性反発力により、第一のケース103aの
片側が浮き上がり、第一のケース103aに設けられた
軸受114を偏らせてノイズを発生させたり、吸い込み
能力に影響を与えしまう。また、第一のケース103a
と第二のケース103bとの締め付けが全体に緩い場合
には両ケース基準面103x,103yの突き当てが不
完全となり、歯車の密封性を低下させてポンプ能力を悪
化させ、場合によってはポンプのシール性そのものを損
なう虞がある。
【0006】また、第三のケ−ス103cには、歯車保
持部103eと、モ−タ囲繞部103fと、モ−タ11
3の動力を取り出す穴部(図示省略)と、取り付け部1
03g,103gと、減速歯車囲繞部103hとが一体
に形成されており、構造が複雑であると共に肉厚の差も
容量も大きくなる。このため、成形時のひけや流動性の
悪化などの影響を受けて変形し易く、寸法出しの精度、
特に、一対のギア101,102の軸間距離などの重要
な寸法を左右する歯車保持部103eの精度が出し難い
問題を有している。このため、場合によってはノイズや
吸い込み量の低下という問題を伴うことがある。更に、
減速歯車117等の減速歯車を囲繞する減速歯車囲繞部
103hで、ネジ115,115が取り付けられ、締め
付けられる構造となっているので、シール不良を防ぐた
めネジ115,115を強く締め付けると、ケースに変
形が生じ、ポンプ性能に対し影響を与え易いという問題
を有している。
【0007】また、上記のように、合わせ基準面103
x,103yの当接精度や減速歯車の位置精度が悪くな
ると、ポンプ室内の歯先とケーシングとの接触によるノ
イズが発生するばかりか、減速歯車間においてもノイズ
が発生する問題が生じる。
【0008】本発明は、精度を出し易いケ−シング構造
とし、ポンプ性能が著しく低下する不良品やノイズが発
生し難いギアポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、第一のケ−スと第二のケ−スと
でポンプ室を形成し該ポンプ室内で互いに噛合する駆動
ギアと従動ギアにより被搬送物を送り出すポンプにおい
、両ケ−スの間に該両ケースの合わせ基準面 に対して
非平行の一対の対向壁を設けると共に、当該一対の対向
壁の間にシール材を介在させ、上記両ケースの合わせ基
準面同士を当接させることで、上記一対の対向壁が上記
シール材を上記両ケ−スの合わせ基準面が当接する方向
と異なる方向に圧縮してポンプ室をシ−ルするようにし
ている。
【0010】また、請求項2の発明のポンプは、第二の
ケ−スとの間で駆動ギアの減速歯車室を形成する第三の
ケ−スと、外部装置に取り付けるための取り付け部を少
なくとも有する第四のケースとを第一及び第二のケース
とは別体に成形するようにしている。
【0011】
【作用】したがって、請求項1の発明では、第一のケー
スと第二のケースとでポンプ室を形成した際、ポンプ室
の弾性を有するシール材の反発力で、一方のケースの合
わせ基準面が他方のケースの合わせ基準面に対し、浮き
上がることが無くなる。そのため、ポンプ室内の軸方向
空間距離が精度良く維持される。
【0012】また、請求項2の発明では、減速歯車を収
容する機能と駆動用モータを収容しポンプを外部装置に
取り付けるための機能とを分離して二つのケースに分担
させている。即ち、第三のケースには、第二のケースと
の間で減速歯車を収容しかつポンプ室内のギアを支持し
て回転させる駆動軸を支持する減速歯車室を形成する機
能のみを分担させ、第四のケースには、ポンプが外部装
置に取り付けられる際の取り付け機能を分担させてい
る。このため、第三のケースの構造がシンプルになる。
また、ポンプが外部装置に取り付けられる際の過度の力
によるポンプ内の歯車位置精度への影響が少なくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図3に本発明のギアポンプの一実施
例を示す。このギアポンプは、ケーシング3とこのケー
シング3内で噛合している駆動ギア1と従動ギア2及び
駆動源たるモータ4とから構成され、駆動ギア1の中心
部に駆動軸6を挿通する駆動軸挿通孔5を形成する一
方、従動ギア2の中心部に回転支持軸8を挿通する回転
支持軸挿通孔7を形成している。シール材9は、第一及
び第二の両ケース3a,3bの合わせ基準面3x,3y
が当接する方向とは異なる方向に圧縮されるように両ケ
ース3a,3bの間に介在されている。例えば、本実施
例の場合、第二のケース3bの合わせ基準面3yの周辺
に形成されている円形凹部3qにはめ込まれる円筒状リ
ブ3pの外側壁と円形凹部3qの側壁との間にシール材
9が介在されている。円筒状リブ3pの外側壁と円形凹
部3qの側壁は、図1〜図3からも明らかなように両ケ
ース3a,3bの間に設けられた一対の対向壁である。
そして、シール材9は図3からも明らかなように両ケー
ス3a,3bの合わせ基準面3x,3y同士を当接させ
ることで一対の対向壁である円筒状リブ3pの外側壁と
円形凹部3qの側壁によって、合わせ基準面3x,3y
当接する方向と直交する方向・ギア1,2の径方向に
圧縮されるようにされている。
【0015】ここで、一対のギア1,2を囲繞するケー
シング3は、各図の上方に位置する第一のケース3aと
その下側に位置する第二のケース3bと更にその下側に
位置する第三のケース3c及び第四のケース3dとに分
割されて形成されている。そして、第一のケース3aと
第二のケース3bの間にはOリングなどの弾性を有する
ゴム製のシール材9が介在されてシールされ、ポンプ室
が構成されている。また、円形凹部3qにはめ込まれる
円筒状リブ3pの長さは、その先端が円形凹部3qの底
に接する前に合わせ基準面3x,3y及びその他の周辺
の突き合わせ面が当接する長さとされている。これによ
って、第一のケース3aの合わせ基準面3xと第二のケ
ース3bの合わせ基準面3yとを突き合わせて、即ち当
接させて組み立てることにより、ポンプ室の軸方向距離
の精度を保持している。また、円筒状リブ3pと円形凹
部3qとの嵌合によって、第一のケース3aと第二のケ
ース3bとのギア1,2の径方向位置決めを行い、ポン
プ室の周壁を構成する第一のケース3aの内周面と各ギ
ア1,2との径方向隙間の精度出しを行うようにしてい
る。尚、第一のケース3aには筒状の吸入口部材10と
吐出口部材11とが一体形成されている。
【0016】第二のケース3bの裏面側には、ケーシン
グ3内を貫通する駆動軸6に嵌め込まれたリップシール
12を第二のケース3bとの間で挟持する蓋板13がか
しめなどによって固着され、駆動軸6を伝って水などが
洩れ出るのを防ぐように設けられている。リップシール
12の形状は特に限定されるものではないが、駆動軸6
に嵌合されるディスク状を成し、漏れ出た流体を溜める
ための溜部を周辺部に形成するフランジを有している。
【0017】第二のケース3bと第三のケース3cと
で、駆動軸6を減速回転させるギア14,15を収容す
る減速歯車室が構成されている。一方の減速ギア14は
駆動軸6に圧入され、他方のギア15はモータ4の出力
軸16に圧入されている。第三のケース3cには、減速
歯車14,15を保持する歯車保持部3eと、モータ4
の動力を取り出す穴部3iと、減速歯車14,15を囲
繞する減速歯車囲繞部3hとが一体に形成されている。
そして、この減速歯車囲繞部3hには、ネジ17,17
を通すばか穴3j,3jが設けられている。なお、モー
タ4は、歯車保持部3eの歯車保持面とは反対の面に固
定されている。
【0018】第三のケース3cの下方には、第四のケー
ス3dが配置されている。この第四のケース3dには、
モータ4の周囲を囲むモータ囲繞部3fと、ポンプが外
部装置に取り付けられる際の取り付け部3g,3gと、
ネジ17,17を通し固定するネジ穴3k,3kを有す
る固定部3sとが形成されている。
【0019】第一から第四までのケース3a,3b,3
c,3dは、第一のケース3aのばか穴3m、第二のケ
ース3bのばか穴3n、第三のケース3cのばか穴3j
を通して第四のケース3dのネジ穴3k,3kにネジ1
7,17をねじ込むことによって締め付けられ一体的に
連結されている。
【0020】駆動ギア1及び従動ギア2は、本実施例の
場合、平歯車を採用しているがこれに特に限定されるも
のではなく、はすば歯車を採用しても良い。
【0021】以上のように構成されているので、精度良
くギアポンプを組み立てることができ、被搬送物、例え
ば空気と水とをノイズの発生なく圧送することができ
る。
【0022】即ち、第一のケース3aと第二のケース3
bの組み立ては、図3に示されるように、最初に、第一
のケース3aの円筒状リブ部3pの外周にシール材9を
はめる。次に、その円筒状リブ部3pを第二のケース3
bの円形凹部3qにはめ込む。そのはめ込みは、第一の
ケース3aの合わせ基準面3xと第二のケース3bの合
わせ基準面3yとが当接するまでなされる。両合わせ基
準面3x,3yが当接して密着した状態においても、円
筒状リブ部3pの先端は第二のケース3bに突き当たっ
ておらず、両部材間には空間3rが生じている。このた
め、第一のケース3aと第二のケース3bとは、確実に
合わせ基準面3x,3yが隙間なく突き合わせられた状
態で嵌合される。尚、はめ込まれる際、シール材9は、
一対の対向壁である円筒状リブ3pの外側壁と円形凹部
3qの側壁によって両合わせ基準面3x,3yが当接す
る方向とは異なる方向、即ち合わせ基準面3x,3yが
当接する方向に対し垂直となる方向に圧縮され、シール
としての機能を果たすことになる。
【0023】はめ合わせられた第一のケース3aと第二
のケース3bは、第三のケース3cと共に、ネジ17,
17により第四のケース3dに一体的に連結される。そ
の際、第一、第二及び第三のケース3a,3b,3c
は、ネジ17,17が各ケース3a,3b,3cのばか
穴3m,3n,3jを通り、第四のケース3dにねじ込
まれることによって締め付け固定される。したがって、
第二のケース3bと第三のケース3cは、第一のケース
3aと第四のケース3dに挟み込まれる形で固定、締め
付けがなされる。
【0024】このように組み立てられたポンプは、シー
ル材9によって第一のケース3aが浮き上がることな
く、第一のケース3aと第二のケース3bとの合わせ基
準面が当接してギア1,2が収容するポンプ室の軸方向
空間距離が正確に出されている。また、第三のケース3
cがモータ4を収める第四のケース3dとは別体に成形
され、成形時のひけや変形などの影響が及ばないように
されている。したがって、ポンプ室内のギア1,2の軸
間距離、ポンプ室の軸方向空間距離(高さ)などが精度
良く設定される。これによって、ポンプはノイズを発生
することなく、また吸い込み量も減少しない。また、こ
のポンプは、取り付け部3g,3gを利用し外部装置に
取り付けられる。そして被搬送物例えば水を吸引すると
きには、モータ4の動力が、出力軸16、減速歯車1
5、減速歯車14と伝わり、駆動ギア1を駆動すると共
に従動ギア2をも回転させる。ギア1,2の回転によ
り、水は吸入口部材10から流入し、吐出口部材11か
ら吐出され、ポンプとしての機能を果たす。
【0025】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、シール材9はOリングではなく、直線状の
弾性を有するシール材を使用し、第二のケース3bの円
形凹部3qに予め挿入し、その後、第一のケース3aを
はめ込むようにしても良い。またシール材9としては、
弾性を持つものであれば、ゴム材料の他、金属材料でも
樹脂材料でも良い。更に、第一のケース3aに円形凹部
を、第二のケース3bに円筒状リブ部を設ける構造でも
良い。
【0026】また、上述の実施例においては、両合わせ
基準面3x,3yがギア1,2の軸方向と垂直な平面と
なっているので軸方向精度を出し易い構成となっている
が、両合わせ基準面3x,3yは必ずしもギア1,2の
軸方向と垂直な平面とする必要はなく、斜めの面同士で
突き合わせても良い。また、実施例では、シール材9の
圧縮を、両合わせ基準面3x,3yが当接する方向に対
し垂直な方向に行っているためシール材9の反発力が両
合わせ基準面3x,3yの浮き上がり力となることが全
くないので好ましい構造となっているが、図4に示すよ
うにシール材9を一対の対向壁である円筒状リブ3pの
内側壁と円形凹部3qの側壁によって両合わせ基準面3
x,3yが当接する方向から少しでもずれた方向に圧縮
る構造とすれば、シール材9の反発力の全体がそのま
ま両合わせ基準面3x,3yの浮き上がり力となること
がないので、その少しずれる構造も、従来構造に比べれ
ば好ましい構造と言える。
【0027】上述の実施例においては、第二のケース3
bと第三のケース3cとで、駆動軸6を減速回転させる
ギア14,15を収容する減速歯車室が構成されている
が、モータ4の中に減速歯車が入れられている時や減速
が不要な時は、第三のケース3cをなくし、第二のケー
ス3bが第三のケース3cの機能、構造を併せ持つよう
にしても良い。
【0028】また、第四のケース3dには、取り付け部
3g,3gと固定部3sとが一体に形成されているが、
取り付け対象にあわせて、取り付け部3g,3gを別部
材とし、組み立てた時に一体となる形としても良いし、
時には、取り付け部3g,3gを全くなくしたり、他の
ケース、例えば第一のケース3aに設けるようにしても
良い。また、この第四のケース3dには、モータ4を囲
むモータ囲繞部3fが一体に形成されているが、モータ
囲繞部3fの全体又は一部を別部材としたり、必要によ
り、このモータ囲繞部3fをなくした構造としても良
い。
【0029】上述の実施例では、駆動源としてモータ4
を採用しているが、駆動ギア1を回転駆動させるもので
あれば、他の駆動源、例えばソレノイドやスプリング等
でも良い。また、本実施例では、駆動ギア1は駆動軸6
によって駆動されているが、これに特に限定されず、図
示していないが駆動ギア1の内部に内歯歯車を設け、こ
の内歯歯車によって駆動ギア1を回転させるようにして
も良い。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の発明のギアポンプは、第一のケースと第二のケース
とでポンプ室を形成し、両ケースの間に合わせ基準面に
対して非平行の一対の対向壁を設けると共に、当該一対
の対向壁の間にシール材を介在させ、両ケースの合わせ
基準面同士を当接させることで、一対の対向壁がシール
材を両ケースの合わせ基準面が当接する方向と異なる方
に圧してポンプ室をシールしているので、シール材
の弾発力で、一方のケースの合わせ基準面が他方のケー
スの合わせ基準面に対し、浮き上がることが無くなる。
そのため、ポンプ室内の軸方向空間距離が精度良く維持
されかつケースに形成された軸受の偏りもなくなるの
で、被搬送物がポンプ室から漏れたり、ポンプ室内のギ
ア間やギアとケースとの間でノイズが発生することが少
なくなる。また、直接第一のケースと第二のケースの合
わせ基準面同士が確実に当接するため、締め付けの不安
定さをなくし、寸法精度を安定させる。
【0031】また、請求項2の発明の場合、第二のケー
スとの間で駆動ギアの減速歯車室を形成する第三のケー
スと、ポンプが外部装置に取り付けられるための取り付
け部を少なくとも有する第四のケースを設けているの
で、第三のケースの構造がシンプルになると共に大きさ
も小さくなり、成形時のひけや樹脂材料の流れの悪化の
影響を受けないため、ポンプ室内の一対のギアの軸間隔
は勿論のこと減速歯車室の空間精度も上げることができ
る。また、ポンプが外部装置に取り付けられる際や各ケ
ースを一体化させる際の過度の力によるポンプ内の歯車
位置精度への影響が低減する。このため、減速歯車間の
噛み合いが適切に行われ、ノイズの発生などが少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のギアポンプの一実施例を示す中央縦断
面図である。
【図2】本発明のギアポンプの一実施例を図1に示され
る断面線に対し直角となる断面線で切った中央縦断面図
である。
【図3】本発明のギアポンプを構成する第一のケースと
第二のケースの組み立て方法を説明する図である。
【図4】本発明のギアポンプの他の実施例の要部を示す
断面図である。
【図5】従来のギアポンプをケーシングだけ断面して示
す概略構成図である。
【図6】従来のギアポンプの中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 駆動ギア 2 従動ギア 3 ケーシング 3a 第一のケース 3b 第二のケース 3c 第三のケース 3d 第四のケース 3g 取り付け部 3s 固定部 3x,3y 合わせ基準面 4 モータ(駆動源) 9 弾性を有するシール材 14,15 減速歯車

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のケ−スと第二のケ−スとでポンプ
    室を形成し、該ポンプ室内で互いに噛合する駆動ギアと
    従動ギアにより被搬送物を送り出すポンプにおいて、上
    記両ケ−スの間に該両ケースの合わせ基準面に対して非
    平行の一対の対向壁を設けると共に、当該一対の対向壁
    の間にシール材を介在させ、上記両ケースの合わせ基準
    面同士を当接させることで、上記一対の対向壁が上記シ
    ール材を上記両ケ−スの合わせ基準面が当接する方向と
    異なる方向に圧縮して上記ポンプ室をシ−ルすることを
    特徴とするギアポンプ。
  2. 【請求項2】 上記第二のケ−スとの間で上記駆動ギア
    の減速歯車室を形成する第三のケ−スと、外部装置に取
    り付けるための取り付け部を少なくとも有する第四のケ
    −スとを前記第一及び第二のケースとは別体に成形して
    いることを特徴とする請求項1記載のギアポンプ。
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