JP3021869U - 微調整機構および送り機構 - Google Patents
微調整機構および送り機構Info
- Publication number
- JP3021869U JP3021869U JP1995008916U JP891695U JP3021869U JP 3021869 U JP3021869 U JP 3021869U JP 1995008916 U JP1995008916 U JP 1995008916U JP 891695 U JP891695 U JP 891695U JP 3021869 U JP3021869 U JP 3021869U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- central axis
- pin
- ball
- fine adjustment
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、ボールを使った微調整機構および
送り機構に関し、ネジピッチによる移動機構と送りを微
小化する微調整機構とを設け、小型で微調位置決めを可
能にすることを目的とする。 【構成】 先端が中心軸に対して角度α1からなる円錐
状であって中心軸方向の移動に対応してボールを当該円
錐状の部分で中心軸から直角方向に移動させる第1のピ
ンと、中心軸から直角方向に移動されたボールに接する
中心軸に対して角度α3からなる円錐状の可動部分を持
ち、当該ボールの中心軸から直角方向への移動に対応し
て中心軸方向に微動移動する第2のピンとを備えるよう
に構成する。
送り機構に関し、ネジピッチによる移動機構と送りを微
小化する微調整機構とを設け、小型で微調位置決めを可
能にすることを目的とする。 【構成】 先端が中心軸に対して角度α1からなる円錐
状であって中心軸方向の移動に対応してボールを当該円
錐状の部分で中心軸から直角方向に移動させる第1のピ
ンと、中心軸から直角方向に移動されたボールに接する
中心軸に対して角度α3からなる円錐状の可動部分を持
ち、当該ボールの中心軸から直角方向への移動に対応し
て中心軸方向に微動移動する第2のピンとを備えるよう
に構成する。
Description
【0001】
本考案は、ボールを使った微調整機構および送り機構に関するものである。
【0002】
従来、マイクロメータに代表されるネジピッチを利用してステージなどの位置 決めを行っている。
【0003】
上述したマイクロメータのようにネジピッチを利用してステージなどの位置決 めを行う場合、マイクロメータのハンドルが外径約20mmφ以下というような 小さな径のときには、ネジピッチを1回転当たり0.5mmとしても最小の位置 決め精度は精々1μm位で、それ以下の微細な位置決めを行うことが困難である という問題があった。
【0004】 本考案は、これらの問題を解決するため、ネジピッチによる移動機構と送りを 微小化する微調整機構とを設け、小型で微調位置決めを可能にすることを目的と している。
【0005】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。 図1において、第1のピンCは、先端が中心軸に対して角度α1(=θ1)か らなる円錐状であって中心軸方向の移動に対応してボールBを当該円錐状の部分 で中心軸から直角方向に移動させるものである。
【0006】 固定部Dは、第1のピンCを図示外のネジを介して固定したりなどするもので ある。 第2のピンAは、中心軸から直角方向に移動されたボールBに接する中心軸に 対して角度α3(=90°−θ3)からなる円錐状の可動部分を持ち当該ボール Bの中心軸から直角方向への移動に対応して中心軸方向に微動移動するものであ る。
【0007】
本考案は、図1に示すように、先端が中心軸に対して角度α1(=θ1)から なる円錐状であって中心軸方向の移動に対応して径方向に案内板で案内されかつ 回転可能なボールBを当該円錐状の部分で中心軸から案内板に沿って直角方向に 移動させる第1のピンCと、中心軸から直角方向に移動されたボールBに接する 中心軸に対して角度α3(=90°−θ3)からなる円錐状の可動部分を持ち当 該ボールBの中心軸から直角方向への移動に対応して中心軸方向に微動移動する 第2のピンAとを設けて、微調整機構とするようにしている。
【0008】 この際、固定部Dは、中心軸に対して角度α3からなる円錐状の部分に接する ボールBに対向して中心軸に対して角度α2(=90°−θ2)を持つ円錐状の 固定部分を設けてボールBが中心軸方向に移動し易くする構成としている。
【0009】 また、微調整機構の全体をネジ上に搭載し、当該ネジで第2のピンAを粗動さ せると共に第1のピンCで当該第2のピンAを微動させて、送り機構としている 。
【0010】 また、送り機構をステージのX方向およびY方向および必要に応じてZ方向に 装着して第2のピンAでそれぞれの方向に位置決めする構成としている。 従って、送りを微小化する微調整機構によって微調位置決めを小型な機構で容 易に行うことが可能となる。
【0011】
次に、図1から図3を用いて本考案の実施例の構成および動作を順次詳細に説 明する。
【0012】 図1は、本考案の微調整機構例を示す。 図1の(a)は、断面図を示す。 図1の(a)において、第1のピンCは、先端が中心軸に対して図示の角度θ 1からなる円錐状であって中心軸方向に移動にしたことに対応してボールBを当 該円錐状の部分で中心軸から直角方向に移動させるものである。
【0013】 固定部Dは、第1のピンCを図示外のネジによって中心軸方向に移動させると 共に、当該第1のピンCを中心軸方向に移動されてボールBを中心軸から直角方 向に移動させたことに対応して当該ボールBによって第2のピンAを中心軸方向 に移動させるように、中心軸に対して図示の角度θ2からなる円錐状の面を持っ たものである。
【0014】 ボールBは、回転可能な球である。 第2のピンAは、ボールBによって中心軸方向に微動移動させられるものであ って、中心軸に対して角度θ3からなる円錐状の可動部分を持つものである。こ の第2のピンAは、図中で右方向に常にバネで押圧している。
【0015】 図1の(b)は、図1の(a)のX−X断面図を示す。 図1の(b)において、スペーサHは、案内板の一種であって、ボールBが円 周方向に均一に配置するようにしたスペーサである。ボールBの数は、任意の複 数個でよい。
【0016】 次に、図1の構成の動作を説明する。 (1) 第1のピンCを回転させて図示外のネジにより中心軸の左方向(ある いは右方向)に移動させる。
【0017】 (2) (1)で第1のピンCが中心軸の左方向(あるいは右方向)に移動す ると、先端の中心軸と角度θ1かなる円錐状の部分でボールBが中心軸と直角方 向に移動させられる。
【0018】 (3) (2)でボールBが中心軸から直角方向に移動させられると、固定部 Dの部分でボールBが固定されているので第2のピンAを左方向(あるいは右方 向)に移動させる。
【0019】 (4) (3)によって第2のピンAが左方向(あるいは右方向)に移動され ることとなる。このとき、第1のピンCの移動量をHとし、図示の角度θ1、θ 2、θ3としたとき第2のピンAの移動量をGとすると下記(式1)によってG が求まる。
【0020】 G=H{(sinθ1/(cos(|θ2-θ1|)))cosθ2×tanθ3 +(sinθ1/(cos(|θ2-θ1|)))sinθ2} (式1) =H×K ここで、Kは通常1よりも小さく、例えば後述する図2の例では、K=0.1 2であり、第1のピンを送るネジのピッチを0.5mmとすれば、第1のピンを 1回転させたときに0.5×0.12=0.06mmだけ第2のピンが移動する こととなり、極めて微細な位置決めが可能となる。
【0021】 図2は、本考案の送り機構例を示す。これは、図1の微調整機構で微細移動さ せる第2のピンAについて、粗動送りネジD1で粗動送りを可能にした送り機構 例である。
【0022】 図2において、粗動送りネジD1は、図示のように、図1の固定部Dの先端の 部分にネジを切って中心軸方向に当該ネジのピッチで移動させ、図1の第2のピ ンAを中心軸方向に粗動移動させるためのものである。
【0023】 バネFは、第2のピンAをボールBの方向に常に一定の力で押圧するためのも のである。 次に、位置合わせの動作を説明する。
【0024】 (1) 固定部Dに連結した粗動送りネジD1を回転させて第2のピンAを中 心軸方向に粗動して概略の位置決め位置に移動させる。 (2) 固定部Eに連結した微動送りネジE1を回転させて第1のピンCを中 心軸方向に移動させると、ボールBによって移動量が減衰されて第2のピンAを 中心軸方向に微動移動させる。
【0025】 (3) このとき、第1のピンCの移動量をHとし、図示の角度θ1=10° 、θ2=15°、θ3=25°、第1のピンCのネジのピッチ0.5mmとした とき第2のピンAの移動量をGとし、上記(式1)に代入すると、 G=H×0.12=0.5×0.12=0.06mm となり、第1のピンCを1回転すると、第2のピンAが1回転当たり0.06m m微細移動することとなる。したがって、従来の粗動ネジのみの場合に比し、約 1/10位の微細移動が可能となる。
【0026】 尚、この例は、1例であって、θ1、θ2、θ3を適度に調整することにより 、任意の減衰率を得ることができるものである。 図3は、本考案のステージ例を示す。これは、図2の送り機構をステージのX 方向およびY方向の位置決めネジX、Yとして用いた応用例を示す。また、必要 に応じてZ方向に更に送り機構を設ければXYZの3軸ステージとなる。ここで 、E、D、Aは、図1および図2の固定部E、固定部D、第2のピンAをそれぞ れ表す。
【0027】
以上説明したように、本考案によれば、送りを微小化する微調整機構によって 微調位置決めを小型な機構で容易に行うことができる。特に、微調可能な図2の 送り機構を、一般のボルト形状と同じ形状としたため、図3に示すようにボルト と同じ取付け場所で良く、しかも小型化が可能であるため、位置決め機構の取付 けスペースが制限される小型の治工具の各種ステージの微細位置決め部品として 使用できる大きな特徴がある。
【図1】本考案の微調整機構例である。
【図2】本考案の送り機構例である。
【図3】本考案のステージ例である。
A:第2のピン B:ボール C:第1のピン D:固定部 D1:粗動送りネジ E:固定部 E1:微動送りネジ F:バネ
Claims (4)
- 【請求項1】先端が中心軸に対して角度α1からなる円
錐状であって中心軸方向の移動に対応して、径方向に案
内板で案内されかつ回転可能なボールを当該円錐状の部
分で中心軸から上記案内板に沿って直角方向に移動させ
る第1のピンと、 上記中心軸から直角方向に移動されたボールに接する中
心軸に対して角度α3からなる円錐状の可動部分を持
ち、当該ボールの中心軸から直角方向への移動に対応し
て中心軸方向に微動移動する第2のピンとを備えたこと
を特徴とする微調整機構。 - 【請求項2】上記中心軸に対して角度α3からなる円錐
状の部分に接するボールに対向して中心軸に対して角度
α2を持つ円錐状の固定部分を設けてボールが中心軸方
向に移動し易くしたことを特徴とする請求項1記載の微
調整機構。 - 【請求項3】上記請求項1あるいは請求項2の微調整機
構の全体をネジ上に搭載し、当該ネジで上記第2のピン
を粗動させると共に上記第1のピンで当該第2のピンを
微動させることを特徴とする送り機構。 - 【請求項4】請求項3の送り機構をステージのX方向お
よびY方向および必要に応じてZ方向に装着して上記第
2のピンでそれぞれの方向に微動位置決めすることを特
徴とする送り機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008916U JP3021869U (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 微調整機構および送り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008916U JP3021869U (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 微調整機構および送り機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3021869U true JP3021869U (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=43157194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995008916U Expired - Lifetime JP3021869U (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 微調整機構および送り機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021869U (ja) |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP1995008916U patent/JP3021869U/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3021869U (ja) | 微調整機構および送り機構 | |
JP2001050363A (ja) | 高精度調節器 | |
US3537215A (en) | Precision rotary location of a crankshaft in an automatic crankpin grinding machine | |
JPS6216641Y2 (ja) | ||
US3885481A (en) | Method to produce an oval product having oval circumference by cutting process | |
SU1727953A1 (ru) | Способ Нестеренко В.И. установки деталей при обработке эксцентричных поверхностей на токарном станке и устройство дл его осуществлени | |
JPH036387B2 (ja) | ||
US3449970A (en) | Fine and coarse rotation control device | |
JPH03178725A (ja) | フローティングホルダ | |
JP2592572Y2 (ja) | 微細送り機構 | |
JPS6218038Y2 (ja) | ||
US3538778A (en) | Apparatus for accurately aligning a device with a workpiece | |
JPS61244432A (ja) | 回動装置 | |
JP3221751B2 (ja) | X線回折装置の微回転ゴニオメータ | |
US3496786A (en) | Control device | |
SU709269A1 (ru) | Зажимной кулачок | |
JPS6121636Y2 (ja) | ||
JPS5828410A (ja) | 穿孔装置 | |
JPH0543374Y2 (ja) | ||
RU2350438C2 (ru) | Устройство для установки заготовки лапы бурового долота | |
SU975368A1 (ru) | Устройство дл правки фасонного шлифовального круга,имеющего профиль в виде дуги,сопр женного с пр мыми лини ми | |
JPH0614173Y2 (ja) | 芯出し機構 | |
JPH0314955A (ja) | 回転角度制限機構 | |
JPH048393Y2 (ja) | ||
JPH0343170A (ja) | ロボット |