JP3021770B2 - 車両用慣性センサ - Google Patents

車両用慣性センサ

Info

Publication number
JP3021770B2
JP3021770B2 JP3124074A JP12407491A JP3021770B2 JP 3021770 B2 JP3021770 B2 JP 3021770B2 JP 3124074 A JP3124074 A JP 3124074A JP 12407491 A JP12407491 A JP 12407491A JP 3021770 B2 JP3021770 B2 JP 3021770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
optical pickup
vehicle
control signal
inertial sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3124074A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05307046A (ja
Inventor
正弘 根津
Original Assignee
株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社曙ブレーキ中央技術研究所 filed Critical 株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
Priority to JP3124074A priority Critical patent/JP3021770B2/ja
Publication of JPH05307046A publication Critical patent/JPH05307046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021770B2 publication Critical patent/JP3021770B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用慣性センサに係
り、特に、アンチロックブレーキ制御等に利用するため
の信号を得るためのセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アンチロックブレーキの制御に
利用される車両用慣性センサとしては、振り子や液体を
用いたものが知られている。これは、慣性によって移動
するバラスト等の位置を接触型または無接触型の接点で
検知するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のものにおいては、専用の慣性センサを車両に設ける必
要があるためコスト高となる。一方、安価な汎用センサ
では精度と感度とを両立させることが困難で所期の信号
を得ることが困難であるという問題がある。
【0004】本発明は前記事項に鑑みてなされたもの
で、低コストで実施でき、しかも高感度で高精度な車両
用慣性センサを提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、以下のような構成とした。
【0006】即ち、車両に設置された光ディスク再生装
置の光学ピックアップ駆動用信号端からサーボ信号を導
出した信号出力端を設け、この信号出力端は、平面上に
おける光学ピックアップのX方向を制御するためのX制
御信号端と、鉛直方向における光学ピックアップのY方
向を制御するためのY制御信号端とからなり、これらX
制御信号端とY制御信号端とに夫々信号成分検出部を接
続し、この信号成分検出部は光ディスク再生に伴うサー
ボ周期よりも低周期の成分を検出し、車両の挙動に伴っ
て発生する成分のみを出力するように構成した。
【0007】
【作用】光学ピックアップのトラッキングを制御する光
学ピックアップ駆動用信号端の信号から慣性を検出する
ことができ、車両用音響機器として一般化しつつある光
ディスク再生装置、例えば、CDプレーヤにわずかな改
造を加えるだけで高感度高精度の慣性センサを得ること
ができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図4に基づいて
説明する。
【0009】光ディスク再生装置1は車両に設置された
CDプレーヤである。CDプレーヤは光ディスクCに記
録されたピットPにレーザLを当て、反射して来るレー
ザLを光学ピックアップ4で受光して所定の信号処理を
施し、音楽が再生できるようになっている。
【0010】また、これとは別系統でピットとレーザと
のトラッキングをとるためのサーボ系がある。これはサ
ーボ系Q1、Q2によりピットとレーザとのトラッキン
グずれを検知し、光学ピックアップ4を支持する電磁石
のコイルBに補正用の電圧を供給して光学ピックアップ
4の位置を微妙に調整するものである。本発明はこの補
正用の電圧を利用して車両にかかる慣性を検出するもの
である。
【0011】光学ピックアップ駆動用信号端2に接続さ
れた光学ピックアップ駆動用コイルと、直列に接続され
た抵抗器Rにより、光学ピックアップ駆動電流を電圧に
変換し、このサーボ信号を導出した信号出力端3を設け
る。この信号出力端3は光ディスク再生装置1の外部に
導出されている。この信号出力端3は、光学ピックアッ
プ4において車両の進行方向X方向を制御するためのX
制御信号端5と、鉛直方向における光学ピックアップ4
のY方向を制御するためのY制御信号端6とからなって
いる。
【0012】そして、これらX制御信号端5とY制御信
号端6とに夫々信号成分検出部7、8が接続されてい
る。図1では成分検出部7、8はアンプとなっている。
【0013】この信号成分検出部7、8は光ディスク再
生に伴うサーボ周期よりも低周期の成分を検出し、車両
の挙動に伴って発生する成分のみを出力するよう、例え
ば、ローパスフィルタを適宜接続して構成してある。
【0014】図3は信号成分検出部7、8の具体的な構
成例を示すブロック図であり、夫々演算部11と第1メ
モリ9、及び第2メモリ10からなっている。演算部1
1は夫々第1メモリ9、及び第2メモリ10に入力信号
を時間差を以て記憶させるように作動する。即ち、t1
からtnに向かって時間が流れている場合には第1メモ
リ9にt1のデータを、第2メモリ10にはt2のデー
タを夫々ストアする。そしてt2のデータからt1のデ
ータを減算して出力するように作用する。これにより、
ディスク再生に伴う周期的な変動分は相殺されて減算結
果は0となり、車両の挙動に伴う長い周期の変動分だけ
が検出される。
【0015】以下、動作例を説明する。図4は原理説明
のためのグラフ図であり、横軸は時間、縦軸は信号レベ
ル、Aは定常レベル、波形はX制御信号端5の出力信号
である。この信号は光学ピックアップ4のコイルに与え
られる電圧であって、ディスクのそりや偏芯で絶えず変
動している。これはディスクの1回転毎の周期(t2−
t1)で概ね定期的(定常的)に現れる電圧である。
【0016】そして定常状態、即ち、車両が停止してい
るか平面上を定速で走行しているときにはグラフ図Aに
示すようにX制御信号端5の出力信号の平均レベルは変
動しない。したがってt2の波形データからt1波形デ
ータを差し引いても、差分は0である。
【0017】ここで急ブレーキを掛けた場合には、光学
ピックアップ4は慣性により前方へ移動しようとする。
光ディスク再生装置1のサーボ系はこれを検知して光学
ピックアップ4を正規の位置(ピットをトラッキングで
きる位置)に戻そうとしてX制御信号端5の出力信号の
直流成分が増大する。この成分は加速度に比例する。こ
のときX制御信号端5の出力信号レベルSは時間ととも
に増大し、後の信号S2は先の信号S1よりも平均値が
大きいことになる。したがってt2の波形データからt
1波形データを差し引くとその差分は演算部11から出
力される。
【0018】なお、前記した説明はY制御信号端6でも
全く同様であるため、Y制御信号端6に係る説明は省略
する。
【0019】なお、光ディスク再生装置1は常時作動さ
せておくのが望ましいが、ディスクをセットしてポーズ
状態にしておけばディスクが停止していても同様な信号
を得ることができる。また、本発明の装置はCDプレー
ヤ内の信号を外部に導出して処理を加えるものであるた
め、CDプレーヤ本来の機能には何等影響を与えないの
は勿論である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、車両用音響機器として
一般化しつつある光ディスク再生装置、例えば、CDプ
レーヤを利用し、これにわずかな改造を加えるだけで高
感度高精度の慣性センサを得ることができる。したがっ
て専用の慣性センサを使用するものに比較して極めて低
コストで実施例できる。
【0021】また、精密な駆動を受ける光学ピックアッ
プの制御信号を利用するため精度が高く、アンチロック
ブレーキ制御用信号として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図
【図2】本発明の一実施例を示す光学ピックアップ部分
の側面図
【図3】本発明の一実施例を示す信号成分検出部のブロ
ック図、
【図4】本発明の一実施例を示す信号処理過程のグラフ
【符号の説明】
1 光ディスク再生装置、 2 光学ピックアップ駆動用信号端、 3 信号出力端、 4 光学ピックアップ、 5 X制御信号端、 6 Y制御信号端、 7、8 信号成分検出部、 9 第1メモリ、 10 第2メモリ 11 演算部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/13 G11B 7/095

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設置された光ディスク再生装置の
    光学ピックアップ駆動用信号端からサーボ信号を導出し
    た信号出力端を設け、この信号出力端は、平面上におけ
    る光学ピックアップのX方向を制御するためのX制御信
    号端と、鉛直方向における光学ピックアップのY方向を
    制御するためのY制御信号端とからなり、これらX制御
    信号端とY制御信号端とに夫々信号成分検出部を接続
    し、この信号成分検出部は光ディスク再生に伴うサーボ
    周期よりも低周期の成分を検出し、車両の挙動に伴って
    発生する成分のみを出力するように構成したことを特徴
    とする車両用慣性センサ。
JP3124074A 1991-05-28 1991-05-28 車両用慣性センサ Expired - Lifetime JP3021770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124074A JP3021770B2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 車両用慣性センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124074A JP3021770B2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 車両用慣性センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05307046A JPH05307046A (ja) 1993-11-19
JP3021770B2 true JP3021770B2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=14876294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3124074A Expired - Lifetime JP3021770B2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 車両用慣性センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021770B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05307046A (ja) 1993-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6115333A (en) Method and apparatus for calibrating optical disc systems
KR960025441A (ko) 광 디스크 재생 장치 및 광 디스크 재생 방법
JP3021770B2 (ja) 車両用慣性センサ
EP0497548A1 (en) Apparatus for detecting position of light spot
US4928044A (en) Spindle motor stop control device
JPH103669A (ja) 光ディスクドライブのスレッドモータの速度制御方法
KR0183734B1 (ko) 광디스크 재생기의 자동 트랙편심 추적 장치
KR20010076556A (ko) 광기록재생기의 트래킹 제어방법
CA2001486C (en) Dropout detecting apparatus
KR100224834B1 (ko) 슬레드 탐색 속도의 프로파일 구성장치 및 방법
JP3611725B2 (ja) 光ディスク装置
JP3317916B2 (ja) ミラー検出方法およびミラー検出回路
EP1376549A1 (en) Method of detecting imbalanced disk in disk drive apparatus and disk drive apparatus
JPH06139594A (ja) 光ピックアップの駆動制御装置
KR0165598B1 (ko) 광 디스크 재생시스템의 트랙킹 서보 제어 장치
US7046592B2 (en) Optical disk reproducing apparatus
JP2912251B2 (ja) 光学式ディスク再生装置
JPS61158042A (ja) トラツキング制御回路
KR0165597B1 (ko) 광 디스크 재생시스템의 디스크 틸트 검출장치
JP3287154B2 (ja) トラッキングずれ検出方法およびトラッキングずれ検出装置
JP3085395B2 (ja) ディスク装置
JP2529379B2 (ja) オントラック検出装置
KR20010079732A (ko) 데이터 신호에서 교란을 검출하기 위한 방법 및 장치
JPS6323792Y2 (ja)
KR100200584B1 (ko) 컴팩트 디스크 드라이브의 슬래드 모터 제동 방법