JP3021635B2 - 引戸式自動扉の施錠・解錠装置 - Google Patents

引戸式自動扉の施錠・解錠装置

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JP3021635B2
JP3021635B2 JP2337878A JP33787890A JP3021635B2 JP 3021635 B2 JP3021635 B2 JP 3021635B2 JP 2337878 A JP2337878 A JP 2337878A JP 33787890 A JP33787890 A JP 33787890A JP 3021635 B2 JP3021635 B2 JP 3021635B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建屋の出入口に沿って開閉する引戸式自動扉
の施錠・解錠装置に関するものである。
[従来の技術] 引戸式自動扉の施錠・解錠装置として、従来は、第12
図から第15図に示すようなものが使用されていた。
第12図に示す従来装置は、建屋の出入口の上方の桁材
(18)に、扉(8)の閉鎖位置の真上に位置するように
ソレノイド等のアーム駆動装置(5)を固着し、このア
ーム駆動装置(5)の下方の鴨居(1)に軸(3)を回
転中心として首振り運動をする揺動アーム(2)と駆動
装置(5)の可動片との間をワイヤー(19)等の連結部
材で連結して、施錠・解錠装置の駆動側機構を構成して
いる。
扉(8)は鴨居(1)の下縁に沿って延びる走行レー
ル(1a)に戸車(1b)(1b)を介して懸垂支持され、扉
(8)の上縁でこの戸車(1b)(1b)を回転自在に支持
するブラケット(16)の上面に揺動アーム(2)の斜面
(2a)と同一向きの傾斜角で斜面(9a)を形成してなる
三角形の係止片(9)を固着して施錠・解錠装置の従動
側を構成している。
この施錠・解錠装置は、アーム駆動装置(5)による
揺動アーム(2)の上下動によって施錠と解錠を行うも
ので、揺動アーム(2)が引き上げられていれば、係止
片(9)が拘束されることはなく、扉(8)は図示しな
いモータ駆動機構によって牽引され、自由に走行でき
る。
揺動アーム(2)が第12図に示したように下降してい
ると、出入口を閉塞した扉(8)を開放方向に動かそう
としても、係止片(9)が揺動アーム(2)の垂直面に
拘束され、走行することはできない。一方、扉(8)が
開放側から閉塞側に走行して来るときには、係止片
(9)の斜面(9a)が揺動アーム(2)の斜面(2a)を
押し上げることにより、揺動アーム(2)を一時的に上
方に逃がし、扉(8)が閉塞位置に達するのを可能とす
る。
しかし、この第12図に示す施錠・解錠装置は、構造が
比較的簡単な反面、出入口の上方の鴨居(1)や桁材
(18)に縦寸法の大きな大型の施錠・解錠装置を組込ま
なければならないため、取付けスペースの確保が困難と
なる。
これに対して、小形の施錠・解錠装置として、第13図
に示すものもある。これは、フレーム(10)にソレノイ
ド(11)を直立状態で取り付け、このソレノイド(11)
の可動片(12)の先端に取り付けたローラ(13)を、扉
(15)の上縁に取付けた固定片(14)の移動軌跡内に突
出・退入させることによって、施錠・解錠を行なうよう
にしている。
しかし、この第13図に示す装置は、施錠状態のとき、
扉(15)の固定片(14)が、ソレノイド(11)の可動片
(12)の側面に直接当たるため、ソレノイド(11)を破
損させたり、強く押し付けられた固定片(14)の摩擦力
によって可動片(12)が後退できなくなる作動不良が発
生する。
このため、てこの原理を利用して、扉側の固定片(1
4)からの力が、ソレノイドに強く当たらないようにし
た、第14図および第15図に示すものが考えられている。
第14図に示す装置は、フレーム(17)に、下方に傾斜
面(2a)を有する揺動アーム(2)を、軸(3)を回転
中心として回動可能に支持し、この揺動アーム(2)の
自重落下を防止するためフレーム(17)にストッパ
(4)を設けている。また、フレーム(17)にソレノイ
ド(11)を固着し、このソレノイド(11)の可動片
(6)の先端に軸支されたローラ(7)によってソレノ
イド(11)の消磁時に揺動アーム(2)の揺動端の上面
が拘束される施錠機構を構成している。また、扉(8)
の上縁部には、上面を前記揺動アーム(2)の傾斜面
(2a)と傾斜方向を一致させた傾斜面(9a)に形成して
なるスプリング付きの係止片(9)を取り付け、バネ受
け(9b)内に嵌め込まれた、このスプリング(9c)によ
って上方に付勢している。
この施錠・解錠装置の動作を説明する。扉(8)が出
入口を閉じようとして開放側から閉塞側に走行して来る
ときは、扉(8)の上縁部に取り付けた係止片(9)
が、スプリング(9c)の収縮により下降することによっ
て、扉(8)の閉塞位置への到達を可能とする。これは
ソレノイド(11)の動作状態の如何を問わない。一方、
扉(8)が閉塞側から開放側に走行しようとするとき
は、ソレノイド(11)により揺動レバー(2)の揺動が
禁止されていれば、係止片(9)が揺動レバー(2)の
垂直面に当って、その走行を禁止し、ソレノイド(11)
が揺動レバー(2)の揺動を拘束していなければ、その
揺動により走行を可能とする。
第15図に示す装置は、フレーム(20)にピン(21a)
(21b)を略水平に植設し、これらに長孔(22a)(22
b)を形成した係止爪(23)を嵌めている。この係止爪
(23)の下部には鋸歯状の係止部(23a)が形成され、
その一側にはフレーム(20)に固定したソレノイド(2
7)のアーム(28)先端に取り付けたローラ(29)と係
合する突起(23b)を形成している。上記長孔(22a)
(22b)は対向するピン(21a)(21b)を中心とする円
弧形状のものである。一方、扉(25)の上部には矩形の
係止片(26)が突出固定されている。
この装置の動作を説明する。
扉(25)が開放側から、出入口を閉じようとして閉塞
側に走行してくると、開放側のピン(21b)を中心とし
て係止爪(23)が回転して上方に逃げ、扉(25)は閉塞
位置に達することができる。この動作はソレノイド(2
7)の励磁・非励磁と無関係である。ところが、扉(2
5)が閉塞側から開放側に移動しようとする場合、ソレ
ノイド(27)のローラ(29)が突出していれば、突起
(23b)に当って係止爪(23)が動けず通過を禁止され
る。またローラ(29)が退入していれば、開放側のピン
(21a)を中心とする係止爪(23)の上方への回転によ
り通過を可能とする。
[発明が解決しようとする課題] 上記第14図に示す装置と第15図に示す装置は、てこの
原理を利用しているので、扉(8)(25)の係止時にソ
レノイド(11)(27)の可動片(6)(28)が受ける力
を小さくできる。しかし、てこの構造のため、ソレノイ
ドの可動片(6)(28)の位置において、揺動アーム
(2)または係止爪(23)が上方に逃げる高さ方向の距
離は、扉の係止片(9)(26)の突出長に比べて、非常
に大きくする必要があり、施錠・解錠装置の全体の高さ
寸法が大きくなってしまう問題があった。
特に、第15図に示す装置は、2点支持方式の揺動機構
を採用しているため、係止片(26)の高さよりも相当に
長い長孔(22a)(22b)を係止爪(23)に形成する必要
があり、係止爪(23)の高さ寸法が大きくなることによ
り上述した問題である施錠・解錠装置全体の高さをさら
に大きくする。また、このような揺動アーム(2)また
は係止爪(23)の揺動ストロークの増大は、大きな騒音
を発生させることになる。
そこで、本発明は、ソレノイド等の駆動装置に大きな
力を作用させないで、かつ施錠と解錠を小さな音で滑ら
かに行なうことができる自動扉の施錠・解錠装置を、装
置全体を小形化して提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 『1』本発明は、第1の発明として、 建屋の出入口に沿って開閉する引戸式自動扉におい
て、 自動扉の上方の扉閉塞位置寄りの鴨居に、自動扉の走
行方向に沿って固定されたフレームと、 フレームに植設された第1の水平支持ピンを回転中心
として揺動自在に支持された第1の揺動レバーと、 第1の水平支持ピンに対置してフレームに植設され、
第1の揺動レバーの揺動端の下面に当接して、その下降
限度を決める第1のストッパと、 第1の揺動レバーの揺動端寄りの位置に植設された第
2の水平支持ピンを回転中心として揺動自在に支持さ
れ、その基端部を第1のストッパに上方から当接するよ
うに延長させた第2の揺動レバーと、 第1の水平支持ピン寄りの位置で、第1の揺動レバー
に植設され、第2の揺動レバーの揺動端の下降を規制す
る第2のストッパと、 第2の揺動レバーの揺動端寄りの位置に植設された第
3の水平支持ピンを回転中心とし、第1のストッパ方向
に向けて揺動自在に支持された爪片と、 第2の揺動レバーに、第2の水平支持ピンと第3の水
平支持ピンの植設点の略中心に位置するように植設さ
れ、爪片に形成した孔に嵌まることにより、第2の揺動
レバーに対する爪片の揺動範囲を決めるピン状突起と、 第3の水平支持ピンに回転自在に嵌められたローラ
と、 フレームの上方定位置に植設された第4の水平支持ピ
ンを回転中心とし、前後動するプッシャによって揺動し
て、その揺動端で上記ローラを固定・開放する第3の揺
動レバーとを具備し、 プッシャが前進した施錠状態のときは、第3の揺動レ
バーによってローラを押圧固定して第1および第2の揺
動レバーの上昇を禁止し、このとき、上記大径の孔とピ
ン状突起による規制範囲の最下位置まで自重落下して下
方に突出した爪片により、扉閉塞側から走行して来る自
動扉の上縁に取り付けた係止片を係止して、その走行を
禁止する一方、扉開放側から自動扉が走行して来るとき
は、その係止片により、上記大径の孔とピン状突起によ
る規制範囲内で、爪片のみを上方に揺動・退避させるこ
とにより走行を可能とし、 プッシャが後退した解錠状態のときは、ローラを第3
の揺動レバーから開放することにより、第2の揺動レバ
ーおよび第1の揺動レバーの上昇を可能とし、扉閉塞側
から自動扉が走行して来ても、係止片によって、爪片を
第2の揺動レバーおよび第1の揺動レバーとともに上昇
させて、自動扉の走行を可能とするように構成したこと
を特徴とする引戸式自動扉の施錠・解錠装置を提供す
る。
『2』また、第1の発明と同一目的を達成する第2の発
明として、 建屋の出入口に沿って開閉する引戸式自動扉におい
て、 自動扉の上方の扉閉塞位置寄りの鴨居に、自動扉の走
行方向に沿って固定されたフレームと、 このフレーム内に設けられる水平支持ピンを回転中心
とし、所定のストッパ機構の許容範囲内で揺動自在に支
持され、自動扉の上縁に取り付けた係止片に対して施錠
を行なう下方突出姿勢と、自動扉を自由走行させる上方
退避姿勢を取り、下方突出姿勢を取った場合において、
扉閉塞側から走行して来る自動扉に対しその係止片を係
止する一方で、扉開放方向から走行して来る自動扉の係
止片により上方に揺動・退避して、その通過を可能とす
る爪片と、 この爪片を上方に跳ね上げる向きに常時付勢する爪上
げスプリングと、 前後動するプッシャの前進動作によって、上記爪片の
上部を押さえ、爪上げスプリングより強いバネ力で爪片
を揺動させ下方突出姿勢を取らせる爪下げスプリングと
を具備したことを特徴とする引戸式自動扉の施錠・解錠
装置を提供する。
『3』さらに、第3の発明として、上記第1の発明と第
2の発明を併せた構造を持つものを提供する。
この第3の発明は、第1の発明の構成において、その
爪片に、第2の発明の構成である爪上げスプリングと、
前後動するプッシャによって作動する爪上げスプリング
とを併設したものである。
[作用] 第1の発明の作用は次のようになる。
この装置は、前後動するプッシャによって揺動する第
3の揺動レバーの先端(下端)によって、第2の揺動レ
バーの揺動端寄りの位置に設けたローラを固定するか、
または開放するかよって、施錠と解錠を決定するもので
ある。
自動扉がこの施錠・解錠装置の位置に接近しなけれ
ば、第1および第2の揺動レバーは、第1および第2の
水平支持ピンと第1および第2のストッパによって規制
される位置に、自重によって降下している。そしてロー
ラを第3の揺動レバーが押圧・固定していれば、第1図
(a)に示すように、それより上方に動けず、第5図に
示すようにローラから第3の揺動レバーが外れると、各
々の揺動端の上昇が可能となる。
一方、爪片は、上記ローラの固定の有無に関係なく、
遊嵌孔とピン状突起により決定される範囲内において揺
動可能である。そして、自動扉が接近していなければ、
この爪片は自重により下方突出姿勢を取っている。この
状態で、自動扉が扉開放側から走行して来ると、第4図
に示すように扉の係止片により、上記遊嵌孔とピン状突
起による規制範囲内で、爪片のみが上方に揺動・退避す
ることにより扉の通過を可能とする。一方、自動扉が扉
閉塞側から扉開放側に移動する場合は上記ローラが固定
されているか否かにより、走行を禁止するか、走行を可
能にするかが決定される。爪片は、孔とピン状突起によ
り決定される揺動可能範囲および係止部形状の相対関係
のため、自動扉が扉閉塞側から走行して来るときには、
上方に揺動できない。したがって、ローラが固定され第
1および第2の揺動レバーが上昇できないときには、第
3図に示すように扉の係止片を係止し、その通過を禁止
する。一方、ローラが開放されていると、爪片が揺動で
きなくても、爪片が、第1および第2の揺動レバーを上
方に押し上げることにより、爪片は、第6図に示すよう
に上方に退避して自動扉の走行を可能とする。
特に、この第1の発明の構成においては、爪片のフレ
ームに対する支持を、第1および第2の揺動レバーによ
る2段階支持としたため、揺動レバーが1本の場合に比
べて、全体的な上昇高さを小さくできる。すなわち、爪
片が押されると、第2の揺動レバーが第2の水平支持ピ
ンを中心として時計回り方向に揺動する。これと同時
に、第2の水平支持ピンを介して第2の揺動レバーを支
持している第1の揺動レバーも、第1の水平支持ピンを
中心として、反時計回り方向に揺動する。この第1の揺
動レバーの揺動は、傾きを増加しつつある第2の揺動レ
バーを水平姿勢に戻すものである。したがって、第7図
(a)の略図に示すように第2の揺動レバーに支持され
て、自動扉の係止片との当りを避けるのに必要な高さま
で上昇した爪片の姿勢は、第7図(b)の略図に示す1
本の揺動レバーのみで支持された爪片に比べて水平に近
くなっている。このため、この待避姿勢において、揺動
レバーの最も高い位置は、2本の揺動レバーで支持した
もの〔第7図(a)H〕の方が一本で支持したもの〔第
7図(b)h〕よりも低くすることができる。
また、第2の発明は、爪片の揺動運動のみで施錠と解
錠を行うものであり、プッシャが後退して爪下げスプリ
ングが作用していないときには、爪上げスプリングの作
用により爪片は、第8図に示すように上方への待避姿勢
を取っている。この状態では、自動扉が扉開放側と扉閉
塞側のいずれから走行してきても、扉の係止片には当る
ことはなく、その通過を妨げない。一方、プッシャが前
進して爪下スプリングが爪片を下方に押し下げると、爪
片は、扉の係止片に当る下方突出姿勢を取る。そして、
扉閉塞側から走行して来る自動扉に対し、第9図に示す
ように、その係止片を係止する一方で、扉開放方向から
走行して来る自動扉の係止片により、第10図に示すよう
に各スプリングを屈曲させながら上方に揺動・退避し
て、その通過を可能とする。
また、第3の発明は、第11図に示すように、第1の発
明において、その爪片を、それ自身で施錠と解錠ができ
る第2の発明の構造を採用したので、正常運転時には爪
片のみが動き、第1の発明の特徴とする第1および第2
の揺動レバーは作動しない。これらの揺動レバーが動く
のは、扉を閉鎖した施錠時に人が扉を開けようとして扉
の係止片の爪片に押し付けてしまい、爪上げスプリング
の力では爪片を上昇させられない場合である。
[実施例] 本発明装置の一具体例を、第1図(a)(b)および
第2図に示して説明する。なお、第1図(b)は第1図
(a)の装置を分解して示したものである。
これらの図面において、(30)は逆U字状の横断面形
状を備えたフレームで、建屋の出入口の上方の自動扉
(31)の閉塞位置寄りの鴨居に、自動扉の走行方向に沿
って固着されている。
(32)は逆U字状の横断面形状を備えた第1の揺動レ
バーで、フレーム(30)に植設された第1の水平支持ピ
ン(33)を回転中心として、フレームの対向壁間に揺動
自在に支持されている。この第1の揺動レバー(32)の
基端部側の天面(32b)は開口している。
(34)は第1の水平支持ピン(33)に対置してフレー
ム(30)に植設された第1のストッパで、第一の揺動レ
バー(33)の揺動端(32a)の下面に当接して、その下
降限度を決める。
(35)は逆U字状の横断面形状を備えた第2の揺動レ
バーで、第1の揺動レバー(32)の揺動端寄りの位置に
植設された第2の水平支持ピン(36)を回転中心とし
て、第1の揺動レバー(32)の対向壁間に揺動自在に支
持され、その基端部(35a)を第1のストッパ(34)に
上方から当接するように延長している。この揺動レバー
(35)の基端部側の天面(35b)は開口している。
(37)は第1の水平支持ピン(33)寄りの位置で、第
1の揺動レバー(32)に植設された第2のストッパで、
第2の揺動レバー(35)の揺動端(35c)の下降を規制
する。
(38)は逆U字状の横断面形状を備えた爪片で、第2
の揺動レバーの揺動端(35c)寄りの位置に植設された
第3の水平支持ピン(39)を回転中心として、第2の揺
動レバー(35)の対向壁間に、揺動端(38a)を第2の
水平支持ピン(36)に向けて、揺動自在に支持されてい
る。この爪片(38)には、揺動範囲を決める大径の孔
(40)が穿設され、その揺動端側の側面(38b)は、自
動扉(31)の上縁に固定した鋸歯状の係止片(60)を係
止する垂直面となり、その下面(38c)には、この揺動
端に向けて下降する勾配面が形成されている。
(41)は第2の揺動レバー(35)に植設したピン状突
起で、第2の水平支持ピン(36)と第3の水平支持ピン
(39)の植設点の略中心に位置して、爪片に形成した大
径の孔(40)に遊嵌することにより、第2の揺動レバー
(35)に対する爪片(38)の揺動範囲を決定する。
(42)は第3の水平支持ピン(39)に、押圧力の受け
部材として回転自在に嵌められたローラである。
(43)は、フレームの上方定位置に植設された第4の
水平支持ピン(44)を回転中心とする第3の揺動レバー
で、その揺動端(先端)で上記ローラ(42)を上方から
押圧して固定し、押圧を解くことにより上方への揺動を
可能とする。(43a)はフレーム(30)の天井面に当た
ることにより第3の揺動レバー(43)の揺動範囲を規制
するストッパ片である。
(45)はフレーム(30)に固定されたソレノイドで、
そのコイル(45a)内を移動するプランジャ(45b)の先
端を、第3の揺動レバー(43)との連結部材であるプッ
シャ(46)にリンク結合している。
(47)は、一端をフレーム(30)に固定した引張スプ
リングで、第3の揺動レバー(43)をローラ(42)に向
かう方向(図面中反時計回り方向)に付勢する。
(48)は、その長孔(48a)(48a)をフレーム(30)
のピン(30a)(30a)に遊嵌させることにより、フレー
ム(30)に、スライド可能に支持された手動解錠レバー
で、その棒状の先端(48b)により、プッシャ(46)に
植設した手動解錠用ピン(46a)を係止して、プッシャ
(46)を強制的に後退させる。この手動解錠レバー(4
8)は、常時はスプリング(48c)によりプッシャ(46)
の前後動を妨げない位置を取っている。
(49)はソレノイド(45)のプランジャ(45b)の動
きにより、この装置が施錠状態にあるか解錠状態にある
かを検出し、電気信号として取り出すマイクロスイッチ
である。
以下、第1の発明の動作を説明する。
第1図(a)はソレノイド(45)が非励磁の施錠状態
を示す。
このとき第1の揺動レバー(32)は揺動端(32a)を
第1のストッパ(34)に載せ、第2の揺動レバー(35)
はその揺動端を第2のストッパ(37)に載せることによ
り、夫々が水平姿勢を保った最下降位置にある。そし
て、第3の揺動レバー(43)は引張スプリング(47)に
よって引かれ、その揺動端でローラ(42)を押圧・固定
して、第1および第2の揺動レバー(32)(35)の揺動
を禁止している。また、爪片(38)は、その揺動が規制
されていないので、上記大径の孔(40)とピン状突起
(41)によって規制される最下降位置まで自重落下し、
下方に突出している。
このとき、第3図に示すように、出入口を閉塞してい
る自動扉(31)が開放方向に走行しようとすると(施錠
状態では自動扉の駆動装置が起動することはないので、
人為的に開けようとした場合)、その上縁に取り付けた
係止片(60)の垂直面(60a)に、爪片(38)の揺動端
側の垂直面(38b)が当接する。このとき、第1および
第2のレバー(32)(35)はローラ(42)が押さえられ
ていることにより動けず、爪片(38)も揺動できないの
で、自動扉(31)の走行は禁止される。
一方、第4図に示すように出入口を閉ざそうとして、
自動扉(31)が扉開放側から走行して来ると、爪片(3
8)の勾配面(38c)に、自動扉の係止片(60)の勾配面
(60b)が摺接することにより、上記大径の孔(40)と
ピン状突起(41)による規制範囲内で、爪片(38)のみ
が上方に揺動・退避して係止片(60)を乗り越え、自動
扉(31)の走行を可能とする。
次に、ソレノイド(45)を励磁した解錠状態の動作に
ついて説明する。
ソレノイド(45)を励磁すると、第5図に示すよう
に、そのプランジャ(45b)がプッシャ(46)を引くこ
とにより、第3の揺動レバー(43)が後退方向(図面中
時計回り方向)に揺動して、ローラ(42)の押圧を解除
する。これにより、第1および第2の揺動レバー(32)
(35)は、夫々の揺動端(32a)(35c)を上方に揺動さ
せ得る状態となる。
このとき出入口を閉ざそうとして、自動扉(31)が扉
開放側から走行して来た場合は、第1および第2の揺動
レバーが揺動可能であるか否かとは無関係に、第4図で
既述した係止片(60)による、爪片(38)の上方への揺
動・待避動作によって自動扉(31)の通過を可能とす
る。
一方、出入口を閉塞している自動扉(31)が開放方向
に走行して来ると、自動扉(31)の上縁に取り付けた係
止片(60)が、爪片(38)の揺動端側の垂直面(38b)
に当接してこれを押す。爪片(38)は、この方向からの
押圧力に対しては揺動しないので、この力は第1および
第2の揺動レバー(32)(35)を上方に押し上げる。こ
の第1および第2の揺動レバー(32)(35)の動きは、
始め、第5図に示すように双方が水平姿勢であったもの
が、第6図に示すように、第2の揺動レバー(35)は図
面中時計回り方向に、第1の揺動レバー(32)は図面中
反時計回り方向に夫々回転するもので、このとき第2の
揺動レバー(35)の回転中心である第2の水平方向支持
ピン(36)も同時に上昇する。
この上昇運動について、詳しく説明する。
揺動を始める前の第1および第2の揺動レバー(32)
(35)は、夫々の回転中心〔第1および第2の水平方向
支持ピン(33)(36)〕を同一高さに置いた水平姿勢を
取っているので、水平方向成分のみの力では、揺動する
ことはない。しかし、係止片(60)は爪片(38)の揺動
端(38b)の下部に当たるので、その基端部(38b)に設
けた第3の水平方向支持ピン(39)を上昇させる小さな
隅力を生じ、これによって第2の揺動レバー(35)に小
さな上昇力を与える。このとき、第2の揺動レバー(3
5)の基端部(35a)の下面は、第1のストッパ(34)に
当接し、これを支点とし、てこの原理で、第2の水平支
持ピン(36)を介して第1の揺動レバー(35)に上昇力
を作用させるので、その初動が確実になされる。一旦、
揺動が始まると、係止片(60)から力を受ける第3の水
平方向支持ピン(39)は、第1および第2の水平方向支
持ピン(33)(36)に対して上方に位置するので、第1
および第2の揺動レバー(32)(35)は円滑に回転し、
第6図に示すように第1の揺動レバーの揺動端(32a)
および第2の揺動レバーの基端部(35a)は、第1のス
トッパ(34)の上方に達し、この状態で爪片(38)は、
係止片(60)の移動軌跡から完全に上方に逃げることに
なる。
このような第1および第2の揺動レバー(32)(35)
の動きを、簡略化して示すと、第7図(a)のようにな
る。第1の発明では、2本の揺動レバー(32)(35)を
使用しているので、全体の上昇高さHを小さくし、装置
を小形化するとともに、その動作音を小さくするという
効果を得ている。これを理解するため、1本の揺動レバ
ー(35)のみを使用し、爪片(38)に必要な上昇高さを
与えた場合の揺動レバーの動きを第7図(b)に簡略化
して示す。これらの図の比較から分かるように、揺動レ
バーが1本であると、爪片(38)が大きく傾くため、揺
動レバー(35)の揺動端の上昇高さhを、大きくする必
要があり、揺動レバーの揺動振幅が大きいので、装置を
大きくする必要があるとともに、揺動時の衝撃音が大き
くなるという問題が生じる。
なお、ローラ(42)が設けられているので、当たりが
悪くて噛み込んでしまうことはなく、さらにソレノイド
(45)の吸引力が不十分でも、このローラ(42)が第3
の揺動レバー(43)の側面を転がりながら倣うように押
すことにより、第3の揺動レバー(43)を確実に揺動さ
せる。
次に、第2の発明について説明する。
第2の発明は、爪片の動きのみで施錠と解錠を行なう
ものである。
第2の発明の構成を示す第8図において、(50)は爪
片で、第1の発明の爪片(38)と同じものが使用されて
いる。この爪(50)はフレーム(30a)に植設・固定さ
れた水平支持ピン(51)を回転中心として揺動自在に支
持されている。
(52)はフレーム(30a)に植設・固定したピン状突
起で、爪片(50)の大径の孔(40a)に遊嵌することに
より、爪片(50)の揺動範囲を規制する。
(53)は水平支持ピン(51)に外嵌された爪上げスプ
リングで、その両端を、爪片(50)の下面とフレームに
固定されたピン状突起(52)に内側から当接させ、爪片
(53)を、上方に跳ね上げる向きに常時付勢する。
(54)は爪片の天面に沿わせて、その揺動端側にネジ
止め固定された棒状の爪下げスプリングで、L字状に屈
曲した先端(54a)を水平支持ピン(51)方向に突出し
ている。この爪下げスプリング(54)は、上記爪上げス
プリング(53)より強いバネ力を持つ。
(55)はプッシャで、第1の発明のプッシャ(46)と
同じものが使用され、ソレノイドにより前後動作をす
る。このプッシャ(55)には施錠用ピン(56)が植設・
固定され、前進時に、この施錠用ピン(56)で、爪下げ
スプリングのL字状の屈曲部(54a)を押す。
第2の発明の動作を説明する。
第8図に示すように、プッシャ(55)が後退している
と、爪下げスプリング(54)は作用しない。このため、
爪上げスプリング(53)の付勢力により爪片(50)は上
方に揺動し、係止片(60)の走行軌跡から待避してい
る。この状態では、自動扉(31)が扉開放側と扉閉塞側
のいずれから走行してきても、扉の係止片(60)には当
ることはなく、その走行を妨げない。
一方、プッシャ(55)が前進すると、その施錠用ピン
(56)が、爪下スプリング(54)のL字状の屈曲部(54
a)に当り、これを押す。このため、第9図に示すよう
に爪下げスプリング(54)は爪片(50)を下方に押し下
げ、爪片(50)は、扉の係止片(60)に当る下方突出姿
勢を取る。そして、扉閉塞側から自動扉(31)が走行し
て来ると、第9図に示すように、係止片(60)を係止す
る。
さらに、扉開放方向から自動扉(31)が走行して来る
と、爪片(50)は第10図に示すように係止片(60)によ
り、爪下げスプリング(54)を屈曲させながら上方に揺
動・退避して、その通過を可能とする。
次に第3の発明を説明する。
第3の発明は、第11図に示すように、第1の発明の構
成に、第2の発明の特徴とする爪上げスプリング(53)
および爪下げスプリング(54)を加えたものである。第
2の発明における、爪片(50)、フレーム(30a)に固
定されていた水平方向支持ピン(51)、ピン状突起(5
2)およびプッシャ(55)は、夫々の第1の発明におい
て、爪片(38)、第2の揺動レバー(35)に固定されて
いる第3の水平方向支持ピン(39)、ピン状突起(41)
およびプッシャ(46)となるので、第11図において、こ
れらには第1の発明における番号を付す。
このような第3の発明の複合構造における動作を説明
する。
第11図に示す施錠時においては、ソレノイド(45)は
非励磁で引張スプリング(47)に引かれて、プッシャ
(46)は前進しているため、第3の揺動レバー(43)は
ローラ(42)を上方から押さえ付け、またプッシャ(4
6)の施錠用ピン(56)によって爪下げスプリング(5
4)を押して、爪上げスプリング(53)に抗して爪片(3
8)を下方に揺動させ、下方突出姿勢を取らせている。
この状態で、出入口を閉塞している自動扉(31)が開
放方向に移動しようとすると、自動扉(31)の係止片
(60)の垂直面(60a)は爪片(38)の揺動端の垂直面
(38b)に当るため、走行が禁止される。この拘束は、
爪片(38)に下降方向(図面中時計回り方向)の力を作
用させながら垂直面同士が衝合することにより爪片(3
8)が回転できないこと、および第1および第2の揺動
レバー(32)(35)が上方に動けないことによって行わ
れる。
一方、この施錠状態で、自動扉(31)が扉開放方向か
ら出入口を閉じようとして、走行して来ると、第2の発
明で説明したように、爪片(38)は係止片(60)によ
り、爪下げスプリング(54)を屈曲させながら上方に揺
動・退避して、その通過を可能とする。
ソレノイド(45)が、そのプランジャ(45b)を退入
させる解錠状態のときは、プッシャ(46)は後退して第
3の揺動レバー(43)からローラ(42)を開放し、その
ピン状突起(56)から、爪下げスプリング(54)を離し
ている。このため、爪片(38)は、爪上げスプリング
(53)の付勢力によって、上方に揺動・待避している。
このため自動扉(31)が開放側、閉塞側のいずれの方向
から走行してきても、その動きを妨げることはなく、走
行を可能とする。
上述した第3の発明の説明においては、第1および第
2の揺動レバー(32)(35)が動かず、この部分が不要
なように見える。しかし、これらは爪上げスプリング
(53)の力のみでは爪片(38)を回転させられなくなっ
た場合に、確実な開放動作を保障するため必要なもので
ある。例えば第11図に示す施錠状態において、人が扉を
開けようとして扉の係止片(60)を爪片(38)に押し付
け、その垂直面同士が密接してしまった場合、プッシャ
(46)を後退させても、その摩擦力のため爪上げスプリ
ング(53)の力によっては爪片(38)を上昇させられな
い場合が生じる。この場合に解錠動作によって第3の揺
動レバー(43)からローラ(42)を開放させているの
で、第1の発明で説明したように、爪片(38)が動かな
くても、第1および第2の揺動レバー(32)(35)が上
昇することによって、自動扉(31)は通過できる。
すなわち、第3の発明は、小さな爪片(38)の揺動の
みで施錠と解錠(解錠時には係止片と無接触で無音)が
でき、動作音が特に小さい特徴をもつ第2の発明を、高
い信頼性を持って使用するため、第1の発明と組合せた
ものである。
[発明の効果] 上述した第1の発明においては、施錠時に自動扉(3
1)の係止片(60)が押す力を第3の揺動レバー(43)
によって受けることにより、ソレノイドにこの力が伝わ
らないようにしながら、第2の揺動レバー(35)の基端
部(35a)を第1のストッパ(34)に支点として当てる
等の構成によって、耐久性および信頼性が高く動作が確
実な施錠・解錠装置を提供できる。
特に爪片を第1および第2の揺動レバーによる2段階
支持としたから、揺動レバーが1本の場合に比べて、扉
通過時の全体的な動きを小さくして、施錠・解錠装置を
小形化すると同時に、その動作音を小さくできる。
また、第2の発明においては、2本のスプリングを用
いることにより、爪片のみで施錠と解錠ができるように
し、施錠・解錠装置を特に小形化し、その動作音を特別
に小さくすることができる。
第3の発明は、第2の発明に、第1の発明を組み合せ
たので、第2の発明の持つ優れた効果を、確実な動作を
保障しながら生かすことができる。すなわち、通常時は
動きが小さく動作音が特別に小さい爪片の動きのみで、
施錠と解錠を行い、解錠命令を発したときに扉の係止片
と爪片が密着している特別の場合にのみ、第1の発明の
構成による解錠を行わせ、確実な解錠を保障する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)および第2図は、本発明の第1の発
明の施錠・解錠装置の一具体例を示し、第1図(a)
は、その長手方向の中心に沿った断面図、第1図(b)
は第1図(a)に示す装置を分解して示す断面図、第2
図は長手方向と直交する方向で切断した断面図である。 第3図および第4図は、施錠した第1図の状態において
扉が開放方向に走行しようとした場合 第3図)、およ
び閉塞方向に走行しようとした場合(第4図)の爪片の
動きを夫々説明する断面図である。 第5図および第6図は、解錠状態にある本発明装置を示
し、第5図は扉が接近していない状態、第6図は扉が閉
塞側から開放側に走行する状態を示す断面図である。 第7図(a)(b)は、第1の発明の動きが小さい効果
を説明するため揺動レバーが2本の場合(a)と1本の
場合(b)について、その上昇高さH,hを比較して示す
略図である。 第8図〜第10図は第2の発明の構成を示す断面図で、第
8図は解錠状態、第9図および第10図は、夫々施錠状態
において扉の異なる走行方向に対する動作状態を示すも
のである。 第11図は、第3の発明の構成例を示す断面図である。 第12図〜第15図は、夫々従来の施錠・解錠装置の異なる
例を示す正面図である。 (30)(30a)……フレーム、 (31)……自動扉、 (32)……第1の揺動レバー、 (33)……第1の水平支持ピン、 (34)……第1のストッパ、 (35)……第2の揺動レバー、 (36)……第2の水平支持ピン、 (37)……第2のストッパ、 (38)(50)……爪片、 (39)(51)……(第3の)水平支持ピン、 (40)(40a)……大径の孔、 (41)(52)……ピン状突起、 (42)……ローラ、 (43)……第3の揺動レバー、 (46)(55)……プッシャ、 (48)……鋸歯状の係止片、 (53)……爪上げスプリング、 (54)……爪下げスプリング、 (56)……施錠用ピン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建屋の出入口に沿って開閉する引戸式自動
    扉において、 自動扉の上方の扉閉塞位置寄りの鴨居に、自動扉の走行
    方向に沿って固定されたフレームと、 フレームに植設された第1の水平支持ピンを回転中心と
    して揺動自在に支持された第1の揺動レバーと、 第1の水平支持ピンに対置してフレームに植設され、第
    1の揺動レバーの揺動端の下面に当接して、その下降限
    度を決める第1のストッパと、 第1の揺動レバーの揺動端寄りの位置に植設された第2
    の水平支持ピンを回転中心として揺動自在に支持され、
    その基端部を第1のストッパに上方から当接するように
    延長させた第2の揺動レバーと、 第1の水平支持ピン寄りの位置で、第1の揺動レバーに
    植設され、第2の揺動レバーの揺動端の下降を規制する
    第2のストッパと、 第2の揺動レバーの揺動端寄りの位置に植設された第3
    の水平支持ピンを回転中心とし、第1のストッパ方向に
    向けて揺動自在に支持された爪片と、 第2の揺動レバーに、第2の水平支持ピンと第3の水平
    支持ピンの植設点の略中心に位置するように植設され、
    爪片に形成した大径の孔に嵌まることにより、第2の揺
    動レバーに対する爪片の揺動範囲を決めるピン状突起
    と、 第3の水平支持ピンに回転自在に嵌められたローラと、 フレームの上方定位置に植設された第4の水平支持ピン
    を回転中心とし、前後動するプッシャによって揺動し
    て、その揺動端で上記ローラを固定・開放する第3の揺
    動レバーとを具備し、 プッシャが前進した施錠状態のときは、第3の揺動レバ
    ーによってローラを押圧固定して第1および第2の揺動
    レバーの上昇を禁止し、このとき、上記大径の孔とピン
    状突起による規制範囲の最下位置まで自重落下して下方
    に突出した爪片により、扉閉塞側から走行して来る自動
    扉の上縁に取り付けた係止片を係止して、その走行を禁
    止する一方、扉開放側から自動扉が走行して来るとき
    は、その係止片により、上記大径の孔とピン状突起によ
    る規制範囲内で、爪片のみを上方に揺動・退避させるこ
    とにより走行を可能とし、 プッシャが後退した解錠状態のときは、ローラを第3の
    揺動レバーから開放することにより、第2の揺動レバー
    および第1の揺動レバーの上昇を可能とし、扉閉塞側か
    ら自動扉が走行して来ても、係止片によって、爪片を第
    2の揺動レバーおよび第1の揺動レバーとともに上昇さ
    せて、自動扉の走行を可能とするように構成したことを
    特徴とする引戸式自動扉の施錠・解錠装置。
  2. 【請求項2】建屋の出入口に沿って開閉する引戸式自動
    扉において、 自動扉の上方の扉閉塞位置寄りの鴨居に、自動扉の走行
    方向に沿って固定されたフレームと、 このフレーム内に設けられる水平支持ピンを回転中心と
    し、所定のストッパ機構の許容範囲内で揺動自在に支持
    され、自動扉の上縁に取り付けた係止片に対して施錠を
    行なう下方突出姿勢と、自動扉を自由走行させる上方退
    避姿勢を取り、下方突出姿勢を取った場合において、扉
    閉塞側から走行して来る自動扉に対しその係止片を係止
    する一方で、扉開放方向から走行して来る自動扉の係止
    片により上方に揺動・退避して、その通過を可能とする
    爪片と、 この爪片を上方に跳ね上げる向きに常時付勢する爪上げ
    スプリングと、 前後動するプッシャの前進動作によって、上記爪片の上
    部を押さえ、爪上げスプリングより強いバネ力で爪片を
    揺動させ下方突出姿勢を取らせる爪下げスプリングとを
    具備したことを特徴とする引戸式自動扉の施錠・解錠装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の引戸式自動扉の施錠・解錠
    装置において、 その爪片に、 請求項2に記載の爪上げスプリングと、前後動するプッ
    シャによって作動する爪下げスプリングとを併設したこ
    とを特徴とする引戸式自動扉の施錠・解錠装置。
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