JP3021396U - 電極研磨装置 - Google Patents

電極研磨装置

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JP3021396U
JP3021396U JP1995006219U JP621995U JP3021396U JP 3021396 U JP3021396 U JP 3021396U JP 1995006219 U JP1995006219 U JP 1995006219U JP 621995 U JP621995 U JP 621995U JP 3021396 U JP3021396 U JP 3021396U
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充陽 菅田
義久 村瀬
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部電極の先端外周部分に発生した複数のバ
リと上部電極のピン穴の先端外周部に発生した複数のバ
リのうち、少なくとも上部電極の先端外周部分に発生し
た複数のバリを簡単かつ確実に取除くことのできる電極
研磨装置を提供することである。 【構成】 電極研磨装置20には、研磨装置本体21と研磨
部材30と研磨装置本体回動用の1対のハンドル40とが備
えられており、研磨装置本体21は上部電極6 の先端部分
に係合可能な開口部26を有し、研磨部材30の上面側に
は、複数の切刃部31が上面側に設けられ、この研磨部材
30は複数の切刃部31を研磨装置本体21の開口部26に下方
から臨ませて研磨装置本体21の内部に着脱自在に装着さ
れ、前記研磨部材30の複数の切刃部31は、前記開口部26
の中心軸に対して放射状に設けられ、切刃部31の上面が
中心側下がりの傾斜状に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ナット溶接用電極の先端外周部と、ナット溶接用電極の中心部に下 方から軸方向向きに形成されたピン穴の先端外周部を研磨する電極研磨装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ワークにプロジェクションナットを溶接するナット溶接用溶接機に は、昇降可能な上部電極と上部電極の下側に配設された下部電極とが設けられて おり、下部電極にはその先端面から上方へ突出可能なガイドピンが内装され、上 部電極には、前記ガイドピンの先端部分を収容する干渉防止用のピン穴が、下端 面から軸方向向きに凹設されている。そして、ワークを下部電極の上面に当接さ せて上部電極と下部電極との間にセットし、ガイドピンの先端部分をワークの上 側へ突出させた状態で、プロジェクションナットをガイドピンの先端部に外嵌す るように供給した後、上部電極を下降させて上部電極の先端面でプロジェクショ ンナットを下方へ押圧するとともに、上部電極からプロジェクションナット、ワ ーク、下部電極へ溶接電流を通電し、プロジェクションナットの下部溶接部をワ ークに溶接する。
【0003】 一方、本出願人は、正常でない姿勢でプロジェクションナットが供給された場 合、上部電極が下降しても前記溶接電流が通電しないように、上部電極にOリン グを介して着脱自在に装着する電極カバー(実施例に係る図14参照)を実用化 した。この電極カバーは絶縁材料で略筒状に構成されており、その先端部を上部 電極の先端面より張出させるように、上部電極の先端側から装着され、正常な姿 勢で供給されたプロジェクションナットの先端部だけを上部電極の先端面に当接 できるように構成してある。つまり、プロジェクションナットが正常でない姿勢 で供給されている場合、電極カバーの先端部がプロジェクションナットに当接す るため溶接電流が通電されない。
【0004】 ところで、前記溶接電流によって上部電極の先端面が徐々に電食されるため、 この先端面をグラインダー等の研削機により定期的に研削する必要がある。しか し、先端面を研削機で研削すると、上部電極の先端外周部分とピン穴の先端外周 部分に複数のバリが発生するため、先端面を研削機で研削した後に、ヤスリを使 用して先端外周部を研磨して、前記複数のバリを取除いている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、先端面を研削した際に生じた複数のバリを取除く場合、上部電極の先 端面の見えにくい状態での作業であること、上側へ力を入れてのヤスリがけ作業 であること等により、前記複数のバリを完全に取除くには、多大な労力と時間が かかるという問題がある。また、バリを取除いたか否かの確認も困難であり、複 数のバリを完全に除去できないこともある。 電極カバーを装着する形式の上部電極の場合、上部電極の先端外周部の複数の バリを完全に除去できなければ、電極カバーの装着が困難になったり、電極カバ ーのOリングが損傷するという問題が生じる。 また、ピン穴の先端外周部分のバリを取除できなければ、そのバリが前記ガイ ドピンと接触して、上部電極からガイドピン、下部電極へと流れる分流が発生し 、プロジェクションナットの溶接品質が低下する問題が生じる。
【0006】 本考案の目的は、上部電極の先端外周部分に発生した複数のバリと上部電極の ピン穴の先端外周部に発生した複数のバリのうち、少なくとも上部電極の先端外 周部分に発生した複数を簡単かつ確実に取除くことのできる電極研磨装置を提供 することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の電極研磨装置は、ナット溶接用電極の先端外周部を研磨する為の電 極研磨装置であって、前記電極の先端部分に係合可能な開口部を有する研磨装置 本体と、上面側に複数の切刃部を有し、これら切刃部が研磨装置本体の開口部に 下方から臨むように研磨装置本体の内部に着脱自在に装着された研磨部材と、前 記研磨装置本体に固定された研磨装置本体回動用のハンドルとを備え、前記研磨 部材の複数の切刃部が前記開口部の中心軸に対して放射状に設けられ、切刃部の 上面が中心側下がりの傾斜状に形成されたものである。
【0008】 請求項2の電極研磨装置は、請求項1の考案において、前記研磨部材の複数の 切刃部が前記開口部の中心軸から所定の小半径領域の外周側に形成され、この所 定の小半径領域の中心部に複数の切刃が形成され上側程小径化する略円錐台状の 突状研磨部を設け、電極の先端外周部を研磨するのと同時に、電極の中心部に下 方から軸方向向きに形成されたピン穴の先端外周部を研磨するように構成したも のである。
【0009】 請求項3の電極研磨装置は、ナット溶接用電極の先端外周部を研磨する為の電 極研磨装置であって、複数の切刃部とこれら切刃部を囲繞して切刃部より上方へ 延びる筒状部とを一体形成した研磨部材と、前記筒状部に内嵌固定され、電極の 先端部分に係合可能な係合スリーブと、前記研磨部材に固定された研磨部材回動 用のハンドルとを備え、前記研磨部材の複数の切刃部が前記筒状部の中心軸に対 して放射状に設けられ、切刃部の上面が中心側下がりの傾斜状に形成されたもの である。
【0010】 請求項4の電極研磨装置は、請求項3の考案において、前記研磨部材の複数の 切刃部が前記筒状部の中心軸から所定の小半径領域の外周側に形成され、この所 定の小半径領域の中心部に複数の切刃が形成され上側程小径化する略円錐台状の 突状研磨部を設け、電極の先端外周部を研磨するのと同時に、電極の中心部に下 方から軸方向向きに形成されたピン穴の先端外周部を研磨するように構成したも のである。
【0011】
【考案の作用及び効果】
請求項1の電極研磨装置においては、研磨装置本体と研磨部材と研磨装置本体 回動用のハンドルとが備えられており、研磨装置本体は電極の先端部分に係合可 能な開口部を有し、研磨装置本体に研磨装置本体回動用のハンドルが固定されて いる。研磨部材には複数の切刃部が上面側に設けられ、この研磨部材は、複数の 切刃部を研磨装置本体の開口部に下方から臨ませて研磨装置本体の内部に着脱自 在に装着されている。そして、前記研磨部材の複数の切刃部は、前記開口部の中 心軸に対して放射状に設けられ、切刃部の上面が中心側下がりの傾斜状に形成さ れている。また、研磨装置本体には研磨装置本体回動用のハンドルが固定されて いる。
【0012】 上部電極の先端外周部分に発生した複数のバリを取除くには、研磨装置本体の 開口部を上部電極にその先端側から係合させつつ、電極研磨装置を上昇させると 、研磨装置本体は上部電極により上方へ案内され、上部電極の先端外周部が研磨 部材の複数の切刃部の傾斜状の上面に当接した状態になる。そして、電極研磨装 置に上方への力が作用するように、ハンドルを操作して研磨装置本体を軸心回り に回動させる。すると、研磨装置本体の開口部が上部電極の先端部分に係合して いるため、研磨装置本体は上部電極の軸心回りに振れなく回動して、研磨部材の 複数の切刃部により、上部電極の先端外周部が研磨されて前記複数のバリが完全 に取除かれる。
【0013】 つまり、この電極研磨装置によれば、上部電極の先端面を目視するのが困難な 状態でも、前記開口部に上部電極の先端部分を係合させ、ハンドルで研磨装置本 体を回動させるだけで、上部電極の先端面外周部分の複数のバリを簡単且つ確実 に取除くことができ、作業能率を著しく向上できる。 また、前記複数のバリを完全に除去できるため、電極カバーを装着する形式の 上部電極の場合、電極カバーの装着が困難になったり、電極カバーのOリングが 損傷するのを確実に防止できる。 また、前記研磨部材は研磨装置本体に着脱自在に装着されるため、前記切刃部 が摩耗した場合、研磨部材だけを取替えて電極研磨装置を使用できるため、ラン ニングコスト的に非常に有利である。
【0014】 請求項2の電極研磨装置においは、前記研磨部材の複数の切刃部が前記開口部 の中心軸から所定の小半径領域の外周側に形成され、この所定の小半径領域の中 心部に複数の切刃が形成され上側程小径化する略円錐台状の突状研磨部を設けた ので、研磨装置本体の開口部を上部電極の先端側に係合させた際、上部電極の先 端外周部が研磨部材の複数の切刃部の傾斜状の上面に当接するとともに、上部電 極のピン穴の先端外周部も突状研磨部の複数の切刃に当接した状態になる。そし て、その状態から電極研磨装置に上方への力が作用するように、ハンドルを操作 して研磨装置本体を軸心回りに回動させると、上部電極の先端外周部を研磨する のと同時に、上部電極のピン穴の先端外周部が研磨され、ピン穴の先端外周部分 の複数のバリも完全に取除かれる。
【0015】 つまり、この電極研磨装置によれば、請求項1と同様の効果が得られるが、上 部電極の先端外周部を研磨するのと同時に、上部電極のピン穴の先端外周部分の 複数のバリも簡単且つ確実に取除くことができるため、作業能率を非常に向上す ることができる。 また、ピン穴の先端外周部分の複数のバリも完全に除去できるため、次回のプ ロジェクションナットの溶接の際において、バリとガイドピンとが接触すること がなくなり、上部電極からガイドピン、下部電極へ流れる分流が発生しないので 、プロジェクションナットの溶接品質が低下するの確実に防止できる。
【0016】 請求項3の電極研磨装置においては、研磨部材と係合スリーブと研磨部材に固 定された研磨部材回動用のハンドルが設けられ、前記研磨部材には、複数の切刃 部とこれら切刃部を囲繞して切刃部より上方へ延びる筒状部が一体形成されてお り、前記研磨部材の複数の切刃部は、前記係合スリーブの中心軸に対して放射状 に設けられ、切刃部の上面が中心側下がりの傾斜状に形成されている。前記筒状 部には電極の先端部分に係合可能な係合スリーブが内嵌固定されている。
【0017】 上部電極の先端外周部分に発生した複数のバリを取除くには、係合スリーブを 上部電極にその先端側から係合させつつ、電極研磨装置を上昇させると、係合ス リーブは上部電極により上方へ案内され、上部電極の先端外周部が研磨部材の複 数の切刃部の傾斜状の上面に当接した状態になる。そして、電極研磨装置に上方 への力が作用するように、ハンドルを操作して研磨部材を軸心回りに回動させる 。すると、係合スリーブが上部電極の先端部分に係合しているため、研磨部材は 上部電極の軸心回りに振れなく回動して、研磨部材の複数の切刃部により、上部 電極の先端外周部が研磨されて前記複数のバリが取除かれる。 この電極研磨装置によれば、請求項1と略同様の効果が得られるが、請求項1 の電極研磨装置に比べると、電極研磨装置を小型且つ簡単な構造で構成できるた め製作コスト的に非常に有利である。
【0018】 請求項4の電極研磨装置においては、前記研磨部材の複数の切刃部が前記係合 スリーブの中心軸から所定の小半径領域の外周側に形成され、この所定の小半径 領域の中心部に複数の切刃が形成され上側程小径化する略円錐台状の突状研磨部 を設けたので、係合スリーブを上部電極の先端側に係合させた際、上部電極の先 端外周部が研磨部材の複数の切刃部の傾斜状の上面に当接するとともに、上部電 極のピン穴の先端外周部も突状研磨部の複数の切刃に当接した状態になる。そし て、その状態から電極研磨装置に上方への力が作用するように、ハンドルを操作 して研磨部材を軸心回りに回動させると、電極の先端外周部を研磨するのと同時 に、上部電極のピン穴の先端外周部が研磨される。
【0019】 つまり、この電極研磨装置によれば、請求項3と同様の効果が得られるが、上 部電極の先端外周部を研磨するのと同時に、上部電極のピン穴の先端外周部分の 複数のバリも簡単且つ確実に取除くことができるため、作業能率を非常に向上す ることができる。 また、ピン穴の先端外周部分の複数のバリも完全に除去できるため、次回のプ ロジェクションナットの溶接の際において、バリとガイドピンとが接触すること がなくなり、上部電極からガイドピン、下部電極へ流れる分流が発生しないので 、プロジェクションナットの溶接品質が低下するの確実に防止できる。
【0020】
【実施例】
本考案の実施例に係る電極研磨装置20は、ナット溶接用溶接機Yの上部電極 の先端面を研磨した際に発生した複数のバリを取除く為の電極研磨装置に本考案 を適用した場合の一例である。 最初に、ナット溶接用溶接機Yについて簡単に説明する。 図1に示すように、溶接機本体1に固定されたエアシリンダ(図示略)から下 方へ延びるピストンロッド2の先端部には、上下1対の支持部材3により軸部材 4が水平方向向きに支持され、この軸部材4には通電ロッド5が上下方向向きに 挿入装着され、通電ロッド5の先端部に、電極カバー7を着脱自在に装着した上 部電極6が取付けられている。
【0021】 上部電極6の下側には上部電極6と対向して下部電極8が設けられており、こ の下部電極8の上面にワークWを当接させ、下部電極8からガイドピン9をワー クWの穴部を挿通してその上側へ突出させた状態で、ガイドピン9の先端部でプ ロジェクションナットNを位置決めした後、エアシリンダで上部電極6を下降さ せ、上部電極6の先端面でプロジェクションナットNを押圧するとともに溶接電 流を通電させて、プロジェクションナットNをワークWに溶接するように構成し てある。
【0022】 図2に示すように、上部電極6の中心部には、ピン穴6aが下側から軸方向向 きに形成され、上部電極6の先端面をプロジェクションナットNに押圧させた際 、このピン穴6aにガイドピン9の先端部が収容されて、ガイドピン9と上部電 極6との相互干渉が防止される。ピン穴6aの上側には通電ロッド6の取付け孔 6bが形成され、こ取付け孔6bを介して、上部電極6が通電ロッド5の先端部 に取付けられている。
【0023】 一方、電極カバー7は絶縁材料で構成され、この電極カバー7には略筒状の電 極カバー本体10が設けられ、この電極カバー本体10の内周面に凹設された環 状溝11に耐熱性を有するのOリング12を装着して、電極カバー7が上部電極 6に着脱自在に装着される。 また、電極カバー本体10の下端部には、上部電極6の下端に係止される内向 きの鍔部13と、ナットNを遊嵌状に収容できる開口部14とが設けられ、この 鍔部13の下端内周部には、開口部14から下側になるにつれて次第に大径とな るナット案内用の下部環状テーパー部15が形成されている。
【0024】 即ち、上部電極6に電極カバー7を装着することで、プロジェクションナット Nがセットされていない場合、上部電極6が下降れても、ワークWに電極カバー 7の下端部が当接して溶接電流が通電するのを防止でき、プロジェクションナッ トNが上下逆さまにセットされた場合、プロジェクションナットNの下端部は、 電極カバー7の開口部14に係合せず電極カバー7の下端部に当接して、溶接電 流が通電するのを防止でき、プロジェクションナットNが正常な位置からずれて セットされた場合にも、前記同様にプロジェクションナットNが電極カバー7の 下端部に当接するため、溶接電流が通電されない。つまり、プロジェクションナ ットNが 正常な姿勢でセットされた場合だけ、プロジェクションナットNの上 端部が電極カバー7の開口部14に収容されて、溶接電流が通電されてプロジェ クションナットNがワークWに溶接される。
【0025】 電極研磨装置20について説明する。 電極研磨装置20は、上部電極6の先端面をグラインダー等の研削機で研削し た際に、上部電極6の先端外周部分に発生した複数のバリを、上部電極6の先端 外周部を研磨することで取除く為の装置であり、図3〜図5に示すように、この 電極研磨装置20は、研磨装置本体21と、研磨装置本体21内部に着脱自在に 装着された研磨部材30と、研磨装置本体21に固定された研磨装置本体回動用 の1対のハンドル40とで構成されている。
【0026】 研磨装置本体21は、上側程小径化するテーパ外周面22を有する略円錐台状 に形成されており、研磨装置本体21内部には、研磨部材30を装着する為の収 容部25が下端開放状に設けられ、収容部25の上側には、上部電極6の先端部 分に係合可能な開口部26が、研磨装置本体21の先端部から収容部25に亙っ て軸心方向向きに形成されている。図5に示すように、研磨装置本体21のドー ナツ状の下端面23には、1対のボルト固定部24が収容部25を挟んで対向状 に凹設されている。尚、前記開口部26の先端部は、上部電極6の先端部に係合 し易いように、上側程大径化するテーパ部26aに形成されている。
【0027】 図3、図6、図7に示すように、研磨部材30は平面視略正方形状に構成され ており、研磨部材30の中心部には円孔33が上下方向向きに形成されている。 研磨部材30の上面側には、8つの切刃部31が、研磨装置本体21の開口部2 6の中心軸に対して約45度間隔の放射状に、前記円孔33の外周側に設けられて いる。切刃部31の上面は中心側下がりの傾斜状に形成され、各切刃部31の傾 斜状の上面の両端エッジ部に刃32が形成されている。 図5に示すように、研磨部材30の下端面の端部には、1対の固定部34が凹 設されており、前記収容部25に収容された研磨部材30は、前記1対のボルト 固定部24に下方から螺合させたボルト35のヘッド部で研磨部材30の固定部 34を押さえて、研磨装置本体21に固定されている。
【0028】 図3〜図5に示すように、1対のハンドル40は、水平方向且つ同心状に研磨 装置本体21の側壁に対向して固定され、各ハンドル40は、操作軸部41と操 作軸部41の約1/3の長さを有するスクリュー軸部42からなり、スクリュー 部42は研磨装置本体21に挿通螺着され、1対のスクリュー部42の先端部で 研磨部材30の側部を押圧し、その状態でナット43により、ハンドル40がそ の軸心回り回動しないように固定されている。
【0029】 次に、上記電極研磨装置20の作用について説明する。 研磨装置本体21の開口部26を上部電極6にその先端側から係合させつつ、 電極研磨装置20を上昇させると、研磨装置本体21は上部電極6により上方へ 案内され、図3の鎖線で示すように、上部電極6の先端外周部が研磨部材30の 複数の切刃部31の傾斜状の上面に当接した状態になる。そして、電極研磨装置 20に上方への力が作用するように、ハンドル40を操作して研磨装置本体21 を軸心回りに回動させる。すると、研磨装置本体21の開口部26が上部電極6 の先端部分に係合しているため、研磨装置本体21は上部電極6の軸心回りに振 れなく回動して、研磨部材30の複数の切刃部31により、上部電極6の先端外 周部が研磨されて、前記複数のバリが完全に取除かれる。
【0030】 つまり、この電極研磨装置20によれば、上部電極6の先端面を目視するのが 困難でも、研磨装置本体21の開口部26に上部電極6の先端部分を係合させ、 ハンドル40で研磨装置本体21を回動させるだけで、上部電極6の先端面外周 部分の複数のバリを簡単且つ確実に取除くことができ、作業能率を著しく向上す ることができる。 また、電極カバー7を装着する場合においては、前記複数のバリを完全に取除 くことができるため、電極カバー7の装着が困難になったり、電極カバー7のO リング11が損傷すのを確実に防止できる。 また、前記研磨部材30は研磨装置本体21に着脱自在に装着されるため、前 記切刃部31が摩耗しても、研磨部材30だけを取替えて電極研磨装置20を使 用できるため、ランニングコスト的に非常に有利である。
【0031】 次に、第1別実施例の電極研磨装置20Aについて説明する。但し、前記実施 例と同一のものには同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。 図8〜図11に示すように、平面視略正方形状に構成された研磨部材30Aの 上面側には、8つの切刃部31が、研磨装置本体21の開口部26の中心軸に対 して約45度間隔の放射状に、且つ前記開口部26の中心軸から所定の小半径領域 の外周側設けられている。前記所定の小半径領域の中心部には、複数の切刃51 が形成され上側程小径化する略円錐台状の突状研磨部50が設けられ、上部電極 6の先端外周部を研磨するのと同時に、上部電極6の中心部に下方から軸方向向 きに形成されたピン穴6aの先端外周部を研磨するように構成している。
【0032】 この第1別実施例の電極研磨装置20Aにおいては、研磨装置本体21の開口 部26を上部電極6の先端側に係合させた際、上部電極6の先端外周部が研磨部 材30Aの複数の切刃部31の傾斜状の上面に当接するとともに、上部電極6の ピン穴6aの先端外周部も突状研磨部50の複数の切刃51に当接した状態にな るため、その状態から電極研磨装置20Aに上方への力が作用するように、ハン ドル40を操作して研磨装置本体21を軸心回りに回動させると、上部電極6の 先端外周部を研磨するのと同時に、上部電極6のピン穴6aの先端外周部を研磨 される。
【0033】 つまり、この電極研磨装置20Aによれば、前記実施例と同様の効果が得られ るが、上部電極6の先端外周部を研磨するのと同時に、上部電極6のピン穴6a の先端外周部分の複数のバリも簡単且つ確実に取除くことができるため、作業能 率を非常に向上することができる。 また、上部電極6のピン穴6aの先端外周部分の複数のバリを完全に除去でき るため、次回のプロジェクションナットNの溶接の際において、ガイドピン9と バリとが接触する虞がなくなるため、上部電極6からガイドピン9、下部電極8 へと流れる分流が発生しなくなり、プロジェクションナットNの溶接品質が低下 するのを確実に防止できる。
【0034】 次に、第2別実施例の電極研磨装置60について説明する。 図12〜図14に示すように、この電極研磨装置60は、研磨部材61と係合 スリーブ73と1対の研磨部材回動用のハンドル75とで構成されている。 前記研磨部材61には、複数の切刃部64と、これら切刃部64を囲繞して切 刃部64より上方へ延びる筒状部67と、複数の切刃71が形成され上側程小径 化する略円錐台状の突状研磨部70とが一体形成されている。前記研磨部材61 の複数の切刃部64は、前記筒状部67の中心軸から所定の小半径領域の外周側 において、傾斜状の環状凹部に大小夫々4つの孔部62,63を上下方向向きに 形成してなり、前記突状研磨部70は、前記所定の小半径領域の中心部に形成さ れている。尚、前記複数の切刃部64において、孔部62,63の上端部に刃6 5が形成されている。
【0035】 係合スリーブ73は上部電極6の先端部分に係合可能に構成され、その上端部 に設けられた鍔部73aを筒状部67の先端面に係止させて筒状部67に圧入状 に内嵌固定されている。 前記研磨部材61に固定されている1対の研磨部材回動用のハンドル75は、 操作軸部76とスクリュー軸部77からなり、スクリュー軸部77を研磨部材6 1の側壁に螺合させて取付けられている。
【0036】 上記の電極研磨装置60の作用について説明する。 係合スリーブ73を上部電極6の先端側から係合させつつ、電極研磨装置60 を上昇させると、係合スリーブ73は上部電極6により上方へ案内され、上部電 極6の先端外周部が研磨部材61の複数の切刃部64の傾斜状の上面に当接した 状態になるとともに、上部電極6のピン穴6aの先端外周部も突状研磨部70の 複数の切刃71に当接した状態になる。そして、電極研磨装置60に上方への力 が作用するように、ハンドル75を操作して研磨部材61を軸心回りに回動させ ると、上部電極6の先端外周部を研磨するのと同時に、上部電極6のピン穴6a の先端外周部が研磨される。 この電極研磨装置60によれば、前記メイン実施例と略同様の効果が得られる が、電極研磨装置60を小型かつ簡単に構成できるため製作コスト的に非常に有 利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るナット溶接用溶接機の概
略図である。
【図2】前記ナット溶接用溶接機の上部電極、電極カバ
ー、下部電極の拡大断面図である。
【図3】前記上部電極の先端外周部分を研磨する電極研
磨装置の縦断面図である。
【図4】前記電極研磨装置の平面図である。
【図5】前記電極研磨装置の底面図である。
【図6】前記電極研磨装置の研磨部材の平面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】第1別実施例に係る電極研磨装置の縦断面図で
ある。
【図9】第1別実施例に係る電極研磨装置の研磨部材の
平面図である。
【図10】図9のX −X 線断面図である。
【図11】図9の要部拡大図である。
【図12】第2別実施例に係る電極研磨装置の平面図で
ある。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】第2別実施例に係る電極研磨装置の底面図で
ある。
【符号の説明】
6 上部電極 6a ピン穴 8 下部電極 20,20A,60 電極研磨装置 21 研磨装置本体 26 開口部 30,30A,61 研磨部材 31,64 切刃部 40,75 ハンドル 50,70 突状研磨部 51,71 切刃 67 筒状部 73 係合スリーブ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナット溶接用電極の先端外周部を研磨す
    る為の電極研磨装置であって、 前記電極の先端部分に係合可能な開口部を有する研磨装
    置本体と、 上面側に複数の切刃部を有し、これら切刃部が研磨装置
    本体の開口部に下方から臨むように研磨装置本体の内部
    に着脱自在に装着された研磨部材と、 前記研磨装置本体に固定された研磨装置本体回動用のハ
    ンドルとを備え、 前記研磨部材の複数の切刃部が前記開口部の中心軸に対
    して放射状に設けられ、切刃部の上面が中心側下がりの
    傾斜状に形成されたことを特徴とする電極研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記研磨部材の複数の切刃部が前記開口
    部の中心軸から所定の小半径領域の外周側に形成され、
    この所定の小半径領域の中心部に複数の切刃が形成され
    上側程小径化する略円錐台状の突状研磨部を設け、電極
    の先端外周部を研磨するのと同時に、電極の中心部に下
    方から軸方向向きに形成されたピン穴の先端外周部を研
    磨するように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の電極研磨装置。
  3. 【請求項3】 ナット溶接用電極の先端外周部を研磨す
    る為の電極研磨装置であって、 複数の切刃部とこれら切刃部を囲繞して切刃部より上方
    へ延びる筒状部とを一体形成した研磨部材と、 前記筒状部に内嵌固定され、電極の先端部分に係合可能
    な係合スリーブと、 前記研磨部材に固定された研磨部材回動用のハンドルと
    を備え、 前記研磨部材の複数の切刃部が前記筒状部の中心軸に対
    して放射状に設けられ、切刃部の上面が中心側下がりの
    傾斜状に形成されたことを特徴とする電極研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記研磨部材の複数の切刃部が前記筒状
    部の中心軸から所定の小半径領域の外周側に形成され、
    この所定の小半径領域の中心部に複数の切刃が形成され
    上側程小径化する略円錐台状の突状研磨部を設け、電極
    の先端外周部を研磨するのと同時に、電極の中心部に下
    方から軸方向向きに形成されたピン穴の先端外周部を研
    磨するように構成したことを特徴とする請求項3に記載
    の電極研磨装置。
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