JP3021388U - 飲料水貯蔵用瓶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 瓶本体内部の飲料水をこぼすことなく、瓶本
体が大型であっても容易にコップ等に注ぐことができ、
しかも、高い位置に置いても容易に内部の飲料水を飲む
ことができる飲料水貯蔵用瓶を提供することを目的とす
る。 【構成】 本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、瓶本体1 が
ガラスから形成されてなり、且つ、該瓶本体1 の下部側
面には穿設孔が形成されてなり、しかも、該穿設孔には
栓体3 が付設され、該栓体3 が瓶本体1 内の飲料水の外
部吐出を閉塞可能に形成されてなる構成からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、飲料水を貯蔵する為の瓶に関するものであり、より詳しくは、高麗 人参、梅等をアルコール類等に一定の期間つけておくことにより製造される飲料 水を貯蔵する瓶であって、特に大型の瓶に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、飲料水を貯蔵する為の瓶は、図３に示すように、瓶本体11が略半円筒状 で上面に開口部11a を有し、該開口部11a に蓋12を取付けた飲料水貯蔵用瓶が存 在した。

【０００３】 この種の瓶は、一般には梅、高麗人参等とアルコール類等とを一定期間入れて 、梅酒等の飲料水を製造し、このように製造された飲料水が飲まれるまでの間貯 蔵する為に用いられるものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、瓶本体11に貯蔵されている飲料水を飲むためには、蓋12を外し た瓶本体11を持ち上げ、開口部11a を傾けることによって、コップ等に注ぎだす ことにより行われるが、梅、高麗人参等をつけこむ為の瓶は比較的大型のものを 使用するので、内部に梅や、アルコール類等が入っていると、大変重く持ち上げ ることが困難であり、また、持ち上げてコップ等に注ぎだす際に飲料水がこぼれ てしまうという問題があった。

【０００５】 さらに、開口部11a から杓子等を挿入して、この杓子等により飲料水をくみ出 し、コップ等に注ぎこむ手段も採用されているが、この手段によっても、くみ出 す際に飲料水がこぼれてしまうという問題があり、また、上面の開口部11a から 杓子等を挿入する為に、瓶自体を低い位置に置いておく必要が存在した。 また、杓子等の他の部材を要するので、その管理が煩雑で、紛失等した場合に は、かかる手段は採用できないものであった。

【０００６】 そこで、本考案はこのような問題点を解決するためになされたもので、瓶本体 内部の飲料水をこぼすことなく、瓶本体が大型であっても容易にコップ等に注ぐ ことができ、しかも、高い位置に置いても容易に内部の飲料水を飲むことができ る飲料水貯蔵用瓶を提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決すべく、本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、瓶本体1 がガラスか ら形成されてなり、且つ、該瓶本体1 の下部側面には穿設孔1aが形成されてなり 、しかも、該穿設孔1aには栓体3 が付設され、該栓体3 が瓶本体1 内の飲料水の 外部吐出を閉塞可能に形成されてなる構成からなる。

【０００８】 また、本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、請求項２記載の如く、瓶本体1 を透明 なガラスから形成することも可能である。

【０００９】

【作用】

本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、瓶本体1 の下部側面に形成した穿設孔1aに栓 体3 を付設して、該栓体3 が瓶本体1 内の飲料水の外部吐出を閉塞可能に形成さ れてなるので、瓶本体1 の下部側面の穿設孔1aに付設された栓体3 を操作するこ とによって、瓶本体1 内部の飲料水を外部へ吐出することが可能である。

【００１０】 また、請求項２記載の如く、瓶本体1 を透明なガラスから形成するならば、瓶 本体1 内の飲料水及び梅、高麗人参等を視認することができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案に係る飲料水貯蔵用瓶の実施例を、以下、図１及び図２を参照し ながら説明する。

【００１２】 図１に於いて、１は、高さが８０cm程の略半円筒状に形成された瓶本体であっ て、該瓶本体1 の周面には、瓶本体1 下面から１５cm程の位置に穿設孔1aが穿設 されており、また、該瓶本体1 の上面には開口部1bが形成されており、該開口部 1aには蓋2 が着脱自在に取付けられている。 さらに、該瓶本体1 は透明なガラスによって形成されている。

【００１３】 ３は、前記穿設孔1aに挿通されて付設された栓体であり、栓本体5 とコック6 とから形成されている。 該栓本体5 は、図２に示す如く、瓶本体1 内部の飲料水を流出可能な流路5aが 形成されており、この挿通された栓本体5 の端部外周面には雄ネジ5cが刻設され てなり、また、栓本体5 には瓶本体1 の外側に穿設孔1aよりも径が大きい鍔部5b が設けられている。

【００１４】 また、前記コック6 は、回動によって下端部が流路5a内に出退自在に移動すべ く栓本体5 に取付けられており、これにより、該コック6 は前記流路5aを開閉自 在に構成されてなり、栓体3 は瓶本体1 内部の飲料水の外部吐出を閉塞可能に形 成されている。

【００１５】 図２に於いて、９は、雄ネジ5cと螺合可能な雌ネジ体9 であり、瓶本体1 の内 側から栓本体5 に螺着されている。

【００１６】 また、７は、鍔部5bと瓶本体1 との間に介在されたパッキン7 であり、鍔部5b と瓶本体1 とに圧縮された状態で介在されている。

【００１７】 本実施例の飲料水貯蔵用瓶は以上の構成からなるが、以下この飲料水貯蔵用瓶 が使用される場合について、以下、高麗人参酒を貯蔵する場合について説明する 。

【００１８】 まず、本実施例の飲料水貯蔵用瓶の開口部1aから高麗人参、アルコール類等が 入れられ、一定期間そのまま放置されることによって、瓶本体1 内で高麗人参酒 が作られる。 そして、瓶本体1 内でできた高麗人参酒を飲む場合にあっては、コック6 を回 動して、コック6 の下端部を流路5aから退かせ、瓶本体1 内部の高麗人参酒を流 路5aより流出せしめることによって、コップに注ぐ。

【００１９】 このように、コック6 を回動するだけで容易に瓶本体1 内部の高麗人参酒をコ ップに注ぐことができ、従来の如く瓶自体を持ち上げたり、杓子等を使う必要が なく、飲料水をこぼすことなくコップに注ぐことができる。

【００２０】 また、従来の如く瓶本体の上面の開口部から杓子等を挿入させるものと異なり 、高い位置に位置していても、瓶本体1 の下部に位置するコック6 を回動するこ とによって高麗人参酒をコップに注ぐものゆえ、瓶本体1 を高い位置に置いてお くことができる。

【００２１】 従って、高い位置に置くことができるので、人目につく場所に容易に置くこと ができ、しかも、透明なガラスから形成された瓶本体1 は美観に優れており、且 つ、瓶本体1 内の高麗人参酒と高麗人参が外部から視認できるので、見る者に飲 料意欲を起こさせるという効果をも有する。

【００２２】 さらに、瓶本体1 はガラスから形成されているので、プラスチック等の他の材 質のもので作った場合に比して、高麗人参酒を長期間保存していても、瓶本体の 成分が溶け出ることがなく安全性が高く、且つ、瓶本体の成分により高麗人参酒 の味が変化することもない。

【００２３】 また、栓体3 は、流路5aを内部に有する栓本体5 と、流路5aを開閉自在なコッ ク6 とから形成した為、上述のようにコック6 を操作により容易に高麗人参酒を コップに注ぐことができる。

【００２４】 尚、上記実施例は、上述の構成より以上のような利点を有したが、本考案はこ れに限定される訳ではなく、本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、瓶本体1 がガラス から形成されてなり、且つ、該瓶本体1 の下部側面には穿設孔1aが形成されてな り、しかも、該穿設孔1aには栓体3 が付設され、該栓体3 が瓶本体1 内の飲料水 の外部吐出を閉塞可能に形成されてなる構成からなるものであれば良く、適宜設 計変更可能である。

【００２５】 即ち、瓶本体1 の形状が略円筒状であることは本考案に於いて必須の要件では なく、長方形状、立方形状、その他如何なる形状であっても良い。

【００２６】 また、上記実施例では、栓体3 を栓本体5 とコック6 とから構成したが、本考 案はこれに限定されるわけではなく、要は、栓体3 が瓶本体1 内の飲料水の外部 吐出を閉塞可能に形成されてなる構成からなるものであれば良く、適宜設計変更 可能である。

【００２７】 さらに、本考案に於いて、栓体3 を上記実施例の如く栓本体5 とコック6 とか ら構成する場合であっても、その具体的構成は上記実施例に限定される訳ではな く、栓本体5 が穿設孔1aに挿通され、飲料水を流出可能な流路5aを内部に有する ものであり、コック6 が流路5aを開閉自在に形成されていることによって、コッ ク6 を操作により容易に瓶本体1 内部の飲料水をコップに注ぐことができる。

【００２８】 また、上記実施例に於いては穿設孔1aが、瓶本体1 の下面より１５cm程の位置 に穿設されたものであった為、瓶本体1 をテーブル等の平坦面に載置した際、栓 体3 の下部の平坦面にコップ等を載置して、コップ等に容易に高麗人参酒等の飲 料水を注ぐことが可能であるという利点を有するが、本考案に於いて穿設孔1aを 設ける高さはこれに限定される訳ではなく、瓶本体1 の下部側面に穿設されてい るものであれば良い。

【００２９】 さらに、上記実施例に於いては、飲料水として高麗人参酒を例にとって説明し たが、本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、その他の飲料水についても貯蔵しておく ことが可能である。

【００３０】

【考案の効果】

叙上のように、本考案に係る飲料水貯蔵用瓶は、瓶本体の下部側面に付設され た栓体が飲料水の外部吐出を閉塞可能に形成されてなるので、栓体を操作するこ とにより瓶本体内部の飲料水を外部へ吐出することが可能ゆえに、従来の如く瓶 自体を持ち上げたり、杓子等を使う必要がなく、容易にコップ等に注ぐことがで きるという効果を奏し、しかも、栓体の操作により容易に飲料水を外部へ流出で きるので瓶本体内部の飲料水をこぼすことなくコップ等に注ぐことが可能である という効果をも奏する。

【００３１】 また、瓶本体は、ガラスから形成されるものであるので、プラスチック等の他 の材質より作った場合に比して、梅酒、高麗人参酒等を長期間保存していても、 瓶本体の成分が溶け出ることがなく安全性が高く、瓶本体の成分による飲料水の 味の変化を生じないという効果も有する。

【００３２】 さらに、従来の如く瓶本体の上面の開口部から杓子等を挿入させるものと異な り、高い位置に位置していても、瓶本体の下部に位置する栓体を操作することに よって、飲料水をコップ等に注ぐことができるので、瓶本体を高い位置に置くこ とが可能という効果を奏する。

【００３３】 また、請求項２記載の如く、瓶本体を透明なガラスから形成するならば、瓶本 体内の飲料水及び梅、高麗人参等が視認できるので、見る者に飲料意欲を起こさ せるという効果をも有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の飲料水貯蔵用瓶の斜視図。

【図２】要部拡大側面断面図。

【図３】従来の飲料水貯蔵用瓶を示す斜視図。

【符号の説明】

１…瓶本体 1a…穿設孔 1b…開
口部 ２…蓋 ３…栓体 ５…栓
本体 5a…流路 5b…鍔部 5c…雄
ネジ ７…パッキン ９…雌ネジ体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 瓶本体(1) がガラスから形成されてな
   り、且つ、該瓶本体(1)の下部側面には穿設孔(1a)が形
   成されてなり、しかも、該穿設孔(1a)には栓体(3) が付
   設され、該栓体(3) が瓶本体(1) 内の飲料水の外部吐出
   を閉塞可能に形成されてなることを特徴とする飲料水貯
   蔵用瓶。
2. 【請求項２】 前記瓶本体(1) が透明なガラスから形成
   されてなる請求項１記載の飲料水貯蔵用瓶。
3. 【請求項３】 前記栓体(3) が、前記穿設孔(1a)に挿通
   され飲料水を流出可能な流路(5a)を内部に有する栓本体
   (5) と、該栓本体(5) の流路(5a)を開閉自在なコック
   (6) とから形成されてなる請求項１又は２記載の飲料水
   貯蔵用瓶。