JP3021287U - 時刻表示盤 - Google Patents

時刻表示盤

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JP3021287U
JP3021287U JP1995008138U JP813895U JP3021287U JP 3021287 U JP3021287 U JP 3021287U JP 1995008138 U JP1995008138 U JP 1995008138U JP 813895 U JP813895 U JP 813895U JP 3021287 U JP3021287 U JP 3021287U
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JP1995008138U
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English (en)
Inventor
誠一 日根野谷
Original Assignee
日本広告企業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間の使用を可能とし、安価で、かつ容易に
表示内容を変更し得る時刻表示盤を提供する。 【解決手段】 蓄光体4と、時刻表を表示した透明シー
ト6と、透明シート6の支持枠5とを備え、支持枠5が
蓄光体4の外周縁部に取り付けられ、透明シート6が蓄
光体4と支持枠5の間で着脱可能に支持された時刻表示
盤である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、夜間光源のない場所でも視認可能な、蓄光体を用いた時刻表示盤に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、蓄光体を用いた表示物は多数存在するが、蓄光体を時刻表示板に用 いた例は見られない。
【0003】 現在においても時刻表示盤は無光源のものが多く、利用者が、夜間に表示内容 を視認する場合はかなりの困難を伴っている。そこで、利用者の利便を考慮して 時刻表の裏面側に光源を配したもの、あるいは、液晶表示盤等を使用して電気的 に発光させるもの等も存在している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のいずれの場合も電気エネルギーが必要であり、保守管理 コストが高くなるといった難点があった。
【0005】 本考案の目的とするところは、特別に電源を必要とすることなく夜間の使用を 可能とし、安価で、かつ構造が容易な時刻表示盤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本考案者は、従来の電気エネルギーを使用する代わりに 蓄光体を使用すれば、コスト低減につながることを見出だした。すなわち、本考 案は、蓄光体を光源として、夜間時刻表の視認が可能であることを特徴とするも のである。
【0007】 ここで、蓄光体とは、外界からの光のエネルギーを蓄積し、その蓄積したエネ ルギーを光として外界に放射する性質を持つ蓄光性物質を含有するもので、蓄光 性物質としては、例えば、硫化亜鉛、硫化カルシウム等の硫化物、あるいはアル ミン酸ストロンチウム等が知られている。外界の光とは、蓄光性物質を励起しう る波長の光を有するものであって、太陽光のほか各種照明等が該当する。
【0008】 この蓄光体は、上記蓄光性物質を、直接、樹脂中に練り込んでフィルム状、シ ート状に成形することで得ることが可能であり、単独で、あるいは、担体上に保 持して使用することができる。担体としては、紙、プラスチック、金属等の基板 が用いられる。その他、例えば、蓄光性物質を、溶剤、インクあるいは塗料等に 混合・分散したものを担体上に塗布することで、蓄光体を層状に形成して使用す ることも可能である。
【0009】 時刻表は、上記蓄光体上に直接表示して用いることもできるが、ダイヤ改正に より内容が変更となる機会が多いため、蓄光体ごと表示内容を変更すると、コス トが高くなる。そこで、蓄光体と時刻表とを別体にし、時刻表を取換可能にする と時刻表のみを取り替えるだけで継続使用が可能となる。さらに、蓄光体も単独 で取換可能とすれば、耐用年数経過後は速やかに新しいものに取り替えることが できる。
【0010】 蓄光体と時刻表とを別体にする場合、蓄光体は時刻表の内容が視認できればど の位置に設けることも可能である。例えば、蓄光体を時刻表の周囲に設け、時刻 表に照射した光の反射光により内容を視認したり、蓄光体の光をバックライトと して受ける透明体上に時刻表を表示し、透過した光により内容を視認することが できる。
【0011】 時刻表は、印刷やコピー複写等の手段によって、蓄光体や透明体上に表示され る。なお、時刻表の表示部分は、少なくとも蓄光材料層の光を遮り、視認できる 程度に着色し不透明であることが必要である。着色に際しては色を変えることに より他の時刻表との識別性を付与できる。
【0012】 ここで、透明体とは、蓄光体の光を透過しうるプラスチックやガラス等の材料 からなるもので、光を透過して時刻表の内容が視認できる範囲であれば半透明で あってもさしつかえない。また、形状もフィルム状のものから板状のものまで制 限なく使用できる。
【0013】 蓄光体の光をバックライトとして使用する場合、具体的には、蓄光体の外周縁 部に支持枠を取り付け、透明体を蓄光体と支持枠の間で着脱可能に支持する構造 とすることができる。このほか、蓄光体を担体上に形成し、担体と支持枠とを一 体的に形成してもよい。
【0014】 支持枠は、日中は外界の光を採光し、夜間には蓄光体からの光によって、時刻 表の内容が視認できる窓を有しており、蓄光体の外周縁部に取り付けられる。こ の支持枠と蓄光体との間には、時刻表を表示した透明体を着脱可能に支持できる 空間部が設けられている。
【0015】 さらに、担体を筒状、柱状、多面状等の立体的構造とし、担体上に形成された 蓄光体の少なくとも一部に時刻表を表示した時刻表を配置することにより広い範 囲にわたり存在を明らかにすることができる。その他、夜間標識や広告としても 使用することが可能であり、特に夜間光源の少ないバス停に取り付けると大きな 効果が得られる。
【0016】 また、蓄光性物質としてアルミン酸ストロンチウムを用いた場合、他の硫化物 等の蓄光性物質に比べ残光時間が長く、ほぼ一晩中表示内容を視認することがで きる。さらに、耐光性に優れるため、屋外での長期間の使用が可能となる。中で も、屋外に設置されることの多いバス停用時刻表示盤に使用するとその効果は大 である。
【0017】 以上説明したところの時刻表示盤は、バス停等屋外に限らず、駅等屋内にも設 置することができる。また、時刻表示盤はそれぞれの設置場所において、吊り下 げ、ビス止め、標識ポール部へのビス止め等の方法を用いて止着される。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、バス停標識1 に、本考案に係る時刻表示盤2を組み込んだ1実施例を示す斜視図であり、図2 は、時刻表示盤の要部拡大断面図である。
【0019】 時刻表示盤2は、担体である塩化ビニル板3と、塩化ビニル板上に形成される 蓄光体4と、蓄光体4の外周縁部に取り付けられるアルミニウム製支持枠5と、 時刻表を印刷した透明シート6とから構成されている。透明シート6は支持枠上 部に設けられた挿入口7より挿入し、支持枠5によって、着脱可能に支持される 。
【0020】 ここで用いる蓄光体4は、例えば、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレ ン等の原料樹脂と蓄光性物質を計量後、押出し成形機に投入し、成形機内で樹脂 を溶融するとともにスクリューの回転により蓄光性物質を均一に混合・分散し、 ノズルから押し出す際にシート状に成形して得ることができる。また、蓄光性物 質を、溶剤、インクあるいは塗料等に混合・分散した蓄光材料を紙、プラスチッ ク、金属等の基板上に塗布することで層状の蓄光体を得ることも可能である。
【0021】 本例においては、蓄光体4として、塩化ビニル板3に蓄光性物質を含有する塗 料を塗布することで層状としたものを用いているが、蓄光性物質の含有量は、蓄 光の効果とコストとを考慮して適宜変更することが可能である。なお、表示内容 の視認を容易にするために、塩化ビニル板3は、白色あるいは白色に近いものを 使用するのが望ましい。
【0022】 透明シート6としては塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボ ネート製等のプラスチックシートやガラス板が使用できる。この透明シート6の 表面に着色不透明インク等により時刻表を表示する。表示に際しては透明シート の蓄光材料層側の面に時刻表を記すことにより、透明シート自身を時刻表の保護 シートとすることができるが、必要に応じて、取付け枠の窓に透明な保護シート を設けることも可能である。
【0023】 この透明シート6は、支持枠上部の挿入口7から差し入れ、蓄光体と支持枠と の間で支持されるが、本例に限らず、例えば、支持枠を開閉式とすることも可能 である。
【0024】 また、蓄光体をアルミニウム製等の担体上に形成し、担体と支持枠とを一体的 に形成してもよい。
【0025】 上記構成の時刻表示盤の使用には、日中の光のエネルギーを採光窓より取り入 れて蓄積し、夜間に蓄積したエネルギーを光として放射するために、特別に電源 を必要とすることなく夜間表示が可能となる。
【0026】
【実施例】
以下、上記考案の実施の形態をさらに具体化した例を示す。
【0027】 すなわち、蓄光体として塩化ビニル板にアルミン酸ストロンチウムを主成分と する蓄光材料(根本特殊科学株式会社製 商品名 Lumi Nova)を0. 2mm厚みでスクリーン印刷したものを用いた。この蓄光体の前面に塩化ビニル 製の支持枠を取り付け、蓄光体と支持枠との間に、時刻表をコピー印刷したポリ エステル製透明シートを挿入し、バス停用時刻表示盤No.1を作成した。また 、硫化亜鉛を主成分とする蓄光材料を用い、同じ手順により時刻表示盤No.2 を作成した。この2種類の時刻表示盤を日没前3時間屋外に設置した後、日没後 の時刻表の視認性及び視認可能時間を測定した。
【0028】 その結果、夜間視認性については両者とも問題なく、蓄光体を用いたことによ る効果が認められた。しかし、視認可能時間については、曇天下でもNo.1が 8時間以上あったのに対し、No.2は1時間30分程度であった。
【0029】 さらに、耐光性として、各時刻表示盤の蓄光体を用い、300W高圧水銀灯を 照射後、残光輝度が20%以上低下する時間を測定した(D65標準光源200l x、4分照射、20分後の残光輝度を測定)。
【0030】 その結果、残光輝度(TOPCON BM−5 カラー輝度計にて測定)が2 0%低下するのに要した時間は、No.1が1000時間以上であったのに対し て、No.2は10時間であった。
【0031】 以上のことから、蓄光体を用いることにより時刻表の夜間視認が可能となり、 特に蓄光性物質としてアルミン酸ストロンチウムを用いた時刻表示盤は屋外使用 に対して十分な耐久性を有するものと推測される。
【0032】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案に係る時刻表示盤は、特別に電源を必要とするこ となく夜間表示が可能となる。また、時刻表のみを取り替えることにより、安価 で、かつ、容易に夜間表示が可能となる。特に、標識数が多く、保守管理者がい ない場合が多いバス停標識に使用すれば、電気エネルギーが不要となり、保守管 理コストも低減できるため、非常に有効である。
【0033】 また、アルミン酸ストロンチウムを蓄光体に使用することにより時刻表示盤の 耐久性が向上するとともに、長時間の夜間表示が可能となる。
【0034】 さらに、時刻表示盤は平面状だけでなく、円柱状や多角柱状、多面状等の立体 的構造として設置場所に取り付けることで、広い範囲にわたり存在を明らかにす ることができる。その他、夜間標識や広告としても使用することが可能であり、 特に夜間光源の少ないバス停に取り付けると大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施の形態を示した時刻表示盤の
斜視図
【図2】時刻表示盤の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 バス停標識 2 時刻表示盤 3 塩化ビニル板 4 蓄光体 5 支持枠 6 透明シート 7 挿入口

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄光体を光源として、夜間、時刻表の視
    認を可能としたことを特徴とする時刻表示盤。
  2. 【請求項2】 蓄光体と、蓄光体の光をバックライトと
    して受ける透明体上に表示した時刻表とからなる時刻表
    示盤。
  3. 【請求項3】 透明体、蓄光体の少なくとも一方が取換
    可能である請求項2記載の時刻表示盤。
  4. 【請求項4】 蓄光体と、時刻表を表示した透明体と、
    透明体の支持枠とからなり、支持枠が蓄光体の外周縁部
    に取り付けられ、透明体が蓄光体と支持枠の間で着脱可
    能に支持されている時刻表示盤。
  5. 【請求項5】 蓄光体が担体上に形成されていることを
    特徴とする請求項2、3または4記載の時刻表示盤。
  6. 【請求項6】 担体を筒状、柱状、多面状等の立体的構
    造とし、担体上に形成された蓄光体の少なくとも一部に
    時刻表を表示した透明体を配置した請求項5記載の時刻
    表示盤。
  7. 【請求項7】 時刻表が透明体の裏面側に表示された請
    求項3、4、5または6記載の時刻表示盤。
  8. 【請求項8】 蓄光体に含有される蓄光性物質が、アル
    ミン酸ストロンチウムであることを特徴とする請求項
    4、5、6または7記載の時刻表示盤。
  9. 【請求項9】 蓄光性物質としてアルミン酸ストロンチ
    ウムを含有する蓄光体と、バスの運行時刻表を表示した
    透明体と、透明体の支持枠とを備え、支持枠が蓄光体の
    外周縁部に取り付けられ、透明体が蓄光体と支持枠の間
    で着脱可能に支持されている時刻表示盤。
JP1995008138U 1995-08-04 1995-08-04 時刻表示盤 Expired - Lifetime JP3021287U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3373731B2 (ja) 1996-06-07 2003-02-04 美濃窯業株式会社 発光性骨材及び該発光性骨材の製造方法
JP2005049602A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 掲示板

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