JP3020902B2 - 脱水・乾燥装置 - Google Patents

脱水・乾燥装置

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JP3020902B2
JP3020902B2 JP9260740A JP26074097A JP3020902B2 JP 3020902 B2 JP3020902 B2 JP 3020902B2 JP 9260740 A JP9260740 A JP 9260740A JP 26074097 A JP26074097 A JP 26074097A JP 3020902 B2 JP3020902 B2 JP 3020902B2
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康介 千葉
斎藤  弘
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株式会社 ビーエス
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道中の活性汚
泥、無機物、コロイド状物質、食品、薬草等の原料を脱
水・乾燥する装置に関するものである。
【従来の技術】従来、汚泥を脱水・乾燥するには、真空
脱水機やベルトプレス式脱水機等により機械的に脱水し
て汚泥のケーキを得た後に、このケーキを撹拌機付回転
ドラム式乾燥機やパドル式乾燥機等により乾燥する方法
が知られている。真空脱水機では、ドラム内を300〜
600mmHgに減圧した状態で、このドラムの下部を
汚泥に浸漬すると、ドラムの濾布の下面にケーキ層が形
成され(吸着)、このドラムが回転することにより上記
ケーキ層が空気中で脱水され、更に脱水されたケーキを
濾布から剥離することにより汚泥の脱水が行われる。ま
たベルトプレス式脱水機では、濾布を走行させながら、
濾布上に高分子凝集剤により形成された粗大なフロック
を重力脱水する。次に上下対向のプレスローラ及び濾布
からなるくさび状空間に汚泥を挟んで徐々に脱水する。
更にケーキを上下濾布に挟んだまま剪断及び加圧を繰返
し、脱水を完了する。脱水ケーキはスクレーパにより濾
布から剥離される。また撹拌機付回転ドラム式乾燥機で
は、汚泥がドラム内のリフタにより掻き上げ及び落下を
繰返しながら乾燥される。汚泥の落下時に破砕撹拌翼に
より破砕され、細粒化されて乾燥が促進される。更にパ
ドル式乾燥機では、キャリヤガス(空気)により機内で
発生した蒸気を除湿器で冷却除去し、再加熱して機内に
供給する。回転軸に設けた中空加熱体及び加熱ジャケッ
ト付トラフの両方に蒸気又は熱媒油を供給し、汚泥を撹
拌しながら間接加熱する。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の汚
泥の脱水・乾燥装置では、脱水装置と乾燥装置が別個に
設けられ、比較的広い設置スペースを必要とする不具合
があった。また、上記従来の脱水装置では、ケーキ含水
率が75〜85%と未だ多くの水分を含む。この結果、
所定の含水率の乾燥ケーキを得るために、従来の乾燥装
置のエネルギ消費量が極めて大きくなり、エネルギ効率
が悪い問題点があった。本発明の目的は、比較的小さい
スペースに設置でき、かつエネルギ消費量を低減するこ
とによりエネルギ効率を向上できる脱水・乾燥装置を提
供することにある。
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図7に示すように、原料28をベルトコンベヤ
6及びプレスローラ7により圧縮しかつ超音波発生装置
8によりプレスローラ7に超音波振動を付与して原料2
8中の水分を飛散させることにより脱水する脱水装置2
と、飛散した水分を吸収・放散させる乾燥空気を発生す
る乾燥空気発生装置3とを備えた脱水・乾燥装置であ
る。その特徴ある構成は、ベルトコンベヤ6が、ロアプ
ーリ12に掛け渡された無端のロアメッシュベルト13
を有し一端上面に供給された原料28を他端に向って搬
送するロアベルトコンベヤ11と、アッパプーリ16に
掛け渡された無端のアッパメッシュベルト17を有しロ
アベルトコンベヤ11の上方に対向して設けられロアメ
ッシュベルト13上の原料28をロアメッシュベルト1
3及びアッパメッシュベルト17により挟持して搬送す
るアッパベルトコンベヤ14とを備え;プレスローラ7
が、ロアメッシュベルト13のアッパメッシュベルト1
7に対向する上側ベルト部13aの下面に当接するよう
に所定の間隔をあけて配設された複数のロアプレスロー
ラ31,32と、アッパメッシュベルト17のロアメッ
シュベルト13に対向する下側ベルト部17aの上面に
当接するように又は下側ベルト部17aを介さずに複数
のロアプレスローラ31,32に対向して配設されロア
プレスローラ31,32とともに上側ベルト部13a及
び下側ベルト部17a間又は上側ベルト部13a上の原
料28を圧縮する複数のアッパプレスローラ41,42
とを備え;超音波発生装置8が、複数のロアプレスロー
ラ31,32のうち少なくとも上側ベルト部13aの上
流側のロアプレスローラ31,32に設けられロアプレ
スローラ31,32及び上側ベルト部13aを介して原
料28に超音波振動を付与して原料28中の水分を飛散
させるロアトランスジューサ33と、複数のアッパプレ
スローラ41,42のうち少なくとも上側ベルト部13
aの上流側のアッパプレスローラ41,42に設けられ
アッパプレスローラ41,42及び下側ベルト部17a
を介して又はアッパプレスローラ41,42のみを介し
て原料28に超音波振動を付与して原料28中の水分を
飛散させるアッパトランスジューサ34とを備えたとこ
ろにある。この請求項1に記載された脱水・乾燥装置で
は、先ずベルトコンベヤ6が原料28を搬送し、プレス
ローラ7がコンベヤ6を介して原料28を圧縮する。次
に超音波発生装置8が原料28に超音波振動を付与して
原料28中の水分を飛散させ、乾燥空気発生装置3が発
生した乾燥空気が原料28中を通過して上記飛散した水
分を吸収・放散させる。またロアメッシュベルト13の
上側ベルト部13a上に供給された原料28はロアメッ
シュベルト13及びアッパメッシュベルト17により挟
持された状態又はアッパメッシュベルト17がなくロア
メッシュベルト13上に載った状態で、ロアプレスロー
ラ31,32及びアッパプレスローラ41,42により
圧縮されて水分が除去される。このときロアプレスロー
ラ31,32及びアッパプレスローラ41,42間の原
料28にはロアトランスジューサ33及びアッパトラン
スジューサ34により超音波振動が付与されて原料28
中の水分が飛散する。請求項に係る発明は、請求項
係る発明であって、更に図1に示すように、複数のロ
アプレスローラ31,32間又は複数のアッパプレスロ
ーラ41,42間のいずれか一方に原料28に向って複
数の噴射ノズル67が配設され、複数の噴射ノズル67
から原料28に向って乾燥空気を噴射することにより原
料28から飛散した水分を放散するように構成されたこ
とを特徴とする。この請求項に記載された脱水・乾燥
装置では、ロアトランスジューサ33及びアッパトラン
スジューサ34により超音波振動が付与されて原料28
中から飛散した水分は噴射ノズル67から噴射された乾
燥空気により吸収・放散される。請求項に係る発明
は、請求項1又は2に係る発明であって、更に図12又
は図13に示すように、複数のロアプレスローラ31,
32のうちロアトランスジューサの設けられていない複
数のロアプレスローラ32と、これらのロアプレスロー
ラ32に対向して設けられ原料28に直接又は下側ベル
ト部を介して圧接されかつアッパトランスジューサ34
が設けられていないアッパプレスローラ42との間に、
原料28を加熱する通電加熱装置91、誘導加熱装置1
01又は誘電加熱装置が設けられたことを特徴とする。
この請求項に記載された脱水・乾燥装置では、原料2
8がロアプレスローラ32及びアッパプレスローラ42
により圧縮されると同時に、通電加熱装置91、誘導加
熱装置101又は誘電加熱装置により直接又は間接的に
加熱されて原料28中の水分が更に蒸発する。請求項
に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、更
に図14に示すように、ロアメッシュベルト13の上側
ベルト部13aのうちロアトランスジューサが設けられ
ていないロアプレスローラ32が当接する上側ベルト部
13aがオーブン22により覆われ、このオーブン22
にマイクロ波発生装置111が接続され、このマイクロ
波発生装置111が発生したマイクロ波がオーブン22
内に導入されて上側ベルト部13a上の原料28が加熱
されるように構成されたことを特徴とする。この請求項
に記載された脱水・乾燥装置では、オーブン22内に
搬送された原料28がロアプレスローラ32及びアッパ
プレスローラ42により圧縮されると同時に、マイクロ
波発生装置111にて発生されかつオーブン22内に導
入されたマイクロ波により加熱されるので、原料28中
の水分が蒸発する。請求項に係る発明は、請求項1な
いしいずれかに係る発明であって、更に図1に示すよ
うに、ロアメッシュベルト13のうちアッパメッシュベ
ルト17より下流側に延びて設けられた上側ベルト部1
3aの上方に配設され乾燥空気を上側ベルト部13a上
の原料28に導くように整流するアッパ整流部材46a
と、上側ベルト部13aの下方に配設され原料28を通
過した空気を整流するロア整流部材46bとを有するこ
とを特徴とする。この請求項に記載された脱水・乾燥
装置では、請求項1ないしいずれかに記載された装置
により脱水・乾燥された原料28を更に乾燥するため
に、この原料28に乾燥空気を導くときに、この乾燥空
気がアッパ整流部材46a及びロア整流部材46bによ
り整流されるので、乾燥した原料28が舞い上がること
はない。
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図7に示すように、
本発明の脱水・乾燥装置1は原料28を圧縮しかつ原料
28中の水分を飛散することにより脱水する脱水装置2
と、乾燥空気を発生しかつこの乾燥空気により上記飛散
した水分を吸収・放散させる乾燥空気発生装置3(図
7)とを備える。脱水装置2は水分を含む原料28をベ
ルトコンベヤ6及びプレスローラ7により圧縮し、かつ
超音波発生装置8によりプレスローラ7に超音波振動を
付与して原料28中の水分を飛散させるように構成され
る。ベルトコンベヤ6は図1に詳しく示すように、ロア
プーリ12に掛け渡された無端のロアメッシュベルト1
3を有するロアベルトコンベヤ11と、アッパプーリ1
6に掛け渡された無端のアッパメッシュベルト17を有
しかつロアベルトコンベヤ11の上方にこのコンベヤ1
1に対向して設けられたアッパベルトコンベヤ14とを
有する。アッパメッシュベルト17の全長はロアメッシ
ュベルト13より短く形成され、アッパベルトコンベヤ
14はロアベルトコンベヤ11の上流側に設けられる。
ロアメッシュベルト13及びアッパメッシュベルト17
は植物繊維、化学繊維、金属繊維等を織ることにより形
成され、水分及び空気が通過可能に構成される。ロアベ
ルトコンベヤ11は第1脚部18a上に固着されかつ上
面が開放されたケース19に収容され、アッパベルトコ
ンベヤ14は下部が上記ケース19に挿入された第1ハ
ウジング21に収容される(図1及び図4)。第1ハウ
ジング21の下端は第2脚部18bを介してケース19
に固定される。ロアプーリ12はケース19に回転可能
に取付けられた単一の駆動プーリ12a及び複数の従動
プーリ12bを有し、駆動プーリ12aはケース19に
固定されたロアモータ12cによりチェーン、ベルト又
はギヤ等を介して駆動される(図1)。またアッパプー
リ16は第1ハウジング21に回転可能に取付けられた
単一の駆動プーリ16a及び複数の従動プーリ16bを
有し、駆動プーリ16aは第1ハウジング21に固定さ
れたアッパモータ16cによりギヤ、チェーン又はベル
ト等を介して駆動される。図1の符号12d及び16d
はロアメッシュベルト13及びアッパメッシュベルト1
7の弛みをそれぞれ防止するロアテンショナ及びアッパ
テンショナである。ロアベルトコンベヤ11の一端、即
ち上流端の上方にはホッパ24が設けられ、このホッパ
24の下端には原料供給量調整装置26が設けられる
(図1)。また原料供給量調整装置26の下方には原料
供給厚さ均し装置27が設けられる(図1〜図3)。ホ
ッパ24には原料28が貯留される。原料28として
は、有機廃棄物、無機物、コロイド状物質、食品、薬草
等が挙げられ、有機廃棄物としては、し尿を含む汚水中
の活性汚泥や、家庭の台所から排出される生ゴミや、青
果市場・魚市場から排出される野菜屑・魚肉屑や、農家
から排出されるわら・籾殻や、製材業者から排出される
木屑や、家畜業者から排出される家畜糞尿や、その他枯
葉・ピートモス等がある。上記活性汚泥は粉砕機を介さ
ずに直接ホッパに供給されるが、生ゴミ等は粉砕機を介
してホッパに供給される。原料供給量調整装置26はホ
ッパ24の下端に取付けられ上下動することによりホッ
パ24の下端の開口面積を変更可能な弁体26aと、こ
の弁体26aを上下方向に駆動する弁体用シリンダ26
bとを有する(図1)。また原料供給厚さ均し装置27
はホッパ24の下端から落下した原料28を受ける小型
ホッパ27aと、この小型ホッパ27aの下部を収容す
るように設けられた漏斗27bと、小型ホッパ27aの
下端に所定のギャップをあけて回転可能に設けられた一
対の押出しローラ27c,27dとを有する(図1〜図
3)。一対の押出しローラ27c,27dは回転機構2
7eにより互いに逆方向、即ち図2の実線矢印の方向に
回転するように構成され、均し装置27全体はローリン
グ機構27fにより破線矢印の方向にローリングするよ
うに構成される。プレスローラ7はロアメッシュベルト
13のアッパメッシュベルト17に対向する上側ベルト
部13aの下面に所定の間隔をあけて配設された複数の
第1ロアプレスローラ31と、アッパメッシュベルト1
7のロアメッシュベルト13に対向する下側ベルト部1
7aの上面に上記複数の第1ロアプレスローラ31に対
向して配設された複数の第1アッパプレスローラ41と
を備える(図1及び図4)。第1ロアプレスローラ31
は上側ベルト部13aの下面に当接し、第1アッパプレ
スローラ41は第1シリンダ51(図4)により下側ベ
ルト部17aを押下げるように構成される。第1ロアプ
レスローラ31は上側ベルト部13aの上流部とともに
第1ハウジング21に収容され、両端が第1ハウジング
21に取付けられた軸31aと、軸31aにニードル軸
受31bを介して回転可能に嵌入されたローラ本体31
cとを有する(図4)。また第1アッパプレスローラ4
1は両端が第1シリンダ51を介して第1ハウジング2
1に取付けられた軸41aと、軸41aにニードル軸受
41bを介して回転可能に嵌入されたローラ本体41c
とを有する。第1シリンダ51は液体圧式又は気体圧式
のシリンダであり、軸41aの両端は上記第1シリンダ
51のピストンロッド51aの先端にリング41dを介
して取付けられる。なお、第1アッパプレスローラを第
1シリンダではなく、圧縮コイルばねや引っ張りコイル
ばね等の弾性体により押下げるように構成してもよい。
また、第1ロアプレスローラ及び第1アッパプレスロー
ラは軸とローラ本体を一体的に形成し、軸を第1ハウジ
ング又は第1シリンダに軸受を介して回転可能に取付け
るように構成してもよい。超音波発生装置8は第1ロア
プレスローラ31の両端と第1ハウジング21との間に
設けられたロアトランスジューサ33と(図1、図4及
び図6)、第1アッパプレスローラ41の両端とブラケ
ット37との間に設けられたアッパトランスジューサ3
4とを備える(図1、図4及び図5)。ロアトランスジ
ューサ33及びアッパトランスジューサ34は同一に構
成され、一対の腕部33a,33b,34a,34bを
有する略逆U字状の磁わい型のフェライト振動子33
c,34cと、一対の腕部33a,33b,34a,3
4b間に挿入されたバイアス用磁石33d,34dと、
一対の腕部33a,33b,34a,34bに巻回され
たコイル33e,34eと、フェライト振動子33c,
34cの先端に固着された超音波収束部材33f,34
fとを有する(図5及び図6)。超音波収束部材33
f,34fはアルミニウム、チタン、銅、砲金、真鍮等
によりエクスポーネンシャルホーンやその他の関数ホー
ンの外形と同一形状に形成され、フェライト振動子33
c,34cの先端に通常のホーンとは逆向きに固着され
る。ロアトランスジューサ33のフェライト振動子33
cの基端はブラケット36を介して第1ハウジング21
に取付けられ、超音波収束部材33fの先端はカプラ3
3gを介して軸31aに接触する(図4及び図6)。ま
たアッパトランスジューサ34のフェライト振動子34
cの基端はブラケット37を介してリング41dに取付
けられ、超音波収束部材34fの先端はカプラ34gを
介して軸41aに接触する(図4及び図5)。コイル3
3e,34eは出力回路35a、超音波発振回路35b
及び電源回路35cを介して交流電源にそれぞれ接続さ
れ、出力回路35aには出力調整器35dが接続され
る。上記超音波発振回路35b及び出力回路35aによ
りコイル33e及び34eへの発振周波数及び出力がそ
れぞれ調整可能に構成される。なお、この実施の形態で
は、フェライト振動子を用いたが、ニッケルやアルフェ
ロ合金の薄板を熱処理して絶縁処理した後に積層した金
属振動子を用いてもよく、また磁わい型の振動子ではな
く、チタン酸バリウム磁器やチタン酸ジルコン酸鉛磁器
等により形成された電わい型の振動子を用いてもよい。
乾燥空気発生装置3は第1及び第2乾燥空気発生装置6
1,62を備える(図7及び図8)。第1乾燥空気発生
装置61の吹出口は第1ハウジング21の上端に形成さ
れた第1乾燥空気入口21aにアッパダクト38を介し
て接続され、第1乾燥空気発生装置61の吸入口は第1
ハウジング21の下部に形成された第1湿り空気出口2
1bにロアダクト39を介して接続される(図1及び図
7)。第1乾燥空気発生装置61は図8に詳しく示すよ
うに、ロアダクト39に設けられたブロア63と、ロア
ダクト39の下流端が下部に接続された水分結露部64
と、この水分結露部64の上端に連結ダクト65を介し
て接続された水分吸着部66とを有する。水分結露部6
4は筒体64aに収容される。筒体64aの上部には冷
却水等の冷媒が通過する熱交換器64bが設けられ、こ
の熱交換機64bの下方には熱交換器64bで結露した
水を受ける水受け具64cが設けられる。水受け具64
cに落下した水はドレンパイプ64dから排出される。
また筒体64aの熱交換器64bの上方には多数の小孔
を有しオゾン化空気を噴射可能なパイプ64eが水平に
挿入され、このパイプ64eの基端には上記オゾン化空
気を発生するオゾナイザ64fが設けられる。筒体64
aに導入された空気にオゾンを混合するのは上記空気を
消臭・殺菌するためである。筒部64aの下端には新し
い空気を吸入する吸気口64gが設けられ、筒部64a
の下部側面には筒部64a内の空気を排出する排気口6
4hが設けられる。吸気口64g及び排気口64hには
これらを開閉するダンパ64i,64jがそれぞれ設け
られる。また筒部64aの下部にはフィルタ64k及び
ヒータ64mが設けられ、吸気口64gから吸入された
新しい空気を清浄・加熱するように構成される。水分吸
着部66は下部に連結ダクト65が接続され上端にアッ
パダクト38が接続された直立の乾燥筒66aと、上部
が乾燥筒66aの上部にアッパ通路66bを介して接続
されかつ下端が乾燥筒66aの下端にロア通路66cを
介して接続されたリサイクルタワー66dとにより構成
される。乾燥筒66a及びタワー66d内には水分を吸
着するモレキュラシーブ等の吸着剤(図示せず)が収容
される。乾燥筒66a内には複数の翼66eが突設さ
れ、タワー66d内には回転スクリュー式の吸着剤上昇
手段66fが設けられる。またアッパ通路66bにはタ
ワー66dの上端に達した吸着剤を乾燥筒66aに供給
するアッパ搬送手段66gが設けられ、ロア通路66c
には乾燥筒66aの底部に落下した吸着剤をタワー66
dの底部に供給するロア搬送手段66hが設けられる。
乾燥筒66aの下部に水分結露部64から連結ダクト6
5を介して供給された空気は上記乾燥筒66aを落下す
る吸着剤の粒子と接触することにより乾燥され、アッパ
ダクト38を介して第1ハウジング21の上端及び後述
する第2及び第3ハウジング22,23の上端に供給さ
れるように構成される。この乾燥空気の露点温度は−2
0〜−60℃であることが好ましい。一方、乾燥筒66
aの底部に落下した吸着剤はロア搬送手段66hにより
タワー66dの底部に供給され、このタワー66d内の
吸着剤上昇手段66fによりタワー66d内を上昇しな
がらタワー66d外周面のヒータ66iにより加熱され
て水分を放出するように構成される。またタワー66d
の下部には吸着剤を乾燥するエアが導入されるエア入口
66jが設けられ、タワー66dの上部には吸着剤から
放出された水分を含むエアが排出されるエア出口66k
が設けられる。図8の符号66mはアッパダクト38に
送出される乾燥空気を暖めるヒータであり、図7及び図
8の符号66nはダンパである。第2乾燥空気発生装置
62の発生した乾燥空気は複数の第1アッパプレスロー
ラ41間に原料28に向って配設された複数の噴射ノズ
ル67に供給される(図1及び図7)。これらのノズル
67の先端である吐出口は下側ベルト部17aの幅方向
に扁平に延びて形成される。第2乾燥空気発生装置62
は図7に詳しく示すように、コンプレッサ62aと、こ
のコンプレッサ62aにミストフィルタ62b、温度調
整器62c、エアフィルタ62d、第1湿度センサ62
e及び第1切換弁62fを介して下端が接続された第1
及び第2乾燥筒62g,62hとを有する。第1及び第
2乾燥筒62g,62h内には第1及び第2ヒータ62
i,62jがそれぞれ設けられ、かつ吸湿剤(図示せ
ず)がそれぞれ充填される。コンプレッサ62aにより
導入された空気中の水分は吸湿剤に吸着し、ヒータ62
i,62jは吸湿剤を高温にすることによりその吸湿能
力を強化するように構成される。第1及び第2乾燥筒6
2g,62hの上端は第2切換弁62k、第2湿度セン
サ62m、オゾナイザ62n及び第1流量調整弁62p
を介して噴射ノズル67に接続される。コンプレッサ6
2aにより導入された空気は第1及び第2湿度センサ6
2e,62mの検出出力に基づいて第1及び第2切換弁
62f,62kを切換えることにより第1及び第2乾燥
筒62g,62hのいずれか一方で乾燥されるように構
成される。例えば、第1乾燥筒62gが乾燥処理を行っ
ている間、第1乾燥筒62gから第2流量調整弁62q
を介して一部の乾燥空気が第2乾燥筒62hに送られ、
この乾燥空気により第2乾燥筒62h内の吸湿剤が乾燥
され、更に第2乾燥筒62h内を通過した空気は第2電
磁弁62r、第3湿度センサ62s及びサイレンサ62
tを介して大気に放出されるようになっている。図7の
符号62uは第3電磁弁である。噴射ノズル67に供給
される乾燥空気の露点温度は−40〜−70℃であるこ
とが好ましい。なお、上記第1及び第2乾燥空気発生装
置として、分離膜により空気から水分を分離する装置、
乾燥筒に充填された吸着剤のみより水分を分離する装
置、或いは熱交換器のみにより水分を分離する装置等を
用いてもよい。また、第1乾燥空気入口を第1ハウジン
グの下部に設け、第1湿り空気出口を第1ハウジングの
上部に設けた場合には、複数の噴射ノズルは複数の第1
ロアプレスローラ間に原料に向って配設される。ロアメ
ッシュベルト13の上側ベルト部13aの中流部は第2
ハウジング22により覆われる(図1及び図9)。第2
ハウジング22の下部はケース19に挿入され、第2ハ
ウジング22の下端は第3脚部18c(図9)によりケ
ース19に固定される。上側ベルト部13aの下面には
複数の第2ロアプレスローラ32が所定の間隔をあけて
配設され、これらの第2ロアプレスローラ32は上側ベ
ルト部13aの下面に当接する。また上側ベルト部13
aの上方には複数の第2アッパプレスローラ42が上記
複数の第2ロアプレスローラ32に対向して配設され、
これらの第2アッパプレスローラ42は第2シリンダ5
2により上側ベルト部13a上の原料28を押下げるよ
うに構成される(図9)。第2ロアプレスローラ32及
び第2アッパプレスローラ42は第1ロアプレスローラ
31及び第1アッパプレスローラ41と同様に原料28
を圧縮するプレスローラ7の構成部品であるが、第1ロ
アプレスローラ31及び第1アッパプレスローラ41よ
り一回り大きく形成される。第2ロアプレスローラ32
は両端が第2ハウジング22に取付けられた軸32a
と、軸32aにニードル軸受32bを介して回転可能に
嵌入されたローラ本体32cとを有する。また第2アッ
パプレスローラ42は両端が第2シリンダ52を介して
第2ハウジング22に取付けられた軸42aと、軸42
aにニードル軸受42bを介して回転可能に嵌入された
ローラ本体42cとを有する。第2シリンダ52は第1
シリンダ51より押下げ力の大きい大型のシリンダであ
り、軸42aの両端は上記第2シリンダ52のピストン
ロッド52aの先端にリング42dを介して取付けられ
る。なお、第2アッパプレスローラを第2シリンダでは
なく、圧縮コイルばねや引っ張りコイルばね等の弾性体
により押下げるように構成してもよい。また、第2ロア
プレスローラ及び第2アッパプレスローラは軸とローラ
本体を一体的に形成し、軸を第2ハウジング又は第2シ
リンダに軸受を介して回転可能に取付けるように構成し
てもよい。第2ロアプレスローラ32の両端と第2ハウ
ジング22との間には第1ロアプレスローラ31の両端
と第1ハウジング21との間に設けられたロアトランス
ジューサ33と同一のロアトランスジューサ33が設け
られ、第2アッパプレスローラ42の両端とブラケット
44との間には第1アッパプレスローラ41の両端とブ
ラケット37との間に設けられたアッパトランスジュー
サ34と同一のアッパトランスジューサ34が設けられ
る(図1及び図9)。また第2ハウジング22の上端に
形成された第2乾燥空気入口22aはアッパダクト38
に接続され、第2ハウジング22の下部に形成された第
2湿り空気出口22bはロアダクト39に接続される
(図1)。複数の第2ロアプレスローラ32間には原料
28に向って複数の噴射ノズル67が配設される。これ
らのノズル67は複数の第1ロアプレスローラ31間に
配設された複数の噴射ノズル67と同一に構成され、ノ
ズル67の基端は図示しないが第2乾燥空気発生装置6
2に接続される。図9の符号43はロアトランスジュー
サ33を第2ハウジング22に取付けるためのブラケッ
トである。なお、第2乾燥空気入口を第2ハウジングの
下部に設け、第2湿り空気出口を第2ハウジングの上部
に設けた場合には、複数の噴射ノズルは複数の第2ロア
プレスローラ間に原料に向って配設される。また、第2
アッパベルトコンベヤを第1ハウジング内のみではなく
第2ハウジング内まで延びて設けてもよい。ロアメッシ
ュベルト13の上側ベルト部13aの下流部は第3ハウ
ジング23により覆われる(図1)。第3ハウジング2
3の下部はケース19に挿入され、第3ハウジング23
の下端は図示しないがケース19に取付けられる。第3
ハウジング23の上端に形成された第3乾燥空気入口2
3aはアッパダクト38に接続され、第3ハウジング2
3の下部に形成された第3湿り空気出口23bはロアダ
クト39に接続される。また第3ハウジング23内には
ロアメッシュベルト13の上側ベルト部13aの上方及
び下方にアッパ整流部材46a及びロア整流部材46b
が配設され、これらの整流部材46a,46bにより整
流乾燥装置46が構成される。アッパ整流部材46aは
第3乾燥空気入口23aから供給された乾燥空気を上側
ベルト部13a上の原料28に導くように整流し、ロア
整流部材46bは原料28を通過した湿り空気を整流す
るように構成される。アッパ整流部材46a及びロア整
流部材46bは複数の平板を平行に配設することにより
形成されるが、複数の平板を格子状に配設することによ
り形成しても、或いは鋳造、板金、押出し成形、射出成
形等によりハニカム状に形成してもよい。またロアメッ
シュベルト13の上側ベルト部13aの上流端と、第1
及び第2ハウジング21,22間と、第2及び第3ハウ
ジング22,23間と、上側ベルト部の下流端とには、
上側ベルト部13a上のそれぞれの位置で原料28に含
まれる含水率を検出する第1水分センサ48と、第2水
分センサ(図示せず)と、第3水分センサ(図示せず)
と、第4水分センサ49とがそれぞれ設けられる(図
1)。これらのセンサ48,49は誘電率又はマイクロ
波を利用したセンサであり、誘電率等の変化により原料
28の含水率を検出可能に構成される。また図示しない
が第1〜第3乾燥空気入口21a〜23aにはダンパ、
温度センサ及び湿度センサがそれぞれ設けられ、第1〜
第3湿り空気出口21b〜23bには温度センサ及び湿
度センサがそれぞれ設けられる。更に図1の符号71は
アッパメッシュベルト17に付着した原料28を掻き落
とす第1スクレーパであり、符号72はロアメッシュベ
ルト13に付着した原料28を掻き取る第2スクレーパ
であり、符号73は第1〜第3ハウジング21〜23の
下端にそれぞれ設けられた排水口である。また第1〜第
3乾燥空気入口21a〜23aにはダンパ21c〜23
cがそれぞれ設けられる。このように構成された脱水・
乾燥装置の動作を説明する。先ずホッパ24に原料2
8、この実施の形態では活性汚泥が貯留され、この原料
28は原料供給量調整装置26により供給量が調整され
て原料供給厚さ均し装置27の小型ホッパ27aに落下
する。原料供給厚さ均し装置27の小型ホッパ27aに
落下した原料28は一対の押出しローラ27c,27d
により押出される。このとき均し装置27全体が図2の
破線矢印の方向にローリングするので、ロアメッシュベ
ルト13の上側ベルト部13a上にほぼ一定の厚さに供
給される。上側ベルト部13a上に供給された原料28
は第1水分センサ48により含水率が測定される。第1
水分センサ48が検出する含水率は80〜90%であ
る。ロアベルトコンベヤ11により第1ハウジング21
内に搬送された原料28はロアメッシュベルト13及び
アッパメッシュベルト17により挟持され、かつ第1ロ
アプレスローラ31及び第1アッパプレスローラ41に
より圧縮されて水分が除去される。このとき第1ロアプ
レスローラ31及び第1アッパプレスローラ41間の原
料28にはロアトランスジューサ33及びアッパトラン
スジューサ34により超音波振動が付与されて原料28
中の水分が飛散する。この超音波振動の周波数は28〜
60kHzの範囲内にあることが好ましく、水分を飛散
させる場合には28.40kHzであることが更に好ま
しい。この飛散した水分は第1乾燥空気入口21aから
供給された乾燥空気及び噴射ノズル67から噴射された
乾燥空気により吸収・放散された後、第1湿り空気出口
21bから排出される。この結果、第1及び第2ハウジ
ング21,22間に設けられた第2水分センサ(図示せ
ず)が検出する原料28の含水率は40〜60%に減少
する。次にロアベルトコンベヤ11により第2ハウジン
21グ内に搬送された原料28は大型の第2ロアプレス
ローラ32及び第2アッパプレスローラ42により圧縮
されて水分が更に除去される。このとき第2ロアプレス
ローラ32及び第2アッパプレスローラ42間の原料2
8にはロアトランスジューサ33及びアッパトランスジ
ューサ34により超音波振動が付与されて原料28中の
水分が飛散する。この飛散した水分は第2乾燥空気入口
22aから供給された乾燥空気及び噴射ノズル67から
噴射された乾燥空気により吸収・放散された後、第2湿
り空気出口22bから排出される。この結果、第2及び
第3ハウジング22,23間に設けられた第3水分セン
サ(図示せず)が検出する原料28の含水率は35〜5
0%に減少する。更にロアベルトコンベヤ11により第
3ハウジング23内に原料28が搬送されると、この原
料28を第3乾燥空気入口23aから供給された乾燥空
気が通過するので、原料28は更に乾燥される。このと
き上記乾燥空気はアッパ整流部材46a及びロア整流部
材46bにより整流されるので、乾燥した原料28が舞
い上がることはない。ロアベルトコンベヤ11により搬
送されて第3ハウジング23から出た原料28は第2水
分センサ49により含水率が測定された後にバケット5
3に収容される。第4水分センサ49の検出する含水率
は10〜40%である。なお、原料28の供給量や、コ
ンベヤ11,14のベルトの速度や、乾燥空気の供給
量、温度及び湿度等は第1〜第4水分センサ48,49
の検出出力に基づいて図示しないコントローラにより制
御され、本発明の脱水・乾燥装置10にて処理された原
料28は発酵等の後処理に最適な含水率となる。また、
第1ハウジング内の脱水・乾燥装置のみで所定の含水率
の原料が得られれば、図10の一点鎖線で示すようにこ
の原料は第2及び第3ハウジング内で脱水・乾燥処理さ
れずに排出される。更に、第1及び第2ハウジング内の
脱水・乾燥装置のみで所定の含水率の原料が得られれ
ば、図10の破線で示すようにこの原料は第3ハウジン
グ内で乾燥処理されずに排出される。図11は本発明の
第2の実施の形態を示す。図11において図8と同一符
号は同一部品を示す。この実施の形態では、第1ロアプ
レスローラ31のローラ本体31cの外周面にロアトラ
ンスジューサ33がカプラ81を介して接触するように
構成される。また図示しないが第2ロアプレスローラの
ローラ本体の外周面にロアトランスジューサがカプラを
介して接触するように構成してもよく、第1及び第2ア
ッパプレスローラのローラ本体の外周面にアッパトラン
スジューサがカプラを介して接触するように構成しても
よい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成され
る。このように構成された脱水・乾燥装置では、超音波
振動がカプラ81を介してローラ本体31cに直接付与
されることを除いて、上記第1の実施の形態の動作と同
様であるので、繰返しの説明を省略する。図12は本発
明の第3の実施の形態を示す。図12において図1と同
一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、第2ロ
アプレスローラ32及び第2アッパプレスローラ42に
ロアトランスジューサ及びアッパトランスジューサが設
けられず、これらのローラ本体32c,42c間に通電
加熱装置91が設けられる。この通電加熱装置91は直
流電源又は交流電源を有し、これらの電源のいずれかが
第2アッパプレスローラ42のローラ本体42cに集電
ブラシ91aを介して電気的に接続され、第2ロアプレ
スローラ32のローラ本体32cが集電ブラシ91bを
介して接地される。この場合、第2アッパプレスローラ
42のローラ本体42cは第2ハウジング(図示せず)
に電流が流れるのを防止するために絶縁される。また交
流電流を流すための交流電源の周波数は50Hz又は6
0Hzの商用周波数でも、或いは20kHz〜400k
Hzの高周波でもよい。上記以外は第1の実施の形態と
同一に構成される。このように構成された脱水・乾燥装
置では、第2ハウジング内に搬送された原料28が第2
ロアプレスローラ32及び第2アッパプレスローラ42
により圧縮されると同時に、これらのローラ32,42
間の原料28に流れる直流電流又は交流電流により加熱
されて原料28中の水分が蒸発する。この蒸発した水分
は噴射ノズル67から噴射される乾燥空気により吸収・
放散された後、第2湿り空気出口(図示せず)から排出
される。なお、交流電源として高周波電源を用いた場合
には、この通電加熱装置は誘電加熱装置としても機能す
る。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作と同様で
あるので、繰返しの説明を省略する。図13は本発明の
第4の実施の形態を示す。図13において図1と同一符
号は同一部品を示す。この実施の形態では、第2ロアプ
レスローラ32及び第2アッパプレスローラ42にロア
トランスジューサ及びアッパトランスジューサが設けら
れず、これらのプレスローラ32,42間に誘導加熱装
置101が設けられる。この誘導加熱装置101は高周
波電源102と、第2アッパプレスローラ42のローラ
本体42cの上方に設けられたアッパコイル部103
と、第2ロアプレスローラ32のローラ本体32cの下
方に設けられたロアコイル部104とを有する。この場
合、第2ロアプレスローラ32、第2アッパプレスロー
ラ42及びロアメッシュベルト13はこれらのプレスロ
ーラ32,42及びベルト13を誘導加熱するために磁
性材料により形成される。このように構成された脱水・
乾燥装置では、第2ハウジング(図示せず)内に搬送さ
れた原料28が第2ロアプレスローラ32及び第2アッ
パプレスローラ42により圧縮されると同時に、アッパ
コイル部103及びロアコイル部104により第2アッ
パプレスローラ42、第2ロアプレスローラ32及びロ
アメッシュベルト13が加熱され、これらの熱が原料2
8に伝わって原料28中の水分が蒸発する。この蒸発し
た水分は噴射ノズル67から噴射される乾燥空気により
吸収・放散された後、第2湿り空気出口(図示せず)か
ら排出される。上記以外の動作は第1の実施の形態の動
作と同様であるので、繰返しの説明を省略する。図14
は本発明の第5の実施の形態を示す。図14において図
1と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、
第2ロアプレスローラ32及び第2アッパプレスローラ
42にロアトランスジューサ及びアッパトランスジュー
サが設けられず、第2ハウジング22がオーブンとな
り、このオーブン22にマイクロ波発生装置111(マ
グネトロン(磁電管))が導波管112を介して接続さ
れる。この場合、第2アッパプレスローラ42及び噴射
ノズル67はこれらの部材で放電が生じるのを防止する
ために低誘電材料又は低誘電損材料により形成される。
なお、マイクロ波発生装置が発生するマイクロ波の周波
数は300MHz〜3000MHzの範囲内にあること
が好ましく、マイクロ波の周波数を2450MHzにす
ると、原料中の水分子のスピンを最も効率良く発生させ
ることができる。上記以外は第1の実施の形態と同一に
構成される。このように構成された脱水・乾燥装置で
は、オーブン22内に搬送された原料28が第2ロアプ
レスローラ32及び第2アッパプレスローラ42により
圧縮されると同時に、マイクロ波発生装置111で発生
したマイクロ波が導波管112を介してオーブン22内
に導入され、このマイクロ波によりオーブン22内の原
料28が加熱されて原料28中の水分が蒸発する。この
蒸発した水分は第2乾燥空気入口22aから供給される
乾燥空気及び噴射ノズル67から噴射される乾燥空気に
より吸収・放散された後、第2湿り空気出口22cから
排出される。上記以外の動作は第1の実施の形態の動作
と同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ベ
ルトコンベヤにより搬送された原料をプレスローラがコ
ンベヤを介して圧縮し、トランスジューサが原料に超音
波振動を付与して原料中の水分を飛散させ、更に乾燥空
気発生装置が発生した乾燥空気が原料中を通過して上記
飛散した水分を吸収・放散させるように構成したので、
装置自体のエネルギ消費量を低減することによりエネル
ギ効率を向上できる。また脱水装置のロア及びアッパベ
ルトコンベヤのロア及びアッパメッシュベルトが原料を
挟持して搬送し、ロア及びアッパメッシュベルトの上側
ベルト部下面及び下側ベルト部上面に配設されたロア及
びアッパプレスローラが上側及び下側ベルト部間の原料
を圧縮し、またロア及びアッパプレスローラに設けられ
た超音波発生装置のロア及びアッパトランスジューサが
原料に超音波振動を付与して原料中の水分を飛散させれ
ば、上記と同様に装置自体のエネルギ消費量を低減で
き、エネルギ効率を向上できる。また脱水装置と乾燥装
置が別個に設けられ比較的広い設置スペースを必要とす
る従来の汚泥の脱水・乾燥装置と比較して、本発明では
小型の装置で脱水及び乾燥を行うことができ、比較的小
さいスペースに設置できる。また複数のロアプレスロー
ラ間又は複数のアッパプレスローラ間のいずれか一方に
原料に向って複数の噴射ノズルを配設すれば、これらの
噴射ノズルから原料に向って乾燥空気を噴射することに
より、原料から飛散した水分を放散することができる。
また複数のロアプレスローラのうちロアトランスジュー
サの設けられていない複数のロアプレスローラと、これ
らのロアプレスローラに対向して設けられ原料に直接又
は下側ベルト部を介して圧接されかつアッパトランスジ
ューサが設けられていないアッパプレスローラとの間
に、原料を加熱する通電加熱装置、誘導加熱装置又は誘
電加熱装置を設ければ、上記装置により脱水・乾燥され
た原料が通電加熱装置、誘導加熱装置又は誘電加熱装置
により直接又は間接的に加熱されて原料中の水分を蒸発
させることができる。またロアメッシュベルトの上側ベ
ルト部のうちロアトランスジューサが設けられていない
ロアプレスローラが当接する上側ベルト部をオーブンに
て覆い、このオーブンにマイクロ波発生装置を接続すれ
ば、マイクロ波発生装置が発生したマイクロ波がオーブ
ン内に導入され、このマイクロ波によりオーブン内に到
来した原料が加熱されて原料中の水分を蒸発させること
ができる。更にロアメッシュベルトのうちアッパメッシ
ュベルトより下流側に延びて設けられた上側ベルト部の
上方にアッパ整流部材を配設し、上側ベルト部の下方に
ロア整流部材を配設すれば、乾燥空気がアッパ整流部材
により上側ベルト部上の原料に導くように整流され、原
料を通過した空気をロア整流部材により整流される。こ
の結果、原料が比較的乾燥していても舞い上がることは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の脱水・乾燥装置を示す構
成図。
【図2】原料供給厚さ均し装置により原料をロアベルト
コンベヤに供給している状態を示す断面図。
【図3】図2のA矢視図。
【図4】図1のB−B線断面図。
【図5】図4のC部拡大図。
【図6】図4のD部拡大図。
【図7】第1及び第2乾燥空気発生装置を含む図1のE
−E線断面図。
【図8】第1乾燥空気発生装置の構成図。
【図9】図1のF−F線断面図。
【図10】その脱水・乾燥装置のブロック線図。
【図11】本発明の第2の実施形態を示し、ロアトラン
スジューサをロアプレスローラの外周面に直接接触させ
た状態を示す図。
【図12】本発明の第3の実施形態を示し、ロアトラン
スジューサ及びアッパトランスジューサが設けられてい
ないロアプレスローラ及びアッパプレスローラ間に、通
電加熱装置が設けられた状態を示す構成図。
【図13】本発明の第4の実施形態を示し、ロアトラン
スジューサ及びアッパトランスジューサが設けられてい
ないロアプレスローラ及びアッパプレスローラ間に、誘
導加熱装置が設けられた状態を示す構成図。
【図14】本発明の第5の実施形態を示し、ロアトラン
スジューサが設けられていないロアプレスローラが当接
する上側ベルト部とこの上側ベルト部上の原料とがオー
ブンにより覆われ、このオーブンにマイクロ波発生装置
が接続された状態を示す構成図。
【符号の説明】
1 脱水・乾燥装置 2 脱水装置 3 乾燥空気発生装置 6 ベルトコンベヤ 7 プレスローラ 8 超音波発生装置 11 ロアベルトコンベヤ 12 ロアプーリ 13 ロアメッシュベルト 13a 上側ベルト部 14 アッパベルトコンベヤ 16 アッパプーリ 17 アッパメッシュベルト 17a 下側ベルト部 22 第2ハウジング(オーブン) 28 原料 31,32 ロアプレスローラ 33 ロアトランスジューサ 34 アッパトランスジューサ 41,42 アッパプレスローラ 46a アッパ整流部材 46b ロア整流部材 67 噴射ノズル 91 通電加熱装置 101 誘導加熱装置 111 マイクロ波発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−71492(JP,A) 特開 昭56−61581(JP,A) 特開 平7−18192(JP,A) 特開 昭62−233669(JP,A) 実開 昭61−173291(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 17/00 F26B 17/04 F26B 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料(28)をベルトコンベヤ(6)及びプレ
    スローラ(7)により圧縮しかつ超音波発生装置(8)により
    前記プレスローラ(7)に超音波振動を付与して前記原料
    (28)中の水分を飛散させることにより脱水する脱水装置
    (2)と、 前記飛散した水分を吸収・放散させる乾燥空気を発生す
    る乾燥空気発生装置(3)と を備えた脱水・乾燥装置であって、 前記ベルトコンベヤ(6) が、ロアプーリ(12)に掛け渡された無端のロアメッシュベル
    ト(13)を有し一端上面に供給された原料(28)を他端に向
    って搬送するロアベルトコンベヤ(11)と、 アッパプーリ(16)に掛け渡された無端のアッパメッシュ
    ベルト(17)を有し前記ロアベルトコンベヤ(11)の上方に
    対向して設けられ前記ロアメッシュベルト(13)上の原料
    (28)を前記ロアメッシュベルト(13)及び前記アッパメッ
    シュベルト(17)により挟持して搬送するアッパベルトコ
    ンベヤ(14)とを備え; 前記プレスローラ(7)が、 前記ロアメッシュベルト(13)の前記アッパメッシュベル
    ト(17)に対向する上側ベルト部(13a)の下面に当接する
    ように所定の間隔をあけて配設された複数のロアプレス
    ローラ(31,32)と、 前記アッパメッシュベルト(17)の前記ロアメッシュベル
    ト(13)に対向する下側ベルト部(17a)の上面に当接する
    ように又は前記下側ベルト部(17a)を介さずに前記複数
    のロアプレスローラ(31,32)に対向して配設され前記ロ
    アプレスローラ(31,32)とともに前記上側ベルト部(13a)
    及び前記下側ベルト部(17a)間又は前記上側ベルト部(13
    a)上の前記原料(28)を圧縮する複数のアッパプレスロー
    ラ(41,42)とを備え; 超音波発生装置(8)が、 複数のロアプレスローラ(31,32)のうち少なくとも上側
    ベルト部(13a)の上流側のロアプレスローラ(31,32)に設
    けられ前記ロアプレスローラ(31,32)及び前記上側ベル
    ト部(13a)を介して原料(28)に超音波振動を付与して前
    記原料(28)中の水分を飛散させるロアトランスジューサ
    (33)と、 複数のアッパプレスローラ(41,42)のうち少なくとも上
    側ベルト部(13a)の上流側のアッパプレスローラ(41,42)
    に設けられ前記アッパプレスローラ(41,42)及び下側ベ
    ルト部(17a)を介して又は前記アッパプレスローラ(41,4
    2)のみを介して前記原料(28)に超音波振動を付与して前
    記原料(28)中の水分を飛散させるアッパトランスジュー
    サ(34)とを備えた ことを特徴とする 脱水・乾燥装置。
  2. 【請求項2】 複数のロアプレスローラ(31,32)間又は
    複数のアッパプレスローラ(41,42)間のいずれか一方に
    原料(28)に向って複数の噴射ノズル(67)が配設され、前
    記複数の噴射ノズル(67)から前記原料(28)に向って乾燥
    空気を噴射することにより前記原料(28)から飛散した水
    分を放散するように構成された請求項1記載の脱水・乾
    燥装置。
  3. 【請求項3】 複数のロアプレスローラ(31,32)のうち
    ロアトランスジューサの設けられていない複数のロアプ
    レスローラ(32)と、これらのロアプレスローラ(32)に対
    向して設けられ原料(28)に直接又は下側ベルト部を介し
    て圧接されかつアッパトランスジューサが設けられてい
    ないアッパプレスローラ(42)との間に、原料(28)を加熱
    する通電加熱装置(91)、誘導加熱装置(101)又は誘電加
    熱装置が設けられた請求項1又は2記載の脱水・乾燥装
    置。
  4. 【請求項4】 ロアメッシュベルト(13)の上側ベルト部
    (13a)のうちロアトランスジューサが設けられていない
    ロアプレスローラ(32)が当接する上側ベルト部(13a)が
    オーブン(22)により覆われ、前記オーブン(22)にマイク
    ロ波発生装置(111)が接続され、前記マイクロ波発生装
    置(111)が発生したマイクロ波が前記オーブン(22)内に
    導入されて前記上側ベルト部(13a)上の前記原料(28)が
    加熱されるように構成された請求項1又は2記載の脱水
    ・乾燥装置。
  5. 【請求項5】 ロアメッシュベルト(13)のうちアッパメ
    ッシュベルト(17)より下流側に延びて設けられた上側ベ
    ルト部(13a)の上方に配設され乾燥空気を前記上側ベル
    ト部(13a)上の原料(28)に導くように整流するアッパ整
    流部材(46a)と、前記上側ベルト部(13a)の下方に配設さ
    れ前記原料(28)を通過した空気を整流するロア整流部材
    (46b)とを有する請求項1ないしいずれか記載の脱水
    ・乾燥装置。
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