JP3020870U - 筐体の封印装置 - Google Patents

筐体の封印装置

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JP3020870U
JP3020870U JP1995007617U JP761795U JP3020870U JP 3020870 U JP3020870 U JP 3020870U JP 1995007617 U JP1995007617 U JP 1995007617U JP 761795 U JP761795 U JP 761795U JP 3020870 U JP3020870 U JP 3020870U
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進 宇佐美
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株式会社八剱電子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機,回胴式遊技機等を制御する
電子装置を収納した筐体が不正に開封されたことを簡単
且つ正確に確認し得る筐体の封印装置を提供する。 【解決手段】 センサSEにて筐体の開封が検出される
と、フリップフロップFFをセットしてその旨を記憶さ
せる。センサSE及びフリップフロップFFには、内部
電源C1から常時電源供給を行ない、外部電源が遮断さ
れても検出及び記憶動作を継続できるようにする。そし
て、外部から電源供給を行なうことにより、発振器4,
分周器6,表示出力回路8を動作させて、発振器4から
の信号を分周器6にて分周した分周信号S1,S2を用
いて表示信号を生成させ、発光ダイオードLED1を点
滅させる。またこの点滅パターンは、フリップフロップ
FFの出力に応じて切り換える。この結果、発光ダイオ
ードLED1の点滅状態から、電子装置を収納した筐体
が開封されて改造されたことを速やかに検出できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、パチンコ遊技機,回胴式遊技機等の電子制御式遊技機に供される電 子装置を収納する筐体が開封された場合に、その旨を検出して記憶することによ り、筐体内の装置が不正に改造されるのを防止する筐体の封印装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ遊技機や回胴式遊技機等の電子制御式遊技機において、そ の動作を制御するのに使用される電子装置は、製造元にて厳正な管理の下で生産 ・検査され、また出荷後に不正に改造されることのないよう、所定の筐体内に収 納し、その筐体を、一度剥すと剥されたことがわかる極めて高度な封印紙を用い て封印した後、出荷される。また、出荷後に故障が起こった場合でも、使用者( パチンコ店)側で開封・修理することは禁止されており、製造元へ返送して、製 造元で開封・修理するようにされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このようにパチンコ遊技機等の電子装置は、極めて厳正な管理体制の下で製造 ・出荷され、パチンコ店において使用されるのであるが、従来では、電子装置を 収納した筐体を封印紙を用いて封印するようにしていたため、現実には、パチン コ店に設置された後に、夜間に店内に賊が忍び込み、封印紙を特別なテクニック で剥がして、筐体を開封し、電子装置に組込まれた制御プログラム格納用のRO M等を交換することにより、電子装置を改造し、次の日に、その改造した電子装 置を搭載したパチンコ遊技機で多くの玉を出す、といった悪事の例が報告されて いる。また、封印紙は、特別なテクニックで剥さなくても、よく切れるカッター で切断して筐体を開封し、再度、筐体を閉じると、切れ目が殆ど見えなくなるこ ともあり、筐体に収納された電子装置の改造を容易に行うことができるといった 問題もある。
【0004】 またこのように封印紙を用いて筐体を封印する方法では、封印紙が剥され筐体 内の電子装置が改造されたかどうかのチェックは、封印紙の状態を目で確認する ことにより行うしかなく、パチンコ店等において、日々の営業活動の中で筐体の 封印状態をチェックするには、多大な時間を要し、実質的には、封印が剥がされ 、電子装置が改造されていても、それを確実に検出することはできないという問 題がある。
【0005】 本考案は、こうした問題に鑑みなされたものであり、電子制御式遊技機を制御 する電子装置を収納して密封した筐体が不正に開封されて、内部の装置が改造さ れたとしても、その旨を簡単且つ確実に検出し得る封印装置を提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の考案は、電子制御式遊 技機の制御に供される電子装置を収納して密封した筐体内に設けられ、該筐体が 開封されると、その旨を検出して記憶する筐体の封印装置であって、 前記筐体が開封されるとその旨を検出して検出信号を発生する検出素子と、 該検出素子からの検出信号を受けて前記筐体が開封されたことを記憶する記憶 素子と、 前記電子装置と共に外部電源からの電源供給を受けて動作し、前記記憶素子に 前記筐体の開封が記憶されている場合に、その旨を表わす表示信号を出力する表 示信号出力手段と、 前記外部電源にて充電され、外部電源遮断後も前記検出素子及び記憶素子に電 源供給を行いこれら各素子の動作を継続させる内部電源と、 を備えたことを特徴とする。
【0007】 そして、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の筐体の封印装置において 、前記検出素子は、前記筐体の開閉状態に応じてオン・オフされる接点型のセン サであることを特徴とし、 請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の筐体の封印装置において、前記検 出素子は、前記接点を除く部分が全て絶縁材にて被覆されていることを特徴とし 、 請求項4に記載の考案は、請求項1〜請求項3いずれか記載の筐体の封印装置 において、前記検出素子を除く全ての回路素子を樹脂モールドにて一体化してな ることを特徴とし、 請求項5に記載の考案は、請求項1〜請求項4いずれか記載の筐体の封印装置 において、 前記表示信号出力手段は、 前記表示信号として所定周期でレベルが反転する2値信号を生成する表示信号 生成手段と、 前記記憶素子に前記筐体の開封が記憶されているとき、前記表示信号生成手段 が生成する2値信号の反転パターンを所定の開封表示パターンに変更する表示信 号変更手段と、 を備えたことを特徴とし、 請求項6に記載の考案は、請求項1〜請求項5いずれか記載の筐体の封印装置 において、前記表示信号出力手段からの表示信号を受けて前記筐体の開封の有無 を表示する表示素子を備えたことを特徴とし、 請求項7に記載の考案は、請求項1〜請求項6いずれか記載の筐体の封印装置 において、外部電源を受けて動作し、外部電源投入後に所定時間経過すると前記 記憶素子の記憶内容を消去する消去回路を備えたことを特徴とし、 請求項8に記載の考案は、請求項1〜請求項7いずれか記載の筐体の封印装置 において、前記記憶素子は、当該装置への最初の外部電源投入時にリセットされ 、前記検出素子から前記検出信号が出力されたときにセットされるR−Sフリッ プフロップ回路からなることを特徴とする。
【0008】
【考案の実施の形態】
請求項1に記載の封印装置においては、密封状態にある筐体が開封されると、 検出素子がその旨を検出して検出信号を発生し、記憶素子が、その検出信号を受 けて筐体が開封されたことを記憶する。また電子制御式遊技機を動作させるため に電子装置に外部電源が供給されると、同時に表示信号出力手段にも電源供給が なされて、表示信号出力手段が起動し、記憶素子に筐体の開封が記憶されている 場合に、その旨を表わす表示信号を出力する。また、検出素子及び記憶素子には 、外部電源にて充電される内部電源から電源が供給され、外部電源遮断後も、そ の動作(つまり検出素子における筐体開封の検出動作及び記憶素子における開封 状態の記憶動作)を継続できるようにされている。
【0009】 つまり、本考案の封印装置においては、外部電源の供給・遮断に関係なく、筐 体が一旦開封されると、その旨が検出素子にて検出されて記憶素子に記憶され、 外部電源供給時には、表示信号出力手段から筐体が開封されたことを表わす表示 信号が出力される。
【0010】 従って、筐体が開封されて電子装置が改造されたとしても、電子制御式遊技機 を動作させるために、電子装置に外部電源を供給すると、表示信号出力手段から 筐体が開封されたことを表わす表示信号が出力されることになり、この表示信号 にて所定の表示装置を駆動するようにすれば、その表示状態から、筐体が開封さ れたことを簡単に確認することができ、改造した電子装置の不正使用を防止する ことができる。またこのように電子装置の不正使用を防止できるため、不正を働 く犯罪者の発生を抑制できると共に、改造された電子装置の修理に要するコスト を低減できる。
【0011】 また本考案では、検出素子及び記憶素子への電源供給は、外部電源により充電 される内部電源を介して行うようにされているため、筐体を開封して電子装置を 改造するために外部電源を遮断しても、その旨を確実に検出・記憶することがで きる。またこのように内部電源を備えているため、パチンコ遊技機のように店の 定休日や夜間に外部電源が遮断されても、筐体の開封を検出・記憶することがで き、その後、パチンコ遊技機を動作させるために電子装置に外部電源を供給した 際に、筐体が開封されたか否かを確認できる。
【0012】 またパチンコ店のように、多数の電子制御式遊技機が配置される施設では、各 遊技機の制御を行う電子装置を収納した各筐体毎に本考案の封印装置を設けて、 各封印装置の表示信号出力手段から出力される表示信号を、その施設を管理する コンピュータ(パチンコ店のホールコンピュータ)に入力して、各筐体の開封状 態をコンピュータを用いて集中管理することもできる。
【0013】 次に、請求項2に記載の封印装置においては、検出素子が、筐体の開閉状態に 応じてオン・オフされる接点型のセンサから構成される。このため、検出素子を 比較的安価に構成できると共に、封印装置の検出動作自体を停止させようとする 不正を良好に防止することができる。
【0014】 つまり、筐体の開封状態を検出する検出素子としては、こうした接点型のセン サ以外にも、例えば、磁石と磁気感応素子(ホール素子,リードスイッチ等)を 用いた磁気感応型のセンサとか、或は、フォトカプラ等を用いた光検出型のセン サ等、種々のセンサを用いることができる。
【0015】 そして、これらセンサのうち、磁気感応型のセンサを用いれば、センサの構成 部品を配置する上で最も自由度が高くなる。しかし、こうした磁気感応型のセン サでは、例えば、外部に強力な磁石を配置することによりセンサの検出機能を低 下させ、その後筐体を開封する、というように、封印装置の検出動作を停止させ て不正を行うことが可能になる。
【0016】 一方、光検出型のセンサでは、例えばセンサ付近に強い光を照射することによ り、センサの検出機能を低下させ、その後筐体を開封する、というように、封印 装置の検出動作を停止させて不正を行うことが考えられる。またこうした不正に 対しては、検出用の光を変調させることにより対応することも考えられるが、変 調光を生成するには検出素子自体の構成が複雑になってしまう。
【0017】 これに対して、接点型のセンサでは、例えば、一対の固定接点を、当該封印装 置に対して変位可能な筐体側に設けた可動接点にて導通させ、筐体が開封された ときに可動接点が固定接点から離れて、固定接点の導通が遮断されるように構成 すれば、光や磁気を用いた不正は行えなくなり、しかも極めて簡単に構成できる 。また、このような接点型のセンサにおいて不正を行うには、ワイヤ等で一対の 固定接点を接続すればよいが、固定接点をワイヤ等を差し込むことができない位 置に設けておけばよい。
【0018】 従って、請求項2に記載のように、検出素子として、接点型のセンサを用いれ ば、検出素子を簡単な構成にて実現でき、封印装置の検出動作自体を停止させよ うとする不正をも良好に防止できるようになるのである。 なお、接点型のセンサを用いた場合、筐体に穴をあけ、その穴からワイヤを差 し込むことにより固定接点を導通させるとか、或は銀ペーストやカーボンパウダ 等を含む導電材を流し込んで固定接点を導通させるといったことも考えられるが 、こうした不正に対しては、請求項3に記載のように、筐体の開閉検出に必要な 接点部分を除く部分を全て絶縁材にて被覆するようにすればよい。
【0019】 つまり、請求項3に記載のように、接点以外の部分を全て絶縁材にて被覆して おけば、ワイヤや導電材等を用いて接点を導通させることは極めて難しく、不正 を行うことはできなくなる。そして、この場合、例えば接点を針状に形成して、 接点を小さくすれば、より効果的である。
【0020】 次に、請求項4に記載の封印装置においては、検出素子を除く全ての回路素子 が樹脂モールドにて一体化される。これは、筐体内の電子装置を改造するために 、当該装置の機能を停止させるには、上記のように検出素子による開封状態の検 出動作を停止させる方法以外にも、例えば記憶素子の記憶内容を強制的に消去さ せるとか、或いは表示信号出力手段の動作を停止させる等、種々の方法が考えら れるためである。
【0021】 つまり、請求項4に記載の封印装置では、こうした不正を防止するために、検 出素子以外の回路素子を全て樹脂モールドにて一体化するようにしているのであ る。この結果、請求項4に記載の封印装置によれば、外部からの信号入力等によ り記憶素子の記憶内容を消去してしまうとか、表示信号出力手段の動作を停止さ せて、表示信号出力手段から出力される表示信号に基づき筐体の開封を検出でき なくするといった不正を防止でき、きわめて信頼性の高い封印装置を実現できる 。
【0022】 また次に、請求項5に記載の封印装置においては、表示信号出力手段が、表示 信号生成手段と表示信号変更手段とから構成され、記憶素子に筐体が開封された 旨が記憶されているときに、表示信号変更手段が、表示信号生成手段が生成する 2値信号の反転パターンを所定の開封表示パターンに変更する。
【0023】 これは、封印装置自体の機能を停止させる方法として、例えば、表示信号出力 手段からの表示信号の出力経路をグランドラインに接地することにより、封印装 置から筐体が開封された旨を表す表示信号が出力されるのを阻止することも考え られるからである。
【0024】 つまり、請求項5に記載の封印装置においては、外部電源が投入されると、記 憶素子に筐体の開封が記憶されていない正常時であっても、表示信号出力手段か ら、筐体が開封された時とは異なる反転パターンにて反転する表示信号を出力さ せることにより、その表示信号の反転パターンから、筐体が開封されたか否かだ けでなく、封印装置自体が正常に動作しているか否かをも識別できるようにして いるのである。
【0025】 このため、請求項5に記載の封印装置によれば、表示信号出力手段から出力さ れる表示信号に基づき、封印装置の機能を停止させて筐体内の装置を改造するよ うな不正をも容易に確認できるようになり、筐体の開封に伴う不正をより確実に 防止できる。また、この装置によれば、封印装置が故障して表示信号を出力でき なくなった場合にも、表示信号の出力状態から異常を検出できるので、故障した 封印装置が長期間使用されるといったことも防止でき、封印装置の動作チェック (定期検査)を不要にすることもできる。
【0026】 なお、表示信号出力手段としては、後述の実施例のように発振器や分周器等を 用いた回路素子の組み合わせ(つまりハード構成)にて実現することもできるし 、マイクロコンピュータによるプログラムの実行(つまりソフト)にて実現する こともできる。
【0027】 次に、請求項6に記載の封印装置においては、表示信号出力手段からの表示信 号を受けて筐体の開封の有無を表示する表示素子が設けられている。このため、 当該装置への外部電源投入時には、この表示素子の表示状態から、筐体が開封さ れたかどうかを一目で確認することができ、従来の封印紙を用いた場合に比べて 、筐体の開封,延いては内部装置の改造を、短時間で且つ正確にチェックするこ とができる。
【0028】 また請求項7に記載の封印装置においては、当該装置に外部電源が投入されて 所定時間経過すると、消去回路が、記憶素子の記憶内容を消去する。このため、 外部電源の投入後に表示信号出力手段から出力される表示信号に基づき筐体の開 封の有無を確認できたにもかかわらず、表示信号出力手段から不必要に表示信号 が出力されるのを防止できる。
【0029】 次に、請求項8に記載の封印装置においては、記憶素子が、当該装置への最初 の外部電源投入時にリセットされ、検出素子から検出信号が出力されたときにセ ットされるR−Sフリップフロップ回路により構成される。このため、記憶素子 を簡単且つ安価に構成できると共に、記憶素子にて消費される電力を低減して、 外部電源遮断時に消費される内部電源の電力消費量を抑制できる。この結果、内 部電源に容量の大きな蓄電池等を用いることなく、記憶内容を長時間保持するこ とが可能になり、例えば、内部電源として電解コンデンサ等を使用することがで きる。
【0030】
【実施例】
以下に本考案をより具体化した実施例の封印装置を図面を用いて説明する。 なお、以下の説明において、図1は本実施例の封印装置1の構成を表す電気回 路図、図2は本実施例の封印装置1が組み込まれた筐体の外観を表す説明図、図 3は本実施例の封印装置1の外観を表す説明図である。
【0031】 図2に示す如く、本実施例の封印装置1は、図示しないパチンコ遊技機に組み 込まれてパチンコ遊技機の動作を制御する電子装置20を収納した一対の筐体2 4,26内に収納されている。つまり、既述したように、パチンコ遊技機の動作 を制御する電子装置20は、製造元にて筐体24,26内に収納されて、出荷後 に電子装置20を構成するROM等が不正に交換されることのないように管理す る必要があるため、本実施例の封印装置1は、この筐体24,26が開けられた ことを検出・記憶して、必要に応じてその旨を表示するのに使用される。
【0032】 ここでまず、電子装置20は、電子回路基板22に、ROMや他の制御用の機 能部品(電子部品)を組み付けると共に、その端部に、電源供給用の電源端子2 2a、及び、パチンコ遊技機本体或いはパチンコ店のホールコンピュータ等と接 続するための外部接続端子22bを固定することにより構成されている。
【0033】 そして、電子装置20は、まず扁平な筐体24側に電子回路基板22を固定し 、その上から、電子回路基板22に固定された電源端子22a及び外部接続端子 22bを除く機能部品を全て覆うように、箱状に形成された筐体26を被せ、筐 体24,26同士を接合することにより、筐体24,26内に収納されている。
【0034】 また、筐体26は、電子回路基板22に組み付けられたROM等の機能部品を 外部から確認できるように、透明な樹脂にて形成されており、その内側には、筐 体24との接合状態が解かれて内部が開封されたことを検出するセンサの一部を 構成する、可動接点Toが固着されている。
【0035】 また更に、本実施例の封印装置1は、ROMや他の機能部品と共に、電子回路 基板22に組み付けられており、上記電源端子22aを介して外部電源からの電 源供給を受け、また上記外部接続端子22bを介してホールコンピュータ或いは 他の表示素子に接続される。
【0036】 即ち、封印装置1は、後述の回路素子の殆どが樹脂モールドされた検出回路部 14と、筐体24,26を閉じた時に上記可動接点Toが当接されて導通し、筐 体24,26を開いた時には可動接点Toが離され非導通状態となる、一対の固 定接点Ta,Tbと、外部電源投入時に筐体24,26が開封されたか否かを表 示するための発光ダイオードLED1とから構成され、これら各部を基板12に 組み付け、基板12に形成したリード部L1〜L4を介して、検出回路部14内 の回路素子と、固定接点Ta,Tb及び発光ダイオードLED1とを各々接続す ることにより形成されている。
【0037】 そして、検出回路部14には、封印装置1を電子回路基板22に固定すると共 に、電子回路基板22に形成された導電パターンを介して電源端子22a及び外 部接続端子22bへ接続するための端子T1〜T4が突設され、これら各端子T 1〜T4を介して、電子装置20と共に外部電源からの電源供給を受け、またホ ールコンピュータ或いは他の表示素子に筐体24,26の開封の有無を表す表示 信号を出力できるようにされている。
【0038】 なお、図1に示す如く、上記4個の端子T1〜T4のうち、端子T1,T2は 、外部電源供給用の端子であり、一方の端子(以下電源入力端子という)T1に は、外部電源からの直流正電圧VCCが印可され、他方の端子(以下グランド端子 という)T2は、グランドライン(GND)に接地される。また端子(以下出力 端子という)T3,T4は、表示信号出力用の端子であり、電流制限用の抵抗器 RLと発光ダイオードLED2とからなる筐体外部の表示装置やホールコンピュ ータ等に接続される。
【0039】 また、検出回路部14と固定接点Ta,Tbを接続するリード部L1,L2、 及び固定接点Ta,Tbの可動接点Toに接続されない部分(図に斜線で示した 部分以外)には、絶縁性の塗料が塗布されている。これは、筐体24,26を開 封しようとするものが、導電性のワイヤ、或は銀ペースト,カーボンパウダ等か らなる導電材等を用いて、固定接点Ta,Tb間を強制的に接続して、開封を検 出できないようにするのを防止するためである。
【0040】 次に、封印装置1の回路構成及びその動作について図1に沿って詳しく説明す る。 図1に示す如く、封印装置1は、主として、記憶回路2と、発振器4と、分周 器6と、表示・出力回路8と、消去回路10とから構成される。
【0041】 記憶回路2は、上述の可動接点Toと固定接点Ta及びTbとにより構成され た接点型のセンサSEにて筐体24,26の開封が検出されたときに、その旨を 記憶するためのものであり、外部電源投入時に充電される内部電源として、電気 二重層コンデンサからなる大容量のコンデンサC1を備えている。
【0042】 即ち、外部電源に接続される電源入力端子T1とグランド端子T2との間には 、抵抗器R1とツェナーダイオードZDとの直列回路が接続され、外部電源投入 時に、これら各部の接続点に、ツェナーダイオードZDの降伏電圧にて決定され る一定電圧Vsが発生するようにされており、コンデンサC1は、この接続点に 逆流防止用のダイオードD1を介して接続されているため、外部電源投入時には 、このダイオードD1を介して一定電圧VsにてコンデンサC1が充電されるの である。なお、内部電源としては、こうした大容量のコンデンサC1以外にも、 例えば、ニッケルカドミウム電池,鉛電池等の充電可能な蓄電池を使用してもよ い。
【0043】 また、記憶回路2には、固定接点Taに抵抗器R2を介してコンデンサC1の 正極側端子を接続し、固定接点TbをコンデンサC1の負極側が接続されたグラ ンドラインに接地することにより、固定接点Ta,Tb間の導通・非導通(換言 すれば筐体24,26の開封状態)を、固定接点Ta側電圧から検出できるよう にされている。そして、固定接点Taは、インバータINVを介して、記憶素子 としてのR−Sフリップフロップ回路(以下単にフリップフロップという)FF のセット端子Sに接続されている。なお、抵抗器R2には、センサSEの固定接 点Ta,Tbの導通時にグランドラインに流れ込む電流量を小さくするため、1 0メグオーム程度の抵抗値の大きな抵抗器が使用される。
【0044】 次に、フリップフロップFFのリセット端子Rは、抵抗器R3を介して、コン デンサC1の正極側に接続されると共に、コンデンサC2を介してグランドライ ンに接地され、当該装置に最初に外部電源が投入された時、フリップフロップF Fがリセットするようにされている。つまり、フリップフロップFF及びインバ ータINVには、内部電源であるコンデンサC1から電源供給がなされ、しかも フリップフロップFFは入力信号がLレベルであるときセット・リセットされる ようになっていることから、当該装置に最初に外部電源を投入したときには、フ リップフロップFFの電源の立ち上がりに比べて、リセット端子Rの入力電圧の 立ち上がりが遅く、リセット端子RがLレベルとなって、フリップフロップFF がリセットされるのである。なお、インバータINV及びフリップフロップFF は、コンデンサC1から電源供給を受けて動作するため、その消費電流を小さく するために、CMOSの半導体素子にて構成される。
【0045】 次に、発振器4は、当該装置に外部電源が投入されているときに生成される一 定電圧Vsを受けて動作するようにされており、所定周波数(例えば10Hz) にて発振する。また分周器6は、この発振器4からの出力信号を分周して3種の 分周信号S1,S2,S3を出力する。
【0046】 即ち、分周器6は、発振器4と共に、外部電源投入後の時間を計時するタイマ 回路を構成しており、発振器4の発振周波数が10Hzであれば、発振器4の出 力を「1/2分周」した5Hzの分周信号S1と、発振器4の出力を「1/16 分周」した0.625Hzの分周信号S2と、発振器4の出力を「1/3276 8分周」した0.000305Hzの分周信号S3とを、それぞれ出力する。
【0047】 なお、この分周器4は、電源が投入されて動作を開始すると、分周値に対応し た一定時間経過後に分周信号を立ち上げ、次に分周値に対応した一定時間が経過 すると分周信号を立ち下げる、というようにして、電源投入直後は必ずLレベル となるデューティ比50%の分周信号S1,S2,S3を生成する周知のもので ある。
【0048】 また、こうしたタイマ回路を構成するに当たって、発振器4は必ずしも使用す る必要はなく、例えば、発振器4からの出力信号の代わりに、電源電圧の脈動( リップル成分)等を利用することもできる。 次に、表示・出力回路8は、外部電源の投入時に、記憶回路2内のフリップフ ロップFFの出力(換言すれば筐体24,26の開封状態)に応じた表示信号を 生成して、筐体内表示素子である前述の発光ダイオードLED1を点滅させると 共に、表示信号を出力端子T3及びT4を介して外部に出力するためのものであ り、ゲートが抵抗器R6を介してフリップフロップFFの出力に接続され、ソー スがグランドラインに接地され、ドレインが外部電源投入時に一定電圧Vsを発 生する抵抗器R1とツェナーダイオードZDとの接続点に接続された電界効果ト ランジスタ(FET)8aと、一対の入力端子が分周器6の分周信号S2の出力 端子及びFET8aのドレインに各々接続されたNAND回路8bと、一対の入 力端子が分周器6の分周信号S1の出力端子及びNAND回路8bの出力端子に 各々接続されたAND回路8cと、ベースが抵抗器R8を介してAND回路8c の出力端子に接続され、エミッタがグランドラインに接地され、コレクタが抵抗 器R9及び発光ダイオードLED1を介して電源入力端子T1に接続されたNP N型のバイポーラトランジスタ(以下単にトランジスタという)TR2と、同じ く、ベースが抵抗器R10を介してAND回路8cの出力端子に接続され、エミ ッタがグランドラインに接地され、コレクタが表示信号出力用の一方の出力端子 T4に接続されたNPN型のバイポーラトランジスタ(以下単にトランジスタと いう)TR3とから構成されている。なお、表示信号出力用のもう一方の出力端 子T3は、電源入力端子T1に直接接続されている。
【0049】 ここで、FET8aのゲートとフリップフロップFFの出力との間に抵抗器R 6を設けているのは、当該装置に外部電源が供給されていないときには、NAN D回路8bの入力電流が流れ易くなるためである。つまり、外部電源が供給され ていない状態で、筐体24,26の開封が検出されて、フリップフロップFFが セットされると、フリップフロップFFからFET8aを介してNAND回路8 b側に電流が流れ、内部電源であるコンデンサC1に蓄積された電荷を不必要に 放電してしまうおそれがあるため、この電流経路に抵抗器R6を設けて、消費電 流を抑制するようにしているのである。
【0050】 また次に、消去回路10は、分周器6から出力される周期の最も長い分周信号 S3を受けて、フリップフロップFFをリセットするためのものであり、コンデ ンサC3、抵抗器R4、抵抗器R5及びNPN型のバイポーラトランジスタ(以 下単にトランジスタという)TR1からなる微分回路として構成されている。つ まり、分周器6からの出力信号が立ち上がると、瞬時にトランジスタTR1がオ ンして、フリップフロップFFのリセット端子Rを接地し、フリップフロップF Fをリセットするのである。
【0051】 以上のように構成された本実施例の封印装置1においては、筐体24,26が 密封されている状態では、センサSEの固定接点Ta,Tbが可動接点Toにて 接続されるため、インバータINVの入力はLレベル、フリップフロップFFの セット端子SはHレベルとなり、外部電源の投入・非投入にかかわらず、フリッ プフロップFFはリセット状態となる。
【0052】 一方、この状態で筐体24,26が開封されると、固定接点Ta,Tbから可 動接点Toが離れて、固定接点Ta,Tb間が遮断されるため、インバータIN Vの入力はHレベル、フリップフロップFFのセット端子はLレベルにそれぞれ 反転し、フリップフロップFFがセット状態になる。そして、その後筐体24, 26を閉じても、フリップフロップFFはリセットされないので、セット状態が 保持される。
【0053】 また、当該装置に外部電源が投入されると、発振器4が作動し、分周器6から 分周信号S1〜S3が順次出力されるようになる。そして、このとき、筐体24 ,26の開封が検出されておらず、フリップフロップFFの出力がLレベルであ れば、FET8aはオン状態となって、NAND回路8bの一方の入力端子は、 Lレベルとなるため、NAND回路8bの出力は分周信号S2に関係なく常にH レベルとなる。この結果、AND回路8cからは、分周信号S1に対応した一定 周期(5Hz)で交互に反転する表示信号が出力され、この表示信号に応じてト ランジスタTR2,TR3がオン・オフする。
【0054】 従って、筐体内表示素子としての発光ダイオードLED1や、出力端子T3, T4に接続された筐体外表示素子としての発光ダイオードLED2は、常時一定 周期で点滅ことになり、この点滅状態から筐体24,26が開封されていないこ とを確認できる。また出力端子T3,T4にホールコンピュータが接続されてお れば、ホールコンピュータ側でも、表示信号の反転周期から、筐体24,26が 開封されていないことを検出できる。
【0055】 一方、電源投入時に、筐体24,26の開封が検出されており、フリップフロ ップFFの出力がHレベルであれば、FET8aはオフ状態となって、NAND 回路8bの一方の入力端子は、Hレベルとなる。このため、NAND回路8bか らは、分周信号S2を反転した信号が出力されることになり、AND回路8cの 出力は、分周信号S2がLレベルであるとき、分周信号S1に対応して一定周期 で反転し、分周信号S2がHレベルであるときには、Lレベルに保持される。つ まり、AND回路8cからは、分周信号S1と分周信号S2とを合成した表示信 号が出力される。
【0056】 従って、筐体内外の発光ダイオードLED1,LED2は、分周信号S2に対 応した周期(0.625Hz)で、分周信号S2に対応した一定周期(5Hz) の点滅状態と、点灯しない非点滅状態とが交互に繰り返されることになり、この 表示状態から筐体24,26が開封されたことを確認できる。また出力端子T3 ,T4にホールコンピュータが接続されておれば、ホールコンピュータ側でも、 表示信号の反転パターンから、筐体24,26が開封されたことを検出できる。
【0057】 また、電源投入後、発振器4が発振動作を開始して、分周器6から分周信号S 3が出力されると、フリップフロップFFは、消去回路10を介してリセットさ れる。このため、電源投入時に、筐体24,26の開封が検出されており、フリ ップフロップFFの出力がHレベルであっても、分周信号S3の周期(0.00 0305Hz)に対応した一定時間経過後は、フリップフロップFFの出力がL レベルに切り換えられて、表示信号は、正常時と同じ一定周期(5Hz)で交互 に反転するようになる。つまり、筐体24,26の開封が検出されてフリップフ ロップFFにその旨が記憶されていても、電源投入後、一定時間経過すると、そ の記憶内容は消去されて、当該装置は通常状態に戻る。
【0058】 なお、消去回路10が電源投入後にフリップフロップFFをリセットするまで の時間は、パチンコ店の始業点検を確実に行なうための時間余裕を考慮して設定 すればよいが、この時間を短くし過ぎると、不正を行ない易くなるので、ある程 度長い時間に設定することが望ましい。
【0059】 つまり、本実施例のように消去回路10を設けた場合、電子装置20への電源 供給遮断時(例えばパチンコ店の閉店後)に、筐体24,26を開封して、RO M交換等の不正行為を行なっても、その後、筐体24,26をもとに戻して、電 子装置20に外部電源を供給し、一定時間待てば、封印装置1を正常動作に戻す ことができるので、消去回路10がフリップフロップをリセットするまでの時間 、換言すれば分周器6が分周動作を開始して分周信号S3を発生するまでの時間 には、少なくとも不正行為を行った者が不安を感じて逃げ出す程度の比較的長い 時間を設定する必要がある。
【0060】 また、外部電源投入中に筐体24,26が開封された場合にも、上記と同様に フリップフロップFFがセットされ、表示・出力回路8にて開封状態を表わす表 示信号が生成されるが、この場合には、既に発振器4及び分周器6が動作してい るため、この表示信号が生成される時間は不確定となり、その後、正常時の表示 信号に戻る。しかし、この不確定な時間といえども、出力端子T3,T4を介し てホールコンピュータ等に、筐体24,26が開封されたことを報知できるため 、例えばパチンコ店の従業員が営業中に客と共謀して不正を働こうとしても、管 理者側にてその旨を速やかに検知できるようになる。
【0061】 以上説明したように、本実施例の封印装置1によれば、筐体24,26の開封 状態を接点型のセンサSEにて検出して、フリップフロップFFをセットするこ とによりその旨を記憶し、外部電源投入時には、正常時とは異なる反転パターン にて反転する表示信号を生成して、表示信号を出力端子T3,T4から外部に出 力すると共に、筐体内に設けられた発光ダイオードLED1を点滅させる。この ため、管理者は、この発光ダイオードLED1の表示状態、出力端子T3,T4 に接続した筐体外の発光ダイオードLED2の表示状態、或はホールコンピュー タ等を用いて、筐体24,26が開封されたことを速やかに確認できる。
【0062】 また、本実施例では、筐体24,26の開封を検出していない正常時にも、開 封時とは異なる反転パターン(一定周期)で反転する表示信号を生成して、発光 ダイオードLED1を点滅させると共に、表示信号を出力端子T3,T4から外 部に出力するようにされているため、筐体24,26を開封して不正を行おうと するものが、例えば出力端子T3,T4間を短絡して、当該封印装置1の機能を 停止させたとしても、その旨を確実に検出できる。つまり、封印装置1の機能を 停止させれば、表示信号は生成されなくなることから、その旨を速やかに確認す ることができるようになるのである。
【0063】 また更に本実施例では、開封検出用の固定接点Ta,Tbと表示用の発光ダイ オードLED1を除く全ての部品を、樹脂モールドされた検出回路部14内に埋 め込み、しかも固定接点Ta,Tb及びリードL1,L2には、絶縁性の塗料を 塗布しているので、封印装置1に対する不正も行い難くなり、装置の信頼性を高 めることができる。
【0064】 なお、本実施例の封印装置1は、外部電源が供給されていないときにパチンコ 遊技機を制御する電子装置を収納した筐体の開封を検出・記憶して、電源投入時 に筐体の開封を表示するものであるため、内部電源となるコンデンサC1には、 パチンコ店の休業日等も考慮して、少なくとも24〜48時間程度は連続的に電 源供給を行ない得る容量のコンデンサを使用する必要があり、コンデンサC1の 容量は、0.1F程度に設定することが望ましい。
【0065】 ここで、本実施例では、表示信号出力手段を、発振器4,分周器6,表示・出 力回路8等からなるハード構成にて実現したが、例えば、これら各部をワンチッ プマイクロコンピュータにて構成し、ワンチップマイクロコンピュータの処理動 作(ソフト)にて、表示信号を生成するようにしてもよい。そして、このように すれば、正常・異常時の表示信号の反転パターン等を、ワンチップマイクロコン ピュータに組込む制御プログラムを変更することにより容易に変更でき、装置の 汎用性を高めることができる。
【0066】 また、本実施例では、パチンコ遊技機に用いられる電子装置を密封した筐体の 開封を検出する封印装置について説明したが、本考案の封印装置は、回胴式遊技 機等、電子制御式遊技機を制御する電子装置を密封した筐体であれば、上記実施 例と同様に適用して同様の効果を得ることができる。
【0067】 また更に、本実施例では、消去回路10を設けて、電源投入後、一定時間経過 した後は、フリップフロップFFをリセットするように構成したが、こうした消 去回路10は必ずしも設ける必要はない。但し、消去回路10を設けなければ、 電源投入中、筐体が開封された旨を表す表示信号が生成され続けるため、開封検 出済みのパチンコ機と、新たに開封が検出されたパチンコ機との区別がつき難く 、チェック作業が煩雑になることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の封印装置の構成を表す電気回路図で
ある。
【図2】 実施例の封印装置が組み込まれた筐体の外観
を表す説明図である。
【図3】 実施例の封印装置の外観を表す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…封印装置 2…記憶回路 FF…フリップフロ
ップ(記憶素子) C1…コンデンサ(内部電源) SE…センサ(検出
素子) Ta,Tb…固定接点 To…可動接点 4…発振
器 6…分周器 8…表示・出力回路 LED1…発光ダイオード(表
示素子) 10…消去回路 14…検出回路部(樹脂モールド) T1…電源入力端子 T2…グランド端子 T3,
T4…出力端子 20…電子装置 22…電子回路基板 22a…電
源端子 22b…外部接続端子 24,26…筐体

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御式遊技機の制御に供される電子
    装置を収納して密封した筐体内に設けられ、該筐体が開
    封されると、その旨を検出して記憶する筐体の封印装置
    であって、 前記筐体が開封されるとその旨を検出して検出信号を発
    生する検出素子と、 該検出素子からの検出信号を受けて前記筐体が開封され
    たことを記憶する記憶素子と、 前記電子装置と共に外部電源からの電源供給を受けて動
    作し、前記記憶素子に前記筐体の開封が記憶されている
    場合に、その旨を表わす表示信号を出力する表示信号出
    力手段と、 前記外部電源にて充電され、外部電源遮断後も前記検出
    素子及び記憶素子に電源供給を行いこれら各素子の動作
    を継続させる内部電源と、 を備えたことを特徴とする筐体の封印装置。
  2. 【請求項2】 前記検出素子は、前記筐体の開閉状態に
    応じてオン・オフされる接点型のセンサであることを特
    徴とする請求項1に記載の筐体の封印装置。
  3. 【請求項3】 前記検出素子は、前記接点を除く部分が
    全て絶縁材にて被覆されていることを特徴とする請求項
    2に記載の筐体の封印装置。
  4. 【請求項4】 前記検出素子を除く全ての回路素子を樹
    脂モールドにて一体化してなることを特徴とする請求項
    1〜請求項3いずれか記載の筐体の封印装置。
  5. 【請求項5】 前記表示信号出力手段は、 前記表示信号として所定周期でレベルが反転する2値信
    号を生成する表示信号生成手段と、 前記記憶素子に前記筐体の開封が記憶されているとき、
    前記表示信号生成手段が生成する2値信号の反転パター
    ンを所定の開封表示パターンに変更する表示信号変更手
    段と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか
    記載の筐体の封印装置。
  6. 【請求項6】 前記表示信号出力手段からの表示信号を
    受けて前記筐体の開封の有無を表示する表示素子を備え
    たことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれか記載の
    筐体の封印装置。
  7. 【請求項7】 外部電源を受けて動作し、外部電源投入
    後に所定時間経過すると前記記憶素子の記憶内容を消去
    する消去回路を備えたことを特徴とする請求項1〜請求
    項6いずれか記載の筐体の封印装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶素子は、当該装置への最初の外
    部電源投入時にリセットされ、前記検出素子から前記検
    出信号が出力されたときにセットされるR−Sフリップ
    フロップ回路からなることを特徴とする請求項1〜請求
    項7いずれか記載の筐体の封印装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017063862A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 株式会社ニューギン 遊技機

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