JP3020660U

JP3020660U - 簡易組立運動具

Info

Publication number: JP3020660U
Application number: JP1995000918U
Authority: JP
Inventors: 幸芳澁谷
Original assignee: 幸芳澁谷
Priority date: 1995-01-31
Filing date: 1995-01-31
Publication date: 1996-02-06
Anticipated expiration: 2001-01-31

Abstract

(57)【要約】【目的】空き缶等の産業廃棄物を利用して、ダンベ
ル、鉄アレー、手首リスト補強具等様々な運動具とな
り、重量調整が容易で、重量調整しても内容物が乱舞す
ることなく、誰でも簡易に組立られ、運動具として使用
しないときは、花瓶、ローラーマッサージ用具、ポール
立て、物干し立て台、植木棚台、貯金箱、また、災害用
食料保存容器として用いることができる多機能簡易組立
運動具を提供する。【構成】円柱または円筒シャフト１の両端に凸型スト
ッパー２が固着され、シャフト１に挿通され移動可能の
内蓋３、外蓋４を有してなる簡易組立運動具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多機能に用いられる簡易組立運動具、さらに詳しくは、重量調整を容易にしたダンベル、鉄アレー、手首リスト補強具、かつ、鍛錬具として使用しないときは、花瓶、ローラーマッサージ用具、ポール立て、物干し立て台、植木棚台、貯金箱、また、災害用食料保存容器として用いることができる簡易組立運動具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、鉄アレイやバーベル等の運動具は、鋳物等で一体成型したものが用いられ、体力や運動目的に応じて重量の異なる錘を組み合わせて重量調整していた。このためその調整の不便さから、本体部に砂や水を用いて重量調整を容易にしたものも開発されている（実開昭５７−５７８６９号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、重量調整を容易にするために砂や水を用いたものは、その容量一杯に充填したときは安定するが、重量を軽くするためにその充填物を減らすと、空洞部分ができ、使用時に内容物が乱舞し事故につながるおそれがある。

【０００４】また、従来より鉄アレイ、バーベル等の運動具は、大型であったり、鉄で一体成型されているため鍛錬時以外にそのまま部屋に放置すると邪魔になり、長期間使用しないときはその収納にも苦労し、未使用時に有効利用できる運動具の開発が望まれていた。

【０００５】さらに、従来の鉄アレイ等は、鋳物を用いて製造することから、製造コストが高く、このため販売価格も高いものとなっている。また、様々な重量のものを必要とするときは、重さごとに購入しなければならず、これを身近なものを利用して低コストで、かつ、誰でも自在に重量調整できる運動具の提供が望まれていた。

【０００６】本考案は、空き缶等の産業廃棄物を利用して、重量調整を容易にしたダンベル、鉄アレー、手首リスト補強具としての運動具で、重量を調整しても内容物が乱舞することなく、誰でも簡易に組立られ、鍛錬具として使用しないときは、花瓶、ローラーマッサージ用具、ポール立て、物干し立て台、植木棚台、貯金箱、また、災害用食料保存容器として用いることができる多機能簡易組立運動具を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案者は、上記目的を解決するために鋭意研究を重ねた結果、円柱または円筒シャフト１の両端に凸型ストッパー２が固着され、シャフト１に挿通した移動可能の内蓋３、外蓋４及び／または移動凸型ストッパー５を有した簡易組立運動具は前記課題を解決できるとの知見を得て本考案を完成した。

【０００８】以下、本考案を図面に基づいて説明する。本考案の簡易組立運動具は、基本的には、図１、図２に示すように、円柱または円筒シャフト１、該シャフトに挿通されシャフト上を移動する内蓋３、外蓋４、及び係止手段を有した凸型ストッパー２、５からなり、これを空き缶等の円筒状容器や有底円筒状容器と組み合わせて用いる。

【０００９】内蓋３、外蓋４は、ドーナツ形状でシャフトの直径より若干大きめの挿通孔を有し、シャフトに挿通されシャフト上を移動可能とされている。また、外蓋４は、円筒状容器にキャップとして冠着するもので円筒状容器よりも大きい直径を有している。これに対して内蓋３の直径は、円筒状容器内に充填した内容物を押さえるためのもので円筒状容器の内壁に接する大きさとして用いる。なお、内蓋３は当初円筒状容器よりも大きい径に設定しておき、使用時に外周を適宜切断して容器内に収まるように調整して用いることができるほか、弾性部材を用いることにより、円筒状容器よりも大きい直径として容器内に押し込めて使用することもできる。

【００１０】シャフトの両端には、円盤部と胴部を有した凸型ストッパー２が固着される。凸型ストッパーは、シャフトの直径より若干大きめの挿通孔または挿通穴によってシャフトに挿通され、胴部に有したビス等の係止手段９によってシャフトと固着される。また、円盤部は、円筒状容器６、７に挿通するためその直径は円筒状容器の直径と同等又は小さく設定されている。

【００１１】また、本考案は、凸型ストッパー２と同様に円盤部と胴部と係止手段を有し、シャフトの直径より若干大きめの挿通孔を有してシャフトに挿通される移動凸型ストッパー５によって適宜補強することができる。移動凸型ストッパー５は、前記凸型ストッパー２の円盤部に挿通孔を有したものを用いれば、これと共用することができる。

【００１２】図１は、本考案の簡易組立運動具を鉄アレイとして用いた一実施態様である。塩化ビニル製パイプを用いた円筒シャフト１の両端には凸型ストッパー２が固着されている。両端のシャフトを空き缶等を用いた有底円筒状容器６に挿入した後、容器内に任意の重量の鉄クズ、砂、小石等の錘８を充填し、内蓋３で錘が揺動しないように挾持し、さらに、有底円筒状の容器６の開放部に外蓋４を冠着して図３に示す鉄アレイを得る。このとき、外蓋を移動凸型ストッパー５で固着してもよい。

【００１３】また、有底円筒状容器６に錘を満杯に充填するときなどは、図２に示すように、内蓋を用いずに、外蓋４を冠着した後、係止手段を有した移動凸型ストッパー５で固着して用いることもできる。

【００１４】係止手段は、移動凸型ストッパー５の胴部に設けたビス９によって移動凸型ストッパー５を円筒パイプ１上に固定させる。

【００１５】このように、錘８となる鉄くず、砂等の充填物は、その充填量が変化しても内蓋３によって押さえ込むことができるので、重量を調整しても内容物が浮遊することがない。

【００１６】また、鍛錬具は、時の経過により飽きがきて邪魔になることが多い。そのため本考案は、鉄アレー以外の鍛錬具として、また鍛錬具として用いないときは、多機能の用途に利用できるようになる。

【００１７】図４に示すように、有底円筒状容器６の替わりに左右が開放された円筒容器７をシャフト１に挿通し、円筒容器７の長手方向の長さより若干長めの位置で左右から移動凸型ストッパー５を固着すれば円筒容器７が回転自在となり、マッサージ用のローラーとして、また、これを複数連接して並べることによって荷物運搬用のコロとしても用いることができる。

【００１８】また、図５に示すように、有底円筒状容器として一方を開放したジュースの空き缶６と円筒容器として両端を開放されたジュースの空き缶７を連接させ、一端に凸型ストッパー２を固着したシャフト１を挿通し、容器内に任意の重さの鉄屑等の錘８を充填し、円筒容器７の開放部に外蓋４を冠着すれば、重量を大幅に調整できるリスト補強具として用いることができる。このとき、外蓋４を必要に応じ移動凸型ストッパー５で固着すれば、より強固に容器６、７が固着される。

【００１９】さらに、図６のように、シャフト１の端部に凸型ストッパー２を固着させ、有底円筒状容器６に挿入し、シャフトの上部付近に円筒状容器７を底部に外蓋４と、必要に応じて移動凸型ストッパー５で固定すれば、円筒状容器７を花瓶や鉢として利用することができる。

【００２０】またさらに、図７に示すように、有底円筒状容器６を庭等に埋め、端部に凸型ストッパー２を固着したシャフト１を挿通し、容器内に錘８を充填すれば、シャフトの筒部を国旗等のポール立てとして、また、物干し台立てとして、さらには、これを一定間隔で並べその間に板を渡せば植木棚として用いることもできる。

【００２１】さらに、本考案の多機能簡易組立式運動具をどのように用いようとも容器内の錘の替りに米、小豆、みそ等を詰めておけば、非常食用の蓄えにもなる。

【００２２】

【効果】

本考案によれば、空き缶等の産業廃棄物を有効利用して、低コストで、ダンベル、鉄アレー、手首リスト補強具等様々な鍛錬具として用いることができ、重量を調整しても内容物が乱舞することなく、誰でも簡易に組立られ、さらに、鍛錬具として使用しないときは、、花瓶、ローラーマッサージ用具、ポール立て、物干し立て台、植木棚台、貯金箱、また、災害用食料保存具として用いることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の多機能鍛錬具を鉄アレイとして用いた
図。

【図２】中蓋を用いない実施態様。

【図３】鉄アレイとして用いた実施態様

【図４】マッサージ用のローラーとして利用した実施態
様。

【図５】リスト補強具として利用した実施態様。

【図６】花瓶として利用した実施態様。

【図７】ポール立てとして利用した実施態様。

【符号の説明】

１シャフト２凸型ストッパー３内蓋４外蓋５移動凸型ストッパー６有底円筒状容器７円筒状容器８錘９係止手段

【手続補正書】

【提出日】平成７年８月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項７

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】円柱または円筒シャフト１の両端に凸型
ストッパー２が固着され、シャフト１に挿通され移動可
能の内蓋３、外蓋４を有してなる簡易組立運動具。
【請求項２】円柱または円筒シャフト１の両端に、円
盤部と胴部を有た凸型ストッパー２がシャフトに挿通さ
れて固着され、シャフト１に挿通されシャフト間を移動
可能で円筒状容器よりも大きい直径を有したドーナツ形
状の外蓋４、およびシャフト１に挿通されシャフト間を
移動可能で円筒状容器の内壁に接する大きさとして用い
るドーナツ形状の内蓋３を有してなる簡易組立運動具。
【請求項３】円盤部と胴部を有した凸型ストッパー２
がシャフトに挿通されて固着された円柱または円筒シャ
フト１の両端を有底円筒状の容器６に挿入し、容器内に
鉄クズ、砂等の任意の重量の錘８を充填して、シャフト
１に挿通されシャフト間を移動可能で円筒状容器の内壁
に接する大きさとして用いるドーナツ形状の内蓋３で錘
を挾持し、有底円筒状の容器６の開放部をシャフト１に
挿通されシャフト間を移動可能で円筒状容器よりも大き
い直径を有したドーナツ形状の外蓋４で冠着してなる簡
易組立運動具。
【請求項４】円柱または円筒シャフト１の両端に円盤
部と胴部を有した凸型ストッパー２が固着され、シャフ
ト１に挿通され移動可能のドーナツ形状の外蓋４、係止
手段を有した移動凸型ストッパー５を有してなる簡易組
立運動具。
【請求項５】円盤部と胴部を有した凸型ストッパー２
がシャフトに挿通されて固着された円柱または円筒シャ
フト１の両端を有底円筒状の容器６に挿入し、容器内に
鉄クズ、砂等の任意の重量の錘８を充填して、有底円筒
状の容器６の開放部をシャフト１に挿通されシャフト間
を移動可能で円筒状容器よりも大きい直径を有したドー
ナツ形状の外蓋４で冠着し、さらに外蓋４を係止手段を
有した移動凸型ストッパー５で固着してなる簡易組立運
動具。
【請求項６】円柱または円筒シャフト１に挿通され外
蓋４を固着する係止手段を有した移動凸型ストッパー５
を有してなる請求項１〜３のいずれかに記載の簡易組立
運動具。
【請求項７】有底円筒状容器６及び円筒状容器７が空
き缶であることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに
記載の簡易組立運動具。