JP3020445B2 - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンフォームの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタンフォ
ームの製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、表
皮汚染性及び耐光耐熱変色性を改善する難燃性熱融着ポ
リウレタンフォームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリウ
レタンフォームは、その優れた弾力性により、車両用、
家具用、寝具用等の各種クッション剤として広く用いら
れ、その他建材、断熱材としても汎用されている。一般
にポリウレタンフォームは、その表面に布、レザー等の
表皮材を熱融着により貼着し、実用に供されることが多
い。ところで、このポリウレタンフォームは比較的燃焼
し易いことから、従来よりポリウレタンフォームの難燃
化について検討がなされている。ポリウレタンフォーム
を難燃化する方法としては、製造時に難燃剤を添加する
方法が知られており、難燃剤としては含ハロゲン系リン
酸エステルが主に用いられている。
【0003】しかしながら、一般の含ハロゲン系リン酸
エステルは表皮材との熱融着性への影響は比較的少ない
ものの、表皮汚染性、即ち経時による表皮材の変色及び
ポリウレタンフォーム自身の劣化という欠点を有してい
る。例えば、特公平3ー61689号公報には、トリア
リールリン酸エステルを用いることにより、表皮の汚染
性を改善する技術が開示されている。しかしながら、ト
リアリールリン酸エステルは、リン含有量が少なくハロ
ゲンを含まないために難燃性に劣り、難燃化の目的には
多量に配合する必要があった。
【0004】このようにポリウレタンフォームの熱融着
性、表皮の汚染性等の改善は、いまだ十分ではなく、こ
れらの性能、特に表皮の汚染の防止を図りつつポリウレ
タンフォームの難燃性を向上させることはできなかっ
た。従って、本発明の課題は上記問題点に鑑み、表皮汚
染性及び耐光耐熱変色性を改善した難燃性熱融着ポリウ
レタンフォームの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
の内、特に表皮汚染について検討したところ、 1)表皮汚染は難燃剤の分解による酸性分(リン酸、ハ
ロゲン化水素等)による表皮の劣化が主原因であるこ
と、 2)分解に寄与するファクターは主に、熱、水分、アミ
ンであること及び 3)同じ含ハロゲンリン酸エステルでも構造により熱、
水等に対する安定性が異なることを見出した。更に研究
を重ねた結果、一般式(1)で示されるトリブロモネオ
ペンチルリン酸クロロアルキルエステルは、表皮汚染及
びフォームの変色を示さず、かつ難燃性が極めて高いこ
とを意外にも見出し、本発明に至った。
【0006】かくして、本発明によれば、ポリヒドロキ
シ化合物、有機ポリイソシアネート、発泡剤及び難燃剤
からポリウレタンフォームを製造するに際し、ポリヒド
ロキシ化合物として水酸基価100以下の高分子量ポリ
ヒドロキシ化合物と水酸基価560以上で1分子当たり
2〜4個の水酸基を有する低分子量ポリヒドロキシ化合
物からなり、該低分子量ポリヒドロキシ化合物が前記高
分子量ポリヒドロキシ化合物100重量部に対して0.
5〜10重量部含有する混合物及び、難燃剤として前記
高分子量ポリヒドロキシ化合物100重量部に対して2
〜30重量部のトリブロモネオペンチルリン酸クロロア
ルキルエステルを含有する難燃剤を用いることを特徴と
するポリウレタンフォームの製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において使用される高分子
量ポリヒドロキシ化合物は、通常ポリエーテルポリオー
ルと称される末端にヒドロキシル基を有するポリエーテ
ルと、低分子量の末端ヒドロキシル基を有するポリヒド
ロキシ化合物との混合物である。
【0008】ポリエーテルポリオールとしては、例えば
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等のポリヒドロキシ化合物にプロピレンオキサイ
ド、エチレンオキサイド等をアルカリ触媒を用いて開環
付加重合させて得られる、水酸基価100以下の高分子
量ポリヒドロキシ化合物が挙げられる。このような化合
物は一般の軟質ポリウレタンフォームの製造に用いられ
るものであり、通常はグリセリンにプロピレンオキサイ
ドを反応させて得られるポリ(オキシプロピレン)トリ
オール等が挙げられる。
【0009】また、低分子量ポリヒドロキシ化合物とし
ては、水酸基価560以上で1分子当たり2〜4個のヒ
ドロキシル基を有するものが挙げられ、具体的には、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,3−プロパンジオール、トリエチレング
リコール等のジオール類、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリエチロールエタン、ペンタエリスリトー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール等のトリオール類
等の脂肪族アルコール類があげられる。
【0010】本発明は、ポリヒドロキシ化合物として、
高分子量ポリヒドロキシ化合物と低分子量ポリヒドロキ
シ化合物とを併用することにより、製造されるポリウレ
タンフォームの難燃性、熱融着性を向上させることがで
きる。
【0011】これらの併用割合は、低分子量ポリヒドロ
キシ化合物が高分子量ポリヒドロキシ化合物100重量
部に対し、0.5〜10重量部、好ましくは0.5〜5
重量部の範囲である。低分子量ポリヒドロキシ化合物の
割合が0.5重量部未満では難燃性、熱融着性の向上効
果が少なく、逆に10重量部を越えると、製造されるポ
リウレタンフォームが連続気泡ではなく独立気泡とな
り、製造時の冷却の過程において収縮現象を生じ易くな
るため好ましくない。
【0012】本発明において使用される有機ポリイソシ
アネートとしては、一般にポリウレタンフォームを製造
するのに用いられるものでよく、2個以上のイソシアネ
ート基を同一分子中に含有する脂肪族ポリイソシアネー
ト、芳香族ポリイソシアネート、あるいはそれらの変性
物が挙げられる。具体的には、脂肪族イソシアネートと
しては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネ
ート等が挙げられ、芳香族イソシアネートとしては、ト
リレンジイソシアネート(2,4−及び/又は2,6−
異性体)、ジフェニルジイソシアネート、トリフェニル
ジイソシアネート、クロロフェニル−2,4−ジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート、アニリンとホルムア
ルデヒドとの低重縮合物とホスゲンとの反応によって得
られる多価ポリイソシアネート等が挙げられる。これら
のポリイソシアネートのうち、トリレンジイソシアネー
トの異性体比、即ち2,4−体と2,6−体との混合比
(重量比)が80:20〜65:35のものが一般に有
用性が高く、廉価で入手し易いため経済性の面からも有
利である。
【0013】ポリヒドロキシ化合物及びその他の活性水
素を有する化合物の全量に対するポリイソシアネートの
使用量、即ちイソシアネート指数は80〜130の範囲
が好ましい。得られるポリウレタンフォームの難燃性及
び低発煙性の点で好ましいイソシアネート指数は100
〜115の範囲であり、更にポリウレタンフォームの物
理特性の点でも好ましい結果を与えるのは、103〜1
12の範囲である。
【0014】本発明において使用される発泡剤として
は、水あるいは低沸点の揮発性液体が用いられる。低沸
点の揮発性液体としては、例えば、トリクロロモノフル
オロメタン、ジブロモジフルオロメタン、ジクロロジフ
ルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、モノク
ロロジフルオロメタン、トリフルオロエチルブロミド、
ジクロロメタン、メチレンクロリド等のハロゲン化炭化
水素が挙げられ、これらの発泡剤は単独或は混合して使
用することができる。
【0015】本発明において使用される難燃剤は、一般
式(1):
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、Rは水素原子又は炭素数1〜9の
アルキル基、mは1又は2〕で表される。式中、Rの炭
素数1〜9のアルキル基としては、直鎖又は分枝鎖のア
ルキル基が挙げられる。具体的には、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ペプチル、オ
クチル、ノニル等の直鎖アルキル基、イソプロピル、イ
ソブチル、sec-ブチル、 tert-ブチル、イソペンチル、
tert-ペンチル、ネオペンチル等の分枝鎖アルキル基が
挙げられ、中でもメチルが好ましい。またmは1又は2
であり、特に1が好ましい。
【0018】一般式(1)で表されるトリブロモネオペ
ンチルリン酸クロロアルキルエステルの具体例として
は、下記式(2)〜(5)の化合物等が挙げられる。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】これらのトリブロモネオペンチルリン酸ク
ロロアルキルエステルは、その1種だけを用いても、ま
た2種以上混合して用いてもよい。前記トリブロモネオ
ペンチルリン酸クロロアルキルエステルのリン含有量
は、3.4〜5.9重量%、好ましくは4.9〜5.8
重量%である。リン含有量が前記範囲であれば良好な難
燃性が得られる。
【0024】また、本発明においては、難燃剤としてト
リブロモネオペンチルリン酸クロロアルキルエステルと
公知の難燃剤との混合物を、難燃性や表皮汚染性に影響
のない程度に用いてもよい。その場合には全難燃剤中の
トリブロモネオペンチルリン酸クロロアルキルエステル
の含有量を50重量%以上になるようにするのが好まし
い。トリブロモネオペンチルリン酸クロロアルキルエス
テルの含有量が50重量%未満であると表皮汚染性を増
加するため好ましくない。
【0025】本発明の難燃剤であるトリブロモネオペン
チルリン酸クロロアルキルエステルと混合して使用でき
る難燃剤としては、例えば、トリブロモネオペンチルア
ルコールやジブロモネオペンチルアルコール等のハロゲ
ン系難燃剤、クレジルジフェニルホスフェート、トリフ
ェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリ
エチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート
等のリン酸エステル、5−エチル−5[ジ(クロロエト
キシ)ホスフィニルオキシメチレン]−2−クロロエト
キシ−1,2,3−ジオキサホスホリナン−2−オキサ
イド、ジエチレングリコールビス[ジ(クロロプロピ
ル)ホスフェート]等のハロゲン含有リン酸エステルお
よびメラミン、無機化合物等が挙げられる。
【0026】トリブロモネオペンチルリン酸クロロアル
キルエステルの添加量は、前記高分子量ポリヒドロキシ
化合物100重量部に対し、2〜30重量部、好ましく
は5〜20重量部である。トリブロモネオペンチルリン
酸クロロアルキルエステルが2重量部未満では難燃性に
効果が少なく、30重量部を超えると物性が低下し、熱
融着性を低下するので好ましくない。
【0027】更に、本発明によるポリウレタンフォーム
の製造に当たっては、通常、触媒、整泡剤等が用いられ
る。触媒としては、トリエチレンジアミン、N−メチル
モルホリン、テトラメチル−1,4−ブタンジアミン、
N−メチルピペラジン、ジメチルエタノールアミン、ジ
エチルエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン
系化合物、又はオクテン酸第一錫、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫ジ−2−エチルヘキソエート等の有機
金属化合物が挙げられる。これらの触媒は単独あるいは
2種以上を併用して使用される。触媒の使用量は特に限
定されず広範囲に変えることができるが、通常ポリヒド
ロキシ化合物100重量部に対して0.005〜2.0
重量部、好ましくは0.1〜1.8重量部である。
【0028】整泡剤としては、ポリウレタンフォームの
製造に通常用いられるシリコーン系整泡剤、具体的には
オルガノシロキサンーポリオキシアルキレン共重合体、
ポリオキシアルキレン側鎖を有するポリアルケニルシロ
キサン等の有機珪素系界面活性剤が挙げられ、その使用
量はポリヒドロキシ化合物100重量部に対して0.1
〜3.0重量部、好ましくは0.5〜2.0重量部であ
る。
【0029】更にまた、本発明においては、上記のポリ
ウレタンフォ−ム成分に加え、必要に応じて架橋剤、酸
化防止剤、顔料等を添加しても何等差し支えない。本発
明のポリウレタンフォームの製造は、通常実施されてい
る操作方法によって行われる。例えば、ポリヒドロキシ
化合物、水、触媒、難燃剤、整泡剤をポリイソシアネー
トと同時に混合して反応発泡させる所謂ワンショット
法、或いはポリヒドロキシ化合物の一部をポリイソシア
ネートの全量と予め反応させ、生成したプレポリマーに
他の成分を混合させるプレポリマー法等により行われ
る。この工程において、通常、触媒は予め所定量をポリ
ヒドロキシ化合物と混合撹拌し、均一溶液、あるいは均
一分散液として使用する。
【0030】本発明の製造方法により得られるポリウレ
タンフォームは、特にワディング材や天井材等の建材、
或いは比較的高温条件下に置かれることの多い車両用フ
ォームとして極めて有用である。
【0031】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例を挙げて更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り
以下の実施例に限定されるものではない。
【0032】 (難燃性ポリウレタンフォームの製造処方) ポリオール(三井東圧化学社製、商品名 MN-3050 ONE, 分子量3000) 100 重量部 イソシアネート(三井東圧化学社製、商品名 TDI80/20 ) 59.5 重量部 シリコン油(信越シリコン社製、商品名 F-242T ) 1.2 重量部 錫系触媒(三共有機合成社製、商品名 STANN BL ) 0.3 重量部 アミン系触媒(花王社製、商品名 カオライザーNO.1) 0.1 重量部 水 4.5 重量部 メチレンクロライド 5.0 重量部 ジエチレングリコール 1.5 重量部 難燃剤 (表2参照) 上記の処方でワンショット法によって軟質ポリウレタン
発泡体を製造した。
【0033】尚、予め難燃剤については、加水分解性の
評価、遊離塩素試験を下記に示す方法にて行った。 (難燃剤の加水分解性)ASTM−D−2169及びM
IL−H−19457に準じて測定した。即ち、耐圧試
料ビンに試料の難燃剤75gと蒸留水25gを入れて密
栓した後、予め93℃に調整した加水分解装置(1分間
に5回回転し、試料と蒸留水が混合できるような機能を
有するもの)に耐圧試料ビンを取り付け、48時間加熱
した。次いで、室温まで冷却し、分液ロートに移し静置
後、試料と蒸留水をそれぞれ採取した。得られた試料に
洗浄水(蒸留水)約100gを加えて軽く振った後、静
置し蒸留水を分離させた。分離した蒸留水は、最初の蒸
留水と混合した。更に洗浄水が中性になるまでこの洗浄
操作を繰り返し、得られた混合洗浄水の全酸量を測定
し、難燃剤の加水分解性を評価した。
【0034】(遊離塩素試験)試料45g、アミン水溶
液(SANKYO AIR PRODUCTS 社製、商品名 Dabco33LV)3
g及び蒸留水4gを耐圧試料ビンに入れて密栓をした
後、80℃で4時間加熱した。冷却後、タイトレーター
にて遊離塩素%を測定した。
【0035】(実施例1)ポリオール、シリコン油、触
媒、水を上記の処方に示した数量を配合し、難燃剤とし
てトリブロモネオペンチルジクロロプロピルホスフェー
トを10重量部配合した。これを3000rpmの回転
数をもつ撹拌機で1分間撹拌して均一に混和した後、上
記処方のイソシアネートを加え、更に3000rpmで
5〜7秒間撹拌後、内容物を手早く正方形のボール箱に
注いだ。直ちに発泡が起こり、数分後最大の容積に達し
た。このものを更に30分間80℃の炉内で硬化せしめ
た。得られた発泡体は、白色軟質気泡型セル組織であっ
た。
【0036】前記方法で得られた発泡体より試料を切り
取り、燃焼試験(燃焼試験方法 MVSS−302)を
行った。また、表皮汚染性、フォーム変色性を下記に示
す方法にて評価した。 (表皮汚染性)フォーム片(5×5×1cm3 )とナイ
ロン製布(5×5×0.2cm3 )とを完全に密着させ
てホッチキスにて固定し、ガラス性広口ビン(容量50
0ミリリットル)に入れて蓋をし、110℃の恒温槽内
でこの広口瓶を384時間放置した。次いでこの布地表
面の変色の程度(Δb)を色差計にて測定した。
【0037】(フォーム変色性)フォーム片(5×5×
1cm3 )を120℃の恒温槽内に入れ、24時間後に
変色度合い(ΔE)を色差計にて測定した。更に、物性
においては、密度(JIS K−7222)〔g/cm
3 〕及び25%硬さ(JIS K−6401)〔kg
f〕を測定した。表1に難燃剤の評価結果を、表2にポ
リウレタンフォームの評価結果をそれぞれ示す。
【0038】(実施例2〜3及び比較例1〜5)難燃剤
を表2の化合物に代えた以外は実施例1と同様にして、
ポリウレタンフォームを作成し、同様の評価を行った。
結果を表1及び表2に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表中の難燃剤は、それぞれ以下の化合物を
表す。 難燃剤1:トリブロモネオペンチルジクロロプロピルホ
スフェート 難燃剤2:トリブロモネオペンチルジクロロエチルホス
フェート 難燃剤3:5−エチル−5[ジ(クロロエトキシ)ホス
フェニルオキシメチレン]−2−クロロエトキシ−1,
2,3−ジオキサホスホリナン−2−オキサイド 難燃剤4:ジエチレングリコールビス[ジ(クロロプロ
ピル)ホスフェート] 難燃剤5:クレジルジフェニルホスフェート また、表1の難燃性は、それぞれ以下の意味を表す。 NB:標線A(着火点より38mm)以内で自消 BN:標線B(着火点より292mm)以上燃え続ける SE:標線A〜標線B(着火点より38〜292mm)
で自消
【0041】
【表2】
【0042】表2から本発明の製造方法により得られた
ポリウレタンフォームは、物性も良好で表皮汚染性が極
めて少なく、しかも高難燃性を有することがわかる。こ
れに対して、難燃剤として縮合型含ハロゲンリン酸エス
テルを添加したポリウレタンフォームは、表皮汚染性が
不良(Δb>3)又は難燃性が不良となっている。この
表皮汚染は難燃剤自身の加水分解性やアミン共存下にお
ける脱ハロゲン性に起因し、分解によって生じるリン
酸、塩酸、及びアミンの塩酸塩がフォームや表皮を劣化
させるためと考えられる。更に、トリアリールリン酸エ
ステル(難燃剤5)を用いた場合、リン含有量が少ない
ため少量の添加では、MVSS−302不合格になり、
添加量を増やしてもフォーム物性が低下し実用的なフォ
ームを形成することはできないことがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明のポリウレタンフォームの製造方
法によれば、密度、硬度、熱融着性等の物性が極めて良
好で表皮汚染の著しく少ない難燃性ポリウレタンフォー
ムを工業的に有利に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−76021(JP,A) 特開 昭56−67329(JP,A) 特開 昭62−195010(JP,A) 特開 昭59−164320(JP,A) 特開 昭53−60993(JP,A) 特開 昭60−149621(JP,A) 特表 平5−502054(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/65,18/66 C08K 5/521 C08L 75/04 - 75/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリヒドロキシ化合物、有機ポリイソシ
    アネート、発泡剤及び難燃剤からポリウレタンフォーム
    を製造するに際し、ポリヒドロキシ化合物として水酸基
    価100以下の高分子量ポリヒドロキシ化合物と水酸基
    価560以上で1分子当たり2〜4個の水酸基を有する
    低分子量ポリヒドロキシ化合物からなり、該低分子量ポ
    リヒドロキシ化合物が前記高分子量ポリヒドロキシ化合
    物100重量部に対して0.5〜10重量部含有する混
    合物及び、難燃剤として前記高分子量ポリヒドロキシ化
    合物100重量部に対して2〜30重量部のトリブロモ
    ネオペンチルリン酸クロロアルキルエステルを含有する
    難燃剤を用いることを特徴とするポリウレタンフォーム
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 トリブロモネオペンチルリン酸クロロア
    ルキルエステルが、一般式(1): 【化1】 〔式中、Rは水素原子又は炭素数1〜9のアルキル基、
    mは1又は2〕で示される化合物である請求項1に記載
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 トリブロモネオペンチルリン酸クロロア
    ルキルエステルが、難燃剤の50重量%以上である請求
    項1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 トリブロモネオペンチルリン酸クロロア
    ルキルエステルが、リン含有量3.4〜5.9重量%で
    ある特許項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
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