JP3020339U - 自動ズック洗浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家庭で用いられるズック及びスニーカ等を洗
浄からすすぎ、脱水及び乾燥まで自動で行うズック洗浄
器を提供する。 【構成】 表面がブラシ状に加工され、熱風吹き出し口
を備えたスタンド部１は、固定台６のモータ部（図示せ
ず）の軸と結合されている回転ポール４の弧状の溝によ
って、水平方向に移動するように接続されている。これ
により、回転ポール４の回転方向が１回転毎に連続して
反転する回路をもうけることでスタンド部１は往復運動
する。従って、スタンド部１にズック等を立て、バネ式
のホルダー３により固定し、回転ポール４を回転させる
と、ズック等の内部はスタンド部１の往復運動によりこ
すられ洗浄することができる。また、ズック等の表面全
体は回転ポール４の回転によって、ズック等を立てたス
タンド部１が洗剤等を投入した洗浄水を撹拌することに
より自動で洗浄することが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家庭用で用いられる自動ズック洗浄器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

以下、一般的に家庭で行われる従来のズック洗浄について説明する。 図５は従来のズック洗浄用ブラシの説明図である。

【０００３】 図５において、グリップ５１を手で握りしめブラシ部５２で汚れているズック等 の内部および表面全体をこすり汚れを落としていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のズック洗浄用ブラシでズック等を洗浄する方法では、人 手による手作業であり多くの作業時間および労力を必要とする問題があった。

【０００５】 また、従来の方法ではズック等を乾かす場合においても日光による自然乾燥の ため長い時間を必要とし、さらに曇った日および雨天では乾かすことができない という問題もあった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記従来の課題を解決するために、本考案にかかる自動ズック洗浄器は以下の ような構成を有している。 請求項１記載の自動ズック洗浄器は、ズック等を固定するためのバネ式の複数の ホルダーが、ズック等の内部を洗浄するためにもうけられた複数のスタンド部に 取り付けられており、複数のスタンド部の表面にはズック等内部の洗浄を行うブ ラシ状の加工およびズックを乾かすための熱風吹き出し口が取り付けられ、これ らを収納している容器部には、水を注水するための注水口および水を排水するた めの排水口がもうけられていることを特徴とする。

【０００７】 請求項２記載の自動ズック洗浄器は、請求項１記載の自動ズック洗浄器におい て、複数のスタンド部は、モータ部等を内蔵した固定台の軸となっている回転ポ ール表面にもうけた弧状の溝部分と水平方向が移動するように接続されており、 回転ポールが回転することにより、ズック等の表面等に付着している泥や小石等 が落下するのを受けるための受け皿が取り付けられていることを特徴とする。

【０００８】

【作用】

この考案の構成によれば、ズック等をスタンド部にもうけているバネ式のホル ダーで固定した後、これらを収納している容器部の注水口から水を注水させ洗剤 等を投入し、回転ポールを回転させることにより、洗剤等が混ざった洗浄水が撹 拌されてズック等の表面全体を洗浄することができる。また、弧状の溝で回転ポ ールと接続されているスタンド部が水平方向に往復運動するにより、ズック等の 内部も表面がブラシ加工されたスタンド部でこすられ容易に洗浄することができ る。

【０００９】 また、自転ポールを回転した状態で、洗浄によって汚れた水を排水口から排水 させながら注水口から新しい水を注水すればズック等のすすぎができる。また、 注水口を閉じた状態で排水口のみ開いた場合において、回転ポールを回転させる とズック等に付着している水滴が遠心力によりはじき飛ばされズック等の脱水も 行うことができる。さらに、回転ポールを回転させながら、スタンド部の表面に 備えている複数の熱風口吹き出し口から噴射される熱風により、ズック等の内部 からズック等の表面全体を乾燥させることもできる。 従って、これらをマイコン回路等で制御すれば全自動で洗浄からすすぎ、脱水お よび乾燥まで行うことができる。

【００１０】

【実施例】

以下本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。 図１は本考案の一実施例における自動ズック洗浄器の構成を示す正面図である。 図１において、１は表面がブラシ状に加工されたスタンド、２はスタンド１の表 面に複数個もうけられた熱風吹き出し口、３はズック等を固定するためのバネ式 のホルダー、４はモータ部（図示せず）回転軸と接続されている回転ポール、５ は小石および砂等を受けるための受け皿、６はモータ部や回路、ヒータおよびフ ァン等が内蔵されている固定台であり、熱風吹き出し口２とは配管により結合さ れている。

【００１１】 次に、本考案の一実施例におけるズック等の洗浄、すすぎ、脱水および乾燥す る方法について図２、図３および図４を参照しながら具体的に説明する。 図２は本考案の一実施例に係る自動ズック洗浄器全体を収納している容器部全体 の斜視図である。図３および図４は本考案の一実施例に係るスタンド部によりズ ック等の内部を洗浄および乾燥する方法を説明するための説明図である。なお、 図３はスタンド部と回転ポールが接続している状態を正面から見た図、図４はス タンド部にズック等を立てた状態を正面から見た図である。

【００１２】 図２において、７は外部から水を注水するための注水口、８は洗浄によって汚 くなった水を排出するための排水口、９はズック等の洗浄状態を確認することが できる透明な窓を兼ねたを開閉窓、１０は開閉窓を開閉させるための取手、１１ はモータ部および回路等を駆動させるスイッチである。 また、図３において、１２は回転ポール４にもうけられている弧状の溝であり スタンド部１が水平に移動するように接続されている。 先ず、図２、図３および図４を参照しながら、ズック等を洗浄する場合につい て説明する。

【００１３】 図２、図３および図４に示すように、開閉窓９を開きズック等を容器内部にあ る複数のスタンド部１に立てて、複数のバネ式ホルダー３によりズック等を固定 した後、注水口７より水を注水させ洗剤等を投入する。 そして、モータ部および回路等を駆動させるスイッチ１０をオンにすると、モー タ部が回転し、モータ部の回転軸と結合している回転ポール４も連続して回転す る。従って、洗剤等が混じった洗浄水を回転ポール４と接続しているスタンド部 １に立てているズック等が撹拌しながら回転することで、ズック表面全体の汚れ を洗浄することができる。

【００１４】 また、回転ポール４が１回転するごとに回転方向を反転させる回路をもうけれ ば回転ポールの弧状の溝１２と水平方向が移動するように接続されているスタン ド部１が、回転ポール４の回転方向と同じ向きに円心力および水の対流によって 移動することとなり、１回転ごとにスタンド部１の移動する向きは逆転する。従 って、回転ポール４の回転方向が反転するたびにスタンド１部が繰り返し往復運 動をするためズック等の内部も、表面がブラシ状に加工されているスタンド部１ によりこすられ洗浄することができる。

【００１５】 なお、この実施例では、回転ポール４に弧状の溝１２をもうけスタンド部１が 水平方向に移動するように接続しているが、これに限らずモータおよびギャー等 の駆動によりスタンド部１が水平方向に繰り返し往復運動する構成にしてもかま わない。

【００１６】 次に、ズック等をすすぐ場合については、排水口８の弁を開いたまま洗浄によ って汚れた水を排水させ、回転ポール４を連続して回転させながら注水口７の弁 を開き、水を連続して注水させれば、ズック内部および表面全体に付着している 洗剤等の泡が落とされ、ズック等がすすがれる。

【００１７】 また、脱水および乾燥する場合については注水口７の弁を閉じ、排水口８の弁 は開いたままで、回転ポール４を連続して回転させれば円心力によりズック等に 付着している水滴等がはじき飛ばされ脱水することができる。さらに、ズック等 を乾燥させる場合には、スタンド部１の表面にもうけられている熱風吹き出し口 ２より熱風がズック等の内部に噴射され、ズック等の内部を乾かすことができる 。そして、回転ポール４は連続して回転しているため熱風吹き出し口２より噴射 された熱風が容器全体に対流しズック等の表面全体も乾かすことができる。

【００１８】 以上のように実施例によれば、ズック等をスタンド部１に立て、バネ式のホル ダー３で固定した後、スタンド部１の水平方向での往復運動により、ズック等の 内部は洗浄され、ズック等の表面全体はスタンド部１と接続している回転ポール ４が連続して回転することにより自動的に洗浄される。 また、排水口８の弁を開き洗浄によって汚れた水を排水させ、注水口７の弁を 開き、水を注水させながら回転ポール４を連続回転させると、ズック等のすすぎ を行うことができる。さらに、注水口７の弁を閉じた状態で、回転ポール４を連 続して回転させることによりズック等の脱水もできる。

【００１９】 また、スタンド部１の表面にもうけている熱風吹き出し口２から熱風がズック 等の内部に噴射され、ズック等の内部を乾かすことができる。さらに、回転ポー ル４が連続して回転していることにより、ズック等の内部に噴射された熱風は容 器全体に対流し、ズック等の表面全体も乾かすことができる。 このように構成された自動ズック洗浄器はズック等の洗浄からすすぎ、脱水お よび乾燥まで全て自動で行うことができる。従って、従来のように手作業で行な っていた洗浄、すすぎ、脱水および乾燥が全て自動で行える優れた自動ズック洗 浄器が実現できる。

【００２０】

【発明の効果】

以上のように本考案の自動ズック洗浄器によれば、ズック等をスタンド部に立 て、バネ式のホルダーでズック等を固定した後、注水口より水を容器内部に注水 し洗剤等を投入することにより、ズック等の内部は表面がブラシ状に加工された スタンド部の往復運動で洗浄され、ズック等の表面全体は、スタンド部と回転ポ ールが弧上の溝で接続されているため回転ポールの回転により、洗剤等が混じっ た洗浄水を、ズック等を立てた状態のスタンド部が撹拌することで、ズック等の 表面全体も洗浄される。従って、ズック等の内部および表面全体も自動で洗浄で きる自動ズック洗浄器を得ることができる。

【００２１】 また、洗浄が終了すると排水口より汚れた水が自動的に排水され、新しい水を 注水口より注水させながら回転ポールを連続して回転させれば、ズック等の表面 に付着している洗剤等の泡がすすがれる。また、注水口を閉じ、水を注水させな い状態で回転ポールが連続して回転すれば、ズック等の表面についている水滴等 も円心力により、はじき飛ばされズック等を脱水することができる。さらに、ス タンド部表面にもうけている熱風吹き出し口により熱風がズック等の内部に噴射 されるためズック等の内部を乾かすことができる。そして、回転ポールの回転に より、ズック等の内部に噴射された熱風が容器全体を対流するためズック等の表 面全体も乾かすことができる。これにより、ズック等のすすぎ、脱水および乾燥 まで自動で行うことのできる優れた自動ズック洗浄器が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の自動ズック洗浄器の構成を
示す正面図である。

【図２】本考案の一実施例の自動ズック洗浄器の容器全
体を示す斜視図である。

【図３】本考案の一実施例の自動ズック洗浄器のスタン
ド部の詳細を示す正面図である。

【図４】本考案の一実施例の自動ズック洗浄器のスタン
ド部にズックをのせた状態を示す説明図である。

【図５】従来のズック洗いブラシを示す説明図である。

【符号の説明】

１ スタンド ２ 熱風吹き出し口 ３ ホルダー ４ 回転ポール ５ 受け皿 ６ 固定台 ７ 注水口 ８ 排水口 ９ 開閉窓 １０ 取手 １１ スイッチ １２ 弧状の溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ズック等を立てる複数のスタンド部には
   ズック等を固定するためのバネ式の複数のホルダーと、
   その表面にはブラシ状の加工および熱風が吹き出すため
   の複数の熱風口が備えられており、これらを収納してい
   る容器部には注水口および排水口が取り付けられている
   ことを特徴とする自動ズック洗浄器。
2. 【請求項２】 ズック等を立てるための複数スタンド部
   は水平方向に往復運動ができるように回転するポールの
   弧状の溝部分と接続されており、これらの回転するボー
   ルの底面には泥砂および小石等をためるための受け皿を
   備えていることを特徴とする請求項１記載の自動ズック
   洗浄器。