JP3019868U - 消火器専用カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内雰囲気を損なわない斬新な消火器専用カ
バーを提供すること。 【構成】 ノズルホース１０２を含む消火器１００の胴
体１０１を覆う胴体カバー１と、レバー１０４を含む頭
部１０３を覆う頭部カバー３０から構成され、胴体カバ
ー１は、軟質ビニール布等の布地をもって袋状に縫合形
成され、頭部カバー３０は、レバー１０４を完全に覆う
箱型カバー体３１と、該箱型カバー体３１を固定的に覆
う軟質ビニール布等の布地カバー体３２とから構成され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特に一般家庭に常設される水消火器、強化液消火器、泡消火器等の 消火器の専用カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般家庭において常設されている消火器は、そのままむき出しの状態で 置かれているのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

したがって、従来においては、カバーがないために消火器が埃等により汚れ、 また、赤色のむき出しのままで台所等の隅に置かれているために、外観体裁上に おいて違和感があって台所等の室内雰囲気を悪くしていた。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは 、一般家庭において、平常時はカバーをしておくことによって、消火器を汚れ 等から保護するとともに、室内雰囲気を良好ならしめ、かつ火災等の非常時にお いては、素早くカバーを外すことができて消火器を使用し得る消火器専用カバー を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、ノズルホースを含む消火器胴体を覆う胴体カバー と、レバーを含む頭部を覆う頭部カバーとからなり、前記胴体カバーは、軟質ビ ニール布等の柔軟にして、かつ強靱な布地をもって上辺両隅部が対称形の円弧状 に形成されるとともに、上辺中央から縦折り線に向かっては略Ｖ字状に切欠され て前記円弧状部とそれぞれ対称形の円弧状部が形成され、前記縦折り線を介して 二つ折りにされて重合され、かつ上辺部と下辺部を除く他の全ての重合周辺部が 縫合されて袋状に形成され、また、円弧状部の略中間部位の周りに設けられた切 目にはゴムテープ等の弾性テープが無端状に挿通され、更に下辺部の両端重合部 が下端よりやや上部に縫合されて、該縫合部にはそれぞれベルベットテープが縫 着されるとともに、下辺部に近接した部位には、下辺部をややつぼめるために縫 合部を折り返したとき、前記ベルベットテープと係着するベルベットテープが略 ハ字状に縫着されて構成され、前記頭部カバーは、前記レバーを覆う箱型カバー 体と、該箱型カバー体を固定的に覆う軟質ビニール布等の柔軟にして、かつ強靱 な布地カバー体とを含む構成を特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照し、その作用と共に説明する。本案カバーは、図１ に示されているように、消火器１００におけるノズルホース１０２を含む消化器 胴体１０１を覆う胴体カバーと、レバー１０４を含む頭部１０３を覆う頭部カバ ーとから構成されている。

【０００７】 胴体カバー１は、軟質ビニール布等の柔軟にして、かつ強靱な各種意匠が施さ れた布地２をもって形成されている。更に説明すると、図２から図７に示されて いるように、布地２の上辺３の両隅部が対称形の円弧状部４、５とされるととも に、上辺３の中央部から縦折り線６に向かって略Ｖ字状に切欠されて、該切欠部 の切欠辺が円弧状部４、５とそれぞれ対称の円弧状部７、８とされている。上辺 ３と下辺９はそれぞれ縁折りされて、該縁折り部１０、１１の周辺が縫合され、 次いで、縦折り線６を介して二つ折りにされて重合され、かつ上辺３と下辺９を 除く円弧状部４、５と同じく円弧状部７、８および側縁部１２、１３との重合周 辺部１４が縫合されて全体袋状に形成されている。円弧状部の略中間部位の周り には、複数の切目１５が設けられ、これら切目１５にはゴムテープ等の弾性テー プ１６が無端状に挿通され、該弾性テープ１６によって消化器胴体１０１がカバ ー時において押えられるようになっている。図３および図６に示されているよう に、下辺９における縁折り縫合部１１の両端部が下端より縁折り縫合部１１まで に亘ってそれぞれ縫合され、該縫合部１７、１８にベルベットテープ１９、２０ が縫着されるとともに、これらテープ１９、２０と近接した縁折り縫合部１１に は、ベルベットテープ１９、２０と係合するベルベットテープ２１、２２が斜向 状の略ハ字状に縫着され、消火器胴体１０１に対するカバー挿通時においては、 下部が大きい袋状で挿通され、挿通後においては、図６に示されているように、 ベルベットテープ１９、２１、２０、２２との係合により下部がつぼめられてが さつかないようになっている。

【０００８】 頭部カバー３０は、図８から図１１に示されているように、レバー１０４を完 全に覆う断面コ字型の箱型カバー体３１と、該箱型カバー体３１を覆う布地カバ ー体３２とを含んでいる。布地カバー体３２は、軟質ビニール布等の柔軟にして 、かつ強靱な各種意匠の施された方形状布地３３の対角線上に箱型カバー体３ １が置かれ、図８に示されているように、斜線部分が中裏にされてそれぞれＣＡ とＣＢが縫合され、かつＣよりＤまでで縫い止められて布地カバー体３２は箱型 カバー体３１を固定的に覆っている。

【０００９】 本案に係るカバーは上記の構成であるから、消火器１００に胴体カバー１がそ の下端が拡開した袋状として上方より挿通されて、その弾性テープ１６の弾力と ベルベットテープ１９、２１とベルベットテープ２０、２２との係合による下部 のつぼめによって胴体１０１が覆われるとともに、頭部１０３には頭部カバー３ ０が被せられてその箱型カバー体３１でレバー１０４が覆われ、かつ布地カバー 体３２で覆われて、消火器１００はその全体がカバーされる。なお、必要によっ ては、図１に示されているように、頭部カバー３０を飾り紐３４で緊締するよう にしてもよい。

【００１０】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、消火器は台所等における油や埃等による汚れから 保護されるとともに、赤い消火器がそのまま置かれているという違和感がなくな って、室内雰囲気が良好となる。また、カバーは素早く取外すことができるので 、消火器の使用上何ら支障を来さない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るカバーの一例での使用状態の概略
正面図である。

【図２】胴体カバーの主体である布地の展開図である。

【図３】胴体カバーの背面図である。

【図４】布地における各辺重合周辺部の縫合状態を示す
部分拡大断面図である。

【図５】胴体カバーの正面図である。

【図６】胴体カバーのベルベットテープ係着状態におけ
る背面図である。

【図７】弾性テープの挿通状態を示す部分拡大断面図で
ある。

【図８】頭部カバーにおける布地カバー体の展開図であ
る。

【図９】頭部カバーにおける箱型カバー体の斜視図であ
る。

【図１０】同上の拡大断面図である。

【図１１】頭部カバー全体の概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 胴体カバー ２ 布地 ３ 上辺 ４、５ 円弧状部 ６ 縦折り線 ７、８ 円弧状部 ９ 下辺 １０、１１ 縁折り部 １２、１３ 側縁部 １４ 重合周辺部 １５ 切目 １６ 弾性テープ １７、１８ 縫合部 １９、２０、２１、２２ ベルベットテープ ３０ 頭部カバー ３１ 箱型カバー体 ３２ 布地カバー体 ３３ 布地 １００ 消火器 １０１ 消火器胴体 １０２ ノズルホース １０３ 頭部 １０４ レバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ノズルホースを含む消火器胴体を覆う胴
   体カバーと、レバーを含む頭部を覆う頭部カバーとから
   なり、前記胴体カバーは、軟質ビニール布等の柔軟にし
   て、かつ強靱な布地をもって上辺両隅部が対称形の円弧
   状に形成されるとともに、上辺中央から縦折り線に向か
   っては略Ｖ字状に切欠されて前記円弧状部とそれぞれ対
   称形の円弧状部が形成され、前記縦折り線を介して二つ
   折りにされて重合され、かつ上辺部と下辺部を除く他の
   全ての重合周辺部が縫合されて袋状に形成され、また、
   円弧状部の略中間部位の周りに設けられた切目にはゴム
   テープ等の弾性テープが無端状に挿通され、更に下辺部
   の両端重合部が下端よりやや上部に縫合されて、該縫合
   部にはそれぞれベルベットテープが縫着されるととも
   に、下辺部に近接した部位には、下辺部をややつぼめる
   ために縫合部を折り返したとき、前記ベルベットテープ
   と係着するベルベットテープが略ハ字状に縫着されて構
   成され、前記頭部カバーは、前記レバーを覆う箱型カバ
   ー体と、該箱型カバー体を固定的に覆う軟質ビニール布
   等の柔軟にして、かつ強靱な布地カバー体とを含む構成
   を特徴とする消火器専用カバー。