JP3019577U - ナンバー式錠前 - Google Patents

ナンバー式錠前

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JP3019577U
JP3019577U JP1995004037U JP403795U JP3019577U JP 3019577 U JP3019577 U JP 3019577U JP 1995004037 U JP1995004037 U JP 1995004037U JP 403795 U JP403795 U JP 403795U JP 3019577 U JP3019577 U JP 3019577U
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健 勇 黄
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健 勇 黄
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗証番号設定のためのナンバーリングの位置
合わせ操作を容易かつ確実に行なうことのできるナンバ
ー式錠前を提供する。 【構成】 インナーリング(3)の凸ほぞ(31)より
手前側のインナーリング(3)の外周壁にバネピン収容
スロット(32)を形成し、当該スロット内に、少なく
とも一箇所に屈曲部(61)を有する回転制止バネピン
(6)を上記屈曲部(61)がインナーリングの外周面
より突出するよう収納し、当該突出した回転制止バネピ
ンの屈曲部(61)がナンバーリング(2)の内周面の
凹溝(21)に嵌まり込み、暗証番号変更時におけるナ
ンバーリングのインナーリングに対する空回りを制止す
るよう構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はナンバー式錠前に関し、開錠のための暗証番号を変更する際に、ナン バーリングやインナーリングを取り外す必要がなく、しかも番号設定のためのナ ンバーリングの位置合わせが容易で、飛び番号を生じることなく確実に所望の番 号に設定することが可能な便利で実用的なナンバー式錠前に関する。
【0002】
【従来の技術】
先ず、従来のナンバー式錠前の一般的な構造について、図1ないし図4を参照 しつつ説明する。 図1は従来のナンバー式錠前の外観斜視図であり、図2はその分解斜視図、図 3はその軸直角断面図、図4は軸方向に沿った部分断面図である。 図1に示すように、ロック本体1aには複数のナンバーリング2aが回転可能 なように取り付けてあり、これら複数のナンバーリングの外周面に記入した数字 を予め設定された番号にそろえたときにだけロック本体1aのロックが解かれ、 開錠できるようになっている。
【0003】 図2〜図4に示す如く、インナーリング4aの外周面には複数の凸ほぞ41a が形成され、他方、ナンバーリング2aの内周面には上記凸ほぞ41aが嵌まり 込む複数の凹溝21aが形成され、施錠又は開錠操作時に各ナンバーリングを回 転させるとこれと一緒に各インナーリングが回転し、これら複数のインナーリン グの回転位置がそろったときに開錠可能なように構成されている。そして、開錠 のために番号合わせをする際には、圧縮コイルバネ5aが回転制止バネ板6aを インナーリング4aに向けて押し付け、そのとき回転制止バネ板6aの突出部6 1aがインナーリング4aのノッチ42aに当接しているため、開錠又は施錠の ためにナンバーリング4aを回転させると、カチッ、カチッと一定角度づつ段階 的に動くようになっている。
【0004】 而して、このような従来のナンバー式錠前において、開錠のための暗証番号を 新たに変更、設定するには、各インナーリングに対するナンバーリングの相対的 な嵌合い回転角度を変更すればよい。その場合、ロック本体1aの手前側の一端 のホール11aから操作ピン3aを差し込み〔本願明細書においては、ロック本 体に対して操作ピンを差し込む側を「手前側」とし、その反対側を「奥側」とす る。〕、圧縮コイルバネ5aの弾性力に抗して上記複数のインナーリング4aを 奥側へ(図4中において左方向へ向けて)押し動かし、インナーリング4aの凸 ほぞ41aがナンバーリング2aと凹みぞ21aとの嵌合い状態から解除される ようにすると、これによりナンバーリング2aは自由に回転可能な状態となる。 この状態で、ナンバーリング2aを所望角度回転させて所望の新たな暗証番号と した上で上記操作ピン3aを抜き取ると、圧縮コイルバネ5aの弾性力で各イン ナーリングがナンバーリング内へ復帰して、インナーリングとナンバーリングは 再び互いに固定され、これにより新たな暗証番号が設定される。
【0005】 上記の如く、従来のナンバー式錠前における暗証番号設定操作時には、操作ピ ン3aによりインナーリング4aとナンバーリング2aのかみ合わせを解除し、 ナンバーリング2aを自由に回転させることはできたが、ナンバーリング2aの 空回りを防止する手段が設けられていなかったため、一桁目のナンバーリングを 回転させると二桁目も一緒に回転してしまい、二桁目を回転させると三桁目も一 緒に回転してしまうといった状況が生じ易く、番号設定の操作上不便であった。 また、ナンバーリング2aを新しい位置まで回転させた上で、操作ピン3aを引 き抜いても、インナーリング4aの凸ほぞ41aとナンバーリング2aの凹溝2 1aとがきっちり嵌まらないことが多々あり、飛び番号の現象が生じてしまい、 暗証番号設定に誤差を生じることが多かった。このため、従来のナンバー式錠前 における暗証番号変更時の欠点を解消し得る、より一歩進んだ改良が待ち望まれ ていたのである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とする ところは、暗証番号設定のためのナンバーリングの位置合わせ操作が容易で、飛 び番号を生じることなく確実に所望の番号に設定することが可能な便利で実用的 なナンバー式錠前を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、ロック本体と、その軸芯ロッドと、軸芯 ロッドに回転可能に嵌め合わせられる複数のインナーリングと、外周面に複数の 数字が記入され上記各インナーリングの外側にそれぞれ嵌め合わせられるナンバ ーリングと、インナーリングをナンバーリング内へ押し込むような軸方向に沿っ た弾性力を作用させるよう軸芯ロッドに装着された圧縮コイルバネとを有し、イ ンナーリングの外周面には複数の凸ほぞが形成され、ナンバーリングの内周面に は上記凸ほぞが嵌まり込む複数の凹溝が形成され、施錠又は開錠操作時に各ナン バーリングを回転させるとこれと一緒に各インナーリングが回転し、これら複数 のインナーリングの回転位置がそろったときに開錠可能なよう構成され、各イン ナーリングに対するナンバーリングの相対的な嵌合い回転角度を変更することに より開錠のための暗証番号が変更可能なよう構成されると共に、暗証番号変更操 作時には、ロック本体の手前側から操作ピンを差し込み、上記圧縮コイルバネの 弾性力に抗して上記複数のインナーリングをナンバーリングとの嵌合い状態が解 除されるよう軸方向奥側に押し動かし、これによりインナーリングに対して回転 自在となったナンバーリングを所望角度回転させて所望の新たな暗証番号とした 上で上記操作ピンを抜き取り、上記圧縮コイルバネの弾性力で各インナーリング がナンバーリング内へ復帰することにより新たな暗証番号が設定されるよう構成 されたナンバー式錠前において、 上記凸ほぞより手前側のインナーリングの外周壁にバネピン収容スロットを形 成し、当該スロット内に、少なくとも一箇所に屈曲部を有する回転制止バネピン を上記屈曲部がインナーリングの外周面より突出するよう収納し、当該突出した 回転制止バネピンの屈曲部がナンバーリングの内周面の凹溝に嵌まり込み、暗証 番号変更時におけるナンバーリングのインナーリングに対する空回りを制止する よう構成したことを特徴とするものである。
【0008】 上記バネピン収容スロットをインナーリングの内周面まで貫通させ、上記回転 制止バネピンの別の屈曲部が、軸芯ロッドの外周面に形成したノッチ溝に嵌まり 込むように構成することも推奨される。
【0009】 上記回転制止バネピンを“M”字形に形成し、その二つのショルダー部の屈曲 部がナンバーリングの内周面の凹溝に嵌まり込み、その中央の“V”字形の屈曲 部が軸芯ロッドの外周面のノッチ溝に嵌まり込むよう構成したり、或いは、上記 回転制止バネピンを“弓”字形に形成し、その上側の屈曲部がナンバーリングの 内周面の凹溝に嵌まり込み、下側の屈曲部が軸芯ロッドの外周面のノッチ溝に嵌 まり込むように構成することも推奨される。
【0010】 或いはまた、上記回転制止バネピンを“ワ”かんむり形に形成し、その二つの の屈曲部がナンバーリングの内周面の凹溝に嵌まり込み、その中間の略直線状の 部分が、インナーリングのバネピン収容スロット内の外壁面に形成した突起部に より支持されるように構成したり、上記回転制止バネピンを“M”字形に形成し 、その二つのショルダー部の屈曲部がナンバーリングの内周面の凹溝に嵌まり込 み、中央の“V”字形の屈曲部を支点としてインナーリングのバネピン収容スロ ット内の外壁面に支持されるように構成することも推奨される。
【0011】 ロック本体の軸芯ロッドについては、これを円柱状に形成したり、六角柱、八 角柱等の多角柱状に形成したりすることが可能である。
【0012】
【作用】
上記の如き構成であると、暗証番号変更時に、操作ピンでインナーリングを奥 側へ押し動かし、インナーリングの凸ほぞとナンバーリングの凹溝との嵌合わせ 状態を解除した場合でも、インナーリングの凸ほぞより手前側の外周面から突出 した回転制止バネピンの屈曲部がナンバーリングの凹溝に係合しているため、イ ンナーリングとナンバーリングが完全に分離されてしまうことがなく、そのため 、ナンバーリングが空回りすることなく、ナンバーリングを一定角度づつカチッ 、カチッと段階的に歩進させることが可能となり、また、隣のナンバーリングが 一緒に回転したりすることもないため、新たな番号設定作業が容易となり、また 、操作ピンを引き抜いてインナーリングがナンバーリング内に復帰する際にも、 ナンバーリングの凹溝に嵌まり込んだ回転制止バネピンの屈曲部によってナンバ ーリングとの位置合わせがなされているから、インナーリングの凸ほぞがナンバ ーリングの凹溝に嵌まり込む時に番号が狂ったりすることがなく、飛び番号を生 じることもなく、確実に所望の番号設定を行なうことのできる便利で実用的なナ ンバー式錠前を提供し得るものである。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しつゝ本考案を具体的に説明する。 図5は本考案に係るナンバー式錠前の第一実施例の構造を示す分解斜視図であ り、図6はその軸直角断面図、図7はその軸方向に沿った部分断面図である。 図8は本考案の第二実施例の軸直角断面図であり、図9はその軸方向に沿った 部分断面図である。 図10は本考案の第三実施例の分解斜視図、図11はその軸直角断面図である 。 図12は本考案の第四実施例の分解斜視図、図13はその軸直角断面図である 。
【0014】 まず、図5から図7に示す第一実施例について説明する。 この実施例に係るナンバー式錠前は、ロック本体1と、その軸芯ロッド9と、 軸芯ロッドに回転可能に嵌め合わせられる複数のインナーリング3と、外周面に 複数の数字が記入され上記各インナーリングの外側にそれぞれ嵌め合わせられる ナンバーリング2と、インナーリングをナンバーリング内へ押し込むような軸方 向に沿った弾性力を作用させるよう軸芯ロッドに装着された圧縮コイルバネ5と を有している。インナーリング3の外周面には複数の凸ほぞ31が形成され、ナ ンバーリング2の内周面には上記凸ほぞ31が嵌まり込む複数の凹溝21が形成 され、施錠又は開錠操作時に各ナンバーリングを回転させるとこれと一緒に各イ ンナーリングが回転し、これら複数のインナーリングの回転位置がそろったとき に開錠可能なよう構成されており、各インナーリングに対するナンバーリングの 相対的な嵌合い回転角度を変更することにより開錠のための暗証番号が変更可能 なよう構成されている。暗証番号変更操作時には、ロック本体1の手前側から操 作ピン7を差し込み、上記圧縮コイルバネ5の弾性力に抗して上記複数のインナ ーリング3をナンバーリング2との嵌合い状態が解除されるよう軸方向奥側に( 図7中において左方向へ向けて)押し動かし、これによりインナーリングに対し て回転自在となったナンバーリングを所望角度回転させて所望の新たな暗証番号 とした上で上記操作ピン7を抜き取り、上記圧縮コイルバネ5の弾性力で各イン ナーリングがナンバーリング内へ復帰することにより新たな暗証番号が設定され るものである。
【0015】 そして、本考案においては、上記凸ほぞ31より手前側のインナーリング3の 外周壁にバネピン収容スロット32を形成し、当該スロット内に、少なくとも一 箇所に屈曲部61を有する回転制止バネピン6を上記屈曲部61がインナーリン グの外周面より突出するよう収納し、当該突出した回転制止バネピンの屈曲部6 1がナンバーリング2の内周面の凹溝21に嵌まり込み、暗証番号変更時におけ るナンバーリングのインナーリングに対する空回りを制止するように構成してあ る。
【0016】 なお、この第一実施例においては、上記回転制止バネピン6が“M”字形に形 成され、その二つのショルダー部の屈曲部61がナンバーリング2の内周面の凹 溝21に嵌まり込むようになっている。
【0017】 また、この第一実施例においては、上記バネピン収容スロット32がインナー リング3の内周面まで貫通し、上記“M”字形の回転制止バネピン6の中央の“ V”字形の屈曲部62が軸芯ロッド9の外周面のノッチ溝91に嵌まり込むよう 構成されている。
【0018】 以上の構成につき、より詳しく説明すれば、この第一実施例のナンバー式錠前 は、図5に示す通り、従来のものと同様のロック本体1、ナンバーリング2、イ ンナーリング3及び圧縮コイルバネ5などを具備し、ナンバーリング2の内周面 には凹みぞが配してあり、インナーリング3の外周面には凸ほぞ31が配してあ り、両者はかみ合わせの構造となっている。そして、このかみ合わせ位置に応じ て開錠の暗証番号が確定し、複数のナンバーリングを回転させてその番号を暗証 番号にそろえた時に、複数のインナーリングの回転位置も開錠可能な状態にそろ って、ロック本体を開けることができるようになっている。これらの構成は、従 来のナンバー式錠前のそれと特に変わるところはない。
【0019】 而して、従来型で暗証番号を変更する際に度々発生した飛び番号などを改善す るために、本考案においては、これらの構成要素のほかに、暗証番号変更操作時 にナンバーリング2が空回りしないようにナンバーリング2をインナーリング3 に対して保留するための機構が設けられている。
【0020】 即ち、本考案では、インナーリング3の外周壁にバネピン収容スロット32が 設けてあり、このバネピン収容スロット32内に回転制止バネピン6が設置して ある。バネピン収容スロット32は凸ほぞ31よりも手前側に形成されている。 回転制止バネピン6は、この第一実施例においては“M”字形を呈しており、そ の両側のショルダー部61及び中央のV形支点62において屈曲している。そし てこの回転制止バネピン6は、バネピン収容スロット32内に収容されたとき、 その両側のショルダー部61がインナーリングの外周面から突出して、ナンバー リング2の内周面の凹溝21に嵌まり込むようになっている。この場合、バネピ ン収容スロット32は、凸ほぞ31より手前に配してあるため、インナーリング 3とナンバーリング2がかみ合わされた際に、インナーリングの外周面から突出 した回転制止バネピンの両側の屈曲部61は、凸ほぞ31より手前側でナンバー リング2内周面の凹溝21に嵌まり込む構造となっている。
【0021】 また、この回転制止バネピン6の中央部にある“V”字形の屈曲部62は、図 6及び図7に示すように、ロック本体の軸芯ロッド9のノッチ溝91にかみ合わ さり、インナーリング3を軸芯ロッド9に対して定位させるようになっている。 従って、使用者がナンバー式錠前を通常使用する際に、ナンバーリング2を回転 させ、これと一緒にインナーリング3を回転させると、軸芯ロッド9のノッチ溝 91に嵌まり込んだ上記回転制止バネピンの“V”字形の屈曲部62の作用で、 ナンバーリング2の外周面に記入された数字に合わせて一つづつカチ、カチと定 位感を与えながら動くようになっている。
【0022】 而して、暗証番号を変更する際に、前記の如く操作ピン7を用いてインナーリ ング3を奥方向へ移動させた場合には、インナーリングの凸ほぞ31はナンバー リングの凹溝21から離脱するが、凸ほぞより手前側の回転制止バネピン6の屈 曲部61はナンバーリングの凹溝21に嵌まったままであるので〔図7参照〕、 ナンバーリング2が空回りすることはなく、ナンバーリング2の外周面に記入さ れた数字に合わせて一つづつカチ、カチと動かして、新たな暗証番号となる所望 の数字を選択することができる。そして、一つのナンバーリングを回していると きにも、隣の桁のナンバーリングがこれにつられて回転したりすることも防止さ れるので、数字合わせを容易かつ確実に行なうことができる。また、数字を選択 した後に、操作ピン7を引き抜くことによりインナーリング3がナンバーリング 2内に復帰する際にも、ナンバーリングの凹溝21及び軸芯ロッド9の軸方向に 沿って真っ直ぐ戻って、凸ほぞ31と凹溝21が正確に噛み合うので、番号設定 に誤差を生じたり、飛び番号を生じたりすることがない。
【0023】 なお、軸芯ロッド9の形状については、図示した実施例では軸直角断面を円形 の円柱とし、これに回転制止バネピンの“V”字形屈曲部62が嵌まり込むノッ チ溝91を形成してあるが、これらについては必要に応じて適宜変更することが 可能であり、例えば、軸直角断面が六角形、八角形等の多角柱としてもよい。
【0024】 次に、図8及び図9に示す第二実施例について説明する。 この実施例においては、“弓”字形の回転制止バネピン8を取り付け、その上 側の屈曲部81がナンバーリング2の内周面の凹溝21に嵌まり込み、下側の屈 曲部82が軸芯ロッド9の外周面のノッチ溝91に嵌まり込むよう構成されてい る。
【0025】 即ち、この回転制止バネピン8は、インナーリング3の周壁を貫通するバネピ ン収容スロット32′内に収容され、その上部凸部81はナンバーリング2の凹 溝21と噛み合い、また、下部凸部82は、軸芯ロッド9のノッチ溝91と噛み 合って、前記第一実施例の“M”字形の回転制止バネピン6と同様の作用と機能 を備えている。
【0026】 次に、図10及び図11に示す第三実施例について説明する。 この実施例においては、“ワ”かんむり形の回転制止バネピン10が用いられ 、その二つのの屈曲部101がナンバーリング2の内周面の凹溝21に嵌まり込 み、その中間の略直線状の部分が、インナーリングのバネピン収容スロット32 内の外壁面に形成した突起部33により支持されるようになっている。
【0027】 即ち、回転制止バネピン10の両側のショルダー部に該当する屈曲部101が ナンバーリング2の凹溝21と噛み合っている。また、この回転制止バネピン1 0中央は、インナーリング3の外壁面に設けられた突起部103を支点として支 持され、インナーリング3とナンバーリング2を定位させるようになっている。 図10に示す如く、インナーリング3の奥には、図2に示した従来品と同様の回 転制止バネ板110を設け、その突出部がインナーリングの側面のノッチに嵌ま り込み、この回転制止バネ板110をスプリング5の弾性力によってインナーリ ングに押し付けるようにすることにより、インナーリング3の回転時の定位感を 与えるようになっている。従って、“ワ”かんむり形の回転制止バネピン10と 回転制止バネ板110との組合せによって、前記第一実施例の“M”字形の回転 制止バネピン6と同様の作用と機能を得ることができる。
【0028】 最後に、図12及び図13に示す第四実施例について説明する。 この実施例においては、“M”字形の回転制止バネピン10′を用い、その二 つのショルダー部の屈曲部101′がナンバーリング2の内周面の凹溝21に嵌 まり込み、中央の“V”字形の屈曲部102′を支点としてインナーリングのバ ネピン収容スロット32内の外壁面に支持されるように構成されている。
【0029】 即ち、“M”字形の回転制止バネピン10′の両側のショルダー部101′は 、ナンバーリング2の二つの凹溝21と均等に噛み合っている。また、回転制止 バネピン10′の中央部分が“V”字形の屈曲部102′を形成し、この屈曲部 を支点としてインナーリングの外壁面に支持されている。従って、“M”字形の 回転制止バネピン10′と回転制止バネ板110との組合せによって、前記第一 実施例の“M”字形の回転制止バネピン6と同様の作用と機能を得ることができ る。
【0030】
【考案の効果】
本考案は上述の如く構成されるから、本考案によるときは、暗証番号変更時に 、操作ピンでインナーリングを奥方向へ押し動かし、インナーリングの凸ほぞと ナンバーリングの凹溝との嵌合わせ状態を解除した場合でも、インナーリングの 凸ほぞより手前側の外周面から突出した回転制止バネピンの屈曲部がナンバーリ ングの凹溝に係合しているため、インナーリングとナンバーリングが完全に分離 されてしまうことがなく、そのため、ナンバーリングが空回りすることなく、ナ ンバーリングを一定角度づつカチッ、カチッと段階的に歩進させることが可能と なると共に、隣の桁のナンバーリングが一緒に回転してしまうこともないため、 新たな暗証番号設定作業が容易となり、また、操作ピンを引き抜いてインナーリ ングがナンバーリング内に復帰する際にも、ナンバーリングの凹溝に嵌まり込ん だ回転制止バネピンの屈曲部によってナンバーリングとの位置合わせがなされて いるから、インナーリングの凸ほぞがナンバーリングの凹溝に嵌まり込む時に番 号が狂ったりすることがなく、飛び番号を生じることもなく、確実に所望の番号 設定を行なうことのできる便利で実用的なナンバー式錠前を提供し得るものであ る。
【0031】 なお、本考案は叙上の実施例に限定されるものでなく、本考案の目的の範囲 内において上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂 するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のナンバー式錠前の外観斜視図である。
【図2】従来のナンバー式錠前の構造を示す分解斜視図
である。
【図3】図2に示した従来のナンバー式錠前の軸直角断
面図である。
【図4】図2に示した従来のナンバー式錠前の軸方向に
沿った部分断面図である。
【図5】本考案に係るナンバー式錠前の第一実施例の構
造を示す分解斜視図である。
【図6】本考案に係る第一実施例の軸直角断面図であ
る。
【図7】本考案に係る第一実施例の軸方向に沿った部分
断面図である。
【図8】本考案に係る第二実施例の軸直角断面図であ
る。
【図9】本考案に係る第二実施例の軸方向に沿った部分
断面図である。
【図10】本考案に係る第三実施例の分解斜視図であ
る。
【図11】本考案に係る第三実施例の軸直角断面図であ
る。
【図12】本考案に係る第四実施例の分解斜視図であ
る。
【図13】本考案に係る第四実施例の軸直角断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロック本体 2 ナンバーリング 21 凹溝 3 インナーリング 31 凸ほぞ 32 バネピン収容スロット 33 支点 5 圧縮コイルバネ 6 回転制止バネピン 61 ショルダー部 62 V形支点 7 操作ピン 8 回転制止バネピン 9 軸芯ロッド 91 ノッチ溝 10 回転制止バネピン 101 ショルダー部 10′ 回転制止バネピン 101′ ショルダー部 102′ V形支点 110 回転制止バネ板 1a ロック本体 11a ホール 2a ナンバーリング 21a 凹溝 3a 操作ピン 4a インナーリング 41a 凸ほぞ 42a ノッチ 5a 圧縮コイルバネ 6a 回転制止バネ板 61a 突起

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロック本体(1)と、その軸芯ロッド
    (9)と、軸芯ロッドに回転可能に嵌め合わせられる複
    数のインナーリング(3)と、外周面に複数の数字が記
    入され上記各インナーリングの外側にそれぞれ嵌め合わ
    せられるナンバーリング(2)と、インナーリングをナ
    ンバーリング内へ押し込むような軸方向に沿った弾性力
    を作用させるよう軸芯ロッドに装着された圧縮コイルバ
    ネ(5)とを有し、インナーリング(3)の外周面には
    複数の凸ほぞ(31)が形成され、ナンバーリング
    (2)の内周面には上記凸ほぞ(31)が嵌まり込む複
    数の凹溝(21)が形成され、施錠又は開錠操作時に各
    ナンバーリングを回転させるとこれと一緒に各インナー
    リングが回転し、これら複数のインナーリングの回転位
    置がそろったときに開錠可能なよう構成され、各インナ
    ーリングに対するナンバーリングの相対的な嵌合い回転
    角度を変更することにより開錠のための暗証番号が変更
    可能なよう構成されると共に、暗証番号変更操作時に
    は、ロック本体(1)の一端側〔以下「手前側」とす
    る。〕から操作ピン(7)を差し込み、上記圧縮コイル
    バネ(5)の弾性力に抗して上記複数のインナーリング
    (3)をナンバーリング(2)との嵌合い状態が解除さ
    れるよう軸方向奥側に押し動かし、これによりインナー
    リングに対して回転自在となったナンバーリングを所望
    角度回転させて所望の新たな暗証番号とした上で上記操
    作ピン(7)を抜き取り、上記圧縮コイルバネ(5)の
    弾性力で各インナーリングがナンバーリング内へ復帰す
    ることにより新たな暗証番号が設定されるよう構成され
    たナンバー式錠前において、 上記凸ほぞ(31)より手前側のインナーリング(3)
    の外周壁にバネピン収容スロット(32)を形成し、当
    該スロット内に、少なくとも一箇所に屈曲部(61)を
    有する回転制止バネピン(6)を上記屈曲部(61)が
    インナーリングの外周面より突出するよう収納し、当該
    突出した回転制止バネピンの屈曲部(61)がナンバー
    リング(2)の内周面の凹溝(21)に嵌まり込み、暗
    証番号変更時におけるナンバーリングのインナーリング
    に対する空回りを制止するよう構成したことを特徴とす
    る上記のナンバー式錠前。
  2. 【請求項2】上記バネピン収容スロット(32)がイン
    ナーリング(3)の内周面まで貫通し、上記回転制止バ
    ネピン(6)の別の屈曲部(62)が、軸芯ロッド
    (9)の外周面に形成したノッチ溝(91)に嵌まり込
    むよう構成された請求項1に記載のナンバー式錠前。
  3. 【請求項3】上記回転制止バネピン(図6中の6)が
    “M”字形に形成され、その二つのショルダー部の屈曲
    部(61)がナンバーリング(2)の内周面の凹溝(2
    1)に嵌まり込み、その中央の“V”字形の屈曲部(6
    2)が軸芯ロッド(9)の外周面のノッチ溝(91)に
    嵌まり込むよう構成された請求項2に記載のナンバー式
    錠前。
  4. 【請求項4】上記回転制止バネピン(図8中の8)が
    “弓”字形に形成され、その上側の屈曲部(81)がナ
    ンバーリング(2)の内周面の凹溝(21)に嵌まり込
    み、下側の屈曲部(82)が軸芯ロッド(9)の外周面
    のノッチ溝(91)に嵌まり込むよう構成された請求項
    2に記載のナンバー式錠前。
  5. 【請求項5】上記回転制止バネピン(図11中の10)
    が“ワ”かんむり形に形成され、その二つのの屈曲部
    (101)がナンバーリング(2)の内周面の凹溝(2
    1)に嵌まり込み、その中間の略直線状の部分が、イン
    ナーリングのバネピン収容スロット(32)内の外壁面
    に形成した突起部(33)により支持された請求項1に
    記載のナンバー式錠前。
  6. 【請求項6】上記回転制止バネピン(図13中の1
    0′)が“M”字形に形成され、その二つのショルダー
    部の屈曲部(101′)がナンバーリング(2)の内周
    面の凹溝(21)に嵌まり込み、中央の“V”字形の屈
    曲部(102′)を支点としてインナーリングのバネピ
    ン収容スロット(32)内の外壁面に支持された請求項
    1に記載のナンバー式錠前。
  7. 【請求項7】ロック本体(1)の軸芯ロッド(9)を円
    柱状に形成した請求項1に記載のナンバー式錠前。
  8. 【請求項8】ロック本体(1)の軸芯ロッド(9)を多
    角柱状に形成した請求項1に記載のナンバー式錠前。
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