JP3019137U - 扉の指詰め防止具 - Google Patents

扉の指詰め防止具

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JP3019137U
JP3019137U JP1995005674U JP567495U JP3019137U JP 3019137 U JP3019137 U JP 3019137U JP 1995005674 U JP1995005674 U JP 1995005674U JP 567495 U JP567495 U JP 567495U JP 3019137 U JP3019137 U JP 3019137U
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豊 宮井
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株式会社桂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 勢いよく扉が閉まる際にのみ、扉を閉止の直
前で停止させて扉と柱との間に隙間を残して、扉の閉止
時の指詰め事故等を防止する。 【構成】 扉4の閉じ側の鴨居52に配備されるケーシン
グ11の内部から扉の上かまち41に向けてスライド且つ出
没可能に配備されたスライド体2と、ケーシングの内部
に揺動可能に枢支された揺動体3とから構成され、スラ
イド体は、扉が開放方向に移動するときに、ケーシング
から突出する方向に引き出す引出し手段24、及びスライ
ド体のケーシングからの脱落を防止するストッパー22を
具える。揺動体は、スライド体の移行路に出没可能、且
つスライド体が突出している状態では、スライド体の移
行路に臨出する。スライド体及び揺動体は、反発する向
きに永久磁石21,31を配備し、スライド体には、スライ
ド体のケーシング内部方向への移行を阻止する当り23を
配備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、扉の指詰め防止具に関するものである。本考案に於いて、「扉」と は、建物出入り用及び室内用のドア、開き窓、乗物用ドア等の、一端をヒンジに より回動自由に取り付けた開閉部分、又はレール等に沿ってスライドする引き戸 を意味する。
【0002】
【従来の技術】
従来、扉を緩やかに閉止させる手段として、扉の上かまちと鴨居とを連繋する ドアクローザーが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ドアクローザーは、扉を開ける際や、扉を引張って緩やかに閉 める際にも使用者に負担をかける。そこで、扉からドアクローザーを取り外すと 、扉の開閉は軽くなるが、勢いよく扉を閉めたり、風圧により勢いよく扉が閉ま る際に、扉と柱による指詰め事故を防止することは出来ないという問題がある。
【0004】 本考案の目的は、勢いよく扉が閉まる際にのみ、扉を閉止の直前で停止させて 扉と柱との間に隙間を残すことにより、扉の閉止時の指詰め事故等を防止する扉 の指詰め防止具を提供することである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決するために、本考案の請求項1又は請求項3に記載の指詰め防 止具(1)は、扉取付開口の鴨居(52)に配備されるケーシング(11)の内部からスラ イドして扉(4)の上かまちに向けて出没可能に配備されたスライド体(2)と、ケ ーシング(11)の内部に揺動可能に枢支された揺動体(3)とから構成される。 スライド体(2)は、扉(4)が開放方向に移動するときに、スライド体(2)をケ ーシング(11)から突出する方向に引き出す引出し手段(24)、及びスライド体(2) がケーシング(11)から脱落することを防止するストッパー(22)を具える。 揺動体(3)は、スライド体(2)のスライド移行路に出没可能、且つスライド体 (2)がケーシング(11)から突出している状態では、揺動体(3)はスライド体(2) の移行路に臨出するよう配備される。 又、スライド体(2)及び揺動体(3)には、スライド体(2)の後退途上で揺動体 (3)と対向する位置に、反発する向きに永久磁石(21)(31)を配備し、該永久磁石 (21)(31)が略対向する位置にてスライド体(2)のケーシング(11)内部方向への移 行を阻止する当り(23)をスライド体(2)に設ける。
【0006】 又、本考案の請求項2乃至請求項4の何れかに記載の扉の指詰め防止具(1)は 、スライド体(2)及び揺動体(3)に、スライド体(2)の後退途上で揺動体(3)と 対向する位置に、吸着する向きの永久磁石(21)(31)を配備し、該永久磁石(21)と 磁性材料(34)が略対向する位置にてスライド体(2)のケーシング(11)内部方向へ の移行を阻止する当り(23)をスライド体(2)又は揺動体(3)に設ける。尚、スラ イド体(2)又は揺動体に配備する永久磁石(21)(31)の何れか一方を磁性材料(34) とすることも出来る。
【0007】
【作用】
扉(4)が閉止している状態では、スライド体(2)はケーシング(11)の内部に収 容されている。 扉(4)を開放すると、引出し手段(24)によってスライド体(2)がケーシング(1 1)から突出し、スライド体(2)の通過した移行路に揺動体(3)が臨出する。 本考案の請求項1又は請求項3に記載の扉の指詰め防止具(1)は、開放してい る扉(4)を緩やかに閉止した場合、扉(4)とスライド体(2)とが当接して、扉( 4)との当接状態を保ったまま、ケーシング(11)の内部にスライド体(2)がゆっ くりと侵入する。スライド体(2)の侵入によって、スライド体(2)の永久磁石(2 1)と、揺動体(3)の永久磁石(31)とが対向すると、永久磁石(21)(31)が反発して 、揺動体(3)が揺動して永久磁石(31)の取り付け部分上方に移動することにより 、スライド体(2)の移行路に臨出していた揺動体(3)が移行路から脱出する。揺 動体(3)の移行路からの脱出により、スライド体(2)に設けられた当り(23)が揺 動体(3)と当接しないため、スライド体(2)は揺動体(3)に侵入を阻止されずに 、ケーシング(11)内部に収容される。従って、扉(4)も殆ど衝撃を残さず閉止す ることが出来る。
【0008】 開放している扉(4)を勢いよく閉止した場合、扉(4)とスライド体(2)とが当 接して、扉(4)と当接状態を保ったまま、スライド体(2)が勢いよくケーシング (11)の内部に侵入する。扉(4)を緩やかに閉止した場合と同様、スライド体(2) の侵入によって、スライド体(2)の永久磁石(21)と、揺動体(3)の永久磁石(31) が対向して反発する。しかしながら、扉(4)が勢いよく閉止されたことにより、 スライド体(2)が速く移行する。従って、永久磁石(31)の反発作用によってスラ イド体(2)の移行路から揺動体(3)が脱出する前にスライド体(2)の当り(23)と 揺動体(3)とが当接し、スライド体(2)の侵入が阻止されて、スライド体(2)が ケーシング(11)から突出した状態で止まる。閉止方向に移動中の扉(4)は、スラ イド体(2)に当接した状態で移行しているため、スライド体(2)が後退途上で停 止すると、扉(4)の閉止動作も閉止の直前で停止し、扉(4)と柱(51)との間に隙 間を残す。
【0009】 又、本考案の請求項2乃至請求項4に記載の扉の指詰め防止具(1)は、開放し ている扉(4)を緩やかに閉止した場合、扉(4)とスライド体(2)とが当接して、 扉(4)との当接状態を保ったまま、ケーシング(11)の内部にスライド体(2)がゆ っくりと侵入する。スライド体(2)の侵入によって、スライド体(2)の永久磁石 (21)と、揺動体(3)の永久磁石(31)とが対向すると、永久磁石(21)(31)が吸引し て、揺動体(3)が揺動し、揺動体(3)のスライド体(2)の移行路に臨出していた 部分が上方に移動して移行路から脱出する。揺動体(3)の移行路からの脱出によ り、スライド体(2)に設けられた当り(23)が揺動体(3)と当接しないため、スラ イド体(2)は揺動体(3)に侵入を阻止されずに、ケーシング(11)内部に収容され る。従って、扉(4)も殆ど衝撃を残さず閉止することが出来る。
【0010】 開放している扉(4)を勢いよく閉止した場合には、扉(4)とスライド体(2)と が当接して、扉(4)と当接状態を保ったまま、スライド体(2)が勢いよくケーシ ング(11)の内部に侵入する。扉(4)を緩やかに閉止した場合と同様、スライド体 (2)の侵入によって、スライド体(2)の永久磁石(21)と、揺動体(3)の永久磁石 (31)が対向して吸引しあう。しかしながら、扉(4)が勢いよく閉止されたことに より、スライド体(2)が速く移行する。従って、永久磁石(31)の吸引作用によっ てスライド体(2)の移行路から揺動体(3)が脱出する前にスライド体(2)の当り (23)と揺動体(3)とが当接し、スライド体(2)の侵入が阻止されて、スライド体 (2)がケーシング(11)から突出した状態で止まる。閉止方向に移動中の扉(4)は 、スライド体(2)に当接した状態で移行しているため、スライド体(2)が後退途 上で停止すると、扉(4)の閉止動作も閉止の直前で停止し、扉(4)と柱(51)との 間に隙間を残す。
【0011】
【考案の効果】
上記請求項1乃至請求項4に記載の扉の指詰め防止具(1)によれば、扉(4)の 開放時には、負荷がかからず、又、通常の緩やかな扉(4)の閉止の際には、揺動 体(3)がスライド体(2)の移行路から脱出して、スライド体(2)がケーシング(1 1)に収容されて扉(4)の閉止動作の阻止をしないため、通常の扉(4)の閉止動作 を行なうことが出来る。勢いよく扉(4)を閉止した場合のみ、スライド体(2)の 当り(23)と揺動体(3)とが当接して、扉(4)を閉止の直前で停止させて扉(4)と 柱(51)との間に隙間を残すことにより、扉(4)の閉止時の指詰め事故等を防止す ることができる。
【0012】
【実施例】
本考案の実施例につき、図面に沿って詳述する。以下では実施例1乃至実施例 3について説明する。実施例2及び実施例3について、実施例1と重複する構成 及び動作は、説明を省略する。尚、各実施例を組み合せて他の実施例を構成する ことは当業者には明白であろう。 [実施例1] 図1は、本考案の扉の指詰め防止具(1)を扉(4)の上かまち(41)に配備し、扉 (4)の閉じ側から視た正面図、図2は、図1の線X−Xに沿う矢視断面図である 。 図1及び図2に示す如く、扉(4)は、柱(51)(51)、鴨居(52)及び敷居(53)に囲 まれ、縦かまち(42)の一方をヒンジ(43)にて柱(51)に回動自由に枢支され、他方 に扉用ハンドル(44)が設けられている。扉の指詰め防止具(1)は、実施例では、 扉(4)の閉じ側の鴨居(52)に配備されるが、上かまち(41)の下面の任意の位置に 取り付け出来、取り付け位置に応じて扉の指詰め防止具(1)が利いた際の扉(4) と柱(51)との間に生じる隙間幅を変えることが出来る。
【0013】 図3乃至図7に示す如く、扉の指詰め防止具(1)は、一端が開口した横長筐型 のケーシング(11)と、該ケーシング(11)の内部に配備されたスライド体(2)及び 揺動体(3)とから構成される。尚、以下では、ケーシング(11)の開口側を「前方 」、逆側を「後方」という。 ケーシング(11)内の前部には、横向きに案内板(12)が配備され、該案内板(12) は、後述するスライド体(2)のストッパー(22)と接し、スライド体(2)の上下方 向の揺動を防止する役割を成す。案内板(12)の下方にスライド体(2)が前後にス ライド可能に配備され、案内板(12)の後方空間に揺動体(3)がスライド体(2)の スライド移行路を含む垂直面内にて揺動可能に取り付けられている。案内板(12) の前後方向の長さは、スライド体(2)のスライド長さに略一致し、案内板(12)の 前端には、ストッパー(22)と当接してスライド体(2)のケーシング(11)からの脱 落を防止する突片(12a)が下向きに突設されている。 又、ケーシング(11)の上面には、鴨居(52)へ取り付けるための取付板(13)が接 合されている。
【0014】 スライド体(2)は、ケーシング(11)の内側の側壁に沿って出没可能にスライド する角柱であって、スライド体(2)のケーシング(11)の前端には、引出し手段(2 4)としての円柱形の永久磁石(24a)が埋設されている。又、後方側の上面には切 欠きが設けられ、該切欠きの底面には同様に円柱形の永久磁石(21)が埋設され、 切欠きの側面は、後述する揺動体(3)と当接してスライド体(2)のケーシング(1 1)侵入方向のスライドを規制する当り(23)を形成している。更に、スライド体( 2)の略中央部の上面には、ストッパー(22)が突設されており、スライド体(2) のスライド時には、前記案内板(12)の下面と接してスライド体(2)の上下方向の 揺動を防止し、又、スライド体(2)が前方に移動したときには、案内板(12)先端 の下向き突片(12a)と当接してスライド体(2)のケーシング(11)からの脱落を防 止する。又、スライド体(2)の後退端は、ケーシング(11)の後閉塞面に当接する ことによって規制されている。尚、後退端に達したスライド体(2)の前端は、ケ ーシング(11)の開口より僅かに臨出している。
【0015】 揺動体(3)は、ケーシング(11)の中央よりも後方側に軸(32)によって揺動可能 に配備された角柱であって、前方側の下面には、円柱形の永久磁石(31)が前述の スライド体(2)の永久磁石(21)と対向した際に反発する向きに配備される。揺動 体(3)の重心は、軸(32)よりも前方側に位置しており、永久磁石(21)(31)による 反発作用が働いていないときには、自重で傾いて揺動体(3)の前方下端がスライ ド体(2)の当り(23)の移行路に臨出する高さとなり、この状態で、揺動体(3)の 後方上端がケーシング(11)の上面に当接して、前記高さよりも低位置にスライド 体(2)の前方下端が到達しないように調節されている。又、揺動体(3)の前方が 永久磁石(21)(31)の反発作用によって、上向きに付勢されたときに、揺動体(3) の前方下端がスライド体(2)の当り(23)の移行路から上方に脱出できるように、 ケーシング(11)の高さ及び揺動体(3)の厚みが調整されている。
【0016】 上記構成の扉の指詰め防止具(1)を、スライド体(2)が後退端に達した状態で 、閉止状態の扉(4)の面と近接又は接触するように前記取付板(13)をネジ等によ って扉(4)の鴨居(52)の下面に取り付ける。尚、本実施例では、引出し手段(24) として永久磁石(24a)を用いており、扉(4)が、磁性材料でない場合には、扉(4 )のスライド体(2)との当接位置に磁性材料の吸着板(14)等を貼る。
【0017】 扉(4)の閉止状態では、スライド体(2)の永久磁石(24a)の吸引作用によっ て、永久磁石(24a)に吸着板(14)が吸着している。扉(4)を開放すると、図4に 示す如く、吸着板(14)に永久磁石(24a)が吸着した状態で、スライド体(2)がケ ーシング(11)から引き出される。扉(4)が更に開かれて、ストッパー(22)と案内 板(12)の突片(12a)が当接すると、スライド体(2)の移動は停止し、永久磁石 (24a)と吸着板(14)との吸着が解除される。その後、扉(4)は所望の位置まで 開放される。
【0018】 次に、扉(4)の閉止動作であるが、通常の閉止動作と、勢いのある閉止動作に 分けて説明する。 [通常の閉止動作] 通常の緩やかな閉止動作の場合、扉(4)の閉止移行路中にて吸着板(14)とスラ イド体(2)とが当接し、吸着板(14)とスライド体(2)とが当接した状態で、スラ イド体(2)がケーシング(11)内部にゆっくりと侵入する。スライド体(2)の侵入 によって、図5に示す如く、スライド体(2)の永久磁石(21)と揺動体(3)の永久 磁石(31)が対向して反発し、図6に示す如く、スライド体(2)の当り(23)の移行 路に臨出していた揺動体(3)が移行路から脱出する。従って、スライド体(2)は 、揺動体(3)と当接することなくケーシング(11)内に収容されて、図8の二点鎖 線Aに示す如く完全に閉止される。
【0019】 [勢いのある閉止動作] 開放している扉(4)を勢いよく閉止すると、扉(4)の閉止移行路中にて吸着板 (14)とスライド体(2)とが当接し、吸着板(14)とスライド体(2)とが当接した状 態で、スライド体(2)がケーシング(11)内部に勢いよく侵入する。スライド体( 2)の侵入によって、スライド体(2)の永久磁石(21)と揺動体(3)の永久磁石(31 )とが対向し反発するが、揺動体(3)がスライド体(2)の当り(23)の移行路から 脱出する前に、図7に示す如く、スライド体(2)の当り(23)と揺動体(3)が当接 し、スライド体(2)の侵入が阻止される。スライド体(2)が後退途上で停止する ことにより、図8の線Bに示す如く、扉(4)の閉止動作も直前で停止し、扉(4) と柱(51)との間に隙間Gを残す。従って、指詰め事故を防止することが出来る。
【0020】 扉(4)の閉止動作が途中で急停止すると、その反動で、扉(4)が開き方向に僅 かに移動し、スライド体(2)の当り(23)と揺動体(3)が離れ、永久磁石(21)(31) の反発作用によって揺動体(3)の前方下端がスライド体(2)の当り(23)の移行路 から脱出する。従って、扉(4)の閉止を継続したい場合には、そのまま緩やかに 扉(4)を閉止すればよい。
【0021】 上記実施例では、スライド体(2)の前端に永久磁石(24a)を配備したが、扉(4 )のスライド体(2)との当接位置に永久磁石を配備し、スライド体(2)の前端を 磁性材料とすることも出来る。
【0022】 又、扉の指詰め防止具(1)を鴨居(52)に取り付ける場合、鴨居(52)のヒンジ(4 3)側と扉(4)の自由端側では、扉(4)の閉止する回転速度が異なり、又、揺動体 (3)と当り(23)とが当接したときの扉(4)の開き具合が異なるため、取り付け位 置を調節することにより、所望の設定を行なうことが出来る。
【0023】 [実施例2] 図9は、本考案の他の実施例であって、揺動体(3)をスライド体(2)の上方に 配備し、揺動体(3)の後端に下方に向けて当り(33)を突設している。又、引出し 手段(24)として、ケーシング(11)の後側内面とスライド体(2)との間にバネ(24b )を具えて、スライド体(2)を開口側に付勢している。動作は、扉開放時にスラ イド体(2)がバネ(24b)の付勢によってケーシング(11)の開口から突出し、通常 の緩やかな閉止の際には、永久磁石(21)(31)の反発作用によって、揺動体(3)の 当り(33)がスライド体(2)の移行路から脱出し、通常の扉(4)の閉止が行なわれ る。勢いよく扉(4)が閉止されると、揺動体(3)の当り(33)がスライド体(2)の 移行路から脱出する前に当り(33)とスライド体(2)の当り(23)とが当接し、スラ イド体(2)のケーシング(11)内部への侵入が阻止され、扉(4)の閉止が直前で停 止し、指詰め事故を防止することが出来る。
【0024】 [実施例3] 図10は、本考案の更に異なる実施例であって、実施例2と同様に、揺動体( 3)をスライド体(2)の上方に配備し、揺動体(3)の後端に下方に向けて当り(33 )を突設している。スライド体(3)の上部の切欠きは、実施例2よりも短く、該 切欠きが切られていない部分に、永久磁石(21)を配備している。又、揺動体(3) の前部(傾き上部)には、永久磁石(21)と対向したときに吸引する向きに永久磁石 (31)を配備している。尚、永久磁石(31)は、磁性材料(34)に置き換えたり、スラ イド体(2)に磁性材料を配備することも出来る。
【0025】 上記構成の扉の指詰め防止具(1)の動作について説明する。実施例2と同様に 扉(4)を開放すると、引出し手段(24)によって、スライド体(2)がケーシング(1 1)から突出する。通常の緩やかな閉止時には、スライド体(2)がケーシング(11) 内に緩やかに侵入し、永久磁石(21)(31)、又は永久磁石(21)と磁性材料(34)の吸 引作用によって、揺動体(3)の前部がスライド体(2)の方向に引き付けられ、当 り(33)がスライド体(2)の移行路から脱出する。勢いよく扉(4)を閉止すると、 永久磁石(21)(31)、又は永久磁石(21)と磁性材料(34)との吸引作用によって、揺 動体(3)の前部が吸引されて、揺動体(3)の当り(33)がスライド体(2)の移行路 から脱出するより前に、スライド体(2)の当り(23)が揺動体(3)の当り(33)に当 接し、スライド体(2)のケーシング(11)内部への侵入が阻止され、扉(4)の閉止 が直前で停止し、指詰め事故を防止することが出来る。
【0026】 上記実施例の説明は、本考案を説明するためのものであって、実用新案登録請 求の範囲に記載の考案を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又 、本考案の各部構成は上記実施例に限らず、実用新案登録請求の範囲に記載の技 術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【0027】 上記実施例では、本考案の扉の指詰め防止具(1)を、ヒンジにて回動自由に取 り付けた開き扉に配備した例について説明しているが、本考案は、引き戸にも適 用できる。この場合、スライド体の前端が引き戸の端面と当接するように扉の指 詰め防止具(1)を柱に埋設したり、扉の指詰め防止具を柱に固定して、スライド 体のスライド移行路と当接する位置の引き戸に突片を形成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】扉の正面図である。
【図2】図1の線X−Xに沿う矢視断面図である。
【図3】扉の指詰め防止具の斜視断面図である。
【図4】扉を開閉している状態の扉の指詰め防止具の拡
大断面図である。
【図5】扉を緩やかに閉止している状態の扉の指詰め防
止具の拡大断面図である。
【図6】扉を緩やかに閉止している状態の扉の指詰め防
止具の拡大断面図である。
【図7】扉を勢いよく閉止している状態の扉の指詰め防
止具の拡大断面図である。
【図8】扉の指詰め防止具によって閉止の直前で停止し
た扉の平面図である。
【図9】本考案の実施例2の拡大断面図である。
【図10】本考案の実施例3の拡大断面図である。
【符号の説明】
(1) 扉の指詰め防止具 (2) スライド体 (21) 永久磁石 (3) 揺動体 (31) 永久磁石 (4) 扉

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉(4)の鴨居(52)又は柱(51)に配備され
    るケーシング(11)の内部からスライドして扉(4)の上か
    まち又は縦かまちに向けて出没可能に配備されたスライ
    ド体(2)と、ケーシング(11)の内部に揺動可能に枢支さ
    れた揺動体(3)とから構成される扉の指詰め防止具(1)
    であって、 スライド体(2)には、扉(4)が開放方向に移動するとき
    に、スライド体(2)をケーシング(11)から突出する方向
    に引き出す引出し手段(24)、及びスライド体(2)がケー
    シング(11)から脱落することを防止するストッパー(22)
    を具え、 揺動体(3)は、スライド体(2)のスライド移行路に出没
    可能、且つスライド体(2)がケーシング(11)から突出し
    ている状態では、揺動体(3)は自重で傾いてスライド体
    (2)の移行路に臨出するようケーシング(11)に枢支さ
    れ、 スライド体(2)には、スライド体(2)の後退途上で揺動
    体(3)と対向する位置に永久磁石(21)を配備し、揺動体
    (3)の前記スライド体(2)のスライド移行路に臨出した
    部分に前記永久磁石(21)と反発する向きに永久磁石(31)
    を配備し、 永久磁石(21)(31)が略対向する位置にてスライド体(2)
    のケーシング(11)内部方向への移行を阻止する当り(23)
    をスライド体(2)及び/又は揺動体(3)に設けることを
    特徴とする扉の指詰め防止具。
  2. 【請求項2】 扉(4)の鴨居(52)又は柱(51)に配備され
    るケーシング(11)の内部からスライドして扉(4)の上か
    まち又は縦かまちに向けて出没可能に配備されたスライ
    ド体(2)と、ケーシング(11)の内部に揺動可能に枢支さ
    れた揺動体(3)とから構成される扉の指詰め防止具(1)
    であって、 スライド体(2)には、扉(4)が開放方向に移動するとき
    に、スライド体(2)をケーシング(11)から突出する方向
    に引き出す引出し手段(24)、及びスライド体(2)がケー
    シング(11)から脱落することを防止するストッパー(22)
    を具え、 揺動体(3)は、スライド体(2)のスライド移行路に出没
    可能、且つスライド体(2)がケーシング(11)から突出し
    ている状態では、揺動体(3)は自重で傾いてスライド体
    (2)の移行路に臨出するようケーシング(11)に枢支さ
    れ、 揺動体(3)の傾き上部には、永久磁石(31)を配備し、ス
    ライド体(2)には、スライド体(2)の後退途上で揺動体
    (3)の永久磁石(31)と対向する位置に該永久磁石(31)と
    吸引する向きに永久磁石(21)を配備し、 永久磁石(21)(31)が略対向する位置にてスライド体(2)
    のケーシング(11)内部方向への移行を阻止する当り(23)
    をスライド体(2)及び/又は揺動体(3)に設けることを
    特徴とする扉の指詰め防止具。
  3. 【請求項3】 扉(4)の鴨居(52)又は柱(51)に配備され
    るケーシング(11)の内部からスライドして扉(4)の上か
    まち又は縦かまちに向けて出没可能に配備されたスライ
    ド体(2)と、ケーシング(11)の内部に枢支された揺動体
    (3)とから構成される扉の指詰め防止具(1)であって、 スライド体(2)には、扉(4)が開放方向に移動するとき
    に、スライド体(2)をケーシング(11)から突出する方向
    に引き出す引出し手段(24)、及びスライド体(2)がケー
    シング(11)から脱落することを防止するストッパー(22)
    を具え、 揺動体(3)は、スライド体(2)のスライド移行路に出没
    可能、且つスライド体(2)がケーシング(11)から突出し
    ている状態では、揺動体(3)はスライド体(2)の移行路
    に臨出するよう配備され、 スライド体(2)及び揺動体(3)には、スライド体(2)の
    後退途上で揺動体(3)と対向する位置に永久磁石(21)(3
    1)を配備し、該永久磁石(21)(31)が略対向する位置にて
    スライド体(2)のケーシング(11)内部方向への移行を阻
    止する当り(23)をスライド体(2)及び/又は揺動体(3)
    に設けることを特徴とする扉の指詰め防止具。
  4. 【請求項4】 扉(4)の鴨居(52)又は柱(51)に配備され
    るケーシング(11)の内部からスライドして扉(4)の上か
    まち又は縦かまちに向けて出没可能に配備されたスライ
    ド体(2)と、ケーシング(11)の内部に枢支された揺動体
    (3)とから構成される扉の指詰め防止具(1)であって、 スライド体(2)には、扉(4)が開放方向に移動するとき
    に、スライド体(2)をケーシング(11)から突出する方向
    に引き出す引出し手段(24)、及びスライド体(2)がケー
    シング(11)から脱落することを防止するストッパー(22)
    を具え、 揺動体(3)は、スライド体(2)のスライド移行路に出没
    可能、且つスライド体(2)がケーシング(11)から突出し
    ている状態では、揺動体(3)はスライド体(2)の移行路
    に臨出するよう配備され、 スライド体(2)及び揺動体(3)には、スライド体(2)の
    後退途上で揺動体(3)と対向する位置の何れか一方に永
    久磁石(21)又は(31)を配備し、他方に磁性材料(34)を配
    備し、該永久磁石(21)と磁性材料(34)が略対向する位置
    にてスライド体(2)のケーシング(11)内部方向への移行
    を阻止する当り(23)をスライド体(2)及び/又は揺動体
    (3)に設けることを特徴とする扉の指詰め防止具。
  5. 【請求項5】 引出し手段(24)は、スライド体(2)の扉
    (4)側の端部に配備された永久磁石(24a)であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の扉の
    指詰め防止具。
  6. 【請求項6】 引出し手段(24)は、バネ(24b)であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    扉の指詰め防止具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008081987A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 引戸装置
JP2022028172A (ja) * 2020-08-03 2022-02-16 イビデン株式会社 扉閉鎖順位調整器、観音開き式扉、警報装置
WO2022145221A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 株式会社Lixil 開閉装置用の安全装置

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