JP3018898U - 装飾具収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 魅惑的な装飾具収納装置を提供することを目
的とする。 【構成】 装飾具を収納するための収納部、および、開
閉可能に構成され前記収納部を覆う蓋とを有する装飾具
収納箱と、この装飾具収納箱とは別体に構成されて赤外
線を発信するコントローラとを備え、前記装飾具収納箱
には、バッテリと、このバッテリによって駆動されるモ
ータと、このモータの動力によって前記蓋を開閉させる
蓋開閉機構と、前記コントローラからの赤外線を受光す
る受光素子と、前記受光素子によって赤外線が受光され
た際に前記モータの動力によって前記蓋開閉機構を動作
させる制御手段とが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、装飾具の収納に用いられる装飾具収納箱を備えた装飾具収納装置に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

装飾具収納箱として、例えば、宝石箱などが知られている。この宝石箱は箱形 に構成され、その宝石箱には上下方向に開閉可能な蓋が設けられ、この蓋を開け て、この蓋下に構成されている収納室に宝石を収納するようになっている。また 、宝石箱として、蓋開閉の際に、オルゴールがなったりするものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これらの装飾具収納箱はいずれも手を触れて蓋を開閉させなければな らず、現実的であり、夢の少ないものであった。また、装飾具収納箱の表面には 装飾が施されているが、内部は、主に収納という機能を重視したものであり、装 飾性に乏しいものが多かった。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、魅惑的な装飾具収納装置 を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の装飾具収納装置は、装飾具を収納するための収納部、および、 開閉可能に構成され前記収納部を覆う蓋とを有する装飾具収納箱と、この装飾具 収納箱とは別体に構成されて赤外線を発信するコントローラとを備え、前記装飾 具収納箱には、バッテリと、このバッテリによって駆動されるモータと、このモ ータの動力によって前記蓋を開閉させる蓋開閉機構と、前記コントローラからの 赤外線を受光する受光素子と、前記受光素子によって赤外線が受光された際に前 記モータの動力によって前記蓋開閉機構を動作させる制御手段とが設けられてい ることを特徴とする。

【０００６】 請求項２記載の装飾具収納装置は、請求項１記載の装飾具収納装置において、 前記蓋を開閉した際に、前記装飾具収納箱に収納される前記装飾具が少なくとも 前方斜め上方から視認できるように構成されていることを特徴とする。

【０００７】 請求項３記載の装飾具収納装置は、請求項１または請求項２記載の装飾具収納 装置において、前記蓋の裏面には装飾具取付部が設けられていることを特徴とす る。

【０００８】 請求項４記載の装飾具収納装置は、請求項１〜３いずれか記載の装飾具収納装 置装飾具において、前記蓋の開放の際に発音する発音手段を有することを特徴と する。

【０００９】

【作用】

この装飾具収納装置によれば、コントローラから装飾具収納箱の受光素子に向 けて赤外線を発射すれば、蓋が開き、魅惑的な装飾具収納装置となる。また、そ の内側に収納された装飾具が少なくとも前方斜め上方から視認できるようにすれ ば、装飾具も装飾具収納箱の飾りとなり、全体が華やかとなり、置物としても利 用できる。

【００１０】

【実施例】

図１および図２には実施例に係る装飾具収納装置の一例が示されている。この 装飾具収納装置１は、上蓋２ａおよび横蓋２ｂ，２ｂを有する装飾具収納箱２と 、赤外線を発射するコントローラ３とを備えている。装飾具収納箱２の前面には 赤外線を受信するための受信部２ｃが設けられていて、この受信部２ｃに向けて コントローラ３から赤外線を発射することで、図２に示すように、装飾具収納箱 ２の上蓋２ａおよび横蓋２ｂ，２ｂの開閉を行わせるようになっている。また、 上蓋２ａによって閉塞される部分には装飾具収納室（収納部）２ｄが設けられて おり、この装飾具収納室２ｄには装飾具である冠４ａが収納されている。一方、 横蓋２ｂ，２ｂによって閉塞される部分にも収納部がそれぞれ設けられており、 これら収納部には、装飾具であるネックレス４ｂ、イヤリング４ｃ，４ｃおよび 指輪４ｄが横蓋２ｂ，２ｂの裏側に取り付けられた状態で収納されている。そし て、この装飾具収納装置１では、コントローラ３から受信部２ｃに向けて赤外線 を発射することで、上蓋２ａおよび横蓋２ｂ，２ｂが開き、図２に示すように、 冠４ａ、ネックレス４ｂ、イヤリング４ｃ，４ｃおよび指輪４ｄが前側から一遍 に見られるようになっている。また、装飾具収納室２ｄの床面には放音口２ｅが 設けられていて、上蓋２ａが開閉する際に、この放音口２ｅから音楽が鳴り響く ようになっている。なお、上蓋２ａの中央部分は透明となっており、上蓋２ａが 閉じている場合にも、装飾具収納室２ｄに収納された冠４ａを上から見られるよ うになっている。

【００１１】 次に、この装飾具収納装置１の詳細を説明する。

【００１２】 装飾具収納箱２の外郭は、図３に示すように、基台下枠２０と、基台上枠２１ と、この基台下枠２０および基台上枠２１からなる基台に取り付けられる上蓋２ ａおよび横蓋２ｂ，２ｂとから構成されている。

【００１３】 基台下枠２０には、電池（バッテリ）５を下側から挿入できる電池ボックス２ ０ａが設けられている。そして、この電池ボックス２０ａの開口は電池蓋２０ｂ によって閉塞可能となっている。また、基台下枠２０の外周壁２０ｃは横蓋取付 部分が切り欠かれている。

【００１４】 一方、基台上枠２１には、装飾具収納室２ｄの床面および周壁を画成するため の凹部が設けられている。また、基台上枠２１の外周壁２１ｃは横蓋取付部分が 切り欠かれている。

【００１５】 上蓋２ａは中央部分が透明板２２ａとなっており、その周縁部が押え枠２２ｂ となっている。この押え枠２２ｂの下側には一対の軸受片２３ａ，２３ａが付設 され、この軸受片２３ａ，２３ａには図示しない軸が通され、この軸によって、 上蓋２ａは基台上枠２１に開閉可能に取り付けられている。

【００１６】 各横蓋２ｂの内側には内装部品２４がねじ止めによって取り付けられている。 この内装部品２４には嵌込み式の各種装飾具取付部２４ａが設けられている。そ して、この各横蓋２ｂは基台下枠２０の支軸部２０ｅと基台上枠２１の支軸部２ １ｅに軸支持されている。

【００１７】 基台下枠２０、基台上枠２１および横蓋２ｂ，２ｂによって画成される空間に は、電池５を電源とするモータＭと、このモータＭによって駆動されて上蓋２ａ および横蓋２ｂ，２ｂを開閉させる蓋開閉機構６が設けられている。この蓋開閉 機構６は、図４に示すように、歯車機構６０、上蓋用カム６１、上蓋用押上げ部 品６２、横蓋用カム６３およびスライダ６４，６４を含んで構成されている。こ の蓋開閉機構６は、モータＭの動力を歯車機構６０、つまり歯車６０ａ〜６０ｊ を介して軸６５に伝達し、これにより上蓋用カム６１を動作させるようになって いる。上蓋用カム６１に上面にカム面を持つ端面カムとなっており、このカム面 には上蓋用押上げ部品６２が接している。この上蓋用押上げ部品６２の頭部は、 基台上枠２１の孔２１ｆ（図３参照）を通して、上蓋２ａ下に設けられた三角形 状の当て部２３ｂに接している。その結果、上蓋用カム６１が回転すると、上蓋 用押上げ部品６２が上下動し、上蓋２ａが開閉することになる。また、蓋開閉機 構６は、図４に示すように、モータＭの動力を歯車機構６０、つまり歯車６０ａ 〜６０ｊを介して軸６５に伝達し、これにより横蓋用カム６３を動作させるよう になっている。横蓋用カム６３は２枚の偏心カム６３ａ，６３ａを位相を１８０ ゜ずらした状態でくくり合わせた構造となっている。この横蓋用カム６３の左右 にはスライダ６４，６４が設けられている。このスライダ６４，６４同士は引き ばね６６によって互いに接近する方向に引かれ、各スライダ６４の内端が偏心カ ム６３ａに押し付けられている。一方、各スライダ６４の外端部には矩形の長孔 ６４ａが設けられており、この長孔６４ａには、対応する横蓋２ｂの突起６７ａ が少し遊びを持って嵌合している。その結果、横蓋用カム６３が回転すると、ス ライダ６４，６４が互いに離反したり接近したりして、横蓋２ｂ，２ｂが開閉す ることになる。

【００１８】 なお、装飾具収納箱２には、図５に示すように、電源スイッチ７ａと、スピー カ７ｂと、ＬＳＩや電子部品を搭載した基板７ｃとが設けられている。また、上 蓋用カム６１の近くには図８に示すようにモータリーフスイッチ７ｄが設けられ ている。このモータリーフスイッチ７ｄは、上蓋用カム６１の周囲に設けた突起 ６１ａ，６１ａによってオン・オフされるようになっている。すなわち、上蓋２ ａおよび横蓋２ｂ，２ｂが閉じた状態では、図８（ａ）に示すように、モータリ ーフスイッチ７ｄはオンとなっており、上蓋２ａおよび横蓋２ｂ，２ｂが開きか けた状態では、図８（ｂ）に示すように、モータリーフスイッチ７ｄはオフとな り、上蓋２ａおよび横蓋２ｂ，２ｂが完全に開いた状態では、図８（ｃ）に示す ように、モータリーフスイッチ７ｄはオンとなる。

【００１９】 一方、コントローラ３は図１に示すようにスティック状に構成され、グリップ 部３ａと装飾部３ｂとを備えている。このうちグリップ部３ａには図６に示すよ うにボタン電池８ａが設置され、一方、装飾部３ｂには、押しボタン８ｂ、送信 表示用ダイオードＤ１および赤外線発光ダイオードＤ２が設置されている。

【００２０】 続いて、このコントローラ３内部の電気回路について説明すれば、この電気回 路は図７に示すように構成されている。トランジスタＱ１，Ｑ２、抵抗Ｒ１〜Ｒ ４、コンデンサＣ１，Ｃ２は無安定マルチバイブレータを構成し、押しボタン８ ｂを押した際に、トランジスタＱ１，Ｑ２がオン・オフを繰り返し、方形波パル スを発生する。この方形波パルスによってトランジスタＱ３がオン・オフされて 赤外線発光ダイオードＤ２が点滅をする。また、押しボタン８ｂを押した時、送 信表示用ダイオードＤ１が点灯する。

【００２１】 次に、装飾具収納箱２に設けられる受信側の電気回路を説明すれば、この電気 回路は図９に示すように構成されている。この電気回路では、送信側の送信表示 用ダイオードＤ２から出射された赤外線が受光ダイオード（受光素子）Ｄ３に入 射されると、受光ダイオードＤ３は、入射された赤外線の変調周波数でスイッチ ングし、抵抗Ｒ５に電源電圧が印加される。インバータＩＣ１〜ＩＣ３は全体と して反転増幅回路を構成し、抵抗Ｒ５に印加された電圧を増幅し、この増幅した 電圧をダイオードＤ４およびＤ５からなる整流回路に出力する。この整流回路は 、入力された電圧を整流する。これにより、赤外線が入力されると、ダイオード Ｄ５のアノード側に、整流された負電圧が現れる。抵抗Ｒ６とコンデンサＣ３は 時定数回路を構成し、ダイオードＤ５のアノード側は、常態では抵抗Ｒ６によっ てプルアップされている。この状態で、ダイオードＤ５のカソード側に負電圧が 入力されると、ダイオードＤ５のアノード側がアース電位になる。ダイオードＤ ５のアノード側が、一旦、アース電位になると、時定数回路は、アノード側電位 を時定数時間だけアース電位に保持する。集積回路ＩＣ４は、モータリーフスイ ッチがオンの時、入力ポートＴＧ１がアース電位になると、モータ駆動ポートに ハイレベルの電圧を出力することによって、モータドライブトランジスタＱ４お よびＱ５を作動させてモータＭを駆動する。 同時に、集積回路ＩＣ４は、所定の音声を発音するための音声データを記憶す る音声メモリから音声データを順次読み出し、読み出した音声データに基づいて ハイレベルの音声信号をトランジスタＱ６に出力する。これにより、スピーカ７ Ｂから音声データに基づく音声が出力される。 なお、モータリーフスイッチ７ｄは、モータＭが駆動されると、一旦、オフに なり、上蓋用カム６１が半周だけ回転すると再度オンになる。集積回路ＩＣ４は 、モータリーフスイッチ７ｄがオンになると、モータ駆動ポートからのハイレベ ル信号の出力を停止し、モータＭを停止させると共に、音声データの出力も停止 させる。この後、集積回路ＩＣ４は待機状態となる。

【００２２】 このように構成された装飾具収納装置１によれば、下記のような効果を得るこ とができる。

【００２３】 この装飾具収納装置１によれば、コントローラ３から装飾具収納箱２の受信部 ２ｃに向けて赤外線を発射すれば、上蓋２ａと横蓋２ｂ，２ｂが開き、その内側 に収納された装飾具が前方から視認できることとなり、装飾具収納箱２全体が華 やかなものとなる。また、上蓋２ａや横蓋２ｂ，２ｂの開閉にあたり、音楽が奏 でられるので、聴覚的にも楽しめることになる。

【００２４】 以上、本考案者がなした実施例について説明したが、本考案は、かかる実施例 に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることはい うまでもない。

【００２５】

【考案の効果】

本考案によれば、コントローラから装飾具収納箱の受光素子に向けて赤外線を 発射すれば、蓋が開き、魅惑的な装飾具収納装置となる。また、その内側に収納 された装飾具が少なくとも前方斜め上方から視認できるようにすれば、装飾具も 装飾具収納箱の飾りとなり、全体が華やかとなり、置物としても利用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の装飾具収納装置の斜視図である。

【図２】装飾具収納箱の蓋を開いた状態の斜視図であ
る。

【図３】装飾具収納箱の分解斜視図である。

【図４】装飾具収納箱の内部機構の斜視図である。

【図５】装飾具収納箱を側方から見た断面図である。

【図６】コントローラの縦断面図である。

【図７】コントローラの回路図である。

【図８】上蓋用カムとこの上蓋用カムによってオン・オ
フされるモータリーフスイッチの係合関係を示す図であ
る。

【図９】装飾具収納箱の回路図である。

【符号の説明】

１ 装飾具収納装置 ２ 装飾具収納箱 ２ａ，２ｂ 蓋 ３ コントローラ ４ａ〜４ｄ 装飾具 ６０ 蓋開閉機構 Ｍ モータ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装飾具を収納するための収納部、およ
   び、開閉可能に構成され前記収納部を覆う蓋とを有する
   装飾具収納箱と、この装飾具収納箱とは別体に構成され
   て赤外線を発信するコントローラとを備え、前記装飾具
   収納箱には、バッテリと、このバッテリによって駆動さ
   れるモータと、このモータの動力によって前記蓋を開閉
   させる蓋開閉機構と、前記コントローラからの赤外線を
   受光する受光素子と、前記受光素子によって赤外線が受
   光された際に前記モータの動力によって前記蓋開閉機構
   を動作させる制御手段とが設けられていることを特徴と
   する装飾具収納装置。
2. 【請求項２】 前記蓋を開閉した際に、前記装飾具収納
   箱に収納される前記装飾具が少なくとも前方斜め上方か
   ら視認できるように構成されていることを特徴とする請
   求項１記載の装飾具収納装置。
3. 【請求項３】 前記蓋の裏面には装飾具取付部が設けら
   れていることを特徴とする請求項１または請求項２記載
   の装飾具収納装置。
4. 【請求項４】 前記蓋の開放の際に発音する発音手段を
   有することを特徴とする請求項１〜３いずれか記載の装
   飾具収納装置。