JP3018764B2 - 型締め装置 - Google Patents

型締め装置

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JP3018764B2
JP3018764B2 JP4213612A JP21361292A JP3018764B2 JP 3018764 B2 JP3018764 B2 JP 3018764B2 JP 4213612 A JP4213612 A JP 4213612A JP 21361292 A JP21361292 A JP 21361292A JP 3018764 B2 JP3018764 B2 JP 3018764B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C2045/6785Mould opening, closing or clamping devices hydraulic interconnecting two cylinders to supply fluid from one cylinder to the other during movement of the pistons

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動型が取付けられた
可動プレートを複数本のタイバーに沿って移動させ、前
記可動型を固定型に係合させた状態で、型締めラムの押
圧力を前記可動プレートを介して可動型に加え、型締め
を行う型締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関連する技術が特開平3−230
49号公報に記載されており、この型締め装置を備える
射出成形機の縦断面図が本出願の願書に添付した図7に
示されている。この射出成形機は、ベース(図示されて
いない)に固着された固定盤11を備えており、この固
定盤11には固定金型12が取り付けられている。さら
に前記固定盤11の四隅には、各々に円柱状のタイバー
29の一端が固定されており、さらにこれらのタイバー
29の他端が型締めシリンダ16を固定するプレートに
接続されている。そして固定盤11と型締めシリンダ1
6との間に、前記タイバー29に沿って移動できるよう
に可動盤13が連結されている。この可動盤13には、
固定盤11と対向する面に可動金型14が取り付けられ
ており、この可動金型14が固定金型12と係合できる
ようになっている。さらに型締めシリンダ16に対向す
る可動盤13の面には、先端に鍔22を有する連結軸1
5が固定されている。
【0003】一方、前記型締めシリンダ16には、油圧
によってこの型締めシリンダ16の軸心方向に移動する
ラム19が設けられており、このラム19の内部に空洞
部21が形成されている。この空洞部21には入口に段
部20が設けられており、前記入口部が他の部分よりも
狭くなっている。そして前記空洞部21に前記連結軸1
5が収納されて、空洞部21の段部20と連結軸15の
鍔22とが係合できるようになっている。前記ラム19
の先端部には、ロックプレート23が前記空洞部21の
中心線に対して直角方向に移動できるように取り付けら
れている。このロックプレート23が移動してラム19
を横断すると、連結軸15の鍔22は前記ロックプレー
ト23と前記ラム19の空洞部21の段部20とによっ
て挟み込まれる。これによって、前記ラム19と前記連
結軸15とは相対移動不能に連結される。また、前記ロ
ックプレート23がラム19の側面方向に移動して前記
連結軸15の先端から外れると、前記連結軸15は前記
ラム19の空洞部21内に進入できるようになる。前記
型締めシリンダ16を固定するプレートの側面には、前
記可動盤13を移動させるための型移動用シリンダ25
が固定されている。
【0004】この射出成形機の型締めを行うには、先
ず、型移動用シリンダ25をそのピストンロッド26を
延出させる方向に駆動させて、前記可動金型14を前記
固定金型12に係合させる。ここで可動金型14が固定
金型12に係合すると、連結軸15の鍔22が空洞部2
1の段部20に係合する。この状態でロックプレート2
3を移動させて、前記連結軸15の鍔22をロックプレ
ート23とラム19の空洞部21の段部20とで挟み込
む。これによって、前記ラム19と前記連結軸15とが
相対移動不能に連結される。次に、型締めシリンダ16
を作動させてラム19および連結軸15によって前記可
動金型14を押圧し、型締めを行う。また前記射出成形
機の型開きを行うには、先ず、型締めシリンダ16の圧
力を抜き、前記ロックプレート23を連結軸15から離
れる方向に移動させる。これによって、前記連結軸15
は前記ラム19の空洞部21内に進入できるようにな
る。この状態で型移動用シリンダ25がピストンロッド
26を収納する方向に駆動されて、可動盤13が固定盤
11から離れて型開きが行われる。
【0005】このように従来の型締め装置によると、型
締めシリンダ16のラム19が空洞部21を有している
ために、この空洞部21の軸心方向の長さに相当する距
離だけ、前記型締めシリンダ16の作動ストロークを前
記型移動用シリンダ25の作動ストロークよりも小さく
できる。このため、型締めシリンダ16の作動油が前記
ラム19の空洞部21の長さに相当する量だけ少なくて
済み、油圧ポンプ、油タンク等が小型になって設備コス
トを低減させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の型締め装置によると、型締め時には、可動盤13
の中心部にラム19の押圧力が加えられ、さらに可動盤
13の端部一箇所に型移動用シリンダ25による押圧力
が加えられる。このため型締めのアンバランスが生じる
ことがあり、これに起因してバリ吹き等が発生すること
がある。また、ラム19と連結軸15との間にロックプ
レート23を差し込んで、このラム19と連結軸15と
を連結する構造のために、前記ラム19の押圧力が直接
ロックプレート23に加わってこのロックプレート23
が変形し易いという欠点がある。このため、ロックプレ
ート23の引っ掛かりに起因したトラブルが発生するこ
とがある。本発明の技術的な課題は、型移動用油圧シリ
ンダを各々のタイバーの位置に設置することにより、型
締め時に、可動型に均等に押圧力が加わるようにしてバ
リ吹き等を防止すること、さらに型締めラムと可動型と
の間に圧力伝達用油圧シリンダを設置して従来のロック
プレートを不要にすることにより、型締め装置の信頼性
を向上させようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
各部構造を有する型締め装置によって解決される。即
ち、請求項1に係る型締め装置は、可動型が取付けられ
た可動プレートを複数本のタイバーに沿って移動させ、
前記可動型を固定型に係合させた状態で、型締めラムの
押圧力を前記可動プレートを介して可動型に加え、型締
めを行う型締め装置において、各々の前記タイバーに設
置されており、前記可動プレートを押圧しながら前記可
動型を固定型に係合する位置まで移動させる型移動用油
圧シリンダと、前記型締めラムを作動させる型締め用油
圧シリンダと、前記型締めラムと前記可動プレートとの
間に同軸に配設されて、前記型締めラムと前記可動プレ
ート間の距離の増加に応じてピストンロッドを延出する
圧力伝達用油圧シリンダと、前記型移動用油圧シリンダ
から流出する作動油を前記圧力伝達用油圧シリンダの流
入口に導き、また前記圧力伝達用油圧シリンダから流出
する作動油を前記型移動用油圧シリンダの流入口に導く
ように構成された油圧回路と、前記油圧回路に設置され
て、型締め時に、前記圧力伝達用油圧シリンダからの作
動油の流出を禁止するロック機構とを有している。ま
た、請求項2に係る型締め装置は、請求項1に記載され
た型締め装置において、型締めラムと可動プレートとの
間には、前記圧力伝達用油圧シリンダと直列にダイハイ
ト調整用油圧シリンダが配設されている。また、請求項
3に係る型締め装置は、請求項1に記載された型締め装
置において、前記型締めラムの位置を検出する位置検出
手段と、型締め時における前記型締めラムの位置を記憶
する位置記憶手段と、前記型締めラムが型締め位置から
所定距離だけ移動すると、前記型締め用油圧シリンダの
動作を停止させる作動停止手段とを有している。
【0008】
【作用】請求項1に係る型締め装置によると、可動型が
固定型と係合する位置まで移動することにより、型締め
ラムと可動プレート間の距離が増加するとその距離の増
加分だけ圧力伝達用油圧シリンダはピストンロッドを延
出する。そして型締め時にロック機構が働くことによ
り、圧力伝達用油圧シリンダは所定長だけピストンロッ
ドを延出した状態に保持される。この状態で型締め用油
圧シリンダが作動されることにより、型締めラムの押圧
力が圧力伝達用油圧シリンダ、可動プレートを介して可
動型に伝達されて型締めが行われる。また、型締め時に
各々のタイバーに設置されている型移動用油圧シリンダ
の押圧力が前記可動型の端部にバランス良く加わるため
に、型締めバランスが良好になる。さらに型移動用油圧
シリンダおよび圧力伝達用油圧シリンダの作動中に、油
圧回路によって型移動用油圧シリンダと圧力伝達用油圧
シリンダとの間で作動油がやり取りされるために、外部
から新たにこれらの型移動用油圧シリンダ、圧力伝達用
油圧シリンダに供給される作動油が少量で済むようにな
る。また、従来のロックプレートに相当する部材がない
ために型締め装置の信頼性が向上する。請求項2に係る
型締め装置によると、型締めラムと可動プレートとの間
には、前記圧力伝達用油圧シリンダと直列にダイハイト
調整用油圧シリンダが配設されている。このため、可動
型及び固定型(型)を交換することにより型の厚みが変
わった場合でも、厚みの変化分をダイハイト調整用油圧
シリンダで吸収できる。したがって、前記型の厚みの変
化分を型締め用油圧シリンダで吸収する必要がなくな
り、型締め用油圧シリンダの作動ストローク長を型締め
に必要な最小限の値に設定することができる。請求項3
に係る型締め装置によると、位置記憶手段によって型締
め時における前記型締めラムの位置(型締め位置)を記
憶でき、さらに型開き時に前記型締めラムが型締め位置
から所定距離だけ移動すると、作動停止手段によって型
締め用油圧シリンダが停止する。このため、型締め用油
圧シリンダを必要最小限の範囲で作動させることがで
き、この型締め用油圧シリンダで使用される作動油量が
減少する。また、型開きに要する時間も短縮される。
【0009】
【実施例】以下、図1および図2を参照して本発明の第
1実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例はダ
イカストマシン100に本発明に係る型締め装置を応用
したものであり、図1は、型締めした状態におけるダイ
カストマシン100の要部正面図、図2は、型開きした
状態におけるダイカストマシン100の要部正面図であ
る。このダイカストマシン100は、ベース(図示され
ていない)に固定された固定プレート102を備えてお
り、この固定プレート102の上に固定金型104が取
り付けられている。前記固定プレート102の四隅に
は、各々に円柱状の支柱であるタイバー106の下端が
固定されており、さらにこれらのタイバー106の上端
が上部プレート108に固定されている。これによっ
て、上部プレート108は前記固定プレート102に対
して相対移動が不能な状態で支持される。さらに四本の
タイバー106の中央部分には、後記する型移動用油圧
シリンダ114のピストン106aとして機能する鍔部
(以下、ピストン106aという)が形成されている。
前記上部プレート108の中央には、軸心が前記タイバ
ー106と平行になるように位置決めされた型締め用油
圧シリンダ110が設置されている。この型締め用油圧
シリンダ110には、型締めラム112の上部ピストン
部112aによって区分された型締め側油室110aと
戻し側油室110bとが形成されており、各々の油室1
10a,110bには油圧配管(図示されていない)が
接続されている。なお、上部ピストン部112aの上面
(型締め側油室110a側)の面積はS0に設定されて
いる。
【0010】前記上部プレート108と前記固定プレー
ト102との間には、可動プレート120が前記タイバ
ー106に倣って昇降できるように配設されている。そ
して、前記可動プレート120の下面120bに、前記
固定金型104と係合する可動金型124が取り付けら
れている。なお、可動金型124と固定金型104とが
係合すると内部にはキャビティが形成される。即ち、可
動金型124が本発明の可動型に、また、固定金型10
4が本発明の固定型に相当する。前記可動プレート12
0の上面120aには、型締め用油圧シリンダ110と
中心線を一致させた状態で圧力伝達用油圧シリンダ13
0が設置されており、この圧力伝達用油圧シリンダ13
0に、前記型締めラム112の先端に形成された下部ピ
ストン部112bが摺動可能に収納されている。ここで
この下部ピストン部112bの先端面(下端面)の面積
はS3に設定されており、上端面の面積はS2に設定さ
れている。そして前記圧力伝達用油圧シリンダ130に
おいて、下部ピストン部112bの下側が型締め油圧室
130aとして機能し、下部ピストン部112bの上側
が戻し側油室130bとして機能する。
【0011】さらに前記可動プレート120の上面12
0aには、四隅に型移動用油圧シリンダ114が設置さ
れている。そしてこの型移動用油圧シリンダ114に、
前述のタイバー106に形成されたピストン106aが
摺動可能に収納されている。そしてこのピストン106
aの下側が型締め側油室114aとして機能し、ピスト
ン106aの上側が戻し側油室114bとして機能す
る。なお、このピストン106aの上端面および下端面
の面積はS1に設定されている。前記型移動用油圧シリ
ンダ114に形成された各々の型締め側油室114aは
油圧配管Y1によって互いに連通している。そして、こ
の型締め側油室114aは圧力伝達用油圧シリンダ13
0の戻し側油室130bに油圧配管Y1によって連通し
ている。また、型移動用油圧シリンダ114に形成され
た各々の戻し側油室114bは油圧配管Y2によって互
いに連通している。そして、この戻し側油室114bは
圧力伝達用油圧シリンダ130の型締め側油室130a
に逆止弁142を介して油圧配管Y2によって連通して
いる。なお、前記逆止弁142は、圧力伝達用油圧シリ
ンダ130の型締め側油室130aへ作動油が流入でき
るように取り付けられており、前記作動油の逆方向の流
れは遮断する。即ち、逆止弁142がロック機構として
作用する。ここで、前記油圧配管Y1,Y2は電磁弁1
44によって油圧源140側あるいは油タンク146側
に接続替えができるようになっている。また、型移動用
油圧シリンダ114の四本分のピストン106aの合計
受圧面積4×S1は、圧力伝達用油圧シリンダ130に
収納された下部ピストン部112bの上端面の面積S2
および先端面の面積S3よりも大きく設定されている。
【0012】例えば、図1に示すように、電磁弁144
によって油圧配管Y1が油圧源140に、また油圧配管
Y2が油タンク146に接続されると、油圧源140の
最高圧力がP0、型締め動作中の油圧がP1である場
合、型移動用油圧シリンダ114の型締め側油室114
aに油圧P1が作用し、同時に圧力伝達用油圧シリンダ
130の戻し側油室130bに油圧P1が作用する。こ
こで前述のように、型移動用油圧シリンダ114のピス
トン106aの合計面積4×S1は、圧力伝達用油圧シ
リンダ130の下部ピストン部112bの面積S2より
も大きく設定されている。このために型移動用油圧シリ
ンダ114が可動プレート120を下降させようとする
力(P1×4×S1)が、圧力伝達用油圧シリンダ13
0が可動プレート120を上昇させようとする力(P1
×S2)に打ち勝って、前記可動プレート120は、
F1=P1×(4×S1−S2) の力を受けて前記タ
イバー106に倣って下降する。これによって圧力伝達
用油圧シリンダ130の戻し側油室130bからは、油
圧P1が加わっているにも係わらず作動油が流出し、ま
た型移動用油圧シリンダ114の型締め側油室114a
には作動油が流入する。さらに型移動用油圧シリンダ1
14の戻し側油室114bからは作動油が流出し、圧力
伝達用油圧シリンダ130の型締め側油室130aには
作動油が流入する。ここで圧力伝達用油圧シリンダ13
0の戻し側油室130bと型移動用油圧シリンダ114
の型締め側油室114aとは油圧配管Y1によって連通
しており、また圧力伝達用油圧シリンダ130の型締め
側油室130aと型移動用油圧シリンダ114の戻し側
油室114bとは油圧配管Y2によって連通している。
このために作動油は両油圧シリンダ114,130間で
移動して、作動油の不足分が油圧源140から供給され
る。また作動油の余剰分が油タンク146に戻される。
【0013】また、図2に示すように、電磁弁144に
よって油圧配管Y2が油圧源140に接続され、また油
圧配管Y1が油タンク146に接続されると、型開き動
作中の油圧がP2である場合、型移動用油圧シリンダ1
14の戻し側油室114bに油圧P2が作用し、同時に
圧力伝達用油圧シリンダ130の型締め側油室130a
に油圧P2が作用する。このため油圧配管Y2に設けら
れた逆止弁142にはパイロットライン142pを通じ
て圧力が加わり、この逆止弁142は開放状態に保持さ
れる。前述のように、型移動用油圧シリンダ114のピ
ストン106aの合計面積4×S1は、圧力伝達用油圧
シリンダ130の下部ピストン部112bの面積S3よ
りも大きいために、可動プレート120は F2=P2
×(4×S1−S3)の力を受けて前記タイバー106
に倣って上昇する。これによって圧力伝達用油圧シリン
ダ130の形締め側油室130aからは、油圧P2が作
用しているにも係わらず作動油が流出し、また型移動用
油圧シリンダ114の戻し側油室114bには作動油が
流入する。さらに型移動用油圧シリンダ114の形締め
側油室114aからは作動油が流出し、圧力伝達用油圧
シリンダ130の戻し側油室130bには作動油が流入
する。このようにして作動油は両油圧シリンダ114,
130間で移動して、作動油の不足分が油圧源140か
ら供給され、また余剰分が油タンク146に戻される。
【0014】次に、ダイカストマシン100において、
金型104,124を交換した後に型締めをし、さらに
型開きをする方法について説明する。先ず、図2に示す
ように、型開きをしている状態で、型締め用油圧シリン
ダ110の戻し側油室110bに油圧を作用させ、型締
めラム112を上昇させて可動プレート120を最上限
に保持する。この状態で、金型交換装置(図示されてい
ない)により固定金型104、可動金型124を固定プ
レート102上にセットする。前記固定金型104、可
動金型124のセットが完了すると、電磁弁144が作
動されて、図1に示すように、油圧配管Y1が油圧源1
40に、また油圧配管Y2が油タンク146に接続され
る。これによって型移動用油圧シリンダ114の型締め
側油室114aおよび圧力伝達用油圧シリンダ130の
戻し側油室130bには油圧P1が作用し、可動プレー
ト120は下向きにF1=P1×(4×S1−S2)の
力を受けて前記タイバー106に倣って下降する。可動
プレート120の下面120bが可動金型124に当接
した位置で、その可動プレート120の下降が停止し、
可動プレート120は、型移動用油圧シリンダ114に
よる下向の力 F1=P1×(4×S1−S2)を受け
る。また金型104,124の厚みの若干のバラツキに
対応するため、可動プレート120の下面120bが可
動金型124に当接した状態でも、型移動用油圧シリン
ダ114及び圧力伝達用油圧シリンダ130のストロー
クは若干の余裕を持っている。なお、型移動用油圧シリ
ンダ114及び圧力伝達用油圧シリンダ130が停止し
た状態では油圧源140の圧力はP0となる。
【0015】次に、型締め用油圧シリンダ110の型締
め側油室110aに油圧P0が作用して型締めラム11
2が下降する。この状態で、可動金型124が可動プレ
ート120にダイクランパー等(図示されていない)で
固定されて、金型104,124の取り付けが完了す
る。ここで前記型締め用油圧シリンダ110の型締め側
油室110aには引き続きに油圧P0が作用するため
に、型締めラム112には下向き力Fr=P0×S0が
加えられる。しかしながら圧力伝達用油圧シリンダ13
0の型締め側油室130aからは、逆止弁142によっ
て作動油の流出が止められているために、前記型締め側
油室130aの内部で油圧が上昇する。そして前記型締
め側油室130aの内部で油圧が所定油圧P3に達した
状態、即ち、型締めラムの押圧力Fr=P0×S0が、
型締めラム112を下から支える力P3×S3と等しく
なった状態で型締めラム112の下降が停止する。そし
てこの状態で可動プレート120および可動金型124
に型締めラムの押圧力Fr=P0×S0が伝達される。
【0016】このようにして可動プレート120には、
四隅に位置する型移動用油圧シリンダ114から押圧力
F1=P0×(4×S1−S2)が加えられ、さらに
中央部分に型締めラム112から押圧力 Fr=P0×
S0 が加えられてバランスの良い型締めが行われる。
また、前述のように、型締めラム112の押圧力Fr=
P0×S0は、型締めラム112を下から支える力P3
×S3と等しいために、許容できる範囲でP3を高くし
て下部ピストン部112bの先端面積S3を小さくする
ことにより、圧力伝達用油圧シリンダ130を小型化で
きる。さらに金型104,124の厚みの若干のバラツ
キに対して型移動用油圧シリンダ114および圧力伝達
用油圧シリンダ130のストロークに若干の余裕を持た
せるようにした場合、大径の型締め油圧シリンダ110
のストロークは、圧力伝達用油圧シリンダ130の型締
め側油室130a内の作動油を圧縮するのに必要なスト
ロークだけあれば良く、非常に少ない作動油量で対応可
能となる。
【0017】型締めが完了すると、金型124、104
内に溶湯が高速で圧入されて鋳造が行われる。そして所
定の冷却時間が経過すると、図2に示すように、電磁弁
144が作動して油圧配管Y2が油圧源140に接続さ
れ、また油圧配管Y1が油タンク146に接続される。
これによって型移動用油圧シリンダ114の戻し側油室
114bと圧力伝達用油圧シリンダ130の型締め側油
室130aに型開きの油圧P2が作用する。また、前記
型締め用油圧シリンダ110の戻し側油室110bに油
圧が作用する。これによって可動プレート120には、
型移動用油圧シリンダ114による引き上げ力 F2=
P2×(4×S1−S3)が加えられる。そしてこの引
き上げ力F2が離型抵抗に比べて十分大きければ、可動
プレート120が上昇して型開きが行われる。また引き
上げ力F2が離型抵抗に比べて小さければ、型締めラム
112の下部ピストン部112bが圧力伝達用油圧シリ
ンダ130を上方に引き上げて離型し、その後、型移動
用油圧シリンダ114によって可動プレート120が上
昇して型開きが行われる。
【0018】このように本実施例によると、型移動用油
圧シリンダ114によって可動プレート120の四隅が
押さえられ、また型締めラム112によって可動プレー
ト120の中央部が押さえられて型締めが行われるため
に、型締めバランスが向上する。このためバリ吹き等が
防止できる。さらに型移動用油圧シリンダ114および
圧力伝達用油圧シリンダ130の作動中に、油圧回路Y
1,Y2によって型移動用油圧シリンダ114と圧力伝
達用油圧シリンダ130との間で作動油がやり取りされ
るために、外部から新たにこれらの油圧シリンダ11
4,130に供給される作動油が少量で済み、油ポン
プ、油タンク、油圧配管等の油圧機器が小型化できる。
さらに圧力伝達用油圧シリンダ130のストロークに若
干余裕を持たせれば、熱膨張等により金型104,12
4の厚みが変化しても、圧力伝達用油圧シリンダ130
のストロークが変化することで対応でき、型締め用油圧
シリンダ110は、常に、一定の型締めに必要な最小限
のストロークで対応が可能となる。
【0019】次に、図3および図4を参照して本発明の
第2実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例は
ダイカストマシン200に本発明に係る型締め装置を応
用したものであり、図3は、型締めした状態におけるダ
イカストマシン200の要部正面図、図4は、型開きし
た状態におけるダイカストマシン200の要部正面図で
ある。本実施例に係る型締め装置は、第1実施例に係る
型締め装置の圧力伝達用油圧シリンダ130と可動プレ
ート120との間にダイハイト調整用油圧シリンダを設
け、さらに圧力伝達用油圧シリンダ130と型移動用油
圧シリンダ114とを接続する油圧回路を改良したもの
で、その他の構造は第1実施例に係る型締め装置と同様
である。上部プレート208の中央には、軸心が前記タ
イバー206と平行になるように位置決めされた型締め
用油圧シリンダ210が設置されている。この型締め用
油圧シリンダ210には、型締めラム212の上部ピス
トン部212aによって区分された型締め側油室210
aと戻し側油室210bとが形成されており、各々の油
室210a,210bには油圧配管(図示されていな
い)が接続されている。なお、上部ピストン部212a
の上面(型締め側油室210a側)の面積はS0に設定
されている。前記型締めラム212の先端(下端)に
は、下部ピストン部212bが形成されており、さらに
この下部ピストン部212bの中央軸心方向には平面円
形状の凹部212cが形成されている。そしてこの型締
めラム212の先端部が圧力伝達用油圧シリンダ230
の内部に摺動可能に収納されている。ここでこの下部ピ
ストン部212bの先端面(下端面)および凹部212
cの座面を合わせた面積はS3に設定されており、上端
面の面積はS2に設定されている。そして前記圧力伝達
用油圧シリンダ230において、下部ピストン部212
bの下側が型締め側油室230aとして機能し、下部ピ
ストン部212bの上側が戻し側油室230bとして機
能する。また、圧力伝達用油圧シリンダ230の下端部
には鍔状のピストン部230pが形成されている。
【0020】一方、可動プレート220の上面220a
には、型締め用油圧シリンダ210および圧力伝達用油
圧シリンダ230と中心線を一致させた状態でダイハイ
ト調整用油圧シリンダ250が設置されている。そして
このダイハイト調整用油圧シリンダ250の内部に圧力
伝達用油圧シリンダ230のピストン部230pが摺動
可能に収納されている。これによって前記ダイハイト調
整用油圧シリンダ250の内部は、圧力伝達用油圧シリ
ンダ230のピストン部230pによって、型締め側油
室250aと戻し側油室250bとに区分される。即
ち、ダイハイト調整用油圧シリンダ250が位置調整用
油圧シリンダとして作用する。また、ダイハイト調整用
油圧シリンダ250には、内部中心に作動油管230c
が同軸に設置されている。この作動油管230cは、外
部から圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側油室2
30a内に作動油を供給するための管であり、圧力伝達
用油圧シリンダ230の底部に形成された貫通孔230
kに摺動可能な状態で挿通されている。さらに作動油管
230cの外径は、前記型締めラム212の先端に形成
された凹部212cの内径よりも小さく製作されてい
る。このために、型締めラム212に対してダイハイト
調整用油圧シリンダ250が接近しても、型締めラム2
12の下部ピストン部212bに作動油管230cの先
端(上端)が当接することがなく、作動油管230cは
型締めラム212の凹部212cにスムーズに進入でき
る。なお、この作動油管230cと貫通孔230kとの
間にはOリング(図示されていない)が設けられてお
り、圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側油室23
0aに溜められた作動油がダイハイト調整用油圧シリン
ダ250の内部に漏れ出ないようになっている。
【0021】さらに前記可動プレート220の上面22
0aには、四隅に型移動用油圧シリンダ214が設置さ
れている。そしてこの型移動用油圧シリンダ214に、
タイバー206に形成されたピストン206aが摺動可
能に収納されている。そしてこのピストン206aの下
側が型締め側油室214aとして機能し、ピストン20
6aの上側が戻し側油室214bとして機能する。な
お、このピストン206aの上端面および下端面の面積
はS1に設定されている。前記型移動用油圧シリンダ2
14に形成された各々の型締め側油室214aは油圧配
管Y1によって互いに連通している。そしてこの型締め
側油室214aは、油圧配管Y1、第2電磁弁260お
よび油圧配管Y10によって圧力伝達用油圧シリンダ2
30の戻し側油室230bに接続されている。ここで第
2電磁弁260は、型移動用油圧シリンダ214の型締
め側油室214aと圧力伝達用油圧シリンダ230の戻
し側油室230b間を連通状態あるいは遮断状態に保持
することができ、さらにこの第2電磁弁260が遮断さ
れた状態では圧力伝達用油圧シリンダ230の戻し側油
室230bは油タンク246に接続される。
【0022】また、前記型移動用油圧シリンダ214に
形成された各々の戻し側油室214bは油圧配管Y2に
よって互いに連通している。そしてこの戻し側油室21
4bは油圧配管Y2、逆止弁242および作動油管23
0cによって圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側
油室230aに接続されている。なお、前記逆止弁24
2は、圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側油室2
30aへ作動油が流入できるように取り付けられてお
り、前記作動油の逆方向の流れは遮断する。さらに前記
油圧配管Y1,Y2は第1電磁弁244によって油圧源
240側あるいは油タンク246側に接続替えができる
ようになっている。また、型移動用油圧シリンダ214
の四本分のピストン206aの合計受圧面積4×S1
は、圧力伝達用油圧シリンダ230に収納された下部ピ
ストン部212bの上端面の面積S2および先端面の面
積S3よりも大きく設定されている。
【0023】例えば、図3に示すように、第1電磁弁2
44によって油圧配管Y1が油圧源240に、また油圧
配管Y2が油タンク246に接続され、さらに第2電磁
弁260が連通状態に保持されると、油圧源240の最
高圧力がP0、型締め動作中の油圧がP1である場合、
型移動用油圧シリンダ214の型締め側油室214aに
油圧P1が作用し、同時に圧力伝達用油圧シリンダ23
0の戻し側油室230bに油圧P1が作用する。ここで
前述のように、型移動用油圧シリンダ214のピストン
206aの合計面積4×S1は、圧力伝達用油圧シリン
ダ230の下部ピストン部212bの面積S2よりも大
きく設定されている。このために型移動用油圧シリンダ
214が可動プレート220を下降させようとする力
(P1×4×S1)が、圧力伝達用油圧シリンダ230
が可動プレート220を上昇させようとする力(P1×
S2)に打ち勝って、前記可動プレート220は、 F
1=P1×(4×S1−S2) の力を受けて前記タイ
バー206に倣って下降する。これによって圧力伝達用
油圧シリンダ230の戻し側油室230bからは、油圧
P1が加わっているにも係わらず作動油が流出し、また
型移動用油圧シリンダ214の型締め側油室214aに
は作動油が流入する。さらに型移動用油圧シリンダ21
4の戻し側油室214bからは作動油が流出し、圧力伝
達用油圧シリンダ230の型締め側油室230aには作
動油が流入する。ここで圧力伝達用油圧シリンダ230
の戻し側油室230bと型移動用油圧シリンダ214の
型締め側油室214aとは油圧配管Y1等によって連通
しており、また圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め
側油室230aと型移動用油圧シリンダ214の戻し側
油室214bとは油圧配管Y2等によって連通してい
る。このために作動油は両油圧シリンダ214,230
間で移動して、作動油の不足分が油圧源240から供給
される。また作動油の余剰分が油タンク246に戻され
る。そして、可動プレート220の下降が止まった状態
で(型移動用油圧シリンダ214、圧力伝達用油圧シリ
ンダ230が停止するため、油圧源240の油圧はP0
となる)第2電磁弁260が遮断されて、圧力伝達用油
圧シリンダ230の戻し側油室230bが油タンク24
6に接続される。これによって前記戻し側油室230b
には油圧P0が加わらなくなり、前記可動プレート22
0は、型移動用油圧シリンダ214による下向きの力P
0×4×S1を受ける。
【0024】また、図4に示すように、第1電磁弁24
4によって油圧配管Y2が油圧源240に接続され、ま
た油圧配管Y1が油タンク246に接続されると、型開
き動作中の油圧がP2である場合、型移動用油圧シリン
ダ214の戻し側油室214bに油圧P2が作用し、同
時に圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側油室23
0aに油圧P2が作用する。このため油圧配管Y2に設
けられた逆止弁242にはパイロットライン242pを
通じて圧力が加わり、この逆止弁242は開放状態に保
持される。前述のように、型移動用油圧シリンダ214
のピストン206aの合計面積4×S1は、圧力伝達用
油圧シリンダ230の下部ピストン部212bの面積S
3よりも大きいために、可動プレート220は F2=
P2×(4×S1−S3)の力を受けて前記タイバー2
06に倣って上昇する。これによって圧力伝達用油圧シ
リンダ230の形締め側油室230aからは、油圧P2
が作用しているにも係わらず作動油が流出し、また型移
動用油圧シリンダ214の戻し側油室214bには作動
油が流入する。さらに型移動用油圧シリンダ214の形
締め側油室214aからは作動油が流出し、圧力伝達用
油圧シリンダ230の戻し側油室230bには作動油が
流入する。このようにして作動油は両油圧シリンダ21
4,230間で移動して、作動油の不足分が油圧源24
0から供給され、また余剰分が油タンク246に戻され
る。
【0025】次に、ダイカストマシン200において、
金型204,224を交換した後に型締めをし、さらに
型開きをする方法について説明する。先ず、図4に示す
ように、型開きをしている状態で、型締め用油圧シリン
ダ210の戻し側油室210bに油圧を作用させ、型締
めラム212を上昇させて可動プレート220を上限に
保持する。さらにダイハイト調整用油圧シリンダ250
の戻し側油室250bに油圧を作用させて可動プレート
220を最上限まで上昇させる。この状態で、金型交換
装置(図示されていない)により固定金型204、可動
金型224を固定プレート202上にセットする。前記
固定金型204、可動金型224のセットが完了する
と、第1電磁弁244が作動されて、図3に示すよう
に、油圧配管Y1が油圧源240に、また油圧配管Y2
が油タンク246に接続される。さらに第2電磁弁26
0が連通状態に保持される。これによって型移動用油圧
シリンダ214の型締め側油室214aおよび圧力伝達
用油圧シリンダ230の戻し側油室230bには油圧P
1が作用し、可動プレート220は下向きにF1=P1
×(4×S1−S2)の力を受けて前記タイバー206
に倣って下降する。そして型締めラム212の下部ピス
トン部212bが圧力伝達用油圧シリンダ230の上限
位置に達した状態で、可動プレート220の下降が停止
する。この状態で第2電磁弁260が遮断されて、圧力
伝達用油圧シリンダ230の戻し側油室230bが油タ
ンク246に接続される。これによって前記戻し側油室
230bには油圧P0が加わらなくなり、前記可動プレ
ート220は、型移動用油圧シリンダ214により下向
きの力P0×4×S1 を受ける。
【0026】次に、型締め用油圧シリンダ210の型締
め側油室210aに油圧が作用して型締めラム212が
下降することにより、可動プレート220が再び下降す
る。そして、この可動プレート220の下降が停止した
状態で、ダイハイト調整用油圧シリンダ250の型締め
側油室250aに油圧が作用して可動プレート220が
さらに下降し、可動プレート220の下面220bが可
動金型224に当接する。この状態で、可動金型224
が可動プレート220にダイクランパー等(図示されて
いない)で固定される。また、ダイハイト調整用油圧シ
リンダ250の型締め側油室250aおよび戻し側油室
250bから作動油の流出が止められて、圧力伝達用油
圧シリンダ230がその位置に保持(ロック)される。
ここで型締め用油圧シリンダ210の型締め側油室21
0aに油圧P0を作用させることにより、型締めラム2
12には下向き力Fr=P0×S0が加えられる。しか
しながら圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側油室
230aからは、逆止弁242によって作動油の流出が
止められており、さらにダイハイト調整用油圧シリンダ
250の型締め側油室250aもロックされているため
に、両シリンダ230,250の型締め側油室230
a,250aの内部で油圧が上昇する。そして前記型締
め側油室230aの内部で油圧が所定油圧P3に達した
状態、即ち、型締めラムの押圧力Fr=P0×S0が、
型締めラム212を下から支える力P3×S3と等しく
なった状態で型締めラム212に対する圧力伝達用油圧
シリンダ230の相対移動が停止する。そしてこの状態
で可動プレート220および可動金型224に型締めラ
ムの押圧力Fr=P0×S0が伝達される。
【0027】型締めが完了すると、金型224、204
内に溶湯が高速で圧入されて鋳造が行われる。そして所
定の冷却時間が経過すると、図4に示すように、電磁弁
244が作動して油圧配管Y2が油圧源240に接続さ
れ、また油圧配管Y1が油タンク246に接続される。
これによって型移動用油圧シリンダ214の戻し側油室
214bと圧力伝達用油圧シリンダ230の型締め側油
室230aに型開きの油圧P2が作用する。また、前記
型締め用油圧シリンダ210の戻し側油室210bに油
圧が作用する。これによって可動プレート220には、
型移動用油圧シリンダ214による引き上げ力 F2=
P2×(4×S1−S3)が加えられる。そしてこの引
き上げ力F2が離型抵抗に比べて十分大きければ、可動
プレート220が上昇して型開きが行われる。また引き
上げ力F2が離型抵抗に比べて小さければ、型締めラム
212の下部ピストン部212bが圧力伝達用油圧シリ
ンダ230を上方に引き上げて離型し、その後、型移動
用油圧シリンダ214によって可動プレート220が上
昇して型開きが行われる。なお、この金型224,20
4を使用して引き続き鋳造を行う場合には、ダイハイト
調整用油圧シリンダ250をロックした状態のまま型締
め、型開きが行われる。
【0028】このように本実施例によると、型締め時
に、可動プレート220には、四隅に位置する型移動用
油圧シリンダ214から押圧力 P0×4×S1 が加
えられ、さらに中央部分に型締めラム212から押圧力
Fr=P0×S0 が加えられる。このためにバラン
ス良く型締めが行われて、型締めのアンバランスに起因
するバリ吹きを防止できる。さらに型締め時に第2電磁
弁260が遮断されて、圧力伝達用油圧シリンダ230
の戻し側油室230bには油圧が加わらなくなるため
に、この圧力伝達用油圧シリンダ230による反力分P
0×S2だけ型締め力がアップする。したがって型締め
用油圧シリンダ210を小型化することができる。ま
た、型締めラム212の押圧力Fr=P0×S0は、型
締めラム212を下から支える力P3×S3と等しいた
めに、許容できる範囲でP3を高くして下部ピストン部
212bの先端面積S3を小さくすることにより、圧力
伝達用油圧シリンダ230を小型化できる。さらにダイ
ハイト調整用油圧シリンダ250によって金型204,
224の厚みを調整できるために、前記金型204,2
24の厚みの変化分を型締め用油圧シリンダ210で吸
収する必要がなくなり、型締め用油圧シリンダ210の
作動ストローク長を型締めに必要な最小限の値に設定す
ることができる。このため型締め用油圧シリンダ210
のストローク長を短くすることができる。
【0029】次に、図5および図6を参照して本発明の
第3実施例に係る型締め装置の説明を行う。本実施例は
ダイカストマシン300に本発明に係る型締め装置を応
用したものであり、図5は、型締めした状態におけるダ
イカストマシン300の要部正面図、図6は、型開きし
た状態におけるダイカストマシン300の要部正面図で
ある。本実施例に係る型締め装置は、第1実施例に係る
型締め装置の上部プレート108の下面に型締めラム1
12の位置を検出するための位置検出センサを設置し、
さらに圧力伝達用油圧シリンダ130と型移動用油圧シ
リンダ114とを接続する油圧回路を改良したものであ
り、その他の構造は第1実施例に係る型締め装置と同様
である。上部プレート308の中央には、軸心が前記タ
イバー306と平行になるように位置決めされた型締め
用油圧シリンダ310が設置されている。この型締め用
油圧シリンダ310には、型締めラム312の上部ピス
トン部312aによって区分された型締め側油室310
aと戻し側油室310bとが形成されており、各々の油
室310a,310bには油圧配管(図示されていな
い)が接続されている。なお、上部ピストン部312a
の上面(型締め側油室310a側)の面積はS0に設定
されている。
【0030】前記型締めラム312の外周面は、軸心方
向に一定間隔をおいて複数の磁気パルスが発生するよう
に処理されている。一方、上部プレート308の下面に
は、前記型締めラム312の近傍に前記磁気パルスを検
出してカウントするパルスセンサー370が設置されて
いる。そしてこのパルスセンサー370の出力信号が図
示されていないコントローラに入力されている。前記型
締めラム312が移動すると、パルスセンサー370は
型締めラム312の移動量に応じた数の磁気パルスをカ
ウントして前記コントローラに伝送する。前記コントロ
ーラではパルスセンサー370からの信号を基に前記型
締めラム312の位置を演算する。さらに前記コントロ
ーラは、型締めラム312が型締め位置に到達した段階
でその位置を記憶する。また型開き時には前記型締めラ
ム312が型締め位置から所定の寸法だけ上昇した段階
で、型締め用油圧シリンダ310の作動を停止させる信
号を出力する。即ち、前記パルスセンサー370、前記
コントローラが位置検出手段として機能し、またコント
ローラが位置記憶手段、作動停止手段として機能する。
【0031】前記上部プレート308と前記固定プレー
ト302との間には、可動プレート320が前記タイバ
ー306に倣って昇降できるように配設されている。そ
して可動プレート320の上面320aには、型締め用
油圧シリンダ310と中心線を一致させた状態で圧力伝
達用油圧シリンダ330が設置されており、この圧力伝
達用油圧シリンダ330に、前記型締めラム312の先
端に形成された下部ピストン部312bが摺動可能に収
納されている。ここでこの下部ピストン部312bの先
端面(下端面)の面積はS3に設定されており、上端面
の面積はS2に設定されている。そして前記圧力伝達用
油圧シリンダ330において、下部ピストン部312b
の下側が型締め側油室330aとして機能し、下部ピス
トン部312bの上側が戻し側油室330bとして機能
する。さらに前記可動プレート320の上面320aに
は、四隅に型移動用油圧シリンダ314が設置されてい
る。そしてこの型移動用油圧シリンダ314に、タイバ
ー306に形成されたピストン306aが摺動可能に収
納されている。そしてこのピストン306aの下側が型
締め側油室314aとして機能し、ピストン306aの
上側が戻し側油室314bとして機能する。なお、この
ピストン306aの上端面および下端面の面積はS1に
設定されている。
【0032】前記型移動用油圧シリンダ314に形成さ
れた各々の型締め側油室314aは油圧配管Y1によっ
て互いに連通している。そしてこの型締め側油室314
aは、油圧配管Y1、第2電磁弁360および油圧配管
Y10によって圧力伝達用油圧シリンダ330の戻し側
油室330bに接続されている。ここで第2電磁弁36
0は、型移動用油圧シリンダ314の型締め側油室31
4aと圧力伝達用油圧シリンダ330の戻し側油室33
0b間を連通状態あるいは遮断状態に保持することがで
き、さらにこの第2電磁弁360が遮断された状態では
圧力伝達用油圧シリンダ330の戻し側油室330bは
油タンク346に接続される。また、前記型移動用油圧
シリンダ314に形成された各々の戻し側油室314b
は油圧配管Y2によって互いに連通している。そしてこ
の戻し側油室314bは油圧配管Y2、逆止弁342に
よって圧力伝達用油圧シリンダ330の型締め側油室3
30aに接続されている。なお、前記逆止弁342は、
圧力伝達用油圧シリンダ330の型締め側油室330a
へ作動油が流入できるように取り付けられており、前記
作動油の逆方向の流れは遮断する。さらに前記油圧配管
Y1,Y2は第1電磁弁344によって油圧源340側
あるいは油タンク346側に接続替えができるようにな
っている。また、型移動用油圧シリンダ314の四本分
のピストン306aの合計受圧面積4×S1は、圧力伝
達用油圧シリンダ330に収納された下部ピストン部3
12bの上端面の面積S2および先端面の面積S3より
も大きく設定されている。
【0033】例えば、図5に示すように、第1電磁弁3
44によって油圧配管Y1が油圧源340に、また油圧
配管Y2が油タンク346に接続され、さらに第2電磁
弁360が連通状態に保持されると、油圧源340の最
高圧力がP0、型締め動作中の油圧がP1である場合、
型移動用油圧シリンダ314の型締め側油室314aに
油圧P1が作用し、同時に圧力伝達用油圧シリンダ33
0の戻し側油室330bに油圧P1が作用する。ここで
前述のように、型移動用油圧シリンダ314のピストン
306aの合計面積4×S1は、圧力伝達用油圧シリン
ダ330の下部ピストン部312bの面積S2よりも大
きく設定されている。このために型移動用油圧シリンダ
314が可動プレート320を下降させようとする力
(P1×4×S1)が、圧力伝達用油圧シリンダ330
が可動プレート320を上昇させようとする力(P1×
S2)に打ち勝って、前記可動プレート320は、F1
=P1×(4×S1−S2) の力を受けて前記タイバ
ー306に倣って下降する。これによって圧力伝達用油
圧シリンダ330の戻し側油室330bからは、油圧P
1が加わっているにも係わらず作動油が流出し、また型
移動用油圧シリンダ314の型締め側油室314aには
作動油が流入する。さらに型移動用油圧シリンダ314
の戻し側油室314bからは作動油が流出し、圧力伝達
用油圧シリンダ330の型締め側油室330aには作動
油が流入する。ここで圧力伝達用油圧シリンダ330の
戻し側油室330bと型移動用油圧シリンダ314の型
締め側油室314aとは油圧配管Y1、油圧配管Y10
によって連通しており、また圧力伝達用油圧シリンダ3
30の型締め側油室330aと型移動用油圧シリンダ3
14の戻し側油室314bとは油圧配管Y2によって連
通している。このために作動油は両油圧シリンダ31
4,330間で移動して、作動油の不足分が油圧源34
0から供給される。また作動油の余剰分が油タンク34
6に戻される。そして、可動プレート320の下降が止
まった状態で(型移動用油圧シリンダ314、圧力伝達
用油圧シリンダ330が停止するため油圧源340の油
圧はP0になる)第2電磁弁360が遮断されて、圧力
伝達用油圧シリンダ330の戻し側油室330bが油タ
ンク346に接続される。これによって前記戻し側油室
330bには油圧P0が加わらなくなり、前記可動プレ
ート320には、型移動用油圧シリンダ314による下
向きの力P0×4×S1 を受ける。
【0034】また、図6に示すように、第1電磁弁34
4によって油圧配管Y2が油圧源340に接続され、ま
た油圧配管Y1が油タンク346に接続されると、型開
き動作中の油圧がP2である場合、型移動用油圧シリン
ダ314の戻し側油室314bに油圧P2が作用し、同
時に圧力伝達用油圧シリンダ330の型締め側油室33
0aに油圧P2が作用する。このため油圧配管Y2に設
けられた逆止弁342にはパイロットライン342pを
通じて圧力が加わり、この逆止弁342は開放状態に保
持される。前述のように、型移動用油圧シリンダ314
のピストン306aの合計面積4×S1は、圧力伝達用
油圧シリンダ330の下部ピストン部312bの面積S
3よりも大きいために、可動プレート320は F2=
P2×(4×S1−S3)の力を受けて前記タイバー3
06に倣って上昇する。これによって圧力伝達用油圧シ
リンダ330の形締め側油室330aからは、油圧P2
が作用しているにも係わらず作動油が流出し、また型移
動用油圧シリンダ314の戻し側油室314bには作動
油が流入する。さらに型移動用油圧シリンダ314の形
締め側油室314aからは作動油が流出し、圧力伝達用
油圧シリンダ330の戻し側油室330bには作動油が
流入する。このようにして作動油は両油圧シリンダ31
4,330間で移動して、作動油の不足分が油圧源34
0から供給され、また余剰分が油タンク346に戻され
る。
【0035】次に、ダイカストマシン300において、
金型304,324を交換した後に型締めをし、さらに
型開きをする方法について説明する。先ず、図6に示す
ように、型開きをしている状態で、型締め用油圧シリン
ダ310の戻し側油室310bに油圧を作用させ、型締
めラム312を上昇させて可動プレート320を最上限
に保持する。この状態で、金型交換装置(図示されてい
ない)により固定金型304、可動金型324を固定プ
レート302上にセットする。前記固定金型304、可
動金型324のセットが完了すると、第1電磁弁344
が作動されて、図5に示すように、油圧配管Y1が油圧
源340に、また油圧配管Y2が油タンク346に接続
される。さらに第2電磁弁360が連通状態に保持され
る。これによって型移動用油圧シリンダ314の型締め
側油室314aおよび圧力伝達用油圧シリンダ330の
戻し側油室330bには油圧P1が作用し、可動プレー
ト320は下向きにF1=P1×(4×S1−S2)の
力を受けて前記タイバー306に倣って下降する。そし
て、型締めラム312の下部ピストン部312bが圧力
伝達用油圧シリンダ330の上限位置に達した状態で、
可動プレート320の下降が停止して、可動プレート3
20はその位置に保持される。この状態で型締め用油圧
シリンダ310の型締め側油室310aに油圧P0が作
用して型締めラム312が下降する。これによって可動
プレート320が再び下降して、可動プレート320の
下面320bが可動金型324に当接する。
【0036】次に、第2電磁弁360が遮断されて、圧
力伝達用油圧シリンダ330の戻し側油室330bが油
タンク346に接続される。これによって前記戻し側油
室230bには油圧P0が加わらなくなり、前記可動プ
レート220は、型移動用油圧シリンダ214により下
向きの力P0×4×S1を受ける。この状態で、可動金
型324が可動プレート320にダイクランパー等(図
示されていない)で固定される。ここで前記型締め用油
圧シリンダ310の型締め側油室310aには引き続き
に油圧P0が作用するために、型締めラム312には下
向き力Fr=P0×S0が加えられる。しかしながら圧
力伝達用油圧シリンダ330の型締め側油室330aか
らは、逆止弁342によって作動油の流出が止められて
いるために、前記型締め側油室330aの内部で油圧が
上昇する。そして前記型締め側油室330aの内部で油
圧が所定油圧P3に達した状態、即ち、型締めラムの押
圧力Fr=P0×S0が、型締めラム312を下から支
える力P3×S3と等しくなった状態で型締めラム31
2の下降が停止する。そしてこの状態で可動プレート3
20および可動金型324に型締めラムの押圧力Fr=
P0×S0が伝達される。さらにこの状態における型締
めラム312の位置がパルスセンサー370からのパル
スカウント値を基に前記コントローラで演算されて記憶
される。
【0037】このようにして可動プレート320には、
四隅に位置する型移動用油圧シリンダ314から押圧力
P0×4×S1が加えられ、さらに中央部分に型締め
ラム312から押圧力 Fr=P0×S0 が加えられ
ることによりバランス良く型締めが行われる。型締めが
完了すると、金型324、304内に溶湯が高速で圧入
されて鋳造が行われる。そして所定の冷却時間が経過す
ると、前記型締め用油圧シリンダ310の戻し側油室3
10bに油圧が作用して、前記型締めラム312が型締
め位置から所定の寸法だけ上昇する。そしてこの状態で
型締め用油圧シリンダ310の作動が停止して型締めラ
ム312はこの位置に保持される。次に、図6に示すよ
うに、第1電磁弁344が作動して油圧配管Y2が油圧
源340に接続され、また油圧配管Y1が油タンク34
6に接続される。これによって型移動用油圧シリンダ3
14の戻し側油室314bと圧力伝達用油圧シリンダ3
30の型締め側油室330aに型開きの油圧P2が作用
する。これによって可動プレート320には、型移動用
油圧シリンダ314による引き上げ力 F2=P2×
(4×S1−S3)が加えられる。そしてこの引き上げ
力F2が離型抵抗に比べて十分大きければ、可動プレー
ト320が上昇して型開きが行われる。また引き上げ力
F2が離型抵抗に比べて小さければ、型締めラム312
の下部ピストン部312bが圧力伝達用油圧シリンダ3
30を上方に引き上げて離型し、その後、型移動用油圧
シリンダ314によって可動プレート320が上昇して
型開きが行われる。
【0038】このように本実施例によると、パルスセン
サー370およびコントローラによって型締め時におけ
る型締めラム312の位置(型締め位置)が記憶でき、
さらに型開き時に前記型締めラム312が型締め位置か
ら所定の寸法だけ上昇すると、コントローラからの信号
によって型締め用油圧シリンダ310が停止する。この
ため、型締め用油圧シリンダ310を必要最小限の範囲
で作動させることができ、この型締め用油圧シリンダ3
10で使用される作動油量が減少する。また、型開きに
要する時間も短縮される。また、型締め時に、可動プレ
ート320には、四隅に位置する型移動用油圧シリンダ
114から押圧力 P0×4×S1 が加えられ、さら
に中央部分に型締めラム112から押圧力 Fr=P0
×S0 が加えられる。このためにバランス良く型締め
が行われて、型締めのアンバランスに起因するバリ吹き
を防止できる。さらに型締め前に第2電磁弁360が遮
断されて、圧力伝達用油圧シリンダ330の戻し側油室
330bには油圧が加わらなくなるために、この圧力伝
達用油圧シリンダ330による反力分P0×S2だけ型
締め力がアップする。したがって型締め用油圧シリンダ
310を小型化することができる。上記実施例では、本
発明に係る型締め装置を縦型ダイカストマシンに使用し
た例を示したが、横型ダイカストマシン及び射出成形機
にも使用できることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、型締めの際に、可動型
には各々のタイバーに設けられた型移動用油圧シリンダ
からの押圧力が縁部に均等に加わり、また型締めラムの
押圧力が中央に加わるために、型締めバランスは良好に
なる。これによってバリ吹き等のトラブルが減少する。
さらに型移動用油圧シリンダと圧力伝達用油圧シリンダ
との間で作動油がやり取りされるために、外部から新た
に供給される作動油量が減少する。このため油圧ポン
プ、油タンク、油圧配管等の油圧機器が小型化でき、設
備コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図2】第1実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型開き状態における正面図である。
【図3】第2実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図4】第2実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型開き状態における正面図である。
【図5】第3実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型締め状態における正面図である。
【図6】第3実施例に係る型締め装置を装備したダイカ
ストマシンの型開き状態における正面図である。
【図7】従来の型締め装置を装備したダイカストマシン
の型締め状態における正面図である。
【符号の説明】
104 固定金型 106 タイバー 124 可動金型 110 型締め用油圧シリンダ 112 型締めラム 114 型移動用シリンダ 130 圧力伝達用油圧シリンダ 142 逆止弁(ロック機構) 250 ダイハイト調整用油圧シリンダ(位置調整用油
圧シリンダ) 370 パルスセンサー(位置検出手段) Y1,Y2 油圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/26 B29C 33/24,45/67,45/82

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動型が取付けられた可動プレートを複
    数本のタイバーに沿って移動させ、前記可動型を固定型
    に係合させた状態で、型締めラムの押圧力を前記可動プ
    レートを介して可動型に加え、型締めを行う型締め装置
    において、 各々の前記タイバーに設置されており、前記可動プレー
    を押圧しながら前記可動型を固定型に係合する位置ま
    で移動させる型移動用油圧シリンダと、 前記型締めラムを作動させる型締め用油圧シリンダと、 前記型締めラムと前記可動プレートとの間に同軸に配設
    されて、前記型締めラムと前記可動プレート間の距離の
    増加に応じてピストンロッドを延出する圧力伝達用油圧
    シリンダと、 前記型移動用油圧シリンダから流出する作動油を前記圧
    力伝達用油圧シリンダの流入口に導き、また前記圧力伝
    達用油圧シリンダから流出する作動油を前記型移動用油
    圧シリンダの流入口に導くように構成された油圧回路
    と、 前記油圧回路に設置されて、型締め時に、前記圧力伝達
    用油圧シリンダからの作動油の流出を禁止するロック機
    構と、 を有することを特徴とする型締め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された型締め装置におい
    て、型締めラムと可動プレートとの間には、前記圧力伝達用
    油圧シリンダと直列にダイハイト調整用油圧シリンダが
    配設されている ことを特徴とする型締め装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載された型締め装置におい
    て、 前記型締めラムの位置を検出する位置検出手段と、 型締め時における前記型締めラムの位置を記憶する位置
    記憶手段と、 前記型締めラムが型締め位置から所定距離だけ移動する
    と、前記型締め用油圧シリンダの作動を停止させる作動
    停止手段と、を有することを特徴とする型締め装置。
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CN105619732B (zh) * 2016-03-24 2018-02-16 广东正茂精机有限公司 一种双缸直压式合模机构
CN108031850B (zh) * 2017-12-14 2019-08-13 东莞理工学院 一种用于金属粉末加工凸台的堆型机构
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