JP3018503B2 - 車両用電源装置 - Google Patents
車両用電源装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/70—Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
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- Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用電源装置に関
し、詳しくは、内燃機関の始動性又は静粛性の向上に有
益な車両用電源装置に関する。
し、詳しくは、内燃機関の始動性又は静粛性の向上に有
益な車両用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用発電機を内燃機関始動
用の始動電動機として用いる提案がある。この装置は電
機子に巻装された三相巻線とバッテリとを接続する複合
ブリッジを有しており、この複合ブリッジは、三相全波
整流器を構成して三相巻線から出力される三相交流電圧
を全波整流してバッテリを充電する複数のダイオ−ド
と、各ダイオ−ドの両端を所定タイミングで短絡してバ
ッテリから上記三相巻線に始動用の三相交流電流を供給
する複数のトランジスタとからなる。
用の始動電動機として用いる提案がある。この装置は電
機子に巻装された三相巻線とバッテリとを接続する複合
ブリッジを有しており、この複合ブリッジは、三相全波
整流器を構成して三相巻線から出力される三相交流電圧
を全波整流してバッテリを充電する複数のダイオ−ド
と、各ダイオ−ドの両端を所定タイミングで短絡してバ
ッテリから上記三相巻線に始動用の三相交流電流を供給
する複数のトランジスタとからなる。
【0003】また、内燃機関により駆動される車両用三
相交流回転機を内燃機関の爆発に同期して発電、電動動
作させ、それにより内燃機関の爆発に伴うトルク脈動を
低減するという提案が知られている。
相交流回転機を内燃機関の爆発に同期して発電、電動動
作させ、それにより内燃機関の爆発に伴うトルク脈動を
低減するという提案が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車両用発電機を始動電動機として用いる案で
は、始動電流が定格発電電流より格段に大きいことか
ら、上記複合ブリッジのインバ−タ用のトランジスタと
して大許容電流をもつ大型のパワ−トランジスタを使用
せざるを得ず、それらの冷却にも充分に配慮せねばなら
ないという厄介な問題が生じる。。
た従来の車両用発電機を始動電動機として用いる案で
は、始動電流が定格発電電流より格段に大きいことか
ら、上記複合ブリッジのインバ−タ用のトランジスタと
して大許容電流をもつ大型のパワ−トランジスタを使用
せざるを得ず、それらの冷却にも充分に配慮せねばなら
ないという厄介な問題が生じる。。
【0005】一方、内燃機関により駆動される車両用三
相交流回転機を内燃機関の爆発に同期して発電、電動動
作させる案では、発電、電動動作の頻繁な繰り返しに伴
ってバッテリ電圧が変動したり、配線抵抗による電力損
失が無視できないという問題が生じる。また、発電及び
電動の両方において大電流が流れるのでトランジスタの
電力損失が大きいという欠点がある。更に、このような
頻繁な発電電動動作の繰り返しに伴うバッテリの急速充
放電の繰り返しによりバッテリの内部電力損失の増大及
び発熱、及び、バッテリの耐用期間の短縮が懸念され
る。
相交流回転機を内燃機関の爆発に同期して発電、電動動
作させる案では、発電、電動動作の頻繁な繰り返しに伴
ってバッテリ電圧が変動したり、配線抵抗による電力損
失が無視できないという問題が生じる。また、発電及び
電動の両方において大電流が流れるのでトランジスタの
電力損失が大きいという欠点がある。更に、このような
頻繁な発電電動動作の繰り返しに伴うバッテリの急速充
放電の繰り返しによりバッテリの内部電力損失の増大及
び発熱、及び、バッテリの耐用期間の短縮が懸念され
る。
【0006】本発明は、これらの問題点に鑑みなされた
ものであり、複合ブリッジのトランジスタの小型化を図
り、始動及び発電電動動作における電力損失を軽減する
とともに、これらの機能強化にもかかわらずバッテリ耐
用期間の短縮の不安が無い車両用電源装置を提供するこ
とをその目的としている。
ものであり、複合ブリッジのトランジスタの小型化を図
り、始動及び発電電動動作における電力損失を軽減する
とともに、これらの機能強化にもかかわらずバッテリ耐
用期間の短縮の不安が無い車両用電源装置を提供するこ
とをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用電源装置
は、内燃機関により駆動される車両用三相交流回転機
と、該車両用三相交流回転機の三相電機子巻線の各出力
端に三相全波整流ブリッジ形式で接続されるダイオ−ド
と、該各ダイオ−ドに個別に並列接続されるトランジス
タとからなる複合ブリッジと、前記複合ブリッジの直流
出力端に接続され、前記複合ブリッジを介して前記車両
用三相交流回転機と電力を授受する高圧コンデンサと、
前記三相電機子巻線の各出力端に各入力端が接続され、
前記三相電機子巻線から出力される三相交流電圧を整流
するハ−フブリッジと、前記ハ−フブリッジの出力端に
一端が接続され、他端が前記複合ブリッジの直流出力端
の一端に接続されるとともに車両定格電圧負荷を駆動す
る低圧蓄電手段と、前記車両用三相交流回転機の発電電
圧を制御する制御手段と、を備えることを特徴としてい
る。
は、内燃機関により駆動される車両用三相交流回転機
と、該車両用三相交流回転機の三相電機子巻線の各出力
端に三相全波整流ブリッジ形式で接続されるダイオ−ド
と、該各ダイオ−ドに個別に並列接続されるトランジス
タとからなる複合ブリッジと、前記複合ブリッジの直流
出力端に接続され、前記複合ブリッジを介して前記車両
用三相交流回転機と電力を授受する高圧コンデンサと、
前記三相電機子巻線の各出力端に各入力端が接続され、
前記三相電機子巻線から出力される三相交流電圧を整流
するハ−フブリッジと、前記ハ−フブリッジの出力端に
一端が接続され、他端が前記複合ブリッジの直流出力端
の一端に接続されるとともに車両定格電圧負荷を駆動す
る低圧蓄電手段と、前記車両用三相交流回転機の発電電
圧を制御する制御手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0008】ハ−フブリッジとしては、SCR、トラン
ジスタなど各種の3端子スイッチング素子を採用するこ
とができる。
ジスタなど各種の3端子スイッチング素子を採用するこ
とができる。
【0009】
【作用】低圧蓄電手段充電モードにおいて、ハーフブリ
ッジを作動させ複合ブリッジのトランジスタを遮断する
とともに、制御手段が励磁巻線への通電電流を減少して
発電電圧を減少させる。これにより低圧蓄電手段が充電
される。そして、高圧コンデンサは低圧蓄電手段以下の
電圧時に充電され、低圧蓄電手段以上の電圧時に充電さ
れない。
ッジを作動させ複合ブリッジのトランジスタを遮断する
とともに、制御手段が励磁巻線への通電電流を減少して
発電電圧を減少させる。これにより低圧蓄電手段が充電
される。そして、高圧コンデンサは低圧蓄電手段以下の
電圧時に充電され、低圧蓄電手段以上の電圧時に充電さ
れない。
【0010】機関トルク脈動吸収に用いる高圧コンデン
サ充電モードにおいて、ハーフブリッジ及び複合ブリッ
ジのトランジスタを遮断するとともに、制御手段が励磁
巻線への通電電流を増大して発電電圧を増加させる。こ
れにより高圧コンデンサが充電され、低圧蓄電手段は発
電側から分離される。機関始動及び機関トルク脈動吸収
に用いる高圧コンデンサ放電モードにおいて、ハーフブ
リッジを遮断し、複合ブリッジのトランジスタを交互導
通させるとともに、制御手段が励磁巻線への通電電流を
適宜制御する。これにより高圧コンデンサからの放電電
力により、回転機が電動機として駆動される。
サ充電モードにおいて、ハーフブリッジ及び複合ブリッ
ジのトランジスタを遮断するとともに、制御手段が励磁
巻線への通電電流を増大して発電電圧を増加させる。こ
れにより高圧コンデンサが充電され、低圧蓄電手段は発
電側から分離される。機関始動及び機関トルク脈動吸収
に用いる高圧コンデンサ放電モードにおいて、ハーフブ
リッジを遮断し、複合ブリッジのトランジスタを交互導
通させるとともに、制御手段が励磁巻線への通電電流を
適宜制御する。これにより高圧コンデンサからの放電電
力により、回転機が電動機として駆動される。
【0011】
【発明の効果】したがって本発明によれば、複合ブリッ
ジを通じて高圧コンデンサと車両用三相交流回転機との
間で高電圧の電力を授受し、ハ−フブリッジにより車両
定格電圧負荷を駆動する低圧蓄電手段を充電する構成を
採用しているので、始動電流及びトルク脈動吸収用の発
電電動電流を格段に低減することができ、それにより、
回転機、複合ブリッジのトランジスタ及びダイオ−ド、
高電圧配線の抵抗損失、発熱、サイズ、コストを大幅に
減少することができる。例えば、車両定格電圧を14
V、高圧コンデンサの最大電圧を280Vとすれば、電
流を20分の1とすることができ、それにより抵抗損失
は400分の1とすることができる。
ジを通じて高圧コンデンサと車両用三相交流回転機との
間で高電圧の電力を授受し、ハ−フブリッジにより車両
定格電圧負荷を駆動する低圧蓄電手段を充電する構成を
採用しているので、始動電流及びトルク脈動吸収用の発
電電動電流を格段に低減することができ、それにより、
回転機、複合ブリッジのトランジスタ及びダイオ−ド、
高電圧配線の抵抗損失、発熱、サイズ、コストを大幅に
減少することができる。例えば、車両定格電圧を14
V、高圧コンデンサの最大電圧を280Vとすれば、電
流を20分の1とすることができ、それにより抵抗損失
は400分の1とすることができる。
【0012】また本発明によれば、高圧コンデンサ及び
上記高電圧定格の複合ブリッジを始動動作及び内燃機関
のトルク脈動抑止用に用いているので、車両定格電圧負
荷を駆動する低圧蓄電手段の電圧が変動することを防止
することができ、更に低圧蓄電手段としてバッテリを用
いた場合でもその耐用期間の短縮を防止することができ
る。
上記高電圧定格の複合ブリッジを始動動作及び内燃機関
のトルク脈動抑止用に用いているので、車両定格電圧負
荷を駆動する低圧蓄電手段の電圧が変動することを防止
することができ、更に低圧蓄電手段としてバッテリを用
いた場合でもその耐用期間の短縮を防止することができ
る。
【0013】更に本発明によれば、高電圧電源装置と低
電圧電源装置を全く独立に二系統設ける場合に比べて装
置構成が格段に簡潔化することができる。
電圧電源装置を全く独立に二系統設ける場合に比べて装
置構成が格段に簡潔化することができる。
【0014】
【実施例】本発明の車両用電源装置の一実施例を図1に
示す。この車両用電源装置は、エンジン(図示せず)の
回転軸に連結される三相交流回転機1を有し、この三相
回転機1は、回転子に巻装された励磁巻線11と、固定
子に巻装された電機子巻線12と、回転子に設けられダ
ンパ導体回路13とを備えている。ダンパ導体回路13
はいわゆるかご形誘導電動機のかご形導体回路と同一構
造及び同一機能を有するものである。
示す。この車両用電源装置は、エンジン(図示せず)の
回転軸に連結される三相交流回転機1を有し、この三相
回転機1は、回転子に巻装された励磁巻線11と、固定
子に巻装された電機子巻線12と、回転子に設けられダ
ンパ導体回路13とを備えている。ダンパ導体回路13
はいわゆるかご形誘導電動機のかご形導体回路と同一構
造及び同一機能を有するものである。
【0015】スタ−接続された電機子巻線12の各出力
端には、複合ブリッジ2及びハ−フブリッジ3が接続さ
れている。複合ブリッジ2は、三相全波整流ブリッジ接
続された6個のダイオ−ド21と、各ダイオ−ド21と
個別に並列接続された6個のMOSトランジスタ22と
からなり、ハ−フブリッジ3は、電機子巻線12の各出
力端にアノ−ドが個別に接続されカソ−ドが共通接続さ
れた3個のSCR31からなる。
端には、複合ブリッジ2及びハ−フブリッジ3が接続さ
れている。複合ブリッジ2は、三相全波整流ブリッジ接
続された6個のダイオ−ド21と、各ダイオ−ド21と
個別に並列接続された6個のMOSトランジスタ22と
からなり、ハ−フブリッジ3は、電機子巻線12の各出
力端にアノ−ドが個別に接続されカソ−ドが共通接続さ
れた3個のSCR31からなる。
【0016】複合ブリッジ2の高位出力端は高圧コンデ
ンサ4の一端に直結され、高圧コンデンサ4の他端は接
地されている。ハ−フブリッジ3の共通カソ−ド端は定
各電圧14.4Vのバッテリ(本発明でいう低圧蓄電手
段)6の正極に接続され、バッテリ6の他端は接地され
ている。また、高圧コンデンサ4の上記一端はスイッチ
5を介して解氷装置からなる高電圧負荷9の高位端に接
続され、バッテリ6の正極は車両用電気負荷8の一端に
接続されている。高電圧負荷9の低位端及び車両用電気
負荷8の他端は接地されている。
ンサ4の一端に直結され、高圧コンデンサ4の他端は接
地されている。ハ−フブリッジ3の共通カソ−ド端は定
各電圧14.4Vのバッテリ(本発明でいう低圧蓄電手
段)6の正極に接続され、バッテリ6の他端は接地され
ている。また、高圧コンデンサ4の上記一端はスイッチ
5を介して解氷装置からなる高電圧負荷9の高位端に接
続され、バッテリ6の正極は車両用電気負荷8の一端に
接続されている。高電圧負荷9の低位端及び車両用電気
負荷8の他端は接地されている。
【0017】更に、バッテリ6の正極と高圧コンデンサ
4の高位端はコンバ−タ7により接続されている。この
コンバ−タ7は、双方向DC−DCコンバ−タであっ
て、一端がバッテリ6の正極に接続されたリアクトル7
1と、リアクトル71の他端と高圧コンデンサ4の高位
端とを接続するMOSトランジスタ72と、リアクトル
71の他端を接地するMOSトランジスタ73とを備え
ており、更に、各トランジスタ72、73には逆流防止
ダイオ−ド74、75が個別に並列接続されている。
4の高位端はコンバ−タ7により接続されている。この
コンバ−タ7は、双方向DC−DCコンバ−タであっ
て、一端がバッテリ6の正極に接続されたリアクトル7
1と、リアクトル71の他端と高圧コンデンサ4の高位
端とを接続するMOSトランジスタ72と、リアクトル
71の他端を接地するMOSトランジスタ73とを備え
ており、更に、各トランジスタ72、73には逆流防止
ダイオ−ド74、75が個別に並列接続されている。
【0018】励磁巻線11、MOSトランジスタ22、
72、73、SCR31は、制御手段100により通電
制御される。この制御手段100は、図2に示すよう
に、受け取る各種信号を演算するマイコン101と、マ
イコン101から出力される信号に基づいて必要なスイ
ッチング信号を発生するドライブ回路102、103、
104、105からなる。このようなマイコン制御回路
自体は周知であり、本発明の要部から離れるので、詳細
な回路説明は省略する。ただ、車両用三相交流回転機に
は回転子(図示せず)の角度位置を検出する回転子位置
センサが装備されており、回転子位置信号が制御手段1
00に入力される。
72、73、SCR31は、制御手段100により通電
制御される。この制御手段100は、図2に示すよう
に、受け取る各種信号を演算するマイコン101と、マ
イコン101から出力される信号に基づいて必要なスイ
ッチング信号を発生するドライブ回路102、103、
104、105からなる。このようなマイコン制御回路
自体は周知であり、本発明の要部から離れるので、詳細
な回路説明は省略する。ただ、車両用三相交流回転機に
は回転子(図示せず)の角度位置を検出する回転子位置
センサが装備されており、回転子位置信号が制御手段1
00に入力される。
【0019】以下、この車両用電源装置の動作を説明す
る。 (低圧蓄電手段充電モ−ド) 低圧蓄電手段充電モ−ドでは、制御手段100は回転子
位置信号に基づいて(複合ブリッジ2に入力する三相交
流電圧の位相に基づいてもよい)必要なスイッチング制
御を実施し、発電される三相交流電圧の位相に同期して
ハ−フブリッジ3の各SCR31を交互に導通させ、一
方、複合ブリッジ2のトランジスタ22は遮断する。ま
た、制御手段100はドライブ回路102のデュ−ティ
比制御スイッチング動作により励磁電流を制御し、回転
機1の発電電圧をバッテリ6に適当な値とする。これに
より、バッテリ6は充電され、バッテリ6は車両用電気
負荷8を駆動する。 (高電圧負荷駆動モ−ド) 高電圧負荷駆動モ−ドでは、制御手段100はハ−フブ
リッジ3の各SCR31及び複合ブリッジ2のトランジ
スタ22を遮断する。また、制御手段100はドライブ
回路102のデュ−ティ比制御スイッチング動作により
励磁電流を制御し、回転機1の発電電圧を高電圧負荷9
に適当な値(300V)まで増大する。
る。 (低圧蓄電手段充電モ−ド) 低圧蓄電手段充電モ−ドでは、制御手段100は回転子
位置信号に基づいて(複合ブリッジ2に入力する三相交
流電圧の位相に基づいてもよい)必要なスイッチング制
御を実施し、発電される三相交流電圧の位相に同期して
ハ−フブリッジ3の各SCR31を交互に導通させ、一
方、複合ブリッジ2のトランジスタ22は遮断する。ま
た、制御手段100はドライブ回路102のデュ−ティ
比制御スイッチング動作により励磁電流を制御し、回転
機1の発電電圧をバッテリ6に適当な値とする。これに
より、バッテリ6は充電され、バッテリ6は車両用電気
負荷8を駆動する。 (高電圧負荷駆動モ−ド) 高電圧負荷駆動モ−ドでは、制御手段100はハ−フブ
リッジ3の各SCR31及び複合ブリッジ2のトランジ
スタ22を遮断する。また、制御手段100はドライブ
回路102のデュ−ティ比制御スイッチング動作により
励磁電流を制御し、回転機1の発電電圧を高電圧負荷9
に適当な値(300V)まで増大する。
【0020】電機子12で発生した三相交流高電圧は複
合ブリッジ2の各ダイオードで三相全波整流されて高電
圧負荷9に供給される。この時、高圧コンデンサ4も3
00Vまで充電される。なお、この高電圧負荷モードは
スイッチ5の導通を制御手段100が検知することによ
り開始され、スイッチ5の遮断を制御手段100が検知
することにより終了する。 (始動機関モード) 機関始動モードでは、制御手段100は複合ブリッジ2
のトランジスタ22に必要なスイッチング制御を実施
し、電機子巻線12に三相交流電圧を印加する。それに
より、固定子に発生する回転磁界によりかご形導体回路
としてのダンパ導体回路13に誘導電流が流れ、それに
より回転子に起動トルクが生じ、機関が始動される。そ
の後、回転子位置信号に基づいてトランジスタ22をス
イッチング制御するとともに励磁巻線に通電して無整流
子直流電動機として加速する。
合ブリッジ2の各ダイオードで三相全波整流されて高電
圧負荷9に供給される。この時、高圧コンデンサ4も3
00Vまで充電される。なお、この高電圧負荷モードは
スイッチ5の導通を制御手段100が検知することによ
り開始され、スイッチ5の遮断を制御手段100が検知
することにより終了する。 (始動機関モード) 機関始動モードでは、制御手段100は複合ブリッジ2
のトランジスタ22に必要なスイッチング制御を実施
し、電機子巻線12に三相交流電圧を印加する。それに
より、固定子に発生する回転磁界によりかご形導体回路
としてのダンパ導体回路13に誘導電流が流れ、それに
より回転子に起動トルクが生じ、機関が始動される。そ
の後、回転子位置信号に基づいてトランジスタ22をス
イッチング制御するとともに励磁巻線に通電して無整流
子直流電動機として加速する。
【0021】この時、制御手段100はドライブ回路1
02のデュ−ティ比制御スイッチング動作により励磁電
流を増加し、回転子の磁極を増強して起動トルクを増加
する。 重要なことは、始動電力を高圧コンデンサ4に
蓄積しているので、起動電流を低減して抵抗損失を大幅
に減らし、複合ブリッジ2のトランジスタ22も小型化
でき、高圧コンデンサ4の内部抵抗による損失も小さい
ことである。 (機関トルク脈動抑圧モ−ド) 機関トルク脈動抑圧モ−ドは、往復式内燃機関の爆発に
よるトルク変動を抑制するものである。すなわち、エン
ジントルクが低い場合にはトランジスタ22のスイッチ
ング制御により電機子巻線12へ所定位相の三相パルス
電圧を印加して回転子を駆動し、機関の発生トルクを助
勢する。したがってこの場合には、高圧コンデンサ4は
車両用三相交流回転機1に放電する。
02のデュ−ティ比制御スイッチング動作により励磁電
流を増加し、回転子の磁極を増強して起動トルクを増加
する。 重要なことは、始動電力を高圧コンデンサ4に
蓄積しているので、起動電流を低減して抵抗損失を大幅
に減らし、複合ブリッジ2のトランジスタ22も小型化
でき、高圧コンデンサ4の内部抵抗による損失も小さい
ことである。 (機関トルク脈動抑圧モ−ド) 機関トルク脈動抑圧モ−ドは、往復式内燃機関の爆発に
よるトルク変動を抑制するものである。すなわち、エン
ジントルクが低い場合にはトランジスタ22のスイッチ
ング制御により電機子巻線12へ所定位相の三相パルス
電圧を印加して回転子を駆動し、機関の発生トルクを助
勢する。したがってこの場合には、高圧コンデンサ4は
車両用三相交流回転機1に放電する。
【0022】逆に、エンジントルクが高い場合にはトラ
ンジスタ22をオフして電機子巻線12が発生する三相
交流電圧をダイオ−ド21で三相全波整流して高圧コン
デンサ4を充電する。図3(a)にエンジンの回転変動
を示し、図3(b)にこの回転変動を打ち消すために発
生するトルクを示し、図4(c)に図3(b)中の電動
動作時のトルクの変化をパルス幅として示したもであ
る。すなわち、トランジスタ22は回転子位置信号に基
づく図4(d)のようなPWM(パルス幅変調)信号を
与えられ、電動作用と発電作用とを切り換える。このよ
うにすれば、エンジンのトルク変動による振動を低減す
ることができる。なおこのモ−ドにおいて、制御手段1
00は、励磁巻線11に通電するパルス電流のデュ−テ
イ比を制御してトルク制御することもできる。このよう
にすれば、機関トルク脈動抑圧が可能となる。
ンジスタ22をオフして電機子巻線12が発生する三相
交流電圧をダイオ−ド21で三相全波整流して高圧コン
デンサ4を充電する。図3(a)にエンジンの回転変動
を示し、図3(b)にこの回転変動を打ち消すために発
生するトルクを示し、図4(c)に図3(b)中の電動
動作時のトルクの変化をパルス幅として示したもであ
る。すなわち、トランジスタ22は回転子位置信号に基
づく図4(d)のようなPWM(パルス幅変調)信号を
与えられ、電動作用と発電作用とを切り換える。このよ
うにすれば、エンジンのトルク変動による振動を低減す
ることができる。なおこのモ−ドにおいて、制御手段1
00は、励磁巻線11に通電するパルス電流のデュ−テ
イ比を制御してトルク制御することもできる。このよう
にすれば、機関トルク脈動抑圧が可能となる。
【0023】重要なことは、制振電力の一時蓄積を独立
の高圧コンデンサ4により行っているので、バッテリ6
の負担及びその電源電圧変動を低減できることである。
また、コンデンサの定格を例えば300Vと高圧にでき
るので、各種抵抗電力損失が減少できる。更にバッテリ
6の耐用期間の延長にも役立つ。次に、コンバ−タ7の
作用について説明する。
の高圧コンデンサ4により行っているので、バッテリ6
の負担及びその電源電圧変動を低減できることである。
また、コンデンサの定格を例えば300Vと高圧にでき
るので、各種抵抗電力損失が減少できる。更にバッテリ
6の耐用期間の延長にも役立つ。次に、コンバ−タ7の
作用について説明する。
【0024】このコンバ−タ7はバッテリ6と高圧コン
デンサ4との間で電力を相互融通するためのものであっ
て、バッテリ6の電圧と高圧コンデンサ4の電圧を制御
手段によりモニタ−した結果に基づいて適宜、トランジ
スタ72、73をスイッチング制御して行う。すなわ
ち、バッテリ6から高圧コンデンサ4へ送電するには、
トランジスタ73を短時間導通させてリアクトル71に
磁気エネルギを蓄積し、その後でトランジスタ73を遮
断して発生したリアクトル71の高電圧をダイオ−ド7
4を通じて高圧コンデンサ4に印加する。これを高速で
繰り返す。高圧コンデンサ4からバッテリ6へ送電する
には、トランジスタ73を遮断し、トランジスタ72を
高速でオンオフし、高圧コンデンサ4からの電流により
リアクトル71に蓄積された磁気エネルギをトランジス
タ72の遮断後、電流としてバッテリ6に供給する。
デンサ4との間で電力を相互融通するためのものであっ
て、バッテリ6の電圧と高圧コンデンサ4の電圧を制御
手段によりモニタ−した結果に基づいて適宜、トランジ
スタ72、73をスイッチング制御して行う。すなわ
ち、バッテリ6から高圧コンデンサ4へ送電するには、
トランジスタ73を短時間導通させてリアクトル71に
磁気エネルギを蓄積し、その後でトランジスタ73を遮
断して発生したリアクトル71の高電圧をダイオ−ド7
4を通じて高圧コンデンサ4に印加する。これを高速で
繰り返す。高圧コンデンサ4からバッテリ6へ送電する
には、トランジスタ73を遮断し、トランジスタ72を
高速でオンオフし、高圧コンデンサ4からの電流により
リアクトル71に蓄積された磁気エネルギをトランジス
タ72の遮断後、電流としてバッテリ6に供給する。
【0025】上記実施例で用いた車両用三相交流回転機
1の一例を図5に示す。内燃機関200の駆動軸すなわ
ちクランクシャフト201にはクラッチディスク202
が直結されている。クラッチディスク202には車両用
三相交流回転機1の回転子19が回転自在かつ軸方向変
位可能に嵌装されており、更に回転子19の図中右端面
にはクラッチディスク202の左端面と小間隔を隔てて
対向している。回転子19の図中左端面にはリング状の
凹部が設けられていて、この凹部に励磁巻線11が巻装
されたヨーク17が収容されている。ヨーク17は回転
子19とは異なって回転不能に配設されており、ヨーク
17の右端部17aは薄肉となっている。また、回転子
19の外周面にはダンパ導体回路(図示せず)が設けら
れており、この回転子19の外周面と所定間隔を隔てて
電機子巻線12が巻装された固定子18が設けられてい
る。
1の一例を図5に示す。内燃機関200の駆動軸すなわ
ちクランクシャフト201にはクラッチディスク202
が直結されている。クラッチディスク202には車両用
三相交流回転機1の回転子19が回転自在かつ軸方向変
位可能に嵌装されており、更に回転子19の図中右端面
にはクラッチディスク202の左端面と小間隔を隔てて
対向している。回転子19の図中左端面にはリング状の
凹部が設けられていて、この凹部に励磁巻線11が巻装
されたヨーク17が収容されている。ヨーク17は回転
子19とは異なって回転不能に配設されており、ヨーク
17の右端部17aは薄肉となっている。また、回転子
19の外周面にはダンパ導体回路(図示せず)が設けら
れており、この回転子19の外周面と所定間隔を隔てて
電機子巻線12が巻装された固定子18が設けられてい
る。
【0026】起動時には、電機子巻線12に周波数が次
第に上昇する三相交流電流を通電し、それにより上記ダ
ンパ導体回路により回転子19はかご形誘導電動機作用
により回転する。回転がある程度以上になれば回転子位
置信号に基づいて電機子電流を最適制御し、その後、励
磁巻線11に通電して無整流子電動機として作動させ
る。すなわち、励磁電流の通電によりヨ−ク17の右端
部17aが磁気飽和して漏洩磁束により軟磁性の回転子
19は軟磁性のクラッチディスク202に吸引され、回
転子19は内燃機関200のクランクシャフト201に
直結され、機関200が始動される。
第に上昇する三相交流電流を通電し、それにより上記ダ
ンパ導体回路により回転子19はかご形誘導電動機作用
により回転する。回転がある程度以上になれば回転子位
置信号に基づいて電機子電流を最適制御し、その後、励
磁巻線11に通電して無整流子電動機として作動させ
る。すなわち、励磁電流の通電によりヨ−ク17の右端
部17aが磁気飽和して漏洩磁束により軟磁性の回転子
19は軟磁性のクラッチディスク202に吸引され、回
転子19は内燃機関200のクランクシャフト201に
直結され、機関200が始動される。
【0027】なおこの実施例では、上記した機関トルク
脈動抑圧モ−ドの動作は振動が目立つアイドリング時に
実施される。
脈動抑圧モ−ドの動作は振動が目立つアイドリング時に
実施される。
【図1】本発明の車両用電源装置の一実施例を示す回路
図
図
【図2】第1図の制御手段のブロック図
【図3】トルク変動図
【図4】制御電圧波形図
【図5】本実施例で採用した車両用三相交流回転機の断
面図
面図
1 車両用三相交流回転機 2 複合ブリッジ 3 ハ−フブリッジ 4 高圧コンデンサ 6 バッテリ 7 コンバ−タ 8 車両用電気負荷 9 高電圧負荷 100 制御手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−121500(JP,A) 特開 昭61−26500(JP,A) 特開 平2−146977(JP,A) 特開 平3−204360(JP,A) 特開 平3−107400(JP,A) 特開 平3−195400(JP,A) 特開 昭63−277499(JP,A) 実開 昭61−62600(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/08 H02P 9/14
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関により駆動される車両用三相交
流回転機と、該車両用三相交流回転機の三相電機子巻線
の各出力端に三相全波整流ブリッジ形式で接続されるダ
イオ−ドと、該各ダイオ−ドに個別に並列接続されるト
ランジスタとからなる複合ブリッジと、前記複合ブリッ
ジの直流出力端に接続され、前記複合ブリッジを介して
前記車両用三相交流回転機と電力を授受する高圧コンデ
ンサと、前記三相電機子巻線の各出力端に各入力端が接
続され、前記三相電機子巻線から出力される三相交流電
圧を整流するハ−フブリッジと、前記ハ−フブリッジの
出力端に一端が接続され、他端が前記複合ブリッジの直
流出力端の一端に接続されるとともに車両定格電圧負荷
を駆動する低圧蓄電手段と、前記車両用三相交流回転機
の発電電圧を制御する制御手段と、を備えることを特徴
とする車両用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409576A JP3018503B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 車両用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2409576A JP3018503B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 車両用電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04251599A JPH04251599A (ja) | 1992-09-07 |
JP3018503B2 true JP3018503B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=18518903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2409576A Expired - Fee Related JP3018503B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 車両用電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018503B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6333622B1 (en) * | 2000-05-16 | 2001-12-25 | General Electric Company | Synchronous generator having auxiliary power windings and variable frequency power source |
JP2004072980A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Denso Corp | 車載用フライホイルバッテリ |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2409576A patent/JP3018503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04251599A (ja) | 1992-09-07 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |