JP3018453U - 前輪駆動式電動車椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】本考案は高齢者、特に女性が取り扱えるよう
に安全で且つ操作が簡単また労働負担が電動によること
で従来に比べて著しく少ない車椅子。体力・脚力だけが
衰え、動作が著しくゆっくり緩慢な高齢者に不安を与え
ず屋内の移動・屋外へ出掛けさせる介助者の労働軽減に
役立つ。 【構 成】本考案は差動歯車式電動原動機で前輪２輪、
後輪２軸２輪連動操縦舵の４輪を制御する。操作は従来
式の握り部、利親指に配置した揺籠式（ロッカー）スイ
ッチで前進・後退を選択し行う。尚、緊急非常停止用の
（ロータリー式）ＯＮ・ＯＦＦプッシュボタン式スイッ
チも取り付けた２重安全機構更に前方視野で不足する部
分を補う危険感知緊急停止機構は全て遮断器に繋がり電
磁制御で車椅子を停止させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【社会上の利用分野】

長寿社会における社会福祉向上を狙いとする。加令による体力減退と脳細胞の衰 退とは同じでなく前者の方が一方的に早い。高齢者を外出させることにより外部 の刺激でぼけ・痴呆その他の状態を改善その結果、社会資本も回転し福祉の費用 も効率良く使われる。

【０００２】

【従来の技術】

車椅子は医療・障害者の為の分野から出発した。車椅子の車は自転車からの転用 で大きくその後輪に重心を掛けることで方向を転換した。また自分で走行するに は外側に付けた補助輪を手で回転させた。 従って２輪の前輪は連動すること無く、小さく・独立しており、特に坂の登り下 りには難儀であった。加えてその大型後輪の制動及び停止装置には未だに解決さ れてない問題・故障が数多く見られる。また、介助者たるヘルパー・看護助手に はその始動時の力が意外に疲労蓄積に繋がった。一方、電子技術の発展は電動車 椅子の開発を推進した。しかし、従来の大型車輪の車椅子に２個独立の電動原動 機を取り付け電気的に左右切り替えで進行方向を変換するか、または３輪方式の 方向変換から未だに発想の転換が行われていない。方向転換の回転半径は前輪も 後輪方式も同じだが、回転時には右・左に区域を取られ小回りが求められる屋内 での利用、特に医療機関においては前輪方式の様に前方に回転時の区域を取られ る方が良い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

今後益々人間の寿命は延び、高齢者が超高齢者を介助する社会が到来する。その 超高齢者のぼけ・痴呆等を僅かでも少なくするために外出させるには、介助者た る高齢者が取り扱いやすく、労働負担の少ない器具機器としての安全でしかも簡 単な操作の電動車椅子を考案した。

【０００４】

【問題を解決しようとする課題】

厚生省の新ゴールドプランに明記されているホームヘルパーも若年層に期待する ことは少子化のこれからには難しい。従って、介助者には自分も高齢者になる体 力的にも衰え始める人口層が超高齢者の世話をせざるを得ない。故、極めて取扱 い操作が簡単でなければならない。

【０００５】

【作 用】

人は誰でも居住から脱出して外の新鮮な空気に触れたい。 加令で体力的に脚力 が衰えたが脳細胞の衰えがなく外部刺激を求めることで夜間の睡眠が若いときと 同じ様に行える、健やかな高齢化社会の建設には介助者の労働軽減になる科学の 技術がもつと有効に使われたい。

【０００６】

【実 施 例】

収容施設のある医療機関では従来式手動の車椅子が少しずつ労働軽減たるこの電 動補助に置換される。年々、医療法の施設基準では収容のための床面積が広くな ってきているが車椅子は相変わらず小回りが利かなければならない。

【０００７】 集合施設たる高齢者ホームは有料無料を問わずこれからデラックス化していきホ ームでは起伏に富んだ庭に美観上狭い道路が設計される。介助者は労働負担の掛 かる従来式より電動補助の車椅子を求める。

【０００８】 公衆の場では二重三重の安全装置が働かなければならない。又速度は通常は道路 交通法施行規則の時速６ｋｍ以下だが施設からの緊急脱出時には介助者の小走り のスピード９ｋｍ位も求められる。漫ろ歩きの速さは２ｋｍ以下で百貨店内では 危害防止の安全装置が特に求められる。

【考案の効果】

上述の様に、本考案は総務庁発表平成６年９月１５日現在６５才以上日本のお年 寄り人口１４．１％は過去最高、７％から１４％になる迄２４年世界に類を見な いスピード、今後は女性の介助者が中心でその使用機器も女性に優しい、取り扱 いやすい安全性の高い見地から取り組んだ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の前輪駆動式Ａと従来式Ｂの回転時横幅
の違い平面図

【図２】本考案の後輪２軸２輪に連動操縦舵緩衝補助装
置を取り付けた時の操縦舵直進位置Ｃと操縦舵右・左旋
回位置Ｄの平面図

【図３】本考案の危険感知緊急停止装置配置側面図

【図４】本考案の後輪２軸操縦舵に取り付けた手元操作
スイッチ配置鳥瞰図

【図５】本考案の図３と図４の結線ブロック図

【符号の説明】

１ 前輪駆動輪 ２ 差動歯車 ３ 前輪駆動回転時の中心 ４ 後輪駆動輪 ５ 後輪駆動回転時の中心 ６ ２輪操縦舵連結棒の中心 ７ 緩衝装置（油圧・ばね）から出たワイヤー・ガイド
滑車 ８ 操縦舵連結棒と後輪支え枠を繋ぐ補助連結棒 ９ 本体固定回転式左後輪支え枠 １０ 本体固定回転式右後輪支え枠 １１ａ 左の油圧・ばね緩衝補助装置（連結棒に固定）
直進の時 １１ｂ 左の油圧・ばね緩衝補助装置（連結棒に固定）
縮んだ時 １２ａ 右の油圧・ばね緩衝補助装置（連結棒に固定）
直進の時 １２ｂ 右の油圧・ばね緩衝補助装置（連結棒に固定）
伸びた時 １３ａ 拡散反射形光電検出器感知部 １３ｂ 拡散反射形光電検出信号受信系統 １４ａ 超音波検出器感知部 １４ｂ 超音波検出信号受信系統 １５ 緊急用遮断器等を収納する制御箱 １６ａ 左操縦舵の緊急非常停止用ＯＮ・ＯＦＦスイッ
チ １６ｂ 緊急非常停止用信号系統 １７ａ 右操縦舵利親指操作による前進・後退ロッカー
・スイッチ １７ｂ 前進・後退ロッカー．スイッチ信号系統 １８ 蓄電池 １９ 前進・後退、遮断器等の制御器 ２０ 電動原動機

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【手続補正書】

【提出日】平成７年２月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 差動歯車式電動原動機を前輪２輪に採用
   することは左右９０度方向転換する場合、回転時に取ら
   れる左右の横幅が後輪方式より少ない。通路幅が狭い所
   での利用に便利である。
2. 【請求項２】 前輪に差動歯車式電動原動機を採用した
   場合、後輪は一寸した負荷を前輪の動輪に伝え差動歯車
   の特徴を発揮し、素早く感応して左右に振れる。そのこ
   とのないように後輪は２軸２輪連動操縦舵とし更に前輪
   が小さく振れないように油圧・ばねの緩衝補助装置を取
   り付けて安定した直進走行をさせる。
3. 【請求項３】 危険感知緊急停止系統は前輪足置場下に
   ２系統装着する。１系統は拡散反射形光電検出方式を用
   い下方向４５度に装着し検出距離３０ｃｍ以内にて反
   応、入光しない場合は遮断器が働き電磁制動装置で直ち
   に停止する。他の１系統は指向特性の優れた超音波検出
   方式を用い水平方向に装着、検出距離３０ｃｍ以内に障
   害物があれば同じく遮断器が働き電磁制動装置で直ちに
   停止する。この２系統共後退走行により遮断器は復帰す
   る。
4. 【請求項４】 人間の基本的単純な動作を考慮し、手元
   操作スイッチは後輪２軸操縦舵握り部に取り付け、左右
   の親指で作動させる。利親指で揺籠式スイッチの前進・
   後退、一方は緊急停止用。