JP3018331B2 - 小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置 - Google Patents
小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置Info
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- JP3018331B2 JP3018331B2 JP2411093A JP41109390A JP3018331B2 JP 3018331 B2 JP3018331 B2 JP 3018331B2 JP 2411093 A JP2411093 A JP 2411093A JP 41109390 A JP41109390 A JP 41109390A JP 3018331 B2 JP3018331 B2 JP 3018331B2
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- Japan
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- oil pump
- oil
- engine
- pump
- crankshaft
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、艇体内にエンジンを備
える水ジェット推進艇等の小型艇用エンジンのオイルポ
ンプ駆動装置に関する。
える水ジェット推進艇等の小型艇用エンジンのオイルポ
ンプ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水ジェット推進艇等の小型艇用エ
ンジンとして、エンジン本体に支持されているクランク
軸の端部にフライホイール押さえボルトによってフライ
ホイールマグネトを固定し、フライホイールマグネトを
覆うカバーをエンジン本体に取り付け、カバーにオイル
ポンプを取り付け、オイルポンプをクランク軸の端部に
連結して駆動するようにしたものがある。
ンジンとして、エンジン本体に支持されているクランク
軸の端部にフライホイール押さえボルトによってフライ
ホイールマグネトを固定し、フライホイールマグネトを
覆うカバーをエンジン本体に取り付け、カバーにオイル
ポンプを取り付け、オイルポンプをクランク軸の端部に
連結して駆動するようにしたものがある。
【0003】上記小型艇用エンジンによれば、オイルポ
ンプをエンジンの運転に連動して駆動し、オイルタンク
内の潤滑油を吸気供給通路、或いはエンジン各部へ分離
給油できる。
ンプをエンジンの運転に連動して駆動し、オイルタンク
内の潤滑油を吸気供給通路、或いはエンジン各部へ分離
給油できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のカバ
ーは、大きなフライホイールマグネトの外周でエンジン
本体に取り付けられるので、該エンジン本体に対する取
付位置精度の向上に困難がある。このため、このカバー
に取り付けられるオイルポンプの被動軸と、エンジン本
体側のクランク軸との間に芯ずれを生じ易い。
ーは、大きなフライホイールマグネトの外周でエンジン
本体に取り付けられるので、該エンジン本体に対する取
付位置精度の向上に困難がある。このため、このカバー
に取り付けられるオイルポンプの被動軸と、エンジン本
体側のクランク軸との間に芯ずれを生じ易い。
【0005】また、クランク軸の端部は、フライホイー
ルを片持ち支持する状態で回転するため、振れ回りし易
い。
ルを片持ち支持する状態で回転するため、振れ回りし易
い。
【0006】即ち、オイルポンプの被動軸は、互いに芯
ずれを介在させ易く、かつ振れ回り易いクランク軸の端
部に連結されるものであるから、疲労破損する虞れがあ
る。そして、被動軸が疲労破損した場合には、オイルポ
ンプがエンジン運転中にも作動停止する結果、エンジン
に焼き付きをひき起こす虞れがある。
ずれを介在させ易く、かつ振れ回り易いクランク軸の端
部に連結されるものであるから、疲労破損する虞れがあ
る。そして、被動軸が疲労破損した場合には、オイルポ
ンプがエンジン運転中にも作動停止する結果、エンジン
に焼き付きをひき起こす虞れがある。
【0007】本発明は、フライホイールマグネトのカバ
ーに取り付けたオイルポンプをクランク軸の端部に連結
して駆動するに際し、オイルポンプの被動軸の疲労破損
を、簡素な構成により防止し、潤滑油を安定的に供給す
ることを目的とする。
ーに取り付けたオイルポンプをクランク軸の端部に連結
して駆動するに際し、オイルポンプの被動軸の疲労破損
を、簡素な構成により防止し、潤滑油を安定的に供給す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジン本体
に支持されているクランク軸の端部にフライホイール押
さえボルトによってフライホイールマグネトを固定し、
フライホイールマグネトを覆うカバーをエンジン本体に
取り付け、カバーにオイルポンプを取り付け、オイルポ
ンプをクランク軸の端部に連結して駆動するようにし
た、小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置におい
て、オイルポンプの被動軸の端部に係合突片部を形成
し、この係合突片部を、ポンプ駆動子の一端に備えた係
合溝に係合するとともに、フライホイール押さえボルト
の頭部に凹部を形成し、この凹部にカップ状の弾性部材
を挿入し、この弾性部材に形成した凹部にポンプ駆動子
の他端を係合し、ポンプ駆動子の他端を、上記係合突片
部よりも幅広に形成したものである。
に支持されているクランク軸の端部にフライホイール押
さえボルトによってフライホイールマグネトを固定し、
フライホイールマグネトを覆うカバーをエンジン本体に
取り付け、カバーにオイルポンプを取り付け、オイルポ
ンプをクランク軸の端部に連結して駆動するようにし
た、小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置におい
て、オイルポンプの被動軸の端部に係合突片部を形成
し、この係合突片部を、ポンプ駆動子の一端に備えた係
合溝に係合するとともに、フライホイール押さえボルト
の頭部に凹部を形成し、この凹部にカップ状の弾性部材
を挿入し、この弾性部材に形成した凹部にポンプ駆動子
の他端を係合し、ポンプ駆動子の他端を、上記係合突片
部よりも幅広に形成したものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、下記、の作用がある。
【0010】オイルポンプの被動軸は、クランク軸の
端部に固定されるフライホイール押さえボルトのボルト
本体の頭部との間に、弾性部材を介在される。従って、
オイルポンプの被動軸は、該被動軸に対するクランク軸
の芯ずれや、クランク軸の振れ回りを弾性部材の変形に
よって吸収する状態で、クランク軸の回転を円滑に伝達
せしめられる。このため、被動軸に疲労破損を生じるこ
とを防止できる。
端部に固定されるフライホイール押さえボルトのボルト
本体の頭部との間に、弾性部材を介在される。従って、
オイルポンプの被動軸は、該被動軸に対するクランク軸
の芯ずれや、クランク軸の振れ回りを弾性部材の変形に
よって吸収する状態で、クランク軸の回転を円滑に伝達
せしめられる。このため、被動軸に疲労破損を生じるこ
とを防止できる。
【0011】上記の弾性部材は、フライホイール押
さえボルトに組み込まれているので、構造簡単、かつ組
立容易である。
さえボルトに組み込まれているので、構造簡単、かつ組
立容易である。
【0012】即ち、上記、により、フライホイール
マグネトのカバーに取り付けたオイルポンプをクランク
軸の端部に連結して駆動するに際し、オイルポンプの被
動軸の疲労破損を、簡素な構成により防止し、潤滑油を
安定的に供給できる。
マグネトのカバーに取り付けたオイルポンプをクランク
軸の端部に連結して駆動するに際し、オイルポンプの被
動軸の疲労破損を、簡素な構成により防止し、潤滑油を
安定的に供給できる。
【0013】
【実施例】図1は水ジェット推進艇の一例を示す側面
図、図2は図1の要部断面図、図3は図2のエンジンを
一部破断して示す正面図、図4は図2のエンジンを一部
破断して示す側面図、図5は図4のオイルポンプまわり
を示す断面図、図6は図5のオイルポンプ内部構造を示
す断面図、図7は図5のオイルポンプ外観を示す側面図
である。
図、図2は図1の要部断面図、図3は図2のエンジンを
一部破断して示す正面図、図4は図2のエンジンを一部
破断して示す側面図、図5は図4のオイルポンプまわり
を示す断面図、図6は図5のオイルポンプ内部構造を示
す断面図、図7は図5のオイルポンプ外観を示す側面図
である。
【0014】水ジェット推進艇10は、図1、図2に示
す如く、艇体11の内部に2気筒を有する2サイクルエ
ンジン12を配置し、艇体11の外部の後方下部に水噴
射ユニット13を配置し、エンジン12と水噴射ユニッ
ト13のインペラ14とを伝動軸15によって連結して
いる。即ち、エンジン12と水噴射ユニット13とで水
ジェット推進装置を形成する。16は座席、17はハン
ドル装置である。
す如く、艇体11の内部に2気筒を有する2サイクルエ
ンジン12を配置し、艇体11の外部の後方下部に水噴
射ユニット13を配置し、エンジン12と水噴射ユニッ
ト13のインペラ14とを伝動軸15によって連結して
いる。即ち、エンジン12と水噴射ユニット13とで水
ジェット推進装置を形成する。16は座席、17はハン
ドル装置である。
【0015】エンジン12は、図3に示す如く、防振ゴ
ム18を介して、艇体11のベッド19に据付けられ
る。エンジン12は、クランクケース20、シリンダブ
ロック21、シリンダヘッド22によってエンジン本体
を構成している。
ム18を介して、艇体11のベッド19に据付けられ
る。エンジン12は、クランクケース20、シリンダブ
ロック21、シリンダヘッド22によってエンジン本体
を構成している。
【0016】エンジン12は、図3、図4に示す如く、
このエンジン本体に支持されているクランク軸23の一
端部にフライホイール押さえボルト24によってフライ
ホイールマグネト25を固定し、フライホイールマグネ
ト25を覆うカバー26を固定ボルト27によりエンジ
ン本体に取り付けている。
このエンジン本体に支持されているクランク軸23の一
端部にフライホイール押さえボルト24によってフライ
ホイールマグネト25を固定し、フライホイールマグネ
ト25を覆うカバー26を固定ボルト27によりエンジ
ン本体に取り付けている。
【0017】エンジン12は、クランク軸23の他端部
に継手28を介して伝動軸15のエンジン側端部を結合
している。エンジン12には、気化器29Aを備える吸
気系配管29が接続されるとともに、排気系配管30が
接続されている。尚、図2において、30Aは排気箱、
30Bは排気ホース、30Cは排気膨張室、30Dは排
気ホースである。また、図3において、31は掃気口、
32は排気口である。
に継手28を介して伝動軸15のエンジン側端部を結合
している。エンジン12には、気化器29Aを備える吸
気系配管29が接続されるとともに、排気系配管30が
接続されている。尚、図2において、30Aは排気箱、
30Bは排気ホース、30Cは排気膨張室、30Dは排
気ホースである。また、図3において、31は掃気口、
32は排気口である。
【0018】水噴射ユニット13は、艇体11の後側外
面底部に設けられる凹部11Aに装着され、伝動軸15
に固定されて推力を発生する前記インペラ14、インペ
ラ14の周囲に設けられるケーシング33、ケーシング
33に後続する操舵ノズル34からなっている。ケーシ
ング33の内部におけるインペラ14の下流側には固定
翼35が設けられている。尚、図2において、36は冷
却水導入管である。
面底部に設けられる凹部11Aに装着され、伝動軸15
に固定されて推力を発生する前記インペラ14、インペ
ラ14の周囲に設けられるケーシング33、ケーシング
33に後続する操舵ノズル34からなっている。ケーシ
ング33の内部におけるインペラ14の下流側には固定
翼35が設けられている。尚、図2において、36は冷
却水導入管である。
【0019】また、艇体11の内部のエンジン12に対
する前方部には、点火コイルが内蔵される電装箱37が
設置されている。38は点火プラグである。
する前方部には、点火コイルが内蔵される電装箱37が
設置されている。38は点火プラグである。
【0020】然るに、水ジェット推進艇10は、オイル
タンク41とオイルポンプ42を付帯的に備えている。
オイルタンク41は、図2、図3に示す如く、艇体11
の内部のエンジン12に対する側方部に配置され、潤滑
油を収容している。オイルタンク41は、補給用キャッ
プ43とフィルタ兼オイルレベル検出器44を備えてい
る。フィルタ兼オイルレベル検出器44は、タンク内に
補給された潤滑油を濾過してオイル供給口45に流出可
能とする筒状フィルタ46と、フィルタ46の内部にお
いてタンク内油面レベルの変化に追随して上下動するフ
ロート47と、タンク内に定めた警報レベルまで低下し
たフロート47が備える磁石により作動せしめられる警
報出力用リードスイッチ48を有して構成される。
タンク41とオイルポンプ42を付帯的に備えている。
オイルタンク41は、図2、図3に示す如く、艇体11
の内部のエンジン12に対する側方部に配置され、潤滑
油を収容している。オイルタンク41は、補給用キャッ
プ43とフィルタ兼オイルレベル検出器44を備えてい
る。フィルタ兼オイルレベル検出器44は、タンク内に
補給された潤滑油を濾過してオイル供給口45に流出可
能とする筒状フィルタ46と、フィルタ46の内部にお
いてタンク内油面レベルの変化に追随して上下動するフ
ロート47と、タンク内に定めた警報レベルまで低下し
たフロート47が備える磁石により作動せしめられる警
報出力用リードスイッチ48を有して構成される。
【0021】オイルポンプ42は、図4に示す如く、前
述したフライホイールマグネト25のカバー26に取り
付けられ、クランク軸23の端部に後に詳述する如くに
連結して駆動される。即ち、オイルポンプ42は、艇体
11が正立している状態下でオイルタンク41の下方に
配置され、オイルタンク41内の潤滑油をオイル供給管
51から吸込み、第1と第2の2本のオイル吐出管5
2、53を経てエンジン12の2つの気筒の吸気系配管
29へ圧送する。各吐出管52、53の中間部には逆止
弁52A、53Aが設けられている。
述したフライホイールマグネト25のカバー26に取り
付けられ、クランク軸23の端部に後に詳述する如くに
連結して駆動される。即ち、オイルポンプ42は、艇体
11が正立している状態下でオイルタンク41の下方に
配置され、オイルタンク41内の潤滑油をオイル供給管
51から吸込み、第1と第2の2本のオイル吐出管5
2、53を経てエンジン12の2つの気筒の吸気系配管
29へ圧送する。各吐出管52、53の中間部には逆止
弁52A、53Aが設けられている。
【0022】オイルポンプ42は、図5〜図7に示す如
く、ポンプハウジング54の嵌着部54Aを前記カバー
26の嵌着口26Aに嵌着する状態で位置決め固定され
る。
く、ポンプハウジング54の嵌着部54Aを前記カバー
26の嵌着口26Aに嵌着する状態で位置決め固定され
る。
【0023】オイルポンプ42は、クランク軸23に連
結して駆動される被動軸55、被動軸55に噛合うポン
プ軸56、オイル供給管51が接続されるオイル吸込み
口57、第1と第2の各オイル吐出管52、53が接続
される第1と第2のオイル吐出口58、59、ポンプ軸
56の偏心位置に形成されて該ポンプ軸56の回転に伴
いオイル吸込み口57、オイル吐出口58、59に順次
連通するポンプ室60、ポンプ軸56のポンプ室60に
装着されて該ポンプ室60を拡縮するように往復動でき
るプランジャ61、ポンプ室60から突出しているプラ
ンジャ61の突出端部を押動できるカム面62Aを備え
ポンプ軸56の回転時に該プランンジャ61を該ポンプ
室60内にて往復動せしめるカム板62、プランジャ6
1の突出端部寄りに装着されるサークリップ63、ポン
プ軸56と上記サークリップ63の間に介装されて該プ
ランジャ61をカム板62のカム面62Aに常時押圧せ
しめるスプリング64とを有して構成される。
結して駆動される被動軸55、被動軸55に噛合うポン
プ軸56、オイル供給管51が接続されるオイル吸込み
口57、第1と第2の各オイル吐出管52、53が接続
される第1と第2のオイル吐出口58、59、ポンプ軸
56の偏心位置に形成されて該ポンプ軸56の回転に伴
いオイル吸込み口57、オイル吐出口58、59に順次
連通するポンプ室60、ポンプ軸56のポンプ室60に
装着されて該ポンプ室60を拡縮するように往復動でき
るプランジャ61、ポンプ室60から突出しているプラ
ンジャ61の突出端部を押動できるカム面62Aを備え
ポンプ軸56の回転時に該プランンジャ61を該ポンプ
室60内にて往復動せしめるカム板62、プランジャ6
1の突出端部寄りに装着されるサークリップ63、ポン
プ軸56と上記サークリップ63の間に介装されて該プ
ランジャ61をカム板62のカム面62Aに常時押圧せ
しめるスプリング64とを有して構成される。
【0024】これにより、オイルポンプ42は、ポンプ
軸56が1回転すると、プランジャ61がカム板62に
より行程Aだけ移動してオイル吸込み口57から潤滑油
を吸込むとともに、各吐出口58、59から 1/2A行程
分づつの潤滑油を吐出する。
軸56が1回転すると、プランジャ61がカム板62に
より行程Aだけ移動してオイル吸込み口57から潤滑油
を吸込むとともに、各吐出口58、59から 1/2A行程
分づつの潤滑油を吐出する。
【0025】尚、オイルポンプ42は、オイル供給管5
1から侵入した空気を排出せしめるための空気抜き口6
5を備え、この空気抜き口65を空気戻り管66により
オイルタンク41の上部に設けた空気戻り口67に連通
せしめている。
1から侵入した空気を排出せしめるための空気抜き口6
5を備え、この空気抜き口65を空気戻り管66により
オイルタンク41の上部に設けた空気戻り口67に連通
せしめている。
【0026】ここで、オイルポンプ42の被動軸55
は、以下の如くにて、クランク軸23の端部に連結され
る。即ち、フライホイール押さえボルト24は、ボルト
本体71の頭部に設けた凹部にカップ状のゴムダンパ7
2を接合し、更にこのゴムダンパ72の凹部にポンプ駆
動子73を接合し、ポンプ駆動子73に係合溝74を備
えることにて構成されている。そして、オイルポンプ4
2の被動軸55は、上記係合溝74に係合する係合突片
部75を備え、係合突片部75を係合溝74に係合せし
めることにて、クランク軸23の端部に連結される。
は、以下の如くにて、クランク軸23の端部に連結され
る。即ち、フライホイール押さえボルト24は、ボルト
本体71の頭部に設けた凹部にカップ状のゴムダンパ7
2を接合し、更にこのゴムダンパ72の凹部にポンプ駆
動子73を接合し、ポンプ駆動子73に係合溝74を備
えることにて構成されている。そして、オイルポンプ4
2の被動軸55は、上記係合溝74に係合する係合突片
部75を備え、係合突片部75を係合溝74に係合せし
めることにて、クランク軸23の端部に連結される。
【0027】尚、図3において、81はオイル供給管5
1の中間部に設けられる空気侵入防止器である。空気侵
入防止器81は、艇体転倒時におけるオイルタンク41
からオイルポンプ42へのタンク内空気の移動を防止す
る。
1の中間部に設けられる空気侵入防止器である。空気侵
入防止器81は、艇体転倒時におけるオイルタンク41
からオイルポンプ42へのタンク内空気の移動を防止す
る。
【0028】また、82はオイルタンク41の空気戻り
口67に設けられるオイル戻り防止器である。オイル戻
り防止器82は、艇体転倒時に、空気戻り管66内の潤
滑油がオイルタンク41へ流入するのを防止し、結果と
してオイル供給管51側の潤滑油を空気戻り管66側へ
引き込み、ひいてはオイルタンク41からオイル供給管
51ないしはオイルポンプ42へのタンク内空気の移動
を防止する。
口67に設けられるオイル戻り防止器である。オイル戻
り防止器82は、艇体転倒時に、空気戻り管66内の潤
滑油がオイルタンク41へ流入するのを防止し、結果と
してオイル供給管51側の潤滑油を空気戻り管66側へ
引き込み、ひいてはオイルタンク41からオイル供給管
51ないしはオイルポンプ42へのタンク内空気の移動
を防止する。
【0029】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
る。
【0030】オイルポンプ42の被動軸55は、クラ
ンク軸23の端部に固定されるフライホイール押さえボ
ルト24のボルト本体71の頭部との間に、ゴムダンパ
72を介在される。従って、オイルポンプ42の被動軸
55は、該被動軸55に対するクランク軸23の芯ずれ
や、クランク軸23の振れ回りをゴムダンパ72の変形
によって吸収する状態で、クランク軸23の回転を円滑
に伝達せしめられる。このため、被動軸55に疲労破損
を生ずることを防止できる。
ンク軸23の端部に固定されるフライホイール押さえボ
ルト24のボルト本体71の頭部との間に、ゴムダンパ
72を介在される。従って、オイルポンプ42の被動軸
55は、該被動軸55に対するクランク軸23の芯ずれ
や、クランク軸23の振れ回りをゴムダンパ72の変形
によって吸収する状態で、クランク軸23の回転を円滑
に伝達せしめられる。このため、被動軸55に疲労破損
を生ずることを防止できる。
【0031】上記のゴムダンパ72は、フライホイ
ール押さえボルト24に組み込まれているので、構造簡
単、かつ組立容易である。
ール押さえボルト24に組み込まれているので、構造簡
単、かつ組立容易である。
【0032】即ち、上記、により、フライホイール
マグネト25のカバー26に取り付けたオイルポンプ4
2をクランク軸23の端部に連結して駆動するに際し、
オイルポンプ42の被動軸55の疲労破損を簡素な構成
により防止し、潤滑油を安定的に供給することができ
る。
マグネト25のカバー26に取り付けたオイルポンプ4
2をクランク軸23の端部に連結して駆動するに際し、
オイルポンプ42の被動軸55の疲労破損を簡素な構成
により防止し、潤滑油を安定的に供給することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フライホ
イールマグネトのカバーに取り付けたオイルポンプをク
ランク軸の端部に連結して駆動するに際し、オイルポン
プの被動軸の疲労破損を、簡素な構成により防止し、潤
滑油を安定的に供給することができる。
イールマグネトのカバーに取り付けたオイルポンプをク
ランク軸の端部に連結して駆動するに際し、オイルポン
プの被動軸の疲労破損を、簡素な構成により防止し、潤
滑油を安定的に供給することができる。
【図1】図1は水ジェット推進艇の一例を示す側面図で
ある。
ある。
【図2】図2は図1の要部断面図である。
【図3】図3は図2のエンジンを一部破断して示す正面
図である。
図である。
【図4】図4は図2のエンジンを一部破断して示す側面
図である。
図である。
【図5】図5は図4のオイルポンプまわりを示す断面図
である。
である。
【図6】図6は図5のオイルポンプ内部構造を示す断面
図である。
図である。
【図7】図7は図5のオイルポンプ外観を示す側面図で
ある。
ある。
10 水ジェット推進艇 12 エンジン 23 クランク軸 24 フライホイール押さえボルト 25 フライホイールマグネト 26 カバー 42 オイルポンプ 55 被動軸 71 ボルト本体 72 ゴムダンパ(弾性部材) 73 ポンプ駆動子(ポンプ駆動部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 1/02 B63H 21/38 F16F 15/30
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン本体に支持されているクランク
軸の端部にフライホイール押さえボルトによってフライ
ホイールマグネトを固定し、フライホイールマグネトを
覆うカバーをエンジン本体に取り付け、カバーにオイル
ポンプを取り付け、オイルポンプをクランク軸の端部に
連結して駆動するようにした、小型艇用エンジンのオイ
ルポンプ駆動装置において、オイルポンプの被動軸の端部に係合突片部を形成し、こ
の係合突片部を、ポンプ駆動子の一端に備えた係合溝に
係合するとともに、 フライホイール押さえボルトの頭部に凹部を形成し、こ
の凹部にカップ状の弾性部材を挿入し、この弾性部材に
形成した凹部にポンプ駆動子の他端を係合し、ポンプ駆
動子の他端を、上記係合突片部よりも幅広に形成した こ
とを特徴とする小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411093A JP3018331B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411093A JP3018331B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04219410A JPH04219410A (ja) | 1992-08-10 |
JP3018331B2 true JP3018331B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=18520148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2411093A Expired - Lifetime JP3018331B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 小型艇用エンジンのオイルポンプ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3018331B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP2411093A patent/JP3018331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04219410A (ja) | 1992-08-10 |
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JPH0568621B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991207 |