JP3018132U - 熱加工ケーキ用カップの側筒と底体の結合構造 - Google Patents

熱加工ケーキ用カップの側筒と底体の結合構造

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JP3018132U
JP3018132U JP1995005550U JP555095U JP3018132U JP 3018132 U JP3018132 U JP 3018132U JP 1995005550 U JP1995005550 U JP 1995005550U JP 555095 U JP555095 U JP 555095U JP 3018132 U JP3018132 U JP 3018132U
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cup
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JP1995005550U
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禎美 伊藤
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禎美 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在使用されている熱加工ケーキ用カップは
側筒ブランク両端の接合と、接合された側筒の下部と底
体との結合に水性糊を使用しているが、糊の余剰部分が
カップ成形機械に付着したりする。これらの付着を防止
するため付着させるべき部分の一部に糊を塗布すると、
これにより側筒と底体の接続部分にスキマが生じて、こ
のスキマに、積み重ね時に先行しているカップの花弁状
切片や、後続しているカップの底部のスキマが引っ掛か
り、自動機械が停止を余儀なくされるので、これらの不
都合が発生しないように横糊を使用せず、しかも底部の
結合が強固なカップを提供することを目的とする。 【構成】 底体32は、その周壁32bが底板32aか
ら垂下して配置されるようにし、側筒31は、その壁部
31aの下端部31bが所定の長さだけ下方に延長さ
れ、この延長された部分(31b)が前記底体32の周
壁32bを外から中に包んで上方に折り返され、このよ
うにして折り返された部分全体がさらに内方に折り曲げ
られ、糊を使用することなく強固に結合された構成であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、菓子種(ドウ)をカップに収容して所定の温度で焼きまたは蒸し加 工を施して、カップに入れられた状態で市販される熱加工カップケーキ用のカッ プに関し、より具体的にはカップの側筒の下部が所定の長さだけ延長され、この 延長された部分が、下向きにされた底体の周壁を外と内から包んで上方に折り返 され、さらに内方に折り曲げられることにより、底体が側筒の下部に、接着材と しての糊を使用することなく、強固に結合された熱加工ケーキ用カップの結合構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在まで使用されているすべての熱加工ケーキ用の紙カップは、カップを構成 する材料としての用紙と、紙で成形された側筒のブランクの両端を接合し、また は側筒の下部と底体とを接合する接着剤としての水性糊と、から成る。 紙カップには、液体収容カップ(液カップ)と、本考案の対象とする熱加工ケ ーキ用カップ(ケーキ用カップと略称する)との2種がある。 これら2種のカップは次のような点で相違する。 1)液カップ コーヒー、ジュース等の液体を収容するため、内部に収容する液体の漏洩を完 全に防ぐことが必須条件であり、液体を収容した後は熱加工されることもなく、 収容物が膨張することもない。 2)熱加工ケーキ用カップ(ケーキ用カップ) 半流動性で極めて粘稠(人の耳たぶ程度の柔軟さ)な菓子種(ドウ)を収容す るので、収容物の漏洩防止については液カップほどには必須な条件とはされない 。 しかし、ドウを収容した後で熱加工を受けるため、側筒の部分は加熱、加圧と 自己膨張に充分耐える必要があるが、底部ではさほど問題にされない。 3)しかも本考案のカップに充填されるドウの大半を占める小麦デンプンは6 0℃以上の加熱で糊化し、カップの内壁から底体をも糊着し固化する。 カップ側筒を形成するため、用紙から切断した側筒ブランクの両端を貼り合わ せるために適用する縦糊は、小麦デンプンが熱により糊化する以前の膨張による 膨張圧を受けるので、この部分の接着には充分意をそそぐ必要があるが、側筒下 部と底体との接合部付近での接着(横糊)には、1mm程度以下のスキマがあっ ても、ドウの填入時、或いは填入後の加熱等により、その部分からドウが洩出す る懸念はない。 4)接着剤(水性糊) このための水性糊としては、熱硬化性、取扱いの容易、廉価などの理由により 水溶性糊料であるデンプン糊が広く使われていて、熱加工ケーキ用カップであれ ば、いかなるカップにも同様に使用できる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
1)熱加工ケーキ用カップは、本考案のものも含め、図3に示すように、ほと んど全てのカップ上縁に美粧用の花弁状切片23が切刻され、さらに製品カップ を輸送のため入れ子状に積み重ね(スタッキング)した後で、製菓現場で一個ず つ抜き取ることができるように、3〜12度程度の抜き勾配が付されている。 2)上記の従来のカップでは、カップ側筒と底体を接合するのに、液カップで は一般にラミネートポリエチレンの熱接着によっているが、本考案の対象とする 熱加工ケーキ用カップでは側筒ブランクの両端21eの接着(縦糊)および、側 筒21と底体22の接合部分の接着(横糊)には水溶性糊料として熱硬化型のデ ンプン糊を使用する。 3)水溶性糊料が紙に及ぼす影響 水溶性糊料の主要な構成物質である水は、ケーキ用カップの主構成物質として の紙に吸収されると、紙を構成する繊維に大きな影響を及ぼす。 その大きな影響としては、紙にしわを生じさせることであり、この紙しわは紙 をカップに成形する際の障害となり、カップ成形速度を阻害する。 4)接着剤である水糊は、紙カップ形成時に接着部からハミ出して成形機器に 付着し、その後の機器の作業を阻害する。 カップの側筒21と底体22とを接合し接着する際に、加圧によりデンプン糊 が接合部分からハミ出すことにより発生するカップ製造時の不都合、または製造 直後のスタッキング時の不都合を防ぐため、図3に示すように、側筒ブランクの 両端21eの接合部分の上下の中央近くに縦糊P1を部分的に塗布する。 また側筒21と底体22との接合部の中央近くに横糊P2を塗布するので、側 筒ブランク両端21eの接合部分の上下のほぼ中央部以外の部分には糊が全く塗 布されていない空白部S1が、側筒21と底体22との接合部の中央部以外の部 分には同じく糊が塗布されていない空白部S2が生じる。
【0004】 5)また、逐次形成されるカップ相互の集積時にカップ内外部にさらに糊が付 着され、カップ相互のスタッキングを阻害する。 6)たとえ、スタッキングが整然と行われても、カップ使用時にスタッキング したカップを1個ずつ取り出す作業が阻害される。 7)このようにカップ取出しの自動化が阻害されるので、たとえ手作業で取り 出しても、紙カップの一部、或いは全部が破壊されたり、カップの印刷部分が破 損したりする。
【0005】 8)横糊部分のスキマによるカップのスタッキング時の障害 製造されたカップの複数を入れ子重ね(スタッキング)する時、縦糊部分のス キマは問題を生じないが、図4に示すように、後続するカップC2の横糊P2部分 の下のスキマG2に、既にスタッキングされた先行カップC3の上縁の花弁状切片 23が引っ掛かり、或いは図5に示すように、先行するカップC2の横糊P2部分 の上のスキマG1に、後続するカップC1の底部の側筒下端が引っ掛かりスタッキ ングの障害となる。 9)横糊部分のスキマによるスタッキング障害に対し従来取られた対策 イ)図6に示すように、側筒11の底部11cに側方から力Fを加え、底部を 丸めスキマをなくす。 ロ)図7(A)に示すように、側筒11を通常の必要長さより2、3mm延長 してこの部分Eを、図7(B)に11cとして示すように、底体中心方向に押し 曲げて上下のスキマG1、G2をつぶす。 10)しかし、どのような対策をしても、従来のカップでは側筒と底体の接合 には接着剤としての糊の使用を前提としているため、次のような不都合が依然と して残る。 イ)糊のハミ出しを防ぐためにカップ製造機の能力を減退させる。 ロ)ハミ出しを防ぐための糊接着部分にスキマが生じる。 ハ)スキマをつぶすための工程の必要が生じる。 これらの残された課題を解決することが要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の課題を解決するため、側筒と底体の接合に横糊を使用せず、側 筒の下部を延長し、底体は、底板から周壁が下方に垂下するように配置して、前 記側筒の下部の延長部で、底体の周壁を包むようにした上で上方に折り返し、さ らに、これらの部分を内方に折り曲げ、側筒の下部の延長部と底体の周壁とが互 いに抱き合わされて、強固に結合される構造としたことで課題を解決した。 側筒の縦の縫合部分には、従来どおり接着剤としての糊を使用する。これは、 熱加工ケーキ用カップの側筒を形成するには現状では不可避である。
【0007】
【作用】
側筒と底体の接着には水性塗料としてデンプン糊を全く使用せず、側筒下部と 底板とを抱き合わせた強固な結合としたので、従来の不都合が全て解消される。
【0008】
【実施例】
図1は、本考案の実施例を示すケーキ用カップ30を示す概略側断面図で、側 筒31の壁部31aは、その下端部31bが図2(A)に示すように延長され、 この折り曲げられた部分(31b)が図2(B)に示すように、底体32の周壁 32bを内外から包み、さらに図2(C)に示すように、側筒壁部31aの加担 部31bと底体32の周壁32bとが全体として90度内方に曲げられ強固に抱 き合わされた底部構造を有するケーキ用カップ30が得られた。 このケーキ用カップ30に下記の組成の菓子種(ドウ)を充填した。 小麦粉 100 砂糖 100 油脂 40 水 100 卵 50 食塩 1.5 これは、重量部で示した標準的組成である。 この組成の菓子種の粘度は、いわゆる人の耳たぶ程度であった。 このケーキ用カップ30に充填されたドウを次の条件で熱加工した。 加熱温度 処理時間 焼き菓子 200℃ 30分 蒸し菓子 100℃ 30分 これらの熱加工を行ったが、本考案のケーキ用カップでは底部からのドウの洩 れなどは全く認められなかった。
【0009】
【考案の効果】
従来のケーキ用カップの糊による前記欠点を生じさせないために、横糊を全く 用いないで製造できる構造のカップである。 本考案によるカップの底部は従来カップに比較し、製造に際し機械的には幾分 複雑であるが、糊洩れについての心配が全くないので、 1)全体として製造能力を低下させることはない、 2)カップ形成後の加工工程が不要となる、 などの効果があるのでカップケーキ用カップの製造に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す概略側断面図である。
【図2】本図の(A)、(B)及び(C)は、本考案の
実施例として示された底部構造形成の過程を示す概略側
断面図である。
【図3】従来技術による縦糊と横糊の塗布を示す概略側
断面図である。
【図4】従来技術による底部の横糊により生じたスキマ
に、先行カップの花弁状切片が引っ掛かった状態を示す
模式図である。
【図5】従来技術による底部の横糊により生じた上部ス
キマに、後続カップの底部が引っ掛かる状態を示す模式
図である。
【図6】横糊により生じたスキマをつぶす従来の対策を
示す概略側断面図である。
【図7】上記のスキマに対する従来の別の対策を示す概
略側断面図である。
【符号の説明】
30 熱加工ケーキ用カップ 31 側筒 31a 側筒の壁部 31b 側筒の下端部 32 底体 32a 底体の底板 32b 底体の周壁 33 花弁状切片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周壁と底板とを有する底体と、カップ用
    紙から切断されたブランクの両端が水性糊で接合され下
    から上に所定の抜き勾配がつけられた側筒とが、 前記底
    体の前記周壁の外周と前記側筒の内周との間に塗布され
    た水性糊により接合されたケーキ用カップにおいて;前
    記底体は、その周壁が底板から垂下して下向きに配置さ
    れ、 前記側筒は、その壁部が所定の長さだけ下方に延長さ
    れ、この延長された部分が前記底体の垂下した周壁を外
    から中に包んで上方に折り返され、このようにして折り
    返された部分がさらに内方に折り曲げられて、糊を使用
    することなく強固に結合されていることを特徴とする熱
    加工ケーキ用カップの側筒と底体の結合構造。
JP1995005550U 1995-05-16 1995-05-16 熱加工ケーキ用カップの側筒と底体の結合構造 Expired - Lifetime JP3018132U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019214428A (ja) * 2014-08-28 2019-12-19 大日本印刷株式会社 電子レンジ用紙カップ
JP2019214429A (ja) * 2014-08-28 2019-12-19 大日本印刷株式会社 電子レンジ用紙カップ

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JP2019214428A (ja) * 2014-08-28 2019-12-19 大日本印刷株式会社 電子レンジ用紙カップ
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