JP3017377U - 焼却炉の排煙減少装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は焼却炉の排煙の減少を目的とし、
その方法として排煙を溶液中に排出する。これを低コス
トで実現する事により、排煙の迷惑問題で設置が不適で
あった場所への、焼却炉の普及を促進する。 【構成】 焼却炉の煙突部に強制排気ファンを設け、
容器に貯めた溶液中に排煙を排出する。排煙は溶液と反
応し、溶液の水面から大気に放出される排煙は、煙突中
の排煙より減少する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、焼却炉の排煙を強制排気ファンを用いて溶液中に排気する、焼却 炉の排煙減少装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の焼却炉排煙装置は、煙突のみ、又は製造コストが高い排煙減少装置が 用いられていた。したがって、煙突のみの焼却炉は煤煙や有害物質が大気に排 出され環境汚染の原因になっていた。また、高度な技術で製造された排煙減少 装置は製造コストが高く、製品価格の高謄につながっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

焼却炉の排煙減少を、低コストで製造された排煙減少装置で実現することに より業務用、家庭用を問わず排煙の迷惑問題で、焼却炉の設置が不可能であっ た場所への焼却炉の普及。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

焼却炉煙突部に該当焼却炉の容量に応じた強制排気ファンを設け、容器に貯 めた水等の溶液中に、強制的に排気する。

【０００５】

【作用】

容器に貯めた溶液中に排出された排煙は、泡状になり水面にでてくる。そこ で初めて大気に放出される。その間排煙は溶液と反応し、すす等は溶液に混ざ り、排煙の温度も低下する。したがって最終的な排煙は減少する。また溶液を 該当焼却炉の排煙に作用して有害性を減少させるものにすれば、大気に放出さ れる排煙の環境への負担はさらに減少する。

【０００６】

【実施例】 本考案の実施は、既存の家庭用焼却炉の煙突部に、強制排気ファンを取付け た。又、溶液用の容器は別体とした。製品化する場合は、溶液用容器は焼却炉 本体との一体化が望ましい。尚、溶液は水道水を使用した。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の目的とする排煙の減少効果は勿論の事、水道水の溶液容器を焼却炉 本体に隣接する事により、万一の場合の火災予防にもなる。また、強制排気フ ァンの作動により、焼却炉内の吸気が促進され燃焼効率が上昇するという大き な効果も確認された。コストを考えると溶液は水道水が良いが、排煙の有害物 質の除去を考えた場合、他の溶液も検討できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図

【図２】本考案の上面図

【符号の説明】 １ 強制排気ファン ２ 焼却炉煙突 ３ 焼却炉投入口 ４ 焼却炉本体 ５ 排気パイプ ６ 排煙排出筒 ７ 溶液用容器 ８ 溶液 ９ 排煙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 焼却炉の煙突部に強制排気ファンを設
   け、排煙を溶液中に排気することにより、大気中に排出
   される煤煙、有害物質を減少させる事を目的とした焼却
   炉の排煙減少装置。