JP3017315B2 - 二重壁燃料貯蔵容器 - Google Patents
二重壁燃料貯蔵容器Info
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- JP3017315B2 JP3017315B2 JP3103898A JP10389891A JP3017315B2 JP 3017315 B2 JP3017315 B2 JP 3017315B2 JP 3103898 A JP3103898 A JP 3103898A JP 10389891 A JP10389891 A JP 10389891A JP 3017315 B2 JP3017315 B2 JP 3017315B2
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- container
- fuel storage
- storage container
- fuel
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナトリウム冷却高速増
殖炉において、原子炉より燃料交換機等により取り出し
た使用済燃料を原子炉施設外へ搬出するまでの間貯蔵を
行う二重壁燃料貯蔵容器に関する。
殖炉において、原子炉より燃料交換機等により取り出し
た使用済燃料を原子炉施設外へ搬出するまでの間貯蔵を
行う二重壁燃料貯蔵容器に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉の炉心から使用済燃料を取り出す
場合、使用済燃料は核分裂生成物の出す崩壊熱により高
発熱を伴うので、高熱伝導液体金属であるナトリウムを
満たした燃料ポットに入れて、ポット外表面より放熱さ
せながら炉外燃料貯蔵設備まで移送し、ナトリウムを充
填した燃料貯蔵容器へポットごと装荷する。図2は使用
済燃料1の入った燃料ポット2を燃料貯蔵容器3内の貯
蔵ラック4に置いた状態を示す。このように装荷された
使用済燃料1の発熱は燃料貯蔵容器3内に充填されたナ
トリウム5の対流、熱伝導により燃料貯蔵容器3内に設
けられた冷却管6内の冷却材であるナトリウムに伝え冷
却材を燃料貯蔵容器3外の冷却系7へ循環させ、冷却系
7の空冷式冷却器8で外気中に放熱し、使用済燃料1の
冷却を行っている。
場合、使用済燃料は核分裂生成物の出す崩壊熱により高
発熱を伴うので、高熱伝導液体金属であるナトリウムを
満たした燃料ポットに入れて、ポット外表面より放熱さ
せながら炉外燃料貯蔵設備まで移送し、ナトリウムを充
填した燃料貯蔵容器へポットごと装荷する。図2は使用
済燃料1の入った燃料ポット2を燃料貯蔵容器3内の貯
蔵ラック4に置いた状態を示す。このように装荷された
使用済燃料1の発熱は燃料貯蔵容器3内に充填されたナ
トリウム5の対流、熱伝導により燃料貯蔵容器3内に設
けられた冷却管6内の冷却材であるナトリウムに伝え冷
却材を燃料貯蔵容器3外の冷却系7へ循環させ、冷却系
7の空冷式冷却器8で外気中に放熱し、使用済燃料1の
冷却を行っている。
【0003】ところで、従来の燃料貯蔵容器3は、該燃
料貯蔵容器が破損した場合でも外部にナトリウム5を流
出させないように安全上の観点から内容器9、外容器1
0から構成されており、使用済燃料1の冷却は、上記の
ように冷却系7によって外部へ熱移送する方式を採って
いるので、冷却設備のための物量が多く、燃料取扱設備
の小型化においてレイアウト上好ましくない。冷却設備
の合理化と燃料取扱設備の小型化の上からは燃料貯蔵容
器3の外面から空気で冷却する方法が有効であるが、こ
の場合、伝熱促進のために内容器9と外容器10の間隙
をできる限り狭く製作することが必要である。しかし空
隙部に洩れ出てくるナトリウムを検知することによって
容器の健全性を確認するために内容器と外容器の間に空
隙部を設けておく必要がある。
料貯蔵容器が破損した場合でも外部にナトリウム5を流
出させないように安全上の観点から内容器9、外容器1
0から構成されており、使用済燃料1の冷却は、上記の
ように冷却系7によって外部へ熱移送する方式を採って
いるので、冷却設備のための物量が多く、燃料取扱設備
の小型化においてレイアウト上好ましくない。冷却設備
の合理化と燃料取扱設備の小型化の上からは燃料貯蔵容
器3の外面から空気で冷却する方法が有効であるが、こ
の場合、伝熱促進のために内容器9と外容器10の間隙
をできる限り狭く製作することが必要である。しかし空
隙部に洩れ出てくるナトリウムを検知することによって
容器の健全性を確認するために内容器と外容器の間に空
隙部を設けておく必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は燃料貯
蔵容器を外面から冷却する方式において、容器健全性が
確認でき、かつ伝熱性の良好な二重壁燃料貯蔵容器を提
供しようとするものである。
蔵容器を外面から冷却する方式において、容器健全性が
確認でき、かつ伝熱性の良好な二重壁燃料貯蔵容器を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の二重壁燃料貯蔵容器は、ナトリウムと接する
内容器と空気と接する外容器とよりなり、この内容器と
外容器との間に熱伝導率の高い多孔質金属または組網線
がはさまれていることを特徴とするものである。
の本発明の二重壁燃料貯蔵容器は、ナトリウムと接する
内容器と空気と接する外容器とよりなり、この内容器と
外容器との間に熱伝導率の高い多孔質金属または組網線
がはさまれていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明の二重壁燃料貯
蔵容器によれば、該二重壁燃料貯蔵容器内の貯蔵ラック
に置いた燃料ポット内の使用済燃料の崩壊熱による発熱
は、二重壁燃料貯蔵容器内に充填されたナトリウムの対
流、熱伝導により内容器に伝えられ、この内容器から多
孔質金属または組網線を経由して効率良く外容器に伝え
られ、外容器から空気に放熱される。
蔵容器によれば、該二重壁燃料貯蔵容器内の貯蔵ラック
に置いた燃料ポット内の使用済燃料の崩壊熱による発熱
は、二重壁燃料貯蔵容器内に充填されたナトリウムの対
流、熱伝導により内容器に伝えられ、この内容器から多
孔質金属または組網線を経由して効率良く外容器に伝え
られ、外容器から空気に放熱される。
【0007】また、内容器と外容器の間に多孔質金属ま
たは組網線がはさまれていて、内容器と外容器の間の雰
囲気ガスが流動できるので、雰囲気ガスのモニタリング
によって内容器から洩れ出てくるナトリウムの検知が可
能で、容器の健全性を確認できる。
たは組網線がはさまれていて、内容器と外容器の間の雰
囲気ガスが流動できるので、雰囲気ガスのモニタリング
によって内容器から洩れ出てくるナトリウムの検知が可
能で、容器の健全性を確認できる。
【0008】
【実施例】本発明の二重壁燃料貯蔵容器の実施例を図に
よって説明すると、図1は二重壁燃料貯蔵容器11の概
念図で、二重壁容器11は原子炉建物12の凹部13内
に懸垂支持され、凹部13の底部に外気の導入路14が
開口され、凹部13の上部にスタック(図示省略)へ通
ずる外気の導出路15が設けられている。二重壁燃料貯
蔵容器11は内容器16と外容器17とよりなり、この
内容器16と外容器17との間の0.5mm程の間隙に
は、例えばステンレス鋼の焼結体などからなる多孔質金
属または0.05〜0.1mmのクロムモリブデン鋼の細
線などからなる組網線18がはさまれている。間隙部の
雰囲気ガスとしては熱伝導率の高いガス、例えばヘリウ
ムが充填され、モニタリング装置27が設けられてい
る。二重壁燃料貯蔵容器11内には貯蔵ラックが設けら
れ、ナトリウム20が充填され、ナトリウム20の上方
には不活性ガス、本例ではアルゴンガス21が封入され
ている。22は遮蔽蓋で、使用済燃料出入口23にドア
バルブ24が設けられている。
よって説明すると、図1は二重壁燃料貯蔵容器11の概
念図で、二重壁容器11は原子炉建物12の凹部13内
に懸垂支持され、凹部13の底部に外気の導入路14が
開口され、凹部13の上部にスタック(図示省略)へ通
ずる外気の導出路15が設けられている。二重壁燃料貯
蔵容器11は内容器16と外容器17とよりなり、この
内容器16と外容器17との間の0.5mm程の間隙に
は、例えばステンレス鋼の焼結体などからなる多孔質金
属または0.05〜0.1mmのクロムモリブデン鋼の細
線などからなる組網線18がはさまれている。間隙部の
雰囲気ガスとしては熱伝導率の高いガス、例えばヘリウ
ムが充填され、モニタリング装置27が設けられてい
る。二重壁燃料貯蔵容器11内には貯蔵ラックが設けら
れ、ナトリウム20が充填され、ナトリウム20の上方
には不活性ガス、本例ではアルゴンガス21が封入され
ている。22は遮蔽蓋で、使用済燃料出入口23にドア
バルブ24が設けられている。
【0009】このように構成された実施例の二重壁燃料
貯蔵容器11において、使用済燃料25がナトリウムの
満された燃料ポット26内に入れられた状態で原子炉か
ら移送されてきて、ドアバルブ24の開かれた使用済燃
料出入口23から内部に吊り降ろされ、図1に示すよう
に貯蔵ラック19内に装荷されると、使用済燃料25の
崩壊熱による発熱は、二重壁燃料貯蔵容器11内に充填
されたナトリウム20の対流、熱伝導により内容器16
に伝えられ、この内容器16から多孔質金属または組網
線18を経由して効率良く外容器17に伝えられ、外容
器17から空気に放熱される。放熱されて高温となった
空気は導出路15より導出されてスタック(図示省略)
へ送られ、低温の空気が導入路14より原子炉建物12
の凹部13内に導入される。
貯蔵容器11において、使用済燃料25がナトリウムの
満された燃料ポット26内に入れられた状態で原子炉か
ら移送されてきて、ドアバルブ24の開かれた使用済燃
料出入口23から内部に吊り降ろされ、図1に示すよう
に貯蔵ラック19内に装荷されると、使用済燃料25の
崩壊熱による発熱は、二重壁燃料貯蔵容器11内に充填
されたナトリウム20の対流、熱伝導により内容器16
に伝えられ、この内容器16から多孔質金属または組網
線18を経由して効率良く外容器17に伝えられ、外容
器17から空気に放熱される。放熱されて高温となった
空気は導出路15より導出されてスタック(図示省略)
へ送られ、低温の空気が導入路14より原子炉建物12
の凹部13内に導入される。
【0010】尚、外容器17の外表面は高放射率となる
ように表面処理を行ない、さらにフイン、又は空気側に
集熱板を設けると、より一層使用済燃料の冷却効率を上
げることができる。また多孔質金属または組網線18の
素材はナトリウムと共存性があり熱伝導率の高いものな
らばステンレス鋼やクロムモリブデン鋼に限るものでは
ない。
ように表面処理を行ない、さらにフイン、又は空気側に
集熱板を設けると、より一層使用済燃料の冷却効率を上
げることができる。また多孔質金属または組網線18の
素材はナトリウムと共存性があり熱伝導率の高いものな
らばステンレス鋼やクロムモリブデン鋼に限るものでは
ない。
【0011】
【発明の効果】以上の通り本発明の二重壁燃料貯蔵容器
は、内容器と外容器との間に熱伝導率の高い多孔質金属
または組網線がはさまれているので、該容器内の貯蔵ラ
ックに装荷された使用済燃料の崩壊熱による発熱がナト
リウムの対流、熱伝導により内容器に伝えられると、多
孔質金属または組網線により効率良く外容器に伝えられ
て外気に放熱されるので、使用済燃料の冷却効率が高
い。また容器の健全性は、内容器と外容器の間を流動す
る雰囲気ガスのモニタリングによって確認できる。
は、内容器と外容器との間に熱伝導率の高い多孔質金属
または組網線がはさまれているので、該容器内の貯蔵ラ
ックに装荷された使用済燃料の崩壊熱による発熱がナト
リウムの対流、熱伝導により内容器に伝えられると、多
孔質金属または組網線により効率良く外容器に伝えられ
て外気に放熱されるので、使用済燃料の冷却効率が高
い。また容器の健全性は、内容器と外容器の間を流動す
る雰囲気ガスのモニタリングによって確認できる。
【図1】本発明による二重壁燃料貯蔵容器の概念図であ
る。
る。
【図2】従来の燃料貯蔵容器の概念図である。
11 二重壁燃料貯蔵容器 16 内容器 17 外容器 18 多孔質金属または組網線
Claims (1)
- 【請求項1】 ナトリウム冷却高速増殖炉の炉外燃料貯
蔵容器が、ナトリウムと接する内容器と空気と接する外
容器とよりなり、この内容器と外容器の間に熱伝導率の
高い多孔質金属または組網線がはさまれていることを特
徴とする二重壁燃料貯蔵容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3103898A JP3017315B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 二重壁燃料貯蔵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3103898A JP3017315B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 二重壁燃料貯蔵容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04310897A JPH04310897A (ja) | 1992-11-02 |
JP3017315B2 true JP3017315B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=14366244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3103898A Expired - Fee Related JP3017315B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 二重壁燃料貯蔵容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3017315B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP3103898A patent/JP3017315B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04310897A (ja) | 1992-11-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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