JP3017164B2 - 急速解放機構 - Google Patents
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- circumferential groove
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- ring
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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- B60T17/08—Brake cylinders other than ultimate actuators
- B60T17/085—Spring loaded brake actuators
- B60T17/086—Spring loaded brake actuators with emergency release device
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- Y10T74/11—Tripping mechanism
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、急速解放機構に関
し、特に、旅客列車制動のための駐車ブレーキを弛める
ために適しているが、これだけに限られるというもので
はない。
し、特に、旅客列車制動のための駐車ブレーキを弛める
ために適しているが、これだけに限られるというもので
はない。
【０００２】
【従来の技術】本出願と同日付けで出願されたカスカー
ト等の特願平１０−１２２３３５号（米国特許出願第０
８／８５０５９９号）明細書において、駐車ブレーキの
ピストンは、一つの小型アクチュエータにおいて常用ブ
レーキのピストンと結合している。カスカート等の特許
出願における駐車ブレーキ機能は、ばね排気型駐車ブレ
ーキを使用する。空気圧が存在しない時、アクチュエー
タの駐車ブレーキ機能は、ばねの作用を通じてブレーキ
力を提供する。カスカート等の特許出願の開示内容は、
引用することで本出願に組み込まれる。
ト等の特願平１０−１２２３３５号（米国特許出願第０
８／８５０５９９号）明細書において、駐車ブレーキの
ピストンは、一つの小型アクチュエータにおいて常用ブ
レーキのピストンと結合している。カスカート等の特許
出願における駐車ブレーキ機能は、ばね排気型駐車ブレ
ーキを使用する。空気圧が存在しない時、アクチュエー
タの駐車ブレーキ機能は、ばねの作用を通じてブレーキ
力を提供する。カスカート等の特許出願の開示内容は、
引用することで本出願に組み込まれる。
【０００３】
【発明の概要】本発明は、管状部材即ちスリーブと機械
的に嵌合すると共に、該スリーブの急速解放を行う装置
に向けられている。この急速解放装置は、スリーブの円
周方向溝に嵌め込み可能な弾性のある割れリングを備
え、この割れリングは、回転可能な軸の一端に設けられ
た窪み部に嵌め込まれる二つの割れ端部を有する。軸及
び窪み部は、捩じりばねにより一つのロック位置に偏倚
させられており、窪み部は、円周方向溝に割れリングを
固定する幅狭寸法を有する。軸及び窪み部は、捩じりば
ねの偏倚に抗して第二位置へ回転可能になっており、そ
の位置では、窪み部の幅広寸法を割れリングの割れ端部
へ提供する。割れリングは、スリーブから外向に拡大す
ることができ、それにより、割れリングに課せられる横
圧によりスリーブの円周方向溝から容易に脱出できる。
空気が駐車ブレーキピストンを復帰させることができな
くても、急速解放機構により、駐車ブレーキ力を手動で
弛めることが可能となる。
的に嵌合すると共に、該スリーブの急速解放を行う装置
に向けられている。この急速解放装置は、スリーブの円
周方向溝に嵌め込み可能な弾性のある割れリングを備
え、この割れリングは、回転可能な軸の一端に設けられ
た窪み部に嵌め込まれる二つの割れ端部を有する。軸及
び窪み部は、捩じりばねにより一つのロック位置に偏倚
させられており、窪み部は、円周方向溝に割れリングを
固定する幅狭寸法を有する。軸及び窪み部は、捩じりば
ねの偏倚に抗して第二位置へ回転可能になっており、そ
の位置では、窪み部の幅広寸法を割れリングの割れ端部
へ提供する。割れリングは、スリーブから外向に拡大す
ることができ、それにより、割れリングに課せられる横
圧によりスリーブの円周方向溝から容易に脱出できる。
空気が駐車ブレーキピストンを復帰させることができな
くても、急速解放機構により、駐車ブレーキ力を手動で
弛めることが可能となる。
【０００４】本発明の主たる目的は、本発明に係る急速
解放機構により、作業者が適所に保持された対象物を素
早く且つ手動で解放することができるようにすることで
ある。
解放機構により、作業者が適所に保持された対象物を素
早く且つ手動で解放することができるようにすることで
ある。
【０００５】本発明の別の目的は、構造が簡単で、製作
と維持に費用がかからず、一旦解放がなされたら、余計
な注意を払わないで容易に手動で作動できる急速解放機
構を提供することである。
と維持に費用がかからず、一旦解放がなされたら、余計
な注意を払わないで容易に手動で作動できる急速解放機
構を提供することである。
【０００６】本発明の更に別の目的は、急速解放用のハ
ンドルが急速解放機能を果たすために手動で作動させら
れた後、この急速解放用のハンドルを自動で復帰させる
ために捩じりばねを使用することである。
ンドルが急速解放機能を果たすために手動で作動させら
れた後、この急速解放用のハンドルを自動で復帰させる
ために捩じりばねを使用することである。
【０００７】本発明の利点と目的は、以下の詳細な説明
と添付の図面とを考慮することにより、より良く理解さ
れるであろう。
と添付の図面とを考慮することにより、より良く理解さ
れるであろう。
【０００８】
【発明の実施の形態】図面を参照すると、図１〜３に
は、本発明の急速解放機構が示されている。急速解放機
構は、参照符号１０で示されている。急速解放機構は、
止めリング（割れリング）１２を備え、この止めリング
は、管状スリーブ（スリーブ）１６の外側表面に設けた
円周方向溝１４に嵌め込まれれている。断面において、
止めリング１２及び円周方向溝１４は、ほぼ長方形状を
している。また、円周方向溝１４の前側角部及び対応す
る止めリングの前内側角部は、以下に説明する理由のた
めに、図１に示すように、面取り１７されている。
は、本発明の急速解放機構が示されている。急速解放機
構は、参照符号１０で示されている。急速解放機構は、
止めリング（割れリング）１２を備え、この止めリング
は、管状スリーブ（スリーブ）１６の外側表面に設けた
円周方向溝１４に嵌め込まれれている。断面において、
止めリング１２及び円周方向溝１４は、ほぼ長方形状を
している。また、円周方向溝１４の前側角部及び対応す
る止めリングの前内側角部は、以下に説明する理由のた
めに、図１に示すように、面取り１７されている。
【０００９】止めリング１２は、円周方向の一ヶ所にお
いて分離して、二つの外向き割れ端部即ち突起部２０を
備え、この割れ端部により、止めリング１２を挟持し円
周方向溝１４から解放できるようになっている。図２及
び３に見られるように、割れ端部の反対側には、止めリ
ングに厚み部２２が備えられる。以下に説明する方法に
より、止めリングを円周方向溝１４に出し入れする時
に、厚み部２２は、止めリングが撓む場所でこの止めリ
ングを補強する。急速解放機構１０は、さらに、環状ハ
ウジング（ハウジング部材）２４を備え、この環状ハウ
ジングは、管状スリーブ１６及び止めリング１２を、止
めリング１２及び円周方向溝１４の軸方向において取り
囲んでいる。環状ハウジング２４は、この環状ハウジン
グ内で回転可能である軸２６を含み、この軸の外側端に
は、解放ハンドル２８が配設されている。軸の内側端２
９は、やや拡大し、止めリング１２の割れ端部を受入れ
る窪み部３０を形成する。解放ハンドル２８は、軸２６
に配設された捩じりばね３２とハンドル２８に穿孔され
た開口３８へ挿入された捩じりばねの一体式外向き突出
部３４とにより割れ端部２０に関してロック位置、すな
わち割れ端部２０へ窪み部３０の後述する幅狭寸法を提
供する位置に維持される。
いて分離して、二つの外向き割れ端部即ち突起部２０を
備え、この割れ端部により、止めリング１２を挟持し円
周方向溝１４から解放できるようになっている。図２及
び３に見られるように、割れ端部の反対側には、止めリ
ングに厚み部２２が備えられる。以下に説明する方法に
より、止めリングを円周方向溝１４に出し入れする時
に、厚み部２２は、止めリングが撓む場所でこの止めリ
ングを補強する。急速解放機構１０は、さらに、環状ハ
ウジング（ハウジング部材）２４を備え、この環状ハウ
ジングは、管状スリーブ１６及び止めリング１２を、止
めリング１２及び円周方向溝１４の軸方向において取り
囲んでいる。環状ハウジング２４は、この環状ハウジン
グ内で回転可能である軸２６を含み、この軸の外側端に
は、解放ハンドル２８が配設されている。軸の内側端２
９は、やや拡大し、止めリング１２の割れ端部を受入れ
る窪み部３０を形成する。解放ハンドル２８は、軸２６
に配設された捩じりばね３２とハンドル２８に穿孔され
た開口３８へ挿入された捩じりばねの一体式外向き突出
部３４とにより割れ端部２０に関してロック位置、すな
わち割れ端部２０へ窪み部３０の後述する幅狭寸法を提
供する位置に維持される。
【００１０】軸２６の内側端に設けた窪み部３０は、直
方体状であり、即ち、窪み部は、幅狭及び幅広寸法を有
し、断面形状でほぼ長方形になっている。図２を参照す
ると、幅狭寸法は、止めリング１２の両方の割れ端部２
０を止めリングの弾性ばね抵抗に抗して一緒にするよう
になっている。両方の割れ端部が一緒にされると、止め
リング１２は、管状スリーブ１６の円周方向溝１４にし
っかり嵌め込まれ且つ管状スリーブを挟持する。解放ハ
ンドル２８を捩じりばね３２の捩じり力に抗してほぼ９
０度手動で回転させるまで、捩じりばね３２は、止めリ
ング１２を上記の嵌め込みロック位置に維持する。この
ような９０度回転に伴い、窪み部３０の幅広寸法が、止
めリング１２の両方の割れ端部２０に提供され、これに
より止めリング１２は、離れようと移動することができ
る。図１及び４を参照すると、止めリング１２及び円周
方向溝１４は、ほぼ長方形の断面であり、止めリング及
び円周方向溝が比較的に鋭い内側角部を有し得るように
描かれている。軸力が止めリングに抗して軸方向に働く
時、このような内側角部は、止めリング及び円周方向溝
の両側面において接触ロック表面を提供する。図４を参
照すると、この軸力は、コイルばね４０により作用させ
られる。コイルばね４０は、先に組み込まれたカスカー
ト等の特許出願で説明したブレーキアクチュエータの一
部である。
方体状であり、即ち、窪み部は、幅狭及び幅広寸法を有
し、断面形状でほぼ長方形になっている。図２を参照す
ると、幅狭寸法は、止めリング１２の両方の割れ端部２
０を止めリングの弾性ばね抵抗に抗して一緒にするよう
になっている。両方の割れ端部が一緒にされると、止め
リング１２は、管状スリーブ１６の円周方向溝１４にし
っかり嵌め込まれ且つ管状スリーブを挟持する。解放ハ
ンドル２８を捩じりばね３２の捩じり力に抗してほぼ９
０度手動で回転させるまで、捩じりばね３２は、止めリ
ング１２を上記の嵌め込みロック位置に維持する。この
ような９０度回転に伴い、窪み部３０の幅広寸法が、止
めリング１２の両方の割れ端部２０に提供され、これに
より止めリング１２は、離れようと移動することができ
る。図１及び４を参照すると、止めリング１２及び円周
方向溝１４は、ほぼ長方形の断面であり、止めリング及
び円周方向溝が比較的に鋭い内側角部を有し得るように
描かれている。軸力が止めリングに抗して軸方向に働く
時、このような内側角部は、止めリング及び円周方向溝
の両側面において接触ロック表面を提供する。図４を参
照すると、この軸力は、コイルばね４０により作用させ
られる。コイルばね４０は、先に組み込まれたカスカー
ト等の特許出願で説明したブレーキアクチュエータの一
部である。
【００１１】図４のアクチュエータ４２を使用して、本
発明の急速解放機構１０の作動を説明すると、軸２６の
内側端における窪み部３０が図２に示す位置にある時、
止めリング１２は、管状スリーブ１６の円周方向溝１４
においてしっかり挟持される。アクチュエータ４２のコ
イルばね４０は、本発明の急速解放機構１０に隣接して
配設された環状シート４３とハウジング５２の前壁４５
に設けられたばねシート４４との間の圧縮力で保持され
る。ばねシート４３は、外側スリーブ４７の外側表面に
設けられた円周方向溝４９に嵌め込まれた保持リング４
８により、外側スリーブ４７に取り付けられる。図４に
見られるように、外側スリーブ４７は、その一端部にお
いて環状ハウジング２４に接触し、他端部においてハウ
ジング５２に配設されたピストン５０に連結する。上記
のカスカート等の特許出願において、流体圧がピストン
５０から取り除かれた時、コイルばね４０は、保持リン
グ４８に対して軸力を作用させ、通常、管状スリーブ１
６及び中央ロッド５４を前方に移動させ、ブレーキ作用
位置を維持する。圧縮空気がハウジング５２に流入し、
ピストン５０をハウジング内の後壁５６に向かって移動
させる時、アクチュエータ４２の駐車ブレーキは、解放
され、空圧的にリセットされる。
発明の急速解放機構１０の作動を説明すると、軸２６の
内側端における窪み部３０が図２に示す位置にある時、
止めリング１２は、管状スリーブ１６の円周方向溝１４
においてしっかり挟持される。アクチュエータ４２のコ
イルばね４０は、本発明の急速解放機構１０に隣接して
配設された環状シート４３とハウジング５２の前壁４５
に設けられたばねシート４４との間の圧縮力で保持され
る。ばねシート４３は、外側スリーブ４７の外側表面に
設けられた円周方向溝４９に嵌め込まれた保持リング４
８により、外側スリーブ４７に取り付けられる。図４に
見られるように、外側スリーブ４７は、その一端部にお
いて環状ハウジング２４に接触し、他端部においてハウ
ジング５２に配設されたピストン５０に連結する。上記
のカスカート等の特許出願において、流体圧がピストン
５０から取り除かれた時、コイルばね４０は、保持リン
グ４８に対して軸力を作用させ、通常、管状スリーブ１
６及び中央ロッド５４を前方に移動させ、ブレーキ作用
位置を維持する。圧縮空気がハウジング５２に流入し、
ピストン５０をハウジング内の後壁５６に向かって移動
させる時、アクチュエータ４２の駐車ブレーキは、解放
され、空圧的にリセットされる。
【００１２】本発明は、機械的にアクチュエータ４２の
駐車ブレーキを急速に解放するための便宜な手段であ
り、すなわち、図４に示すように、コイルばね４０の膨
張力下で、止めリング１２が管状スリーブ１６の円周方
向溝１４から滑り出られるようにすることにより、ハウ
ジング５２に空気圧を向ける必要なしに駐車ブレーキを
急速に解放するための便宜な手段である。これにより、
管状スリーブ１６は、急速解放機構１０及び外側スリー
ブ４７内でハウジング５２に向かって後ろ向きに移動す
るために解放され、中央ロッド５４をハウジング５２に
向けて移動させて、アクチュエータ４２の駐車ブレーキ
を解放する。管状スリーブ１６及び中央ロッド５４は、
先に組み込まれたカスカート等の特許出願で説明した方
法により、一緒に連結されている。
駐車ブレーキを急速に解放するための便宜な手段であ
り、すなわち、図４に示すように、コイルばね４０の膨
張力下で、止めリング１２が管状スリーブ１６の円周方
向溝１４から滑り出られるようにすることにより、ハウ
ジング５２に空気圧を向ける必要なしに駐車ブレーキを
急速に解放するための便宜な手段である。これにより、
管状スリーブ１６は、急速解放機構１０及び外側スリー
ブ４７内でハウジング５２に向かって後ろ向きに移動す
るために解放され、中央ロッド５４をハウジング５２に
向けて移動させて、アクチュエータ４２の駐車ブレーキ
を解放する。管状スリーブ１６及び中央ロッド５４は、
先に組み込まれたカスカート等の特許出願で説明した方
法により、一緒に連結されている。
【００１３】急速解放機構１０の解放ハンドル２８をほ
ぼ９０度手動で素早く回転させ、軸２６の窪み部３０の
幅広寸法を止めリング１２の両方の割れ端部２０に提供
すると（図３参照）、管状スリーブ１６は、容易に且つ
急速に解放される。これにより、止めリング１２が円周
方向溝１４から広がり、保持リング４８及び止めリング
１２に対して作用するコイルばね４０の軸力により、円
周方向溝１４から横方向に外れて、窪み部３０により供
されていた挟持作用が取り除かれる。
ぼ９０度手動で素早く回転させ、軸２６の窪み部３０の
幅広寸法を止めリング１２の両方の割れ端部２０に提供
すると（図３参照）、管状スリーブ１６は、容易に且つ
急速に解放される。これにより、止めリング１２が円周
方向溝１４から広がり、保持リング４８及び止めリング
１２に対して作用するコイルばね４０の軸力により、円
周方向溝１４から横方向に外れて、窪み部３０により供
されていた挟持作用が取り除かれる。
【００１４】図１に示すように、係合する面取部１７を
止めリング１２の内側左手角部及び円周方向溝１４の左
手角部に各々設けることにより、管状スリーブ１６の円
周方向溝１４からの止めリング１２の横方向移動は、容
易に行うことができる。かかる面取部は、止めリング１
２及び管状スリーブ１６の間における相対運動の方向に
対して少し傾いた平面を提供する。これにより、止めリ
ング１２が急速解放機構１０から解放された後、止めリ
ングに対して作用するコイルばね４０の横圧下で、止め
リング１２を円周方向溝１４から外し出す。
止めリング１２の内側左手角部及び円周方向溝１４の左
手角部に各々設けることにより、管状スリーブ１６の円
周方向溝１４からの止めリング１２の横方向移動は、容
易に行うことができる。かかる面取部は、止めリング１
２及び管状スリーブ１６の間における相対運動の方向に
対して少し傾いた平面を提供する。これにより、止めリ
ング１２が急速解放機構１０から解放された後、止めリ
ングに対して作用するコイルばね４０の横圧下で、止め
リング１２を円周方向溝１４から外し出す。
【００１５】止めリング１２を開かせるために解放ハン
ドル２８を回転させ、且つ管状スリーブ１６が瞬時に後
ろ向きに移動する時、解放ハンドル２８は、捩じりばね
３２の回転力下で偏倚位置へ戻るため容易に解放され
る。止めリング１２が円周方向溝１４に戻る時、止めリ
ングは、所定の位置へカチッと嵌まり、捩じりばね３２
の捩じりにより、止めリング１２の両方の割れ端部２０
を一緒に挟持する位置への窪み部３０の回転が完了し、
円周方向溝１４内に止めリング１２を固定する。本発明
の急速解放機構は、割れリング（止めリング）が開くた
めの弾性能力を有している時、円周方向溝に嵌め込まれ
た割れリングを容易に開かせることができる。「開放」
リング、即ち止めリングは、適当な横圧により、円周方
向溝から押されるように修正できる。止めリング及び円
周方向溝の相対的な軸移動が、これら止めリング及び円
周方向溝の軸方向の再位置合わせをもたらした時、止め
リングが円周方向溝内の適所へカチッと嵌まると共に、
止めリングの両方の割れ端部を収納する挟持用窪み部の
自動的な回転により、円周方向溝内で挟持する。
ドル２８を回転させ、且つ管状スリーブ１６が瞬時に後
ろ向きに移動する時、解放ハンドル２８は、捩じりばね
３２の回転力下で偏倚位置へ戻るため容易に解放され
る。止めリング１２が円周方向溝１４に戻る時、止めリ
ングは、所定の位置へカチッと嵌まり、捩じりばね３２
の捩じりにより、止めリング１２の両方の割れ端部２０
を一緒に挟持する位置への窪み部３０の回転が完了し、
円周方向溝１４内に止めリング１２を固定する。本発明
の急速解放機構は、割れリング（止めリング）が開くた
めの弾性能力を有している時、円周方向溝に嵌め込まれ
た割れリングを容易に開かせることができる。「開放」
リング、即ち止めリングは、適当な横圧により、円周方
向溝から押されるように修正できる。止めリング及び円
周方向溝の相対的な軸移動が、これら止めリング及び円
周方向溝の軸方向の再位置合わせをもたらした時、止め
リングが円周方向溝内の適所へカチッと嵌まると共に、
止めリングの両方の割れ端部を収納する挟持用窪み部の
自動的な回転により、円周方向溝内で挟持する。
【００１６】本発明の急速解放機構の好適な実施形態を
詳述してきたが、本発明の他の改良及び適用が、特許請
求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、当該技
術分野における当業者により成し得るものであることは
理解できるであろう。従って、本発明は、添付の請求項
だけでなく、以下の項目に記載の概念も、その保護の対
象とすることができる。 （１） 外表面に外側円周方向溝を有するスリーブと、
前記スリーブ上に位置し且つ前記円周方向溝に嵌め込ま
れる大きさであると共に、分離して二つの割れ端部を設
けた止めリングと、前記止めリングの両方の前記割れ端
部を受入れるための窪み部を有する回転挟持装置とを備
え、前記窪み部が幅狭寸法と幅広寸法とを有して、前記
回転挟持装置が両方の前記割れ端部へ前記幅狭寸法を提
供する時に、前記円周方向溝内で前記止めリングを閉じ
るようにし、細長の前記窪み部の前記幅広寸法を前記止
めリングの両方の前記割れ端部へ提供する時に、前記止
めリングを開くようにするため、前記止めリングの両方
の前記割れ端部を係合／分離させるように働く旅客等の
輸送システムに使用される駐車ブレーキのアクチュエー
タ用急速解放機構。 （２） 前記円周方向溝及び前記止めリングは、長方形
の断面形状であり、該円周方向溝及び該止めリングがほ
ぼ直角の係合角部を有し、該係合角部の一つは面取され
ている上記（１）項に記載の駐車ブレーキのアクチュエ
ータ用急速解放機構。 （３） 回転挟持装置は、一端に前記窪み部を他端にハ
ンドルとを有する軸を備え、さらに、前記急速解放機構
は該軸を支持するハウジング部材を備え、前記軸の前記
ハンドルは、前記軸に且つ前記ハンドル及び前記ハウジ
ング部材の間に配設された捩じりばねによりロック位置
に支持される上記（１）項に記載の駐車ブレーキのアク
チュエータ用急速解放機構。
詳述してきたが、本発明の他の改良及び適用が、特許請
求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、当該技
術分野における当業者により成し得るものであることは
理解できるであろう。従って、本発明は、添付の請求項
だけでなく、以下の項目に記載の概念も、その保護の対
象とすることができる。 （１） 外表面に外側円周方向溝を有するスリーブと、
前記スリーブ上に位置し且つ前記円周方向溝に嵌め込ま
れる大きさであると共に、分離して二つの割れ端部を設
けた止めリングと、前記止めリングの両方の前記割れ端
部を受入れるための窪み部を有する回転挟持装置とを備
え、前記窪み部が幅狭寸法と幅広寸法とを有して、前記
回転挟持装置が両方の前記割れ端部へ前記幅狭寸法を提
供する時に、前記円周方向溝内で前記止めリングを閉じ
るようにし、細長の前記窪み部の前記幅広寸法を前記止
めリングの両方の前記割れ端部へ提供する時に、前記止
めリングを開くようにするため、前記止めリングの両方
の前記割れ端部を係合／分離させるように働く旅客等の
輸送システムに使用される駐車ブレーキのアクチュエー
タ用急速解放機構。 （２） 前記円周方向溝及び前記止めリングは、長方形
の断面形状であり、該円周方向溝及び該止めリングがほ
ぼ直角の係合角部を有し、該係合角部の一つは面取され
ている上記（１）項に記載の駐車ブレーキのアクチュエ
ータ用急速解放機構。 （３） 回転挟持装置は、一端に前記窪み部を他端にハ
ンドルとを有する軸を備え、さらに、前記急速解放機構
は該軸を支持するハウジング部材を備え、前記軸の前記
ハンドルは、前記軸に且つ前記ハンドル及び前記ハウジ
ング部材の間に配設された捩じりばねによりロック位置
に支持される上記（１）項に記載の駐車ブレーキのアク
チュエータ用急速解放機構。
【図１】 本発明の急速解放機構を示す縦断面図であ
る。
る。
【図２】 解放していない状態における図１の急速解放
機構の横断面図である。
機構の横断面図である。
【図３】 ブレーキ解放状態における急速解放機構の横
断面図である。
断面図である。
【図４】 駐車ブレーキのアクチュエータを弛めるため
の本発明の急速解放機構を使用する手動及び常用ブレー
キのアクチュエータの縦断面図である。
の本発明の急速解放機構を使用する手動及び常用ブレー
キのアクチュエータの縦断面図である。
フロントページの続き (72)発明者 ローランド・エス・ムーア アメリカ合衆国、サウス・カロライナ 州、テイラーズ、イースト・メイン・ス トリート 104 (56)参考文献 特開 平８−104227（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−320305（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−13234（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−20502（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−166005（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−107504（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−18306（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−108603（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−25702（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭49−40590（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60T 13/02,13/38 B60T 7/00,17/22 F15B 15/26
Claims (3)
- 【請求項１】 外表面に外側円周方向溝を有するスリー
ブと、 前記スリーブ上に位置し且つ前記円周方向溝に嵌め込ま
れる大きさであると共に、二つの割れ端部を提供するよ
うに分離した止めリングと、 前記止めリングに横圧を課すコイルバネと、 前記止めリングの両方の前記割れ端部を受入れるための
窪み部を有する回転挟持装置とを備え、 前記窪み部が幅狭寸法と幅広寸法とを有して、前記回転
挟持装置が回転して両方の前記割れ端部へ前記幅狭寸法
を提供する時に、前記円周方向溝内で前記止めリングを
閉じるようにし、細長の前記窪み部の前記幅広寸法を前
記止めリングの両方の前記割れ端部へ提供する時に、前
記止めリングを開くようにし、前記止めリングを前記コ
イルバネの横圧により前記スリーブの前記円周方向溝内
より離脱させることにより前記回転挟持装置及び前記止
めリングと前記スリーブとの結合を急速解放するため、
前記止めリングの両方の前記割れ端部を係合／分離させ
るように働く急速解放機構。 - 【請求項２】 前記円周方向溝及び前記止めリングは、
長方形の断面形状であり、該円周方向溝及び該止めリン
グがほぼ直角の係合角部を有し、該係合角部の一つは面
取されている請求項１に記載の急速解放機構。 - 【請求項３】 回転挟持装置は、一端に前記窪み部を他
端にハンドルとを有する軸を備え、さらに、前記急速解
放機構は該軸を支持するハウジング部材を備え、前記軸
の前記ハンドルは、前記軸に且つ前記ハンドル及び前記
ハウジング部材の間に配設された捩じりばねにより両方
の前記割れ端部へ前記幅狭寸法を提供する位置に支持さ
れる請求項１に記載の急速解放機構。
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