JP3016941U - マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】皮膚感覚がよくて鼻口部を覆い、しかも塵埃や
花粉等の吸入を防止しかつ天然塩によって吸気を浄化さ
せるようなマスクを提供する。 【構成】マスク本体の全体を絹布で袋状に形成し、この
袋状部に収納する芯体は、絹布の厚地を裁断して、これ
を天然塩を溶解した塩水に長時間浸積し、天日で乾燥し
てその表面に塩の結晶を発生させるとともにカップ型に
賦形形成し、これをマスクの袋部に収納して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

吸入空気中の塵埃や病菌或は花粉などの侵入を防ぎ、かつ吸気を浄化させよう とするマスクであって、皮膚感覚が良好でしかも吸湿性に優れ、強力で弾性を有 する絹織物を利用してマスク本体を形成し、この袋体に納める芯体は天然塩を浸 透させて賦形して鼻口部によく添うように形成すると共に含浸させた天然塩で吸 気を浄化させるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来空気中に含まれる塵埃や病菌或は花粉等を吸入しないようにマスクが利用 されることはよく知られている。そしてこのようなマスクとしては一般にはカー ゼを利用してマスク本体を形成し、この内側にガーゼを多眉に配置して吸気を濾 過したり或はガーゼに薬液を浸透させて浄化作用を兼ねたものもよく知られてい る。また再生繊維や合成繊維等を利用して、カップ型に成形して鼻口部を覆うよ うにしたマスクもあるが、皮膚感覚が悪く長時間着用するのが困難なものがある 。また薬剤を浸透させたものでは人によって好まれないものがあり、薬剤をガー ゼに浸透させてマスクの内側に配置するものでは、安定して保持されずしばしば 脱落させることがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は鼻口部に配置したとき、皮膚感覚が優れて長時間連続して使用 でき、しかも吸湿性に優れて環境に順応しかつマスク内に納める濾過芯体は、マ スクから離脱しないように構成すると共に取り替えができ、かつこの芯体は吸気 を浄化させるようなマスクを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

掛け紐を除くマスク全体を絹布を用いて上縁側を開口させた袋体で形成し、該 袋体に収納する形態保持用芯体は、袋体に納まるように裁断した比較的厚地の絹 織布を、天然塩の飽和溶液に長時間浸積し、天日で乾燥しながらカップ型に賦形 し、その表面に天然塩の結晶を発生させて形成し、この芯体を袋体の上縁開口部 から挿入して構成する。

【０００５】

【実施例】

以下図面に基づいて本考案を詳細に説明するが、図は本考案の具体的な実施の 一例を示したもので本考案は図示例に限定されず、後述する記載の趣旨に沿って 一部の構成を変更したり或は一部の形状を変更しても同様に実施することができ る。図１（一部破断正面図），図２（図１の一部破断平面図）及び図３（図１の 切断線Ａ−Ａに沿う矢印方向断面図）は本考案に係るマスク１を示している。こ れらの図において、本考案マスク１は比較的緻密な組織の絹織物でマスク本体２ を形成する。即ち図６（図３の一部拡大図）の（ａ）に示すように、絹の織り布 を表側布２ｃと裏側布２ｂで底辺２ｄを形成するように折畳み、更に表側布２ｃ の上縁部は内側に織り曲げて折曲部２ｅを形成して折畳み、その左右両側は折り 曲げ部をミシン目２ａ，２ａで形成して掛け紐３の通し孔を形成する。そしてこ の掛け紐３としてはゴム紐を利用したものを示したが、他の結束紐であってもよ い。このように折り返して構成したマスク本体２ではその上縁に開口部２ｆを形 成し、底辺２ｄで接続して形成されている。

【０００６】 他方このマスク本体２に納める芯体４は、図４（見取図）に示すように、前記 開口部２ｆから容易に収納されるように裁断した絹布４ｂを用要し、この絹布４ ａとしては比較的組織が密でしかも厚地の絹布とする。一方この芯体４は天然塩 を水に飽和溶解させた塩水に長時間（好ましくは一昼夜）浸積して十分に塩水を 含浸させる。そしてこの塩水含浸芯体を天日で乾燥させながら、好ましくは図５ （見取図）に示すように折り畳んでカップ型に賦形する。なおこの賦形に当たっ ては図５に示すように、芯体２の左右両側上部に折り返し部４ａ，４ａを形成し て絞るようにし、その上端は前側に折り曲げて芯体４の前面に接合させて賦形を 保持させるようにすることが好ましいが、成形型等を利用して加圧成形してもよ い。

【０００７】 そして乾燥した芯体４の表裏には含浸した塩水中の塩が結晶５として現れてお り、この結晶５は芯体面に強く付着している。次いでこのようにして形成したカ ップ状の芯体４は、前記マスク本体２の上縁開口部２ｆから本体内に収容し、そ の収容はマスク本体２の底辺２ｄに芯体４の底縁を添わせ、芯体４の上縁は、図 ６の（ｂ）に示すように開口部２ｆに形成した前記折り返し部２ｅで覆うように する。従ってマスク本体２に収容された芯体４け底辺２ｄと折り返し部２ｅで保 持され、また芯体４はその面の塩の結晶でマスク本体と密着するように作用し、 通常の取り扱いでは脱落するようなことがなく安定して保持される。また芯体４ を取り替えたり、マスク本体を洗濯するときは前記したと反対に芯体４を簡単に 取り出すことができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案マスクはこのように構成したから、吸入空気中の塵埃や花粉等は織り目 の密な絹布で捕捉される。また吸気は天然塩に触れて吸い込まれるので天然塩に 含まれている各種金属塩（アルカリ塩）や非金属塩（酸性塩）に接触して浄化さ れる。また呼気中の水分がマスク本体や芯体を加湿させて、適当な含水状態を保 って吸気を人体にふさわしいものにする。またこの芯体はカップ型を保持しなが ら加湿によって柔軟化し、マスク本体を鼻口部によく添うようにすると共にマス ク本体は絹布で構成しているため皮膚感覚が極めてよく、長時間の連続使用がで きる。またこのマスクは絹繊維の優れた強度と弾性で長期間にわたって使用する ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図 １】 本考案に係るマスクの一部破断正面図

【図 ２】 図１の一部破断平面図

【図 ３】 図１の切断線Ａ−Ａに沿う矢印方向断面図

【図 ４】 芯体の見取図

【図 ５】 芯体の構成説明見取図で一部は破断して示
している

【図 ６】 図３の一部拡大説明図

【符号の説明】

１ マスク ２ マスク本体 ３ 掛け紐 ４ 芯体 ５ 天然塩の結晶

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】鼻口部を覆うように配置するマスクであっ
   て、掛け紐を除くマスク全体を絹布を用いて上縁側を開
   口させた袋体で形成し、該袋体内に収納する形態保持用
   芯体は、袋体に納まるように裁断した比較的厚地の絹織
   地を、天然塩の飽和溶液に長時間浸積し、天日で乾燥し
   ながらカップ型に賦形し、その表面に天然塩の結晶を発
   生させて形成し、この芯体を袋体の上縁開口部から挿入
   して構成したことを特徴とするマスク。