JP3016734B2 - 冷蔵庫の製氷容器の取付構造 - Google Patents

冷蔵庫の製氷容器の取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫の製氷容器の
取付構造に係り、より詳細には、冷凍室の所定位置に装
着されるベースにスライディング移動されるケースに対
して回動可能に装着された製氷容器が、製氷された氷を
取り出すための該製氷容器の操作時に前記ケースから離
脱されることを防止できるようにした冷蔵庫の製氷容器
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫の一般的な冷凍サイクルは、図4
に示すように、低温及び低圧のガス状態の冷媒を吸入管
1を通して吸入及び圧縮させ、高温及び高圧のガス状態
の冷媒に変換させて、送出管2を通して凝縮器3に送出
する圧縮機4と、高温及び高圧の冷媒が外部空気により
熱を放出して冷却及び凝縮されて液状の冷媒に変換され
る毛細管5と、周りから熱を吸収して送風機を利用して
室内空気を低温に変換させる蒸発器6で構成されてい
る。
【0003】したがって、前述の冷凍サイクルを通して
生成される冷気は蒸発器から吐出された後、冷凍室内部
の温度を自動調節する冷凍室温度調節機のオン(ON)
時だけ作動されるモータファンにより吸入されて冷凍室
と冷蔵室を反復的に循環するようになる。
【0004】そして、図5に示すように、一般的な冷蔵
庫は、冷凍サイクルを通して生成される冷気を吐出する
蒸発器6を基準として上部にはベース7と棚11を所定
位置に具備した冷凍室21が形成されている。また、蒸
発器6の下部には開閉される各々のドアを具備して適正
温度と湿度を維持して内部の新鮮度を長時間維持する野
菜室22及び被入庫物が凍結を開始する温度付近を維持
する特選室23及び棚29を具備した冷蔵室24が形成
されている。
【0005】冷凍室21の温度を自動調節する温度調節
機(図示せず)により駆動するモータファン25により
蒸発器6から吸入される冷気の一部は冷凍室内箱26に
沿って冷凍室21に流入される。また、冷気の一部は、
冷蔵室24の所定位置に装着されるダンパ27の駆動に
より冷蔵室の内箱28に沿って冷蔵室24に流入され
る。
【0006】米国特許第4,967,995号には氷を
容易に取出しできる構造を持つカバーを製氷容器の上部
に設置して受動的に氷を取出す製氷容器の取付構造につ
いて掲載されている。また、米国特許第5,253,4
87号には自動製氷機で製氷容器を回動させる装置につ
いて記述してある。
【0007】しかし、米国特許第4,967,995号
に掲載された製氷容器の取付構造は製氷容器を必ず出し
てからカバーを外す不便さがあった。
【0008】図6(a)には従来の技術による冷蔵庫の
製氷容器の取付構造の代表的な例が図示されている。冷
凍室の所定位置に装着されるベース7の内側面に形成さ
れたガイドレールに沿ってスライディング移動が可能に
ケース8が装着される。氷を製氷する多数のポット9を
持つ製氷容器10は、前記ケース8の上側に回動可能に
装着される。製氷容器10の一側は、製氷容器10に形
成されたヒンジピン11がケース8の結合孔8Aに挿入
されると共に、ケース8の係合溝8Cと製氷容器10と
で両端が固定される弾性部材14により復原力を保持さ
れるように設置される。
【0009】製氷容器10の他端部は、図6(b)に示
すように、ケース8に形成された上側が開放された弾性
溝8Bに製氷容器10のヒンジピン12が着脱可能に結
合される。製氷容器10を回動させるノブ13は製氷容
器10とヒンジピン12に一体成形される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】製氷容器10で製氷さ
れた氷をポット9から取出す時、ノブ13を利用して製
氷容器10両側のヒンジピン11,12を中心軸として
ケース8の係合溝8Cに対して製氷容器10を回動させ
ながら捻るようになる。しかし、ポット9から氷を取出
す時、無理に衝撃を加える場合、ケース8の弾性片8B
から製氷容器10のヒンジピン12が頻繁に離脱され使
用が不便である。また、これを防止するためには別の締
結手段が必要になるため部品数が増加して、構造が複雑
になって作業性が低下される。
【0011】そこで本発明の目的は、冷凍室のベースに
収納される製氷容器から製氷された氷を取り出すために
該製氷容器をケースに対して回動する時に、製氷容器の
ケースからの離脱を防止できるようにした冷蔵庫の製氷
容器の取付構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の本発明の目的は、
冷凍室に装着されるベースに収納されるケースに対して
回動可能に装着される冷蔵庫の製氷容器の取付構造にお
いて、前記製氷容器のノブ側ヒンジピンが着脱される前
記ケースに弾性片が形成され、前記弾性片は弾性溝とそ
れよりも径の大きいストッパを有し、前記ヒンジピンに
は径を大きくした突出部が設けられ、前記弾性溝と前記
ヒンジピンとの係合に加えて前記ストッパと前記突出部
とが係合するようにしたことを特徴とする冷蔵庫の製氷
容器の取付構造を提供することにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を添付図面によって詳細に説明する。
【0014】図1は本発明による冷凍室の所定位置に装
着されるベース7に収納されるケースに製氷容器が結合
された状態を示す平面図であり、図3はケース8の正面
図である。
【0015】同図に示されるように、冷蔵庫の冷凍室の
一側端部に装着されるベース7の両側に形成されたガイ
ドレールに沿ってスライディング移動が可能に製氷容器
ケース8が収納される。また、前記ケース8の上側に氷
を製氷する多数のポット9を具備した製氷容器10が回
動可能に装着される。製氷容器10の一側には、ケース
8に一体成形されたヒンジピン15に嵌合され回動可能
となるための結合孔16が形成されると共に、ケース8
の係合溝8Cと製氷容器10とで両側が固定され、製氷
容器10の回動時に該製氷器10を元の姿勢に復帰させ
るコイルスプリングのごとき弾性部材14がヒンジピン
15に装着される。
【0016】製氷容器10の他側においては、図2に示
すように、ケース8に上側が開放されるように一体成形
された弾性片の弾性溝8Bに、ノブ13と一体に製氷容
器10に成形されたヒンジピン12が結合される。製氷
容器10の回動時、ヒンジピン12の離脱を防止するよ
うに該ヒンジピン12の付根部に形成した突出部12A
と結合されるために前記弾性溝8Bの内側にストッパ1
7が形成されてある。前記ストッパ17は、弾性溝8B
よりも半径が大きく、かつ同芯上に設けられた半円
(筒)形状をなし、上側部に係止部17Bが形成されて
いる。
【0017】前述のような本発明の作用を説明すると次
のとおりである。
【0018】冷凍室の所定位置に装着されるベース7に
スライディング移動が可能に収納されるケース8に対し
て回動される製氷容器10のポット9に製氷された氷を
引出す場合、ノブ13を利用してケース8のヒンジピン
15と製氷容器10のヒンジピン12を中心軸として製
氷容器10を図3において時計方向に回動させる。製氷
容器10の底面の一側をケース8に一体成形された係合
溝8Cに対して接触させながら製氷容器10を捻ると、
製氷容器10のポット9から製氷された氷が取り出され
るようになる。この時、取り出された氷は、製氷容器1
0の下方のベース7にスライディング移動が可能に装着
される不図示の氷貯蔵容器に投入されて貯蔵される。
【0019】一方、製氷容器10のポット9から製氷さ
れた氷を取り出すために製氷容器10を回動する時、ケ
ース8に一体成形された上側が開放された弾性溝8Bの
凹溝の内周縁の一側に形成されたストッパ17と、ノブ
13と一体に製氷容器10に成形されたヒンジピン12
の突出部12Aとが係合することにより製氷容器10の
離脱を防止できる。特に、前記突出部12Aが前記係止
部17Bと係合することにより、前記製氷容器10の離
脱を更に確実に防止することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明による冷蔵
庫の製氷容器の取付構造は、冷凍室の所定位置に装着さ
れるベースに収納され氷を製氷する製氷容器の回動時、
ケースから製氷容器の離脱を防止するためのストッパを
該製氷容器のヒンジピンに具備することにより、別の部
品が不必要になるため、構造が簡単になると共に作業性
と製品の信頼度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製氷容器がケースに結合された状
態の平面図である。
【図2】図1の2点鎖線で包囲した部分の部分拡大斜視
図である。
【図3】本発明による製氷容器の正面図である。
【図4】一般的な冷蔵庫の冷凍サイクルの構成図であ
る。
【図5】一般的な冷蔵庫の概略的構造図である。
【図6】従来の技術により製氷容器がケースに結合され
た状態の(a)平面図及び(b)部分拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
7 ベース 8 ケース(製氷容器ケース) 9 ポット 10 製氷容器 12,15 ヒンジピン 12A 突出部 13 ノブ 14 弾性部材 16 結合孔 17 ストッパ 17B 係止部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍室に装着されるベースに収納される
    ケースに対して回動可能に装着される冷蔵庫の製氷容器
    の取付構造において、 前記製氷容器のノブ側ヒンジピンが着脱される前記ケー
    スに上側が開放されるように弾性片が形成され、前記弾
    性片は弾性溝とそれよりも径が大きくかつ同芯上に設け
    られた半円筒形状部を有し、前記ヒンジピンには径を大
    きくした突出部が設けられ、前記弾性溝と前記ヒンジピ
    ンとの係合に加えて前記半円筒形状部と前記突出部とが
    係合するようにし、前記弾性溝の上側部には前記ヒンジ
    ピンの離脱を防止するための係止部が形成されている
    とを特徴とする冷蔵庫の製氷容器の取付構造。
JP8277820A 1995-12-29 1996-10-21 冷蔵庫の製氷容器の取付構造 Expired - Fee Related JP3016734B2 (ja)

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