JP3015906B2 - 防犯システム - Google Patents

防犯システム

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JP3015906B2
JP3015906B2 JP3038519A JP3851991A JP3015906B2 JP 3015906 B2 JP3015906 B2 JP 3015906B2 JP 3038519 A JP3038519 A JP 3038519A JP 3851991 A JP3851991 A JP 3851991A JP 3015906 B2 JP3015906 B2 JP 3015906B2
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成章 平松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動販売機な
どに好適な防犯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防犯システムは、衝撃検
出器と警報器とから基本的に構成されており、設定値以
上の大きな衝撃が与えられると、衝撃検出器から警報器
に対して検出信号が出力され、これによって、警報器が
警報を発するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例の防犯システムでは、例えば、不注意で人や
物などがぶつかって衝撃が加えられたり、あるいは、地
震が発生したような場合にも、衝撃が前記設定値を越え
て誤動作してしまうことがあり、また逆に、自動販売機
などの破壊を目的として行為であっても、衝撃が前記設
定値を越えなかったり、あるいは、衝撃を伴わないバー
ナやレーザ等を用いて溶かすといった行為に対しては、
警報を発することができず、通報が遅れてしまうという
難点がある。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、不注意による衝撃や地震などで誤動作するの
を防止するとともに、衝撃を伴わないバーナなどを利用
した熱による破壊行為に対しては、警報を出せるように
してシステムの信頼性を高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0006】すなわち、本発明の防犯システムは、温度
上昇を検出して温度上昇率のデータを出力する温度上昇
検出装置と、振動を検出して振動の有無および該振動の
励起要因に対応する振動データを出力する振動検出装置
と、前記温度上昇率のデータおよび前記振動データに基
づいて、ファジィ推論を行うことにより、異常であるか
否かを判定する推論装置と、前記推論装置の判定に基づ
いて、異常であるときに警報を発する警報装置と、を備
えている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、温度上昇率のデータおよび
振動データに基づいて、異常であるか否かをファジィ推
論するので、例えば、不注意による衝撃や地震で誤動作
するのを防止することが可能となり、しかも、衝撃を伴
わないバーナやレーザ等を用いて溶かすといった行為に
対しては、確実に警報を発することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施例につい
て、詳細に説明する。
【0009】図1は、例えば、テレフォンカードの自動
販売機に本発明が適用された実施例の要部のブロック図
である。
【0010】この実施例の防犯システムは、温度上昇を
検出して温度上昇データを出力する温度上昇検出装置6
と、振動を検出して振動データを出力する振動検出装置
5と、温度上昇データおよび振動データに基づいて、フ
ァジィ推論を行うことにより、異常であるか否かを判定
する推論装置7と、この推論装置7の判定に基づいて、
異常であるときに警報を発する警報装置8とから基本的
に構成されている。
【0011】温度上昇検出装置6は、自動販売機付近の
温度変化を検知し、温度上昇データとして単位時間当た
りの温度上昇、すなわち、温度上昇率のデータを推論装
置7に出力するものである。
【0012】振動検出装置5は、自動販売機に加えられ
た振動を検出し、後述のように、振動の状態から振動の
励起要因を判別し、正常な振動か、異常な振動かといっ
た判定をして対応する振動データを出力する。
【0013】推論装置7は、温度上昇検出装置6からの
温度上昇率のデータおよび振動検出装置5からの振動デ
ータに基づいて、自動販売機に加えられた振動や温度上
昇が、正常な要因によるものであるか、異常な要因によ
るものであるかを、後述のようにしてファジィ推論して
判定する。
【0014】警報装置8は、推論装置7の判定結果が異
常であるときに、警告音を発したり、警告ライトを点灯
して警報を発するものである。
【0015】次に、振動検出装置5の構成を、さらに詳
細に説明する。
【0016】この振動検出装置5は、図2に示されるよ
うに、振動によりパルス列を発生する感震スイッチ1
と、感震スイッチ1からのパルス波から複数種類の特徴
量を後述のようにして抽出する特徴量抽出部2と、抽出
された特徴量を入力として、ファジイ推論を実行するこ
とにより振動の励起要因を判別する推論部3と、これら
の各出力に基づいて、基本的に4種類の判定結果に対応
する出力値を振動データとして推論装置7に出力する判
定出力部4とより構成されている。
【0017】振動検出装置5の判定出力部4からの判定
結果、すなわち、振動データは、「なし」、「正常」、
「異常1」および「異常2」の4種類に対応するもので
あり、「なし」は振動がないことを示し、「正常」は不
注意で物がぶつかったり、車の通過による振動であるこ
とを示し、「異常1」は地震による振動であることを示
し、「異常2」はドリルやハンマーあるいは揺さぶりな
どによる振動であることを示す。
【0018】この判定出力部4では、図3のフローチャ
ートに示されるように、感震スイッチ1の出力に基づい
て、振動があるか否かを判定し(ステップ600)、振
動がないときには、判定結果を「なし」とし(ステップ
605)、振動があるときには、後述のようにして特徴
量抽出部2で抽出された総パルス数が3以上であるか否
かを判断し(ステップ601)、3未満であるときに
は、判定結果を「正常」とし(ステップ604)、3以
上であるときには、推論部3によるファジィ推論により
(ステップ602)、その結果に基づいて、「異常
1」、「異常2」に対応する出力値を判定結果とする
(ステップ603)。
【0019】以下、振動検出装置5の構成をさらに詳細
に説明する。
【0020】図4は感震スイッチ1の詳細を示す断面図
であるが、同図に示す如き、いわゆる、自動水平感震器
は従来より周知であり、また本発明の要旨とも直接関係
ないので、以下には図面中の各部材名称を指摘するにと
どめておく。
【0021】すなわち、11はケース、12はガイド、
13はプランジャ、14はベース(インサート)、15
は金具、16はキャップ、17は治具、18はリング、
20はケース、21は端子、22は可動片、23は接
点、24は剛球である。
【0022】次に、図5は上記特徴量抽出部2の機能ブ
ロック図であり、感震スイッチ1からの図6に示す如き
パルス波Pに基づき特徴量を抽出する。
【0023】このため、特徴量抽出部2は、同図に示す
如く、計数機能2a、計時機能2b、プログラム機能2
cおよび演算機能2dをそれぞれ含み、抽出された特徴
量Dは推論部3にそれぞれ送出されるよう構成されてい
る。
【0024】ところで、本実施例では、図6に示す如き
パルス波Pが得られた場合、特徴量抽出部2では上記各
機能を利用することにより、所定の計時時間内における
次の5種類の特徴量をそれぞれ抽出している。
【0025】 (1)パルス数 (2)パルスON時間最大値 (3)パルスOFF時間最大値 (4)ON時間比最大値 (5)OFF時間比最大値 今これを図6に基づいて説明すると、時刻t1にパルス
波Pが検出され、最初のパルスP1の立ち上がりがある
と、以後3秒間の計時時間内における各パルスの立ち上
がり状況を調べる。
【0026】ここで、(1)のパルス数は、この例では
1、P2、P3、P4の4つのパルスが検出されているの
で4である。
【0027】次に、(2)のパルスON時間最大値は、
4つのパルスP1、P2、P3、P4のON時間T1、T2
3、T4中から最大のものが選ばれ、この例ではT2
最大なので、ON時間最大値はT2となる。
【0028】同様にして、(3)のパルスOFF時間最
大値は、各パルス間の時間T5、T6、T7中から最大の
ものが選ばれ、この例ではT7が最大なので、OFF時
間最大値はT7となる。
【0029】なお、OFF時間最大値は各パルス間の時
間のみ計時するので、最後のパルスT4が立ち下がって
から3秒間の計時時間が終了するまでの時間T8はOF
F時間としては採用しない。
【0030】次に、(4)のON時間比最大値は、次式
(1) ON時間比=今回ON時間/前回ON時間 (1) で算出されたON時間比中から最大のものが選ばれる。
【0031】したがって、この例では、T2/T1、T3
/T2、T4/T3中から最大のものが選ばれることにな
る。
【0032】また、(5)のOFF時間比最大値は、次
式(2) OFF時間比=今回OFF時間/前回OFF時間 (2) で算出されたOFF時間比中から最大のものが選ばれ
る。
【0033】したがって、この例では、T6/T5、T7
/T6中から最大のものが選ばれることになる。
【0034】なお、検出されるパルス数が1のときは
(4)のON時間比最大値および(5)のOFF時間比
最大値は0とする。
【0035】以上が感震スイッチ1および特徴量抽出部
2の構成であるが、以下まず図7〜図11のフローチャ
ートを参照しながら、特徴量抽出部2における上記各特
徴量の算出処理手順を説明する。
【0036】図7は、(1)のパルス数の算出処理手順
を示すフローチャートである。
【0037】この処理においては、プログラムがスター
トされると、入力信号がONであるか否か調べられ(ス
テップ100)、ONならタイマを起動し(ステップ1
02)、カウンタ値を1,フラグを1とする(ステップ
104)。
【0038】次に、タイマが動作中か否かが調べられ
(ステップ106)、タイマ動作中で、入力信号ON,
フラグが0なら(ステップ106,108,110でいず
れもYES)、カウンタをインクリメントする(ステッ
プ112)。
【0039】そして、ステップ106の判定がNOとな
り、一定の計時時間が終了すると、そのときのカウンタ
値をパルス数とする(ステップ116)。
【0040】次に、図8は(2),(3)のON時間最
大値およびOFF時間最大値の算出処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【0041】なお、同図においては、説明の便宜上1つ
のステップでON時間最大値とOFF時間最大値を求め
るようにしているが、実際には別々に求められるもので
ある。したがって、以下の説明においては、重複説明を
省くためON時間最大値を求める場合の処理手順だけに
ついて説明するが、OFF時間最大値もまったく同様の
処理手順で得られる。
【0042】この図8に示す処理は、図7におけるステ
ップ100,102の処理に続いてなされ、まずステッ
プ200では、第1番目に検出されるパルスのON時間
が仮のON時間最大値on−maxとされる。
【0043】続いて、ステップ202ではタイマ動作中
か否かが調べられ、タイマ動作中なら次に検出されるパ
ルスのON時間が求められる(ステップ204)。
【0044】次に、ステップ206では、ステップ20
4で検出したON時間とそれまでに検出された仮のON
時間最大値on−maxとが比較され、新しく検出され
たON時間の方が大きい場合、on−maxの値は更新
される(ステップ208)。
【0045】こうして、タイマ動作中における仮のON
時間最大値on−maxの値が逐次更新され、所定の計
時時間中における最大のon−maxがON時間最大値
として求められることになる(ステップ210)。
【0046】次に、図9は図8におけるステップ204
の詳細を示すフローチャートである。
【0047】この処理では、まず入力信号ON時におけ
るパルス立ち上がり時のタイマの値をtimeとして記
憶し(ステップ300)、入力信号がOFFになると
(ステップ302でYES)、ステップ304よりON
時間を求め、またそのときのタイマの値をtimeとし
て記憶する。
【0048】次に、入力信号がONになると(ステップ
306でYES)、ステップ308よりOFF時間を求
める。
【0049】なお、ステップ310の処理において、タ
イマ停止が検出されるとステップ312の処理がなさ
れ、タイマ動作中はステップ300〜308の処理を繰
り返すことにより、ON時間、OFF時間を逐次検出し
ている。
【0050】次に、図10は(4)、(5)のON時間
比最大値およびOFF時間比最大値の算出処理手順を示
すフローチャートである。
【0051】なお、図10においても、説明の便宜上1
つのステップによりON時間比最大値およびOFF時間
比最大値を求めているが、実際には別々に求められる。
【0052】したがって、以下の説明においては、ON
時間比最大値を求める場合の処理手順だけ説明するが、
OFF時間比最大値もまったく同様の処理手順で得られ
ることになる。
【0053】この図10における処理も、図8に示した
処理同様、図7に示したステップ100、102の処理
に続いてなされる。
【0054】そして、ステップ400では、第1回目に
算出されたON時間比が仮のON時間比最大値on比ー
maxとされ、タイマ動作中は(ステップ402でYE
S)、逐次ON時間比が算出され(ステップ404)、
それまでに算出された仮のON時間比最大値on比ーm
axを越えると(ステップ406でYES)、仮のON
時間比最大値on比ーmaxは更新される(ステップ4
08)。
【0055】こうして、タイマ動作中は逐次仮のON時
間比最大値が更新され、一定の計時時間中における最大
のon比ーmaxがON時間比最大値として求められる
ことになる(ステップ410)。
【0056】次に、図11は図10におけるステップ4
04の詳細を示すフローチャートである。
【0057】この処理では、まずカウンタの値が2以上
か否か調べられ(ステップ500)、カウンタの値が2
以上なら、前回検出時のON時間をon time
“a”、OFF時間をoff time“a”とする
(ステップ502)。
【0058】そして、今回のON時間、OFF時間を求
めてon time、off timeとし(ステップ
506、508)、ステップ510の式を演算すること
により、ON時間比、OFF時間比を求める。
【0059】以上が、特徴量抽出部2において5種類の
特徴量を抽出する場合の処理手順である。
【0060】ところで、本願発明者らが鋭意研究した結
果、上記の如くして特徴量抽出部2で抽出された5種類
の特徴量と振動の励起要因である地震あるいは地震以外
の衝撃との間には以下のような関係がある。
【0061】すなわち、図12にはパルス数と励起要因
との関係が示されているが、同図(a)は振動が地震によ
る場合、同図(b)は地震でない衝撃による場合であり、
地震の場合総パルス数が多い一方、衝撃の場合総パルス
数は少ないことがわかる。特に、不注意で物がぶつかっ
たり、車の通過による振動などような正常な振動の場合
には、パルス数が少ない。したがって、上述のように、
判定出力部4では、総パルス数が3未満のときには、
「正常」と判定している。
【0062】次に、図13にはパルスのON時間または
OFF時間と励起要因との関係が示されているが、(a)
は振動が地震による場合、(b)は地震でない衝撃による
場合であり、同図(a)に示す如く、地震波の場合ON時
間またはOFF時間の最大値が大きくなる一方、(b)に
示す如く、衝撃の場合、ON時間またはOFF時間の最大
値は小さくなることがわかる。
【0063】また、図14にはON時間比(実線)または
OFF時間比(点線)と励起要因との関係が示されている
が、同図(a)は振動が地震による場合、同図(b)は地震で
ない衝撃の場合を示しており、同図(a)に示す如く、地
震の場合ON時間比およびOFF時間比の最大値が大き
くなることがわかる。
【0064】そこで、パルス数、ON時間最大値、OF
F時間最大値、ON時間比最大値、OFF時間比最大値
に関するメンバーシップ関数を図15(a)〜(e)に示す
如く設け、以下の如きファジィルールを作り、上記特徴
量抽出部で抽出された5種類の特徴量データに基づき振
動の励起要因が地震、すなわち、「異常1」であるか、
地震でない衝撃、すなわち、「異常2」であるかを判別
しようとするのが本実施例である。
【0065】 ルール1 if ON時間比最大値=大きい then 判定=異常1(地震) ルール2 if OFF時間比最大値=大きい then 判定=異常1(地震) ルール3 if パルス数 =大きい and ON時間最大値=大きい then 判定=異常1(地震) ルール4 if ON時間最大値=小さい and OFF時間最大値=小さい then 判定=異常2(地震以外の衝撃) ルール5 if OFF時間最大値=大きい then 判定=異常1(地震) ルール6 if パルス数 =小さい then 判定=異常2(地震以外の衝撃) この場合、ルール1では、図15(d)のMF1のメンバー
シップ関数が使用され、特徴量抽出部2から出力された
ON時間比最大値を適用して適合度が算出される。
【0066】また、ルール2では、図15(e)のMF2
メンバーシップ関数が使用され、同様に適合度が算出さ
れる。
【0067】ルール3では、図15(a)のMF3のメンバ
ーシップ関数および(b)のMF4のメンバーシップ関数が
使用され、それらの適合度のAND(論理積)による適合
度が算出される。
【0068】ルール4では、図15(b),(c)のMF5、M
6のメンバーシップ関数が使用され、同じく両メンバ
ーシップ関数のAND(論理積)による適合度が算出され
る。また、ルール5では、図15(c)のMF7のメンバー
シップ関数が使用され、適合度が算出される。
【0069】ルール6では、図15(d)のMF8のメンバ
ーシップ関数が使用され、適合度が算出される。
【0070】こうして、各ルールにおける適合度が算出
されると、例えば図16に示す如き推論結果が得られる
ことになる。
【0071】同図において、判定値Jがー1に近い数値
ほど異常2(地震以外の衝撃)である可能性が高いとい
う判定、1に近い数値ほど異常1(地震)である可能性
が高いという判定を意味する。
【0072】そして、この例では、ルール1、2、3、
5を利用した異常1であるとの判定の適合度がS1(0.
54)、ルール4、6を使用した異常2であるとの判定
の適合度がS2(1)の場合、判定値JはJ0(−0.3)と
なる。
【0073】ところで、判定値Jはー1に近いほど異常
2であることを示し、1に近いほど異常1であることを
示す。
【0074】したがって、例えば判定値Jが正の数なら
異常1、判定値Jが負の数なら異常2と判定してもよい
し、所定のしきい値を設け、例えば判定値Jがー1〜−
0.2の範囲なら異常2、判定値Jが0.2〜1の範囲
なら異常1と判別すれば、より精度の高い判別処理がで
きることになる。
【0075】この実施例では、判定出力部4は、この推
論部3の出力を受けて上述の図3のフローチャートに従
って図17に示される出力値を推論装置7に与える。す
なわち、「なし」のときには、0の出力値を、「正常」
のときには、0.2の出力値を与え、また、「異常
1」、「異常2」のときには、推論部3からの図16の
判定値ー1〜1を0.5〜1に対応させて出力値として
与える。なお、このとき、出力値0.5側が異常2に、
出力値1側が異常1に対応している。
【0076】次に、以上の構成を有する振動検出装置5
および温度上昇検出装置6のデータに基づいて、自動販
売機に加えられた振動や温度上昇が、正常な要因による
ものであるか、異常な要因によるものかを、ファジィ推
論して判定する推論装置7について詳細に説明する。
【0077】この実施例では、推論装置7による判定
は、図18および図19に示されるメンバーシップ関数
および以下のファジィルールによって行う。
【0078】すなわち、図18(A)は振動データのメ
ンバーシップ関数を示し、「なし」、「正常」、「異常
1」、「異常2」の4個のラベルを有しており、図18
(B)は温度上昇データのメンバーシップ関数を示し、
急激な温度上昇が「なし」、「あり」の2個のラベルを
有している。
【0079】図19は後件部である判定出力のメンバー
シップ関数を示しており、「異常」と「正常」の2個の
ラベルを有している。
【0080】また、ファジィルールは、次の通りであ
る。
【0081】 ルール1 if 温度上昇データ=なし and 振動データ=正常 then 判定=正常 ルール2 if 温度上昇データ=なし and 振動データ=異常1 then 判定=正常 ルール3 if 温度上昇データ=なし and 振動データ=異常2 then 判定=異常 ルール4 if 温度上昇データ=あり and 振動データ=なし then 判定=異常 ルール5 if 温度上昇データ=あり and 振動データ=正常 then 判定=異常 ルール6 if 温度上昇データ=あり and 振動データ=異常1 then 判定=異常 ルール7 if 温度上昇データ=あり and 振動データ=異常2 then 判定=異常 次に、推論装置7によるファジィ推論動作を説明する。
【0082】先ず、温度上昇率のデータおよび振動デー
タが与えられると、各ファジィルールの対応するメンバ
ーシップ関数において適合度が求められる。そして、各
ファジィルール毎に、各前件部の適合度の最も小さい値
が前件部適合度として選択される(MIN演算)。この
ように各ファジィルールにおいて得られる前件部適合度
によって各ファジィルールの後件部に関する各メンバー
シップ関数が裁断され、さらに、裁断されたすべてのフ
ァジィルールに関する各メンバーシップ関数が重ね合わ
され(MAX演算)、重ね合わせ図形の重心位置に対応
する位置の出力値が求められる。
【0083】この実施例では、図19の出力値が、0.
5以上であるときには、正常、0.5未満であるときに
は、異常と判定する。
【0084】警報装置8では、推論装置7で異常と判定
されたときに、警告音を発したり、警告ライトを点灯し
て警報を発する。
【0085】このようにして、温度上昇および振動に基
づいて正常か異常かを判定するので、例えば、不注意で
人や物などがぶつかったり、地震の場合には、正常と判
定されて警報が発せられることがなく、一方、衝撃がな
くバーナなどを用いた熱による破損行為に対しては、確
実に異常と判定して警報を発することが可能となり、防
犯システムの信頼性が向上することになる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度上昇
率のデータおよび振動データに基づいて、異常であるか
否かをファジィ推論するので、例えば、不注意で人や物
などがぶつかって衝撃が加えられたり、あるいは、地震
が発生したような場合に誤動作するのを防止することが
可能となり、しかも、衝撃を伴わないバーナやレーザ等
を用いて溶かすといった行為に対しては、確実に警報を
発することが可能となり、システムの信頼性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の振動検出装置のブロック図である。
【図3】振動検出装置の判定処理のフローチャートであ
る。
【図4】図2における感震スイッチの詳細断面図であ
る。
【図5】図2における特徴量抽出部の機能ブロック図で
ある。
【図6】特徴量抽出部で生成されるパルス波の特徴量の
説明図である。
【図7】パルス数の算出処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】ON時間最大値およびOFF時間最大値の算出
処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図8におけるON時間とOFF時間の算出処理
手順の詳細を示すフローチャートである。
【図10】ON時間比最大値およびOFF時間比最大値
の算出処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10におけるON時間比とOFF時間比の
算出処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図12】パルス数と振動の励起要因との関連を示す説
明図である。
【図13】ON時間およびOFF時間と振動の励起要因
との関連を示す説明図である。
【図14】ON時間比最大値およびOFF時間比最大値
と振動の励起要因との関連を示す説明図である。
【図15】振動検出装置で使用されるメンバーシップ関
数の説明図である。
【図16】振動検出装置の推論結果の説明図である。
【図17】振動検出装置の出力値を示す図であるる。
【図18】推論装置で使用される前件部のメンバーシッ
プ関数を示す図である。
【図19】推論装置で使用される後件部のメンバーシッ
プ関数を示す図である。
【符号の説明】
5 振動検出装置 6 温度上昇検出装置 7 推論装置 8 警報装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 孝二 鳥取県倉吉市巌城1005番地 オムロン倉 吉株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−14200(JP,A) 特開 平3−32647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 31/00 G08B 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温度上昇を検出して温度上昇率のデータを
    出力する温度上昇検出装置(6)と、 振動を検出して振動の有無および該振動の励起要因に対
    応する振動データを出力する振動検出装置(5)と、 前記温度上昇率のデータおよび前記振動データに基づい
    て、ファジィ推論を行うことにより、異常であるか否か
    を判定する推論装置(7)と、 前記推論装置(7)の判定に基づいて、異常であるとき
    に警報を発する警報装置(8)と、 を備えることを特徴とする防犯システム。
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