JP3015739U - 計量調合装置及び計量用ホッパー - Google Patents

計量調合装置及び計量用ホッパー

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JP3015739U
JP3015739U JP1995002968U JP296895U JP3015739U JP 3015739 U JP3015739 U JP 3015739U JP 1995002968 U JP1995002968 U JP 1995002968U JP 296895 U JP296895 U JP 296895U JP 3015739 U JP3015739 U JP 3015739U
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珠起 熊崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱いが容易で、正確な調合(計量)等が可
能で、省力化の要請に的確に応えられる計量調合装置及
び計量用ホッパーを提供する。 【構成】 略容器状の外形を備え、底部寄りの所定の箇
所に排出口を備えたホッパー本体21と、略筒状の外形
を備えると共に、根本側を排出口に連通させながらホッ
パー本体の外側に向かって突出配置された導出管22
と、導出管22の先端寄りの所定の縦断面に沿い略格子
状に配置される障害部材23と、ホッパー本体21の内
部に収納された原料物質の送り出しを行う送出手段と、
を有する計量用ホッパーH1 〜H8 である。また、この
様な計量用ホッパーH1 〜H8 を2以上備えた計量調合
装置を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、計量調合装置及び計量用ホッパーに関する。更に、詳しく言えば、 取扱いが容易で、原料物質の量の多少を問わずに正確な調合(計量)等が可能で 、しかも、省力化の要請に的確に応えられる計量調合装置及び計量用ホッパーに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、食品等の製造に際しては、製造される食品の味、品質等の均質化、定 常化等を図るために、複数の調理原料(原料物質)を定められた比率に従い、正 確に計量し、調合することが必要とされる。例えば、製パンの際、製造したいパ ンの種類(あんパン、食パン等)に応じた配合割合に従い小麦粉、砂糖、塩、イ ースト菌等の各種調理原料を正確に計量し、調合することが必要とされる。
【0003】 この計量、若しくは計量及び調合(以下、「計量調合」という。)は、永年、 職人の手作業により行われていたが、製造効率の向上等を意図し、各種の装置、 プラント等を用いて行われることが多くなっている。例えば、図19に示す様な 材料タンク91と、この材料タンク91から供給される調理原料を計量するため の計量手段(図示せず。)と、この計量された調理原料を受容する受容体92と を備えた装置等が提案されている(実開平2−86640号公報等。)。そして 、この様な装置、プラント等は、主に、大量生産の場(大手食品メーカー等)で 、省力化、製造効率の向上、製造コストの低廉等に貢献している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記装置、プラント等は、中規模以下の少量多品種生産を行う 食品メーカーや、ホームメイド、手作り感覚を売り物とする小規模な製造業者等 にとっては、それ程、有益と言えないことが多い。 即ち、上記装置では、図20に示す様に、所望量の調理原料93が材料受け容 器92へと移された段階で、材料タンク91の排出口91aを閉じることが必要 である。 ところが、この閉塞作業をタイミング良く行っても、排出口91aから受容体 92へと導出される調理原料93の量に、ある程度の誤差を生じ易い。特に、調 理原料93が、砂糖、塩等の様に塊状となり易いものである場合には、この閉塞 を行う寸前に塊状の調理原料93aが材料タンク91から導出され、この誤差を 大きくすることも多い。
【0005】 そして、この様な誤差が生じても、一度に大量の調理原料を扱う大量生産の場 では、無視できる程度であることが多いが、一度に取り扱われる調理原料の量が 少ない少量生産の場においては、食品の味、品質等のばらつきの原因となりかね ない。また、資金力等に劣る業者にとって、高価な装置、プラント等を購入する ことは決して容易とは言えないからである。 更に、上記の様な塊状の原料物質が導出される場合、後工程(混合工程等)に おいて、これを丹念に粉砕しなければ、製造される食品毎の味、品質のばらつき の原因となりかねない。 このため、少量生産を行う業者の多くは、この調理原料の計量調合等を、旧態 以前の手作業により行っているのが実情である。
【0006】 一方、この手作業による計量調合等には、手間と時間とを要するばかりか、計 量、配合のミス等を生じ易い。特に、多品種生産を行う場合には、これらの不都 合を一層、生じさせ易い。 以上の様な事情より、少量生産においても、正確、且つ容易に計量等ができ、 省力化等を図ることができ、しかも安価な計量調合装置、及びこの様な計量調合 等に好適な計量用ポッパーの出現が従来より切望されてきた。
【0007】 本考案は、上記観点に鑑みてなされたものであり、取扱いが容易で、原料物質 の量の多少を問わず正確な計量調合等が可能で、しかも、省力化の要請に的確に 応えられる計量調合装置及び計量用ホッパーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本第1考案の計量調合装置は、略容器状の外形を備え、且つ底部寄りの所定の 箇所に排出口を備えたホッパー本体と、略筒状の外形を備えると共に、根本側を 該排出口に連通させながら該ホッパー本体の外側に向かって突出配置された導出 管と、該導出管の先端寄りの所定の縦断面に沿い略格子状に配置される障害部材 と、該ホッパー本体の内部に収納された原料物質の送り出しを行う送出手段と、 を有する計量用ホッパー(以下、「ホッパー」という。)を2以上備えたことを 特徴とする。尚、本考案(本第7考案以外の各考案も同様)の装置が、計量調合 の尺度とする「量」は、重さに関する量(重量)であっても、体積(容積)に関 する量(体積量、容量)であってもよい。
【0009】 上記「ホッパー本体」の形態等は特に問わず、略台形の縦断面を備えた容器形 状、すり鉢状若しくは円筒容器形状等のもの等を例示できる。また、ホッパー本 体の容量は、本装置を使用する製造業者の規模、生産量等に応じて種々選択でき る。尚、本装置は、食品製造の際の計量調合に特に好適に用いられるが、その他 の分野(化学工業、製薬業等)でも利用できる。更に、本装置は、少量生産の場 で特に好適であるが、大量生産の場での使用にも有効である。 上記「導出管」の形状(特に、縦断面形状)は特に問わず、円筒状の断面形状 、四角リング状の断面形状を備えたもの等を例示できる。また、導出管のサイズ 等も、ホッパー本体の容量等との関係を考慮しながら種々選択できる。
【0010】 上記「障害部材」は、導出管より導出される原料物質に、適宜な抵抗を与える と共に、この原料物質に塊状となる部分が存在すれば、その粉砕を行うものであ る。また、障害部材は、導出管の開口部や先端側の内周壁に直接取着されても、 所定の枠状等の固定部材を介して取着されてもよい。 本第2考案に示す様に、この障害部材を上記導出管より着脱可能とすれば、種 々の格子形状、単位格子幅を備えた障害部材を、原料物質の状態(粉粒状、ゼリ ー状等)に応じて使い分けることが容易である。
【0011】 また、障害部材の単位格子幅〔例えば、図5(b)の符号X若しくはYで示す 幅〕は、原料物質の状態(粉粒状、ゼリー状等)等に応じて選択するのが好まし い。例えば、本第3考案に示す様に、原料物質が粉粒体及び軟質固形物のうちの いずれかを主体に構成される場合には、単位格子幅を5〜20mm程度とするこ とが好ましい。単位格子幅が5mm未満となれば、導出管内の原料物質が単位格 子に囲まれた空間〔 図5(b)の符号Zで示す。〕を通過し難くなるおそれが ある。一方、20mmを越える場合には、原料物質中に存在する塊状の部分を粉 砕することが困難になるおそれがあるからである。尚、この軟質固形物には、半 流動物(ゼリー状物)の他に、バター等の様な軟質の固形物等が含まれる。また 、「粉粒体等を主体に構成される」とは、原料物質が粉粒体、軟質固形物のみで 構成される場合の他に、調味液(バニラエッセンス、しょう油、ソース等)を付 加的に含む(含浸等した)粉粒体、軟質固形物等も含む意である。更に、各原料 物質が2種以上の粉粒体若しくは軟質固形物の混合物であったり、粉粒体及び軟 質固形物の混合物であってもよい。
【0012】 上記「送出手段」は、作動状態にあれば、ホッパー本体の内部に収納された 原料物質を排出口、導出管、障害部材の順で送り出し、停止状態にあれば、こ の送り出し動作を中止させるものである。但し、この送出手段の種類は特に問わ ず、例えば、所定の回転軸に沿って回転しながら原料物質の送り出しを行う送出 スクリューを例示できる。尚、本考案では、この様な送出手段を備えるため、上 記導出管(特に、先端側)を水平方向に配置しても(即ち、重力が排出力に影響 を与え難い場合でも)、原料物質の円滑な送り出しを行うことができる。
【0013】 また、各装置が、本第4考案に示す様に、上記各ホッパーから導出される各原 料物質を受容するための受容体を備えれば、利便性が一層向上する。更に、受容 体の内部に、各原料物質の攪拌を行う攪拌手段を配置すれば、利便性がより一層 、向上することになる。尚、この受容体としては、例えば、容器状のものの(受 け容器、受け皿等)他に、次工程(原料物質の混合工程、混練工程等)に連結さ せたコンベアー、フィダー、ホッパー(本装置以外のもの)等を例示できる。
【0014】 本第5考案は、この受容体の一例を示すものである。即ち、ここで例示する受 容体は、上記各ホッパーのうちの所定の一若しくは二以上のホッパーの導出管の 先端部の下方側で静止する静止動作と、該一若しくは二以上のホッパーから目的 量の原料物質を受け取る受容動作と、該受容動作の後に他の一以上のホッパーの 導出管の先端部の下方側に移動する移動動作と、からなる受給工程を適宜、繰り 返して、各ホッパーから各原料物質を受け取るものである。即ち、この様な一連 の動作を適宜、繰り返して計量調合等を行うものである。
【0015】 上記「一若しくは二以上」としたのは、受容体の外形(特に、開口部)が小 さめで、一度に一つのホッパーからしか原料物質の供給を受け取れない場合と、 受容体の外形(特に、開口部)が大きめで、一度に多数のホッパーから原料物 質の供給を受け取れる場合があるからである。尚、この受容体が一度に、本装 置が備える全てのホッパーからの供給を受られるものであれば、この様な移動を 敢えて行う必要はない。
【0016】 本第6考案では、上記各ホッパーからの各原料物質の各供給量を検知する検知 手段と、該検知手段が検知した各供給量が、各計量用ホッパー毎に予め設定され た予定供給量になときに対応関係にある各計量用ホッパーの上記送出手段の作動 を停止させる停止手段と、を備えている。本考案によると、各ホッパーは予定量 の原料物質を供給した後に、送出手段を停止させるため、各ホッパー毎に正確な 計量が行われることになる。 また、上記検知手段の配置箇所は、本考案の目的を達成できる限り特に問わな ず、上記受容体に付設等されるものや、上記各ホッパー毎に配置されるもの 等を例示できる。そして、この前者のの一例として本第7考案が挙げられ、後 者のの一例として本第8考案が挙げられる。
【0017】 即ち、本第7考案は、上記受容体が上記受容動作を上記各計量用ホッパー毎に 、順を追って行うと共に、上記検知手段が、該各計量用ホッパーから、上記各原 料物質の受け取ることにより、上記受容体に加わる重量増加分を上記各供給量と して検知するものである。 また、本第8考案は、上記検知手段が上記各計量用ホッパー毎に別に設けられ ると共に、該各検知手段が該各計量用ホッパーから導出される各原料物質の各量 を上記各供給量として検知するものである。
【0018】 本第9考案では、上記第6〜8考案の装置が、上記各計量用ホッパーからの各 予定供給重量の比と、各計量用ホッパーのうちのいずれかの一の計量用ホッパー からの予定供給量と、を予め記憶させるメモリ手段と、該各予定供給量の比及び 該一の計量用ホッパーからの予定供給量より、上記各計量用ホッパー毎の上記予 定供給量を算出する演算処理手段と、を備えている。また、本第10考案では、 上記第6〜8考案の装置が、各予定供給量の比と、各予定供給量の総量と、を予 め記憶させるメモリ手段と、該各予定供給量の比及び該予定供給量の総量より、 上記各計量用ホッパー毎の上記予定供給量を算出する演算処理手段と、を備えて いる。これらの第9及び10考案の装置は、本第6考案等の装置よりも、更に自 動化が進み、より使い勝手の良いものである。
【0019】 本第11考案では、上記各受給工程における各移動動作を、上記一若しくは二 以上のホッパーの全ての停止手段の作動の後に、上記受容体を上記他の一以上の ホッパーの導出管の先端部の下方側にスライド移動させる駆動手段で行っている 。本考案では、受容体の移動の自動化をも図るため、更に一層、使い勝手が向上 する。但し、受容体の移動法は、本第11考案に限定されるものではない。 本第12考案は、上記「静止動作」と「受容動作」と「移動動作」とを上記各 ホッパー毎に行うものである。即ち、受容体が、各ホッパー毎に、所謂「各駅停 車」を行うものである。
【0020】 本第13考案に示す様に、上記ホッパー本体の内部に、原料物質の塊状となる ことを防止するための圧砕手段が配置されいる。本考案は、原料物質がホッパー 本体の内部において、湿気等の影響を受け塊状となり易い場合(砂糖、塩等)に 特に有効である。 本第14考案では、脚先側に所定のキャスターを取着した脚部を備えた台車本 体と、該台車本体上に上記各計量用ホッパーを脱着可能な状態で固定する固定手 段と、有する台車体を備えている。本考案によれば、装置の移動が容易である。 また、各ホッパーとして数種のものを準備しておき、原料物質の量、状態等によ り、最も適したホッパーに交換して用いることができる。
【0021】 本第15考案では、上記各計量用ホッパーに収納される各原料物質以外の所定 の補助原料物質の計量に用いられる補助装置をも備えている。この補助装置は、 該補助原料物質の供給量を検知する補助検知手段と、該補助検知手段が検知した 該供給量が該補助原料物質の供給量として予め設計された予定供給量に近づいた ことを知らせる第1警告音、該供給量が予定供給量に達したことを知らせる第2 警告音及び該供給量が過剰となったことを知らせる第3警告音をそれぞれ発生さ せる警告手段と、を備えている。この補助装置は、主に、上記各ホッパーを用い て既に計量調合のなされた各原料物質に対し、所望の補助原料物質を添加するた めに用いられる。
【0022】 上記「補助原料物質」の種類は特に問わない。例えば、添加剤、着色剤、調味 料等の様に、主体となる各原料物質に対し、付随的に添加される物質を例示でき る。特に、この補助原料物質が、上記各ホッパーで計量することがやや困難とな り易い物質(ソース、醤油、液卵、油脂等の液状物等)の場合に、本補助計量装 置を付設する意義が大きくなる。即ち、粉粒状物等の様に、各ホッパーによる計 量に適した物質については、各ホッパーで計量し、液状物等の各ホッパーによる 計量に適さない物質については、この補助装置を用いて計量できる。
【0023】 尚、上記第1〜15考案に示す装置は、その装置に配置された全てのホッパー の各導出管に上記障害部材を取着して使用しても、いずれかのホッパーの導出管 より選択的に障害部材を取り除いてもよい。 本第16及び17考案のホッパーは、上記第1〜15考案の装置が備えるホッ パーと同様なものである。このホッパーは、単数で用いることも、複数を並べて 用いることもできる。前者の場合には、専ら、原料物質の計量のみを行うことに なる。
【0024】
【作用】
本第1〜15考案が備えるホッパーと、第17及び18考案のホッパーは、ホ ッパー本体と導出管とを備え、ホッパー本体の内部に収納された原料物質を導出 管を通して外部へ送り出すものである。 そして、導出管の先端側には、略格子状の障害部材が配置されると共に、上記 原料物質の送り出しは、送出手段を作動させて行われる。従って、原料物質は、 障害部材により、その挙動に適度なブレーキをかけられつつも、各単位格子の内 部に存在する空間(以下、「通過空間」という。)を通過する。この結果、適量 で、安定した量の原料物質が、外部へと導出される状態(以下、「きれの良い状 態」という。)になる。
【0025】 また、導出直前の原料物質に塊状の部分が存在すれば、この障害部材が、これ を粉砕することができる。従って、塊状の原料物質を丹念に粉砕するといった面 倒な後工程が省略できる。 また、原料物質の外部への導出を停止する場合、送出手段の作動を停止すれば 、この障害部材による上記「ブレーキ」の作用と相まって、導出管内に存在する 原料物質を確実に導出管内に止めることができる。特に、原料物質が粉状物、ゼ リー状物等の場合には、これらが通過空間を充填した状態になる。このため、障 害部材及びこれに嵌まり込んだ原料物質が、あたかも、導出管の先端部に被せら れた密閉蓋の様に作用する。従って、送出手段の作動を的確にコントロールすれ ば、対象となる各原料物質の量の多少を問わずに、正確な計量、若しくは計量調 合を行える。
【0026】 本第6考案等の装置では、所定のホッパーから静止した状態で原料物質を受取 り、この原料物質が、必要量(予定供給量)に達したことを検知した後に、各ホ ッパーの原料物質の送出動作を停止させる。その後、この受容体を適宜、移動さ せ、他のホッパーに位置あわせした後、この他のホッパーから必要量の原料物質 を受取る。更に、同様に送出動作の停止と、隣接するホッパへの移動とを適宜、 繰り返し、自動的に計量配合を行うものである。従って、省力化、最終製品の低 廉化等の効果を発揮する。
【0027】 本第15考案では、上記各計量用ホッパーに収納される各原料物質以外の所定 の補助原料物質の計量に用いられる補助装置をも備えている。この補助装置は、 補助原料物質の供給量を検知する補助検知手段と、第1警告音、第2警告音及び 第3警告音をそれぞれ発生する警告手段とを備えている。そして、第1警告音は 、供給量が予定供給量に近づいていることを知らせ、第2警告音は、供給量が予 定供給量に達したことを知らせる。また、第3警告音は、供給量が過剰となった ことを知らせる。従って、本装置によれば、補助原料物質の供給量が適量である か否かを各警告音の発生の有無、発生している警告音の音色、音調等により判断 できる。このため、上記各ホッパーで、既に計量調合のなされた各原料物質に対 し、所望の補助原料を必要量だけ、正確に添加することができる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例により本考案を具体的に説明する。 (1)実施例1 装置の概要 本装置は、製パンに用いられるものであり、図1及び2に示す様に、台車体1 と、その上の配置された第1〜第8ホッパーH1 〜H8 と、受容体3と、駆動手 段4と、操作盤5とを備えている。
【0029】 上記台車体1は、所定の角パイプを立体的な枠形状(560mm×1150m m×760mm)に接合して作製された台車本体11を備えている。そして、こ の台車本体11の脚部に相当するパイプ12の下端側には、所定のキャスター1 2aが取着されている。また、台車本体11の上方側で、且つ前方側を構成する パイプ13の上面には、ポッパー固定用ノブ14が配置されている。但し、台車 体1の形状、大きさ等は、本実施例に示すものに限らない。また、本各考案に示 す装置は、この様な台車体1を用いず、作業場の所定の箇所(生産ラインの近傍 、棚の上等)に各ホッパーH1 〜H8 を配置して用いてもよい。
【0030】 上記各ホッパーH1 〜H8 は、台車本体11の左方側に並ぶ3つの大型ホッパ ー(全高;約600mm、全容量;24リットル)H1 〜H3 と、左方側に並ぶ 5つの小型ホッパー(全高;約320mm、全容量;3リットル)H4 〜H8 と に分けられる。但し、各ホッパーH1 、H4 等の数、大きさ、組み合わせ方法等 は本実施例に示すものに限らない。
【0031】 このうち、大型ホッパーH1 〜H3 は、図2(a)及び3に示す様に、ホッパ ー本体21と、導出管22と、口ばし部材(障害部材)23と、送出スクリュー (送出手段)24と、攪拌羽根(圧砕手段)25と、支え脚26と、を備えてい る。 上記ホッパー本体21は、図1に示す様に、底部21a側に、横断面積が序々 に小さくなる絞り部21bを備えた容器状体である。尚、本ホッパー本体21は 、略台形の縦断面を備えた容器状の下方部Dと、略四角リング状の横断面を備え 、且つ略筒状の上方部Uとを組み合わせたものである。但し、ホッパー本体21 は、一材で構成されていてもよい。
【0032】 更に、図3に示す様に、ホッパー本体21の底部21a側で、且つ前方側の箇 所には、略円形の排出口21cが設けられている。そして、この排出口21cに 、略円筒状の上記導出管22が、その根本側で一体になっている。この結果、導 出管22は、ホッパー本体21の内部と連通した状態で、同ホッパー本体21の 外部に向かって突出配置された状態になっている。尚、このホッパー本体21及 び導出管22は、一体的に作製されるものであっても、別体で作製し、脱着可能 若しくは脱着不可能な状態で接合されるものであってもよい。
【0033】 上記口ばし部材23は、図3に示す様な外形を備えるものであり、上記導出管 22の先端部(開口部)に、あたかも蓋をする様な状態で取着されている。そし て、本実施例では、この口ばし部材23として、図4(a)及び(b)に示す様 な2種類のものを用意した。 いずれの口ばし部材23も、略円形リング状の外枠部(外形;55mmφ、内 径;50mmφ)231と、網状の外形を備えた格子部232と、外枠部231 の外周面から梁状に突出し、且つ略中央に挿通孔の設けられた一対の締付部23 3a、233bとを備えている。
【0034】 上記格子部232は、いずれも、略正方形(30mm×30mm)の外形を備 え、且つ略四角リング状の単位格子部232a1 を9つ形成する主格子部232 aと、主格子部232aの外周縁及び外枠部231の間に形成される副格子部2 32bとなる。そして、図4に示す2つの格子部232の相違点は、副格子部2 32bの大きさ、形状である。 そして、図4(a)及び(b)のいずれの格子部232も、上記単位格子部2 32aの格子間隔が、縦方向(X)、横方行(Y)とも約10〜15mmの範囲 とされている。
【0035】 また、格子部232を構成する各部材の幅(以下、「部材幅」という。)Zは 、約1mmとなっている。更に、主格子部232aの周縁側と、上記外枠部23 1との距離の最大値は、図4に示すいずれの格子部232も、約5mmとなって いる。尚、ここで述べた各寸法は、原料物質の状態、ホッパー本体21からの原 料物質の導出力等に応じて、選択することが好ましい。
【0036】 上記一対の締付部233a、233bは、口ばし部材23の導出管22への固 定を確実に行うためのものである。即ち、上記挿通孔(図示しない。)に所定の 締め付けボルトを挿通し、締め付けることにより、各締付部233a、233b の間隔が若干、狭まり、外枠部231の周回方向に締め付け力を加えるものであ る。尚、この固定方法は、口ばし部材23が、近づいてくる原料物質から加わる 圧力をうけても、導出管22から容易に脱落しない様に行うことが好ましい。但 し、固定方法は、ここに示すものに限るものではなく、例えば、図5に示す様に 、口ばし部材23を、これとは別体のセットリングRで締め付けて固定すること もできる。また、外枠部231の内周壁に雌螺子部を設け、導出管22の外周壁 の対応する箇所に雄螺子部を設け、両者の螺合により、固定状態を確保してもよ い。
【0037】 また、図4及び5に示す場合には、この脱落防止の要請に応えつつも、固定力 を適宜、調整できる。従って、上記「締め付けボルト」による締め付け力が過剰 となら程度としておけば、通常の作動状態の場合には、口ばし部材23を導出管 22にしっかりと固定することができる反面、なにか都合でホッパー本体21内 に大きな圧力が加わった場合(導出管22の内に原料物質の詰まりが生じた事故 等の場合)に、口ばし部材23を導出管22から脱落させることができる。この ため、上記送出スクリュー24に無用な負荷をかけるのを回避できる。
【0038】 更に、上記外枠部231の存在しない口ばし部材23であってもよく、この場 合の固定は、例えば、格子部232を導出管22の内周壁に直接取着すること等 により行われる。 また、口ばし部材23、外枠部231、格子部232等の外形は、導出管(特 に、先端部)22の管形状に沿って種々選択できる。例えば、導出管22が、略 四角リング状の縦断面を備える場合には、口ばし部材23の縦断面の外形を矩形 状とすることもできる。
【0039】 上記送出スクリュー(全長;200mm、ピッチ;15mm)24は、図6に 示す様な外形を備え、回転しながら、原料物質の送り出しを行うものである。こ の送出スクリュー24は、図3及び8に示す様に、ホッパー本体21内部で、且 つ底部21a寄りの箇所に、軸線をホッパー本体21の前後方向に向けた状態で 配置されている。
【0040】 上記攪拌羽根(全長;295mm)25は、図6に示す様な外形を備えたもの であり、回転軸251と、該回転軸251の一端から、回転軸251に略直交す る方向に突出した第1羽根固定部252aと、該回転軸251の他端から第1羽 根固定部252aの突出方向とは逆の方向に突出した第2羽根固定部252bと 、各固定部252a、252bの先端部の間を上記回転軸251を中心とした螺 旋状経路を描い連結する羽根本体部253とからなる。この攪拌羽根は、主に、 ホッパー本体の内部の原料物質が塊状となること(ブリッジ化すること)を防止 するためのものである。但し、この様な攪拌羽根25を必ずしも有している必要 はない。
【0041】 そして、送出スクリュー24及び攪拌羽根25は、図7に示す様に、大型ホッ パーH1 〜H3 の後方側に配置されたモーター(スピコンモーター)Mに連結さ れ、このモーターMにより、それぞれ回転可能となっている。 また、上記支え脚26は、ホッパー本体21を、その下方側の4箇所より支え るものである。但し、ホッパー本体21が、安定性の高い形状であったり(例え ば、絞り部21bの底面積を大きくする。)、台車本体11にホッパー本体21 の底部側21aが嵌まり込む様な凹部が設けられている場合等は、この様な支え 脚26を敢えて用いる必要はない。 更に、ホッパー本体21の上端側の開口部には、必要に応じて所定の蓋体を取 着することも可能である。
【0042】 一方、小型ホッパーH4 〜H8 は、小型であることと、図8に示す様に攪拌羽 根25を備えないこと以外は、大型ホッパーH1 〜H3 と同様である。但し、本 実施例は、この様な小型のホッパーH4 〜H8 が、攪拌羽根25を備えることを 排除するものではない。 そして、上記各ホッパーH1 〜H8 は、上記ホッパー固定用ノブ14の作用に より、台車本体11から着脱可能となっている。従って、各ホッパーH1 〜H8 として外形、容量、単位格子幅X、Y等の異なる数種のものを準備しておき、原 料物質の量、状態、配合割合等により、最も適したホッパーに交換して用いるこ とができる。
【0043】 上記受容体(容量;20リットル)3は、図1に示す様な受け容器形状を備え るものであり、上記各ホッパーH1 〜H8 から導出される各原料物質を受容を行 うものである。 また、上記駆動手段4は、図1に示す様に、上記受容体3を左右にスライド移 動させるものである(移動後の受容体を2点鎖線で示し、移動振幅は約610m mとなっている。)。 更に、この駆動手段4は、図10にも示す様に、固定軸41と、該固定軸41 に沿って左右に移動するスライドテーブル42と、原動部43と、この原動部4 3で発生する駆動力をスライドテーブル42に伝えるチェーン44とを備えてい る。
【0044】 そして、受容体3は、図に示す様に、スライドテーブル42の上に、所定の台 秤Sを挟んだ状態で載置されている。但し、受容体3を、スライドテーブル42 と上に直接載置することもできる。また、上記駆動手段4の構成は、本実施例に 示すものに限らない。更に、受容体3が、本実施例のものより大型で、停止させ た状態で各ホッパーH1 〜H8 からの受容が可能な場合には、この様な駆動手段 4を敢えて設ける必要はない。
【0045】 上記操作盤5は、上記台車本体11の後方側の左端寄りから立設された支柱部 Bの上端側に配置されている。そして、この操作盤5は、正面側に、入力手段と 、情報伝達手段を兼任するディスプレー(タッチパネル画面)51を露出させて いる。そして、この操作盤5を適宜、操作することにより、図10の回路(概略 )Fに従って、本装置が可動することになる。 この回路がFは、同図に示す様に、メモリ手段61と、制御手段(CPU)6 2と、検知手段631(台秤S)と、第1〜8停止手段641〜648と、駆動 手段4とを備えている。
【0046】 上記メモリ手段61では、上記各ホッパーH1 〜H8 からの各原料物質の予定 供給重量の比と、第1ホッパーからの原料物質(主原料)の予定供給重量とを記 憶している。但し、他のホッパーH2 〜H8 を主原料を収納するものとして、そ の予定供給重量を記憶してもよい。また、主原料の予定供給重量の代わりに、各 ホッパーH1 〜H8 からの各原料物質の各予定供給重量の総量を記憶させること もできる。また、重量を尺度にせず、容積量(予定供給容積量)を尺度としても よい。 そして、この「予定供給重量の比」は、目的とするパンを得るために、必要と される各原料物質の配合割合(重量比)に対応させたものである。
【0047】 また、本装置では、目的とするパンの種類(あんパン、食パン等)毎に、16 通りの「比」が記憶されている。そして、この16通りの「比」は、ディスプレ ー(タッチパネル画面)51に表示される16通りの選択キーT1 〜T16に、そ れぞれ対応している。尚、この「比」の登録や変更は、このディスプレー51を 通じて行うことができる。このため、本装置は、製造業者の「ノウハウ」とされ ていることが多い「各原料物質の配合割合」を、使用者(製パン業者)の側で入 力できる点でも大きな意義を有している。
【0048】 更に、ディスプレー51の最下列に表示された「0〜9」の数字キーKにより 、上記主原料の重量が記憶されることになる。例えば、主原料を「45kg」と したい使用者は、「4」を示す数字キーKと、「5」を示す数字キーKとを、こ の順で触れればよい。このとき、ディスプレー51の中央部511に、選択され た主原料の重量を表示「45」の数字が表示されることになる。 尚、図12(変化する画面パターンのうちの一態様を示す。)は、本各考案に 示す装置を、この様なディスプレー51を備えたものに限定するものではない。 また、この様なディスプレー51を有する装置の場合に、そこに表示されるキー T1 、K等の種類、配列等は、本実施例に示す以外の態様で種々選択できる。
【0049】 上記制御手段(CPU)62は、上記選択キーT1 〜T16で選ばれる「予定供 給重量の比」と、上記数字キーKで入力された「主原料の重量」とを用いて比例 計算を行い、上記各ホッパーH1 〜H8 の各予定供給重量を算出する働きを備え ている。また、上記検知手段63の発信した検知出力を受け取ったり、上記各停 止手段641〜648、駆動手段65等の可動状態を制御する役割をも備えてい る。
【0050】 上記検知手段63は、上記各原料物質を受容することにより、上記受容体4に 加わる重量増加分を、各ホッパーH1 〜H8 からの各供給重量として検知するも のである。このため、本実施例では、上記台秤Sが、この検知手段63としての 役割を担っている。また、各供給重量を検知することが必要なため、各ホッパー H1 〜H8 は、1つずつ順番に可動することになっている。具体的には、第1ホ ッパーH1 の可動中は、残りのホッパーH2 〜H8 は可動を停止している。そし て、第1ホッパーH1 が可動を停止した後に、第2ホッパーH2 が可動し、第2 ホッパーH2 が可動を停止した後に、第3ホッパーH2 が可動するといった様に 、左方側の各ホッパーから順に可動を行う様になっている。
【0051】 上記各停止手段641〜648は、上記各ホッパーH1 〜H8 の内部に配置さ れた送出スクリュー24の停止を行うものである。即ち、上記モーターMの作動 、不作動を選択する「スイッチ」等がこれに該当する。 そして、本実施例では、上記制御手段(CPU)62の働きにより、いずれか 一つのスイッチが「ON状態(即ち、停止手段が作動しない状態)」となり、こ れ対応するモーターMの作動中には、残りのスイッチが全て「OFF状態(即ち 、停止手段が作動した状態)」になる。 尚、上記検知手段63、停止手段641等は、本実施例に示すものに限らない 。例えば、図13に示す様に、各ホッパーH1 〜H8 毎に、別々の検知手段63 1〜638備える回路とすることもできる。
【0052】 上記駆動手段4は、上記受容体3を的確な位置へとスライド移動させるもので ある。この駆動手段4の駆動方法は特に問わないが、本手段4は、スライドテー ブル42及びその上に載置された受容体3を間欠的に移動させるものである。具 体的には、先ず、受容体3等の中心部(例えば、図1に一点鎖線で示す対称軸P )を、第2ホッパーH2 の障害部材23に位置合わせする第1移動と、この中心 部を、第4ホッパーH4 及び第5ホッパーH5 の中間に位置合わせする第2移動 と、この中心部を、第7ホッパーH7 の障害部材23に位置合わせする第3移動 とを、この順で間欠的に行うものである。
【0053】 そして、上記第1移動を行った受容体3は、第1〜3ホッパーH1 〜H3 の順 で予定供給重量の原料物質を受容し、次いで、第3停止手段643の作動を関知 した制御手段62が、上記原動部43を可動させる。この結果、スライドテーブ ル42及び受容体3の上記第2移動が行われる。更に、第2移動を行った受容体 3は、第4及び5ホッパーH4 、H5 から、この順で原料物質を受容し、次いで 、第5停止手段645の作動を関知した制御手段62は、スライドテーブル42 及び受容体3の第3移動を行う。
【0054】 尚、この駆動手段4により、スライドテーブル42及び受容体3を、本装置の 系外へと移動(例えば、本装置の右方側へと移動)させてもよい。また、受容体 3等の一度の移動距離は、受容体3の大きさ、各ホッパーH1 等の配置間隔等に 応じて選択できる。例えば、第1〜8ホッパーH1 〜H8 の順に、所謂「各駅停 車」で受容する場合には、受容体3の移動は、各ホッパーH1 〜H8 単位で行わ れる。
【0055】 (2)性能の評価 試験例1 本試験例は、本装置の備える各ホッパーH1 〜H8 の性能を評価するためのも のである。即ち、各ホッパーH1 〜H8 のうちで、第1ホッパーH1 のみ(他の ホッパーH2 〜H8 でもよい。)に原料物質を収納し、且つ上記受容体3を第1 領域71で静止させた状態で原料物質の計量を行ったものである。
【0056】 具体的には、「小麦粉」を、予定供給重量「1000g」として計量したもの である。このため、上記ディスプレー51の所定のキー(図示せず。)を用いて 、受容体3が静止状態を保つこと(上記駆動手段4を作動させないこと)を選択 すると共に、数字キーKを用いて主原料(上記「小麦粉」)の予定供給重量が1 000gであることを選択した。尚、試験中の室温は10°Cであり、湿度は4 0%であった。また、試験は40回繰り返された。そして、その結果を表1に示 す。尚、同表における「○」は「供給重量の最小値」を、同表における「△」は 「供給重量の最大値」を、それぞれ示す。
【0057】
【表1】
【0058】 また、比較試験例として、上記口ばし部材23を取り外した小麦粉の計量を行 った。この結果も、表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】 表2によると、比較試験例では、40回の試験において、小麦粉の供給重量は 、いずれも予定供給重量よりも多めとなっている。しかも、最大で、1.3%の 「誤差」を生じさせている。これは、図14に示す様に、計量の終了後(特に、 直後)に、小麦粉Nが導出管22の先端部より、こぼれ落ちるのが原因である。 特に、比較試験では、塊状の小麦粉N1 が導出管22の先端部から、そのまま落 下しているため、この様な大きな「誤差」を生じさせている。また、供給された 小麦粉の中に、大きな塊状の部分が多々存在している。
【0061】 一方、表1によると、試験例1では、40回の試験において、小麦粉の供給重 量は、いずれも予定供給重量に近い値を示し、しかも、「誤差」は最大で、0. 2%となっている。また、供給された小麦粉の中に、大きな塊状の部分は存在し ない。
【0062】 上記試験例1では、計量の際、図15(a)に示す様に、導出管22内の小麦 粉Nは、上記格子部23により適度な抵抗を受けながら、通過空間238に進入 する。その際、小麦粉Nの中に存在する塊状N1 の部分は、適度な大きさに粉砕 される。また、計量を終了すれば、同図(b)に示す様に、小麦粉Nが、この空 間238を充填した状態になり、導出管22の先端部に被せられた蓋の様に作用 する。従って、無用の小麦粉Nが、導出管22の先端部より、こぼれ落ちること がないためである。
【0063】 この様に、第1ホッパーH1 は、口ばし部材23の作用で正確な計量を行うこ とができる。従って、これと同様な第2〜第8ホッパーH1 〜H8 をも用いる( 必要に応じて、ホッパーの使用数を増減することも可能である。)本装置によれ ば、正確な計量調合を行うことができる。
【0064】 試験例2〜4 これらの試験例は、口ばし部材23の形状と、原料物質の状態との相対関係等 を調べたものである。 これらの試験例は、図16に示す様な各口ばし部材23d〜23fを用いて、 上記試験例1と同様な計量を行ったものである。そして、これらの結果と、上記 試験例1の結果との比較に行い、上記「相対関係等」を論じたものである。尚、 試験例3の結果のみを上記表3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】 また、各試験例に係わる各口ばし部材23d〜23fの概略を述べると、試験 例2の口ばし部材23dは、細目状のものであり、単位格子幅X1 (Y1 )が1 2mmで、部材幅(Z1 )が0.2〜0.5mmである。また、試験例3の口ば し部材23eは、荒目状のものであり、単位格子幅X2 (Y2 )が25mmで、 部材幅(Z2 )が1〜5mmである。更に、試験例4の口ばし部材23fは、板 厚0.5〜2mmの円板231fに対して、4〜14mmのピッチ間隔で、3〜 13mmφの孔232fを設けたものである。
【0067】 上記試験例4の場合には、導出管22が導出する小麦粉を受け止める面部分( 孔232fの開けられていない部分)が大きいため、小麦粉に過大な抵抗を与え ると共に、小麦粉から大きな圧力を受ける。このため、小麦粉は孔232fをあ まりスムーズに通過できなかった。これ加え、口ばし部材23fは、導出管22 より、しばしば脱落した。尚、手で押さえ、この脱落を防止しようとした場合に は、排出スクリュー24に大きな抵抗が掛かり、上記モータMが停止した。
【0068】 これらに対して、上記試験例2及び3では、いずれも、上記比較試験例に比べ 、各供給重量及び各予定供給重量の誤差が小さくなり、口ばし部材23d、23 eが有効に機能していることが判る。但し、試験例1に比べれば、以下の点でや や劣っている。即ち、上記試験例2では、格子部231dが細目状であるため、 小麦粉に与える抵抗及び小麦粉から受ける圧力がやや大きめである(試験例4程 は大きくない。)。このため、試験例1に比べ小麦粉が格子部231dを通過す る際のスムーズさが、やや劣る。また、試験例3では、逆に格子部231eが荒 目状であるため、上記抵抗及び圧力がやや小さ目である。このため、表3に示す 様に、各供給重量及び各予定供給重量の誤差が、試験例1に比べやや大きい。
【0069】 そして、上記試験例1〜3を比べた場合には、試験例1が最も好ましいことが 判る。 但し、各試験例は、原料物質が小麦粉である場合について述べた。従って、状 態の異なる原料物質に対しては、上記試験例1〜3の優劣の順が異なることとな る。また、排出スクリュー24の大きさ(特に、ピッチ)、モータMの出力、回 転数等によっても、この優劣の順が異なることになる。
【0070】 装置としての評価 本実施例の装置は、上記口ばし部材23を備えた各ホッパーH1 〜H8 を備え ている。従って、各ホッパーH1 〜H8 に所望の原料物質を収納すれば、各ホッ パーH1 〜H8 毎に、正確計量が行われる。また、これらのホッパーH1 〜H8 の動きに追随して、スライド移動する受容体3を備えるため、正確な計量に加え て、正確な調合が行えることになる。更に、これらの動きを的確にコントロール する駆動手段4、上記操作盤5等の作用により、自動化が可能である。 従って、正確な計量調合を行いつつも、計量調合に際の手間、時間を大幅に省 略することができる。また、本装置は、構造が簡単で、安価に製造できるために 、中小の製パン業者でも、購入することが容易である。
【0071】 (2)実施例2 本実施例の装置は、図17に示す様に、実施例1の装置に対して、補助装置8 を付加したものである。 この補助装置8は、所定のキャスターにより移動可能な補助台車体81と、補 助台車体8の上に載置された補助検知手段(補助台秤)82と、補助台秤82の 上に配置された補助受容体88と、警告手段83とを備えている。尚、本実施例 では、実施例1の装置と補助装置8とを別体としたが、両者を一体とすることも できる。
【0072】 上記補助受容体88は、容器形状を備え、所定の補助原料物質89の投入を受 けるもの(受容するもの)である。尚、この様な補助受容体88を用いずに、上 記受容体3に直接、補助原料物質89を供給することもできる。 また、補助検知手段82は、上記台秤Sと同様なものであり(但し、小型であ る。)、補助原料物質89の供給重量(供給容積量でもよい。)の検知に用いら れる。
【0073】 上記警告手段83は、この供給重量に対応しながら、補助台車体81の下方側 に配置された警告ブザー831を用いて3種類の警告音を鳴らすものである。そ して、このブザー831は、この供給重量が補助原料物質89の予定供給重量の 80%となったときから、この供給重量が予定供給重量と略一致する迄、第1警 告音を鳴らし続ける。そして、この第1発生音が鳴り止んだ後に、この供給重量 が予定供給重量の110%になる迄、第2警告音を鳴らし続ける。更に、第2警 告音が鳴り止んだ後に、第3警告音を鳴らし始める。また、これらの警告音の音 色、音調等は、それぞれ異なっているため、作業者は各警告音を容易に判別する ことができる。
【0074】 尚、各警告音を鳴らし始めるための、基準となる供給量(予定供給重量の何% )や、各警告音の鳴り続ける時間等は特に問わない。例えば、各警告音が、瞬間 的に鳴るものであってもよい。また、補助原料物質89に対し、高い計量(計量 調合)精度が要求される場合には、第2警告音を発生時間を短くすれば(上記供 給重量及び予定供給重量が一致するときにのみ、瞬間的に鳴る様にすれば)、そ の要求に的確に対応できる。
【0075】 また、図17(b)に示す様に、上記補助検知手段82及び警告手段83は、 上記実施例1の回路Fを構成する操作盤5、メモリ手段61及び演算処理手段6 2に接続されている。但し、本補助装置8が、この回路Fと別個の回路で可動し てもよいし、この様な回路F等を用いずに、所謂、マニュアル操作で可動するも のであってもよい。 そして、本実施例では、上記メモリ手段61に、「各原料物質の供給重量及び 補助原料物質89の各予定供給重量の比」と、「第1ホッパーH1 からの予定供 給重量(各原料物質の供給重量の総量、若しくはこの総量と補助原料物質89の 予定供給重量との総和でもよい。)」とが記憶されている。尚、この補助原料物 質に関する「比」の入力も、実施例1と同様に操作盤5を介して行われる。
【0076】 更に、上記演算処理手段62は、実施例1に示された役割の他に、補助原料物 質89の予定供給重量の算出と、上記補助検知手段82より受信した検知出力に 応じて、上記警告手段83の可動状態を制御する役割とを備えている。尚、後者 の「可動状態を制御」は、上記補助検知手段82の検知した補助原料物質89の 供給重量に応じて、上記警告ブザー831の発生の有無の選択や、警告ブザー8 31が発生させるべき警告音の種類を選択することを指している。
【0077】 次に、図18のフローチャートに従って、この補助装置8の可動方法を説明す る。 先ず、作業者は、第2警告音を鳴らすことを目標にして、補助原料物質88の 補助受容体88への投入を開始する。 この投入作業を、適度な投入速度で行えば、供給重量の増加に伴い、第1警告 音、第2警告音の順に鳴ることになる。そして、第1警告音の発生を確認すれば 、供給重量が予定供給重量にかなり近づいていることが判るため、投入速度が下 げられる。そして、作業者は、第2警告音が鳴ると共に、第3警告音が未だ鳴っ ていなことを確認し、投入作業を中止することになる。
【0078】 一方、補助原料物質88の投入を停止するタイミングを逸したり、投入速度が 速過ぎた等の理由で、第3警告音が鳴った場合には、余分な補助原料物質88を 補助受容体88からくみ出す(排出する。)ことになる。このくみ出しは、第2 警告音の発生を目標に行われる。仮に、くみ出し量が過剰であったため、第1警 告音が鳴った場合には、再び、第2警告音の発生を目標とした投入作業が行われ る。
【0079】 本実施例に示す補助装置8によれば、補助原料物質89の供給量が適量である か否かを各警告音の発生の有無、発生している警告音の音色等で判断できる。こ のため、作業者は、既に計量調合のなされた各原料物質に対し、所望の補助原料 物質89を必要量だけ、正確に添加できる。しかも、この添加作業に際し、上記 ディスプレー51の表示(実施例1及び2の装置では、ディスプレー51に、各 原料物質及び補助原料物質89の供給重量が逐一表示される。)を見る必要はな い。従って、警告音をたよりにして、供給される補助原料物質89の状態を注意 深く観察しながら、この添加作業を行うことができる。
【0080】 また、一般に、ソース、醤油、液卵、油脂等の液状物、低粘度のバター等は、 上記各ホッパーH1 〜H8 で計量することが困難なことも多い(この場合も、粉 粒体等に混入すれば、容易に計量できる。)。この様な低粘度の補助原料物質8 9は、上記各障害部材23を瞬く間に通過してしまう恐れがあるからである。そ して、本補助装置8を用いれば、この様な補助原料物質89の計量を、上記各ホ ッパーH1 等と切り離して、正確に行える点で大きな意義を有している。 更に、メモリ手段61及び演算処理手段62等の作用で、補助原料物質89の 添加重量が、自動的に算出されるため、作業者の手間のより一層の軽減すること ができる。
【0081】 尚、本実施例では、実施例1の装置に、一台の補助装置8を付設する場合を中 心に述べているが、補助装置8の付設数は2台以上であってもよい。また、上記 各ホッパーH1 〜H8 から供給することが好ましい原料物質であっても、本補助 装置を用いて供給することが可能である。特に、計量調合の対象となる原料物質 の種類、数が多いため、ホッパーの数が不足している場合に有効である。
【0082】 また、本考案においては、前記具体的実施例に示すものに限られず、目的、用 途に応じて本考案の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上 記各本実施例では、各装置を製パンに用いる場合について述べたが、その他の食 品製造業(練製品の製造業、製麺業等)でも有効に利用できる。また、食品製造 業に限らず、薬品製造業、化学品の製造業等の原料物質の計量、若しくは計量調 合を行う各業種において、効果的に使用することができる。
【0083】
【考案の効果】
以上の様に、上記各考案に係わる計量調合装置によれば、対象となる各原料物 質の量の多少を問わずに、正確な計量、若しくは計量調合を行うことができる。 また、自動化が容易であるため、各種製造業における省力化、生産効率の向上等 に的確に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の計量調合装置の正面図である。
【図2】(a)は実施例1の計量調合装置の左側面図、
(b)は計量調合装置の右側面図である。
【図3】口ばし部材の導出管への取着状態を説明するた
めの一部縦断面図である。
【図4】(a)は実施例1の口ばし部材の一態様を示す
平面図、(b)は実施例1の口ばし部材の他の態様を示
す平面図である。
【図5】セットリングの平面図である。
【図6】実施例1の送出スクリューの正面図である。
【図7】実施例1の攪拌羽根の正面図である。
【図8】実施例1の大型ホッパーの後方側を示す一部破
断側面図である。
【図9】実施例1の小型ホッパーの後方側を示す一部破
断側面図である。
【図10】実施例1の駆動手段を説明するための一部側
面図である。
【図11】実施例1の装置が備える回路(概略)を示す
ブロック図である。
【図12】実施例1の操作盤が備えるディスプレーの表
示の一態様を説明する一部正面図である。
【図13】実施例1の変形例の装置が備える回路(概
略)を示すブロック図である。
【図14】比較試験例において、小麦粉の導出を停止し
た直後の状態を説明するため一部縦断面図である。
【図15】(a)は試験例1において、小麦粉の導出状
態を説明するため一部縦断面図、(b)は試験例1にお
いて、小麦粉の導出を停止した直後の状態を説明するた
め一部縦断面図である。
【図16】(a)は試験例2に係わる口ばし部材の正面
図、(b)は試験例3に係わる口ばし部材の正面図、
(c)は試験例4に係わる口ばし部材の正面図である。
【図17】(a)は実施例2の計量調合装置の一部正面
図、(b)は実施例2の計量調合装置が備える回路(概
略)を示すブロック図である。
【図18】実施例2の補助装置の作動を説明するための
フローチャートである。
【図19】従来例に係わる計量調合装置の概略を示す正
面図である。
【図20】従来例に係わる計量調合装置を閉鎖した状態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 〜H8 ;第1〜第8ホッパー、1;台車体、11;
台車本体、14;ポッパー固定用ノブ、21;ホッパー
本体、21c;排出口、22;導出管、23;口ばし部
材(障害部材)、231;外枠部、232;格子部、2
33a、233b;締付部、232a1 ;単位格子部、
232a;主格子部、232b;副格子部、X、Y;格
子間隔、Z;部材幅、R;セットリング、24;送出ス
クリュー、25;攪拌羽根(圧砕手段)、26;支え
脚、M;モーター、3;受容体、4;駆動手段、41;
固定軸、42;スライドテーブル、43;原動部、4
4;チェーン、5;操作盤、51;ディスプレー(タッ
チパネル画面)、F;回路、61;メモリ手段、62;
制御手段、63(台秤S);検知手段、641〜64
8;第1〜8停止手段、T1 〜T16;選択キー、8;補
助装置、81;補助台車体、82;補助検知手段、8
3;警告手段。

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略容器状の外形を備え、且つ底部寄りの
    所定の箇所に排出口を備えたホッパー本体と、 略筒状の外形を備えると共に、根本側を該排出口に連通
    させながら該ホッパー本体の外側に向かって突出配置さ
    れた導出管と、 該導出管の先端寄りの所定の縦断面に沿い略格子状に配
    置される障害部材と、 上記ホッパー本体の内部に収納された原料物質の送り出
    しを行う送出手段と、を有する計量用ホッパーを2以上
    備えたことを特徴とする計量調合装置。
  2. 【請求項2】 上記障害部材が上記導出管より着脱可能
    な請求項1記載の計量調合装置。
  3. 【請求項3】 粉粒体及び軟質固形物のうちのいずれか
    を主体に構成される原料物質の計量調合に用いられると
    共に、 上記障害部材の単位格子幅が、5〜20mmである請求
    項1又は2記載の計量調合装置。
  4. 【請求項4】 上記各計量用ホッパーから導出される各
    原料物質を受容するための受容体を備える請求項1乃至
    3のいずれかに記載の計量調合装置。
  5. 【請求項5】 上記受容体は、上記各計量用ホッパーの
    うちの所定の一若しくは二以上の計量用ホッパーの導出
    管の先端部の下方側で静止する静止動作と、 該一若しくは二以上の計量用ホッパーから目的量の原料
    物質を受け取る受容動作と、 該受容動作の後に他の一以上の計量用ホッパーの導出管
    の先端部の下方側に移動する移動動作と、からなる各受
    給工程を適宜、繰り返して、各計量用ホッパーから各原
    料物質を受け取る請求項4記載の計量調合装置。
  6. 【請求項6】 上記各計量用ホッパーからの各原料物質
    の各供給量を検知する検知手段と、 該検知手段が検知した各供給量が、各計量用ホッパー毎
    に予め設定された予定供給量になときに対応関係にある
    各計量用ホッパーの上記送出手段の作動を停止させる停
    止手段と、を備えた請求項5記載の計量調合装置。
  7. 【請求項7】 上記受容体が上記受容動作を上記各計量
    用ホッパー毎に、順を追って行うと共に、 上記検知手段が、該各計量用ホッパーから上記各原料物
    質を受容することによって上記受容体に加わる重量増加
    分を上記各供給量として検知する請求項6記載の計量調
    合装置。
  8. 【請求項8】 上記検知手段が上記各計量用ホッパー毎
    に別に設けられると共に、 該各検知手段が該各計量用ホッパーから導出される各原
    料物質の各量を上記各供給量として検知する請求項6記
    載の計量調合装置。
  9. 【請求項9】 上記各計量用ホッパーからの原料物質の
    各予定供給量の比と、各計量用ホッパーのうちのいずれ
    かの一の計量用ホッパーからの予定供給量と、を予め記
    憶させるメモリ手段と、 該各予定供給量の比及び該一の計量用ホッパーからの予
    定供給量より、上記各計量用ホッパー毎の上記予定供給
    量を算出する演算処理手段と、を備えた請求項6乃至8
    のいずれかに記載の計量調合装置。
  10. 【請求項10】 上記各計量用ホッパーからの各予定供
    給量の比と、各予定供給量の総量と、を予め記憶させる
    メモリ手段と、 該各予定供給量の比及び該予定供給量の総量より、上記
    各計量用ホッパー毎の上記予定供給量を算出する演算処
    理手段と、を備えた請求項6乃至8のいずれかに記載の
    計量調合装置。
  11. 【請求項11】 上記各受給工程における各移動動作
    を、上記一若しくは二以上の計量用ホッパーの全ての停
    止手段の作動の後に、上記受容体を上記他の一以上の計
    量用ホッパーの導出管の先端部の下方側にスライド移動
    させる駆動手段で行う請求項6乃至10のいずれかに記
    載の計量調合装置。
  12. 【請求項12】 上記受容体は、上記静止動作と、上記
    受容動作と、上記移動動作とを、上記各計量用ホッパー
    毎に行う請求項5乃至11のいずれかに記載の計量調合
    装置。
  13. 【請求項13】 上記ホッパー本体の内部には、原料物
    質の塊状となることを防止するための圧砕手段が配置さ
    れた請求項1乃至12のいずれかに記載の計量調合装置
  14. 【請求項14】 脚先側に所定のキャスターを取着した
    脚部を備えた台車本体と、該台車本体上に上記各計量用
    ホッパーを脱着可能な状態で固定する固定手段と、有す
    る台車体を備えた請求項1乃至13のいずれかに記載の
    計量調合装置。
  15. 【請求項15】 上記各計量用ホッパーに収納される各
    原料物質以外の所定の補助原料物質の供給に用いられる
    補助装置であって、 該補助原料物質の供給量を検知する補助検知手段と、該
    補助検知手段が検知した該供給量が該補助原料物質の供
    給量として予め設計された予定供給量に近づいたことを
    知らせる第1警告音、該供給量が予定供給量に達したこ
    とを知らせる第2警告音及び該供給量が過剰となったこ
    とを知らせる第3警告音をそれぞれ発生させる警告手段
    と、を備えた補助装置を付設した請求項1乃至14のい
    ずれかに記載の計量調合装置。
  16. 【請求項16】 略容器状の外形を備え、且つ底部寄り
    の所定の箇所に排出口を備えたホッパー本体と、 略筒状の外形を備えると共に、根本側を該排出口に連通
    させながら該ホッパー本体の外側向かって突出配置され
    た導出管と、 該導出管の先端寄りの所定の縦断面に沿い略格子状に配
    置される障害部材上記ホッパー本体の内部に収納された
    原料物質の送り出しを行う送出手段と、を備えたことを
    特徴とする計量用ホッパー。
  17. 【請求項17】 粉粒体及び軟質固形物のうちのいずれ
    かを主体に構成される原料物質の計量に用いられると共
    に、 上記障害部材の単位格子幅が、5〜20mmである請求
    項16の計量用ホッパー。
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