JP3015564B2 - フィルム搬送装置及びx線撮影装置 - Google Patents

フィルム搬送装置及びx線撮影装置

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JP3015564B2
JP3015564B2 JP3328930A JP32893091A JP3015564B2 JP 3015564 B2 JP3015564 B2 JP 3015564B2 JP 3328930 A JP3328930 A JP 3328930A JP 32893091 A JP32893091 A JP 32893091A JP 3015564 B2 JP3015564 B2 JP 3015564B2
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sheet
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセッテ撮影方式とカ
セッテレス撮影方式とを共に備えたフィルム搬送装置
びX線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カセッテ撮影方式とカセッテレス
撮影方式とを共に備え、各撮影方式を選択して用いるこ
とができるフィルム搬送装置がある。
【0003】カセッテ撮影方式とは比較的大きい画像記
録媒体(シートフィルム)を収容できるカセッテを用い
て行う撮影方式であって、カセッテ撮影毎に新しいシー
トフィルムをカセッテへ手動にて差替え、そのカセッテ
をフィルム搬送装置本体に装着して撮影する方式であ
る。一方、カセッテレス撮影方式とは比較的小さいシー
トフィルムを装着できる密着板を用いて行う撮影方式で
あって、カセッテレス撮影毎に新しいシートフィルムを
密着板へ自動的に差替えながら撮影する方式である。カ
セッテレス撮影方式は、シートフィルムの差替えの手間
が極めて少ないために、連続速写に適しており、そのた
め近年においては撮影方式の主流を占めている。しか
し、カセッテ撮影方式は、比較的大きいシートフィルム
を用いて比較的広い範囲の比較的分解能のよい画像が得
られることと、分割撮影等の特殊撮影が可能であること
等のカセッテレス撮影方式にはない利点を有しているこ
とから、上記利点に応じた特定の場合にはカセッテ撮影
方式を用いたい旨の要望が強かった。
【0004】そこで、カセッテ撮影方式とカセッテレス
撮影方式とを共に有し各撮影方式を選択可能としたフィ
ルム搬送装置(以下「共有搬送装置」と称する)が考案
された。しかし、従来の共有搬送装置には、次のような
問題点がある。図15、図16、図17はその問題点に
ついて説明する図である。
【0005】図15に示した装置は比較的初期の共有搬
送装置である。この装置は、カセッテレス撮影からカセ
ッテ撮影へ切替える場合、搬送装置のユニット本体10
0の上方(X線装置50側)に設けられている撮影位置
に設置されている密着板10をユニット本体100外部
に挿出した後、未撮影シートフィルムを収容させたカセ
ッテを撮影位置に差し入れる作業を手動で行う必要であ
り、非常に多くの時間、手間が必要であり、ある一定の
限られた状況、例えば少数の被検体に十分な時間を要し
てもよい状況の中でしか該切替え撮影を行うことができ
なかったという問題点があった。
【0006】また、図16に示した搬送装置は、上記問
題点を解決すべく考案されたものである。すなわち、カ
セッテ撮影時の撮影位置IP1 と、カセッテレス撮影時
の撮影位置IP2 とを相違、ここでは上下に相違させる
構造によって、上記問題点を解決するものである。しか
し、本装置においては、X線焦点F−カセッテ撮影時フ
ィルム間距離X1 と、X線焦点F−カセッテレス撮影時
フィルム間距離X2 とが異なることとなり、その結果、
カセッテ撮影時のX線撮影条件、例えば照射範囲(絞り
程度)、X線強度等の条件を、カセッテレス撮影前に再
設定しなければならず、さらに撮影位置を2つ設けるた
めに装置が複雑化しそれに伴って大型化せざるをえなか
ったという問題点があった。
【0007】さらに、上記装置の大型化に伴って、図1
7に示した問題点が生じる。すなわち、上記の撮影位置
を2つ設けた装置では本体ユニット1のフレーム20か
ら撮影位置(フィルム面)までの距離(フレーム/フィ
ルム間距離)が長くなる。ここでは、このフレーム/フ
ィルム間距離FDがFD1 からFD2 に延長するものと
する。その結果、特殊撮影の中でも特に分割撮影におい
てはフィルム一部への撮影終了後該フィルム(カセッ
テ)を移動させるが、その移動ストロークDmが図示し
たように、Dm1 からDm2 に延長することとなり、撮
影時間が延長すると共に、装置の大型化を増長させるこ
ととなった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、密着板/カセッテの交換作業の時間及び手間を減少
させ、撮影位置の統一を図ることによって撮影条件を再
設定する必要のない、さらに装置の小型化を実現すると
いう利便性のよいカセッテ撮影方式とカセッテレス撮影
方式とを共に有するフィルム搬送装置及びX線撮影装置
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフィルム搬
送装置は、単一の撮影位置を有するユニット本体と、
のユニット本体に対してカセッテ脱着位置で脱着可能で
あって、前記脱着位置と前記撮影位置との間を搬送され
るカセッテと、前記カセッテ脱着位置に対して上下関係
で近接するシートフィルム脱着位置と前記撮影位置との
間を搬送される密着板と、前記シートフィルム脱着位置
で前記密着板に対してシートフィルムを挿抜するための
上下一対のシートフィルム脱着ローラと、前記一対のシ
ートフィルム脱着ローラの少なくとも一方を、前記カセ
ッテ脱着位置に対して干渉するセット位置と前記カセッ
テ脱着位置に対して干渉しない待避位置との間で移動す
る機構とを具備することを特徴とする。本発明に係るX
線撮影装置は、X線を発生するX線管と、前記X線管に
被検体を挟んで対向するフィルム搬送装置とを備えるX
線撮影装置において、前記フィルム搬送装置は、単一の
撮影位置を有するユニット本体と、このユニット本体に
対してカセッテ脱着位置で脱着可能であって、前記脱着
位置と前記撮影位置との間を搬送されるカセッテと、前
記カセッテ脱着位置に対して上下関係で近接するシート
フィルム脱着位置と前記撮影位置との間を搬送される密
着板と、前記シートフィルム脱着位置で前記密着板に対
してシートフィルムを挿抜するための上下一対のシート
フィルム脱着ローラと、前記一対のシートフィルム脱着
ローラの少なくとも一方を、前記カセッテ脱着位置に対
して干渉するセット位置と前記カセッテ脱着位置に対し
て干渉しない待避位置との間で移動する機構とを具備す
ることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明によれば、カセッテはカセッテ脱着位置
と撮影位置との間で搬送可能で、また密着板はシートフ
ィルム脱着位置と撮影位置との間で搬送可能であるの
で、カセッテ撮影時の撮影位置と密着板を使ったカセッ
テレス撮影時の撮影位置との統一を図ることができる。
また、一対のシートフィルム脱着ローラの少なくとも一
方がカセッテ脱着位置に対して干渉しない待避位置に待
避可能であるので、カセッテ脱着位置に対して密着板の
シートフィルム脱着位置を非常に接近させることがで
き、これにより装置の小型化を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。なお、本説明においてフィルム搬送装置は、X線撮
影の際に用いるX線フィルム(以下単に「フィルム」と
称する)を搬送する装置であるとする。
【0014】図1は、本発明の実施例に係るカセッテ撮
影方式とカセッテレス撮影方式とを共に有するフィルム
搬送装置(以下単に「フィルム搬送装置」と称する)の
概略構造を示した図である。図1に示したように、本実
施例に係るフィルム搬送装置の概略的構造は、ユニット
本体1と、ユニット本体1のX線照射方向側にユニット
表面であるフレーム20と、カセッテレス撮影時に使用
する未撮影シートフィルムを収納し、ユニット本体1内
部に脱着可能な未撮影フィルム収納ケース(以下「フィ
ードマガジン」と称する)12と、撮影済のシートフィ
ルムを収納し、ユニット本体1内部に脱着可能な撮影済
フィルム収納ケース(以下「テイクアップマガジン」と
称する)13と、カセッテレス撮影時に未撮影シートフ
ィルムを装着し撮影位置IPにその未撮影シートフィル
ムを設置する密着板10と、カセッテ脱着位置において
ユニット本体1に対し脱着可能であってカセッテ撮影時
に未撮影シートフィルムを撮影位置IPに設置するカセ
ッテ11と、未撮影フィルム搬送経路MFRに沿って未
撮影フィルムを搬送する手段と、撮影済フィルム搬送経
路SFRに沿って撮影済フィルムを搬送する手段と、密
着板搬送経路MHRに沿って密着板10を搬送する手段
と、カセッテ搬送経路CHRに沿ってカセッテ11を搬
送する手段と、カセッテレス撮影またはカセッテ撮影の
撮影モードの切替えおよび各撮影モードに伴う動作を制
御する制御ユニット17とが設けられていて、また必要
に応じてユニット本体1のフレーム20の下方にX線透
視の際に用いるX線透視系の一部分であるイメージイン
テンシファイア(I.I.)14とをその構成要素とす
る。
【0015】撮影時には図示していない天板上に被検体
が図示したようにその頭部および足部を矢印方向に沿っ
て横たわることとなり、図示していないX線装置(絞り
装置等含む)の焦点Fから照射されたX線が被検体を透
過した後、撮影位置IPに設置されたフィルム上に記録
される。
【0016】密着板10は、通常用いられている密着板
と同様であり、すなわち開閉可能に設けられた2枚の対
向板を備えていて、その対向板の間にフィルムを挟み込
み保持する。カセッテ11は、通常用いられているカセ
ッテと同様であり、すなわち密着板10に装着されるフ
ィルムに対し比較的大きいフィルムを装着すべくその形
状も密着板10より大きいものであって、その構造は密
着板10と同様である。カセッテ撮影前にカセッテ11
はユニット本体1から挿出され、その内部にフィルムを
装着され、ユニット本体1のトレイ15内部に装着され
ることになる。
【0017】図2および図3は図1の装置を視線V1
らみた側面図であり、図2は密着板搬送経路MHRおよ
び各種位置を示す図であり、図3はカセッテ搬送経路C
HRおよび各種位置を示す図であり、図4は図1の装置
を視線V2 からみた図である。撮影位置IPはカセッテ
レス撮影時とカセッテ撮影時にフィルムを設置する位置
であり、この撮影位置IPは各撮影時のいて共通であ
る。密着板10の待機位置MTPは、カセッテ撮影時に
密着板10が待機する位置であり、カセッテレス撮影時
にはフィルムの脱着を行う位置でもある。カセッテ/ト
レイ脱着位置CDPは、カセッテ11をユニット本体1
と脱着する位置であり、具体的にはトレイ15に載置し
あるいはトレイ15から取出す位置である、トレイ待機
位置TTPは、カセッテレス撮影時にトレイ15が待機
する位置である。図4に示したように密着板10の待機
位置MTPを、カセッテ/トレイ脱着位置CDPの直下
に位置させることは装置の小型化に貢献するものであ
る。
【0018】密着板搬送経路MHRは、密着板10を待
機位置MTPと撮影位置IPとの間を矢印方向に搬送す
るフレーム20に対する傾斜を有する経路であり、カセ
ッテ搬送経路CHRは、カセッテ11をカセッテ/トレ
イ脱着位置CDPと撮影位置IPを経てトレイ待機位置
TTPとの間をフレーム20と平行に搬送する経路であ
る。密着板搬送経路MHRは斜めとし、一方、カセッテ
搬送経路CHRは平行としたことにより、少なくともそ
れら経路の使用時には互いに干渉しないことを可能とし
た。なお、カセッテ11は、カセッテトレイ15に装着
され、トレイ15の移動に伴い搬送される。カセッテレ
ス撮影時には、フィードマガジン12から取り出された
フィルムは、未撮影シートフィルム搬送経路MFRを搬
送されて、待機位置MTPで待機しているフィルム未収
容の密着板10に収容されて、密着板10と共に密着板
搬送経路MHRを搬送されて、撮影位置IPに設置され
ることになる。一方、カセッテ撮影時には、フィルム
は、装置外部でカセッテ11内に収容され、カセッテ1
1と共にカセッテ/トレイ脱着位置CDPで装置内部の
トレイ15上に装着されカセッテ搬送経路CHRを搬送
されて、撮影位置IP、あるいはトレイ待機位置TTP
に設置されることになる。
【0019】図5は、密着板搬送経路MHRに沿って密
着板10を搬送する手段と、カセッテ搬送経路CHRに
沿ってカセッテ11を搬送する手段を示す図である。先
述の手段の概略構成部品は、密着板10を誘導するレー
ル51、52と、密着板10をレール51、52に沿っ
て搬送方向MHDに移動駆動するモータ41とである。
レール51、52上の撮影位置IPおよび待機位置MT
Pは図示した通りである。また、後述の手段の概略構成
部品は、トレイ15に接着されている移動部54を誘導
するレール53と、移動部54をレール53に沿って搬
送方向CHDに移動駆動するモータ40とである。レー
ル53に対する撮影位置IP、トレイ待機位置TTPお
よびカセッテ/トレイ脱着位置CDPは図示した通りで
ある。
【0020】次に、未撮影フィルム搬送経路MFRに沿
って未撮影フィルムを搬送する手段と、撮影済フィルム
搬送経路SFRに沿って撮影済フィルムを搬送する手段
について図6を用いて説明する。図6は図4と同様にこ
の搬送手段を図1の視線V1から見た図である。先述の
搬送手段は、フィードマガジン12から未撮影のフィル
ムを1枚ずつ取出し未撮影フィルム搬送経路MFR上に
送り出す吸着カップ44およびその吸着カップ44を移
動駆動する伸縮可能なアーム441 と、フィルムを未撮
影フィルム搬送経路MFRに沿って送る対ゴムローラ
(斜線)401 および402 と、フィルムを密着板10
に対して挿入するフィルム挿出入対ローラ16と、未撮
影フィルムを未撮影フィルム搬送経路MFRから外れな
いように設けられた誘導板471 および472 とからな
る。なお対ゴムローラとは、互いに接触しながら回転す
る2つのローラであって、これら2つのローラが回転す
ることによってフィルムを挟み込み送出するものであっ
て、またフィルム表面を傷付けないよう配慮してゴムに
よってコーティングされたものである。一方、後述の搬
送手段は、撮影済のフィルムを密着板10から取出し撮
影済フィルム搬送経路SFRに送出するフィルム挿出入
対ローラ16と、フィルムを撮影済フィルム搬送経路S
FRに沿って送る対ゴムローラ402 ,403 ,404
および405 と、撮影済フィルムを撮影フィルム搬送経
路SFRから外れないように設けられた誘導板472
よび473 と、対ゴムローラ405 から送り出されてき
た撮影済フィルムをテイクアップマガジン13内に押さ
える回動駆動する押さえ板45とからなる。なお、対ゴ
ムローラ401 ,402 ,403 ,404 および405
は、ベルト43(一点鎖線)によって連動されていて、
駆動モータ42により回転し、また未撮影フィルム搬送
経路MFRと撮影済フィルム搬送経路SFRとの切り替
えは傾斜可能に設けられた切替板46によって行われ
る。
【0021】ここで、本実施例装置に用いられる密着板
用のシートフィルムについて簡単に説明する。図7はそ
の平面図である。このフィルム30の特徴は、従来にお
いては二隅に設けられていた切欠き31を一隅にのみに
設けた点にある。この切欠きは、搬送時に搬送ローラと
接触する部分である。この特徴点は、非撮影領域(斜線
部)の縮小化、すなわち撮影領域の拡大および装置の小
型化に貢献するものである。また、この特徴点に伴っ
て、従来、上述の対ゴムローラ401 ,402 ,4
3 ,404 および405 は、二隅の切欠きに応じて2
つずつ1組として設けられていたが、それぞれ1つずつ
としたことによって装置の小型化が実現される。
【0022】次に、フィルム脱着対ローラについて説明
する。図8から図13までは、シート脱着対ローラにつ
いて示した図である。図8は、図4に示したシート脱着
対ローラ16およびその周辺の拡大図である。フィルム
脱着対ローラ16は、密着板10の待機位置MTPで待
機する密着板10に対しフィルムの脱着に直接関わるロ
ーラである。まず前提として、カセッテ脱着位置CDP
と待機位置MTPとの間隔dをできるだけ小さくするこ
とが装置の小型化の実現には必要な事項である。すなわ
ち、この間隔dが大きいと、レール51,52とレール
53との配置関係に直接影響し、装置全体が大型化する
こととなるからである。この間隔dを小さくするために
従来は図9に示したように、対ローラ方式ではなく、単
ローラ方式を採用し、フィルムの脱着を行っていた。単
ローラ方式とは、ローラ24とフィルムとの間の摩擦
が、ローラ24と密着板10の一挟み込み板との間の摩
擦より大きいことを利用して、フィルムを送り出すもの
である。この方式によると、フィルム表面に傷や圧感マ
ーク等が付くことが多いという欠点がある。そこで、本
実施例では、図10に示したような対ローラ方式を採用
する。対ローラ方式は、ローラ24とプレスローラ25
とでフィルムを挟み込んで回転することによりフィルム
を送り出すものである。本実施例では、カセッテ脱着位
置CDPと待機位置MTPとの間隔dをできるだけ小さ
くすることを実現するために、フィルムの脱着動作以外
の期間、すなわちカセッテ撮影期間にはプレスローラ2
5が、カセッテ搬送経路CHRに対して干渉しないよう
に、図8に示したようにセット位置SPからパーク位置
PPへ矢印方向に回避する機構を設けている。図11か
ら図13はこの機構について示した図であり、図12は
図11の視線V3 から見た図であり、図13は図11の
視線V4 から見た図である。なお、ローラ24とプレス
ローラ25は自己駆動回転するものであり、この回転駆
動手段(モータ等)については本機構の説明の理解を容
易にするためあえて図から削除した。すなわち、該機構
は、ユニット本体1内部の所定の位置に固定された台2
9と、台29に対して回転可能に設けられたローラ24
と、回転軸RJを中心として矢印方向に回動可能に設け
られたアーム32と、アーム32の先端に回転可能に設
けらえたプレスローラ25と、アーム32をギア27,
28を介して回転駆動するモータ26と、図示していな
いセット位置SPあるいはパーク位置PPの位置検出す
る手段、例えばホトカプラを用いた光学的位置検出手段
とからなる。ローラ24とプレスローラ25は、フィル
ム搬送用のローラと同様にゴム製であることが望まし
い。なお、セット位置SPあるいはパーク位置PPの設
定を行うモータ26は、前述の制御ユニット17に制御
される。この機構によりカセッテ脱着位置CDPと待機
位置MTPとの間隔dをできるだけ小さくすることと、
および対ローラ方式の採用とを共に実現することができ
る。
【0023】次に、以上にような構成の本実施例装置の
作用について説明する。図14は、本実施例装置におけ
る撮影モードの切り替え、ここではカセッテレス撮影か
らカセッテ撮影への切り替えに伴う、密着板,カセッテ
トレイおよびフィルム脱着対ローラ16の位置の変化を
時間経過と共に示したチャート図である。なお、定常
時、すなわち非撮影時には、密着板10は待機位置MT
Pに、カセッテトレイ15はトレイ待機位置TTPに、
フィルム脱着対ローラ16はパーク位置PPに在るもの
とする。また、撮影モードの切り替えに関わる動作制御
は制御ユニット17の制御の下に行われ、撮影モードの
切り替えは予め設定しておいてもよいし、その都度制御
ユニット17の切り替えスイッチにより操作するものと
してもよい。
【0024】撮影モードが、制御ユニット17の制御の
下、カセッテレス撮影モードとなるに応じて、フィルム
脱着対ローラ16がモータ26に回動駆動されてパーク
位置PPからセット位置SPに移動する。このとき、密
着板10およびカセッテトレイ15は定常時のままそれ
ぞれ、待機位置MTPおよびトレイ待機位置TTPに在
る。また、同時に、未撮影フィルムが、フィードマガジ
ンから取り出され、対ゴムローラ401 と402 の回転
駆動によって未撮影フィルム搬送経路MFRに沿って待
機位置MTPまで搬送される。
【0025】そして、フィルム脱着対ローラ16の回転
駆動によるフィルム送り出し動作によって密着板10に
その未撮影フィルムが装着される。未撮影フィルムの密
着板10への装着が完了した後、図5に示したモータ4
1が駆動開始し、密着板10は密着板搬送経路MHRに
沿って撮影位置IPまで搬送される。このとき、カセッ
テトレイ15はトレイ待機位置TTPで待機しているた
めに、カセッテトレイ15が密着板搬送経路MHRを干
渉することはない。撮影位置IPでカセッテレス撮影が
終了した後、再度モータ41が駆動開始(但し前駆動と
は逆回転)し、撮影済のフィルムを有する密着板10が
撮影位置IPから再度待機位置MTPまで搬送される。
この撮影済のフィルムは、待機位置MTPにおいて、フ
ィルム脱着対ローラ16の回転駆動(但し前回転とは逆
回転)によって密着板10から取り出され、対ゴムロー
ラ401 ,403 ,404 および405 の回転駆動によ
って撮影済フィルム搬送経路SFRに沿ってテイクアッ
プマガジン13まで搬送され、テイクアップマガジン1
3内に収容される。以上の動作でカセッテレス撮影が完
了し、次に撮影モードがカセッテ撮影モードに切り替わ
る。
【0026】撮影モードがカセッテ撮影モードに切り替
わると、図5に示したモータ40が駆動開始(正回転)
し、カセッテトレイ15がトレイ待機位置TTPから撮
影位置IPを通過してカセッテ/トレイ脱着位置CDP
までカセッテ搬送経路CHRに沿って搬送される。この
とき既にフィルム脱着対ローラ16がセット位置SPか
らパーク位置PPに移動し、カセッテ搬送経路CHRを
干渉することはない。
【0027】既に未撮影フィルムがセットされているカ
セッテ11は、カセッテ/トレイ脱着位置CDPでカセ
ッテトレイ15に装着されると、モータ40が駆動開始
(但し正回転と逆の逆回転)し、カセッテトレイ15と
共にカセッテ/トレイ脱着位置CDPから撮影位置IP
までカセッテ搬送経路CHRに沿って搬送される。そし
てカセッテ撮影の準備が完了し、カセッテ撮影が執行さ
れる。
【0028】カセッテ撮影が終了すると、撮影済のフィ
ルムを有するカセッテ11は、モータ40の駆動開始
(正回転)に応じて、カセッテトレイ15と共に撮影位
置IPからカセッテ/トレイ脱着位置CDPまでカセッ
テ搬送経路CHRに沿って搬送され、カセッテトレイ1
5から取り出され、ユニット本体1外に取り出される。
以上でカセッテ撮影が完了する。ここでは、連続して撮
影が行われないものであるから、定常時に戻るべく、カ
セッテトレイ15はカセッテ/トレイ脱着位置CDPか
ら撮影位置IPを経てと例待機位置TTPに搬送される
こととなる。このように撮影モードの切り替えが行われ
る。なお、以上の動作は、カセッテレス撮影およびカセ
ッテ撮影は1回づつ行なうことに応じた動作であった
が、各撮影回数を複数回行う場合は、密着板およびカセ
ッテトレイの搬送をその回数に応じて繰り返すこととな
る。
【0029】以上のように本実施例によれば、密着板/
カセッテの交換作業の時間および手間を減少することが
でき、撮影位置を統一することができ、さらに装置の小
型化を実現することができる。
【0030】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、種々変形して実施可能である。例えば、上記実施例
はX線撮影時に用いるシートフィルムに対応した装置で
あったが、他のシート状のものを用いる場に適用しても
よい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
セッテはカセッテ脱着位置と撮影位置との間で搬送可能
で、また密着板はシートフィルム脱着位置と撮影位置と
の間で搬送可能であるので、カセッテ撮影時の撮影位置
と密着板を使ったカセッテレス撮影時の撮影位置との統
一を図ることができる。また、一対のシートフィルム脱
着ローラの少なくとも一方がカセッテ脱着位置に対して
干渉しない待避位置に待避可能であるので、カセッテ脱
着位置に対して密着板のシートフィルム脱着位置を非常
に接近させることができ、これにより装置の小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例に係るカセッテ撮影方式とカセッ
テレス撮影方式とを共に有するフィルム搬送装置の構成
を示す概略斜視図。
【図2】図1の視線V1 から見た図であって、密着板搬
送経路MHR等を示す図である。
【図3】図1の視線V1 から見た図であって、カセッテ
搬送経路CHR等を示す図である。
【図4】図1の視線V2 からみた図であって、密着板待
機位置MTPとカセッテ搬送経路CHRおよびカセッテ
/トレイ脱着位置CDPとの関係を示す図。
【図5】密着板搬送手段とカセッテトレイ搬送手段の構
造を示す斜視図。
【図6】図1の視線V1 から見た図であって、シートフ
ィルム搬送手段を示す図。
【図7】本実施例装置に用いるシートフィルム表面に対
する切欠きの位置と、シートフィルムに対する密着板へ
の装着時の関係を示す図。
【図8】フィルム脱着対ローラのプレスローラのセット
位置およびパーク位置をカセッテ搬送経路CHRとの位
置関係と共に示す図。
【図9】従来のフィルム脱着ローラによるシートフィル
ム脱着動作ついて示す図。
【図10】本実施例に係るフィルム脱着対ローラによる
シートフィルム脱着動作について示す図。
【図11】本実施例に係るフィルム脱着対ローラの構造
を示す側面図。
【図12】本実施例に係るフィルム脱着対ローラの構造
を示す正面図。
【図13】本実施例に係るフィルム脱着対ローラの構造
を示す平面図。
【図14】本実施例装置による撮影モードの切り替えに
伴う密着板、カセッテトレイおよびフィルム脱着対ロー
ラの動きについて示すチャート図。
【図15】従来のフィルム搬送手段の第1の問題点につ
いて示す図。
【図16】従来のフィルム搬送手段の第2の問題点につ
いて示す図。
【図17】従来のフィルム搬送手段の第3の問題点につ
いて示す図。
【符号の説明】
1…ユニット本体、10…密着板、11…カセッテ、1
2…フィードマガジン、13…テイクップマガジン、1
4…イメージインテンシファイア、17…制御ユニッ
ト、20…フレーム、撮影位置IP…撮影位置、MHR
…密着板搬送経路、CHR…カセッテ搬送経路、MFR
…未撮影フィルム搬送経路、SFR…撮影済フィルム搬
送経路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の撮影位置を有するユニット本体
    と、このユニット本体に対してカセッテ脱着位置で脱着可能
    であって、前記脱着位置と前記撮影位置との間を搬送さ
    れるカセッテと、 前記カセッテ脱着位置に対して上下関係で近接するシー
    トフィルム脱着位置と前記撮影位置との間を搬送される
    密着板と、 前記シートフィルム脱着位置に設けられ、前記シートフ
    ィルム脱着位置で前記密着板に対してシートフィルムを
    挿抜するための上下一対のシートフィルム脱着ローラ
    と、 前記一対のシートフィルム脱着ローラの少なくとも一方
    を、前記カセッテ脱着位置に対して干渉するセット位置
    と前記カセッテ脱着位置に対して干渉しない待避位置と
    の間で移動する機構とを具備する ことを特徴とするフィ
    ルム搬送装置。
  2. 【請求項2】 X線を発生するX線管と、前記X線管に
    被検体を挟んで対向するフィルム搬送装置とを備えるX
    線撮影装置において、 前記フィルム搬送装置は、 単一の撮影位置を有するユニット本体と、 このユニット本体に対してカセッテ脱着位置で脱着可能
    であって、前記脱着位置と前記撮影位置との間を搬送さ
    れるカセッテと、 前記カセッテ脱着位置に対して上下関係で近接するシー
    トフィルム脱着位置と前記撮影位置との間を搬送される
    密着板と、 前記シートフィルム脱着位置に設けられ、前記シートフ
    ィルム脱着位置で前記密着板に対してシートフィルムを
    挿抜するための上下一対のシートフィルム脱着ローラ
    と、 前記一対のシートフィルム脱着ローラの少なくとも一方
    を、前記カセッテ脱着位置に対して干渉するセット位置
    と前記カセッテ脱着位置に対して干渉しない待避位置と
    の間で移動する機構とを具備することを特徴とするX線
    撮影装置。
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