JP3015380U - バッテリーのキャップ外し具 - Google Patents

バッテリーのキャップ外し具

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JP3015380U
JP3015380U JP1995002500U JP250095U JP3015380U JP 3015380 U JP3015380 U JP 3015380U JP 1995002500 U JP1995002500 U JP 1995002500U JP 250095 U JP250095 U JP 250095U JP 3015380 U JP3015380 U JP 3015380U
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cap
plate
pin
rocking
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JP1995002500U
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English (en)
Inventor
利夫 尾曽
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嵯峨電機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊締状態のバッテリーのキャップを簡単、迅
速に取り外し、各種に異なる外形寸法のキャップとの調
整作業を要することなく使用できるようにする。 【構成】 手指等による握持が可能な外し具本体1の前
端に、バッテリーBのキャップCを挟み込み、弛緩方向
に回動する挟持部10を、後端にねじ溝に嵌まり込む係
合端20、キャップC外形に対応する回動操作孔21を
夫々設ける。挟持部10はキャップCの一側面に当接す
るよう外し具本体1前端の固定板11に形成した固定ピ
ン12と、同じくキャップCの他側面に当接するよう固
定板11に揺動自在に支承した平面ほぼへ字形状の揺動
板13に形成した揺動ピン14とを有する。固定ピン1
2、揺動ピン14相互によるキャップCへの挟持状態で
のキャップCの弛緩操作時に固定板11に対する揺動板
13の揺動を停止し、揺動板13は固定板11に対して
閉塞傾向に弾撥付勢しておく。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば自動車用のバッテリーにおける電極板、電極液補充口等の キャップを簡単、迅速に取り外すことができるようにしたバッテリーのキャップ 外し具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からバッテリーにおける希硫酸等の電極液の補充は電極板のキャップの着 脱によって行なわれており、補充後のキャップの取り付けは締付け工具によるこ となく手回しによる直接の手動作によるものとされている。ただ、キャップの手 動作による締付けによっても、このキャップ自体はバッテリーの充放電の繰り返 しの使用に伴ない次第に締付けられ、また、漏出した電極液等が凝固付着するこ とから、後日の電極液の補充時等では手動作によっては簡単に取り外すことがで きない状態になっていることが多い。そのため、キャップの挟み込みが可能なペ ンチ、プライヤー、レンチその他の各種の手動工具によって強制的に取り外して いるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、キャップはバッテリーによってその形状が丸型、四角型、六角型そ の他であり、その大きさも種々に異なっているために、手動工具にはそれらに対 応して挟み角度、挟み間隔等の調整、更にはキャップとの係合部分の変更選択等 が必要とされるものであった。しかも、その調整、変更選択等に不都合があると 取り外しは困難なものとなるから、キャップ形状、大きさ等に対応した手動工具 自体に対する調整作業は極めて面倒なものであった。
【0004】 そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので 、バッテリーのキャップが固い緊締状態であってもこれを簡単、迅速に取り外す ことができ、しかも、キャップの形状、大きさ等が種々に異なっていてもそれら との調整作業を要することなく十分対応できる汎用性を備え、取扱いも容易であ るバッテリーのキャップ外し具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、この考案にあっては、手指等による握持が可能 な外し具本体1の前端に、バッテリーBのキャップCを挟み込み、弛緩方向に回 動する挟持部10を備えており、この挟持部10はキャップCの側面に固定式に 当接するよう外し具本体1前端の固定板11に形成した固定ピン12と、同じく キャップCの側面に移動式に当接するよう固定板11に揺動自在に支承した揺動 板13に形成した揺動ピン14とを有し、固定ピン12と揺動ピン14とによる キャップCに対する挟持状態においてのキャップCの弛緩操作時に揺動板13は 固定板11に対して揺動が停止されるようにして成ることを特徴とする。
【0006】 そして、挟持部10において、外し具本体1自体をキャップCの弛緩方向に回 動するときの固定板11の基部における後方側部位に平面ほぼへ字形状の揺動板 13の基部を揺動自在に支承し、固定板11、揺動板13両者の閉塞状態では揺 動ピン14が固定ピン12に対して弛緩方向の前方位置にあるように設定されて いるものとして、また、揺動板13は固定板11に対して閉塞傾向に弾撥付勢さ れているものとして構成することができる。
【0007】 更に、外し具本体1の後端に、ねじ回し用のねじ溝に嵌まり込む係合端20、 キャップC外形に対応する内形状を呈して開口形成された回動操作孔21を設け ることができる。
【0008】
【作用】
この考案に係るバッテリーのキャップ外し具にあって、挟持部10においての 固定ピン12、揺動ピン14によってキャップCを挟み込み、外し具本体1自体 で弛緩方向に回動するとき、揺動板13はその基部の支承位置を中心として弛緩 方向とは逆に揺動付勢され、揺動ピン14をキャップC側面に圧接させる。この 状態での外し具本体1の回動操作は、キャップCを回動弛緩させ、バッテリーB から取り外させる。
【0009】 また、固定板11に対して揺動自在な揺動板13は、固定板11に形成した固 定ピン12と揺動板13に形成した揺動ピン14との間隔を変更調整させ、揺動 ピン14をキャップCの一側面に当接したとき、揺動板13を揺動開放させなが らも固定板11の固定ピン12をキャップCの他側面に当接して異なるキャップ C外形寸法に対応調整させ、揺動板13における閉塞傾向の弾撥付勢は固定ピン 12、揺動ピン14相互のキャップCに対する密接性を増大させる。
【0010】 係合端20はキャップCのねじ溝に嵌め入れられることで、回動操作孔21は キャップCに嵌め合わせられることで外し具本体1によってキャップCを弛緩方 向に回動操作させる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明するに、図において示される 符号1は手指等による握持が可能になっている外し具本体であり、この外し具本 体1は、バッテリーBにおける電極板、電極液補充口等のキャップC自体を挟む 挟持部10を前端に、ねじ回し用のねじ溝に嵌まり込む係合端20を後端に、ま た、手指による握持部2を中間に夫々形成してある。そして、基本的には平面で ほぼ矩形状を呈するもので、例えば適宜肉厚の鋼材によって形成され、好ましく は、希硫酸等の電極液に対する耐腐食処理が表面に施されている。
【0012】 また、この外し具本体1は、前端の挟持部10と中間の握持部2との間に側面 から見て傾斜状に立ち上げた傾斜部3を介在形成してあり、図1に示すように、 手指によって握持部2を握持して外し具本体1自体を回動操作するときのバッテ リーB面と若干の間隔が設定できるようにして、バッテリーBと錯綜することな く回動操作の容易性が得られるようにしてある。
【0013】 挟持部10は、キャップCの側面に固定式に当接するよう外し具本体1前端の 固定板11に形成した固定ピン12と、同じくキャップCの側面に移動式に当接 するよう外し具本体1、例えば固定板11に揺動自在に支承した揺動板13に形 成した揺動ピン14とを有し、固定ピン12と揺動ピン14とによるキャップC に対しての挟持状態においてのキャップCの弛緩操作時に揺動板13は固定板1 1に対して揺動が停止されるようにして成るものである。
【0014】 図例のように、挟持部10における外し具本体1自体の前端部分は、基部側が 幅広で、先端側が幅狭である平面でほぼL字形の外郭を呈するように形成されて いる固定板11と成っており、この固定板11の幅狭部位の先端裏面に固定ピン 12を突設形成してある。また、揺動板13は固定板11の裏面に固定板11に 対して固定板11と共に開閉自在となるように揺動自在にして支承され、先端裏 面に揺動ピン14を突設形成してある。そして、揺動板13自体は平面でほぼへ 字形状を呈していて、これの基部を固定板11の基部における幅広部分の突出さ れた部位に支承することで、固定板11、揺動板13両者が閉塞された状態では 揺動ピン14が固定ピン12に対して、外し具本体1自体をキャップCの弛緩方 向に回動するときの前方位置にあるように設定されている。すなわち、固定板1 1の基部における幅広部分の突出部位及び揺動板13の基部の固定板11に対す る支承部位は外し具本体1自体をキャップCの弛緩方向に回動するときの後方に 設定されていて、固定ピン12、揺動ピン14両者によってキャップCを挟み込 み後に外し具本体1自体をキャップCの弛緩方向に回動するとき、揺動板13は その基部の支承位置を中心として弛緩方向とは逆に揺動付勢され、揺動ピン14 がキャップC側面に圧接するようになっている。
【0015】 また、揺動板13自体の揺動によって固定ピン12、揺動ピン14両者間の間 隔が変更されるもので、例えばキャップCの外形幅員が16〜28mmのものに 対応できるようにしてある。図示にあって、固定板11に対して揺動開放された 揺動板13は復帰スプリング15によって閉塞傾向に弾撥付勢されており、揺動 板13側面が固定ピン12に弾撥接触するものとしてある。なお、復帰スプリン グ15は例えば固定ピン12位置を支点として、一端は固定板11の側部に、他 端は揺動板13の後端側部に夫々当接する二股状に形成されており、固定ピン1 2に対してループ部を介して卷回装着され、固定ピン12に形成した瘤部によっ て抜脱が阻止されている。
【0016】 なお、図示を省略したが、固定ピン12あるいは揺動ピン14の少なくともい ずれか一方に、これらのピン12,14とキャップC側面との間に適当に介装さ れる例えばキャップ形状のアダプターを嵌め合い自在に介在させることで、外形 寸法が一層小さいキャップCに対応可能なものとする。また、これらのピン12 ,14表面、アダプター表面に粗面加工、滑り止め部材の嵌め込み等による滑り 止め処理を施すこともできる。
【0017】 一方、係合端20は、外し具本体1の後端において、その端部に至るに伴ない 次第に肉薄状にすることでキャップCに形成されているねじ溝にしっくりと嵌ま り込むように形成されており、図例のように、外し具本体1に対してその板面方 向でやや折曲状にすることで、外し具本体1自体を握持したときの回動操作性が 向上するように配慮してある。
【0018】 また、この係合端20側には、外し具本体1自体に六角孔状の回動操作孔21 を開口形成してあり、この回動操作孔21によって六角形状のキャップCの回動 操作を可能にしている。この回動操作孔21は、六角形状に限らずキャップC外 形に対応する内形状を呈して開口形成されていれば足りるものである。
【0019】 なお、図中符号25は、外し具本体1における中央位置の握持部2に被装した 合成樹脂製の筒状のグリップカバーであり、手指への馴染み性を向上させるもの で、例えば黄色、赤色等の色彩を付すことで例えば道具箱内で目立つようにでき 、その取り出しを容易にさせることができる。
【0020】 次に、この考案外し具の使用の一例を説明すると、図1に示すように、例えば キャップCが四角星型である場合では挟持部10における固定ピン12、揺動ピ ン14にてキャップCを挟み込み、外し具本体1自体によって弛緩方向に回動す るのである。このとき、先ず揺動ピン14をキャップCの一側面に当接して揺動 板13を揺動開放させながらも固定板11の固定ピン12をキャップCの他側面 に当接するのであり、キャップCの外形寸法に対応して固定ピン12、揺動ピン 14相互間の間隔が自動調整されるのである。また、キャップCがねじ溝を有し ている場合では係合端20を嵌め入れて、キャップCが六角型である場合では回 動操作孔21を嵌め合わせて、同様に外し具本体1によって弛緩方向に回動する のである。
【0021】
【考案の効果】
この考案は以上のように構成されているため、バッテリーBのキャップCが固 い緊締状態であってもこれを簡単、迅速に取り外すことができ、しかも、キャッ プCの外形寸法である形状、大きさ等が種々に異なっていてもキャップCを挟む 挟持部10はそれらに自動的に対応するよう調整されるのである、その結果、キ ャップCの外形寸法等に対応させる調整、工具の選択作業等を要することなくこ れらに十分対応できる汎用性を備え、容易に取扱うことができるものである。
【0022】 すなわち、これはこの考案において、外し具本体1の前端に挟持部10を備え ており、この挟持部10はキャップCの側面に固定式に当接するよう外し具本体 1前端の固定板11に形成した固定ピン12と、同じくキャップCの側面に移動 式に当接するよう固定板11に揺動自在に支承した揺動板13に形成した揺動ピ ン14とを有し、固定ピン12、揺動ピン14相互によるキャップCを挟持した キャップCの弛緩操作時に揺動板13は固定板11に対して揺動が停止されるよ うにして成ることとしたからであり、これによって、外形寸法である形状、大き さ等が種々に異なるキャップCであっても、これを簡単、迅速に弛緩して取り外 すことができるのである。
【0023】 また、挟持部10において、外し具本体1自体をキャップCの弛緩方向に回動 するときの固定板11の基部における後方側部位に平面ほぼへ字形状の揺動板1 3の基部を揺動自在に支承し、固定板11、揺動板13両者の閉塞状態では揺動 ピン14が固定ピン12に対して弛緩方向の前方位置にあるように設定されてい るから、キャップCに対する挟持時には、開放した揺動板13の揺動ピン14に よって係合した後に固定板11の固定ピン12を当接係合でき、キャップCの形 状、大きさに制約されることなく自動調整されるのである。しかも、、揺動板1 3における閉塞傾向の弾撥付勢は揺動ピン14を固定ピン12側に常時近接させ るから、ピン12,14相互によるキャップCに対する密接性を増大させ、確実 に当接させることができる。
【0024】 更には、キャップCにねじ溝がある場合には係合端20をねじ溝に嵌め入れる ことで、また、キャップCが六角形その他である場合には回動操作孔21によっ てキャップCに嵌め合わせることで外し具本体1によってキャップCを弛緩方向 に回動操作でき、挟持部10と併用して各態様のキャップCを取り外すことがで きるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す各使用態様における
斜視図である。
【図2】同じく斜視図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく側面図である。
【符号の説明】
B…バッテリー C…キャップ 1…外し具本体 2…握持部 10…挟持部 11…固定板 12…固定ピン 13…揺動板 14…揺動ピン 15…復帰スプ
リング 20…係合端 21…回動操作
孔 25…グリップカバー

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手指等による握持が可能な外し具本体の
    前端に、バッテリーのキャップを挟み込み、弛緩方向に
    回動する挟持部を備えており、この挟持部はキャップの
    側面に固定式に当接するよう外し具本体前端の固定板に
    形成した固定ピンと、同じくキャップの側面に移動式に
    当接するよう固定板に揺動自在に支承した揺動板に形成
    した揺動ピンとを有し、固定ピンと揺動ピンとによるキ
    ャップに対する挟持状態においてのキャップの弛緩操作
    時に揺動板は固定板に対して揺動が停止されるようにし
    て成ることを特徴とするバッテリーのキャップ外し具。
  2. 【請求項2】 挟持部において、外し具本体自体をキャ
    ップの弛緩方向に回動するときの固定板の基部における
    後方側部位に平面ほぼへ字形状の揺動板の基部を揺動自
    在に支承し、固定板、揺動板両者の閉塞状態では揺動ピ
    ンが固定ピンに対して弛緩方向の前方位置にあるように
    設定されている請求項1記載のバッテリーのキャップ外
    し具。
  3. 【請求項3】 揺動板は固定板に対して閉塞傾向に弾撥
    付勢されている請求項1または2記載のバッテリーのキ
    ャップ外し具。
  4. 【請求項4】 外し具本体の後端に、ねじ回し用のねじ
    溝に嵌まり込む係合端とまたはキャップ外形に対応する
    内形状を呈して開口形成された回動操作孔とを設けてあ
    る請求項1乃至3のいずれか記載のバッテリーのキャッ
    プ外し具。
  5. 【請求項5】 手指等による握持が可能な外し具本体の
    前端に、バッテリーのキャップを挟み込み、弛緩方向に
    回動する挟持部を備えており、この挟持部は外し具本体
    前端に形成した固定板と、外し具本体自体をキャップの
    弛緩方向に回動するときの固定板の基部における後方側
    部位に揺動自在に、また、固定板に対して閉塞傾向に弾
    撥付勢させて支承した平面ほぼへ字形状の揺動板とを有
    し、固定板にはキャップの一側面に固定式に当接する固
    定ピンを、揺動板にはキャップの他側面に移動式に当接
    する揺動ピンを夫々形成すると共に、固定板、揺動板両
    者の閉塞状態では揺動ピンが固定ピンに対して弛緩方向
    の前方位置にあるように設定し、固定ピン、揺動ピン両
    者によるキャップに対する挟持状態においてのキャップ
    の弛緩操作時に揺動板は固定板に対して揺動が停止され
    るようにして成ることを特徴とするバッテリーのキャッ
    プ外し具。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144580A (ja) * 1984-08-01 1986-03-04 グレ−ト・ネツク・ソ−・マニユフアクチユア−ズ・インコ−ポレ−テツド レンチ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144580A (ja) * 1984-08-01 1986-03-04 グレ−ト・ネツク・ソ−・マニユフアクチユア−ズ・インコ−ポレ−テツド レンチ

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