JP3015336B2 - 交互圧延システムにおける加熱炉の操炉方法 - Google Patents

交互圧延システムにおける加熱炉の操炉方法

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JP3015336B2 JP9433798A JP9433798A JP3015336B2 JP 3015336 B2 JP3015336 B2 JP 3015336B2 JP 9433798 A JP9433798 A JP 9433798A JP 9433798 A JP9433798 A JP 9433798A JP 3015336 B2 JP3015336 B2 JP 3015336B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、交互圧延システム
における加熱炉の操炉方法に関する。
【0002】
【従来技術】連鋳装置により鋳造された熱片スラブを加
熱炉で加熱した後に圧延機により圧延する技術におい
て、連鋳装置による熱片スラブの生産能力が圧延機の圧
延能力よりも小さい場合、圧延機の操業率の低下を来た
す。この問題に対処するため近年、スラブヤードに貯留
された温片スラブや冷片スラブを別に設けた加熱炉で加
熱し、熱片スラブの不足分を補充することによって圧延
機の操業率の向上を図るようにした交互圧延システムが
開発され、実用化されている。このシステムは例えば第
1図に概略的に示されるように、熱片スラブ(以下DHCR
スラブと称する)を鋳造する連鋳装置(図示せず)と、
温片スラブ(HCR スラブと称する)及び又は冷片スラブ
(以下CCR スラブと称する)を貯留するスラブヤード
(図示せず)と、DHCRスラブを加熱する第一加熱炉1
(以下一号炉と称する) と、HCR スラブ、CCR スラブを
加熱する第二加熱炉2(以下二号炉と称する)と、前記
連鋳装置及びスラブヤードから供給される各スラブを積
載して搬送するアプローチテーブル3と、前記アプロー
チテーブル3により搬送されたDHCRスラブを装入するチ
ャージャー4と、 HCRスラブ及び又は CCRスラブを二号
炉に装入するプッシャー5と、前記各炉から抽出された
スラブを積載して搬送する搬送テーブル6と、該搬送テ
ーブル6によって搬送されたスラブを圧延する圧延機7
と、前記各部材の操作を制御する制御装置(図示せず)
とからなっており、一号炉は第一ウオーキングビーム1a
と第二ウオーキングビーム1bとよりなる分割型ウオーキ
ングビーム炉で炉内に空炉を生じたとき(スラブ間の間
隔がスラブ巾よりも大きな間隔を生じたとき)、該空炉
をつめてスラブ間が適切な間隔となるように制御される
ようになっており、装入側にはマッチングゾーンを備え
ている。そして二号炉2からのHCRスラブ及び又は CCR
スラブの抽出ピッチ(以下HCR 抽出ピッチと称する)は
一号炉1からのDHCRスラブの抽出ピッチ(以下DHCR抽出
ピッチと称する)に対して一定の比率となるように設定
され、しかも各炉に装入されたスラブは前記各炉の抽出
比率に基づいておのおの抽出順及び抽出時刻が設定して
ある。
【0003】しかして連鋳装置から供給されるDHCRスラ
ブとスラブヤードから供給される HCRスラブ、CCR スラ
ブは、それぞれアプローチテーブル3、チャージャー4
又はプッシャー5を介して一号炉1及び二号炉2にそれ
ぞれ装入され、各炉で加熱された後に前記順番で前記時
刻に抽出され、圧延機で圧延される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従前の前記交互圧延シ
ステムは上述するように、一号炉と二号炉より抽出され
るスラブの抽出順が決められ、各炉からのスラブの抽出
比率を一定に設定していたため装入されるDHCRスラブの
長さが長いものに或いは短かいものに切換わったりして
該スラブの一号炉への装入ピッチが変動した場合、圧延
処理量が圧延能力を下廻って、圧延機の操業率が低下し
たり、或いは逆に一号炉のマッチングゾーンにDHCRスラ
ブが滞留して加熱炉への装入待ちによるスラブの温度低
下を生じたり、ラインからのスラブの除去という処置を
採らざるを得なくなり、その結果DHCRスラブの圧延比率
が低下して加熱炉の燃料原単位が上昇するという問題が
あった。
【0005】このことを第12図及び第13図に基づい
て具体的に説明する。ここで一号炉及び二号炉から交互
に抽出されるスラブの抽出比率は2:1に設定されてい
る。第12図に示す例は一号炉に装入されるDHCRスラブ
が単重小(12.3t)より単重大(16.5t)に切換わった場合
を示すもので、連鋳装置により単重大のスラブが21本
/Hのピッチで装入されると、一号炉1からは単重小のス
ラブが単位時間当り21本抽出され、二号炉2からは抽
出比が2:1に設定されていることから単重小のスラブ
が同じく10.5本抽出される。従って、圧延本数は3
1.5本/H、圧延処理量は387t/H となり、単重小の
スラブに対する圧延能力443t/H をかなり下廻る結果
となる。
【0006】第13図に示されるように、スラブが逆に
単重大より単重小に切換わった場合には、単重小のスラ
ブは28本/Hのピッチで装入されうるようになるが、単
重大のスラブに対する圧延能力594t/H からみて同ス
ラブの対処本数は36本/Hに制限されるため一号炉1か
らは24本/H、二号炉2からは12本/Hしかそれぞれ抽
出することができず、従って、一号炉1に装入されるべ
きDHCRスラブは単位時間当り4本分が装入待ちの状態と
なったり、ラインから除去しなければならなくなる。
【0007】しかもラインから除去され、リゼクトされ
たスラブは一号炉で抽出されるべきものとして予め設定
されているため、その分実際に抽出される本数が減少
し、圧延機の操業率を低下させることとなる。各炉から
抽出されるスラブの抽出比率が一定に設定されていると
また、鋼種によっては異鋼種の交互圧延ができないとい
う不都合がある。すなわち高炭素鋼(H.C) やステンレス
鋼(Ni-SUS)など在炉時間に制約があるものでは、上述す
るような装入ピッチの変動により在炉時間が変動し、過
加熱による劣化や加熱不足を来たすようになるからであ
る。
【0008】
【課題の解決手段】本発明者らは上記の問題を解消すべ
く種々検討した結果、次のような条件を満たすことが必
要であるという結論に達した。すなわち、一号炉に装入
されるDHCRスラブが装入待ちとなったり、リゼクトを生
じたりしてDHCRスラブの圧延比率が低下することによる
燃料原単位の上昇を防ぐには、一号炉からのスラブの抽
出ピッチを連鋳装置で連造されたスラブのピッチに一致
させる必要があり、そのためには一号炉からのスラブの
抽出を優先させることが必要であること。
【0009】圧延機の圧延能力を最大限有効に活用する
ためには、一号炉から抽出されるスラブの所要本数の抽
出所要時間と前記スラブの圧延所要時間の差を二号炉か
ら抽出されるスラブの圧延可能時間とし、二号炉は該圧
延可能時間に基づいて抽出ピッチが設定されるように抽
出操作されることが必要であること。異鋼種の交互圧延
を行う場合、二号炉に装入される鋼種に高炭素鋼(H.
C)やステンレス鋼(Ni-SUS)など在炉時間の制約がある
ときには、上記と逆に二号炉からのスラブの抽出を優先
し、該抽出ピッチに基づいて一号炉からの抽出ピッチを
設定すること。
【0010】などで上記の条件を満たすには、一号炉及
び二号炉からの抽出ピッチは一定の比率ではなく、一号
炉の装入ピッチや製品板厚の変動による圧延ピッチの変
動或いは二号炉へ装入される鋼種による要因によって変
動するように設定されていることが必要である。すなわ
ち、第一号炉と二号炉は抽出本数比率が可変となるよう
に抽出操作されることが必要である。
【0011】本発明は以上の事項に基づいてなされたも
ので、連鋳装置から供給される熱片スラブを加熱する第
一加熱炉と、スラブヤードから供給される温片スラブ及
び又は冷片スラブを加熱する第二加熱炉とを備え、第一
加熱炉からのスラブの抽出ピッチを連鋳装置で鋳造され
た熱片スラブのピッチと一致させ、第二加熱炉からのス
ラブのピッチは、第一加熱炉から抽出されるスラブの所
要本数の抽出所要時間と、前記スラブの圧延所要時間の
差に基づいて設定する交互圧延システムにおいて、第二
加熱炉に装入されるスラブが、第一加熱炉に装入される
スラブとは鋼種を異にし、在炉時間に制約のある鋼種で
ある場合、第二加熱炉からのスラブの抽出を優先し、
一加熱炉からのスラブの抽出を減少させることを特徴と
するものである。
【0012】ここで一号炉及び二号炉はそれぞれ一基づ
ゝ設けられるか或いは複数基づゝ設けられる。
【0013】
【実施例】本実施例は既に説明した第1図に示す交互圧
延システムにおいて、図示しない制御装置によって第2
図〜第9図に示す交互圧延・圧延順計算及び抽出時刻予
測モデルに従って計算し、その計算結果に基づいて一号
炉1及び二号炉2の抽出操作を行うようにしたものであ
る。
【0014】以下において、一号炉1及び二号炉2の抽
数本数、抽出順及び抽出時刻の決定方法を第2〜9図に
基づいて説明する。第3図から第5図までは一連のフロ
ーチャートで、第2図に示すようにLD1 ゾーン( 均熱
帯)、LD2 ゾーン( 第三加熱帯)、LD3 ゾーン( 第二加熱
帯) 及びLD4 ゾーン(第一加熱帯) の複数ゾーンに分割
された一号炉1の各ゾーンにおけるスラブの抽出本数、
抽出順及び抽出時刻と一号炉の各ゾーンに対応する二号
炉の各ゾーンにおけるスラブの抽出本数、抽出順及び抽
出時刻を順次決定するものである。
【0015】すなわち先ず第3図に示すように、一号炉
の各分割ゾーンLDj の長さを設定し、LDj ゾーンに滞在
するDHCRスラブの抽出所要時間及び圧延所要時間を次の
ようにして求める。第6図のサブルーチンAに示すよう
に、装入スラブの長さSLi(m)すなわち連鋳装置(CC)で鋳
造し、所定長さに切断されたDHCRスラブの長さをCC引抜
速度VCC(m) すなわち鋳造速度で除し、DHCRスラブの装
入ピッチ PCCi(sec)を求める。装入されるDHCRスラブは
長さが変わるため一号炉1に装入されるDHCRスラブの装
入ピッチは各スラブの平均値であるDHCRスラブ平均装入
ピッチPD´j として表わし、次のようにして求める。
【0016】
【数1】 WDji:スラブ幅+スラブ間隔 DHCR平均装入ピッチPD´j(in) は通常DHCRスラブ平均抽
出ピッチPDj として設定される。特別の場合として例え
ば圧延ロールの交換、圧延機の修理等により圧延が停止
した場合には、第2図に示されるようにマッチングゾー
ンにDHCRスラブが滞留することを考慮して、マッチング
ゾーンをクリャーさせるための抽出ピッチアップ率ΔPD
Mjを第7図に示すサブルーチンBに従って求める。
【0017】すなわち、第2図に示すようにLD1 ゾーン
のスラブを抽出した時のWBI系の移動距離La1を計算
し、その計算結果を基にしてLD1 ゾーンのスラブを抽出
した時にマッチングゾーンを占有しているスラブ長さLM
を予測計算する。LMをLM1、LM2及びLM3 の夫々と比較し
て、各ゾーンのスラブを抽出する際の抽出ピッチアップ
率ΔPDMjを求める。
【0018】DHCRスラブ平均抽出ピッチPDj は前記した
平均装入ピッチPD´j(in) に抽出ピッチアップ率ΔPDMj
を加えたものとして新たに設定される。スラブがマッチ
ングゾーンに滞留することなく正常に抽出されている場
合にはΔPDMjは0である。次にスラブの焼上り予測時間
tji を実績スラブ温度をベースとした最短焼上り時間と
して周知の伝熱計算式より求め、第8図に示すサブルー
チンCに従って各スラブの抽出可能ピッチPyjiを求める
とともに、その平均値として焼上りピッチPDFjを求め
る。
【0019】前記焼上りピッチPDFjと平均抽出ピッチPD
j(マッチングゾーンにスラブが滞留している場合には前
記抽出ピッチアップ率ΔPDMjを加えたもの)とを比較
し、焼上りが早い時には平均抽出ピッチPDj はPDj に、
焼上りが遅くネックになっている時にはPDFjにされる。
一号炉のLDjゾーンから抽出されるスラブ本数NDjは、先
に設定されているLDjゾーンの長さと該ゾーン内に滞在
する全スラブのスラブ幅及び各スラブ間の間隔とが等し
いことから次の式によって求められる。
【0020】
【数2】 また、抽出所要時間tjは各スラブが抽出される時間の総
和であって次のように表わされる。
【0021】
【数3】 前記抽出されたスラブを圧延するのに要する時間すなわ
ち圧延所要時間tDRjは、各スラブの圧延時間の総和であ
って次のように表される。
【0022】
【数4】 rDi:スラブ1本の圧延時間 以上のようにして一号炉1のLDj ゾーンに滞在するDHCR
スラブの抽出所要時間tjと圧延所要時間tDRjが求まり、
後者が前者より少ない場合には両者の時間差がLDj ゾー
ンに対応した二号炉2のLCj ゾーンに滞在する HCRスラ
ブの圧延に利用し得る時間となる。
【0023】すなわち、第4図のフローチャートに示さ
れるように二号炉2の圧延可能時間tCRjは前記の一号炉
1の抽出所要時間tjと圧延所要時間tDRjの差として次の
ように表される。
【0024】
【数5】 前記圧延可能時間tCRjを利用して圧延すべく抽出し得る
抽出スラブ本数は次のようにして求められる。一号炉1
の抽出所要時間tj内における二号炉2のLCj ゾーンに滞
在する焼上げ可能スラブ本数NCFjと圧延可能スラブ本数
NCRjを計算し両者を比較する。
【0025】前記抽出本数は、前者の焼上げ可能スラブ
本数NCFjが少ない場合、すなわち加熱ネックを生じる場
合には、焼上げ可能スラブ本数NCFjに設定され、後者の
圧延可能スラブ本数NCRjが少ない場合、すなわちミルネ
ックを生じる場合には、二号炉2に滞在するスラブが在
炉時間に制約のないものであれば圧延可能スラブ本数NC
Rjに設定される。第9図は一号炉のLDj ゾーンにおける
スラブが抽出されるときの二号炉の対応するLCj ゾーン
におけるスラブの抽出本数を示すものである。
【0026】以上は普通鋼の交互圧延について述べた
が、二号炉から抽出されるスラブが高炭素鋼(H.C) ステ
ンレス鋼(Ni-SUS,Cr-SUS) 等であってこれらの在炉時間
に制約があり、後述する平均抽出ピッチPCRjが二号炉2
の抽出ピッチ下限Kを下廻る場合には、一号炉1の抽出
スラブ本数NDj を a<1 である定数a倍した NDj×a に
減少させ、二号炉2からのスラブの抽出を優先させる。
【0027】なお、前記焼上げ可能スラブ本数NCFjおよ
び圧延可能スラブ本数NCRjは次の式によって求められ
る。
【0028】
【数6】 Wcji:スラブ幅+スラブ間隔
【0029】
【数7】 rci:スラブ1本の圧延時間 また、二号炉2の焼上げ可能スラブ本数NCFjを抽出する
平均抽出ピッチPCFjは、前述した一号炉1における焼上
りピッチPDFjと同様にして、第8図に示すサブルーチン
Cより求められる。
【0030】二号炉2の圧延可能スラブ本数NCRjは一号
炉1の抽出所要時間tj内に抽出されるものであるため、
その平均抽出ピッチPCRjは次の式によって求められる。
【0031】
【数8】 以上のことから、第3図及び第4図に示すフローチャー
トに従って一号炉1と二号炉2の抽出スラブ本数及び抽
出ピッチを決定することによって連鋳装置の鋳造ピッチ
すなわち一号炉1の装入ピッチが変動し、一号炉1の抽
出ピッチ又は抽出スラブ本数が変動したとしても該変動
分を補完するように二号炉2の抽出ピッチ又は抽出スラ
ブ本数が変動されるため圧延能力の低下を生じることが
なく、また一号炉1のマッチングゾーンにスラブを滞留
させたり、リゼクトされるスラブを生じさせることがな
い。
【0032】一号炉から抽出されるスラブの圧延所要時
間が変動する場合も前記と同様である。次に一号炉およ
び二号炉から抽出するスラブの抽出順及び抽出時刻は第
5図に示すフローチャートに従って次のようにして求め
る。一号炉から抽出されるN本目のスラブの抽出可能イ
ンターバルtDは次の式によって求められる。
【0033】
【数9】 WDj(N): N本目のスラブのスラブ幅+スラブ間隔 これによりN本目のスラブが抽出可能な時刻TD(N) は(N
−1)本目のスラブの抽出時刻をTD(N−1)とすると、次の
ように表わされる。
【0034】
【数10】 上記式は一号炉に空炉がない場合のものであるが、空炉
がある場合には、別の計算式に基づいて空炉を詰める時
間taが求められ、この場合抽出可能な時刻TD(N) は次の
ように表わされる。
【0035】
【数11】 二号炉から抽出されるN本目のスラブの抽出可能インタ
ーバルtCも同様にして次の式から求められる。
【0036】
【数12】 Wcj(N):N本目のスラブのスラブ幅+スラブ間隔 これによりN本目のスラブが抽出可能な時刻TC(N) は(N
−1)本目の抽出時刻をTC(N−1)とすると、
【0037】
【数13】 と表わされる。以上のようにして求めた一号炉からのス
ラブの抽出可能な時刻TD(N) と二号炉からのスラブの抽
出可能な時刻TC(N) とを比較して前者の時刻TD(N) が後
者の時刻TC(N) よりも早いときには一号炉からスラブが
抽出される。一号炉から抽出される次のスラブの抽出時
刻T(N)は、抽出予定時刻 Tx(N)の方が抽出可能時刻TD
(N) よりも遅いとき抽出予定時刻 Tx(N)に設定され、逆
に抽出予定時刻Tx(N) の方が抽出可能時刻TD(N) よりも
早いときには、抽出可能時刻TD(N) に設定される。
【0038】また前者の時刻TD(N) が後者の時刻TC(N)
よりも遅いときにはスラブは二号炉から抽出される。二
号炉から抽出される次のスラブの抽出時刻Tx(N) は、抽
出予定時刻Tx(N) の方が抽出可能時刻TC(N) よりも遅い
とき抽出予定時刻Tx(N) に、早いときには抽出可能時刻
TC(N) にそれぞれ設定される。
【0039】なお抽出予定時刻Tx(N) は(N−1)本目の抽
出予定時刻T( N−1)に次のスラブが抽出されるまでのイ
ンターバルを加えた時間として求められ、該インターバ
ルは二号炉における圧延可能スラブ本数NCRjが焼上げ可
能スラブ本数NCFjよりも大きな加熱ネックのときには一
号炉及び二号炉から抽出されるスラブの抽出平均インタ
ーバルtC+D として求められ、次のように表される。
【0040】
【数14】 W(N −1):WDj(N−1)又はWcj(N −1) これより抽出予定時刻Tx(N) は次のように表わされる。
【0041】
【数15】 T(N−1):(N−1)本目抽出予定時刻 圧延可能スラブ本数NCRjが焼上げ可能スラブ本数NCFjよ
りも小さなミルネックのときには、抽出予定時刻Tx(N)
は次のように表わされる。
【0042】
【数16】 tR(N −1):(N−1)本目の圧延所要時間 以上のようにして求められた一号炉及び二号炉からのス
ラブの抽出時刻が第12図及び第13図に示される。な
お第10図は加熱ネックの場合、第11図はミルネック
の場合である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、高炭素鋼やステンレス
鋼など在炉時間に制約があるような鋼種においても装入
ピッチや圧延ピッチの変動に対処してこれを優先して抽
出させることができるため、在炉時間の変動によるスラ
ブの過加熱による劣化や加熱不足を来たすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で使用される加熱装置の概略図
【図2】一号炉の概略図
【図3】フローチャート
【図4】フローチャート
【図5】フローチャート
【図6】説明図
【図7】説明図
【図8】説明図
【図9】一号炉及び二号炉から抽出されるスラブの説明
【図10】加熱ネック時の抽出順を示すグラフ図。
【図11】圧延ネック時の抽出順を示すグラフ図。
【図12】従来例の説明図。
【図13】従来例の説明図。
【符号の説明】
1・・1号炉 2・・二号炉 4・・チャージャー 7・・圧延機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−109461(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/00 101 B21B 37/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.連鋳装置から供給される熱片スラブを加熱する第一
    加熱炉と、スラブヤードから供給される温片スラブ及び
    又は冷片スラブを加熱する第二加熱炉とを備え、第一加
    熱炉からのスラブの抽出ピッチを連鋳装置で鋳造された
    熱片スラブのピッチと一致させ、第二加熱炉からのスラ
    ブのピッチは、第一加熱炉から抽出されるスラブの所要
    本数の抽出所要時間と、前記スラブの圧延所要時間の差
    に基づいて設定する交互圧延システムにおいて、第二加
    熱炉に装入されるスラブが、第一加熱炉に装入されるス
    ラブとは鋼種を異にし、在炉時間に制約のある鋼種であ
    る場合、第二加熱炉からのスラブの抽出を優先し、第一
    加熱炉からのスラブの抽出を減少させることを特徴とす
    る異鋼種の交互圧延システムにおける加熱炉の操炉方
    法。
JP9433798A 1998-04-07 1998-04-07 交互圧延システムにおける加熱炉の操炉方法 Expired - Lifetime JP3015336B2 (ja)

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