JP3014779B2 - 光ビーム位置制御装置 - Google Patents

光ビーム位置制御装置

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JP3014779B2
JP3014779B2 JP3021206A JP2120691A JP3014779B2 JP 3014779 B2 JP3014779 B2 JP 3014779B2 JP 3021206 A JP3021206 A JP 3021206A JP 2120691 A JP2120691 A JP 2120691A JP 3014779 B2 JP3014779 B2 JP 3014779B2
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R−CD(Recordable
-Compact Disk )等の光学式情報記録媒体により情報を
記録・再生する場合に、ディスク上の所望の位置に光ビ
ームを移動させ、かつ、光ビームが記録トラックやグル
ーブの軸線に追随するように制御する光ビーム位置制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、情報の記録が可能で、再生は通常
のコンパクトディスクの規格で行えるR−CDが提案さ
れるようになった。このR−CDの書込み又は読取り用
のレコーダ/プレーヤにおいては、図6に示すように、
光ビームをスライダによりディスク上の所望の位置に移
動させてサーチを行い、かつ、その後は所望の記録トラ
ック又は未記録のグルーブの軸線に追随するようにアク
チュエータによるトラッキング制御を行う装置が設けら
れている。
【0003】しかし、トラックサーチ動作がほぼ終りト
ラッキング動作に移行する途中の状態において、ピック
アップ(スライダ)が完全に停止しておらず移動してい
る状態であったり、又は偏心速度が大きい状態でトラッ
キングサーボをONすると、トラッキングエラー信号の
位相が逆転し、サーボが収束せず発振現象を起こす場合
がある。従って、従来は、ブレーキ動作をOFFするタ
イミングを決定するために、トラッキングエラー信号だ
けでなく、反射光量信号である再生RF(RF:Radio
Frequency )信号も利用し、再生RF信号が安定してき
た状態でブレーキ動作をOFFするブレーキスイッチを
設けている。
【0004】図5に従来のR−CDレコーダ/プレーヤ
21の構成を示す。この装置は、光学式情報記録媒体で
あるR−CDDKA からレーザ光により情報を読取る光
ピックアップ2と、光ピックアップ2の出力から再生R
F信号を生成する再生RFアンプ3と、光ピックアップ
2の出力からトラッキングエラー信号を生成するトラッ
キングエラーアンプ4と、再生RFアンプ3の出力信号
をエンベロープ検波するエンベロープ検波回路5と、エ
ンベロープ検波回路5の出力信号の波形整形を行う波形
整形回路6と、トラッキングエラーアンプ4の出力の波
形整形を行う波形整形回路7と、波形整形回路7の出力
のエッジを検出するエッジ検出回路8と、波形整形回路
6の出力をD入力とし、エッジ検出回路8の出力をクロ
ック入力とするDラッチ回路9と、Dラッチ回路9の出
力を−入力とするAND回路19と、AND回路19の
出力を制御入力として接地か否かの切換動作を行うブレ
ーキスイッチ13と、トラッキングエラーアンプ4の出
力の位相を補正する位相補正回路12と、位相補正回路
12の出力とブレーキスイッチ13の出力とのいずれか
を負入力とする差動増幅器であるトラッキングドライブ
アンプ14と、トラッキングドライブアンプ14の出力
をON/OFF切換するトラッキングON/OFFスイ
ッチ15と、R−CDDKA を回転駆動するスピンドル
モータ1と、スピンドルモータ1をサーボ制御するスピ
ンドルサーボ回路17と、トラッキングON/OFFス
イッチ15とスピンドルサーボ回路17とを制御しAN
D回路19に制御用の入力を与えるマイクロコンピュー
タ16と、を備えて構成される。
【0005】図示はされていないが、光ピックアップ2
は書込み、読取り兼用の光ピックアップであり、4分割
受光素子を備えている。そして、再生RFアンプ3には
4つの受光素子の総和信号が入力され、トラッキングエ
ラーアンプ4にはトラック(又はグルーブ)方向の分割
線を1/2分割線とする各々2個の受光素子の和信号ど
うしの差信号が入力されている。
【0006】この間の、図5の各部A〜Jにおける信号
波形をタイミングチャートで示した図が図7である。ブ
レーキスイッチ13は図5に示すようにAND回路19
の出力が“H”レベルの場合に接地側に切換えられ、
“L”レベルの場合には位相補正回路12の出力Hがト
ラッキングドライブアンプ14の負側入力端に入力され
るように切換えられる。図7において、区間ST1 はほ
ぼトラックサーチ時を示しており、読取り用の光ビーム
がディスク半径方向に移動するためRF信号がAのよう
に波打つ。この場合に、トラッキングドライブアンプ1
4の出力信号はHを正逆反転した波形となり、アクチュ
エータ18に与えられて、アクチュエータ18の移動動
作に対し間欠的にブレーキをかけるように働く。区間S
2 は、所望のグルーブ(又はトラック)位置近傍に到
達した状態を示し、区間ST3 では読取り又は書込みの
ためのトラック追随動作(トラッキング動作)に入った
状態を示している。TSET は整定時間を表しており、こ
の間は信号Iに示す如くブレーキ動作がONとなってお
り、これ以後は安定したトラッキング状態となっている
ことを示している。言い換えれば、図7の場合は、信号
Gが“L”レベルになった後にブレーキ動作をOFFし
ているために迅速に安定したトラッキング状態になる、
と言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、R−CDの未
記録部においては、反射光量の変化が不安定で、非常に
少ないため、このブレーキ動作をOFFするタイミング
如何においては、図8の状態ST4 に示すように、逆に
トラッキングを不安定にしてしまう場合がある。すなわ
ち、図8において、AND回路19に入力される信号G
が“H”レベルの場合に、マイクロコンピュータ16か
らのブレーキ動作ON/OFF信号Iが“L”となった
ときには、AND回路19の出力が“L”となりブレー
キスイッチ13がOPEN(OFF)状態となりトラッ
キングドライブアンプ14には位相補正回路12からの
出力信号Hが入力される。けれども、R−CDの場合に
は、上述したように特に未記録部においては、反射光量
の変化が不安定で、非常に少ないため、図8のST4
降は所望のトラックに到達した状態であるにもかかわら
ず、信号Dに示すようにトラッキングエラー信号は、あ
たかもオフトラック状態であるかのように変化する挙動
を示す。また、信号Gが“H”レベルの場合には、トラ
ッキングサーボループが閉合していないため、トラッキ
ングサーボ回路はゲインが大に設定されている。このよ
うな状態でブレーキ動作がOFFされ、トラッキングサ
ーボループが閉合されると、トラッキングサーボ回路は
トラッキングエラーを最小にする向きに動作するが、上
述のようにトラッキングエラー信号が不安定な状態で、
ゲインが大きいと、トラッキングエラーを最小にする向
きが最悪の場合にはゼロ点を超えて最大の向きにまで進
んでしまう。次にはこれを逆向きに制御しようとする
が、止めきれず、ゲインが大きいために戻し過ぎて、発
振現象を起こしてしまう。このように、再びブレーキ動
作(すなわち、逆方向へ移行させるような動作)が行わ
れてしまい、トラッキング動作が不安定になってしま
う。
【0008】この原因は、トラッキングエラー信号が不
安定になりがちなR−CDにおいて、信号Gが“H”、
すなわちトラッキングサーボループが閉合していない状
態で、強制的に外部指令によりトラッキングサーボルー
プを閉合しようとしたためである。そこで、本発明は、
トラッキングサーボ引込み時に迅速に安定したトラッキ
ング状態となるようにブレーキ動作を適切にOFFしト
ラッキングサーボループを閉合しうる光ビーム位置制御
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、図1に示すように構成され
ている。図1において、この光ビーム位置制御装置10
0は、情報記録用の案内路を有する光学式情報記録媒体
DKに光ビームを用いて情報の記録・再生を行う際に光
ビームを所望の位置に移動させ、この所望の位置に到達
後は光ビームが案内路の軸線上を追跡するようにトラッ
キング制御する光ビーム位置制御装置100であって、
光学式情報記録媒体DKからの反射光ビーム中から抽出
されたトラッキング制御用の信号STEの信号レベル変化
点を検出し変化検出信号を出力する信号変化検出手段1
01と、この変化検出信号が出力された場合には、反射
光ビーム中から抽出された再生情報信号SRFの信号レベ
ル変化点における値を次の変化検出信号出力時まで保持
することにより制動タイミング信号STMを生成して出力
するタイミング信号生成手段102と、トラッキング制
御信号STEをフィードバックすることによりトラッキン
グ制御を行うトラッキングサーボループ内に設けられ、
外部から光ビームに制動を与えることを命令する制動命
令信号SBKが入力された場合には制動タイミング信号S
TMが特定の値を有する期間中のみトラッキングサーボル
ープを閉合し、かつ、外部からトラッキングサーボルー
プの閉合を命令する閉合命令信号SCLが入力された場合
には制動タイミング信号STMが特定の値となるまでトラ
ッキングサーボループの閉合を遅延させた後に閉合する
よう制御するサーボループ開閉手段103と、を備えて
構成される。
【0010】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、図4に示す
ように、信号Gが“H”の場合に外部から強制的にトラ
ッキングサーボループを閉合させようとしても、信号G
が“L”になるまで処理を時間tだけ保留(遅延)さ
せ、信号Gが“L”になった後にトラッキングサーボル
ープを閉合させることができる。従って、トラッキング
制御を行うべきタイミング信号である信号Gが“L”と
なった後にトラッキングサーボループを閉合するのでサ
ーボ状態の異常や乱れは生じない。
【0011】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図に基いて説
明する。図2は本発明の一実施例であるR−CDレコー
ダ/プレーヤ20を示している。このR−CDレコーダ
/プレーヤ20は図5に示す従来のR−CDレコーダ/
プレーヤ21からAND回路19を除いたかわりに、イ
ンバータ10とDラッチ回路11とを新たに設けた点で
従来例と異なっている。
【0012】ここで、インバータ10とDラッチ回路1
1の動作を図2及び図4を用いて説明する。Dラッチ回
路9のQ出力である信号Gが“H”の場合にはインバー
タ10により反転された“L”の信号がDラッチ回路1
1のクロック入力CKに入力されるため、Dラッチ回路
11のQ出力である信号KはD入力の変化に追随しな
い。従って、図4において、信号Gが“H”の場合にブ
レーキ動作ON/OFF信号Iが“H”から“L”に変
化しても上記のようにDラッチ回路11のクロックCK
が“L”ゆえDラッチ回路11のQ出力である信号Kは
図4下部に示すように“H”状態を維持する。しかし、
信号Gが“H”から“L”に変化すると、インバータ1
0により反転され、Dラッチ回路11のクロック入力C
Kには“H”信号が入力され、この時点からDラッチ回
路11のQ出力はDの変化に追随する。すなわち信号I
は“L”となっているので、ここでDラッチ回路11の
Q出力である信号Kは“L”となる(図4)。この間の
動作のフローチャートを図3に示す。
【0013】以上により、本発明は、所定の整定時間T
SET1経過後にトラッキングサーボループを閉合しようと
しても、トラッキング制御に入るべきタイミングでない
場合には、トラッキング制御をすべきタイミングとなる
までループの閉合を保留(遅延)し、時間tの分だけ整
定時間を遅延することに帰する。上記実施例において、
波形整形回路7とエッジ検出回路8は信号変化検出手段
を構成し、Dラッチ回路9はタイミング信号生成手段に
相当している。また、インバータ10とDラッチ回路1
1とブレーキスイッチ13とはサーボループ開閉手段を
構成している。そして、エッジ検出信号Fは信号変化検
出信号に相当し、信号Gは制動タイミング信号に相当す
る。また、信号IがONの場合の信号は制動命令信号に
相当し、信号IがOFFの場合の信号は閉合命令信号に
相当している。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トラッキングサーボ引込み時に迅速に安定したトラッキ
ング状態となるよう、ブレーキ動作を適切にOFFし、
トラッキングサーボループを閉合することができるとい
う利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】従来例の構成を示す図である。
【図6】従来例の動作を説明する図である。
【図7】従来例における正常動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図8】従来例における異常動作を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1…スピンドルモータ 2…光ピックアップ 3…再生RFアンプ 4…トラッキングエラーアンプ 5…エンベロープ検波回路 6、7…波形整形回路 8…エッジ検出回路 9…Dラッチ回路 10…インバータ 11…Dラッチ回路 12…位相補正回路 13…ブレーキスイッチ 14…トラッキングドライブアンプ 15…トラッキングON/OFFスイッチ 16…マイクロコンピュータ 17…スピンドルサーボ回路 18…アクチュエータ 19…AND回路 20、21…R−CDレコーダ/プレーヤ 100…光ビーム位置制御装置 101…信号変化検出手段 102…タイミング信号生成手段 103…サーボループ開閉手段 200〜205…ステップ DK…光学式情報記録媒体 DKA…R−CD TSET…整定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/085 G11B 7/09 G11B 7/095 G11B 21/08 G11B 21/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録用の案内路を有する光学式情報
    記録媒体に光ビームを用いて情報の記録・再生を行う際
    に前記光ビームを所望の位置に移動させ、当該所望の位
    置に到達後は前記光ビームが前記案内路の軸線上を追跡
    するようにトラッキング制御する光ビーム位置制御装置
    であって、前記光学式情報記録媒体からの反射光ビーム
    中から抽出された前記トラッキング制御用の信号の信号
    レベル変化点を検出し変化検出信号を出力する信号変化
    検出手段と、当該変化検出信号が出力された場合には、
    前記反射光ビーム中から抽出された再生情報信号の前記
    信号レベル変化点における値を次の変化検出信号出力時
    まで保持することにより制動タイミング信号を生成して
    出力するタイミング信号生成手段と、前記トラッキング
    制御用の信号をフィードバックすることにより前記トラ
    ッキング制御を行うトラッキングサーボループ内に設け
    られ、外部から光ビームに制動を与えることを命令する
    制動命令信号が入力された場合には前記制動タイミング
    信号が特定の値を有する期間中のみ前記トラッキングサ
    ーボループを閉合し、かつ、外部から前記トラッキング
    サーボループの閉合を命令する閉合命令信号が入力され
    た場合には前記制動タイミング信号が前記特定の値とな
    るまで前記トラッキングサーボループの閉合を遅延させ
    た後に閉合するよう制御するサーボループ開閉手段と、
    を備えたことを特徴とする光ビーム位置制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102545307B1 (ko) * 2021-08-11 2023-06-20 차지협 해저 폐기물 인양장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102545307B1 (ko) * 2021-08-11 2023-06-20 차지협 해저 폐기물 인양장치

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